JP7097761B2 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Description

この発明は、金属端子を含む積層セラミック電子部品に関し、特にたとえば、並んで配置された複数の積層セラミック電子部品本体に沿って配置され、積層セラミック電子部品本体の外部電極に接続される2つの金属端子を含む積層セラミック電子部品に関する。
近年、環境への配慮から、省エネルギー化、高効率化に適したインバーター回路が採用されているが、使用電圧が高くなる傾向にあり、高電圧、大電流対応の電子部品が求められる傾向にある。
高電圧下で使用される場合、積層セラミックコンデンサのような電子部品では、外部電極間で放電が起こる、いわゆる沿面放電が生じやすくなる。したがって、高電圧インバーター回路では、公的な規格により沿面距離が規定されている。
このような要求から、高電圧のインバーター回路では、コンデンサのなかでも、たとえば、沿面距離を確保しやすい特許文献1および特許文献2に開示されるようなフィルムコンデンサや、たとえば、特許文献3に開示されるような金属端子付きのコンデンサが採用されることが増加している。
特開2008-172050号公報 特開2008-277505号公報 特開2000-235932号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されるようなフィルムコンデンサでは、沿面距離は確保できるものの、構造上小型化ができないという課題や、構造上リード端子が必要となるため、リード端子を実装基板に挿入した形態による実装にしか対応してないという課題があった。よって、近年、市場から要求されている部品の小型化やリード線を不要とする表面実装形態への要求を満たすことができなかった。
また、特許文献3に開示されるような金属端子付きのコンデンサにおいては、沿面距離を確保できないという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、沿面放電を抑制しつつ、小型化および表面実装を実現可能な積層セラミック電子部品を提供することである。
この発明にかかる積層セラミック電子部品は、積層されたセラミック層を含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、積層体には、第1の端面上および少なくとも第1の側面の一部と第2の側面の一部に至るように配置される、第1の外部電極と、第2
の端面上および少なくとも第1の側面の一部と第2の側面の一部に至るように配置される、第2の外部電極と、を有する複数の積層セラミック電子部品本体と、第1の外部電極に接続される板状の第1の金属端子と、第2の外部電極に接続される板状の第2の金属端子と、を備える、積層セラミック電子部品であって、複数の積層セラミック電子部品本体の第1の主面および第2の主面を結ぶ積層方向のt寸法は、複数の積層セラミック電子部品本体の第1の側面および第2の側面を結ぶ方向の幅方向のw寸法よりも小さく、複数の積層セラミック電子部品本体は、第1の側面または第2の側面が、実装面と対向するように配置され、かつ、複数の積層セラミック電子部品本体の主面同士が対面するように並んで配置され、第1の金属端子の一方主面には、複数の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの第1の外部電極に跨るように配置され、第2の金属端子の一方主面には、複数の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの第2の外部電極に跨るように配置され、積層体と、第1の外部電極および第2の外部電極と、第1の金属端子および第2の金属端子の少なくとも一部が外装材で覆われ、第1の金属端子は、第1の外部電極に接続され、複数の積層セラミック電子部品本体の各々の第1の側面または第2の側面と対向する第1の接合部と、第1の接合部に接続され、第1の側面または第2の側面と略平行となる方向に複数の積層セラミック電子部品本体から遠ざかるように延びる第1の延長部と、を有し、第2の金属端子は、第2の外部電極に接続され、複数の積層セラミック電子部品の各々の第1の側面または第2の側面と対向する第2の接合部と、第2の接合部に接続され、第1の側面または第2の側面と略平行となる方向に複数の積層セラミック電子部品本体から遠ざかるように延びる第3の延長部と、を有する、積層セラミック電子部品である。
この発明によれば、沿面放電を抑制しつつ、小型化および表面実装を実現可能な積層セラミック電子部品を提供する。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。 図1に示す積層セラミック電子部品に用いられる積層セラミック電子部品本体の外形を示す斜視図である。 図2に示す積層セラミック電子部品本体の線III-IIIにおける断面図である。 図2に示す積層セラミック電子部品本体の線IV-IVにおける断面図である。 この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の正面図である。 この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の側面図である。 この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の上面図である。 この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の底面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品本体の線IX-IXにおける断面図である。 この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。 この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。 この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の正面図である。 この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の側面図である。 この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の上面図である。 この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の底面図である。 図11に示す積層セラミック電子部品本体の線XVI-XVIにおける断面図である。 この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の変形例にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。 変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の正面図である。 変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の側面図である。 変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の上面図である。 変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の底面図である。 図18に示す積層セラミック電子部品本体の線XXIII-XXIIIにおける断面図である。 変形例にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。 (a)は、比較例1にかかるフィルムコンデンサの一例を示す外観斜視図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、比較例2にかかる金属端子付き積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、実施例にかかる積層セラミック電子部品の沿面距離Aを示し、(b)は、比較例1にかかるフィルムコンデンサの沿面距離Bを示し、(c)は、比較例2にかかる金属端子付き積層セラミック電子部品の沿面距離Cを示す。
