JPH07230926A - ギャップ付き鉄心形リアクトル - Google Patents

ギャップ付き鉄心形リアクトル

Info

Publication number
JPH07230926A
JPH07230926A JP2132394A JP2132394A JPH07230926A JP H07230926 A JPH07230926 A JP H07230926A JP 2132394 A JP2132394 A JP 2132394A JP 2132394 A JP2132394 A JP 2132394A JP H07230926 A JPH07230926 A JP H07230926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
iron core
silicon steel
gap
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2132394A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Nishimori
充 西森
Shigeru Hishinuma
茂 菱沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO DENKI KK
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
TOYO DENKI KK
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO DENKI KK, Mitsubishi Electric Corp filed Critical TOYO DENKI KK
Priority to JP2132394A priority Critical patent/JPH07230926A/ja
Publication of JPH07230926A publication Critical patent/JPH07230926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁歪騒音や鉄損を低減し、過電流に対するイ
ンダクタンスの低下の少ないギャップ付き鉄心形リアク
トルを得る。 【構成】 脚鉄心ブロック1と磁気的ギャップ2とヨー
ク鉄心3を積層する際のガイドとなるように鉄心の側面
と下部が一体構造になった鉄心支持枠11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ギャップ付き鉄心形
リアクトルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば実開昭56−58833
号公報に示された従来のギャップ付き鉄心形リアクトル
の側面図である。図において、1はけい素鋼板を積層し
て形成した脚鉄心ブロックであり、この脚鉄心ブロック
1の上に絶縁物で埋められた磁気的ギャップ2を配し
て、脚鉄心ブロック1を数段積み重ねて脚鉄心を構成す
る。3はけい素鋼板を積層して形成したヨーク鉄心であ
り、脚鉄心ブロック1の上下端に磁気的ギャップ2を配
して積み重ねられる。4はこのように積層された鉄心の
側面を締付けボルト6で締め付けて固定するための当て
板であり、7はその上下端を締付けボルト8で締め付け
て固定するための当て板である。そして、5は脚鉄心ブ
ロック1の周囲に巻装された巻線である。
【0003】このような鉄心形リアクトルの組み立ては
次のように行われている。まず、図5に示される鉄心形
リアクトルを図面に向かって左右いずれかの方向に寝か
せ、下側のヨーク鉄心3が必要な厚さになるようけい素
鋼板を積層するとともに、磁気的ギャップを配しながら
脚鉄心ブロックが必要な厚さになるようけい素鋼板を積
層する。その後、けい素鋼板の積層方向の両端に当て板
4を当て、この当て板4を締付けボルト6で締め付け
る。次に、鉄心形リアクトルを図5のように起こして、
巻線5を挿入するとともに、上側のヨーク鉄心3を下側
のヨーク鉄心3と同様に積層形成し、その後、上下に当
て板7を当てて締付けボルト8で締め付ける。こうして
組み立てが終わると、その後ワニスの真空含浸処理を行
って一連の組み立て工程を終了する。
【0004】従来のギャップ付き鉄心形リアクトルで
は、脚鉄心ブロック1の間の磁気的ギャップ2に大きな
磁気力が働き、振動や騒音の発生源になるので、当て板
4や当て板7、締付けボルト6や締付けボルト8による
強固な締め付けが必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のギャップ付き鉄
心形リアクトルは上記のように構成されているので、脚
鉄心やヨーク鉄心(以下単に鉄心という)に締め付けボ
ルトを通すための抜き穴を開けなければならず、この抜
き穴が実質的に鉄心の断面積を減少させ、局部的な高磁
束密度状態を作る原因となるため、鉄損および磁歪もし
くは磁気歪み騒音が増加し、また定格電流に対して局部
的な鉄心飽和が生じて、インダクタンスの低下が大きく
なるという問題点があった。
【0006】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、鉄損および騒音を低減し、
過電流に対するインダクタンスの低下を抑えることがで
きるギャップ付き鉄心形リアクトルを得ることを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るギャップ付き鉄心形リアクトルにおいては、鉄心の積
層方向の両端に当てられた当て板と鉄心下部の当て板を
一体構造の鉄心支持枠にする。
【0008】この発明の請求項2に係るギャップ付き鉄
心形リアクトルにおいては、上記の一体構造の鉄心支持
枠に電気的絶縁材料を用いる。
【0009】この発明の請求項3に係るギャップ付き鉄
心形リアクトルにおいては、上記の一体構造の鉄心支持
枠の形状をコの字形にする。
【0010】
【作用】この発明の請求項1に係るギャップ付き鉄心形
リアクトルは、鉄心の側面と下部の当て板を一体構造の
鉄心支持枠にしたので、鉄心に抜き穴を開ける必要がな
くなり、鉄損および騒音が低減され、過電流に対するイ
ンダクタンスの低下も少なくなる。
【0011】この発明の請求項2に係るギャップ付き鉄
心形リアクトルは、上記の一体構造の鉄心支持枠に電気
的絶縁材料を用いたので、磁気的ギャップの部分で発生
する磁束のフリンジングによる渦電流がなくなる。
【0012】この発明の請求項3に係るギャップ付き鉄
