JPH01284544A - クロロプレン共重合体組成物、その製造方法及び接着剤 - Google Patents

クロロプレン共重合体組成物、その製造方法及び接着剤

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JPH01284544A
JPH01284544A JP63113631A JP11363188A JPH01284544A JP H01284544 A JPH01284544 A JP H01284544A JP 63113631 A JP63113631 A JP 63113631A JP 11363188 A JP11363188 A JP 11363188A JP H01284544 A JPH01284544 A JP H01284544A
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Takayoshi Sekiya
関矢 高好
Yasuaki Denda
伝田 泰明
Kenzo Ichikawa
市川 憲三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクロロプレン共重合体組成物、その製造方法、
及びそのクロロプレン共重合体組成物を使用した接着剤
に関するものである。特に、本発明のクロロプレン共重
合体組成物は溶剤型接着剤の基体として有用てあり、そ
れを使用した接着剤は可塑剤を含有するポリ塩化ビニー
ル系素材等の接着に有効である。
[従来の技術] 従来、クロロプレンゴムとメタクリル酸メチル(以下、
MMAと記す)をグラフト重合して得られるグラフト化
クロロプレン共重合体溶液を用いた接着剤は製靴産業等
における軟質のポリ塩化ビニールレザー等の接着に多用
されている。
この様なりラフト化クロロプレン共重合体の製造方法と
しては、例えば乳化系で重合して得られたクロロプレン
ラテックスより単離乾燥したチップ状のクロロプレンゴ
ムをトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に溶解
し、その溶液中にMMA等の単量体を加え、過酸化ベン
ゾイル等の重合開始剤を用いてクラフト重合を行なう、
いわゆる溶液グラフト重合かよく知られている。(日本
接着協会誌、Vol 20、No、6 34〜41頁(
1984年)) しかしながら、この様にして製造されたクラフト化クロ
ロプレン共重合体を使用した溶剤系接着剤には、次の様
な問題がある。
■溶剤溶液系でのグラフト重合は、重合率および反応液
の粘度の制御が非常に難しく、グラフト重合に使用てき
る溶剤の種類も必然的潰制約を受ける。
■溶剤溶液系におけるグラフト重合で製造されたグラフ
ト化クロロプレン共重合体は、そのまま溶剤系接着剤と
して使用されるが、この場合未反応のMMA等の単量体
が残存するため、接着剤の塗布作業および乾燥工程で未
反応の単量体が大気中に揮散し作業環境を著しく悪化さ
せる。
■乳化系て重合したクロロプレンゴムを単離乾燥した後
、再び有機溶剤に溶解してMMAとグラフ1〜重合する
ため工程が繁雑になる。
■溶剤溶液系におけるグラフト重合反応は比較的高温で
長時間に亘って行なわれるのて、得られたグラフト化ク
ロロプレン共重合体の接着剤溶液は保存安定性が悪く、
長期間経過すると粘度か低下する。
[発明か解決しようとする課題] 本発明者等は、この様な従来技術の問題に鑑みて鋭意検
討した結果、従来の溶剤溶液系におけるグラフト重合の
代りに、水性ラジカルグラフト重合によりグラフト化し
たクロロプレン共重合体ラテックスを合成し、該クロロ
プレン共重合体ラテックスにロジン酸塩を添加した組成
物を噴霧乾燥することにより、クロロプレン共重合体組
成物の粉末を容易に得ることができ、また該クロロプレ
ン共重合体組成物の乾燥粉末は有機溶剤への溶解性がよ
く、所望の有機溶剤に溶解し未反応の単量体か残存する
