JPH01198624A - 芳香族エーテルケトン共重合体およびその製造法 - Google Patents

芳香族エーテルケトン共重合体およびその製造法

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JPH01198624A
JPH01198624A JP2357088A JP2357088A JPH01198624A JP H01198624 A JPH01198624 A JP H01198624A JP 2357088 A JP2357088 A JP 2357088A JP 2357088 A JP2357088 A JP 2357088A JP H01198624 A JPH01198624 A JP H01198624A
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formula
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JP2357088A
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Inventor
Shigeru Matsuo
茂 松尾
Naoto Yamukai
矢向 直人
Chikafumi Kayano
茅野 慎史
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、芳香族エーテルケ:・ン共重合体およびその
製造法に関し、より詳しくは、耐熱性および機械的強度
などに優れるとともに、ガラス転移温度が高い範囲まで
制御可能であり、しかもゲルや着色がなくて成形加工性
にも優れたエンジニアリング樹脂であり、たとえば電子
、電気分野における素材や、機械部品などの素材として
好適に利用することができる芳香族エーテルケトン共重
合体およびその実用上有利な製造法に関する。
[従来の技術および課題] 近年、いわゆるエンジニアリングプラスチックとして、
様々な化学構造を有する高分子化合物が開発されている
。これらエンジニアリングプラスチックは優れた耐熱性
、機械的強度、電気的特性などを有しているので、在来
の汎用プラスチックに比べると、より広範な産業分野で
使用されるに至っている。このように用途分野が拡大す
るにつれ、さらに優れた性質を有する高分子化合物の開
発が要望されている。
このような要請に応えるべく開発された高分子化合物の
一つとして、ポリエーテルケトンがあり、■Journ
al of Po1yner 5cience Par
t A−1゜Vol、5.P2394(1967) 、
■特開昭54−90296号公報および■特公昭60−
32E142号公報簿には、で示される繰り返し単位か
らなるポリエーテルケトンが提案されている。
しかしながら、前記報文■に記・成のポリエーテルケト
ンは、分子量が低く、もろくて実用的なポリマーではな
い、一方前記公報■に記載のポリエーテルケトンは、耐
熱性や機械的強度に優れたポリマーであるが、ガラス転
移温度(Tg)が充分でなく、シかも単独用合体である
のでTgの制御が困難であり、結晶性であるため溶融成
形加工に難点があるなどの欠点を有しており必ずしも、
充分に満足しうる物性を備えた重合体とは言い難い。
また、前記報文■および前記公報■においては、上記ポ
リエーテルケトンの製造に際して芳香族スルホンを溶媒
として用い、重合温度を最絆的に300℃以上にする必
要があるため、得られるポリマーがゲル化したり、着色
し易いという欠点を有しており、ポリエーテルケトンの
製造法自体にも重大な技術的課題があった。
本発明は、前記事情に基づいてなされたものである。
本発明の目的は、機械的強度および耐熱性等に優れると
ともにガラス転移温度(Tg)を高い範囲にまで容易に
制御することができ、しかも溶融成形加工性に優れるな
ど、優れたエンジニアリング樹脂としての特性を有する
ところの、新規な構造を有する芳香族エーテルケトン共
重合体を提供することにある。
また1本発明の他の目的は、前記のような優れた特性を
有する芳香族エーテルケトン共重合体を、工業的に入手
の容易な安価な原料を用いて、温和な条件で、ゲル化や
着色を起こすことなく、効率よく、高い生産性をもって
製造することができる実用上有利な芳香族エーテルケト
ン共重合体の製造法を提供することにある。
[前記目的を達成するための手段] 本発明者らは、耐熱性および機械的強度に優れ、特にガ
ラス転移温度(Tg)を高い範囲にまで制御することが
でき、しかも溶融成形加工性にも優れたエンジニアリン
グ樹脂である新規な高分子化合物を見出すべく鋭意研究
を重ねた結果、特定の繰り返し単位の組み合せからなる
