JPH01113461A - ポリイミド系複合材料 - Google Patents

ポリイミド系複合材料

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JPH01113461A
JPH01113461A JP62269370A JP26937087A JPH01113461A JP H01113461 A JPH01113461 A JP H01113461A JP 62269370 A JP62269370 A JP 62269370A JP 26937087 A JP26937087 A JP 26937087A JP H01113461 A JPH01113461 A JP H01113461A
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木場 友人
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中倉 敏行
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坂井 英男
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正博 太田
Misao Masuda
益田 操
Satoshi Kishi
岸 智
Chiaki Maruko
千明 丸子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐熱性、耐薬品性、機械強度に優れ、かつ成形
加工性に優れたポリイミド系複合材料に関する。
〔従来の技術〕
従来からポリイミドと繊維状補強材よりなる複合材料を
用いて成形した成形品は、その力学的強度、特に高温時
での強度保持率に優れ、かつ耐溶剤性、寸法安定性に優
れる為、宇宙航空機などの構造材料として注目されてい
る。
然しなから、ポリイミドは一般的に溶融粘度が高い為に
、ポリイミドをマトリックスとする複合材料は、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレートなどのエンジ
ニアリングプラスチックをマトリックスとする複合材料
に比較して成形加工条件が厳しく、問題があった。
溶融粘度が低く加工性に優れている特殊なポリイミドも
知られているが、それらは熱変形温度が低く、しかもハ
ロゲン化炭化水素などの溶剤に可溶である為、これらの
樹脂をマトリックスとする複合材料では、耐熱性、耐薬
品性に問題があった。
一方本発明者の一人は機械的性質、熱的性質、電気的性
質、耐溶剤性などに優れ、かつ耐熱性を有するポリイミ
ドとして下記式(IV)(IV) (式中、Xは直結、炭素数1乃至10の二価の炭化水素
基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル
基、チオ基またはスルホニル基から成る群より選ばれた
基を表わし、Y+ 、Yt 、YaおよびY4は夫々独
立に水素、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩素ま
たは臭素からなる群より選ばれた基を表わし、またRは
炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単環式芳香族
基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接または架橋員
により相互に連結された非縮合多環式芳香族基から成る
群より選ばれた4価の基を表わす。)で表わされる繰り
返し単位を有するポリイミドを見出した。(特開昭61
−143478.62−68817.62−86021
、特願昭61−076475.61−274206など
)、上記のポリイミドは、多くの良好な物性を有する新
規な耐熱性樹脂である。
しかしながら上記ポリイミドは優れた高温流動性を示し
、加工性の良好なポリイミドではあるけれども、長時間
高温に保たれると、徐々に溶融樹脂の流動性が低下する
。この為、このポリイミドと繊維状補強材より複合材料
を製造する場合、連続して長時間運転すると時間の経過
とともにポリイミドの流動性が低下し、場合によっては
運転の継続が不可能となるという問題があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は前記ポリイミドが本来有する耐熱性、耐
薬品性、寸法安定性などの緒特性を損うことなく、長時
間にわたって安定して運転することの可能なポリイミド
系複合材料の製造方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は前記問題点を解決するために鋭意研究を行っ
て本発明を完成した。すなわち本発明は、ジアミンとテ
トラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリア
ミド酸を熱的または化学的にイミド化させて製造される
ポリイミドと、繊維状補強材とからなるポリイミド系複
合材料において、該ポリイミドが、 (イ)ジアミンとして下記式(1) (式中、Xは直結、炭素数1乃至10の二価の炭化水素
基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル
基、チオ基またはスルホニル基から成る群より選ばれた
基を表わし、Y、、Y、、Y3およびY4は夫々独立に
水素、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩素または
臭素からなる群より選ばれた基を表わす。) で表わされるジアミンを用い、 (ロ)テトラカルボン酸二無水物として下記式(n)(
式中、Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単
環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
たは架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香族
基から成る群より選ばれた4価の基を表わす、) で表わされるテトラカルボン酸二無水物を用い、(ハ)
反応が下記式(I[I) 0               (I[I)(式中、
Zは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が
直接または架橋員により相互に連結された非縮合多環式
芳香族基から成る群より選ばれた2価の基を表わす。) で表わされるジカルボン酸無水物の存在のもとに行われ
、 (ニ)かつテトラカルボン酸二無水物はジアミン1モル
当り0.9ないし1.0モル比の量を、ジカルボン酸無
水物はジアミン1モル当り0.001ないし1.0モル
比の量を用い、 製造される下記式(■) (IV) (式中、X、Y+ 、Yt 、Yt 、YaおよびRは
前記に同じ。) で表わされる繰り返し単位を基本骨格として有するポリ
イミドである、ポリイミド系複合材料である。
本発明で使用されるポリイミドの製造に用いられる式(
I)で表わされるジアミンとしては、ビス(4−(3−
アミノフェノキシ)フェニルコメタン、1.1−ビス(
4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)エタン、2.