ことがない保存安定性が良好な接着剤を得ることができ
るごとを見出し本発明の完成に到ったものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、クロロプレン共重合体組成物、その製造方法
、及びそのクロロプレン共重合体組成物を使用した接着
剤からなるものである。
即ち、本発明は、クロロプレン重合体+01171量部
の存在下に、一般式CH2=CR−1;0−0111 
 (式中、Rは炭素原子1〜4個を有するアルキル基又
は水素原子 [1は炭素原子1〜12個を有するアルキ
ル基を表わす)で示される単量体10〜90重量部を水
性ラジカルグラフト重合させた共重合体100重量部に
ロジン酸塩を少なくとも0.5重量部添加してなること
を特徴とするクロロプレン共重合体組成物、および該ク
ロロプレン共重合体組成物を有機溶剤に溶解してなる接
着剤である。
さらに、本発明は、スルホン酸基を有するアニオン界面
活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤の存在下、重合
温度25℃以下でクロロプレン単独又はクロロプレン及
びクロロプレンと共重合可能な単量体とを水性ラジカル
重合して得たクロロプレン重合体ラテックスに対し、該
クロロプレン重合体100重量部当り10〜90重量部
の一般式CH2=C1l−10−OR”  (式中、R
は炭素原子1〜4個を有するアルキル基又は水素原子、
R1は炭素原子1〜12個を有するアルキル基を表わす
)て示される単fft体を添加し、該単量体の重合率か
70〜100重量%になるまで水性ラジカルグラフト重
合を行ない、得られたクロロプレン共重合体ラテックス
中に、該クロロプレン共重合体10]1重量部に対し少
なくとも0.5重量部のロジン酸塩を添加することを特
徴とするクロロプレン共重合体組成物の製造方法、およ
び前記ロジン酸塩を添加したクロロプレン共重合体ラテ
ックスな噴霧乾燥することを特徴とするクロロプレン共
重合体組成物の製造方法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
先ず、本発明のクロロプレン共重合体組成物、及びその
クロロプレン共重合体組成物を使用した接着剤について
説明する。
本発明のクロロプレン共重合体組成物は、クロロプレン
重合体の存在下に、下記の一般式(I)CH2= CR
−GO−onl(I )(式中、Rは炭素原子1〜4個
を有するアルキル基又は水素原子、1(1は炭素fA(
子1〜12個を有するアルキル基を表わす) C示される単量体を水性ラジカルグラフト重合させて得
られた共重合体にロジン酸塩を添加してなるものである
本発明において用いられるクロロプレン重合体は、クロ
ロプレン単独又はクロロプレン及びクロロプレンと共重
合可能な単量体とを水性ラジカル重合して得たクロロプ
レン重合体ラテックスか用いられる。
クロロプレンと共重合可能な単量体としては、ツタジエ
ン、アクリロニトリル、メタクリル酸アルキル等か挙げ
られる。これ等の単量体は通常0〜25重量%を用いる
のか好ましい。
次に、前記一般式(I)で示される単量体(以下、アク
リル系単量体と記す)は、構造式CH2= CR−GO
−OR’で示されるが、式中Rはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−フチル基、イソ
ブチル基等の炭素原子1〜4個を有するアルキル基又は
水素原子を示す。
R1は炭素原子1〜12個を有するアルキル基を示し、
例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n−オク
チル基、n−ドデシル基等か挙げられる。
また、アクリル系単量体の具体例を示すと、メタクリル
酸メチルエステル、メタクリル酸エチルエステル、メタ
クリル酸プロピルエステル、メタクリル酸オクチルエス
テル、アクリル酸エチルエステル、アクリル酸フチルエ
