JPH0210565Y2 - - Google Patents

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JPH0210565Y2
JPH0210565Y2 JP1981190962U JP19096281U JPH0210565Y2 JP H0210565 Y2 JPH0210565 Y2 JP H0210565Y2 JP 1981190962 U JP1981190962 U JP 1981190962U JP 19096281 U JP19096281 U JP 19096281U JP H0210565 Y2 JPH0210565 Y2 JP H0210565Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はテープレコーダ等に具備される磁気へ
ツドに係り、特にコア及びシールド板が固定され
るホールドケースを改善した磁気ヘツドに関す
る。
〈従来の技術〉 第1図は従来の磁気ヘツドに具備されるホール
ドケースの一例を示す斜視図である。図において
1は亜鉛ダイカスト、アルミ合金などの鋳造品か
ら成るホールドケース、2はこのホールドケース
1に固定されるコア、3は同じくホールドケース
1に固定されるシールド板である。コア2はホー
ルドケース1に形成されたコア溝1aに嵌入さ
れ、シールド板3はホールドケース1に形成され
たシールド板溝1bに嵌入されて、それぞれ固定
されるようになつている。また従来図示しない
が、ホールドケースとして、コア溝やシールド板
溝を備えていないものもある。このホールドケー
スにあつては、コア溝やシールド板溝を有するイ
ンサート部材を固定し、このインサート部材にコ
ア及びシールド板を固定するようにしてある。
このようにホールドケース1にコア2及びシー
ルド板3を直接に固定した組立体、あるいはホー
ルドケースにインサート部材を介してコア及びシ
ールド板を固定した組立体は、それぞれ左右対称
形状のものが1対作製される。例えば第1図に示
すものは片側部分を形成するホールドケース1、
コア2、シールド板3のみを示している。そして
これらの左右に分離した組立体を一体に突合せる
ことが行なわれるが、その突合せの前に各突合せ
面を、例えば第1図に示すものにあつては、当該
第1図のハツチング部分を研摩することが行なわ
れる。その後コイルを巻回したボビンをコアに挿
入し、突合せ面にギヤツプ板を配置し、このよう
に1対組合せた組立体をU字状のクリツプまたは
ねじ等を用いて固定して、磁気ヘツドの主要構成
体が作製される。
この主要構成体はシールドケース内に収容され
さらに主要構成体の外面とシールドケースの内面
との間に弾性を有するアース板が挿入され、各部
材の位置決めがなされる。その後、接着剤または
エポキシ樹脂が空隙間に充填され、主要構成体と
シールドケースとは固定される。最後に磁気テー
プに接触する摺動面を形成するヘツド前部が研摩
され、磁気ヘツドが完成する。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしこのような従来の磁気ヘツドにあつては
以下に列挙する不具合がある。すなわち、 亜鉛ダイカスト等の鋳造ホールドケースを備
える磁気ヘツドにあつては、精度が要求される
小型の磁気ヘツドの場合、鋳造時点においては
強度上の観点からホールドケースの肉厚を薄く
することができず、従つて鋳造後の加工が必要
になり、工数が多く、このため製造原価が高く
なる。
特に鋳造ホールドケースを亜鉛ダイカストで
作製した磁気ヘツドは、亜鉛ダイカスト自体の
強度が弱いために、突合せ面の研摩時等に当該
ホールドケースが変形するおそれがあり、これ
によつてキヤツプ位置が不安定になり、品質の
劣化を招きやすい。
インサート部材を備える磁気ヘツドにあつて
は、このインサート部材に相応する分だけ部品
点数が多くなり、製造原価が高くなる。
鋳造ホールドケースを備える磁気ヘツド、及
びインサート部材を備える磁気ヘツドのいずれ
もアース板の弾力の強さのばらつき、挿入位置
のばらつきによる影響を受け、このためにホー
ルドケースの位置決めが難しく、組立工数が増
加するとともに品質にばらつきを生じやすい。
鋳造ホールドケースを備える磁気ヘツド、及
びインサート部材を備える磁気ヘツドのいずれ
の場合も、摺動面の研摩に際してシールドケー
スの開放端を研摩するための基準位置としてい
る。そして、この磁気ヘツドの組立ては、コア
をホールドケースに組込み、ホールドケースを
シールドケースに挿入していたため、コアとホ
ールドケースの組込み時及びホールドケースを
シールドケースに挿入するときに少しずつ寸法
誤差が生じる。従来にあつては、このようにし
て組立てた磁気ヘツドの開放端を上述のように
基準にして摺接面を研摩することから、上記し
た組立て時の寸法誤差が累積され、ギヤツプ寸
法が一定とならず、磁気特性が安定しない事態
を生じやすい。
本考案は上記した従来技術における実情に鑑み
てなされたもので、その目的は、小型化を可能に
するとともに、部品点数を少く抑えることがで
き、かつ各部材の正確な位置決めが可能な磁気ヘ
ツドを提供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 この目的を達成するために本考案はホールドケ
ースの形状に着目し、このホールドケースが、コ
ア及びシールド板が固定される固定部の一方の側