1.積層セラミック電子部品
(第1の実施の形態)
この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品について説明する。図1は、この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。図2は、図1に示す積層セラミック電子部品に用いられる積層セラミック電子部品本体の外形を示す斜視図である。図3は、図2に示す積層セラミック電子部品本体の線III-IIIにおける断面図である。図4は、図2に示す積層セラミック電子部品本体の線IV-IVにおける断面図である。図5は、この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の正面図である。図6は、この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の側面図である。図7は、この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の上面図である。図8は、この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図1に示す積層セラミック電子部品の底面図である。図9は、図1に示す積層セラミック電子部品本体の線IX-IXにおける断面図である。図10は、この発明の第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。
(1)積層セラミック電子部品本体
この第1の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品10Aは、複数の積層セラミック電子部品本体12を含む。積層セラミック電子部品本体12は、直方体状の積層体14と、外部電極26とを含む。また、積層セラミック電子部品10Aは、積層セラミック電子部品本体12の外部電極26に接続される金属端子30、ならびに積層体14、外部電極26、および金属端子30の一部を覆うための外装材50を含む。
積層体14は、積層された複数のセラミック層16と積層された複数の内部電極層18とを有する。さらに、積層体14は、積層方向xに相対する第1の主面14aおよび第2の主面14bと、積層方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面14cおよび第2の側面14dと、積層方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面14eおよび第2の端面14fとを有する。この積層体14には、角部および稜線部に丸みがつけられている。
積層体および外部電極を含む積層セラミック電子部品本体の長さ方向zの寸法をl寸法とし、積層体および外部電極を含む積層セラミック電子部品本体の積層方向xの寸法をt寸法とし、積層体および外部電極を含む積層セラミック電子部品本体の幅方向yの寸法をw寸法とする。
なお、角部とは、積層体の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体の隣接する2面が交わる部分のことである。また、第1の主面14aおよび第2の主面14b、第1の側面14cおよび第2の側面14d、ならびに第1の端面14eおよび第2の端面14fの一部または全部に凹凸などが形成されていてもよい。積層セラミック電子部品本体12の第1の主面14aおよび第2の主面14bを結ぶ積層方向xのt寸法は、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cおよび第2の側面14dを結ぶ幅方向yのw寸法よりも小さい。
また、積層セラミック電子部品本体12は、第1の側面14cまたは第2の側面14dが、実装面と対向するように配置されている。つまり、内部電極層18同士が対向する面積の小さい第1の側面14cまたは第2の側面14dが実装面に対向するように配置される。このように、実装面に対して面積の小さい面を向けて配置することで、実装面積を小さくすることが可能となる。
積層されるセラミック層16の枚数は、特に限定されないが、300枚以上1200枚以下であることが好ましい。
積層体14は、複数枚のセラミック層16から構成される外層部16aと単数もしくは複数枚のセラミック層16とそれらの上に配置される複数枚の内部電極層18から構成される内層部16bとを含む。外層部16aは、積層体14の第1の主面14a側および第2の主面14b側に位置し、第1の主面14aと最も第1の主面14aに近い内部電極層18との間に位置する複数枚のセラミック層16、および第2の主面14bと最も第2の主面14bに近い内部電極層18との間に位置する複数枚のセラミック層16の集合体である。そして、両外層部16aに挟まれた領域が内層部16bである。
セラミック層16は、たとえば、誘電体材料により形成することができる。このような誘電体材料としては、たとえば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、またはCaZrO3などの成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。上記の誘電体材料を主成分として含む場合、所望する積層体14の特性に応じて、たとえば、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない副成分を添加したものを用いてもよい。
なお、積層体14に、圧電体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体は、セラミック圧電素子として機能する。圧電セラミック材料の具体例としては、たとえば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体14に、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体は、サーミスタ素子として機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、たとえば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体14に、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品本体は、インダクタ素子として機能する。また、インダクタ素子として機能する場合は、内部電極層18は、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、たとえば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
焼成後のセラミック層16の厚みは、0.5μm以上10.0μm以下であることが好ましい。
積層体14は、複数の内部電極層18として、たとえば略矩形状の複数の第1の内部電極層18aおよび複数の第2の内部電極層18bを有する。複数の第1の内部電極層18aおよび複数の第2の内部電極層18bは、積層体14の積層方向xに沿って等間隔に交互に配置されるように埋設されている。