ステル等か挙げられる。これ等の中てメタクリル酸メチ
ルエステルか好ましい。また、これ等は単独て又は2種
以上を併用して用いてもよい。
前記のアクリル系1体は、クロロプレン重合体100重
量部に対して10〜90重量部、好ましくは30〜60
重量部の範囲て用いられる。10重量部未満ては得られ
る接着剤の軟質のポリ塩化ビニール系素材への接着強度
か劣り、90重量部をこえると接着膜か硬くなりすぎて
接着不良を起しゃすくなる。
また、前記クロロプレン重合体とアクリル系単量体とは
クラツ1へ重合してグラフ1〜化クりロプレン共重合体
を形成しているか、該共重合体にはロジン酸塩か添加さ
れる。該ロジン酸塩としては、特に限定することなく広
範囲のものを用いることかてきるか、例えばガムロジン
、トール油ロジン等の不均一ロジンのアルカリ金属塩か
用いられる。また、これ等のロジン酸塩と共にNa01
1.  KOII等のアルカリ金属塩水酸化物を添加し
てもよい。
ロジン酸塩の添加量はグラフト化クロロプレン共重合体
100重量部に対して少なくとも()、5重量部、好ま
しくは1〜10重量部の範囲か望ましい。
0.5重量部未満てはクロロプレン共重合体組成物の保
存安定性および該クロロプレン共重合体組成物から得ら
れる接着剤の長期保存安定性が悪くなる。
本発明のクロロプレン共重合体組成物は、前記クロロプ
レン重合体とアクリル系単量体との共重合体にロジン酸
塩を添加した組成物からなるか、その形態は噴霧乾燥さ
れた粉末からなる製品とすることかできる。その粉末の
粒径は、特に限定することはないか、一般に噴霧乾燥の
条件により規定され、通常1+am以下、好ましくは0
.01〜0.111I11の範囲が望ましい。また、水
分含有量は0.5重量%以下、好ましくは0.3重量%
以下であることが望ましい。
次に、本発明の接着剤は、上記に説明したクロロプレン
共重合体組成物の粉末を有機溶剤に溶解した溶液からな
る。
有機溶剤としては、トルエン、アセトン、メチルエチル
ケトン、酢酸エチルあるいはこれらの中から選ばれた2
種類以上の溶剤を任意の割合て混合したもの等か用いら
れる。また、接着剤溶液には、必要に応して、粘着剤、
安定剤等を添加することかてきる。
本発明の接着剤に含有されるクロロプレン共重合体組成
物の濃度は、該クロロプレン共重合体組成物の種類およ
び用途等により異なるか、通常接着剤の20℃における
粘度が100〜100.000cps、好ましくはI 
、000〜10,000cpsの範囲にはいる様に調整
する事か望ましい。100cps未満だと通常の塗布量
ては充分な接着力か得られず、また100.000cp
sを越えると粘度が高すぎて塗布作業に適さないのて望
ましくない。
本発明の接着剤はポリ塩化ビニール系素材、およびアク
リル樹脂、EVAスポンジ等の接着に有効である。
次に、本発明のクロロプレン共重合体組成物の製造方法
について説明する。
先ず、スルホン酸基を有するアニオン界面活性剤及び/
又はノニオン性界面活性剤の存在下て、重合温度256
C以下でクロロプレン単独又はクロロプレン及びクロロ
プレンと共重合可能な単量体とを水性ラジカル重合して
クロロプレン重合体ラテックスを得る。
原料のクロロプレン単独又はクロロプレン及びクロロプ
レンと共重合可能な単量体は前述したものを使用するこ
とがてきる。
また、界面活性剤は、使用する界面活性剤全量の少なく
とも50重量%はスルホン酸基を有するアニオン界面活
性剤及びノニオン性界面活性剤の中から選ばれた一種類
以上の界面活性剤を用いることか必要である。
スルホン酸基を有するアニオン界面活性剤としては、例
えばアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリ
ル硫酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩
等が挙げられる。