部に一体に設けられ、コア及びシールド板の高さ
位置を規制する突出し部と、固定部の他方の側部
に設けられ、アース板の係止が可能な突出し部を
備えるとともに、固定部の後方位置に一体に、ヘ
ツド前部の研摩時の基準位置を形成する突出し部
を備えた構成にしてある。
〈実施例〉 以下、本考案の磁気ヘツドを図に基づいて説明
する。第2図ないし第4図は本考案の一実施例を
示す説明図で、第2図は磁気ヘツドを構成するホ
ールドケースを例示する斜視図、第3図は第2図
に示すホールドアースにコア及びシールド板を固
定した組立体を示す斜視図、第4図aは第3図に
示す組立体が内蔵される組立体の断面部分を含む
正面図、第4図bは同じく断面部分を含む側面図
である。なおこれらの図において、2はコア、3
はシールド板で、これらの部材は第1図に示した
ものと同様である。
はじめにこの実施例に具備されるホールドケー
スを第2図によつて説明し、次に磁気ヘツド作製
までの組立手順について説明する。
第2図に示すホールドケース4は、コア2及び
シールド板3が固定される平面状の固定部4a
と、固定部4aの前方位置に設けられ、コア2及
びシールド板3の前後方向の位置の規制が可能な
立上り部4cと、固定部4aの一方の側部に一体
に設けられコア2及びシールド板3の高さ位置を
規制する突出し部4dと、固定部4aの他方の側
部に設けられ、後述するアース板の係止が可能な
突出し部4eと、固定部4aの後方位置に一体に
設けられ、後述するヘツド前部の研摩時の基準位
置を形成する突出し部4fと、固定部4aの反対
側の面部すなわち裏面4bに形成され、このホー
ルドケース4の後述するシールドケースに対する
位置を規制する突起体4gとから構成してある。
このようなホールドケース4は、例えば黄銅等の
板金材料を用い、プレス加工によつて容易に小型
なものに作製することができる。
上述した立上り部4cは、ホールドケース4の
他の部分に比ベて薄肉に形成してある。この立上
り部4cは例えば曲げ加工によつて形成すること
をでき、このようにした場合には曲げ加工によつ
て生じた加工硬化によつて、ホールドケース4の
全体に十分な強度が得られる。また突出し部4d
は、固定部4aの延長上に2個設けてあり、これ
らは十分に距離をとつて配置してある。また突出
し部4eは、固定部4aの延長上に単に1個設け
てある。上述した突出し部4fは、例えば曲げ加
工によつて裏面4b側に若干張出すように形成し
てある。また突起体4gは例えば半球状に形成し
てある。
このように作製したホールドケース4に備えた
磁気ヘツドは次のようにして組立てることができ
る。
すなわち、まず第2図に示すホールドケース4
上に、コア2とシールド板3を固定し、第3図に
示す組立体を作製する。この場合、所定の組込治
具を固定部4a上に配置してコア2及びシールド
板3を位置決めし、次いで接着剤例えばエポキシ
樹脂5を用いてコア2及びシールド板3を固定す
る。なおホールドケース4には立上り部4cを設
けてあるので、エポキシ樹脂5は前部方向にもれ
ることがない。この第3図に示す組立体は左右対
象を形成する1対の組立体のうちの一方であり、
従つて対称形状の組立体もこの第3図に示す組立
体とは別に作製される。次にこれらの1対の組立
体を構成する各々の組立体の突合せ面、例えば第
3図に示すハツチング部分を、ホールドケース4
の裏面4bと平行に研摩する。この研摩はギヤツ
プの安定化を計るために、突合せ面に十分な平坦
度、面粗度を形成しようとして行なうものであ
る。この場合前述したように、立上り部4cの形
成によつてホールドケース4は十分な強度を保有
していることから、研摩の際にホールドケース4
に変形を生じることがない。
次に第4図a,bに示すように、第3図のよう
に、第3図のようにして作製した組立体のそれぞ
れのコア2の後方部分に、端子ピン7を装着した
コイル6を挿入し、コア2の前方部分にギヤツプ
板8が位置するように各組立体を互に突合せて一
対とし、アースをとるための弾性を有するアース
板10を突出し部4eの前方に位置させて、これ
らの組立体、アース板10をシールドケース9に
挿入する。この場合アース板10の弾力によつて
ホールドケース4の突出し部4dがシールドケー
ス9の内面に当接し、これによつてホールドケー
ス4の高さ位置、すなわち第4図aの紙面に直交
する上下方向の位置が決まる。なおこの突出し部
4dが当接する側のシールドケース9部分に、本
考案の磁気ヘツドが具備される機器のフレームに
取付けられる取付板を装置するようにすれば、こ
の取付板に対するコア2、シールド板3の高さ位
置が安定した位置に保たれる。またアース板10
は突出し部4eによつてシールドケース9からの
脱出が不能に係止されるが、これによつてアース
板10はコイル6や端子ピン7等に接触すること
がなく、絶縁不良を生じることがない。またホー
ルドケース4にはシールドケース9の内面に対向
するように突起体4gを設けてあることから、ホ
ールドケース4とシールドケース9とのすき間は
最小に抑制され、これによつて第4図aの左右方
向のホールドケース4の位置が規制され、ギヤツ
プ板8の位置をシールドケース9の中心に正確に
位置させることができ、安定したギヤツプ位置が
得られる。
そしてその後、このように位置決めされた第4
図a,bに示す組立体のヘツド前部11すなわち
摺接面を、磁気テープの摺動面に適合するように
研摩する。この場合、ホールドケース4と一体の
