JP7278988B2 - 落下防止部材を備えた伸縮式ライン案内具 - Google Patents

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Description

本発明は、落下防止部材を備えた、ドローン等の飛行体の飛行時に飛行経路を案内するガイドラインの案内具に関するものである。
近年、ドローン等、遠隔操作や自動制御により無人で飛行できる様々な飛行体が開発されてきている。このような飛行体が無人飛行を行う場合に、どのように飛行位置を安定化させるかや不意の墜落をどのように防止するか等様々な技術的課題が発生している。
このような安全飛行のシステムとして、特許文献1には、複数の回転翼を有する回転翼機と、前記回転翼機の中心部から鉛直下方に設置される支持部と、前記支持部の鉛直下方の端部に設置される搭載部と、前記搭載部の底部に接続される繋留ロープからなり、前記搭載部の鉛直下方の端部に前記繋留ロープの一端が接続され、前記繋留ロープの他端が地上に係止される空撮用回転翼機システムが開示されている。
また、特許文献2には、機体そのものが損傷や故障等により制御不能になった際でも周囲の安全を保証でき、常に安定した飛行位置及び軌道での長時間の飛行を可能とする、ドローンの飛行軌道上に張設されたガイドラインと、このガイドラインに沿ってドローンを飛行させる誘導手段とを備えたドローンの安全飛行システムが開示されている。
特開2013-79034号公報 特開2017-214037号公報
しかしながら、特許文献1に開示の空撮用回転翼機システムでは、機体そのものが損傷や故障等により制御不能になった際に、不意の墜落等により人体に危害を加える可能性があり、また、機体の下部に電源ケーブルや繋留ロープを設ける構造であることから、風の影響等を受けた際に、飛行位置や軌道が不安定になりシステムとしての安定性や安全性が必ずしも確保できていないという問題があった。
また、改良されたとした特許文献2に開示のようなドローンの安全飛行システムでも、高さ方向の移動を行うためにラインガイドを支持する支持台を複数用意する必要があるが、支持台自体が安定していないとラインガイドの姿勢に影響を与え、その結果飛行の不安定さに繋がってしまい、また該支持台自体が崩壊してしまうとシステムの安全性が何ら担保され得ないという問題があった。
本発明の実施形態は、上記のような問題点に鑑み、ドローン等の飛行体のラインガイドに用いるラインを安定的かつ安全に保持すると共に、破損や離脱しても落下することが防止可能な落下防止部材を備えた伸縮式ライン案内具を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具は、複数の節部を有する竿管と、
該竿管の複数の節部の内、少なくとも竿先の節部の外面に設けられたガイドと、該竿管の竿元に設けられたリールシートと、該竿管の落下防止のための落下防止部材と、を備え、該落下防止部材は、該竿管のいずれかの位置に設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材は、該竿管のいずれかの位置に複数設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該竿管の竿先の外面には、落下防止のためのリング状部材が設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該竿管の該竿元の外面には、落下防止のためのリング状部材が設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材は、該ガイドに設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材は、該竿管の外面に取付部材により固定される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材は、ワイヤー掛部である。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材は、リング状部を有するボルトである。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材は、該竿管の該竿先の端部に設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材は、ステンレス、チタン、アルミ、真鍮、樹脂又はこれらの内の2つ以上の組み合わせにより形成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該複数の節部の各節部は、該各節部に隣接する該竿元側の節部からそれぞれ伸縮可能に設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材が固定されている節部は、該節部に隣接する該竿元側の節部よりも長くなるようにされる。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材が固定されていない節部は、該節部に隣接する該竿元側の節部と同じ若しくは短くなるようにされる。
本発明の様々な実施形態により、ドローン等の飛行体のラインガイドに用いるラインを安定的かつ安全に保持し、かつ破損や離脱しても落下することを防止可能な伸縮式ライン案内具を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の仕舞時の一態様を示す図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の仕舞時の一態様を示す図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の伸長時の一態様を示す図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の落下防止部材を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1のガイドの取付け方法を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の具体的使用方法を説明する図である。 本発明の一実施形態における伸縮式ライン案内具1の具体的使用方法を説明する図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない。以下、本発明の実施形態について図面に基づき説明する。
