JP7183910B2 - ガスセンサ - Google Patents
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Description
前記センサ素子は、
イオン伝導性を有する固体電解質体(31)と、
前記固体電解質体に積層された絶縁体(33A,33B)と、
前記固体電解質体に設けられて、排ガス(G)に晒される排気電極(311)と、
前記固体電解質体における、前記排気電極と対向する位置に設けられて、前記排気電極と対になって使用されるとともに大気に晒される大気電極(312)と、を有し、
前記排気電極及び前記大気電極は、前記センサ素子の長尺方向(L)における、排ガスに晒される先端側(L1)の部位に配置されており、
前記大気導入経路は、前記絶縁体における、前記固体電解質体と対向する部位に、前記大気電極を収容する状態で形成されており、かつ、前記絶縁体における、前記大気電極を収容する前記長尺方向の部位から、前記センサ素子の前記長尺方向における、大気に晒される後端位置まで形成されており、
前記大気導入経路には、前記センサ素子の被毒物質を捕獲するための、絶縁性の金属酸化物の多孔質体によるトラップ層(5)が設けられており、
前記トラップ層は、金属酸化物の多孔質体によって形成されており、かつ、前記大気導入経路を閉塞しない状態で前記大気電極の一部又は全体を覆っており、
前記大気電極の前記長尺方向の後端(316)から前記長尺方向の後端側(L2)に突出して形成された前記トラップ層の後端側部分(52)の前記長尺方向の長さ(a2)は、前記大気電極の前記長尺方向の先端(315)から前記長尺方向の先端側に突出して形成された前記トラップ層の先端側部分(51)の前記長尺方向の長さ(a1)よりも長く、
前記トラップ層には、金属酸化物の粒子の分布の偏りによって形成されたマクロ気孔(K1)と、前記マクロ気孔よりも小さく、金属酸化物の粒子の間に形成された粒子間空隙(K2)とが形成されており、
前記マクロ気孔の平均気孔径(φe)は、0.4μm以上であって前記トラップ層の平均膜厚よりも小さい、ガスセンサ(1)にある。
<実施形態>
本形態のガスセンサ1は、図1~図4に示すように、排ガスGが導入されるガス室35及び大気Aが導入される大気導入経路としての大気ダクト36を有するセンサ素子2を備える。大気ダクト36の内部には、センサ素子2の被毒物質を捕獲するためのトラップ層5が設けられている。
(ガスセンサ1)
図1に示すように、ガスセンサ1は、車両の内燃機関(エンジン)の排気管7の取付口71に配置され、排気管7を流れる排ガスGを検出対象ガスとして、検出対象ガスにおける酸素濃度等を検出するために用いられる。ガスセンサ1は、排ガスGにおける酸素濃度、未燃ガス濃度等に基づいて、内燃機関における空燃比を求める空燃比センサ(A/Fセンサ)として用いることができる。また、ガスセンサ1は、空燃比センサ以外にも、酸素濃度を求める種々の用途として用いることができる。
ガスセンサ1は、NOx(窒素酸化物)等の特定ガス成分の濃度を検出するセンサとしてもよい。NOxセンサにおいては、排気電極311に接触する排ガスGの流れの上流側に、電圧の印加によって排気電極311から大気電極312へ酸素をポンピングするポンプ電極が配置される。大気電極312はポンプ電極に対して固体電解質体31を介して対向する位置にも形成される。ガスセンサ1をNOxセンサとして用いる場合には、大気ダクト36内にトラップ層5が配置されていることにより、大気電極312の被毒を抑制して、NOx濃度の検出性能の低下を抑制することができる。
大気電極312を被毒させるおそれがある、大気A中の被毒物質には、車両のエンジンルーム等において発生するシロキサンガス等の有機高分子ガスがある。ガスセンサ1が配置された排気管7等の配管の外部における雰囲気ガスには、エンジンルームから流れる大気Aが含まれることが多い。大気電極312の被毒物質とは、大気電極312に付着して、大気電極312の性能を劣化させる性質を有する物質のことをいう。また、排ガスGには、排気電極311を被毒させるおそれがある物質が含まれることがある。この場合には、排ガスGに含まれる被毒物質は、例えば、図1に示すように、センサ素子2の表面に設けられた多孔質層37によって捕獲される。
図2~図4に示すように、本形態のセンサ素子2は、長尺の長方形状に形成されており、固体電解質体31、排気電極311及び大気電極312、第1絶縁体33A、第2絶縁体33B、ガス室35、大気ダクト36及び発熱体34を備える。センサ素子2は、固体電解質体31に、各絶縁体33A,33B及び発熱体34が積層された積層タイプのものである。