新規な芳香族エーテルケトン共重合体が、前記目的を達
成する優れたポリマーであることを見出し、さらに特定
のモノマーすなわち4.4′−ジハロベンゾフェノンと
レゾルシンと他の特定の二価フェノール類とを、特定の
アルカリ金属化合物を用いて中性極性溶媒中で縮合反応
せしめると、前記ポリマーを温和な条件で、ポリマーの
ゲル化や着色を起こすことなく実用上有利に製造するこ
とのできることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本願環1の発明(請求項1)の構成は1次式
(1) で表される繰り返し単位および次式(2)[但し、式(
2)中のQは、 (但し、R1およびR2は、各々独立に水素原子、炭素
数1〜7のアルキル基または炭素数6〜8のアリール基
を示す、) で表される繰り返し単位からなることを特徴とする芳香
族エーテルケトン共重合体であり。
本願環2の発明(請求項2)の構成は。
次式(3) [但し、式(3)中、Xはハロゲン原子を示す、]で表
される4、4′−ジハロベンゾフェノンとレゾルシンと
次式(4) %式%(4) [但し1式(4)中Qは、 I (但し、R1およびR2は、各々独立に水素原子、炭素
数1〜7のアルキル基または炭素数6〜8のアリール基
を示す、) で表される二価フェノール類とを、アルカリ金属化合物
の存在下に、中性極性溶媒中で縮合させることを特徴と
する、次式(1) で表される祿り返し単位および次式(2)[但し、式(
2)中のQは、前記と同様の意味を表わす、] で表される繰り返し単位からなる芳香族エーテルケトン
共重合体の製造法である。
本願部1の発明の芳香族エーテルケトン共重合体は、そ
のポリマー主鎖が前記式(1)で表される繰り返し単位
(U−I)と前記式(2)で表される繰り返し単位(U
−IT)からなるポリマーであり、前記録り返し単位(
U−II)は、式(2)中のQに関して一種類であって
もよく、あるいは二種類以上であってもよい。
第1の発明における式(1)で表される繰り返し単位(
U−I)と式(2)で表される繰り返し単位(U−II
)とからなる芳香族エーテルケトン共重合体はそれ自体
新規な構造を有するポリマーであるが、中でも前記繰り
返し単位(U−I)の割合が、(U−I)と(U−II
)との合計を100モル%としたときに、5〜95モル
%の範囲内にあるものが好ましく、特に50〜90モル
%の範囲内にあるものが好ましい。
また、上記の芳香族エーテルケトン共重合体の中でも、
p−クロロフェノールを溶媒とする濃度0.2g/d 
31の溶液において、60℃で測定したときの還元粘度
[ηsp/clが、0.3  dl /g以上、特に0
.5〜2.0  dl /gの範囲にあるものが好まし
い。
すなわち1本願第1の発明の芳香族エーテルケトン共重
合体、中でも前記の特定のモル組成を有し、前記特定の
還元粘度を有するポリマーは、耐熱性および機械的強度
に特に著しく優れており、しかも前記(U−I)のモル
組成を上記範囲内で変化させることにより、ポリマーの
ガラス転移温度(Tg)を高い範囲にまで容易に制御す
ることができるとともに、結晶化度の制御も可能であり
、さらに溶融成形性を有するなど優れた特性を有するエ
ンジニアリング樹脂である。
この共重合体のTgの範囲は、繰り返し単位(U−■)
の種類によって異なるが、たとえば通常130〜160
℃の範囲にすることができるし、また、たとえば、(U
−n)が、 の場合には、(U−I)の割合が10〜40モル%の範
囲にあるポリマーは、通常、結晶性ポリマーとなる。
このように、本願部1の発明の芳香族エーテルケトン共
重合体は、上記のように優れた特性を有するエンジニア
リング樹脂であり、たとえば、電子、電気分野の素材、
各種機械部品の素材などとして広範囲の分野に好適に利
用することができる。
このように優れた諸物件を有する本願発明の芳香族ポリ
エーテルケトンは、本願部2の発明の方法によって好適
に製造することができる。
本願発明の方法は、 ■ 4.4′−ジハロベンゾフェノンとレゾルシンと前
記一般式(0で表される二価フェノール類とをアルカリ
金属炭酸塩および/またはアルカリ金属重炭酸塩ととも
に中性極性溶媒中で加熱し、縮合重合せしめる方法。
■ 4.4′−ジハロベンゾフェノンとレゾルシンのア
ルカリ金属塩と、前記一般式(4)で表される二価フェ
ノール類とをアルカリ金属炭酸塩および/またはアルカ
リ金属重炭酸塩とともに中性極性溶媒中で加熱し、縮合
重合せしめる方法。
■ 4,4′−ジハロベンゾフェノンとレゾルシンと前
記一般式(4)で表される二価フェノール類のアルカリ
金属塩とをアルカリ金属炭酸塩および/アルカリ金属重
度酸塩とともに中性極性溶媒中で加熱し、縮合重合せし