第1の内部電極層18aは、第2の内部電極層18bと対向する第1の対向電極部20aと、第1の内部電極層18aの一端側に位置し、第1の対向電極部20aから積層体14の第1の端面14eまでの第1の引出電極部22aを有する。第1の引出電極部22aは、その端部が第1の端面14eに引き出され、露出している。
第2の内部電極層18bは、第1の内部電極層18aと対向する第2の対向電極部20bと、第2の内部電極層18bの一端側に位置し、第2の対向電極部20bから積層体14の第2の端面14fまでの第2の引出電極部22bを有する。第2の引出電極部22bは、その端部が第2の端面14fに引き出され、露出している。
積層体14は、第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bの幅方向yの一端と第1の側面14cとの間および第1の対向電極部20aおよび第2の対向電極部20bの幅方向yの他端と第2の側面14dとの間に形成される積層体14の側部(Wギャップ)24aを含む。さらに、積層体14は、第1の内部電極層18aの第1の引出電極部22aとは反対側の端部と第2の端面14fとの間および第2の内部電極層18bの第2の引出電極部22bとは反対側の端部と第1の端面14eとの間に形成される積層体14の端部(Lギャップ)24bを含む。
内部電極層18は、たとえば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、これらの金属の一種を含む、たとえば、Ag-Pd合金などの、それらの金属の少なくとも一種を含む合金などの適宜の導電材料を含有している。
内部電極層18の厚みは、0.2μm以上2.0μm以下であることが好ましい。
積層体14の第1の端面14e側および第2の端面14f側には、外部電極26が配置される。外部電極26は、第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26を有する。
第1の外部電極26aは、積層体14の第1の端面14eの表面に配置され、第1の端面14eから延伸して第1の主面14a、第2の主面14b、第1の側面14cおよび第2の側面14dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。この場合、第1の外部電極26aは、第1の内部電極層18aの第1の引出電極部22aと電気的に接続される。なお、第1の外部電極26aは、積層体14の第1の端面14eのみに形成されていてもよい。
第2の外部電極26bは、積層体14の第2の端面14fの表面に配置され、第2の端面14fから延伸して第1の主面14a、第2の主面14b、第1の側面14cおよび第2の側面14dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。この場合、第2の外部電極26bは、第2の内部電極層18bの第2の引出電極部22bと電気的に接続される。なお、第2の外部電極26bは、積層体14の第2の端面14fのみに形成されていてもよい。
積層体14内においては、第1の内部電極層18aの第1の対向電極部20aと第2の内部電極層18bの第2の対向電極部20bとがセラミック層16を介して対向することにより、静電容量が形成されている。そのため、第1の内部電極層18aが接続された第1の外部電極26aと第2の内部電極層18bが接続された第2の外部電極26bとの間に、静電容量を得ることができ、コンデンサの特性が発現する。
外部電極26は、積層体14側から順に、下地電極層およびめっき層を有する。下地電極層は、それぞれ、焼付け層、樹脂層、薄膜層などから選ばれる少なくとも1つを含む。
まず、下地電極層が、焼付け層で形成された場合について説明する。
焼付け層は、ガラスと金属とを含む。焼付け層の金属としては、たとえば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。また、焼付け層のガラスとしては、B、Si、Ba、Mg、Al、Li等から選ばれる少なくとも1つを含む。なお、ガラスの代わりにセラミック層16と同種のセラミック材料を用いてもよい。焼付け層は、複数層であってもよい。焼付け層は、ガラスおよび金属を含む導電性ペーストを積層体14に塗布して焼き付けたものであり、セラミック層16および内部電極層16と同時に焼成したものでもよく、セラミック層16および内部電極層18を焼成した後に焼き付けたものでもよい。内部電極層18と同時に焼成する場合には、ガラスの代わりにセラミック層16と同種のセラミック材料を用いることが好ましい。
第1の端面14eおよび第2の端面14fに位置する下地電極層の高さ方向中央部におけるそれぞれの焼付け層の厚みは、10μm以上30μm以下であることが好ましい。
また、第1の主面14aおよび第2の主面14b、ならびに第1の側面14cおよび第2の側面14dの表面に下地電極層を設ける場合には、第1の主面14aおよび第2の主面14b、ならびに第1の側面14cおよび第2の側面14dの表面に位置する下地電極層の長さ方向zの中央部におけるそれぞれの焼付け層の厚みは、30μm以上50μm以下程度であることが好ましい。
次に、下地電極層が、樹脂層で形成された場合について説明する。
樹脂層を形成する場合は、焼付け層の表面に形成されてもよいし、焼付け層を形成せずに、積層体14の第1の端面14eまたは第2の端面14fの表面に直接形成してもよい。樹脂層は、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む。樹脂層は、複数層で形成されてもよい。
第1の端面14eおよび第2の端面14fに位置する樹脂層の高さ方向中央部におけるそれぞれの樹脂層の厚みは、たとえば、10μm以上30μm以下程度であることが好ましい。
また、第1の主面14aおよび第2の主面14b、ならびに第1の側面14cおよび第2の側面14dの表面に樹脂層を設ける場合には、第1の主面14aおよび第2の主面14b、ならびに第1の側面14cおよび第2の側面14dの表面に位置する樹脂層である長さ方向zの中央部におけるそれぞれの樹脂層の厚みは、30μm以上50μm以下程度であることが好ましい。
また、下地電極層が薄膜層の場合、薄膜層は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により形成され、金属粒子が堆積された1μm以下の層である。
めっき層は、下地電極層を覆うように配置される。また、めっき層としては、たとえば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。めっき層は、複数層によって形成されてもよい。この場合、めっき層は、Niめっき層とSnめっき層の2層構造であることが好ましい。Niめっき層が、下地電極層の表面を覆うように設けられることで、積層セラミック電子部品本体12を金属端子30と接合する際に、接合に用いられる半田によって下地電極層が侵食されることを防止することができる。また、Niめっき層の表面に、Snめっき層を設けることにより、積層セラミック電子部品本体12を金属端子30と接合する際に、接合に用いられる半田の濡れ性を向上させ、容易に実装することができる。
めっき層一層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。
第1の端面14eおよび第2の端面14fに位置するめっき層の高さ方向中央部におけるそれぞれのめっき層の厚みは、たとえば、1μm以上15μm以下程度であることが好ましい。
