JP7468130B2 - 二輪自動車用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、二輪自動車用タイヤに関する。詳細には、不整地を走行する二輪自動車のためのタイヤに関する。
不整地を走行する二輪自動車のためのタイヤのトレッドには、複数のブロックが設けられる。軟弱路においては、ブロックは路面に食い込む。ブロックのエッジで路面を掻いてトラクションや旋回力を得ることで、操縦安定性が確保される。このようなタイヤが、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
特開2007-168651号公報
高いモジュラスを有するゴムでブロックを構成すると、大きなトラクションが得られる。しかし、ブロックの変形が抑えられるので、タイヤをスライドさせる場合、タイヤが唐突にスライドし始めることが懸念される。
低いモジュラスを有するゴムでブロックを構成すると、スライドコントロール性能の向上を図れる見込みがある。しかしブロックが変形しやすいので、通常走行時において、十分なトラクションが得られないことが懸念される。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、トラクション性能とスライドコントロール性能とを両立できる、二輪自動車用タイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る二輪自動車用タイヤは、トレッド面において路面と接触するトレッドを備える。前記トレッドは、赤道面上に位置するセンターブロックと、軸方向において前記センターブロックよりも外側に位置するサイドブロックとを含む、複数のブロックを備える。複数の前記ブロックはそれぞれ、前記トレッド面の一部をなすランド面を備える。前記トレッド面において、前記ランド面の総面積は前記ランド面以外の部分の総面積よりも小さい。最大歪み振幅1%、温度70℃での、前記ブロックの複素弾性率は10.0MPa以上である。温度75℃での、前記ブロックの300%モジュラスは6.0MPa以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記複素弾性率と、前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開幅の比との積は、1.90MPa以上3.25MPa以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開幅の比は0.19以上0.25以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記300%モジュラスと、前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開長さの比との積は0.20MPa以上0.84MPa以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開長さの比は0.07以上0.14以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記複素弾性率と、前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開幅の比との積は0.90MPa以上1.69MPa以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開幅の比は0.07以上0.17以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記300%モジュラスと、前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開長さの比との積は0.20MPa以上1.02MPa以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開長さの比は、0.05以上0.34以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を80kPaに調整し、前記タイヤのキャンバー角を0°とし、縦荷重として、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ以上である場合は0.96kNの荷重を、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ未満である場合は0.74kNの荷重を前記タイヤに負荷して、前記タイヤを路面に接触させて得られる、直立姿勢の接地面領域に、複数の前記ブロックが含まれる。前記直立姿勢の接地面領域の面積に対する、前記接地面領域に含まれる前記ブロックのランド面の総面積の比で表される、前記直立姿勢の有効面積比は0.10以上0.20以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を80kPaに調整し、前記タイヤのキャンバー角を30°とし、縦荷重として、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ以上である場合は0.96kNの荷重を、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ未満である場合は0.74kNの荷重を、前記タイヤに負荷して、前記タイヤを路面に接触させて得られる、傾斜姿勢の接地面領域に、複数の前記ブロックが含まれる。前記傾斜姿勢の接地面領域の面積に対する、前記接地面領域に含まれる前記ブロックのランド面の総面積の比で表される、前記傾斜姿勢の有効面積比は0.10以上0.20以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記傾斜姿勢の接地面領域に含まれる前記ブロックの数は3個以上12個未満である。
好ましくは、このタイヤでは、前記複数のブロックのうち、少なくとも一部のブロックにおいて、その周方向端側に位置する角部の少なくとも一部に、ステップが設けられており、前記ステップが設けられているブロックの、前記ステップまでの高さをh1、前記ステップから前記ブロックのランド面までの高さをh2としたとき、前記高さh1は前記高さh2よりも高い。
好ましくは、このタイヤでは、前記複素弾性率と、前記高さh2に対する前記高さh1の比との積は、10.2MPa以上14.1MPa以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記高さh2に対する前記高さh1の比は1.02以上1.08以下である。
好ましくは、このタイヤでは、前記ステップは前記センターブロックに設けられる。
本発明によれば、トラクション性能とスライドコントロール性能とを両立できる、二輪自動車用タイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る二輪自動車用タイヤの一部を示す断面図である。 図2は、図1のタイヤのトレッドを示す展開図である。 図3は、直立姿勢の接地状態を示す模式図である。 図4は、傾斜姿勢の接地状態を示す模式図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係る二輪自動車用タイヤのトレッドを示す展開図である。 図6は、赤道面に沿ったセンターブロックの断面を示す拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
本開示においては、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけない状態は、正規状態と称される。本開示では、特に言及がない限り、タイヤの各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
正規荷重とは、タイヤが依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最大負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
本開示において、「リム径の呼び」とは、JIS D4203「モーターサイクル用タイヤ-呼び方及び諸元」に規定された「タイヤの呼び」に含まれる、「リム径の呼び」を意味する。「タイヤの呼び」は、タイヤサイズとも称される。
本開示において、架橋ゴムとは、ゴム組成物を加圧及び加熱して得られるゴム組成物の成形体である。ゴム組成物は、バンバリーミキサー等の混錬機において、基材ゴム及び薬品を混合することにより得られる未架橋状態のゴムである。架橋ゴムは加硫ゴムとも称され、ゴム組成物は未加硫ゴムとも称される。
基材ゴムとしては、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)及びブチルゴム(IIR)が例示される。薬品としては、カーボンブラックやシリカのような補強剤、アロマチックオイル等のような可塑剤、酸化亜鉛等のような充填剤、ステアリン酸のような滑剤、老化防止剤、加工助剤、硫黄及び加硫促進剤が例示される。基材ゴム及び薬品の選定、選定した薬品の含有量等は、ゴム組成物が適用される、トレッド、サイドウォール等の各要素の仕様に応じて、適宜決められる。