める方法。
■ 4.4′−ジハロベンゾフェノンとレゾルシンのア
ルカリ金属塩と、前記一般式(0で表される二価フェノ
ール類のアルカリ金属塩とを中性極性溶媒中で加熱し、
縮合重合せしめる方法、を採用することができる。
次に、第2の発明につき前記■から詳細に説明する。
前記■の場合、原料モノマーの一方として使用する4、
4′−ジハロベンゾフェノンは、前記式(3)において
Xがハロゲン原子であり、次式(3a)で示すことがで
きる。
[ただし1式中 XIおよびxlは、ハロゲン原子を示
す、なおxlとxlとは互いに同じ種類であっても異な
った種類であってもよい、] 一般式(3a)中の、XIおよびxlとしては、各々独
立にフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ、 J
原子を挙げることができるが、中でもフッ素原子または
塩素原子が好ましく、反応性の点からすると、特にフッ
素原子が好ましい。
a記4.4”−ジハロベンゾフェノンのJl一体側とし
ては、たとえば、4.4′−ジフルオロベンゾフェノン
、4,4′−ジクロロベンゾフェノン等を挙げることが
できる。
なお、これらは、一種単独で用いてもよく、二種以上を
混合物などにして併用してもよい。
前記一般式(0で表される二価フェノール類として、次
式(4a) で表されるものを用いる場合には、前記一般式(4a)
中のR1およびR2の具体例としては、各々独立に、水
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシルメチル基等の
炭素数1〜7のアルキル基;シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、メチルシクロペンチル基等の炭素数5〜8
のシクロアルキル基;フェニル基、メチルフェニル基、
ジメチルフェニル基、エチルフェニル基等の炭素数6〜
lOの7リール基およびベンジル基、フェニルエチル基
、メチルフェニルメチル基等の炭素数7〜11のアラル
キル基を挙げることができる。
一般式(4a)で表される二価フェノールの中でも特に
好ましいものとして、2.2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
ジフェニルメタン等を挙げることができる。
一般式(0で表される化合物が、次式(4b)で表され
るジヒドロキシナフタレンの場合には、前記ジヒドロキ
シナフタレンの具体例として、たとえば、1.5−ジヒ
ドロキシナフタレン、2゜6−ジヒドロキシナフタレン
、2.7−ジヒドロキシナフタレン等を挙げることがで
きる。
これらの中でも、2.6−ジヒドロキシナフタレン、2
.7−ジヒドロキシナフタレン等が好ましく、特に2.
7−ジヒドロ・キシナフタレン等が好ましい。
なお、前記一般式(4)で表される二価フェノール類は
、一種単独で用いてもよく、あるいは二種以上を混合物
として併用してもよい。
前記アルカリ金属炭酸塩としては、たとえば。
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸
セシウム、炭酸ナトリウムカリウム等を挙げることがで
きる。これらの中でも炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが
好ましい。
前記アルカリ金属重炭酸塩としては、たとえば、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素セシウム等
を挙げることができ、これらの中でも、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウムが好ましい。
これらの炭酸塩および重炭酸塩は、それらのうちの一種
を単独で用いてもよく、あるいは、二種以上を混合物等
として併用してもよい。
使用する炭酸塩、重度酸塩は、通常は無水物のものを好
適に使用することができるが、所望により、これらは、
水和物もしくは水性溶液として用いることもできる。
このような炭酸塩および/またはが炭酸塩が水和物もし
くは水性溶液として使用された場合に反応系中に生じる
水分は、あるいは、場合により添加された水分や生じる
水分は、加熱反応に先がけて、あるいは加熱反応中に反
応系外へ留去させる等により、除去することができる。
前記中性極性溶媒としては、公知の芳香族ポリエーテル
ケトンの製造等に使用されるもの等を使用することがで
き、具体的にはたとえば、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルス
ルホキシド、スルホラン、ジメチルイミダゾリジノン等
を挙げることができる。これらの中でも特にN−メチル