図1、2及び3を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1について説明する。図1、2は、本発明に係る伸縮式ライン案内具の仕舞時の一実施形態を示す図である。一方、図3は、本発明に係る伸縮式ライン案内具の伸長時の一実施形態を示す図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1は、複数の節部2を有する竿管3と、該竿管3の複数の節部2の各節部2a-hの外面に設けられたガイド4と、該竿管3の竿元に設けられたリールシート5と、を備え、前記複数の節部2の各節部2b-hは、該各節部に隣接する該竿元側10の節部2a-gからそれぞれ伸縮可能に設けられる。なお、該竿管3は、炭素繊維複合材料(炭素繊維及び樹脂)若しくはガラス繊維を含む炭素繊維複合材料により形成されるが、これらに限られない。
図1、2に示すように、竿管3は、例えば、複数の節部2、すなわち、竿元側10から竿先側20に向け、節部2a、節部2b、節部2c、節部2d、節部2e、節部2f、節部2g、節部2hの各節部を伸縮可能に連結することによって構成されている。これらの複数の節部2は、振出方式により継合され得る。
ここで、節部2b、節部2c、節部2d、節部2e、節部2f、節部2g、節部2hの各節部は、それぞれ竿元側で隣接する節部2a、節部2b、節部2c、節部2d、節部2e、節部2f、節部2gの各節部から伸縮可能にされるが、その長さを自由に調整可能なように適宜固定部品を使用することで、各節部の、竿元側節部から長さを任意に設定可能としてもよい。
また、図3に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の各節部(節部2a~2h)は、該各節部(節部2b~2h)に隣接する該竿元側10の節部(節部2a~2g)よりも節の長さが長くなるように形成されている。すなわち、竿元側10から竿先側20に向け、各節部(節部2a~2h)は徐々に長くなるように形成されている。
各節部(節部2a~2h)の長さの一例として、#01は竿管3の竿先の節部(節部2hに対応)を示し、#08は竿管3の竿元の節部(節部2aに対応)を示す。例えば、#01は。最も長く1160mmに形成され、#08は最も短く760mmとされる。このようにすることで、ガイドの取付け位置を各節部(節部2a~2h)の仕舞時において緩衝しない位置とすることが可能となる。
図1、3に示すように、竿管3の複数の節部2、すなわち、節部2a、節部2b、節部2c、節部2d、節部2e、節部2f、節部2g、節部2hの各節部には、ドローン等の飛行体のガイドラインを通すためのガイド4(ガイド4a~4h)が設けられる。
一方、図2に示すように、竿管3の複数の節部2、すなわち、節部2a、節部2b、節部2c、節部2d、節部2e、節部2f、節部2g、節部2hの各節部の内、竿先の節部2hのみに、ドローン等の飛行体のガイドラインを通すためのガイド4(ガイド4h)が設けられるようにしてもよい。
さらに、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の複数の節部(節部2a~2h)の内、竿元以外の各節部(節部2b~2h)の外面にガイド4がそれぞれ設けられるようにしても構わない。
該ガイド4は、ステンレス、チタン、炭素繊維複合材料、樹脂とステンレス又は樹脂とチタンにより形成することができるが、これらに限られない。
次に、再度図1、2及び3を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1について説明する。本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1は、複数の節部2を有する竿管3と、該竿管3の複数の節部2の内、少なくとも竿先20の節部の外面に設けられたガイド4と、該竿管3の竿元10に設けられたリールシート5と、該竿管3の落下防止のための落下防止部材6と、を備え、該落下防止部材6は、該竿管3のいずれかの位置(図示の例では、竿管3の竿先20)に設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1により、ドローン等の飛行体のラインガイドに用いるラインを安定的かつ安全に保持し、かつ破損や離脱しても落下することを防止可能な伸縮式ライン案内具を提供することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該落下防止部材6は、該竿管3のいずれかの位置に複数設けられるよう構成してもよい。
次に、図4、5を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1の落下防止部材6について説明する。
図4に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の竿先20の外面には、落下防止部材6として竿先側リング状部材9が設けられるよう構成される。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該リング状部材9とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。ここで、このようなロープの材料として、天然繊維(麻等)、樹脂繊維(ナイロン、テトロン、ポリエチレン、ケブラー等)が考えられるが、特定の材料に限定されず、種々様々な材料を用いることができる(以下同様)。
また、図5に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の竿元10の外面には、落下防止部材6として竿元側リング状部材11が設けられるよう構成される。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該リング状部材11とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。
ここで、上記落下防止部材6としてのリング状部材は、該竿管3の竿元10や竿先20以外の位置に適宜設けることが可能であり、また、複数個設けるようにしてもよい。
次に、図6、7を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1の落下防止部材6について説明する。図6に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の外面に、落下防止部材6として係止部材21が設けられるよう構成される。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該係止部材21とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。ここで、係止部材21は、該竿管3の竿元10や竿先20など任意の位置に適宜設けることが可能であり、また、複数個設けるようにしてもよい。