また、ノニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、多価アルコール脂肪酸エ
ステル等が挙げられる。なお、カチオン性界面活性剤は
後続の水性ラジカルグラフト重合を円滑に進行させるこ
とがてきず、反応終了後に添加するロジン酸塩との相溶
性もないので好ましくない。
また、使用する界面活性剤全量の50重量%をこえない
範囲てロジン酸塩、脂肪酸塩等の界面活性剤を用いるこ
とができるが、この範囲を越えて使用すると後の水性ラ
ジカルグラフト重合時の安定性が悪くなるために好まし
くない。
重合反応の分子量調整剤としては、通用n−ドデシルメ
ルカプタン等が用いられ、また重合開始剤としては無機
または有機の過酸化物、例えばt−ブチルハイ1〜ロバ
−オキサイド、過硫酸カリラム等が用いられる。
重合は重合温度25℃以下、好ましくは0〜15℃て、
少なくとも60%以上の転化率に達するまて行ない、重
合禁止剤を加えて重合を停止させる。重合禁止剤として
は、チオジフェニルアミン、ターシャリブチルカテコー
ル等が用いられる。また、重合温度は重要な要件て25
6C以下で重合を行なうことを要し、25℃をこえると
クロロプレンの結晶化かそこなわれ接着強度が低下する
ために望ましくない。
次に、上記の様にして得られたクロロプレン重合体ラテ
ックスに、該ラテックス中のクロロプレン重合体100
重量部当り前記一般式(I)で示されるアクリル系単量
体10〜90重量部を添加して水性ラジカルグラフト重
合を行ない、クロロプレン共重合体ラテックスを得る。
水性ラジカルグラフト重合は重合温度40〜900C1
好ましくは40〜80℃、さらに好ましくは50〜70
℃で行なうのがよい。40℃未満ではグラフト単量体で
あるアクリル系単量体の重合率が低く得られる接着剤の
接着強度か低下し、90℃をこえると得られるクロロプ
レン共重合体組成物および接着剤の保存安定性か低下す
る。
水性ラシカルクラフ1〜重合反応はアクリル系単量体の
重合率か7(]〜1()0重量%になるまで行なう。重
合率か70重量%未満てはクロロプレン共重合体組成物
からなる接着剤の十分な接着強度が得られないために好
ましくない。
重合時間は通常3時間以内て行なわれるか、条件によっ
ては1〜IO時間以内で重合反応は完了する。
水性クラフト重合反応においては、界面活性剤は特に用
いなくてもよいか、必要に応して前記クロロプレン重合
体ラテ・ンクスの製造にせ用した界面活性剤を用いるこ
とかてきる。また、分子量調整剤としては、アルキルメ
ルカプタン、ジアルキルキサントゲンジスルフィド等が
用いられ、重合開始剤としては通常用いられている無機
または有機の過酸化物か用いられる。
次に、上記に様にして得られたクロロプレン共重合体ラ
テックスに、該ラテックス中のクロロプレン共重合体1
00重量部に対し少なくとも0.5重量部のロジン酸塩
を添加することによりクロロプレン共重合体組成物を得
ることがてきる。
前記ラテックスに榛加するロジン酸塩は、水溶液の状I
Eて添加することが好ましい。また、この時、ロジン酸
塩と共にNa011.  KOH等のアルカリ金属塩水
酸化物を添加してもよい。ロジン酸塩は前述のものを使
用することができる。
以」二の様にして得られた、ロジン酸塩を添加したクロ
ロプレン共重合体組成物は乳化液の状態であるか、乾燥
して粉末の製品とすることかてきる。その方法としては
、該乳化液を噴霧乾燥することにより、クラフト化りロ
ロプレン共重合体組J&Thを粉末化して単離する。
−・般に乳化液を噴霧乾燥する技術は既に多くの報告か
なされているか、クロロプレンゴム系乳化液の乾燥に関
しては、これまでに実際には行なわれていなかった。そ
の理由として、クロロプレンゴムの凝集特性に起因して
粉末化か困難であるためてあった。本発明は、クロロプ
レン重合体にMMA等のアクリル系単量体をグラフト重
合させることにより、その凝集特性か改善されて噴霧乾
燥を行なうことか可能になったことに−っの特徴かある