ピロリドン等が好ましい。
なお、これらの中性極性溶媒は、一種単独で用いてもよ
く、二種以上を混合溶媒等として併用してもよく、ある
いは、他の不活性有機溶媒、たとえば、水分を反応系外
に留去するための共沸溶媒であるベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素溶媒等との混合溶媒等とし
て用いてもよい。
前記4,4′−ジハロベンゾフェノン[(A)成分]と
レゾルシン[(B)成分]と前記一般式(4)で表され
る二価フェノール類[(C)成分]との使用:I、1合
としては、(A)成分の1モル当り、(B)成分と(C
)成分の合計を、通常0.78〜1.02モル、好まし
くは0.99〜1.00モル程度とするのが好適であり
、(B)成分と(G)成分の使用割合としては、(B)
成分とCC)成分の合計を100モル%としたときに、
(B)成分を通常5〜95モル%、好ましくは50〜9
0モル%程度とするのが好適である。
なお、(A)成分と(B)および(C)成分とは、理論
上、等モル反応により所望とする芳香族エーテルケトン
共重合体に転化されるので、この点からは(A)成分と
(B)および(C)成分とを等モルもしくは等モル付近
になる割合で使用するのが好ましい。
使用する(B)成分と(C)成分との割合に関しては、
(B)成分が5モル%未満であると、ポリマーを温和な
条件で合成することが困難になることがあり、また、9
5モル%を超えるとガラス転移温度の低下を招くことが
ある。
前記アルカリ金属炭酸塩[(D+)成分]および/また
はアルカリ金属重炭酸塩[(D2)成分]の使用割合と
しては、使用する(B)成分と(C)成分との合計の1
当量当り、(D+)成分と(D2)成分との合計埴とし
て、 1.0〜2.0当量、好ましくは1.05〜1.
2当量程度とするのが適当である。
ただし、レゾルシン(B)および二価フェノール類(C
)1モルはそれぞれ2当量に相当し、アルカリ金属炭酸
塩(I]+)の1モルは、2当量に相当し、アルカリ金
属重炭酸塩(口2)の1モルは1当量に相当する。
なお、(Dl)成分と(Dl)成分との使用割合は特に
制限がなく、それぞれ単独で用いてもよく、任意の割合
で併用してもよい。
前記中性極性溶媒[(E)成分]の使用量としては、用
いる溶媒の種類、組成、反応温度等の他の条件によって
異なるので一様に規定することができないが、使用する
 (A)成分1重量部当たり、(E)成分を1通常2〜
20重量部、好ましくは3〜8重量部置部とするのが好
適である。
第2の発明の方法においては、前記(A)成分と(B)
成分と (C)成分と(D+)成分および/または(D
2)成分と (E)成分、あるいは所望によりこれらと
前記不活性有機溶媒[(F)成分]とを混合し、加熱し
、縮合反応を行わしめて所望の芳香族エーテルケトン共
重合体を合成するが、これら各成分の混合の順序、方式
等には特に制限はなく、各成分もしくは、各成分のうち
の所望の成分の混合物を段階的に混合してもよく、ある
いは、同時に混合してもよい、たとえば、 (E)成分
あるいは(E)成分と (F)m分との混合溶媒に、 
(B)成分と(C)成分と(Dl)成分および/または
(D2)成分とを混合し、レゾルシンおよび二価フェノ
ール類のアルカリ金属塩を生じせしめた後、 (A)成
分を添加してもよい。
レゾルシン(B)と二価フェノール類(C)のいずれか
一方をアルカリ金属塩とした混合物に(A)r&分を添
加し、(Dl)成分および/または(D2)成分の存在
下に中性極性溶媒中で加熱し、縮合せしめると、これは
前記■または■の方法と同じであり、また、レゾルシン
(B)および二価フェノール類(C)のアルカリ金属塩
を生じせしめた後、 (A)成分を添加すると、前記■
4,4′−ジノ\ロベンゾフェノンとレゾルシンおよび
二価フェノール類のアルカリ金属塩とを中性の極性溶媒
中で加熱し、17M合重合せしめる方法と同じである。
なお、前記■、■および■の方法における各成分の使用
量は、前記■の方法に準じて決定することができるので
、その詳細な説明を省略する。
前記の、■、■および■のいずれの方法においても、前
記縮合反応を行うに際して温度は、通常150〜300
℃、好ましくは180〜250℃である。
反応温度が高すぎるとポリマーがゲル分を含むようにな
り、また、着色し易くなる。
前記■、■、■および■のいずれの方法においても、前
記縮合反応を行うに際しての反応時間は、使用する各成
分の種類、使用割合、反応温度等の他の条件によって異
なるので一様に規定することができないが1通常、30
分〜20時間であり、好ましくは3〜8時間程度である
前記■、■、■および■のいずれの方法においても、反