突出し部4fの後端を基準位置として研摩量を設
定することから寸法誤差に関与するのはコア2と
ホールドケース4との間のみで、最小限に抑制で
き、これによつてコアギヤツプ部深さを一定値に
することができ、安定した磁気ヘツド特性が得ら
れる。なお突出し部4fは裏面4bに張出すよう
に形成してあることから、端子ピン7との距離を
十分に離すことができ、これによつて突出し部4
fと端子ピン7との接触を避けることがてき、絶
縁不良が防止される。
なお上記実施例ではホールドケース4を黄銅等
の板金材料を用いてプレス加工によつて作製する
と述ベたが、品質的に満足できるものであれば、
第2図に示す形状、あるいは機能上これと同等な
形状を有するホールドケース4を亜鉛ダイカスト
等の鋳造によつて作製するようにしてもよい。
〈考案の効果〉 本考案の磁気ヘツドは以上述ベたように、コア
及びシールド板が固定されるホールドケースを、
プレス加工等によつて容易に小型に作製できるこ
とから、その全体の寸法形状の小型化を実現させ
ることができるとともに、従来のようなインサー
ト部材を設けることがないので部品点数を少なく
抑えることができ、かつ各部材を容易に正確に位
置決めできることから、従来に比ベて位置決め、
組立てに要する工数を減らすことができ、しかも
良好な組立寸法精度を得ることができ、それ故製
造原価の低減と品質の向上とを計ることのできる
効果がある。また、研摩量を設定する基準位置と
なる突出し部をホールドケースに一体に設けてあ
ることからコアギヤツプ深さを一定値にすること
ができ、安定した磁気ヘツド特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁気ヘツドに具備されるホール
ドケースの一例を示す斜視図、第2図ないし第4
図a,bは本考案の磁気ヘツドの一実施例を示す
説明図で、第2図は磁気ヘツドを構成するホール
ドケースを例示する斜視図、第3図は第2図に示
すホールドケースにコア及びシールド板を固定し
た組立体を示す斜視図、第4図aは第3図に示す
組立体が内蔵される組立体の断面部分を含む正面
図、第4図bは同じく断面部分を含む側面図であ
る。 2……コア、3……シールド板、4……ホール
ドケース、4a……固定部、4b……裏面、4c
……立上り部、4d,4e,4f……突出し部、
4g……突起体、5……エポキシ樹脂、6……コ
イル、7……端子ピン、8……ギヤツプ板、9…
…シールドケース、10……アース板、11……
ヘツド前部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コア及びシールド板が固定される固定部を有す
    るホールドケースと、このホールドケースが収容
    されるシールドケースと、ホールドケースとシー
    ルドケースとの間に介設されるアース板とを備え
    た磁気ヘツドにおいて、上記ホールドケースは、
    上記固定部の一方の側部に一体に設けられ、上記
    コア及びシールド板の高さ位置を規制する突出し
    部と、上記固定部の他方の側部に設けられ、上記
    アース板の係止が可能な突出し部とを備えるとと
    もに、固定部の後方位置に一体に、ヘツド前部の
    研摩時の基準位置を形成する突出し部を備えたこ
    とを特徴とする磁気ヘツド。
JP19096281U 1981-12-23 1981-12-23 磁気ヘツド Granted JPS5897716U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19096281U JPS5897716U (ja) 1981-12-23 1981-12-23 磁気ヘツド

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JP19096281U JPS5897716U (ja) 1981-12-23 1981-12-23 磁気ヘツド

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Publication Number Publication Date
JPS5897716U JPS5897716U (ja) 1983-07-02
JPH0210565Y2 true JPH0210565Y2 (ja) 1990-03-15

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JP19096281U Granted JPS5897716U (ja) 1981-12-23 1981-12-23 磁気ヘツド

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5111023U (ja) * 1974-07-10 1976-01-27
JPS5126107U (ja) * 1974-08-15 1976-02-26

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5111023U (ja) * 1974-07-10 1976-01-27
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JPS5897716U (ja) 1983-07-02

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