本開示において、基材ゴムの重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製GPC-8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ-M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求められる。
本開示において、基材ゴムのガラス転移温度(Tg)は、JIS K7121:1987の規定に準拠して、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で測定される。
本開示において、カーボンブラックのセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)比表面積は、JIS K6217-3:2001に準拠して測定される。
本開示において、カーボンブラックの圧縮による油吸収量(COAN)は、JIS K6217-4:2001の規定に準拠して、ジブチルフタレートを用いて測定される。
本開示において、最大ひずみ振幅1%、温度70℃での複素弾性率は、JIS K6394の規定に準拠し、ティー・エイ・インスツルメント製粘弾性測定機RSAを用いて下記の条件にて測定される。
初期ひずみ=0.15%
周波数=10Hz
変形モード=引張
この測定では、試験片はタイヤからサンプリングされる。タイヤから試験片をサンプリングできない場合には、測定対象の要素の形成に用いられるゴム組成物を170℃の温度で12分間加圧及び加熱して得られる、シート状の架橋ゴム(以下、ゴムシートとも称される。)から試験片がサンプリングされる。
本開示において、300%モジュラスとは、JIS K6251に規定される、300%伸びにおける応力を意味する。75℃での、300%モジュラスは、JIS K6251の規定に準じて測定される。この測定においても、試験片はタイヤからサンプリングされる。タイヤから試験片をサンプリングできない場合には、前述のゴムシートから試験片がサンプリングされる。
図1は、本発明の一実施形態に係る二輪自動車用タイヤ2の一部を示す。図1においてタイヤ2は、リムR(正規リム)に組まれており、正規状態にある。このタイヤ2は、不整地を走行する二輪自動車に装着される。
図1は、タイヤ2の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面の一部を示す。この図1において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。この図1の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。タイヤ2は回転軸を中心に周方向に回転する。タイヤ2の周方向はタイヤ2の回転方向でもある。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表す。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、インスレーション12、一対のチェーファー14、及びインナーライナー16を備える。
トレッド4は、架橋ゴムからなる。このトレッド4は、トレッド面18において路面と接触する。図1において、符号TEはトレッド面18の端を表す。
トレッド4は、溝20で区画された複数のブロック22を備える。これらブロック22は、ブロックパターンを構成する。各ブロック22の頂面(以下、ランド面24とも称される。)は、トレッド面18の一部をなす。トレッド4に設けられたブロック22はそれぞれ、トレッド面18の一部をなすランド面24を備える。トレッド面18において、ランド面24以外の部分は溝20に対応する。舗装路のような硬い路面では、ランド面24が路面と接触する。軟弱な路面では、ブロック22が路面に食い込む。
このタイヤ2では、便宜上、トレッド面18のうち、ランド面24以外の部分は、シー面26と称される。トレッド面18は、複数のランド面24と、シー面26とで構成される。このタイヤ2のトレッド面18においては、ランド面24の面積の合計、すなわち、ランド面24の総面積はシー面26の総面積よりも小さい。具体的には、シー面26の総面積に対するランド面24の総面積の比で表される、ランド/シー比は、10%以上30%以下である。ランド/シー比は、例えば、図2に示されたトレッド面18の展開図に基づいて計算される。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端に連なる。サイドウォール6は、カーカス10に沿って径方向内向きに延びる。サイドウォール6は、耐カット性が考慮された架橋ゴムからなる。
それぞれのビード8は、サイドウォール6よりも径方向内側に位置する。ビード8は、コア28とエイペックス30とを備える。コア28はリング状であり、スチール製ワイヤーを含む。エイペックス30は、コア28の径方向外側に位置する。エイペックス30は、高い剛性を有する架橋ゴムからなる。エイペックス30は先細り形状を有する。
カーカス10は、トレッド4及び一対のサイドウォール6の内側に位置する。カーカス10は、一方のビード8と他方のビード8との間を架け渡す。カーカス10は、少なくとも1枚のカーカスプライ32を含む。このタイヤ2のカーカス10は、3枚のカーカスプライ32からなる。図示されないが、それぞれのカーカスプライ32は並列された多数のカーカスコードを含む。これらカーカスコードは、架橋ゴムからなるトッピングゴムで覆われる。
インスレーション12は、架橋ゴムからなる。このタイヤ2では、インスレーション12は、3枚のカーカスプライ32のうち、内側に位置するカーカスプライ32と、中央に位置するカーカスプライ32との間において、一方のビード8と他方のビード8との間を架け渡すように配置される。
それぞれのチェーファー14は、ビード8の径方向内側に位置する。チェーファー14はリムRと接触する。このタイヤ2では、チェーファー14は布とこの布に含浸したゴムとからなる。
インナーライナー16は、カーカス10の内側に位置する。インナーライナー16は、タイヤ2の内面を構成する。このインナーライナー16は、気体透過係数が低い架橋ゴムからなる。インナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する。
図2には、トレッド4、詳細には、このタイヤ2のブロックパターンが示される。図2において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の周方向である。この図2の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の径方向である。
図2において、矢印Rで示される方向はタイヤ2の回転方向である。この紙面の下側から上側に向かってタイヤ2は路面と接触していく。この紙面の下側は回転方向先着側であり、この紙面の上側は回転方向後着側である。
図2において、両矢印WTで示される長さは、トレッド面18の展開幅である。展開幅WTは、トレッド面18に沿って計測される、トレッド面18の一方の端TEから他方の端TEまでの距離で表される。
図2において、赤道面の両側に位置する2本の実線TLは、トレッド面18の展開幅WTを3等分する分割線である。このタイヤ2では、一方の分割線TLから他方の分割線TLまでの領域はセンター領域ZCとも称される。分割線TLからトレッド面18の端TEまでの領域はサイド領域ZSとも称される。
図2において、分割線TLとトレッド面18の端TEとの間に位置する実線BLは、分割線TLからトレッド面18の端TEまでの領域を2等分する分割線である。このタイヤ2では、サイド領域ZSのうち、分割線TLから分割線BLまでの領域はミドル領域ZSMとも称される。分割線BLからトレッド面18の端TEまでの領域は、ショルダー領域ZSSとも称される。
センター領域ZCには、複数のセンターブロック22cが設けられる。これらセンターブロック22cは、赤道面上に位置する。このタイヤ2では、トレッド4に設けられる複数のブロック22は、赤道面上に位置する複数のセンターブロック22cを含む。
このタイヤ2では、センターブロック22cは赤道面に沿って間隔をあけて配置される。図2においては、センターブロック22cはその軸方向中心が赤道面に一致するように配置されるが、このセンターブロック22cの配置に特に制限はない。センターブロック22cの軸方向中心を赤道面からずらして、このセンターブロック22cが配置されてもよい。複数のセンターブロック22cが赤道面を挟んで配置されてもよい。
詳述しないが、このタイヤ2では、一のセンターブロック22cと他のセンターブロック22cとの間に、深さが0.5mm以上1.5mm以下の浅い窪み34が設けられる。窪み34の深さ及び形状は、タイヤ2の仕様に応じて適宜決められる。
このタイヤ2では、センターブロック22cのランド面24cのエッジ36cは、このランド面24cと、センターブロック22cの側面38cとの境界である。このランド面24cは、回転方向先着側に位置するフロントエッジ40cと、回転方向後着側に位置するリアエッジ42cと、フロントエッジ40cとリアエッジ42cとの間を架け渡す一対のサイドエッジ44cとを備える。フロントエッジ40c及びリアエッジ42cはそれぞれ、軸方向に延びる。左右のサイドエッジ44cは、周方向に延びる。