図2及び図3に示すように、固体電解質体31は、所定の活性温度において、酸素イオン(O2-)の伝導性を有するものである。排気電極311は、固体電解質体31における、排ガスGが接触する第1表面301に設けられており、大気電極312は、固体電解質体31における、大気Aが接触する第2表面302に設けられている。排気電極311と大気電極312とは、センサ素子2の長尺方向Lにおける、排ガスGに晒される先端側L1の部位において、固体電解質体31を介して互いに対向している。センサ素子2の長尺方向Lの先端側L1の部位には、排気電極311及び大気電極312と、これらの電極311,312の間に挟まれた固体電解質体31の部分とによる検知部21が形成されている。第1絶縁体33Aは、固体電解質体31の第1表面301に積層されており、第2絶縁体33Bは、固体電解質体31の第2表面302に積層されている。
図2及び図3に示すように、固体電解質体31の第1表面301には、第1絶縁体33Aと固体電解質体31とに囲まれたガス室35が隣接して形成されている。ガス室35は、第1絶縁体33Aの長尺方向Lの先端側L1の部位において、排気電極311を収容する位置に形成されている。ガス室35は、第1絶縁体33Aと拡散抵抗部32と固体電解質体31とによって閉じられた空間部として形成されている。排気管7内を流れる排ガスGは、拡散抵抗部32を通過してガス室35内に導入される。
本形態の拡散抵抗部32は、ガス室35の長尺方向Lの先端側L1に隣接して設けられている。拡散抵抗部32は、第1絶縁体33Aにおいて、ガス室35の長尺方向Lの先端側L1に隣接して開口された導入口内に配置されている。拡散抵抗部32は、アルミナ等の多孔質の金属酸化物によって形成されている。ガス室35に導入される排ガスGの拡散速度(流量)は、排ガスGが拡散抵抗部32における気孔を透過する速度が制限されることによって決定される。
図2~図4に示すように、固体電解質体31の第2表面302には、第2絶縁体33Bと固体電解質体31とに囲まれた大気ダクト36が隣接して形成されている。大気ダクト36は、第2絶縁体33Bにおける、大気電極312を収容する長尺方向Lの部位から、センサ素子2の長尺方向Lにおける、大気Aに晒される後端位置まで形成されている。センサ素子2の長尺方向Lの後端位置には、大気ダクト36の大気導入部361としての後端開口部が形成されている。大気ダクト36は、後端開口部から固体電解質体31を介してガス室35と積層方向Dに重なる位置まで形成されている。大気ダクト36には、後端開口部から大気Aが導入される。
図2~図4に示すように、発熱体34は、大気ダクト36を形成する第2絶縁体33B内に埋設されており、通電によって発熱する発熱部341と、発熱部341に繋がる発熱体リード部342とを有する。発熱部341は、固体電解質体31と各絶縁体33A,33Bとの積層方向Dにおいて、少なくとも一部が排気電極311及び大気電極312に重なる位置に配置されている。
図2及び図3に示すように、第1絶縁体33Aは、ガス室35を形成するものであり、第2絶縁体33Bは、大気ダクト36を形成するとともに発熱体34を埋設するものである。第1絶縁体33A及び第2絶縁体33Bは、アルミナ(酸化アルミニウム)等の金属酸化物によって形成されている。各絶縁体33A,33Bは、排ガスG又は大気Aが透過することができない緻密体として形成されており、各絶縁体33A,33Bには、気体が通過することができる気孔がほとんど形成されていない。
図1に示すように、センサ素子2の長尺方向Lの先端側L1の部位の全周には、排気電極311に対する被毒物質、排気管7内に生じる凝縮水等を捕獲するための多孔質層37が設けられている。多孔質層37は、アルミナ等の多孔質のセラミックス(金属酸化物)によって形成されている。多孔質層37の気孔率は、拡散抵抗部32の気孔率よりも大きく、多孔質層37を透過することができる排ガスGの流量は、拡散抵抗部32を透過することができる排ガスGの流量よりも多い。
図1に示すように、ガスセンサ1は、センサ素子2の他に、センサ素子2を保持する第1インシュレータ42、第1インシュレータ42を保持するハウジング41、第1インシュレータ42に連結された第2インシュレータ43、第2インシュレータ43に保持されてセンサ素子2に接触する接点端子44を備える。また、ガスセンサ1は、ハウジング41の先端側L1の部分に装着されてセンサ素子2の先端側部分を覆う素子カバー45A,45B、ハウジング41の後端側L2の部分に装着されて第2インシュレータ43、接点端子44等を覆う大気カバー46A,46B、接点端子44に繋がるリード線48を大気カバー46A,46Bに保持するためのブッシュ47等を備える。