2−ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プ
ロパン、2− (4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル)−2−(4−(3−アミノフェノキシ)−3−メチ
ルフェニル〕プロパン、2,2−ビス[4−(3−アミ
ノフェノキシ)−3−メチルフェニル]プロパン、2−
 (4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)−2−(
4−(3−アミノフェノキシ’) −3,5−ジメチル
フェニル〕プロパン、2,2−ビス(4−(3−アミノ
フェノキシ)−3,5−ジメチルフェニル〕プロパン、
2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル
コブタン、212−ヒス(4−(3−アミノフェノキシ
)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−へキサフルオ
ロプロパン、4.4’ −ビス(3−アミノフェノキシ
)ビフェニル、4,4′−ビス(3−アミノフェノキシ
)−3−メチルビフエニル、4.4′−ビス(3−アミ
ノフェノキシ)−3,3’ −ジメチルビフェニル、4
.4′−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメ
チルビフェニル、4.4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−3,3’ 、5.5’−テトラメチルビフェニル
、4.4’−ビス(3−アミノフェノキシ’)−3,3
’−ジクロロビフェニル、4.4’ −ビス(3−アミ
ノフェノキシ)−3,5−ジクロロビフェニル、4.4
′−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’、5.5
’−テトラクロロビフェニル、4.4’−ビス(3−ア
ミノフェノキシ)−3,3’−ジブロモビフェニル、4
.4′−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジブ
ロモビフェニル、4.4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−3,3’ 、5.5’−テトラブロモビフェニル
、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニルコケト
ン、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルフィド、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)−3−
メトキシフェニル〕スルフィド、(4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル)  (4−(3−アミノフェノキ
シ)−3,5−ジメトキシフェニル〕スルフィド、ビス
(4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメトキシ
フェニル〕スルフィド、ビス(4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕スルホンなどが挙げられ、これらは単
独あるいは2種以上混合して用いられる。
なお、本発明で使用されるポリイミドの良好な物性を損
わない範囲で、上記ジアミンの1部を他のジアミンで代
替して用いることは何ら差し支えない。
一部代替して用いることのできるジアミンとしては、例
えばm−フェニレンジアミン、0−フェニレンジアミン
、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン
、p−アミノベンジルアミン、ビス(3−アミノフェニ
ル)エーテル、(3−アミノフェニル)(4−アミノフ
ェニル)エーテル、ビス(4−アミノフェニル)エーテ
ル、ビス(3−アミノフェニル)スルフィド、(3−ア
ミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルフィド、ビ
ス(4−アミノフェニル)スルフィド、ビス(3−アミ
ノフェニル)スルホキシド、(3−アミノフェニル) 
 (4−アミノフェニル)スルホキシド、ビス(4−ア
ミノフェニル)スルホキシド、ビス(3−アミノフェニ
ル)スルホン、(3−アミノフェニル)(4−アミノフ
ェニル)スルホン、ビス(4−アミノフェニル)スルホ
ン、3.3′−ジアミノベンゾフェノン、3.4′−ジ
アミノベンゾフェノン、4.4′ −ジアミノベンゾフ
ェノン、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
コメタン、1.1−ビス(4−(4−アミノフェノキシ
)フェニル〕エタン、1.2−ビス〔4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕エタン、1.2−ビス(4−(
4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、2.2−ビ
ス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン
、2.2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ルコブタン、2.2−ビス(4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル) −1,1,1,3,3,3−へキサフ
ルオロプロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ
)ベンゼン、1.3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、1.4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1.4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
4.4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、
ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニルコケトン
、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スル
フィド、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル
〕スルホキシド、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕スルホン、ビス(4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル〕エーテル、ビス(4−(4−7ミノフエ
ノキシ)フェニル〕エーテル、1.4−ビス(4−(3
−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、1.3−
ビス(4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベン
ゼンなどが挙げられる。
また本発明で使用されるポリイミドの製造に用いられる
式(II)で表されるテトラカルボン酸二無水物として
は、例えば、エチレンテトラカルボン酸二無水物、ブタ
ンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンクンテトラカ
ルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、1.1−
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタンニ無水物
、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタンニ無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタンニ無
水物、2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパンニ無水物、2.2−ビス(2,3−ジカルボキ
シフェニル)プロパン二無水物、2.2−ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパンニ無水物、2.2−ビス(2,
3−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3゜3.3
−へキサフルオロプロパン二m水物、3.3’ 、4.