図2において、両矢印Wcはセンターブロック22cの展開幅である。この展開幅Wcは、センターブロック22cのランド面24cの軸方向最大幅で表される。両矢印Lcは、センターブロック22cの展開長さである。この展開長さLcは、この図2において、センターブロック22cのランド面24cの周方向最大長さで表される。このタイヤ2では、センターブロック22cの剛性確保の観点から、センターブロック22cの展開幅Wc及び展開長さLcはそれぞれ、3mm以上に設定される。
このタイヤ2では、センターブロック22cの展開長さLcは展開幅Wcよりも短い。具体的には、展開幅Wcに対する展開長さLcの比(Lc/Wc)は、0.40以上が好ましく、0.45以上がより好ましい。この比(Lc/Wc)は、0.74以下が好ましく、0.70以下がより好ましい。
図1において、両矢印Hcはセンターブロック22cの高さである。この高さHcは、赤道面における、溝20の底からセンターブロック22cのランド面24cまでの距離で表される。このタイヤ2では、センターブロック22cの高さHcは11mm以上22mm以下である。
サイド領域ZSには、複数のサイドブロック22sが設けられる。これらサイドブロック22sは、軸方向において、センターブロック22cよりも外側に位置する。このタイヤ2では、トレッド4に設けられる複数のブロック22は、軸方向において、センターブロック22cよりも外側に位置する複数のサイドブロック22sを含む。
図2に示されるように、このタイヤ2では、複数のサイドブロック22sは、ミドル領域ZSM及びショルダー領域ZSSのそれぞれにおいて、周方向に間隔をあけて配置される。このタイヤ2では、ミドル領域ZSMに設けられるサイドブロック22sはミドルブロック22smとも称され、ショルダー領域ZSSに設けられるサイドブロック22sはショルダーブロック22ssとも称される。
図2に示されるように、左右のミドル領域ZSMに設けられるミドルブロック22smは、左側のミドル領域ZSMに設けられるミドルブロック22smの周方向位置が、右側のミドル領域ZSMに設けられるミドルブロック22smの周方向位置と一致するように配置される。左右のショルダー領域ZSSに設けられるショルダーブロック22ssは、左側のショルダー領域ZSSに設けられるショルダーブロック22ssの周方向位置が、右側のショルダー領域ZSSに設けられるショルダーブロック22ssの周方向位置と一致するように配置される。
このタイヤ2では、ミドルブロック22smは、軸方向において、センターブロック22cとショルダーブロック22ssとの間に位置する。ショルダーブロック22ssはトレッド面18の端TEを含む。
図2に示されたサイド領域ZSにおけるサイドブロック22sの配置はこの配置の一例であって、サイド領域ZSにおけるサイドブロック22sの配置に特に制限はない。このサイド領域ZSにおけるサイドブロック22sの配置は、タイヤ2の仕様に応じて、適宜決められる。
このタイヤ2では、サイドブロック22sのランド面24sのエッジ36sは、このランド面24sと、サイドブロック22sの側面38sとの境界である。このランド面24sも、前述のセンターブロック22cと同様、回転方向先着側に位置するフロントエッジ40sと、回転方向後着側に位置するリアエッジ42sと、フロントエッジ40sとリアエッジ42sとの間を架け渡す一対のサイドエッジ44sとを備える。フロントエッジ40s及びリアエッジ42sはそれぞれ、軸方向に延びる。左右のサイドエッジ44sは、周方向に延びる。
図2に示されるように、このタイヤ2では、サイドブロック22sに細溝46sが刻まれる。これにより、ランド面24sが、第一ランド面24aと、この第一ランド面24aの三方を囲う第二ランド面24bとに区画される。図1に示されるように、ミドル領域ZSMに位置するサイドブロック22s(すなわち、ミドルブロック22sm)は、第一ランド面24aを有する部分の高さが第二ランド面24bを有する部分の高さよりも高くなるように構成される。このタイヤ2では、サイドブロック22sに細溝46sを刻み、ランド面24sを第一ランド面24aと第二ランド面24bとに区画する場合、第一ランド面24aを有する部分が第二ランド面24bを有する部分の高さと同じ高さを有するようにサイドブロック22sが構成されてもよい。
図2において、両矢印Wsmはミドルブロック22smの展開幅である。この展開幅Wsmは、ミドルブロック22smのランド面24smの軸方向最大幅で表される。両矢印Lsmは、ミドルブロック22smの展開長さである。この展開長さLsmは、ミドルブロック22smのランド面24smの周方向最大長さで表される。このタイヤ2では、ミドルブロック22smの剛性確保の観点から、ミドルブロック22smの展開幅Wsm及び展開長さLsmはそれぞれ、3mm以上に設定される。
図2において、両矢印Wssはショルダーブロック22ssの展開幅である。この展開幅Wssは、ショルダーブロック22ssのランド面24ssの軸方向最大幅で表される。両矢印Lssは、ショルダーブロック22ssの展開長さである。この展開長さLssは、ショルダーブロック22ssのランド面24ssの周方向最大長さで表される。このタイヤ2では、ショルダーブロック22ssの剛性確保の観点から、ショルダーブロック22ssの展開幅Wss及び展開長さLssはそれぞれ、3mm以上に設定される。
ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssは、サイドブロック22sの一部である。ミドルブロック22smの展開幅Wsm及びショルダーブロック22ssの展開幅Wssは、サイドブロック22sの展開幅Wsでもある。ミドルブロック22smの展開長さLsm及びショルダーブロック22ssの展開長さLssは、サイドブロック22sの展開長さLsでもある。
このタイヤ2では、展開幅Wsに対する展開長さLsの比(Ls/Ws)は、0.77以上が好ましく、1.00以上が好ましい。この比(Ls/Ws)は、1.89以下が好ましく、1.55以下がより好ましい。より詳細には、ミドルブロック22smの展開幅Wsmに対する展開長さLsmの比(Lsm/Wsm)は、0.77以上が好ましく、1.00以上が好ましい。この比(Lsm/Wsm)は、1.45以下が好ましく、1.30以下がより好ましい。ショルダーブロック22ssの展開幅Wssに対する展開長さLssの比(Lss/Wss)は1.00以上が好ましく、1.25以上がより好ましい。この比(Lss/Wss)は、1.89以下が好ましく、1.55以下がより好ましい。
図1において、両矢印Hsmはミドルブロック22smの高さである。この高さHsmは、ミドルブロック22smの赤道面側に位置するサイドエッジ44smにおける、溝20の底からランド面24smまでの距離で表される。両矢印Hssは、ショルダーブロック22ssの高さである。この高さHssは、ショルダーブロック22ssの赤道面側に位置するサイドエッジ44ssにおける、溝20の底からランド面24ssまでの距離で表される。
前述したように、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssは、サイドブロック22sの一部である。ミドルブロック22smの高さHsm及びショルダーブロック22ssの高さHssは、サイドブロック22sの高さHsでもある。
このタイヤ2では、サイドブロック22sの高さHsの、センターブロック22cの高さHcに対する比(Hs/Hc)は0.9以上1.1以下である。より詳細には、ミドルブロック22smの高さHsmの、センターブロック22cの高さHcに対する比(Hsm/Hc)は0.9以上1.1以下であり、ショルダーブロック22ssの高さHssの、センターブロック22cの高さHcに対する比(Hss/Hc)は0.9以上1.1以下である。
このタイヤ2では、ブロック22が路面を掻くことで、トラクションが発生する。ブロック22は、タイヤ2が回転することで路面と接触する。この路面との接触によりブロック22に荷重が作用しブロック22は変形する。タイヤ2は回転しているので、ブロック22が路面と接触しているのは一瞬である。したがって、瞬間的に歪みを与えた場合の応力が高い架橋ゴム、具体的には、複素弾性率が高い架橋ゴムでブロック22を構成すれば、瞬間的な荷重の作用による変形が抑えられ、高いトラクションを発生させることができる。
走行により、タイヤ2は熱を帯びる。走行状態にあるタイヤ2は、70℃前後の温度を有する。
このタイヤ2では、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率(以下、複素弾性率Eとも称される。)は10.0MPa以上である。このブロック22は、タイヤ2が走行している状態において、高い複素弾性率Eを有する。このタイヤ2では、瞬間的な荷重の作用によるブロック22の変形が抑えられる。このブロック22によれば、高いトラクションが得られる。このタイヤ2は、トラクション性能に優れる。この観点から、このブロック22の複素弾性率Eは10.5MPa以上が好ましく、11.0MPa以上がより好ましい。