噴霧乾燥は、乳化液を噴霧乾燥機を用いて微粒子化し、
熱風との接触によって瞬時に乾燥させて粉体製品を得る
常法の乾燥方法によって行なうことかできる。噴霧乾燥
機としては、遠心回転によるもの、或いは加圧式による
もののいずれも使用することか可能てあり、さらに詳し
くは加圧ノズル式、加圧二流体式、回転ディスク式、回
転二流体式等の一般に用いられている方式のものケ用い
ることかできる。
乾燥条件は、単離したクロロプレン共重合体組成物の粉
末の含水量が0.5重量%以下となることが好ましい。
具体的には、乾燥温度は熱風入口温度か100〜150
℃1熱風出口温度がso〜go’cか好ましい。乾燥温
度か高いと、含水量は少なくなるがゲル化し易くなり、
保存安定性にも悪影響を与える。また、乳化液の供給量
は噴霧乾燥機の能力に左右されるか、必要以上に少ない
と過乾燥となって物性に悪影響を与え好ましくない。抗
粘結合剤は、例えば炭酸カルシウム、シリカ、タルク。
ケイ砂等一般的に用いられているものを必要に応じて用
いることまてきるか、諸物性への影響から多量に用いる
ことは好ましくない。本発明においては、それ等の抗粘
結合剤等の添加剤を用いなくても乾燥粉末の製品を得る
ことか可能である。
また、粉末の製品の粒径は噴霧乾燥条件によりきまるか
、前述の様に通常11以下に調整するのか好ましい。
[作用] 本発明においては、クロロプレン重合体にアクリル系単
量体を水性ラジカルグラフト重合せしめて得られたクロ
ロプレン共重合体ラテックスは、乾燥時の凝集性か改善
されているために噴霧乾燥して容易に粉末化することか
可能となる。また、前記クロロプレン共重合体ラテック
スにロシ9ン酸塩を添加することにより、得られる接着
剤の保存安定性は極めて良好になる。
また、本発明のクロロプレン共重合体組成物を噴霧乾燥
して得られる粉末は有機溶剤への溶解性かよく容易に接
着剤を得ることができる。該接着剤には、未反応の単量
体か残存することかなく、また有機溶剤の種類の選択お
よび濃度を任意に選定することかてき、被接着材の各種
のポリ塩化ビニール系素材に適応した接着性を有する接
着剤を得ることがてきる。
さらに、噴霧乾燥により短時間の加熱により粉末化か行
なわれるのて、クロロプレン共重合体組成物中にロジン
酸塩を添加することと相乗し、得られる接着剤の保存安
定性は良好て、長期間経過してもほとんど粘度か変化す
ることがない。
[実施例] 以下、実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体
的に説明するか、本発明はこれ等の実施例により限定を
うけるものてはない。なお、本文中ては特記しない限り
部は重量部を表わす。
実施例1,2および比較例1,2 第1表に示した重合処方て、5flの4ツロフラスコを
用い、窒素雰囲気中て、重合温度15℃て水99部に対
し過硫酸カリウム1部を溶解した水溶液を連続的に滴下
しながら水性ラジカル重合を行なった。クロロプレンモ
ノマーの転化率が80%に達した時点て重合停止剤とし
てt−ブチルカテコール、チオジフェニルアミンをクロ
ロプレンモノマー全量に対して各々 1100pp添加
して重合を停止させた。
残存する未反応単量体をスチームストリッピング法で除
去した後、得られたクロロプレン重合体ラテックスに、
そのゴム分100部に対しMMA 40部を滴下しなが
らラテックスの温度を70℃に昇温し、滴下終゛了後、
メタ重亜硫酸ナトリウム塩0.2部と過硫酸カリウム1
部を添加して重合を開始させた。70℃て約4時間重合
を行ない、水性ラジカルグラフト重合を完結させた。M
MAの重合率は100%であった。
次いで、得られたグラフト化クロロプレン共重合体ラテ
ックス中にグラフト化りロロプレン共重合体100部に
対し、第2表に示す組成割合で溶解した25重量%のロ
ジン酸カリウム塩水溶液及びNa叶を加えた。このラテ
ックスを20℃で24時間放置したところ、実施例1.