心形リアクトルは、上記の一体構造の鉄心支持枠の形状
をコの字形状にしたので、鉄心の積層作業の際に鉄心の
一方または両方の端面にガイドができ作業性がよくな
る。
【0013】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示すギャップ付
き鉄心形リアクトルの正面図であり、図2はその側面図
である。図において、1〜3,5は従来のギャップ付き
鉄心形リアクトルと同一のものを表わし、11は非磁性
体よりなる鉄心の支持枠、12は巻き線5を鉄心の支持
枠11に固定するスペーサである。13は鉄心の支持枠
11に取り付けられたスタッドであり、締付板14を介
して磁気的ギャップ2を強固に締め付ける。
【0014】この実施例の鉄心形リアクトルの組み立て
は次のように行われている。まず、図1に示される支持
枠11内で下側のヨーク鉄心3が必要な厚さになるよう
けい素鋼板を挿入して積層するとともに、磁気的ギャッ
プを配しながら脚鉄心ブロック1が必要な厚さになるよ
うけい素鋼板を積層する。その後、けい素鋼板の端面を
揃えて、巻線5を挿入して、上側のヨーク鉄心3を下側
のヨーク鉄心と同様に積層する。その後、締付板14を
ヨーク鉄心3の上側に当てスタッド13で締め付ける。
このスタッド13は予め支持枠11に溶着されている。
以上のように組み立てが終了すると、その後、ワニスの
真空含浸処理を行い、一連の組み立て工程を終了する。
【0015】上記のように、鉄心の支持枠11の中で積
層された脚鉄心ブロック1と磁気的ギャップ2とヨーク
鉄心3はそれだけで一体化されるので、鉄心の側面から
の締め付けは必要なくなり、鉄心への抜き穴は不要とな
る。したがって、この抜き穴による鉄損や騒音の影響が
なくなり、過電流に対するインダクタンスの低下も抑え
ることができる。
【0016】また、本実施例のギャップ付き鉄心形リア
クトルでは、上述したように、鉄心の支持枠11にけい
素鋼板を差し込む形で積層して脚鉄心ブロックやヨーク
鉄心を形成し、巻線を組み込んだ後に全体をワニス処理
するという製造方法を用いている。この製造方法は、鉄
心の側面からの締め付けが緩いために、真空含浸される
ワニスが積層間によく浸透して、積層間の振動を抑制
し、低騒音効果を発揮する。
【0017】実施例2.上記実施例1では、鉄心の支持
枠11にステンレス鋼やアルミニウム、銅などの非磁性
金属を使用しているが、本実施例では、鉄心の支持枠1
1にFRPなどの電気的絶縁材料を使用する。この場
合、磁気的ギャップ2の部分で発生する磁束のフリンジ
ングによる鉄心の支持枠の渦電流がなくなる。
【0018】実施例3.本実施例では、上記実施例1の
鉄心の支持枠11の形状を図3のようにコの字状にす
る。このようにすると、鉄心の積層作業において鉄心の
一方または両方の側面にガイドができるので、積層の作
業性が向上する。尚、図4は図3の側面図である。
【0019】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】この発明の請求項1に係るギャップ付き鉄
心形リアクトルは、鉄心の側面と下部の当て板を一体構
造の鉄心支持枠にしたので、鉄心に抜き穴を開ける必要
がなくなり、鉄損および騒音を低減させ、過電流に対す
るインダクタンスの低下を抑えることができる。
【0021】この発明の請求項2に係るギャップ付き鉄
心形リアクトルは、上記の一体構造の鉄心支持枠に電気
的絶縁材料を用いたので、磁気的ギャップの部分で発生
する磁束のフリンジングによる渦電流損をなくすことが
できる。
【0022】この発明の請求項3に係るギャップ付き鉄
心形リアクトルは、上記の一体構造の鉄心支持枠の形状
をコの字形にしたので、鉄心の積層作業時に鉄心の一方
または両方の端面にガイドができ積層の作業性がよくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すギャップ付き鉄心形
リアクトルの正面図である。
【図2】この発明の実施例1を示すギャップ付き鉄心形
リアクトルの側面図である。
【図3】この発明の実施例3を示す鉄心支持枠の正面図
である。
【図4】この発明の実施例3を示す鉄心支持枠の側面図
である。
【図5】従来のギャップ付き鉄心形リアクトルの側面図
である。
【符号の説明】
1 脚鉄心ブロック 2 磁気的ギャップ 3 ヨーク鉄心 4 当て板 5 巻線 6 締付けボルト 7 当て板 8 締付けボルト 11 鉄心の支持枠 12 スペーサ 13 スタッド 14 締付板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 けい素鋼板を積層して形成した脚鉄心ブ
    ロックを磁気的ギャップを間に配して数段積み重ねて脚
    鉄心を構成し、前記脚鉄心の周囲に巻線を巻装し、前記
    脚鉄心の上下に前記磁気的ギャップを間に配してけい素
    鋼板を積層して形成したヨーク鉄心を配置した構造のギ
    ャップ付き鉄心リアクトルにおいて、 前記けい素鋼板の積層方向の両端に当てられる非磁性体
    の当て板と、前記ヨーク鉄心下部に当てられる当て板を
    一体構造の鉄心支持枠としたことを特徴とするギャップ
    付き鉄心形リアクトル。
  2. 【請求項2】 前記一体構造の鉄心支持枠に電気的絶縁
    材料を用いたことを特徴とする請求項1のギャップ付き
    鉄心形リアクトル。
  3. 【請求項3】 前記一体構造の鉄心支持枠の形状をコの
    字形にしたことを特徴とする請求項1のギャップ付き鉄
    心形リアクトル。
JP2132394A 1994-02-18 1994-02-18 ギャップ付き鉄心形リアクトル Pending JPH07230926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2132394A JPH07230926A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 ギャップ付き鉄心形リアクトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2132394A JPH07230926A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 ギャップ付き鉄心形リアクトル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07230926A true JPH07230926A (ja) 1995-08-29