ライダーがタイヤ2をスライドさせるとき、ライダーは、直立姿勢にある車体を傾ける。このとき、タイヤ2の、路面との接触領域は、センター領域ZCからサイド領域ZSに移行する。ライダーが車体を傾斜姿勢から直立姿勢に戻すとき、タイヤ2の接触領域はサイド領域ZSからセンター領域ZCに移行する。この移行に要する時間は、ライダーの動作に依存する。この移行時間は、タイヤ2の回転速度に依存する、前述の、ブロック22が路面と接触している時間よりも長い。したがって、時間をかけて歪みを与えた場合の応力が低い架橋ゴム、具体的には、300%モジュラスが低い架橋ゴムでブロック22を構成すれば、タイヤ2の路面との接触領域がセンター領域ZCからサイド領域ZSに移行する際、又はサイド領域ZSからセンター領域ZCに移行する際に、ブロック22に作用する荷重に応じて、ブロック22がしなやかに変形し、タイヤ2の唐突な挙動を防ぐことができる。
このタイヤ2では、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラス(以下、300%モジュラスMとも称される。)は6.0MPa以下である。このブロック22では、タイヤ2が走行している状態において300%モジュラスMが適切に維持される。このタイヤ2では、路面との接触領域がセンター領域ZCからサイド領域ZSに移行する際、又はサイド領域ZSからセンター領域ZCに移行する際にブロック22に作用する荷重に応じて、このブロック22は変形する。ブロック22はしなやかに変形するので、このタイヤ2をスライドさせる場合、タイヤ2が唐突にスライドし始めることが防止される。このタイヤ2は、スライドコントロール性能に優れる。この観点から、ブロック22の300%モジュラスMは、5.5MPa以下が好ましく、5.0MPa以下がより好ましい。
このタイヤ2では、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eは10.0MPa以上であり、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラスMは6.0MPa以下である。このタイヤ2では、トラクション性能とスライドコントロール性能との両立が可能である。
前述したように、このタイヤ2のブロック22は架橋ゴムからなる。架橋ゴムの複素弾性率Eや、300%モジュラスM等の物性は、架橋ゴムのためのゴム組成物の組成によってコントロールされる。しかし、複素弾性率Eを向上させると300%モジュラスMも向上し、300%モジュラスMを低下させると複素弾性率Eも低下する傾向にあり、複素弾性率Eを向上させる一方で300%モジュラスMを低下させるのは難しい。ところが、本発明者らは、高い複素弾性率Eと低い300%モジュラスMとを有するブロック22を得るために、このブロック22の形成に用いられるゴム組成物について鋭意検討したところ、特定のカーボンブラックを用いることで、複素弾性率Eの向上と300%モジュラスMの低下とが図れること、そして、このカーボンブラックによる効果は、特定の基材ゴムを用いることで高められることを見出し、高い複素弾性率Eと低い300%モジュラスMとを有する架橋ゴムからなるブロック22を得るに至っている。
このタイヤ2では、ブロック22のためのゴム組成物はカーボンブラックを含み、このカーボンブラックは、次の(C1)及び(C2)に示す特性を有するのが好ましい。
特性(C1):
カーボンブラックの、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)比表面積が160m/g以上であること
特性(C2):
カーボンブラックの、圧縮による油吸収量(COAN)が110cm/100g以下であること
前述の特性(C1)及び(C2)を有するカーボンブラックを用いることで、架橋ゴムの複素弾性率を上げることができ、300%モジュラスを下げることができる。この理由は必ずしも明らかでないが、以下のように推察される。
このカーボンブラックは、CTAB表面積が160m/g以上の、粒形の小さいカーボンブラックであるので、カーボンブラックと基材ゴムとの相互作用が高められる。カーボンブラックによる補強性が向上するので、このカーボンブラックを用いることで、瞬間的に歪みを与えた場合の応力が高い架橋ゴム、すなわち、高い複素弾性率Eを有する架橋ゴムが得られる。その一方で、このカーボンブラックは、COANが110cm/100g以下の、ストラクチャーの小さなカーボンブラックであるので、基材ゴムとカーボンブラックとの相互作用が適切に維持される。時間をかけて歪みが与えられるような変形モードにおいての補強効果が弱められるので、時間をかけて歪みを与えた場合の応力が低い架橋ゴム、すなわち、300%モジュラスMが低い架橋ゴムが得られる。
このタイヤ2では、高い複素弾性率Eと低い300%モジュラスMとを有する架橋ゴムが得られる観点から、ブロック22のためのゴム組成物に含まれるカーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して、2質量部以上が好ましく、5質量部以上がより好ましく、10質量部以上がさらに好ましく、45質量部以上が特に好ましい。このカーボンブラックの量は、基材ゴム100質量部に対して、200質量部以下が好ましく、100質量部以下がより好ましく、80質量部以下がさらに好ましく、70質量部以下が特に好ましい。
カーボンブラックは、当業者であれば、目標特性が定まれば公知の製造方法により製造できる。詳述しないが、前述の特性(1)及び(2)を有するカーボンブラックも、公知の製造方法により製造される。製造方式は特に限定されないが、具体的には、燃焼ガス中に原料油を噴霧してカーボンブラックを製造する方式が採用される。例えば、ファーネス法やチャンネル法等の従来から公知の方法が用いられるが、公知の方法のなかでも、ファーネス法が好ましい。
前述のカーボンブラックによる効果は、次の(P1)及び(P2)に示す特性を有する基材ゴムを用いることで、さらに高められる。つまり、このタイヤ2では、ブロック22のためのゴム組成物の基材ゴムは、次の(P1)及び(P2)に示す特性を有するのが好ましい。
特性(P1):
基材ゴムの重量平均分子量(Mw)が40万以上150万以下であること
特性(P2):
基材ゴムのガラス転移温度(Tg)が-30℃以上-5℃以下であること
前述の特性(P1)及び(P2)を有する基材ゴムを用いることで、架橋ゴムの複素弾性率Eを効果的に上げることができ、300%モジュラスMを効果的に下げることができる。しかもこの架橋ゴムでブロック22を構成することで、良好なトラクション性能及びスライドコントロール性能が安定して発揮される。この理由は必ずしも明らかでないが、以下のように推察される。
このタイヤ2では、ブロック22のためのゴム組成物に含まれる基材ゴムの重量平均分子量(Mw)は40万以上150万以下である。この基材ゴムは、架橋ゴムの複素弾性率E及び300%モジュラスMを所望の値に設定することに貢献する。しかもこの基材ゴムは、ガラス転移温度(Tg)が-30℃以上-5℃以下の基材ゴムである。走行によりタイヤ2は熱を帯びるが、この基材ゴムは、走行状態にあるタイヤ2の温度域における性能変化を抑制する。この基材ゴムを用いることで、タイヤ2の走行状態における、複素弾性率Eと300%モジュラスMとの変動が効果的に抑えられる。つまり、前述のカーボンブラックとともにこの基材ゴムを用いることで、複素弾性率Eと300%モジュラスMとが適切にコントロールされたブロック22が得られ、良好なトラクション性能及びスライドコントロール性能の安定した発揮にこのブロック22が貢献できる。
前述したように、ゴム組成物の基材ゴムとしては、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)及びブチルゴム(IIR)が例示される。このタイヤ2では、基材ゴムは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。このタイヤ2では、良好なトラクション性能及びスライドコントロール性能の安定した発揮の観点から、ブロック22のためのゴム組成物に含まれる基材ゴムとしては、NR、BR、SBR及びIRが好ましく、BR及びSBRがより好ましく、SBRがさらに好ましい。基材ゴムとしてSBRを用いる場合、この基材ゴムは主成分としてSBRを含むのが好ましい。詳細には、基材ゴム全量に含まれるSBRの含有量は、好ましくは60質量%以上であり、より好ましくは85質量%以上であり、さらに好ましくは95質量%以上である。特に好ましくは、基材ゴム全量に含まれるSBRの含有量は100質量%である。
このタイヤ2では、基材ゴムとして用いるSBRに特に制限はない。乳化重合スチレンブタジエンゴム(E-SBR)や、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)等が使用できる。