4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2.
2’ 、3.3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二
無水物、3.3’ 、4.4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物、2.2’ 、3.3’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)エーテルニ無水物、ビス(2,3−ジカルボ
キシフェニル)エーテルニ無水物、ビス(3,4−ジカ
ルボキシフェニル)スルフィド無水物、414′−(p
−フェニレンジオキシ)シフタル酸二無水物、4.4’
−(m−フェニレンジオキシ)シフタル酸二無水物、2
,3,6.7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,4,5.8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物
、1.2.5.6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、1.2.3.4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水
物、3,4.9.10−ペリレンテトラカルボン酸二無
水物、2,3.6.7−アントラセンテトラカルボン酸
二無水物、1.2.7.8−フェナントレンテトラカル
ボン酸二無水物などであり、これらテトラカルボン酸二
無水物は単独あるいは2種以上混合して用いられる。
また本発明で使用されるポリイミドの製造に用いられる
式(Ill)で表されるジカルボン酸無水物としては、
例えば、無水フタル酸、2,3−ベンゾフェノンジカル
ボン酸無水物、3.4−ベンゾフェノンジカルボン酸無
水物、2.3−ジカルボキシフェニルフェニル エーテ
ル無水物、3,4−ジカルボキシフェニル フェニル 
エーテル無水物、2.3−ビフェニルジカルボン酸無水
物、3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、2.3−
ジカルボキシフェニル フェニル スルホン無水物、3
.4−ジカルボキシフェニル フェニル スルホン無水
物、2.3−ジカルボキシフェニル フェニル スルワ
イド無水物、3゜4−ジカルボキシフェニル フェニル
 スルフィド無水物、1.2−ナフタレンジカルボン酸
無水物、2゜3−ナフタレンジカルボン酸無水物、1.
8−ナフタレンジカルボン酸無水物、1,2−アントラ
センジカルボン酸無水物、2,3−アントラセンジカル
ボン酸無水物、1.9−アントラセンジカルボン酸無水
物などが挙げられ、これらは単独あるいは2種以上混合
して用いられる。
本発明で使用されるポリイミドの製造において使用され
るアミン、テトラカルボン酸二無水物およびジカルボン
酸無水物のモル比は、ジアミン1モル当り、テトラカル
ボン酸二無水物は0.9乃至1.0モル、ジカルボン酸
無水物は0.001乃至1.0モルである。
ポリイミドの製造に当たって、生成ポリイミドの分子量
を調節するために、ジアミンとテトラカルボン酸二無水
物の量比を調節することは通常行われている。本発明の
方法に於いては、溶融流動性の良好なポリイミドを得る
ためにはジアミンに対するテトラカルボン酸二無水物の
モル比は0.9乃至1.0を使用する。
また共存させるジカルボン酸無水物はジアミンに対して
0.001乃至1.0モル比の量が使用される。
もし0.001モル比以下であれば、本発明の目的とす
る高温時の熱安定性が得られない。また1、0モル比以
上では機械的特性が低下する。好ましい使用量は0.0
1乃至0.5モル比である。
本発明の方法では反応は有機溶媒中で行われる。
この反応に用いる有機溶媒としては、例えばN。
N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトア
ミド、N、N−ジエチルアセトアミド、N、N−ジメチ
ルメトキシアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン
、1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチ
ルカプロラクタム、1.2−ジメトキシエタン、ビス(
2−メトキシエチル)エーテル、1.2−ビス(2−メ
トキシエトキシ)エタン、ビス(2−(2−メトキシエ
トキシ)エチル)エーテル、テトラヒドロフラン、1.