また、第1の主面14aおよび第2の主面14b、ならびに第1の側面14cおよび第2の側面14dの表面にめっき層を設ける場合には、第1の主面14aおよび第2の主面14b、ならびに第1の側面14cおよび第2の側面14dの表面に位置するめっき層である長さ方向zの中央部におけるそれぞれの樹脂層の厚みは、1μm以上15μm以下程度であることが好ましい。
なお、下地電極層を設けずに、めっき層だけで外部電極26を形成してもよい。以下、下地電極層を設けずに、めっき層を設ける構造について説明する。
第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bのそれぞれは、下地電極層が設けられず、めっき層が積層体14の表面に直接形成されていてもよい。すなわち、積層セラミック電子部品本体12は、第1の内部電極層18aまたは第2の内部電極層18bに電気的に接続されるめっき層を含む構造であってもよい。このような場合、前処理として積層体14の表面に触媒を配設した後で、めっき層が形成されてもよい。
めっき層は、積層体14の表面に形成される下層めっき電極と、下層めっき電極の表面に形成される上層めっき電極とを含むことが好ましい。
下層めっき電極および上層めっき電極はそれぞれ、たとえば、Cu、Ni、Sn、Pb、Au、Ag、Pd、BiまたはZnなどから選ばれる少なくとも1種の金属または当該金属を含む合金を含むことが好ましい。
下層めっき電極は、はんだバリア性能を有するNiを用いて形成されることが好ましく、上層めっき電極は、はんだ濡れ性が良好なSnやAuを用いて形成されることが好ましい。また、たとえば、第1の内部電極層18aおよび第2の内部電極層18bがNiを用いて形成される場合、下層めっき電極は、Niと接合性のよいCuを用いて形成されることが好ましい。なお、上層めっき電極は、必要に応じて形成されればよく、第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bはそれぞれ、下層めっき電極のみで構成されてもよい。
めっき層は、上層めっき電極を最外層としてもよいし、上層めっき電極の表面にさらに他のめっき電極を形成してもよい。
下地電極層を設けずに配置するめっき層の1層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。めっき層は、ガラスを含まないことが好ましい。めっき層の単位体積あたりの金属割合は、99vol%以上であることが好ましい。
積層セラミック電子部品10Aにおいて、複数の積層セラミック電子部品本体12は、主面同士が対面するように並んで配置される。ここで、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の主面14aと第2の主面14bとを結ぶ方向を、積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zとし、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の端面14eと第2の端面14fと結ぶ方向を、積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yとし、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cと第2の側面14dとを結ぶ方向を、積層セラミック電子部品10Aの高さ方向Xとする。
また、詳細に後述される外装材50は、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cおよび第2の側面14dに対向する第1の主面50aおよび第2の主面50bと、積層セラミック電子部品本体12の第1の端面14eおよび第2の端面14fに対向する第1の側面50cおよび第2の側面50dと、積層セラミック電子部品本体12の第1の主面14aおよび第2の主面14bに対向する第1の端面50eおよび第2の端面50fと、を有する。
(2)金属端子
複数の積層セラミック電子部品本体12、ここでは、4個の積層セラミック電子部品本体12の両端面に配置される外部電極26に、金属端子30が接続される。
金属端子30は、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む。
複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれにおいて、第1の外部電極26aには、接合材によって第1の金属端子30aが接続される。具体的には、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d上に位置する第1の外部電極26aに第1の金属端子30aが接続される。
複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれにおいて、第2の外部電極26bには、接合材によって第2の金属端子30bが接続される。具体的には、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d上に位置する第2の外部電極26bに第2の金属端子30bが接続される。
金属端子30は、積層セラミック電子部品本体12を実装基板に表面実装するために設けられる。金属端子30には、たとえば、板状のリードフレームが用いられる。この板状のリードフレームにより形成される金属端子30は、外部電極26と接続される第1の主面、第1の主面と対向する第2の主面(積層セラミック電子部品本体12とは反対側の面)および第1の主面と第2の主面との間の厚みを形成する周囲面を有する。
第1の金属端子30aは、第1の外部電極26aに接続される第1の端子接合部32aと、第1の端子接合部32aに接続され、第1の側面14c(実装面側の側面)と実装面との間に隙間をあけて第1の側面14c(実装面側の側面)と略平行となる方向に延びる第1の延長部34aと、第1の延長部34aに接続され、積層セラミック電子部品本体12とは反対側に位置する実装面側に延びる第2の延長部36aと、第2の延長部36aに接続され、実装基板に実装されることとなる第1の実装部38aと、を有する。もっとも、各延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
第2の金属端子30bは、第2の外部電極26bに接続される第2の端子接合部32bと、第2の端子接合部32bに接続され、第1の側面14c(実装面側の側面)と実装面との間に隙間をあけて第1の側面14c(実装面側の側面)と略平行となる方向に延びる第3の延長部34bと、第3の延長部34bに接続され、積層セラミック電子部品本体12とは反対側に位置する実装面側に延びる第4の延長部36bと、第4の延長部36bに接続され、実装基板に実装されることとなる第2の実装部38bと、を有する。もっとも、各延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
(a)第1の端子接合部および第2の端子接合部
第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aは、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aに接合される部分である。第1の端子接合部32aは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれに設けられる複数の第1の外部電極26aを連続的に接続するように設けられており、その形状は特に限定されないが、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれに設けられる複数の第1の外部電極26aを連続的に接続可能な矩形形状で設けられる。