また、図7に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3のガイド4に、落下防止部材6としてリング状部材22が設けられるよう構成することも可能である。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該リング状部材22とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。また、該ガイド4をリング状部材21を取り付ける目的にも使用でき、省スペース化や低コスト化に繋がるという利点もある。なお、該竿管3の複数のガイド4にそれぞれリング状部材22を設けるようにしてもよい。
次に、図8を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1の落下防止部材6について説明する。
図8に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の外面に、落下防止のため係止穴23が設けられるよう構成される。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該係止穴23とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。ここで、係止穴23には、様々な態様が考えられ、また、該竿管3の竿元10や竿先20など任意の位置に適宜設けることが可能であり、さらには、係止穴23は複数個設けるようにしてもよい。
次に、図9、10を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1の落下防止部材6について説明する。
図9に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の外面に、落下防止部材6としてワイヤー掛部材24が設けられ、該ワイヤー掛部材24は、固定具25(例えば、結束バンド、ホースバンド、ケーブルタイ又はカーボン、ガラス、糸巻き等)により該外面に取付けられるよう構成される。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該ワイヤー掛部材24とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。ここで、ワイヤー掛部材24は、該竿管3の竿元10や竿先20など任意の位置に適宜設けることが可能であり、また、複数個設けるようにしてもよい。また、ワイヤー掛部材24として、Dリンク(図示の例)、Oリンクや三角リンクを用いることができるが、これらに限られない。
また、図10に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の竿先20の端部に、落下防止部材6としてワイヤー掛部材26が設けられ、該ワイヤー掛部材26は、同様に、固定具27(例えば、ボルトねじ(図示の例)、結束バンド、ホースバンド、ケーブルタイ又はカーボン、ガラス、糸巻き等)により該外面に取付けられるよう構成される。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該ワイヤー掛部材26とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。ここで、ワイヤー掛部材26に代えて、金属製U字板、樹脂製U字板を用いることができるが、これらに限られない。
次に、図11、12を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1の落下防止部材6について説明する。
図11に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の竿先20の端部に、落下防止部材6としてリング状部28を有するボルト29が設けられ、該ボルト29は、該端部に羅合されるようにして竿管3に取付けられるよう構成される。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該リング状部28とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。ここで、リング状部28を有するボルト29(図示の例はIボルト)として、リングホルトやUボルトを用いることができるが、これらに限られない。
また、図12に示すように、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該竿管3の竿先20の端部に、落下防止部材6としてリング状部30を有するボルト31が設けられ、該ボルト29は、該端部に羅合されるようにして竿管3に取付けられるよう構成される。図示の例では、該リング状部30は、バネ開閉式にされている。このようにして、伸縮式ライン案内具1を支持する支持部材(後述する支持部材16)と当該リング状部28とを金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープで接続することで、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。ここで、リング状部30を有するボルト31(図示の例はカラビナタイプの開口部を有する)として、ピン止めタイプやチェーンキャッチの開口部を有するものを用いることができるが、これらに限られない。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該落下防止部材6は、ステンレス、チタン、アルミ、真鍮、樹脂又はこれらの内の2つ以上の組み合わせにより形成される。ここで、該落下防止部材6が樹脂とステンレスにより形成される場合、例えば、樹脂の本体にステンレス等のリングが付けられるようにしてもよい。このように、該落下防止部材6の材料として様々な材料の組み合わせが考えられるが、特定の態様に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該複数の節部2の各節部は、該各節部に隣接する該竿元側の節部からそれぞれ伸縮可能に設けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該落下防止部材6が固定されている節部は、該節部に隣接する該竿元側の節部よりも長くなるようにされる。このようにして、各節部(節部2a~2h)の仕舞時において隣接する各節部に落下防止部材6が設けられていても、該落下防止部材6同士の不要な衝突におる変形や脱着などを確実に防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具において、該落下防止部材が固定されていない節部は、該節部に隣接する該竿元側の節部と同じ若しくは短くなるようにしてもよい。