3−ジオキサン、1.4−ジオキサン、ピリジン、ピコ
リン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、テト
ラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルアミド、フェノー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、p−クロロフェ
ノール、アニソールなどが挙げられる。また、これらの
有機溶剤は単独でも或いは2種以上混合して用いても差
し支えない。
本発明の方法で使用するポリイミドの製造に於て、有機
溶媒に、出発原料のジアミン、テトラカルボン酸二無水
物、ジカルボン酸無水物を添加、反応させる方法として
は、 (イ)ジアミンとテトラカルボン酸二無水物を反応させ
た後に、ジカルボン酸無水物を添加して反応を続ける方
法、 (ロ)ジアミンにジカルボン酸無水物を加えて反応させ
た後、テトラカルボン酸二無水物を添加し、さらに反応
を続ける方法、 (ハ)ジアミン、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボ
ン酸無水物を同時に添加、反応させる方法など、 いずれの添加、反応をとっても差し支えない。
反応温度はO″C乃至250°Cで行われる。
通常は60°C以下の温度で行われる。
反応圧力は特に限定されず、常圧で十分実施できる。
反応時間は、使用す、るジアミン、テトラカルボン酸二
無水物、ジカルボン酸無水物、溶剤の種類および反応温
度により異なるが、通常4〜24時間で十分である。
このような反応により、下記式(V)の繰り返し単位を
基本骨格として有するポリアミド酸が生(V) (式中、X、Y、、Y、、Y、、Y、およびRは前記に
同じ) このポリアミド酸を100〜400°Cに加熱脱水する
か、または通常用いられるイミド化剤、例えばトリエチ
ルアミンと無水酢酸などを用いて化学イミド化すること
により下記式(rV)の繰り返し単位を基本骨格として
有する対応するポリイミドが得られる。
(IV) (式中、X、Yl、Y−、Y3 、YaおよびRは前記
に同じ。) 一般的には低い温度でポリアミド酸を生成させた後に、
さらにこれを熱的または化学的にイミド化することが行
われる。しかし60″C乃至250°Cの温度で、この
ポリアミド酸の生成と熱イミド化反応を同時に行ってポ
リイミドを得ることもできる。
すなわち、ジアミン、テトラカルボン酸二無水物、芳香
族ジカルボン酸無水物を有機溶媒中に懸濁または溶解さ
せた後加熱下に反応を行い、ポリアミド酸の生成と脱水
イミド化とを同時に行わせて上記式(IV)の繰り返し
単位を基本骨格として有するポリイミドを得ることもで
きる。
本発明のポリイミドを複合材料に供する場合、本発明の
目的を損なわない範囲で他の熱可塑性樹脂、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ボリ
アリレート、ポリアミド、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンスルフ
ィド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、変性ポ
リフェニレンオキシドなどを目的に応じて適当量を配合
することも可能である。またさらに通常の樹脂組成物に
使用する次のような充填剤などを、発明の目的を損なわ
ない程度で用いてもよい。すなわちグラファイト、カー
ボランダム、ケイ石粉、二硫化モリブデン、フッ素樹脂
などの耐摩耗性向上材、二酸化アンチモン、炭酸マグネ
シウム、炭酸カル   ゛シウムなどの難燃性向上剤、
クレー、マイカなどの電気的特性向上材、シリカ、グラ
ファイトなどの耐トラツキング向上剤、硫酸バリウム、
シリカ、メタケイ酸カルシウムなどの耐酸性向上剤、鉄
粉、亜鉛粉、アルミニウム粉、銅粉などの熱伝導度向上
剤、その他ガラスピーズ、ガラス球、タルク、ケイ藻土
、アルミナ、シラスバルン、水和アルミす、金属酸化物
、着色料などである。
本発明で用いる繊維状補強材とは、例えばガラス繊維の
ヤーン、ロービング、炭素繊維のトウといった一方向長
繊維、及びそれらの織布、マット、フェルトなどの多方
向連続繊維などを意味する。
これら繊維状補強材としてはE−ガラス、S−ガラス、
T−ガラス、C−ガラス、AR−ガラスなどのガラス繊
維、ポリアクリロニトリル系、ピッチ系、レーヨン系な
どの炭素繊維、デュポン社のケプラーに代表される芳香
族ポリアミド繊維、日本カーボン社のニカロンなどの炭