第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bは、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bに接合される部分である。第2の端子接合部32bは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれに設けられる複数の第2の外部電極26bを連続的に接続するように設けられており、その形状は特に限定されないが、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれに設けられる複数の第2の外部電極26bを連続的に接続可能な矩形形状で設けられる。
図1および図10に示すように、第1の端子接合部32aが、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれに設けられる第1の外部電極26aを連続的に接続可能な矩形形状で設けられる場合、第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zの長さは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの積層方向xの長さをすべてカバーするように設けられていることが好ましい。具体的には、最も積層セラミック電子部品10Aの第1の端面50e側に位置する積層セラミック電子部品本体12から、最も積層セラミック電子部品10Aの第2の端面50f側に位置する積層セラミック電子部品本体12に渡って、第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置するすべての第1の外部電極26aを連続的にひとつの接合部でカバーするように設けられる。すなわち、複数の積層セラミック電子部品本体12間の隙間も含めて連続的に設けられる。
また、第2の端子接合部32bが、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれに設けられる第2の外部電極26bを連続的に接続可能な矩形形状で設けられる場合、第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zの長さは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの積層方向xの長さをすべてカバーするように設けられていることが好ましい。具体的には、最も積層セラミック電子部品10Aの第1の端面50e側に位置する積層セラミック電子部品本体12から、最も積層セラミック電子部品10Aの第2の端面50f側に位置する積層セラミック電子部品本体12に渡って、第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置するすべての第2の外部電極26bを連続的にひとつの接合部でカバーするように設けられる。すなわち、複数の積層セラミック電子部品本体12間の隙間も含めて連続的に設けられる。
この際、複数の積層セラミック電子部品本体12の最も積層セラミック電子部品10Aの第1の端面50e側に位置する第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aの一方端は、最も積層セラミック電子部品10Aの第1の端面50e側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの縁端よりも0.05mm以上0.25mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子30との接合面積を一定にすることができ、接合強度ならびに金属端子30の抵抗値を一定範囲に制御することができる。
同様に、複数の積層セラミック電子部品本体12の最も積層セラミック電子部品10Aの第2の端面50f側に位置する第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aの他方端は、最も積層セラミック電子部品10Aの第2の端面50f側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの縁端よりも0.05mm以上0.25mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子30との接合面積を一定にすることができ、接合強度ならびに金属端子30の抵抗値を一定範囲に制御することができる。
また、複数の積層セラミック電子部品本体12の最も積層セラミック電子部品10Aの第1の端面50e側に位置する第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bの一方端は、最も積層セラミック電子部品10Aの第1の端面50e側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの縁端よりも0.05mm以上0.25mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子30との接合面積を一定にすることができ、接合強度ならびに金属端子30の抵抗値を一定範囲に制御することができる。
同様に、複数の積層セラミック電子部品本体12の最も積層セラミック電子部品10Aの第2の端面50f側に位置する第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bの他方端は、最も積層セラミック電子部品10Aの第2の端面50f側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの縁端よりも0.05mm以上0.25mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子30との接合面積を一定にすることができ、接合強度ならびに金属端子30の抵抗値を一定範囲に制御することができる。
第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yの長さは、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向zと同等の幅か、それよりも短い幅で設けられることが好ましい。たとえば、第1の端子接合部32aの幅は、0.78±0.15mmの場合、第1の外部電極26aの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向zの大きさは、1.0±0.3mmである。
第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yの長さは、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向zの長さよりも短く設ける場合には、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に値する第1の外部電極26aの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向zの長さの60%以上90%以下の長さで設けることが好ましい。これにより、半田の積層セラミック電子部品12下部への回り込み量を制御することができ、半田に含まれるフラックスの残渣を抑制することができる。その結果、フラックスによる下地電極層の侵食を抑制することができ、積層セラミック電子部品10Aの耐湿信頼性の低下を抑制することができる。