応の雰囲気は、通常、窒業、アルゴン等の不活性ガス気
流下、減圧排気下等の不活性雰囲気とするのが望ましい
反応の圧力としては、特に制限はないが、通常、常圧あ
るいは減圧下である。
なお、前記各成分を混合した後、前記反応温度に昇温す
る過程において、反応系で生成する水および二酸化炭素
を1反応系から適宜除去することが望ましい。
以上のようにして所望の芳香族エーテルケトン共重合体
を合成することができる。
合成されたポリマーは、公知の芳香族ポリエーテルケト
ンの製造の際に用いられる分離・精製・粉砕等の後処理
工程を適用する等して、溶媒、未反応モノマーその他の
副生物から分離し、所望の精製度のポリマーとして回収
するこたができる。
この発明によると、第1の発明の芳香族エーテルケトン
共重合体を、温和な条件で、ゲル化、着色させることな
く容易に効率よく高い生産性をもって製造することがで
きる。
[発明の効果] 本願第1の発明によると、機械的強度および耐熱性に優
れるとともに、ガラス転移温度を高い範囲にまで容易に
制御することができ、しかも溶融成形加工性に優れた、
エンジニアリング樹脂としての特性を有するところの、
新規な構造を有する芳香族エーテルケトン共重合体を提
供することができる。
また、本願第2の発明の方法によると、上記のような優
れた特性を有するポリマーを、工業的に入手の容易な安
価な七ツマ−を用いて、温和な条件で、ゲル化および着
色を起こすことなく容易に効率よく高い生産性をもって
得ることができる実用上有利な芳香族エーテルケトン共
重合体の製造方法を提供することができる。
[実施例] (実施例1) アルゴンガス吹込管、トルエンを満したディーンスタル
クトラップ、熱電対、および攪拌装置付の300m1セ
パラブルフラスコに4.4′−ジフルオロベンゾフェノ
ン17.456g  (0,08モル)。
ハイドロキノン6.976g (0,064モル)、レ
ゾルシン1.744g (0,016モル)、粉末状炭
酸ナトリウム9.751g (0,092モル)および
N−メチルピロリドンloOmfiを入れ、40分で1
95℃に昇温した。
ここでトルエン約3mJ1を加え、トルエンをリフラッ
クスさせながら、生成する水を留去した。
この状態を90分続け、次にトルエンを抜き取った後、
200℃で4時間反応させた。冷却後、コーニング社製
のプレンダーを使用して、メタノール中で粉砕した後に
水1文で3回、メタノール19.で1回の洗浄を行い、
乾燥した。
ポリマーの収量は22.0g  (96%)であり、還
元粘度は1.12 dl /g (60℃、p−クロロ
フェノール0.2g/dll )であった、得られたポ
リマーのDSC,TGAで測定した熱的性質を第1表に
示した。
また、曲げ強度、引張強度の結果は以下の通りであった
曲げ強度1.390kg/c+s2.曲げ弾性率33,
500kg/c+s2、引張強度920kg/c朧2、
引張弾性率27,800kg/c璽2得られたポリマー
の構造および組成をIR分析および400MH7のHl
 −NNR等により測定したところ、IR七は1230
c+s−’に芳香族エーテル結合、1590cm−1に
ベンゼン環、1650cm−1に芳香族ケトンに基づく
吸収が認められ、NMRの結果と合わせて、このポリマ
ーは、次の繰り返し単位(U−■)および(U−11a
)からなり、(U−IIa)を80モル%の割合で含む
ことがわかった。
(U−I) (実施例2〜5) レゾルシン(M−I)とハイドロキノン(M−■)の合
計モル数を変えることなく、(M−II)のモル%を第
1表に示す値とした他は、実施例1と同様にして実施し
た。
結果を第1表に示す。
第1表 〒8=ガラス転移温度 7膳:融点 Td:5%屯漬減温度(空気中) (比較例1) レゾルシンを用いることなく、ハイドロキノンの使用モ
ル数をo、oaoモルとした以外は実施例1と同様にし
て実施した。加熱後0.5時間でポリマーが析出した。
得られたポリマー還元粘度(実施例1と同条件で測定)
は、0.08 dl/gであり、400℃で作製したプ
レスフィルムはもろくて実用に耐えないものであった。
(実施例6) ディーンスタルクトラップ、攪拌装置およびアルゴンガ
ス吹込管を備えた内容量300 m lの反応器中に、
4.4′−ジフルオロベンゾフェノン26.446g 
(0,121モル)と、レゾルシン11.892g(0
,108モル)、4.4”−ジヒドロキシビフェニル2
.235g (0,012モル)、炭酸ナトリウム14
.627g (0,138モル)、N−メチルピロリド
ン150rnlおよびトルエン70m1を投入し、室温
においてアルゴンガスを流通させながら溶解させた。
次いで、反応器をオイルバスにいれて200℃まで50