2には何の変化もみられなかったのに対し、比較例1で
はグラフト化りロロプレン共重合体分全量の10%にあ
たる粒状の析出物が、また比較例2ではグラフト化りロ
ロプレン共重合体分全量の2%にあたる粒状の析出物か
析出した。
次に、各々のラテックスを、析出物が析出したものは析
出物を除去した後、30重量%の溶液に調整した後、加
圧二流体式の噴霧乾燥機を用いて、熱風入口温度130
℃、熱風出口温度70℃の条件下て噴霧乾燥を行ないク
ラフト化クロロプレン共重合体組成物の粒径的0.03
mm、水分含有量的0.3重量%の粉末を得た。得られ
たクラフト化クロロプレン共重合体組成物の粉末をトル
エンに溶解して固型分10重量%の接着液を作製し、接
着強度及び溶液の粘度変化を測定した。
接着強度の測定は次の方法により行なった。有槻溶剤の
トルエンに溶解した10重量%の接着溶液100部に対
し、硬化剤として3官能性イソシアネ一ト化合物である
デスモジュールRF(住友バイエルウレタン輛の商品名
)を3部添加し、厚さ11m1、幅25mmのポリ塩化
ビニルシートの各々に25m−の幅の部分に接着剤を3
回に分けて塗布量が200g/112になる様に刷毛塗
りし、30分後に2枚を1組として貼り合わせて10L
bsローラを5往復させて圧着した。
この試験片を温度23℃て第6表中に示す所定期間放置
した後、23℃の同一温度雰囲気中て50mm/1nの
速度でオートグラフを用いて接着強度(剥離強度)を求
めた。これ等の測定結果を第6表に示す。
また、接着液の溶液粘度をBM型粘度計(東京計器輛製
)により測定した結果を第6表に示す。実施例1.2は
接着液の溶液粘度が60日経過後もほぼ一定であるのに
対し、比較例1,2ては粘度変化が著しく安定性か劣っ
ている事が明らかである。
実施例3 第1表に示した実施例1の重合処方て、実施例1と同様
の方法でクロロプレン重合体ラテックスを作製した。得
られたクロロプレン重合体ラテックスを用いて水性ラジ
カルグラフト重合を行う際、MMAのかわりにn−オク
チルメタクリレートを40部用い、その他は実施例1と
同様にして水性ラジカルグラフト重合を完結させた後、
第2表の実施例1と同量のロジン酸カリウム塩およびN
 a OHを添加した。
以下、実施例1と同様にして接着剤を作製し、諸物性を
測定した結果を第6表に示した。接着強度、粘度安定性
共に良好な値を示している。
比較例3.4 第1表に示した重合処方て、実施例1と同様の方法て、
クロロプレン重合体ラテックスを得た後、MMAを添加
して水性ラジカルグラフト重合を行なったところ、比較
例3は重合途中でポリマーか析出し、また比較例4は重
合かほとんど進まなかった。
比較例5,6 第1表の実施例1に示した重合処方を用い、第3表に示
す重合温度てクロロプレン重合体ラテックスを作製した
。得られたクロロプレン重合体ラテックスは実施例1に
従って水性ラジカルグラフト重合を完結させ、第2表の
実施例1と同量のロジン酸カリウム塩及びN a 01
(を添加した。
以下、実施例1と同様にして接着剤を作製し、諸物性を
測定した。その測定結果を第6表に示す。実施例1.2
と比較すると、比較例5,6共に接着強度か充分てはな
いことか認められる。
比較例7 第1表の実施例1に示した重合処方を用いてクロロプレ
ン重合体ラテックスを作製した。得られたクロロプレン
重合体ラテックスを用いて実施例1と同様の条件て水性
ラジカルグラフト重合を開始させ、MMAの重合率か6
0%に達したところてタージャリフチルカテコール0.