化ケイ素繊維、ステンレス繊維などの金属繊維、その他
アルミナ繊維、ボロン繊維などが挙げられる。
これ等繊維状補強材は単独あるいは組合せて用いられる
繊維状補強材の選択に当たっては繊維の持つ強度、弾性
率、破断伸度といった機械的特性、電気的特性、比重な
どを基に、複合材料の要求特性に合せて選択すべきであ
る。例えば比強度、比弾性率への要求値が高い場合は炭
素繊維、ガラス繊維などを選択すべきであり、又電磁波
シールド特性が要求される場合は炭素繊維、金属繊維な
どが好ましい。また電気絶縁特性が要求される場合はガ
ラス繊維などが好適である。
繊維状補強材の繊維径、収束本数については用いる繊維
状補強材の種類によって異なるが、例えば炭素繊維の場
合オ繊維径は4〜8μm、収束本数は1 、000〜1
2.000本が一般的である。繊維径は得られる複合材
料の機械特性の面からは細い方が好ましい。
また繊維状補強材を表面処理することはポリイミドとの
密着性向上の面から好ましく、例えばガラス繊維の場合
シラン系、チタネート系カップリング剤で処理すること
は特に好ましい。
これらの繊維状補強材の使用量は複合材料中の容積含有
率として5〜85%、好ましくは30〜70%である。
繊維状補強材の容積含有率が低いと補強材の効果が期待
できず、逆に高いと得られる複合材料の層間強度が著し
く低下し好ましくない。
ポリイミドと繊維状補強材よりポリイミド系複合材料を
製造するには通常公知の方法は全て利用できる。
例えばポリイミドを溶融状態で繊維状補強材に含浸させ
る溶融含浸法、粉末状のポリイミドを空気中に浮遊、ま
なは水などの液体中に懸濁させた状態で含浸させる流動
床法が挙げられる。流動床法の場合含浸後必要により乾
燥した後、繊維状補強材中のポリイミドを加熱溶融する
ことは一体化したポリイミド系複合材料を得る為に特に
有効である。また含浸時の粒径は細かい方が望ましく、
使用する繊維フィラメント径以下が好ましい。
さらにまた、ポリイミド粉または当該ポリイミドのフィ
ルムを繊維状補強材の片面または両面に置き熱圧させる
方法も用いられる。この際繊維状補強材が織布の場合、
所望する成形品厚みに必要な枚数の織布とポリイミド粉
またはポリイミドフィルムを交互に積層し熱圧すること
により、含浸と成形とを同時に行い、樹脂分布の均一な
成形品を得ることができる。
また溶融含浸法として、特開昭61−229534.2
29535、229536及び特願昭62−21625
3に代表的に示されているように、溶融樹脂を表面に有
する加熱ロールまたは加熱ベルトに繊維状補強材を接触
させて含浸させる方法なども挙げられる。
即ち、この方法では複数のボビンより引き出した一方向
長繊維、例えばトウを引揃えた繊維シートまたは多方向
連続繊維を張力調整ロールにて引取方向に一定の張力を
かける。一方、ポリイミドは押出機で加熱溶融させ、ダ
イから所定の温度に昇温した加熱ロール表面上の下ベル
トに塗布する。
ついで前述の繊維シートまたは多方向連続繊維を上下一
対のベルトにはさまれた状態で1本または複数の加熱ロ
ール群の間を通過させて含浸させる。
この連続溶融含浸法は特に好ましい方法である。
以上のようにして得た複合材料は積層し、加熱圧縮によ
り、所望する形状の成形物を製造することができる。
〔実 施 例〕
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明
する。
実施例1 かきまぜ機、還流冷却器および窒素導入管を備えた反応
容器に、4,4′−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフ
ェニル368 g (1,0モル)と、N、N−ジ゛メ
チルアセトアミド5.215 gを装入し、室温で窒素
雰囲気下に、無水ピロメリット酸211.46 g (
0,97モル)を溶液温度の上昇に注意しながら分割し
て加え、室温で約20時間かきまぜた。
このポリアミド酸溶液に、室温で窒素雰囲気下に無水フ
タル酸22.2 g (0,15モル)を加え、さらに
1時間かきまぜた。次いで、この溶液に404 g(4
モル)のトリエチルアミンおよび306g(3モル)の
無水酢酸を滴下した。滴下終了後約1時間で黄色のポリ
イミド粉が析出し始めた。さらに室温で10時間かきま
ぜて、ろ過した。さらにメタノールに分散洗浄し、ろ別
、180°Cで2時間乾燥して、536gのポリイミド
粉を得た。このポリイミド粉のガラス転移温度は256
°C1融点は378°C(DSCによる。以下同じ。)
であった。又、このポリイミド粉の対数粘度は0.53
