JPH0786061A - ギャップ付鉄心形リアクトル - Google Patents

ギャップ付鉄心形リアクトル

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JPH0786061A
JPH0786061A JP22528893A JP22528893A JPH0786061A JP H0786061 A JPH0786061 A JP H0786061A JP 22528893 A JP22528893 A JP 22528893A JP 22528893 A JP22528893 A JP 22528893A JP H0786061 A JPH0786061 A JP H0786061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
yoke
iron core
gap
leg
Prior art date
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Pending
Application number
JP22528893A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kobayashi
正弘 小林
Akira Mishima
朗 三嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0786061A publication Critical patent/JPH0786061A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヨーク鉄心の中央部に無理な圧縮力の発生を
防止し、低騒音化を可能としたギャップ付鉄心形リアク
トルを提供すること。 【構成】 けい素鋼帯を積層して両端部断面円形の複数
個のブロック鉄心を構成し、このブロック鉄心を磁気的
ギャップを介して積層してギャップ付鉄心脚を構成し、
このギャップ付鉄心脚の周囲に巻線を巻回し、このギャ
ップ付鉄心脚と、その上下端部に配置された矩形断面の
ヨーク鉄心とを一体に組み合わせて成るギャップ付鉄心
形リアクトルにおいて、ヨーク鉄心はその軸方向と直交
する方向のけい素鋼帯積層厚がほぼ鉄心脚の径幅を有す
る第1のヨーク部と、鉄心脚と巻線間の離間長ほぼ離間
して配置されるとともに少なくとも巻線の巻回厚を有し
且つ巻線軸方向と同方向の幅長が第1のヨーク部の同方
向幅長より大きい第2のヨーク部とを備えて成ることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギャップ付鉄心形リア
クトルに関する。
【0002】
【従来の技術】分路リアクトルなどに使用されるリアク
トルとしては、一般にギャップ付鉄心形リアクトルが用
いられる。このギャップ付鉄心形リアクトルは、けい素
鋼板板帯を積層して構成した複数個のブロック鉄心を、
その間に絶縁物のギャップ部材を挟み込むことにより複
数個の磁気ギャップが形成されるように積み重ね、全体
として円形断面としたギャップ付鉄心を備えている。こ
のギャップ付鉄心脚の上下には、同様にして構成した両
端矩形断面のヨーク鉄心が密着配置されている。また、
ギャップ付鉄心脚の周囲には、巻線が巻回されている。
【0003】このように構成されたギャップ付鉄心形リ
アクトルでは、リアクトル本体から発生する騒音の低減
が大きな問題になっている。騒音の要因としては、機械
的振動によるものと、磁気歪みによるものとに大別する
ことができる。機械的振動によるものとは、前記磁気ギ
ャップを通過する磁束により、上下のブロック鉄心間に
磁気吸引力が作用し、これによる振動のために騒音が発
生する現象である。従って、この振動騒音を防止するに
は、ギャップを介してヨーク鉄心及びブロック鉄心を一
体的に強固に締め付ける構造が必要となる。
【0004】一方、磁気歪みによるものには、鉄心内部
に磁束が流れるために生ずる磁歪騒音と、そのときに鉄
心内の抜き板に無理な圧縮応力を加えた結果更に増加す
る磁歪騒音があり、特に後者の影響が大きい。これに対
しては、磁束密度を適切に設定すること、及び鉄心締付
時及び運転中に鉄心内の抜き板に無理な圧縮応力が加わ
らないような鉄心構造を採用することが考えられる。
【0005】ここで、ヨーク鉄心中の磁束密度の分布に
ついて、図7により説明する。図7に示すように、ギャ
ップ付鉄心形リアクトルにおいては、円形断面のギャッ
プ付鉄心脚1から矩形断面のヨーク鉄心4に磁束が流れ
るために、ヨーク鉄心積層方向の両端部4bは磁束密度
が低く、同じく中央部4bは磁束密度が高い。このた
め、両端部4bと中央部4aとでは、けい素鋼板帯の磁
束密度に差が生ずる結果、中央部4aの主磁束10が両端
部4bに移動するのが、ギャップ付鉄心形リアクトルの
大きな特徴である。図4乃至図6に従来のギャップ付鉄
心形リアクトルの構成を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なギャップ付鉄心形リアクトルは、磁束の移動のためヨ
ーク鉄心4中央部の発生熱損失がますます大きくなり、
両端部4bとで温度差が生じる。その結果、ヨーク鉄心
4の中央部4aの伸長値と、ヨーク鉄心の両端部4bの
伸長値が異なり、結局、ヨーク鉄心4の中央部4aの抜
き板が圧縮され、磁歪騒音が増加する。
【0007】この防止手段として、ヨーク鉄心4の積層
方向の締め付け圧力を緩和して、ヨーク鉄心4の中央部
4aが伸び易くする手段があるが、締付力の管理が難し
く実用的ではない。
【0008】本発明は、上述の如き従来技術の問題点を
解消するために提案されたもので、その目的は、ヨーク
鉄心の中央部に無理な圧縮力の発生することを防止し、
低騒音化を可能としたギャップ付鉄心形リアクトルを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、けい素鋼帯を
積層して両端部断面円形の複数個のブロック鉄心を構成
し、このブロック鉄心を磁気的ギャップを介して積層し
てギャップ付鉄心脚を構成し、このギャップ付鉄心脚の
周囲に巻線を巻回し、このギャップ付鉄心脚と、その上
下端部に配置された矩形断面のヨーク鉄心とを一体に組
み合わせて成るギャップ付鉄心形リアクトルにおいて、
前記ヨーク鉄心はその軸方向と直交する方向のけい素鋼
帯積層厚がほぼ前記鉄心脚の直径幅を有する第1のヨー
ク部と、前記鉄心脚と前記巻線間の離間長ほぼ離間して
配置されるとともに少なくとも前記巻線の巻回厚を有し
且つ前記巻線軸方向と同方向の幅長が第1のヨーク部の
同方向幅長より大きい第2のヨーク部とを備えて成るこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】このような構成を有する本発明のギャップ付鉄
心形リアクトルにおいては、ヨーク鉄心に油道を設ける
とともにヨーク鉄心が巻線の漏れ磁束を大部分吸収して
ヨーク鉄心に流れ込む。その結果、ヨーク鉄心内におけ
る磁束分布がほぼ均一となり、ヨーク鉄心内部の磁束の
移動が抑制され、ヨーク鉄心の圧縮応力の発生が防止さ
れる。その結果、圧縮応力によって生じる騒音の発生が
防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図3に従
って具体的に説明する。なお、図4から図6の従来技術
と同一の部材は、同一の符号を付してある。また、本実
施例は、本発明を単相3脚鉄心に適用したものである。
図1に示すように、けい素鋼板の抜き板を積層して形成
した複数個のブロック鉄心1aを、絶縁物製のギャップ
部材から成る磁気的なギャップ2を介して積み重ね、両
端部円形断面のギャップ付鉄心脚1が構成されている。
このギャップ付鉄心脚1の周囲に巻線3が巻回されてい
る。このギャップ付鉄心脚1の上下には、これを挟むよ
うに矩形断面の上下のヨーク鉄心4,5が配置されてい
る。このヨーク鉄心4,5は、上下の締付け板6、及び
締付けスタッド7により、ギャップ付鉄心脚1に一体に
固定されている。また、前記ブロック鉄心とヨーク鉄心
との接合部には接合部ギャップ2aを設けている。本実
施例では、図2に示すように矩形断面のヨーク鉄心4の
幅方向と直交する方向のけい素鋼帯の積み厚をブロック
鉄心1a外径よりも大きくしている。更に、矩形断面の
ヨーク鉄心4の巻線3の軸方向と同方向の板幅を、積み
厚両端部のみ広くすると共に、中央部との境目に油道9
を設けている。このような構成を有する本実施例におい
ては、円形断面のブロック鉄心1aから矩形断面のヨー
ク鉄心4に主磁束10が流れヨーク断面中央部に集中する
が、一方、巻線3からの漏れ磁束8は積み厚両端部ヨー
ク鉄心4bに集中して流れ込む。
【0012】従って、リアクトルの運転時には、ヨーク
鉄心4全体としては、磁束が均一化され、ヨーク鉄心4
の積層方向中央部から両端部への磁束の移動が抑制され
ると共に中央部ヨーク鉄心4aと積み厚両端部ヨーク鉄
心4bの境目が冷却され、その結果、図4に示すよう
に、ヨーク鉄心4の断面各部の抜き板が均等に伸びて、
熱膨張の差による無理な圧縮応力の発生が防止される。
従って、無理な圧縮応力に起因する磁歪騒音の発生が抑
制され、リアクトルの低騒音化が可能となる。なお、本
発明は上記の実施例に限定されるものではなく、3相3
脚鉄心(巻鉄心ヨークのものも含む)や3相5脚鉄心に
も、同様に適用できる。
【0013】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ヨーク鉄
心中央部の無理な圧縮応力の発生を防止し、低騒音化を
可能としたギャップ付鉄心形リアクトルを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るギャップ付鉄心形リア
クトルの正面図
【図2】鉄心脚とヨーク鉄心の要部配置構成を示す例解
【図3】図2に係る平面図
【図4】従来構成を示す例解図
【図5】従来構成の鉄心脚とヨーク鉄心の要部配置を示
す例解図
【図6】図5に係る平面図
【図7】ヨーク鉄心の磁束分布の例解図
【符号の説明】
1…ギャップ付鉄心脚 1a,1b…ブロック鉄心 2…ギャップ 2a…接合部ギャップ 3…巻線 4…ヨーク鉄心 5…ヨーク鉄心 6…締付け板 7…締付けスタッド 8…磁束 9…油道 10…主磁束