前述したように、このタイヤ2では、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eは10.0MPa以上であり、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラスMは6.0MPa以下である。複素弾性率E及び300%モジュラスMは、架橋ゴムのためのゴム組成物の組成によってコントロールされる。したがって、過剰に高い複素弾性率Eは、300%モジュラスMを高め、スライドコントロール性能を低下させることが懸念される。また、過剰に低い300%モジュラスMは、複素弾性率Eを低め、トラクション性能を低下させることが懸念される。トラクション性能とスライドコントロール性能とをバランスよくコントロールできる観点から、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eは15.0MPa以下が好ましく、13.0MPa以下がより好ましく、12.0MPa以下がさらに好ましい。同様の観点から、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラスMは3.0MPa以上が好ましく、3.5MPa以上がより好ましく、4.0MPa以上がさらに好ましい。
図3及び4には、タイヤ2の接地状態が模式的に示される。この図3及び4には、接地面領域内に位置するブロック22の輪郭が示される。図3及び4において、左右方向はタイヤ2の軸方向に対応する。上下方向は、タイヤ2の周方向に対応する。このタイヤ2の接地面領域は、タイヤ2接地面形状測定装置(図示されず)を用いて、タイヤ2を平らな路面に接触させることで得られる。
図3及び4において、楕円で囲まれる領域がこのタイヤ2の接地面領域である。この接地面領域は、ブロック22の接地状況から把握される接地面領域の外縁に基づいて特定される。
接地面領域は、タイヤ2をリムRに組み、タイヤ2の内圧を80kPaに調整し、タイヤ2のキャンバー角を0°又は30°とし、縦荷重をタイヤ2に負荷して、このタイヤ2を路面に接触させて得られる。この接地面領域を得るにあたって、タイヤ2のリム径の呼びが18インチ以上である場合は0.96kNの荷重が、タイヤ2のリム径の呼びが18インチ未満である場合は0.74kNの荷重が、縦荷重としてタイヤ2に負荷される。
図3に示された接地面領域は、タイヤ2のキャンバー角を0°としてこのタイヤ2を路面と接触させて得られる接地面領域である。この接地面領域は、直立姿勢の接地面領域であり、直進走行時の接地面領域に対応する。図3に示された、直立姿勢の接地面領域には、合計3つのブロック22、詳細には、3つのセンターブロック22cが含まれる。
図4に示された接地面領域は、タイヤ2のキャンバー角を30°としてこのタイヤ2を路面と接触させて得られる接地面領域である。この接地面領域は、傾斜姿勢の接地面領域であり、スライド走行時の接地面領域に対応する。図4に示された、傾斜姿勢の接地面領域には、合計6つのブロック22、詳細には、1つのセンターブロック22c、4つのミドルブロック22sm及び1つのショルダーブロック22ssが含まれる。
タイヤ2をスライドさせるために、ライダーが車体を傾けると、タイヤ2の接地面領域は、図3に示された直立姿勢の接地面領域から図4に示された傾斜姿勢の接地面領域に移行していく。ライダーが車体の姿勢を戻すと、タイヤ2の接地面領域は、図4に示された傾斜姿勢の接地面領域から図3に示された直立姿勢の接地面領域に移行していく。
図3に示されるように、直進走行時においては、センターブロック22cが路面と接触する。センターブロック22cの回転方向先着側のフロントエッジ40cにおいて、センターブロック22cが路面を掻くことにより、トラクションが発生する。このフロントエッジ40が高い剛性を有することで、高いトラクションが得られる。
このタイヤ2では、フロントエッジ40cがトラクションの発生に効果的に貢献できる観点から、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eと、トレッド面18の展開幅WTに対するセンターブロック22cの展開幅Wcの比(Wc/WT)との積(E・Wc/WT)は、1.90MPa以上が好ましく、1.95MPa以上がより好ましい。
ライダーがタイヤ2をスライドさせるために車体を傾けると、赤道面からトレッド面18の端TEに向かう、荷重の移動が生じる。このタイヤ2では、センターブロック22cのランド面24cのエッジ36cには、軸方向に広がるエッジとして、前述のフロントエッジ40c以外にリアエッジ42cが含まれる。フロントエッジ40c及びリアエッジ42cの剛性は、この荷重の移動に伴う、センターブロック22cのしなやかな変形に影響する。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、複素弾性率Eと比(Wc/WT)との積(E・Wc/WT)は、3.25MPa以下が好ましく、3.20MPa以下がより好ましい。
このタイヤ2では、赤道面とトレッド面18の端TEとの間には、センターブロック22cのサイドエッジ44c、ミドルブロック22smの赤道面側のサイドエッジ44sm、このミドルブロック22smのトレッド面18の端TE側のサイドエッジ44sm、及びショルダーブロック22ssの赤道面側のサイドエッジ44ssが位置する。したがって、ライダーがタイヤ2をスライドさせるために車体を傾けた際に生じる荷重の移動により、センターブロック22cのサイドエッジ44c、ミドルブロック22smの赤道面側のサイドエッジ44sm、このミドルブロック22smのトレッド面18の端側のサイドエッジ44sm、及びショルダーブロック22ssの赤道面側のサイドエッジ44ssが、順に、押圧される。各サイズエッジ44の剛性は、この荷重の移動に伴う、センターブロック22c、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssのしなやかな変形に影響する。
このタイヤ2では、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラスMと、トレッド面18の展開幅WTに対するセンターブロック22cの展開長さLcの比(Lc/WT)との積(M・Lc/WT)は0.84MPa以下が好ましい。これにより、センターブロック22cのサイドエッジ44cの剛性が適切に維持される。センターブロック22cがしなやかなに変形するので、良好なスライドコントロール性能が得られる。この観点から、積(M・Lc/WT)は0.80MPa以下がより好ましい。センターブロック22cのサイドエッジ44cの剛性はトラクション性能に影響する。良好なトラクション性能が維持される観点から、この積(M・Lc/WT)は0.20MPa以上が好ましく、0.23MPa以上がより好ましい。
このタイヤ2では、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラスMと、トレッド面18の展開幅WTに対するミドルブロック22smの展開長さLsmの比(Lsm/WT)との積(M・Lsm/WT)は0.96MPa以下が好ましい。これにより、ミドルブロック22smのサイドエッジ44smの剛性が適切に維持される。ミドルブロック22smがしなやかなに変形するので、良好なスライドコントロール性能が得られる。この観点から、積(M・Lsm/WT)は0.90MPa以下がより好ましい。ミドルブロック22smのサイドエッジ44smの剛性はトラクション性能に影響する。良好なトラクション性能が維持される観点から、この積(M・Lsm/WT)は0.20MPa以上が好ましく、0.25MPa以上がより好ましい。
このタイヤ2では、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラスMと、トレッド面18の展開幅WTに対するショルダーブロック22ssの展開長さLssの比(Lss/WT)との積(M・Lss/WT)は1.02MPa以下が好ましい。これにより、ショルダーブロック22ssのサイドエッジ44ssの剛性が適切に維持される。ショルダーブロック22ssがしなやかなに変形するので、良好なスライドコントロール性能が得られる。この観点から、積(M・Lss/WT)は0.95MPa以下がより好ましい。ショルダーブロック22ssのサイドエッジ44ssの剛性はトラクション性能に影響する。良好なトラクション性能が維持される観点から、この積(M・Lsm/WT)は0.21MPa以上が好ましく、0.25MPa以上がより好ましい。
前述したように、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssは、サイドブロック22sの一部である。したがって、良好なスライドコントロール性能が得られる観点から、温度75℃での、ブロック22の300%モジュラスMと、トレッド面18の展開幅WTに対するサイドブロック22sの展開長さLsの比(Ls/WT)との積(M・Ls/WT)は1.02MPa以下が好ましい。良好なトラクション性能が維持される観点から、この積(M・Ls/WT)は0.20MPa以上が好ましい。
図4に示された接地面領域が形成される、スライド走行時においては、主に、ミドルブロック22smが路面と接触する。このミドルブロック22smの回転方向先着側のフロントエッジ40smにおいて、ミドルブロック22smが路面を掻くことにより、トラクションが発生する。このフロントエッジ40smが高い剛性を有することで、スライド走行時において高いトラクションが得られる。