d/gであった。こ−に対数粘度はパラクロロフェノー
ル:フェノール(重量比90 : 10)の混合溶媒を
用い、濃度0.5g/100  ml溶媒で、35℃で
測定した値である。
このポリイミドと炭素繊維から次のようにして複合材料
を製造した。“製造に使用した装置の概略を第2図に示
す。
100本のボビン1から引き出された炭素繊維(ベスフ
ァイトHTA−7−3K ;東邦レーヨン社商標)のト
ウ2100本を整列器3で一方向に整列させた後、張力
調整ロール4.5.6を通過させて150mm幅の繊維
シート7とした。
一方押出機(図示せず)で420″Cに加熱溶融したポ
リイミドをダイ8を経由して、下ベルト用ロール9(こ
−では3本)で420°Cに加熱された下ベル1−10
の表面に70μmの厚みで塗布した。ついで前記シート
を、下ベルトと、上ベルト用ロール11(ニーでは3本
)で420″Cに加熱された上ベルト12にはさんだ状
態で、420℃に加熱された径240mm0含浸ロール
13(こ\では3本)の間を、150kgの張力をかけ
ながら20cm/分の速度で通過させた。この様にして
ポリイミドを含浸させたポリイミド・炭素繊維複合材1
4は冷却した後引取用ロール15.16.17を経て巻
取軸18に巻き取った。
上記運転を5時間連続して行ったが樹脂の流動性に変化
はなく、また繊維破断もなく順調に引き取ることができ
た。得られた複合材料は幅150mm、厚み0.13m
n+のものであった。
ついで上記ポリイミド系複合材料を20枚一方向に積層
し、400°C150kg/cmz(7)条件テ20分
間熱プレスして200X200 arm、厚み2.5m
mの平板を得た。
得られた平板の繊維状補強材容積百分率(以下Vfと記
す)、ボイド率、曲げ強度、曲げ弾性率を測定した所、
Vf60%、ボイド率1%以下、曲げ強度195kg/
+++s” 、曲げ弾性率12.500 kg/m請2
と良好な結果を得た。尚、Vf、ボイド率は平板の比重
及び繊維状補強材重量百分率から求めた値であり、曲げ
強度および曲げ弾性率はJIS K 7203に拠る値
である。
比較例1 実施例1と同様にして、但し無水フタル酸を反応させる
という操作を行わずに529gのポリイミド粉を得た。
得られたポリイミド粉の対数粘度は0.52d/gであ
った。
この様にして得たポリイミドを用い、実施例1と同様に
してポリイミド系複合材料を得ようと試みたが運転開始
後約30分でポリイミドがゲル化し、繊維の上下ベルト
からの離脱が困難となり、ついには運転不能となった。
尚、一部得られた複合材料を実施例1と同様に成形し、
物性評価したが、Vf60%、ボイド率6.5%、曲げ
強度98kg/mm”、曲げ弾性率6.500kg/m
m”とポリイミドの流動性が著しく低下し脱泡不十分な
為、極端に低い強度、弾性率となった。
参考例 実施例1、比較例1で得られたポリイミド粉を用い、高
化式フローテスター(島津製作所製、CFT−500)
で、直径0.1c転長さ1cmのオリフィスを用いて溶
融粘度の繰り返し測定を行った。即ち予熱時間5分、4
20°C,100kg/cm”の圧力で押出したストラ
ンドを再度粉砕し、更に同一条件で押出すというテスト
を5回連続して行った。
繰り返し回数と溶融粘度の関係を第1図に示す。
実施例1で得られたポリイミドは繰り返し回数が増えて
も溶融粘度が変化せず熱安定性が良好なのに対し、比較
例1で得られたポリイミドは繰り返し回数、すなわち加
熱時間とともに溶融粘度が大幅に増加し高温での流動性
が失われることが分る。
実施例2〜5 繊維状補強材の種類およびベルトへのポリイミド塗布厚
を表に示す様に変えた以外は実施例1と全く同様に操作
してポリイミド系複合材料を得た。
ついで得られた複合材料を一方向に、表に示した枚数積
層し、実施例1と同様に操作して平板を得た。得られた
平板の物性を表1に示す。
実施例6〜7 繊維状補強材の種類、ベルトへのポリイミド塗布厚を表
1に示す様に、又張力を30kgに変えた以外は実施例
1と全く同様に操作してポリイミド系複合材料を得た。
ついで得られた複合材料を表に示す枚数積層後実施例1
と同様に操作して平板を得た。得られた平板の物性を表
1に示す。
実施例8 厚さ50μmの耐熱性離型フィルムの上に厚み1.0m
m、内寸30cm X 30cmのアルミ製額縁状枠を
置き、実施例1で得たポリイミド粉5gを上記フィルム
上の枠内に均一に分散させた。ついで枠を除去した後3
0cm X 30cmの炭素繊維織布(ベスファイトW
−3101;東邦レーヨン社商標)を前記ポリイミド粉