分間かけて昇温し、200℃において4時間反応させた
反応終了後、反応生成物を室温にまで冷却してアセトン
で洗浄し、粉砕機で粉砕する。さらに水で洗浄し、重合
体の粉末34g(収率95%)を得た。この重合体のP
−クロロフェノール溶液(濃度0.2g/di )の6
0℃における還元粘度[ηsp/clは1.1(d見/
g)であった、示差走査熱測定法でこの重合体のガラス
転移温度を測定したところ135℃であった。
(実施例7) 4.4′−ジヒドロキシビフェニルの代わりにビスフェ
ノールA  2.739g (0,012モル)を用い
たことを除いては実施例1と同様に反応を行った。この
重合体の還元粘度は1.1(di /g) 、ガラス転
移温度は133℃であった。
(実施例8) 4.4′−ジヒドロキシビフェニルの代わりに4.4′
−ジヒドロキシジフェニルジフェニルメタン4.229
g (0,012モル)を用いたことを除いては実施例
1と同様に□反応を行った。この重合体の還元粘度は0
.9(di /g) 、ガラス転移温度は137℃であ
った・ (実施例9) 4.4′−ジヒドロキシビフェニルの代わりに4.4′
−ジヒドロキシジフェニルスルホン3.003g (0
,012モル)を用いたことを除いては実施例1と同様
に反応を行った。この重合体の還元粘度は1.1(d文
/g)、ガラス転移温度は131”C!であった・ (実施例10) レゾルシンlo、571g  (0,096モル)を用
い、4.4′−ジヒドロキシビフェニルの代わりに2.
7−シヒドロキシナフタレン3.845g (0,02
4モル)を用いたことを除いては実施例1と同様に反応
を行った。この重合体の還元粘度は 1.0(di/g
) 、ガラス転移温度は135℃であった。
(実施例11) レゾルシン7.928g (0,072モル)を用い、
4゜4′−ジヒドロキシビフェニルの代わりに4゜4′
−ジヒドロキシベンゾフェノン10.283g(0,0
48モル)を用いたことを除いては実施例1と同様に反
応を行った。この重合体の還元粘度はt、x(dn/g
) 、ガラス転移温度は143℃であった。
(実施例12) レゾルシン6.607g (0,060モル)を用い、
4゜4′−ジヒドロキシビフェニルの代わりに4゜4′
−ジヒドロキシベンゾフェノン12.853g(o、o
6oモル)を用いたことを除いては実施41i1!1と
同様に反応を行った。この重合体の還元粘度は1.6(
dl /g) 、ガラス転移温度は146℃であった。
9A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) で表される繰り返し単位および次式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) [但し、式(2)中Qは、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 (但し、R^1およびR^2は、各々独立に水素原子、
    炭素数1〜7のアルキル基または炭素数6〜8のアリー
    ル基を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼を示す。] で表される繰り返し単位からなることを特徴とする芳香
    族エーテルケトン共重合体。
  2. (2)次式(3) ▲数式、化学式、表等があります▼(3) [但し、式(3)中、Xはハロゲン原子を示す。]で表
    される4,4′−ジハロベンゾフェノンとレゾルシンと
    次式(4) HO−Q−OH(4) [但し、式(4)中Qは、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 (但し、R^1およびR^2は、各々独立に水素原子、
    炭素数1〜7のアルキル基または炭素数6〜8のアリー
    ル基を示す。) ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼を示す。] で表される二価フェノール類とを、アルカリ金属化合物
    の存在下に、中性極性溶媒中で縮合させることを特徴と
    する、次式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) で表される繰り返し単位および次式(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) [但し、式(2)中のQは、前記と同様の意味を表わす
    。] で表される繰り返し単位からなる芳香族エーテルケトン
    共重合体の製造法。
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