次に、図13を参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1におけるガイド4の取付け方法について簡単に説明する。本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1において、該ガイド4は、炭素繊維複合材料テープ、又は、樹脂及び糸により各節部(節部2a~2h)に固定される。図示の例では、当該ガイド4hは、その足が炭素繊維複合材料テープ7により竿管3の節部2hに巻付けられて固定される。このようにして、いろいろな節外径に対して、ガイドを自由に取付可能となる。
また、竿管3の節部2aには、リールシート5が取り付けられる。当該リールシート5には、リール10が装着されるが、当該リール10からは、ガイドライン8が繰り出され、上述のガイド(ガイド4a~4h)は、当該ガイドラインを案内しかつ同ガイドラインを支持する役割を果たす。
リールシート5は、例えば、板状やパイプ状に形成され、竿管3の節部2aに載置されるが、形状、寸法、構造を様々な態様が考えられる。該リールシート5は、例えば、合成樹脂(例えばポリアミド系合成繊維やABS樹脂等)あるいは金属(例えばSUS、アルミニウム、チタン、真鍮等)等の適宜の材料から形成されている。リールシートのこれ以上の詳細は省略する。
最後に、図14a、bを参照して、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1の使用態様の概略を説明する。図示の例では、建物12のバルコニー13に、飛行体(ドローン)14の飛行のためのガイドライン8が3本設けられ、当該ガイドライン8の一端は地上15に固定される。ガイドライン8の地上15への固定方法として、錘や固定具が考えられるが、これらに限られない。
また、図示のように、建物12のバルコニー13には、本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1がバルコニー13から突出するようにして3つ設けられ、各伸縮式ライン案内具1はバルコニー13に設けられた支持部材16に固定される。各伸縮式ライン案内具1の当該支持部材16への固定方法は、例えば、錘や固定具が考えられるが、その他適宜様々な方法を用いることができる。当該ガイドライン8は、その他端が当該支持部材16に固定された本発明の一実施形態に係る伸縮式ライン案内具1に支持されるようにして取り付けられる。
図14aに示すように、落下防止部材6と支持部材16は別途金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープでで接続されるようにされる。このようにして、伸縮式ライン案内具1の支持部材からの完全な離脱や破損等による落下の影響を確実に低減することができる。なお、該落下防止部材6は、金属製ワイヤーや十分な強度を持ったロープでを介して建物12に直接接続するようにしてもよい。
図示していないが、より具体的には、ガイドライン8は、伸縮式ライン案内具1の竿管3の竿先の節部2hに設けられたガイド4hを通り、ガイド4gからガイド4aまでをさらに通り、最終的に、節部2aのリールシート5に設けられたリールに巻取られるようにして支持される。このようにして、建物の高さに応じてガイドライン長さの調整が可能となる。なお、伸縮式ライン案内具1の各節部には、同案内具1の各節部を伸ばした場合に、先端(例えば、竿先のガイド位置)からの距離が分かるように、各節部に寸法や目盛が印刷されるように構成してもよい。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1 伸縮式ライン案内具
2 節部
3 竿管
4 ガイド
5 リールシート
6 落下防止部材
7 炭素繊維複合材料テープ
8 ガイドライン
9 竿先側リング状部材
10 竿元側
11 竿元側リング状部材
12 建物
13 バルコニー
14 飛行体(ドローン)
15 地上
16 支持部材
20 竿先側
21 係止部材
22 リング状部材
23 係止穴
24 ワイヤー掛部材
25 固定具
26 ワイヤー掛部材
27 固定具
28 リング状部
29 ボルト
30 リング状部
31 ボルト

Claims (12)

  1. 複数の節部を有する竿管と、
    該竿管の複数の節部の内、少なくとも竿先の節部の外面に設けられたガイドと、
    該竿管の竿元に設けられたリールシートと、
    該竿管の落下防止のための落下防止部材と、を備え、
    該落下防止部材は、前記竿管のいずれかの位置に複数設けられることを特徴とする伸縮式ライン案内具。
  2. 前記竿管の竿先の外面には、落下防止のためのリング状部材が設けられる、請求項1に記載の伸縮式ライン案内具。
  3. 前記竿管の前記竿元の外面には、落下防止のためのリング状部材が設けられる、請求項1又は2に記載の伸縮式ライン案内具。
  4. 前記落下防止部材は、前記ガイドに設けられる、請求項1からまでのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
  5. 前記落下防止部材は、前記竿管の外面に取付部材により固定される、請求項1からまでのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
  6. 前記落下防止部材は、ワイヤー掛部である、請求項1からのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
  7. 前記落下防止部材は、リング状部を有するボルトである、請求項1からのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
  8. 前記落下防止部材は、前記竿管の前記竿先の端部に設けられる、請求項に記載の伸縮式ライン案内具。
  9. 前記落下防止部材は、ステンレス、チタン、アルミ、真鍮、樹脂又はこれらの内の2つ以上の組み合わせにより形成される、請求項1からまでのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
  10. 前記複数の節部の各節部は、該各節部に隣接する該竿元側の節部からそれぞれ伸縮可能に設けられる、請求項1から9までのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
  11. 前記落下防止部材が固定されている節部は、該節部に隣接する前記竿元側の節部よりも長い、請求項1から10までのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
  12. 前記落下防止部材が固定されていない節部は、該節部に隣接する前記竿元側の節部と同じ若しくは短い、請求項1から11までのいずれか1項に記載の伸縮式ライン案内具。
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