Family

ID=12051949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2132394A Pending JPH07230926A (ja) 1994-02-18 1994-02-18 ギャップ付き鉄心形リアクトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07230926A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010263075A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
CN103489569A (zh) * 2013-10-08 2014-01-01 上海理工大学 一种多相直流非耦合集成电感器
CN110808146A (zh) * 2019-09-09 2020-02-18 无锡晶磊电子有限公司 高功率直流电抗器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010263075A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Sumitomo Electric Ind Ltd リアクトル
CN103489569A (zh) * 2013-10-08 2014-01-01 上海理工大学 一种多相直流非耦合集成电感器
CN110808146A (zh) * 2019-09-09 2020-02-18 无锡晶磊电子有限公司 高功率直流电抗器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007159332A (ja) 回転電機
JP2007159300A (ja) 回転電機の固定子
KR20070058487A (ko) 고정자 및 이를 적용한 모터, 및 이 고정자의 제조방법
JP6937584B2 (ja) 静止誘導電器用鉄心
JP2007123928A (ja) 変圧器などの磁気組立体
JPH07230926A (ja) ギャップ付き鉄心形リアクトル
JP3357705B2 (ja) ギャップ付鉄心形リアクトル
JP2714008B2 (ja) 積層コア
JP3671171B2 (ja) コイル装置及びその製造方法
JP7032257B2 (ja) 変圧器および積鉄心
JPS5849010B2 (ja) ギヤツプ付き巻鉄心
JPS5939012A (ja) 静止誘導電器の鉄心
WO2023127328A1 (ja) 積層鉄心およびそれを用いた回転電機
JP2825184B2 (ja) 変圧器
JPH0786061A (ja) ギャップ付鉄心形リアクトル
JPH05190362A (ja) ギャップ付鉄心形リアクトル
JP3823418B2 (ja) リアクトル用ギャップ付鉄心
JPH0831659A (ja) アモルファス鉄心油入変圧器
JPH0878248A (ja) ギャップ付鉄心形リアクトル
KR100556834B1 (ko) 왕복동식 모터의 고정자 구조
JPH06204050A (ja) ギャップ付鉄心形リアクトル
JPH07118423B2 (ja) 変圧器
JP3439668B2 (ja) 鉄 心
JPS5934098Y2 (ja) 電磁誘導器
JPH0582360A (ja) ギヤツプ付鉄心形リアクトル