図2~図4に示すように、トラップ層5は、絶縁性の金属酸化物の多孔質体によって形成されている。具体的には、本形態のトラップ層5は、α-アルミナ(Al2O3,三方晶系の酸化アルミニウム)の多孔質体によって形成されている。トラップ層5は、金属酸化物としてのα-アルミナの粒子が、焼成によって互いに結合することによって形成されている。トラップ層5を構成する金属酸化物の粒子には、例えば、全体の90質量%以上が0.5~10μmの粒径を有するα-アルミナの粒子を用いることができる。
図5には、固体電解質体31における大気電極312の表面に形成されたトラップ層5の断面を示す。また、図6には、トラップ層5の断面を拡大して示す。各図に示すように、トラップ層5においては、気体が通過することができる間隙が形成されている。より具体的には、トラップ層5には、金属酸化物の粒子Rの分布の偏りによって形成されたマクロ気孔K1と、マクロ気孔K1よりも小さく、金属酸化物の粒子Rの間に形成された粒子間空隙K2とが形成されている。
図2~図4に示すように、トラップ層5は、固体電解質体31の第2表面302に設けられた大気電極312の表面を覆う状態で設けられている。トラップ層5は、大気電極312に被毒物質が付着して大気電極312が被毒(劣化)することを抑制するためのものである。トラップ層5は、大気電極312を覆うとともに固体電解質体31の第2表面302に接触して設けられている。トラップ層5は、大気ダクト36の流路を埋めない状態、換言すれば大気ダクト36を閉塞しない状態で設けられている。また、さらに換言すれば、トラップ層5は、大気ダクト36を形成する第2絶縁体33Bから離れた状態で設けられている。
図5に示すように、大気電極312の表面におけるトラップ層5の平均膜厚(平均厚み)dは、10μm以上500μm以下とすることができる。平均膜厚dは、大気電極312の表面におけるトラップ層5の10~100箇所の部位の膜厚を測定し、これらの膜厚の平均値とすることができる。大気電極312の表面におけるトラップ層5は、全体ができるだけ均一な膜厚に形成することが好ましい。
図6に示すように、マクロ気孔K1の平均気孔径φeは、金属酸化物としてのα-アルミナの粒子の粒径よりも大きくすることができる。そして、マクロ気孔K1の大きさ、単位体積当たりの形成数等を変更して、トラップ層5における、被毒物質の捕獲のしやすさ、及び大気(空気)Aの通過のしやすさを変更することができる。
図5に示すように、トラップ層5においては、大気Aが通過する、マクロ気孔K1及び粒子間空隙K2による間隙の経路がより長くなるほど、被毒物質を捕獲しやすくなると言える。一方、大気Aが通過する間隙の経路が長くなり過ぎると、大気Aが大気電極312に到達しにくくなり、ガスセンサ1の検出性能に影響を与える場合がある。また、大気Aが通過する間隙の経路が長くなり過ぎると、間隙に捕獲された被毒物質がトラップ層5の目詰まりを起こすおそれもある。本形態においては、間隙の経路の長さに関連する尺度として、トラップ層5の拡散屈曲係数fを用いる。
センサ素子2を製造する際には、固体電解質体31を構成するシートに、排気電極311及び大気電極312を構成するペースト材料を印刷(塗布)し、第2絶縁体33Bを構成するシートには、発熱体34を構成するペースト材料を印刷(塗布)する。また、大気電極312を構成するペースト材料の表面には、トラップ層5を構成するペースト材料を印刷(塗布)する。そして、固体電解質体31を構成するシート、第1絶縁体33Aを構成するシート、第2絶縁体33Bを構成するシート等を、互いに積層するとともに接着層を介して接着する。その後、各シート、各ペースト材料によって形成されたセンサ素子2の中間体を、所定の焼成温度において焼成して、センサ素子2を形成する。
センサ素子2は、大気ダクト36及び大気電極312を用いる代わりに、参照電極を用いたものとすることもできる。この場合には、センサ素子2の固体電解質体31の第2表面302における、排気電極311と積層方向Dに重なる位置には、排気電極311と対になって使用される参照電極を配置することができる。参照電極は、固体電解質体31の第2表面302と第2絶縁体33Bの表面との間に埋設される。そして、参照電極に大気Aを導入する大気導入経路は、固体電解質体31の第2表面302と第2絶縁体33Bの表面との境界位置に配置された参照電極の電極リード部313とすることができる(図2参照)。
