JP2607110Y2 - 漏洩磁束の少ない磁心 - Google Patents
漏洩磁束の少ない磁心Info
- Publication number
- JP2607110Y2 JP2607110Y2 JP1992072587U JP7258792U JP2607110Y2 JP 2607110 Y2 JP2607110 Y2 JP 2607110Y2 JP 1992072587 U JP1992072587 U JP 1992072587U JP 7258792 U JP7258792 U JP 7258792U JP 2607110 Y2 JP2607110 Y2 JP 2607110Y2
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- JP
- Japan
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- core
- magnetic core
- yoke
- magnetic
- central
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は薄形トランスに使用され
る漏洩磁束の少ない磁心に関する。
る漏洩磁束の少ない磁心に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスなどに使用される磁心はEI形
やEE形などが用いられており、コイルを巻回後にそれ
ぞれ磁心を突合わせて磁路を形成させている。
やEE形などが用いられており、コイルを巻回後にそれ
ぞれ磁心を突合わせて磁路を形成させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述のようにEI形や
EE形の磁心を突合わせたものでは、特に突合わせ面に
空隙があると、該空隙部分から磁束の洩れ、すなわち漏
洩磁束が生じ、付近のブラウン管使用のディスプレーの
画像に影響を与えたり、磁気ヘッドの出力に雑音を混入
させて信号のS/Nを低下させている。また、薄形のフ
エライトの磁心では突合わせ面の精度を向上させるため
研磨加工を行うと、加工の応力により磁心の破損を招く
虞がある。
EE形の磁心を突合わせたものでは、特に突合わせ面に
空隙があると、該空隙部分から磁束の洩れ、すなわち漏
洩磁束が生じ、付近のブラウン管使用のディスプレーの
画像に影響を与えたり、磁気ヘッドの出力に雑音を混入
させて信号のS/Nを低下させている。また、薄形のフ
エライトの磁心では突合わせ面の精度を向上させるため
研磨加工を行うと、加工の応力により磁心の破損を招く
虞がある。
【0004】このほかの形式のコアーとして、ロ字状に
形成されたヨーク磁心の相対向する2辺間を棒状に形成
された中央磁心で接続して中央の磁気通路を形成する磁
心がある。図1はこのような従来形の磁心を示す分解斜
視図であり、図2は該従来例のロ字状磁心を互いに対向
して組合せた組立後の斜視図である。図1,図2におい
て、1は中央磁心で、コイルが巻回される平角棒状の磁
心である。
形成されたヨーク磁心の相対向する2辺間を棒状に形成
された中央磁心で接続して中央の磁気通路を形成する磁
心がある。図1はこのような従来形の磁心を示す分解斜
視図であり、図2は該従来例のロ字状磁心を互いに対向
して組合せた組立後の斜視図である。図1,図2におい
て、1は中央磁心で、コイルが巻回される平角棒状の磁
心である。
【0005】2はヨーク磁心で中央磁心1と係合させて
そのヨーク部となるもので、ロ字状のヨーク磁心の一対
の相対する辺上の同一面に切欠21がそれぞれ設けられ
ていて、これらに中央磁心1の端部周辺を嵌合させて、
ヨーク磁心と中央磁心と組合わせるように形成されてい
る。このような従来例では、中央磁心の端面が表出して
いるので、中央磁心の長手方向に生じる磁束がロ字状の
ヨーク磁心の外部に漏洩して、外部機器に影響を耐える
という不都合がある。なお、この従来例に類似する従来
例として、例えば、実開昭62−166607号公報に
記載されているものを挙げることができる。
そのヨーク部となるもので、ロ字状のヨーク磁心の一対
の相対する辺上の同一面に切欠21がそれぞれ設けられ
ていて、これらに中央磁心1の端部周辺を嵌合させて、
ヨーク磁心と中央磁心と組合わせるように形成されてい
る。このような従来例では、中央磁心の端面が表出して
いるので、中央磁心の長手方向に生じる磁束がロ字状の
ヨーク磁心の外部に漏洩して、外部機器に影響を耐える
という不都合がある。なお、この従来例に類似する従来
例として、例えば、実開昭62−166607号公報に
記載されているものを挙げることができる。
【0006】本考案はこのような従来の問題点を解消し
ようとするものであり、その目的は磁心を組合わせる場
合、漏洩磁束の発生を可及的に抑制させて漏洩磁束の少
ない磁心を提供することにある。
ようとするものであり、その目的は磁心を組合わせる場
合、漏洩磁束の発生を可及的に抑制させて漏洩磁束の少
ない磁心を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の考案の目的を達成
するために、本願の請求項1に係る考案は、ロ字状に形
成されたヨーク磁心の相対向する2辺間を棒状に形成さ
れた中央磁心で接続して中央の磁気通路を形成する磁心
において、フェライトからなり、断面四角形で棒状の中
央磁心10と、フェライトからなり、ロ字状のヨーク磁
心2と、前記口字状のヨーク磁心2の相対向する2辺に
おいて前記ヨーク磁心2の内壁から外壁に達するととも
に、前記中央磁心10の両側面、下面の3つの面と接触
する面を有し、かつ、前記中央磁心10が嵌合したと