第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yの長さは、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向zと同等の幅か、それよりも短い幅で設けられることが好ましい。たとえば、第2の端子接合部32bの幅は、0.78±0.15mmの場合、第2の外部電極26bの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向Zの大きさは、1.0±0.3mmである。
第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yの長さは、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向Zの長さよりも短く設ける場合には、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14c(実装面側の側面)上に値する第2の外部電極26bの第1の端面14eと第2の端面14fとを結ぶ長さ方向Zの長さの60%以上90%以下の長さで設けることが好ましい。これにより、半田の積層セラミック電子部品12下部への回り込み量を制御することができ、半田に含まれるフラックスの残渣を抑制することができる。その結果、フラックスによる下地電極層の侵食を抑制することができ、積層セラミック電子部品10Aの耐湿信頼性の低下を抑制することができる。
(b)第1の延長部および第3の延長部
第1の金属端子30aの第1の延長部34aは、第1の端子接合部32aに接続され、第1の側面14cまたは第2の側面14d(実装面側の側面)と略平行となる方向に積層セラミック電子部品本体12から遠ざかるように延びている。これにより、外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。また、端子曲げ時の曲げしろを確保することもできる。
第1の金属端子30aの第1の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、第1の端子接合部32aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さよりも短く形成されていることが好ましい。具体的には、第1の端子接合部32aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さの50%以上90%以下の長さであることが好ましい。これにより、外装材50によるモールド時の樹脂流入口を下側に確保することができ、最適な樹脂流動性を確保することができる。また、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。ただし、第1の金属端子30aの第1の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、第1の端子接合部32aと同じ長さで引き出されていてもよいが、階段状に段階的に長さを短くしてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
第1の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、特に限定されないが、3mm以上5mm以下であることが好ましい。これにより、外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。また、端子曲げ時の曲げしろを確保することもできる。
第1の延長部34aの一部は、表面が凹状に加工されており、加工部において第1の金属端子30aの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、接合部における接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第1の金属端子30aの母材が露出することにより接合材の濡れ性が低下しているため、半田の流出を食い止められ、溶融した接合材が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第1の延長部34aには、図10に示すように、第1の切り欠き部40aが形成されていてもよい。これにより、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果が得られる。
第2の金属端子30bの第3の延長部34bは、第2の端子接合部32bに接続され、第1の側面14cまたは第2の側面14d(実装面側の側面)と略平行となる方向に積層セラミック電子部品本体12から遠ざかるように延びている。これにより、外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。また、端子曲げ時の曲げしろを確保することもできる。
第2の金属端子30bの第3の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、第2の端子接合部32bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さよりも短く形成されていることが好ましい。具体的には、第2の端子接合部32bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さの50%以上90%以下の長さであることが好ましい。これにより、外装材50によるモールド時の樹脂流入口を下側に確保することができ、最適な樹脂流動性を確保することができる。また、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。ただし、第2の金属端子30bの第3の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、第1の端子接合部32aと同じ長さで引き出されていてもよいが、階段状に段階的に長さを短くしてもよいし、テーパ状に長さを短くしてもよい。
第3の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yに沿った長さは、特に限定されないが、3mm以上5mm以下であることが好ましい。これにより、外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。また、端子曲げ時の曲げしろを確保することもできる。
第3の延長部34bの一部は、表面が凹状に加工されており、加工部において第2の金属端子30bの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、接合部における接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第2の金属端子30bの母材が露出することにより接合材の濡れ性が低下しているため、半田の流出を食い止められ、溶融した接合材が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第3の延長部34bには、図10に示すように、第4の切り欠き部40bが形成されていてもよい。これにより、金属端子材料量の低減をすることができ、コスト削減効果が得られる。また、基板実装後の基板からの応力を緩和する効果が得られる。
(c)第2の延長部および第4の延長部
第1の金属端子30aの第2の延長部36aは、第1の延長部34aに接続され、実装面に対向する面となる第1の側面14cまたは第2の側面14dと実装面との間に隙間を設けるように実装面方向に延びている。これにより、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。具体的には、第1の延長部34aの終端から湾曲して実装面の方向に延びている。なお、湾曲部分の角度は緩やかに湾曲していてもよく、ほぼ直角となるように湾曲していてもよい。
