JP2002208519A - 三相リアクトル用シートコアおよび三相リアクトル用ブロックコア - Google Patents

三相リアクトル用シートコアおよび三相リアクトル用ブロックコア

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JP2002208519A
JP2002208519A JP2001003204A JP2001003204A JP2002208519A JP 2002208519 A JP2002208519 A JP 2002208519A JP 2001003204 A JP2001003204 A JP 2001003204A JP 2001003204 A JP2001003204 A JP 2001003204A JP 2002208519 A JP2002208519 A JP 2002208519A
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core
middle leg
phase reactor
leg
block
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JP2001003204A
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Masatoshi Hasu
正利 蓮
Kazuyuki Koyano
和幸 小谷野
Koichi Yamada
浩一 山田
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Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】三相トランス用のシートコアを三相リアクトル
に流用した場合、両端脚のコイルに比ベて中脚コイルの
インダクタンスが高めに出てしまう。また、組立のため
の手段としてのシートコアのブロック化では中脚の溶接
箇所はギャップとの突き合わせ面しかない。 【解決手段】 Eコア6は、両端脚と中脚を形成し、さ
らに、中脚の突き合わせ面に凹型の溝を設けて中脚にお
ける磁気抵抗を増大させたシートコアを積層し、ブロッ
ク化したものである。端脚溶接部は両端脚7の側面であ
り、中脚溶接部は中脚8の溝9である。従って、中脚と
両端脚でのインピーダンスを調和させることができ、か
つ、溶接によりブロック化する時の凸発生による問題も
この溝の内側を溶接することで解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相リアクトル用
シートコアおよび三相リアクトル用ブロックコアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、三相リアクトルの構造を示す図
である。図において、21はIコア、22はEコア、2
3はギャップ、24はコイルである。リアクトルにケイ
素鋼板帯のシートコアを使用した場合、磁気飽和を防ぐ
目的でギャップ23が挿入され、Eコア22の各脚A,
B,Cにはそれぞれコイル24が配置される。
【0003】図5は、図4の構造でコアをEE型にした
例である。図において、25はEコア、26はEコア、
27はギャップである。コアとしてはリアクトル専用と
いうものはほとんどなく、三相トランス用のシートコア
を流用する場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】三相トランス用のシー
トコアを三相リアクトルに流用した場合、両端脚のコイ
ルに比ベて中脚コイルのインダクタンスが高めに出てし
まうという問題がある。これは中脚励磁の場合と端脚励
磁の場合で磁気抵抗が異なるからであり、具体的には磁
路長と磁束密度の分布が違うからである。
【0005】図6は、中脚励磁と端脚励磁の場合の磁気
抵抗の理論式を説明する図である。図のEE型にしたブ
ロックコアにおける各部の磁気抵抗は次のようになる。 R1 =R1c+R1g R1c=(B+C)/(μ・A・B) R1g=Lg /(a・A・B) R2 =R2c+R2g R2c={B(π+1)/2+C+2D}/(μ・A・
B) R2g=Lg /(a・A・B) 但し、a:係数、μ:鉄心の透磁率、Lg :ギャップ、
R1c:R1部コアの磁気抵抗、R1g:R1部ギャップの
磁気抵抗(中脚ギャップ)、R2c:R2部コアの磁気抵
抗、R2g:R2部ギャップの磁気抵抗(端脚ギャッ
プ)、A:積み厚、B、C、D:コア各部の寸法、R
1:中脚の磁気抵抗、R2:端脚の磁気抵抗である。
【0006】また、図に示す各脚励磁における磁気抵抗
は次のようになる。中脚励磁の時、 磁気抵抗Rm=R1+R2/2 端脚励磁の時、 磁気抵抗Rs=R2+R1・R2/(R1+R2)
【0007】図7は、中脚励磁と端脚励磁の場合におけ
る磁路内の磁束密度の分布をおおまかに表した図であ
る。
【0008】中脚のインダクタンスを両端脚に合わせよ
うとした場合 1)中脚の巻数を減らす 2)コアの中脚幅寸法を狭めて中脚だけ断面積を小さく
する 3)コアの中脚長寸法を短くしてその分厚いギャップを
入れる 等が考えられるが、1),2)は2種類のコイルを造る
必要がありリアクトルとしての特性も不安定なものにな
る。3)は2種類のギャップも用意しなければならず、
厚さとしてはわずかな差になるため誤挿入の危険もあ
る。更にはコアの汎用性も乏しくなってしまう。また、
リアクトルの場合ギャップを挟み込むためトランスのよ
うに1枚組の組立ては出来ない。
【0009】組立のための手段としてはシートコアをブ
ロック化する方法がとられることが多い。ブロック化す
る方法としては溶接、リベット止め,接着の他、コアの
金型をカシメ構造としたものもある。この中でも溶接に
よるブロック化は安価な為従来から多く使用されてい
る。しかしながらこの方法は端脚の溶接が容易に行える
のに対し、中脚の溶接箇所としてはギャップとの突き合
わせ面しかないのが問題である。この突き合わせ面を溶