き、前記中央磁心10の上面は前記ヨーク磁心2の面と
同一平面となる深さを有する中央磁心嵌合用の切欠21
と、前記ヨーク磁心2の外壁部分と前記中央磁心10の
端面とに接合し、中央磁心10の長手方向に生じる漏洩
磁束をヨーク磁心2方向に導く側板3と、を具備してな
ることを特徴とする漏洩磁束の少ない磁心を提供する。
するために、本願の請求項1に係る考案は、ロ字状に形
成されたヨーク磁心の相対向する2辺間を棒状に形成さ
れた中央磁心で接続して中央の磁気通路を形成する磁心
において、フェライトからなり、断面四角形で棒状の中
央磁心10と、フェライトからなり、ロ字状のヨーク磁
心2と、前記口字状のヨーク磁心2の相対向する2辺に
おいて前記ヨーク磁心2の内壁から外壁に達するととも
に、前記中央磁心10の両側面、下面の3つの面と接触
する面を有し、かつ、前記中央磁心10が嵌合したと
き、前記中央磁心10の上面は前記ヨーク磁心2の面と
同一平面となる深さを有する中央磁心嵌合用の切欠21
と、前記ヨーク磁心2の外壁部分と前記中央磁心10の
端面とに接合し、中央磁心10の長手方向に生じる漏洩
磁束をヨーク磁心2方向に導く側板3と、を具備してな
ることを特徴とする漏洩磁束の少ない磁心を提供する。
【0008】
【作用】磁心の突合わせ面をなるべく外部に露出させな
いように磁心で覆うように構成したので漏洩磁束が抑制
できる。
いように磁心で覆うように構成したので漏洩磁束が抑制
できる。
【0009】
【実施例】つぎに本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図3の(a)は本願実施例の側面図、
(b)は同じく平面図、(c)は同じく中央部分の断面
図である。図3に示す側面図(a)、平面図(b)およ
び中央部分の断面図(c)から明確なように、本考案に
用いられるロ字状に形成されたヨーク磁心の構造は前述
の従来例におけるロ字状に形成されたヨーク磁心と同構
造である。したがって、図面番号は従来例と同じに付し
た。本考案において、ロ字状に形成されたヨーク磁心2
の切欠21,21には、中央磁心10の両端が嵌合され
る。
詳細に説明する。図3の(a)は本願実施例の側面図、
(b)は同じく平面図、(c)は同じく中央部分の断面
図である。図3に示す側面図(a)、平面図(b)およ
び中央部分の断面図(c)から明確なように、本考案に
用いられるロ字状に形成されたヨーク磁心の構造は前述
の従来例におけるロ字状に形成されたヨーク磁心と同構
造である。したがって、図面番号は従来例と同じに付し
た。本考案において、ロ字状に形成されたヨーク磁心2
の切欠21,21には、中央磁心10の両端が嵌合され
る。
【0010】図3からわかるように、中央磁心10の厚
みは、切欠21の深さと同じであり、したがって、前記
ヨーク磁心2が嵌合したとき、前記中央磁心10の上面
は前記ヨーク磁心2の面と同一平面となる。前記ヨーク
磁心2の外壁部分2a、2bには、磁性体からなる側板
3、3が密着されている。この側板3、3は、中央磁心
10の端面とも密着している。したがって、前記中央磁
心10長手方向に生じる僅かな漏洩磁束をも側板3によ
りヨーク磁心2に導かれる。
みは、切欠21の深さと同じであり、したがって、前記
ヨーク磁心2が嵌合したとき、前記中央磁心10の上面
は前記ヨーク磁心2の面と同一平面となる。前記ヨーク
磁心2の外壁部分2a、2bには、磁性体からなる側板
3、3が密着されている。この側板3、3は、中央磁心
10の端面とも密着している。したがって、前記中央磁
心10長手方向に生じる僅かな漏洩磁束をも側板3によ
りヨーク磁心2に導かれる。
【0011】したがって、このように構成した図3に示
す本考案の実施例では、中央磁心10に巻回したコイル
への通電による磁束は殆んどヨーク磁心2に通ずること
になり、漏洩磁束と損失の少ない薄形コアが得られるこ
とになる。
す本考案の実施例では、中央磁心10に巻回したコイル
への通電による磁束は殆んどヨーク磁心2に通ずること
になり、漏洩磁束と損失の少ない薄形コアが得られるこ
とになる。
【0012】以上、本考案を、実施例を用いて詳細に説
明したが、本考案の主旨の範囲内で種々の変形が可能で
あり、これらの変形を本考案の範囲から排除するもので
はない。
明したが、本考案の主旨の範囲内で種々の変形が可能で
あり、これらの変形を本考案の範囲から排除するもので
はない。
【0013】
【考案の効果】上述のように、ロ字状に形成されたヨー
ク磁心の相対向する2辺間を棒状に形成された中央磁心
で接続して中央の磁気通路を形成する磁心において、中
央磁心の両端の端面を側板と密着させているので、外部
に中央磁心の端面の露出がなくなり、中央磁心に巻回さ
れるコイルにより生ずる磁束の外部への洩れが少なく、
効率のよい磁心が得られる効果がある。
ク磁心の相対向する2辺間を棒状に形成された中央磁心
で接続して中央の磁気通路を形成する磁心において、中
央磁心の両端の端面を側板と密着させているので、外部
に中央磁心の端面の露出がなくなり、中央磁心に巻回さ
れるコイルにより生ずる磁束の外部への洩れが少なく、
効率のよい磁心が得られる効果がある。
【0014】また、EE形の磁心のように中央部分に磁
路の空隙がないため、該空隙からの漏洩磁束による巻線
の損失の発生がなく、さらに磁路の空隙が中央磁心の端
部のため、発生する損失は僅少である。
路の空隙がないため、該空隙からの漏洩磁束による巻線
の損失の発生がなく、さらに磁路の空隙が中央磁心の端
部のため、発生する損失は僅少である。
【0015】なお、本考案の切欠の加工は、フエライト
のような成型体の磁心では容易に成形できるものであ