第1の金属端子30aの第2の延長部36aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、特に限定されないが、第1の延長部34aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。
第2の延長部36aの実装面へと延びる長さは、後述する外装材50の実装面に対向する面と実装面との隙間が、0.15mm以上2mm以下になるように設けられることが好ましい。このように、外装材50に被覆された積層セラミック電子部品本体12を実装面から浮かすことで、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。
第2の延長部36aの一部は、第1の延長部34aと同様に、表面が凹状に加工されており、加工部において、第1の金属端子30aの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、接合部における接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第1の金属端子30aの母材が露出することにより、半田の濡れ性が低下しているため、半田の流出が食い止められ、溶融した半田が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第2の延長部36aの中央部には、図10に示すように、第2の切り欠き部44aが形成されており、二股形状である。これにより、基板への実装後の実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。なお、第2の延長部36aは、二股以上に分割されてもよく、第2の切り欠き部44aが形成されていなくてもよい。
また、第2の延長部36aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った両端部の一部に、上記とは別の曲げ用切り欠き部42aが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子30aの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
第2の金属端子30bの第4の延長部36bは、第3の延長部34bに接続され、実装面に対向する面となる第1の側面14cまたは第2の側面14dと実装面との間に隙間を設けるように実装面方向に延びている。これにより、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。具体的には、第3の延長部34bの終端から湾曲して実装面の方向に延びている。なお、湾曲部分の角度は緩やかに湾曲していてもよく、ほぼ直角となるように湾曲していてもよい。
第2の金属端子30bの第4の延長部36bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、特に限定されないが、第2の延長部34bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。
第4の延長部36bの実装面へと延びる長さは、後述する外装材50の実装面に対向する面と実装面との隙間が、0.15mm以上2mm以下になるように設けられることが好ましい。このように、外装材50に被覆された積層セラミック電子部品本体12を実装面から浮かすことで、実装基板からの距離を長くすることができ、実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。また、外装材50の下側の厚みを厚くすることができ、絶縁性を確保することができる。
第4の延長部36bの一部は、第3の延長部34bと同様に、表面が凹状に加工されており、加工部において、第2の金属端子30bの母材が露出していてもよい。これにより、万が一、接合部における接合材が溶融したとしても、この凹状の加工部において、第2の金属端子30bの母材が露出することにより、半田の濡れ性が低下しているため、半田の流出が食い止められ、溶融した半田が外装材50の外に流れ出ることを抑制することができる。
さらに、第4の延長部36bの中央部には、図10に示すように、第5の切り欠き部44bが形成されており、二股形状である。これにより、基板への実装後の実装基板からの応力を緩和する効果が得られる。なお、第4の延長部36bは、二股以上に分割されてもよく、第5の切り欠き部44bが形成されていなくてもよい。
また、第4の延長部36bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った両端部の一部に、上記とは別の曲げ用切り欠き部42bが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子30bの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
(d)第1の実装部および第2の実装部
第1の金属端子30aの第1の実装部38aは、第2の延長部36aに接続され、実装基板に実装される部分であり、実装面と略平行になるように延びている。
第1の金属端子30aの第1の実装部38aは、連続的な矩形形状である。
第1の実装部38aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、特に限定されていないが、第2の延長部36aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。なお、第1の実装部38aの第2の延長部36aと接続される側とは反対側の端辺の中央部には、図10に示すように、第3の切り欠き46aが設けられてもよい。そして、第1の実装部38aの第2の延長部36aと接続される側とは反対側の端辺には、第3の切り欠き部46aを挟んで、複数の第1の実装片38a1、38a2とが配置される。第3の切り欠き部46aを設ける場合は、第1の実装部38aの中央部において、一部切り抜かれているが、それぞれ最も外側に位置する第1の実装部38aの両端の部分は、第2の延長部36aの両端と揃うように形成されていることが好ましい。
第1の実装部38aの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、「第1の実装部および第2の実装部の面積(mm2)≧積層セラミック電子部品10Aの重量(g)×2/半田の凝集力」となるようにすることが好ましい。これにより、積層セラミック電子部品10Aの重力質量に対して、実装基板と積層セラミック電子部品10Aとの接着強度を十分に確保することができるため、実装基板からの積層セラミック電子部品10Aの落下を抑制することができる。なお、半田の凝集力は、引っ張り試験により積層セラミック電子部品10Aを実装基板から引っ張り、積層セラミック電子部品10Aが実装される半田を起点に積層セラミック電子部品10Aが実装基板からはがれた際の力とする。
第2の金属端子30bの第2の実装部38bは、第4の延長部36bに接続され、実装基板に実装される部分であり、実装面と略平行になるように延びている。
第2の金属端子30bの第2の実装部38bは、連続的な矩形形状である。