接すると溶接による凸が発生し、インダクタンス不良や
唸りの原因になる。中脚を溶接しない場合は、積厚方向
からの押さえがきかない為、脚の先端が振動し唸りが出
てしまう。これを防止する為接着剤を塗布したりコイル
との間にスペーサーを入れるなどして対策しているが、
いずれも単価アップにつながっていた。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、中脚のインダクタンスを両端脚に合わせるこ
とが容易にできる三相リアクトル用シートコアおよびブ
ロック化が容易にでるきる三相リアクトル用ブロックコ
アを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、両端脚と中脚
を形成したシートコアに、さらに、中脚の突き合わせ面
に凹型の溝を設けて中脚における磁気抵抗を増大させ、
中脚と両端脚でのインダクタンスを調和させる。また、
本発明は、積層したシートコアの中脚の溝で溶接し、シ
ートコアのブロック化における溶接での凸を発生させな
い。
【0012】
【発明の実施の形態】上記課題を解決するために本発明
の三相リアクトル用シートコアは、ケイ素鋼板帯等を加
工して両端脚と中脚を形成したシートコアを三相リアク
トルの構成要素としている三相リアクトル用シートコア
において、中脚の突き合わせ面に凹型の溝を設けたこと
に特徴を有している。
【0013】また、本発明の三相リアクトル用ブロック
コアは、三相リアクトル用シートコアを積層し、この積
層シートコアの溝を溶接することによりブロック化する
ことに特徴を有している。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の実施例における三相リアクト
ル用シートコアの形状を示す図である。図において、1
はEシートコア、2は端脚、3は中脚、4は凹型の溝で
ある。溝4の寸法A,Bは中脚3の寸法とのバランス及
び実測データーから設定する。この溝4を設けることで
見かけ上の中脚3のギャップ厚を大きくしたことにな
り、磁気抵抗が増えインダクタンスが低下する。
【0015】すなわち、中脚3の突き合わせ面に溝4を
入れた三相リアクトル用シートコアを積層・ブロック化
した三相リアクトル用ブロックコア(図2で詳述する)
の両端脚のコイルに比ベて中脚コイルのインダクタンス
が高めに出てしまうという問題点を解決している。この
場合両端脚のコイルも若干の影響を受けインダクタンス
はわずかに低下するものの、全体のギャップ厚を調整し
直すことで目的のインダクタンスに設定することができ
る。
【0016】図2は、本発明の実施例における三相リア
クトル用ブロックコアの斜視図である。図において、6
はEシートコア1を積層したEコア、7は端脚、8は中
脚、9は溝である。Eコア6をブロック化するために溶
接する箇所は端脚7の斜線を施した両端脚溶接部と中脚
8の溝9の斜線を施した中脚溶接部である。従って、溶
接によりブロック化する時の凸発生による問題もこの溝
の内側を溶接することで解決することができる。
【0017】図3は、本発明の実施例における三相リア
クトル用ブロックコアを用いて組み立てた三相リアクト
ルの分解斜視図である。図において、11は突き当たり
面に溝を設けたEコア、12は突き当たり面に溝を設け
たEコア、13はギャップである。三相リアクトルは、
中脚、両端脚の各脚にコイルが配置される。この場合、
各脚のギャップは同じ厚さであることはいうまでもな
い。更に本発明はEIコア,EEコアのどちらでも同じ
ように効果があることを付け加えておく。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の三相リア
クトル用シートコアは中脚の突き合わせ面に凹型の溝を
設けたので、また、本発明の三相リアクトル用ブロック
コアは、溝を溶接することによりブロック化するので、
各脚のインダクタンス不平衡を改善することができ、コ
イルやギャップ材といった他の部品を2種類使い分ける
必要もない。更に、コアをブロック化する際に発生する
溶接の凸部による問題も解決でき、安価で特性の良いリ
アクトルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における三相リアクトル用シー
トコアの形状を示す図である。
【図2】本発明の実施例における三相リアクトル用ブロ
ックコアの斜視図である。
【図3】本発明の実施例における三相リアクトル用ブロ
ックコアを用いて組み立てた三相リアクトルの分解斜視
図である。
【図4】三相リアクトルの構造を示す図である。
【図5】三相リアクトルの構造でコアをEE型にした図
である。
【図6】中脚励磁と端脚励磁の場合の磁気抵抗の理論式
を説明する図である。
【図7】中脚励磁と端脚励磁の場合における磁路内の磁
束密度の分布をおおまかに表した図である。
【符号の説明】
1 Eシートコア 2 端脚 3 中脚 4 溝 6 Eコア 7 端脚 8 中脚 9 溝 11 Eコア 12 Eコア 13 ギャップ 21 Iコア 22 Eコア 23 ギャップ 24 コイル 25 Eコア 26 Eコア 27 ギャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素鋼板帯等を加工して両端脚と中脚
    を形成したシートコアを三相リアクトルの構成要素とし
    ている三相リアクトル用シートコアにおいて、 前記中脚の突き合わせ面に凹型の溝を設けたことを特徴
    とする三相リアクトル用シートコア。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の三相リアクトル用シー
    トコアを積層し、 この積層シートコアの前記溝を溶接することによりブロ
    ック化することを特徴とする三相リアクトル用ブロック
    コア。
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