このタイヤ2では、ミドルブロック22smのフロントエッジ40smがトラクションの発生に効果的に貢献できる観点から、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eと、トレッド面18の展開幅WTに対するミドルブロック22smの展開幅Wsmの比(Wsm/WT)との積(E・Wsm/WT)は、1.10MPa以上が好ましく、1.15MPa以上がより好ましい。
ミドルブロック22smのランド面24smにおいても、センターブロック22cと同様、軸方向に広がるエッジとして、前述のフロントエッジ40sm以外にリアエッジ42smが含まれる。したがって、このミドルブロック22smのフロントエッジ40sm及びリアエッジ42smの剛性は、ライダーがタイヤ2をスライドさせるために車体を傾けた際の荷重の移動に伴う、ミドルブロック22smのしなやかな変形に影響する。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、複素弾性率Eと比(Wsm/WT)との積(E・Wsm/WT)は、1.69MPa以下が好ましく、1.65MPa以下がより好ましい。
図4に示されるように、スライド走行時においては、ショルダーブロック22ssも路面と接触する。ショルダーの回転方向先着側のフロントエッジ40ssにおいて、ショルダーブロック22ssが路面を掻くことにより、トラクションが発生する。このフロントエッジ40ssが高い剛性を有することで、スライド走行時において高いトラクションが得られる。
このタイヤ2では、ショルダーブロック22ssのフロントエッジ40ssがトラクションの発生に効果的に貢献できる観点から、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eと、トレッド面18の展開幅WTに対するショルダーブロック22ssの展開幅Wssの比(Wss/WT)との積(E・Wss/WT)は、0.90MPa以上が好ましく、0.95MPa以上がより好ましい。
ショルダーブロック22ssのランド面24ssにおいても、センターブロック22cと同様、軸方向に広がるエッジとして、前述のフロントエッジ40ss以外にリアエッジ42ssが含まれる。したがって、このショルダーブロック22ssのフロントエッジ40ss及びリアエッジ42ssの剛性は、ライダーがタイヤ2をスライドさせるために車体を傾けた際の荷重の移動に伴う、ショルダーブロック22ssのしなやかな変形に影響する。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、複素弾性率Eと比(Wsm/WT)との積(E・Wsm/WT)は、1.43MPa以下が好ましく、1.40MPa以下がより好ましい。
前述したように、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssは、サイドブロック22sの一部である。したがって、良好なトラクション性能が得られる観点から、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eと、トレッド面18の展開幅WTに対するサイドブロック22sの展開幅Wsの比(Ws/WT)との積(E・Ws/WT)は0.90MPa以上が好ましい。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、積(E・Ws/WT)は1.69MPa以下が好ましい。
このタイヤ2では、良好なトラクション性能が得られる観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するセンターブロック22cの展開幅Wcの比(Wc/WT)は、0.15以上が好ましく、0.19以上がより好ましい。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、この比(Wc/WT)は、0.33以下が好ましく、0.25以下がより好ましい。
このタイヤ2では、良好なトラクション性能が維持される観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するセンターブロック22cの展開長さLcの比(Lc/WT)は、0.05以上が好ましく、0.07以上がより好ましい。良好なスライドコントロール性能が得られる観点から、この比(Lc/WT)は、0.28以下が好ましく、0.14以下がより好ましい。
このタイヤ2では、良好なトラクション性能が得られる観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するミドルブロック22smの展開幅Wsmの比(Wsm/WT)は、0.08以上が好ましく、0.11以上がより好ましい。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、この比(Wsm/WT)は、0.17以下が好ましく、0.13以下がより好ましい。
このタイヤ2では、良好なトラクション性能が得られる観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するショルダーブロック22ssの展開幅Wssの比(Wss/WT)は、0.07以上が好ましく、0.09以上がより好ましい。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、この比(Wss/WT)は、0.14以下がより好ましく、0.11以下がより好ましい。
前述したように、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssは、サイドブロック22sの一部である。したがって、このタイヤ2では、良好なトラクション性能が得られる観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するサイドブロック22sの展開幅Wsの比(Ws/WT)は、0.07以上が好ましい。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、この比(Ws/WT)は、0.17以下が好ましい。
このタイヤ2では、良好なトラクション性能が維持される観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するミドルブロック22smの展開長さLsmの比(Lsm/WT)は0.05以上が好ましく、0.07以上がより好ましい。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、この比(Lsm/WT)は0.32以下が好ましく、0.16以下がより好ましい。
このタイヤ2では、良好なトラクション性能が維持される観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するショルダーブロック22ssの展開長さLssの比(Lss/WT)は0.06以上が好ましく、0.07以上がより好ましい。良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、この比(Lss/WT)は0.34以下が好ましく、0.17以下がより好ましい。
前述したように、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssは、サイドブロック22sの一部である。したがって、このタイヤ2では、良好なトラクション性能が維持される観点から、トレッド面18の展開幅WTに対するサイドブロック22sの展開長さLsの比(Ls/WT)は、0.05以上が好ましく、0.07以上がより好ましい。良好なスライドコントロール性能が得られる観点から、この比(Ls/WT)は、0.34以下が好ましく、0.17以下がより好ましい。
図3及び図4に示されているように、接地面領域には、複数のブロック22が含まれる。接地面領域を占める、ブロック22のランド面24の割合は、トラクション性能及びスライドコントロール性能に影響する。
このタイヤ2では、トラクション性能及びスライドコントロール性能の両立の観点から、直立姿勢の接地面領域の面積Asに対する、この接地面領域に含まれる、ブロック22のランド面24の面積の合計、すなわち、ランド面24の面積の総面積Ssの比(Ss/As)で表される、直立姿勢の有効面積比(Ss/As)は、0.10以上が好ましく、0.20以下が好ましい。
このタイヤ2では、トラクション性能及びスライドコントロール性能の両立の観点から、傾斜姿勢の接地面領域の面積Atに対する、この接地面領域に含まれる、ブロック22のランド面24の面積の合計、すなわち、ランド面24の面積の総面積Stの比(St/At)で表される、傾斜姿勢の有効面積比(St/At)は、0.10以上が好ましく、0.20以下が好ましい。この場合、接地面領域内に含まれるブロック22の数は3個以上が好ましく、4個以上が好ましい。このブロック22の数は12個未満が好ましく、11個以下がより好ましい。