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 けい素鋼帯を積層して両端部断面円形の
    複数個のブロック鉄心を構成し、このブロック鉄心を磁
    気的ギャップを介して積層してギャップ付鉄心脚を構成
    し、このギャップ付鉄心脚の周囲に巻線を巻回し、前記
    ギャップ付鉄心脚と、その上下端部に配置された矩形断
    面のヨーク鉄心とを一体に組み合わせて成るギャップ付
    鉄心形リアクトルにおいて、前記ヨーク鉄心はその軸方
    向と直交する方向のけい素鋼帯積層厚がほぼ前記鉄心脚
    の外径幅を有する第1のヨーク部と、前記鉄心脚と前記
    巻線間の離間長ほぼ離間して配置されるとともに少なく
    とも前記巻線の巻回厚を有し且つ前記巻線軸方向と同方
    向の幅長が第1のヨーク部の同方向幅長より大きい第2
    のヨーク部とを備えて成ることを特徴とするギャップ付
    鉄心形リアクトル。
JP22528893A 1993-09-10 1993-09-10 ギャップ付鉄心形リアクトル Pending JPH0786061A (ja)

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JP22528893A JPH0786061A (ja) 1993-09-10 1993-09-10 ギャップ付鉄心形リアクトル

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006294787A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd リアクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006294787A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd リアクタ

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