5部を添加して重合を停止した。次いて、第2表の実施
例1と同量のロジン酸カリウム塩及びN a OHを添
加した後、接着剤を作製し、諸物性を測定した。その測
定結果を第6表に示す。実施例1.2と比較すると、接
着強度か明らかに劣っている事が認められる。
比較例日 第4表に示した重合処方てクロロプレンゴムを作製し、
トルエンを用いて第5表に示した条件で溶液クラフト重
合を行ない接着剤を作製した。
次いて、実施例1と同様にして諸物性を測定した。その
測定結果を第6表に示す。実施例1,2と比較すると、
接着強度が劣り、さらに溶液粘度の安定性も悪いことが
認められる。
(注)*はクラフト化クロロプレン共重合体ラテックス
のクロロプレン共重合体100部に対してのロジン酸カ
リウム塩の量に換算した松加量を示す。
第  3  表 (注)*はクロロプレン重合体ラテックス作製時の重合
温度を示す。
(注)*はβ−ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物
のナトリウム塩を示す。
第  5  表 (注)*はベンゾイルパーオキサイドを示す。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明のクロロプレン共重合体組成
物、その製造方法、及びそのクロロプレン共重合体組成
物を使用した接着剤によれば、下記に列挙する様な優れ
た効果を得ることがてきる。
■噴霧乾燥を行なう事によって、クラフト化クロロプレ
ン共重合体組成物の単離、乾燥を繁雑な作業を行なう事
なく能率的に行なう事ができる。
■グラフト化クロロプレン共重合体組成物は粉状化され
ているために、溶剤に対する溶解性に秀れ、簡単に可塑
剤を含有するポリ塩化ビニール系素材等の接着に有効な
接着剤を得ることがてきる。
■接着剤に使用する有機溶剤の種類、組成を任意に選択
することがてきる。
■接着剤中には未反応のMMA等のアクリル系単量体が
残存しない為、接着剤のアクリル系単量体に起因する臭
気が極めて少ない。
■接着剤の保存安定性か極めて良好である。
手続補正書 昭和63年6月16日 特許庁長官 小 川 邦 夫 殿 ■、事件の表示 昭和63年特許願第113631号 2、発明の名称 クロロプレン共重合体組成物、その 製造方法及び接着剤 3、補正をする者 事件との関係 ・ 特許出願人 東京都千代田区有楽町1丁目4番1号 (:129)電気化学上業株式会社 代表者  篠  原    晃 4、代理人 東京都豊島区北大塚2丁目11番5号 平和堂ビル4(]3号室 電話918−66865、補
正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 6、補正の内容 (1)明細書第24頁下から3行目 「ターシャリブチルカテコール」を「ターシャリブチル
カテコール」に訂正する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クロロプレン重合体100重量部の存在下に、一
    般式CH_2=CR−CO−OR^1(式中、Rは炭素
    原子1〜4個を有するアルキル基又は水素原子、R^1
    は炭素原子1〜12個を有するアルキル基を表わす)で
    示される単量体10〜90重量部を水性ラジカルグラフ
    ト重合させた共重合体100重量部にロジン酸塩を少な
    くとも0.5重量部添加してなることを特徴とするクロ
    ロプレン共重合体組成物。
  2. (2)請求項1記載のクロロプレン共重合体組成物を有
    機溶剤に溶解してなる接着剤。
  3. (3)スルホン酸基を有するアニオン界面活性剤及び/
    又はノニオン性界面活性剤の存在下、重合温度25℃以
    下でクロロプレン単独又はクロロプレン及びクロロプレ
    ンと共重合可能な単量体とを水性ラジカル重合して得た
    クロロプレン重合体ラテックスに対し、該クロロプレン
    重合体100重量部当り10〜90重量部の一般式CH
    _2=CR−CO−OR^1(式中、Rは炭素原子1〜
    4個を有するアルキル基又は水素原子、R^1は炭素原
    子1〜12個を有するアルキル基を表わす)で示される
    単量体を添加し、該単量体の重合率が70〜100重量
    %になるまで水性ラジカルグラフト重合を行ない、得ら
    れたクロロプレン共重合体ラテックス中に、該クロロプ
    レン共重合体100重量部に対し少なくとも0.5重量
    部のロジン酸塩を添加することを特徴とするクロロプレ
    ン共重合体組成物の製造方法。
  4. (4)請求項3記載のロジン酸塩を添加したクロロプレ
    ン共重合体ラテックスを噴霧乾燥することを特徴とする
    クロロプレン共重合体組成物の製造方法。
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