り、また、図3に示す切欠は、切削加工により所望する
切欠が得られる利点がある。
のような成型体の磁心では容易に成形できるものであ
り、また、図3に示す切欠は、切削加工により所望する
切欠が得られる利点がある。
【図1】図1は、従来例を示す分解斜視図である。
【図2】図2は、該従来例のロ字状磁心を互いに対向し
て組合せた組立後の斜視図である。
て組合せた組立後の斜視図である。
【図3】図3は、本願考案の一実施例を示す側面図、正
面図および断面図である。
面図および断面図である。
1、10・・・中央磁心 2・・・ヨーク磁心 2a、2b・・・外壁部分 3・・・側板 21・・・切欠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小島邦夫 静岡県磐田郡浅羽町浅名1743−1 ミネ ベア株式会社 開発技術センター内 (56)参考文献 特開 平2−102710(JP,A) 特開 昭62−166607(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/00 - 27/42
Claims (1)
- 【請求項1】ロ字状に形成されたヨーク磁心の相対向す
る2辺間を棒状に形成された中央磁心で接続して中央の
磁気通路を形成する磁心において、 フェライトからなり、断面四角形で棒状の中央磁心10
と、 フェライトからなり、ロ字状のヨーク磁心2と、 前記口字状のヨーク磁心2の相対向する2辺において前
記ヨーク磁心2の内壁から外壁に達するとともに、前記
中央磁心10の両側面、下面の3つの面と接触する面を
有し、かつ、前記中央磁心10が嵌合したとき、前記中
央磁心10の上面は前記ヨーク磁心2の面と同一平面と
なる深さを有する中央磁心嵌合用の切欠21と、 前記ヨーク磁心2の外壁部分と前記中央磁心10の端面
とに接合し、中央磁心10の長手方向に生じる漏洩磁束
をヨーク磁心2方向に導く側板3と、 を具備してなることを特徴とする漏洩磁束の少ない磁
心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992072587U JP2607110Y2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 漏洩磁束の少ない磁心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992072587U JP2607110Y2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 漏洩磁束の少ない磁心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631123U JPH0631123U (ja) | 1994-04-22 |
JP2607110Y2 true JP2607110Y2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=13493670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992072587U Expired - Lifetime JP2607110Y2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 漏洩磁束の少ない磁心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607110Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10308077B4 (de) * | 2003-02-26 | 2005-10-13 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung zur Energiespeicherung und Energietransformierung |
JP5287773B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2013-09-11 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機器におけるコア |
DE102013101364B4 (de) * | 2013-02-12 | 2023-02-02 | Tdk Electronics Ag | Elektrisches Übertragerbauelement |
CN114188128A (zh) * | 2020-09-15 | 2022-03-15 | 光宝电子(广州)有限公司 | 磁性组件 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62166607U (ja) * | 1985-12-07 | 1987-10-22 | ||
JPH02102710U (ja) * | 1989-02-02 | 1990-08-15 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP1992072587U patent/JP2607110Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0631123U (ja) | 1994-04-22 |
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Legal Events
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