上に置き、さらにポリイミド粉5gを前記織布上に均一
に分散させた。ついで市販の耐熱性離型フィルムを載せ
た後、400℃の下金型上に移し、金型を閉じて400
°C110kg/cm”の条件で10分間加熱、圧縮し
た。ついで金型を加圧状態で250℃まで冷却後金型を
開いて内容物を取り出し耐熱性フィルムを剥して複合材
料を得た。この様にして得た複合材料はついで6分割し
積層後実施例1と同様の条件で成形し、平板を得た。得
られた平板の■f、曲げ強度、曲げ弾性率は各々60%
、83kg/mm” 、6,500 kg/mm″であ
った。
実施例9 実施例1におけるピロメリット酸二無水物211.46
gを3.3’ 、4.4’ −ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物315g (0,98モル)に、又N
、 N−ジメチルアセトアミド5.215gを6.21
0gに変えた以外は全て実施例1と同様にしてポリイミ
ド粉617gを得た。このポリイミド′の対数粘度は0
.53d/gであった。
この様にして得たポリイミドを用い、含浸温度を400
″Cに変えた以外は実施例1と同様に処理して複合材料
を得た。運転は5時間連続して行ったが樹脂は何ら変化
なく順調に運転できた。
ついで成形温度を380°Cに変えた以外は実施例1と
同様に熱プレスして平板を得た。得られた平板の曲げ強
度、曲げ弾性率は各々190kg/+aa+”、12.
100kg/mm”であった。
比較例2 実施例9と同様にして、但し無水フタル酸を反応させる
という操作を行わずに608gのポリイミド粉を得た。
得られたポリイミド粉の対数粘度は0.53d/gであ
った。
この様にして得たポリイミドを用い、実施例9と同様に
してポリイミド系複合材料を得ようと試みたが運転開始
後約20分でポリイミドがゲル化し、繊維の上下ベルト
からの離脱が困難となり、ついには運転不能となった。
尚、一部得られた複合材料を実施例9と同様に成形し、
物性評価したが、Vf59%、ボイド率6.8%、曲げ
強度95kg/l11m” 。
曲げ弾性率5,800kg/ws”とポリイミドの流動
性が著しく低下し脱泡不十分な為、極端に低い強度、弾
性率となった。
実施例1O 実施例1と同様の装置に、ビス(4二(3−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕スルフィド400 g (1,0モ
ル)とジメチルアセトアミド5.580 gを装入し、
室温で窒素雰囲気下、8.88g (0,06モル)の
無水フタル酸と、211 g (0,97モル)のピロ
メリット酸二無水物を溶液温度の上昇に注意しながら加
え、室温で約20時間かきまぜた。
次に、この溶液に404g(4モル)のトリエチルアミ
ンおよび306g(3モル)の無水酢酸を滴下した。2
0時間かきまぜて淡黄色のスラリーを得た。このスラリ
ーをろ過し、メタノールで洗浄、180°Cで8時間減
圧乾燥して、580gの淡黄色ポリイミド粉を得た。こ
のポリイミド粉のガラス転移温度は235°C1対数粘
度は0.49d/gであった。
この様にして得られたポリイミドを用い、含浸温度を3
40℃に変えた以外は実施例1と同様に操作して複合材
料を得た。運転は5時間連続して行ったが樹脂は何ら変
化なく順・調に運転できた。ついで成形温度を320℃
に変えた以外は実施例1と同様に熱プレスして平板を得
た。得られた平板の曲げ強度、曲げ弾性率は各々182
kg/mm” 、IL300kg/IIIIII2テア
ツタ。
比較例3 実施例10と同様にして、但し無水フタル酸を反応させ
るという操作を行わずに571gのポリイミド粉を得た
。得られたポリイミド粉の対数粘度は9.49a/gで
あった。
この様にして得たポリイミドを用い、実施例10と同様
にしてポリイミド系複合材料を得ようと試みたが運転開
始後約35分でポリイミドがゲル化し、繊維の上下ベル
トからの離脱が困難となり、ついには運転不能となった
。尚、一部得られた複合材料を実施例10と同様に成形
し、物性評価したが、Vf60%、ボイド率4,9%、
曲げ強度98kg/mm2、曲げ弾性率6,700kg
/ mmzとポリイミドの流動性が著しく低下し脱泡不
十分な為、極端に低い強度、弾性率となった。
実施例11 実施例1と同様の装置に、ビス(4−(3−アミノフェ
ノキシ)フェニル)ケトン396 g (1モル)、ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテルニ無水物
300.7 g (0,97モル)、無水フタル酸8.