このタイヤ2では、ライダーがタイヤ2をスライドさせるために車体を傾けた際に、サイドブロック22sがしなやかに変形できる観点から、傾斜姿勢の接地面領域に含まれる複数のブロック22のうち、少なくとも一のサイドブロック22sにおいて、展開幅Ws及び展開長さLsが高さHsよりも短いのが好ましい。この場合、ミドルブロック22smの展開幅Wsm及び展開長さLsmが高さHsmよりも短くてもよく、ショルダーブロック22ssの展開幅Wss及び展開長さLssが高さHsmよりも短くてもよい。
図5には、本発明の他の実施形態に係る二輪自動車用タイヤ52のブロックパターンが示される。図5において、左右方向はタイヤ52の軸方向であり、上下方向はタイヤ52の周方向である。この図5の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ52の径方向である。
このタイヤ52では、ブロックパターンを構成するセンターブロック54c以外は、図1に示されたタイヤ2の構成と同等の構成を有する。したがって、図1に示されたタイヤ2の要素と同一の要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
図6には、赤道面に沿った、このタイヤ52の断面の一部が示される。図6において、左右方向はタイヤ52の周方向であり、上下方向はタイヤ52の径方向である。この図6の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ52の軸方向である。
このタイヤ52においても、センター領域ZCに複数のセンターブロック54cが設けられる。これらセンターブロック54cは、赤道面に沿って間隔をあけて配置される。図2に示されたセンターブロック22cと同様、このセンターブロック54cもその軸方向中心が赤道面に一致するように配置される。
センターブロック54cのランド面56cは、回転方向先着側に位置するフロントエッジ58cと、回転方向後着側に位置するリアエッジ60cと、フロントエッジ58cとリアエッジ60cとの間を架け渡す一対のサイドエッジ62cとを備える。フロントエッジ58c及びリアエッジ60cはそれぞれ、軸方向に延びる。左右のサイドエッジ62cは、周方向に延びる。
このタイヤ52のセンターブロック54cには、その回転方向先着側に位置する角部64f、及び後着側に位置する角部64rのそれぞれに、ステップ66が設けられる。タイヤ52の回転方向が指定されるが、センターブロック54cの回転方向先着側にのみ、このステップ66が設けられてもよい。図6に示されるように、ステップ66のコーナー68は丸めとされている。
図6において、両矢印h1は溝20の底からステップ66までの距離を表す。この距離h1は、ステップ66までの高さとも称される。両矢印h2は、ステップ66からランド面56cまでの距離を表す。この距離h2は、ステップ66からランド面56cまでの高さとも称される。
このタイヤ2では、ステップ66までの高さh1はステップ66からランド面56cまでの高さh2よりも高いのが好ましい。これにより、センターブロック54cが路面を掻く際に、ランド面56cのフロントエッジ58cに加え、ステップ66のエッジ70が、トラックションの発生に貢献するエッジ成分として機能する。このタイヤ52は、トラクション性能のさらなる向上を図ることができる。
このタイヤ52では、角部64全体にステップ66が設けられるが、トラクション性能の向上に貢献できるのであれば、この角部64の一部にこのステップ66が設けられてもよい。この場合、軸方向において角部64の中心にステップ66が位置するように、このステップ66が設けられるのが好ましい。
このタイヤ52では、センターブロック54cにステップ66が設けられるが、スライド走行時のトラクション性能の向上を図れる観点から、サイドブロック22s、詳細には、ミドルブロック22smや、ショルダーブロック22ssにステップ66が設けられてもよい。つまり、このタイヤ52では、トラクション性能のさらなる向上の観点から、トレッド4に設けられる、複数のブロック22のうち、少なくとも一部のブロック22において、その回転方向先着側又は後着側に位置する角部64の少なくとも一部に、ステップ66が設けられており、このステップ66が設けられているブロック22の、ステップ66までの高さをh1、このステップ66からブロック22のランド面24までの高さをh2としたとき、高さh1は高さh2よりも高いのが好ましい。
図6において、両矢印wはステップ66の周方向長さを表す。ステップ66がトラックション性能の向上に貢献できる観点から、この長さwは2mm以上が好ましく、4mm以下が好ましい。
前述したように、このタイヤ52では、ブロック22が路面を掻く際に、ランド面24のフロントエッジ40に加え、ステップ66のエッジ70が、トラックションの発生に効果的に貢献する。このタイヤ52は、トラクション性能のさらなる向上を図ることができる。この観点から、最大歪み振幅1%、温度70℃での、ブロック22の複素弾性率Eと、ステップ66からブロック22のランド面24までの高さh2に対するステップ66までの高さh1の比(h1/h2)との積(E・h1/h2)は、10.2MPa以上が好ましく、11.0MPa以上がより好ましい。ブロック22がしなやかに変形し、良好なスライドコントロール性能が維持される観点から、この積(E・h1/h2)は、14.1MPa以下が好ましく、13.5MPa以下がより好ましい。
このタイヤ52では、良好なスライドコントロール性能を維持しつつ、トラクション性能のさらなる向上が図れる観点から、ステップ66からブロック22のランド面24までの高さh2に対するステップ66までの高さh1の比(h1/h2)は、1.02以上が好ましく、1.04以上がより好ましい。この比(h1/h2)は、1.08以下が好ましく、1.06以下がより好ましい。
前述したように、このタイヤ52では、トレッド4に設けられる複数のブロック22のうち、少なくとも一部のブロック22に、ステップ66が設けられればよい。センターブロック54c、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssのうち、路面との接触頻度が高いのは、センターブロック54cである。したがって、トレッド4に設けられるセンターブロック54c、ミドルブロック22sm及びショルダーブロック22ssのうち、センターブロック54cに、このステップ66は設けられるのが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、トラクション性能とスライドコントロール性能とを両立できる、二輪自動車用タイヤ2、52が得られる。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[ゴム組成物]
トレッドのためのゴム組成物を得るために、以下に示す基材ゴム及び薬品を準備した。(株)神戸製鋼所製のバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の材料を150℃の条件下で5分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて、80℃の条件下で5分間練り込み、ゴム組成物を得た。
カーボンブラック、オイル、硫黄、加硫促進剤、熱硬化樹脂及び硬化剤の量を調整し、架橋ゴムにおいて測定される、最大歪み振幅1%、温度70℃での、複素弾性率E、及び、温度75℃での300%モジュラスMを、下記の表1に示されるようにコントロールした、5種類のゴム組成物を準備した。
基材ゴム(スチレンブタジエンゴム(SBR)):100質量部
試作品:Mw=130万、Tg=-15℃
カーボンブラック:複素弾性率E及び300%モジュラスMに合わせて40~150質量部の範囲内で量を適宜適量した。
試作品:CTAB比表面積=250m/g、COAN=50cm/100g
オイル:複素弾性率E及び300%モジュラスMに合わせて40~150質量部の範囲内で量を適宜適量した。
出光興産(株)製のダイアナプロセスAH-24
ワックス:2質量部
大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
老化防止剤:2質量部
精工化学(株)製のオゾノン6C
ステアリン酸:2質量部
日油(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:2質量部
三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:複素弾性率E及び300%モジュラスMに合わせて0.1~10質量部の範囲内で量を適宜適量した。
鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄(5%オイル含有)
加硫促進剤:複素弾性率E及び300%モジュラスMに合わせて0.1~10質量部の範囲内で量を適宜適量した。
大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS
熱硬化樹脂:複素弾性率E及び300%モジュラスMに合わせて1~5質量部の範囲内で量を適宜適量した。
住友ベークライト(株)製のスミライトレジンPR12686E
硬化剤:複素弾性率E及び300%モジュラスMに合わせて0.1~0.5質量部の範囲内で量を適宜適量した。