本形態のガスセンサ1のセンサ素子2においては、大気ダクト36内における、固体電解質体31の第2表面302に設けられた大気電極312を覆う状態で、トラップ層5が設けられている。これにより、センサ素子2の大気ダクト36及び大気電極312に、大気A中における多量の酸素が必要になった場合においても、大気A中の被毒物質をトラップ層5によって捕獲して、多量の酸素を大気ダクト36及び大気電極312へ供給することができる。
本確認試験においては、空燃比が燃料リッチであるA/F=10である場合を想定し、センサ素子2におけるトラップ層5の温度[℃]、平均膜厚d[μm]、平均気孔径φe[μm]又は拡散屈曲係数f[-]が変化したときに、ガスセンサの出力精度を維持できるかについて確認した。ガスセンサの試験サンプルは、トラップ層5の温度、平均膜厚d、平均気孔径φe又は拡散屈曲係数fが異なる試験品1~8及び比較品1~3とした。
2 センサ素子
31 固体電解質体
311 排気電極
312 大気電極
33A,33B 絶縁体
36 大気ダクト(大気導入経路)
5 トラップ層
Claims (4)
- 大気(A)が導入される大気導入経路(36)を有する、長尺形状に形成されたセンサ素子(2)を備え、
前記センサ素子は、
イオン伝導性を有する固体電解質体(31)と、
前記固体電解質体に積層された絶縁体(33A,33B)と、
前記固体電解質体に設けられて、排ガス(G)に晒される排気電極(311)と、
前記固体電解質体における、前記排気電極と対向する位置に設けられて、前記排気電極と対になって使用されるとともに大気に晒される大気電極(312)と、を有し、
前記排気電極及び前記大気電極は、前記センサ素子の長尺方向(L)における、排ガスに晒される先端側(L1)の部位に配置されており、
前記大気導入経路は、前記絶縁体における、前記固体電解質体と対向する部位に、前記大気電極を収容する状態で形成されており、かつ、前記絶縁体における、前記大気電極を収容する前記長尺方向の部位から、前記センサ素子の前記長尺方向における、大気に晒される後端位置まで形成されており、
前記大気導入経路には、前記センサ素子の被毒物質を捕獲するための、絶縁性の金属酸化物の多孔質体によるトラップ層(5)が設けられており、
前記トラップ層は、金属酸化物の多孔質体によって形成されており、かつ、前記大気導入経路を閉塞しない状態で前記大気電極の一部又は全体を覆っており、
前記大気電極の前記長尺方向の後端(316)から前記長尺方向の後端側(L2)に突出して形成された前記トラップ層の後端側部分(52)の前記長尺方向の長さ(a2)は、前記大気電極の前記長尺方向の先端(315)から前記長尺方向の先端側に突出して形成された前記トラップ層の先端側部分(51)の前記長尺方向の長さ(a1)よりも長く、
前記トラップ層には、金属酸化物の粒子の分布の偏りによって形成されたマクロ気孔(K1)と、前記マクロ気孔よりも小さく、金属酸化物の粒子の間に形成された粒子間空隙(K2)とが形成されており、
前記マクロ気孔の平均気孔径(φe)は、0.4μm以上であって前記トラップ層の平均膜厚よりも小さい、ガスセンサ(1)。 - 前記トラップ層を切断した断面を観察したときに、この断面における複数の測定ラインを設定し、各測定ラインにおける、前記マクロ気孔の長さの総和を前記トラップ層の長さによって除算した値の平均値を、拡散屈曲係数としたとき、
前記トラップ層の拡散屈曲係数は、0.2~0.5である、請求項1に記載のガスセンサ。 - 前記絶縁体には、前記固体電解質体を加熱するための発熱体(34)が埋設されており、
前記発熱体における発熱部(341)は、前記排気電極及び前記大気電極が設けられた位置に対向して配置されており、
前記固体電解質体の長尺方向(L)においては、前記発熱部によって加熱されることによる温度分布であって前記発熱部に近い部位ほど高温になる温度分布が形成され、
前記トラップ層は、前記温度分布における温度が500℃以上になる位置に設けられている、請求項1又は2に記載のガスセンサ。 - 前記トラップ層は、α-アルミナの多孔質体によって形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
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