88g(0,06モル)および4,000 gの一りレ
ソ゛−ルを装入し、窒素雰囲気下に、かきまぜながら加
熱昇温した。120℃付近で褐色透明の均一溶液となっ
た。
150°Cまで加熱し、かきまぜを続けると、約20分
で黄色ポリイミド粉が析出し始めた。さらに加熱下で2
時間かきまぜを続けた後、ろ過してポリイミド粉を得た
。− このポリイミド粉をメタノールおよびアセトンで洗浄し
た後180°Cで8時間減圧乾燥して、662gのポリ
イミド粉を得た。
このポリイミド粉の対数粘度は0.51d/ g 、 
カラス転移温度は201″Cであった。
この様にして得られたポリイミドを用い含浸温度を32
0°Cに変えたw外は実施例1と同様に操作して複合材
料を得た。運転は5時間連続して行ったが、樹脂は何ら
変化なく順調に運転できた。ついで成形温度を300°
Cに変えた以外は実施例1と同様に熱プレスして平板を
得た。得られた平板の曲げ強度、曲げ弾性率は各々17
9kg/mm” 、10,900kg/mm2であった
〔発明の効果〕
本発明の方法によればポリイミドが本来有する優れた特
性に加え、著るしく成形加工性の良好な新規なポリイミ
ド系複合材料が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いられるポリイミドの1例の熱安定
性を示す図であり、第2図はポリイミド系複合体を製造
する装置の1例である。 1−・−・−・−−−−−−−・〜・−−−−−−−一
・−・ボビン3−・−・−・−・・−−−−一一−−−
−・・−−−一−−−−整列器7・−一−−−−−・・
−・・−−m−−−・・−・・−・−・−繊維シート8
・・・・−・−・−・・−・−・・・・・・−・・−ダ
イ9−・−・・−・−・・−・・−−−−−−−−・・
・−・・−下ベルト用ロールi o−−−−−−−−−
−・・−・−・−−−−−−−・−・−下ベルト11−
−−一−・−・・・・−・・・・・−−−−−一−−−
−・上ベルト用ロール12−・・−・・−−−−−−一
・−−−一−−−−−−−−・〜上ベルト13・−−−
−−−−−・−・−・−・・−−−−一−・−・含浸ロ
ール18−−−−一・・−・−−一−−−・−・−−−
−−−−−一−−−巻取軸特許出願人 三井東圧化学株
式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  ジアミンとテトラカルボン酸二無水物とを反応させて
    得られるポリアミド酸を熱的または化学的にイミド化さ
    せて製造されるポリイミドと、繊維状補強材とからなる
    ポリイミド系複合材料において、該ポリイミドが、 (イ)ジアミンとして下記式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Xは直結、炭素数1乃至10の二価の炭化水素
    基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル
    基、チオ基またはスルホニル基から成る群より選ばれた
    基を表わし、Y_1、Y_2、Y_3およびY_4は夫
    々独立に水素、低級アルキル基、低級アルコキシ基、塩
    素または臭素からなる群より選ばれた基を表わす。) で表わされるジアミンを用い、 (ロ)テトラカルボン酸二無水物として下記式(II)▲
    数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、
    単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接
    または架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香
    族基から成る群より選ばれた4価の基を表わす。) で表わされるテトラカルボン酸二無水物を用い、(ハ)
    反応が下記式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、Zは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
    香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
    合多環式芳香族基から成る群より選ばれた2価の基を表
    わす。) で表わされるジカルボン酸無水物の存在のもとに行われ
    、 (ニ)かつテトラカルボン酸二無水物はジアミン1モル
    当り0.9ないし1.0モル比の量を、ジカルボン酸無
    水物はジアミン1モル当り0.001ない1.0モル比
    の量を用い、 製造される下記式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、X、Y_1、Y_2、Y_3、Y_4およびR
    前記に同じ。) で表わされる繰り返し単位を基本骨格として有るポリイ
    ミドである、ポリイミド系複合材料。
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