大内新興化学工業(株)製のノクセラーH
[実施例1]
ゴム組成物Cをトレッドの形状に成形し、他の要素とともに貼り合わせて未加硫状態のタイヤ(以下、生タイヤとも称される。)を形成した。170℃の条件下で10分間、モールド内で生タイヤを加圧及び加熱した。これにより、図1に示された基本構成を備え、下記の表2に示された仕様を備えた、二輪自動車用タイヤ(サイズ:120/80-19)を得た。
[実施例2-3及び比較例1-2]
トレッドのためのゴム組成物を下記の表2に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2-3及び比較例1-2のタイヤを得た。
[実施例4]
図5に示されるように、センターブロックの回転方向先着側に位置する角部、及び後着側に位置する角部のそれぞれに、ステップを設けた他は実施例1と同様にして、実施例4のタイヤを得た。ステップの周方向長さwは3mm、ステップからブロックのランド面までの高さh2に対するステップまでの高さh1の比(h1/h2)は1.05に設定された。
[トラクション性能及びスライドコントロール性能]
試作タイヤをリム(2.15WM)に組み、空気を充填しタイヤの内圧を80kPaに調整した。このタイヤを、試験車両(排気量450ccのモトクロス競技用二輪自動車)の後輪に装着した。前輪には、リム(1.60WM)に組み、内圧を80kPaに調整した、市販のタイヤ(80/100-21)を、装着した。モトクロス競技用のテストコースにおいてこの試験車両を走行させて、プロ相当の技量を有するテストライダーにトラクション性能及びスライドコントロール性能を評価(官能評価)させた。その結果が、指数で、下記の表2に示されている。数値が大きいほどトラクション性能に優れる。数値が大きいほどスライドコントロール性能に優れる。
表2に示されているように、実施例では、トラクション性能及びスライドコントロール性能の両立が達成されている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された、トラクション性能とスライドコントロール性能との両立を図る技術は種々のタイヤにも適用されうる。
2、52・・・タイヤ
4・・・トレッド
18・・・トレッド面
20・・・溝
22、22c、22s、22sm、22ss・・・ブロック
24、24c、24s、24sm、24ss・・・ランド面
26・・・シー面
40c、40s、40sm、40ss・・・フロントエッジ
42c、42s、42sm、42ss・・・リアエッジ
44、44c、44s、44sm、44ss・・・サイドエッジ
54c・・・センターブロック
56c・・・センターブロック54cのランド面
58c・・・センターブロック54cのフロントエッジ
60c・・・センターブロック54cのリアエッジ
62c・・・センターブロック54cのサイドエッジ
64、64f、64r・・・角部
66・・・ステップ

Claims (16)

  1. トレッド面において路面と接触するトレッドを備える二輪自動車用タイヤであって、
    前記トレッドが、赤道面上に位置するセンターブロックと、軸方向において前記センターブロックよりも外側に位置するサイドブロックとを含む、複数のブロックを備え、
    複数の前記ブロックがそれぞれ、前記トレッド面の一部をなすランド面を備え、
    前記トレッド面において、前記ランド面の総面積が前記ランド面以外の部分の総面積よりも小さく、
    最大歪み振幅1%、温度70℃での、前記ブロックの複素弾性率が10.0MPa以上であり、
    温度75℃での、前記ブロックの300%モジュラスが6.0MPa以下である、
    二輪自動車用タイヤ。
  2. 前記複素弾性率と、前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開幅の比との積が、1.90MPa以上3.25MPa以下である、
    請求項1に記載の二輪自動車用タイヤ。
  3. 前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開幅の比が0.19以上0.25以下である、
    請求項1又は2に記載の二輪自動車用タイヤ。
  4. 前記300%モジュラスと、前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開長さの比との積が、0.20MPa以上0.84MPa以下である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  5. 前記トレッド面の展開幅に対する前記センターブロックの展開長さの比が0.07以上0.14以下である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  6. 前記複素弾性率と、前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開幅の比との積が、0.90MPa以上1.69MPa以下である、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  7. 前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開幅の比が0.07以上0.17以下である、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  8. 前記300%モジュラスと、前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開長さの比との積が、0.20MPa以上1.02MPa以下である、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  9. 前記トレッド面の展開幅に対する前記サイドブロックの展開長さの比が、0.05以上0.34以下である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  10. 前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を80kPaに調整し、前記タイヤのキャンバー角を0°とし、縦荷重として、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ以上である場合は0.96kNの荷重を、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ未満である場合は0.74kNの荷重を前記タイヤに負荷して、前記タイヤを路面に接触させて得られる、直立姿勢の接地面領域に、複数の前記ブロックが含まれ、
    前記直立姿勢の接地面領域の面積に対する、前記接地面領域に含まれる前記ブロックのランド面の総面積の比で表される、前記直立姿勢の有効面積比が0.10以上0.20以下である、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  11. 前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を80kPaに調整し、前記タイヤのキャンバー角を30°とし、縦荷重として、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ以上である場合は0.96kNの荷重を、前記タイヤのリム径の呼びが18インチ未満である場合は0.74kNの荷重を、前記タイヤに負荷して、前記タイヤを路面に接触させて得られる、傾斜姿勢の接地面領域に、複数の前記ブロックが含まれ、
    前記傾斜姿勢の接地面領域の面積に対する、前記接地面領域に含まれる前記ブロックのランド面の総面積の比で表される、前記傾斜姿勢の有効面積比が0.10以上0.20以下である、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  12. 前記傾斜姿勢の接地面領域に含まれる前記ブロックの数が3個以上12個未満である、
    請求項11に記載の二輪自動車用タイヤ。
  13. 前記複数のブロックのうち、少なくとも一部のブロックにおいて、その回転方向先着側又は後着側に位置する角部の少なくとも一部に、ステップが設けられており、
    前記ステップが設けられているブロックの、前記ステップまでの高さをh1、前記ステップから前記ブロックのランド面までの高さをh2としたとき、前記高さh1が前記高さh2よりも高い、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
  14. 前記複素弾性率と、前記高さh2に対する前記高さh1の比との積が、10.2MPa以上14.1MPa以下である、
    請求項13に記載の二輪自動車用タイヤ。
  15. 前記高さh2に対する前記高さh1の比が1.02以上1.08以下である、
    請求項13又は14に記載の二輪自動車用タイヤ。
  16. 前記ステップが、前記センターブロックに設けられる、
    請求項13から15のいずれか一項に記載の二輪自動車用タイヤ。
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