第2の実装部38bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、特に限定されていないが、第4の延長部36bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さと同じ長さで形成されていることが好ましい。なお、第2の実装部38bの第4の延長部36bと接続される側とは反対側の端辺の中央部には、図10に示すように、第6の切り欠き46bが設けられてもよい。そして、第2の実装部38bの第4の延長部36bと接続される側とは反対側の端辺には、第6の切り欠き部46bを挟んで、複数の第2の実装片38b1、38b2とが配置される。第6の切り欠き部46bを設ける場合は、第2の実装部38bの中央部において、一部切り抜かれているが、それぞれ最も外側に位置する第1の実装部38aの両端の部分は、第4の延長部36bの両端と揃うように形成されていることが好ましい。
第2の実装部38bの積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zに沿った長さは、「第1の実装部および第2の実装部の面積(mm2)≧積層セラミック電子部品10Aの重量(g)×2/半田の凝集力」となるようにすることが好ましい。これにより、積層セラミック電子部品10Aの重力質量に対して、実装基板と積層セラミック電子部品10Aとの接着強度を十分に確保することができるため、実装基板からの積層セラミック電子部品10Aの落下を抑制することができる。なお、半田の凝集力は、引っ張り試験により積層セラミック電子部品10Aを実装基板から引っ張り、積層セラミック電子部品10Aが実装される半田を起点に積層セラミック電子部品10Aが実装基板からはがれた際の力とする。
金属端子30は、端子本体と端子本体の表面に形成されためっき膜とを有する。
端子本体は、Ni、Fe、Cu、Ag、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。具体的には、たとえば、端子本体の母材は、Fe-18Cr合金やFe-42Ni合金やCu-8Sn合金である。金属端子30の端子本体の厚みは、0.05mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
めっき膜は、下層めっき膜と上層めっき膜とを有する。下層めっき膜は、端子本体の表面に形成されており、上層めっき膜は、下層めっき膜の表面に形成される。なお、下層めっき膜および上層めっき膜のそれぞれは、複数のめっき膜により構成されていてもよい。
下層めっき膜は、Ni、Fe、Cu、Ag、Crまたはこれらの金属のうち一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。下層めっき膜は、Ni、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。
下層めっき膜の厚みは、0.2μm以上5.0μm以下であることが好ましい。
上層めっき膜は、Sn、Ag、Auまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。上層めっき膜は、SnまたはSnを主成分として含む合金からなることが好ましい。なお、上層めっき膜を、SnまたはSnを主成分として含む合金により形成されると、金属端子30と外部電極26とのはんだ付き性を向上させることができる。
上層めっき膜の厚みは、1.0μm以上5.0μm以下であることが好ましい。
また、端子本体および下層めっき膜のそれぞれを、高融点のNi、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金により形成することで、外部電極26の耐熱性を向上させることができる。
さらに、めっき膜は、少なくとも金属端子30の実装部38a、38bおよび延長部34a、34b、36a、36bの周囲面においては形成されていなくてもよい。これにより、積層セラミック電子部品10Aを半田により実装する際に、半田の金属端子30への濡れ上がりを抑制することが可能になる。そのため、積層セラミック電子部品本体12と金属端子30との間(浮き部分)に半田が濡れ上がることを抑制することができ、浮き部分に半田が充填されることを防止することができる。よって、浮き部分の空間を十分に確保することができるため、基板への振動伝達を抑制することができ、安定して積層セラミック電子部品10Aの鳴き抑制効果を発揮することが可能となる。なお、金属端子30の全周囲面においてめっき膜が形成されていなくてもよい。
金属端子30の実装部38a、38bおよび延長部34a、34b、36a、36b、または、金属端子30の全周囲面のめっき膜を除去する場合、その除去の方法は機械的に除去(切削、研磨)、または、レーザートリミングによる除去、めっき剥離剤(たとえば、水酸化ナトリウム)による除去、金属端子30のめっき膜形成前に、レジストでめっきを形成しない部分を覆って、金属端子30にめっき膜を形成した後にレジストを除去するといった方法で除去することができる。
(3)接合材
複数の第1の外部電極26aと第1の金属端子30a、および複数の第2の外部電極26bと第2の金属端子30bは、接合材により接続されている。
接合材は、半田であることが好ましく、特に高融点のPbフリー半田であることが好ましい。これにより、積層セラミック電子部品本体12と金属端子30との接合強度を確保しつつ、基板実装時のフローまたはリフロー温度に対する接合部の耐熱性を確保するおことができる。
高融点のPbフリー半田は、たとえば、Sn-Sb系、Sn-Ag-Cu系、Sn-Cu系、Sn-Bi系などの鉛フリー半田であることが好ましく、中でも、Sn-10Sb~Sn-15Sb半田であることが好ましい。これにより、実装時における接合部の耐熱性を確保することができる。
(4)外装材
外装材50は、複数の積層セラミック電子部品本体12、第1の外部電極26a、第2の外部電極26b、第1の金属端子30aの一部(第1の端子接合部32aおよび第1の延長部34aの少なくとも一部)、第2の金属端子30bの一部(第2の端子接合部32bおよび第3の延長部34bの少なくとも一部)を覆うように配置されている。これにより外装材50でモールドされている距離を長くすることができ、その結果、導体間の絶縁表面距離(沿面距離)を確保することができる。このとき、外装材50は、複数の積層セラミック電子部品本体12間の隙間部においても、外装材50が充填されるように形成されている。
外装材50の形状は特に限定されないが、台形形状で形成される。なお、直方体形状に形成されてもよい。なお、外装材50の角部の形状は、特に限定されることなく、丸められていてもよい。
外装材50の第1の主面50aおよび第2の主面50bは平面状に構成されていることが好ましい。これにより、十分な平坦度を確保することができ、実装基板に積層セラミック電子部品10Aを搭載する際に用いる実装機のマウンターの吸着不良を防止することができ、確実に実装基板に積層セラミック電子部品10Aを搭載することが可能となる。その結果、実装不良の発生を防止することが可能となる。
外装材50は、たとえば、液状や粉状のシリコーン系やエポキシ系などの樹脂を塗装して形成されている。また、外装材50は、エンジニアリングプラスチックをインジェクションモールド法やトランスファーモールド法等によりモールドしてもよい。特に、外装材50の材料は、熱硬化型エポキシ樹脂からなることが好ましい。これにより、外装材50と積層セラミック電子部品本体12または金属端子30との密着性を確保し、耐電圧および耐湿性能の向上効果を得ることができる。
積層セラミック電子部品10Aの複数の積層セラミック電子部品本体12と外装材50、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む長さ方向Zの寸法をL寸法とする。言い換えると、積層セラミック電子部品本体12の両主面を結ぶ方向に延びる積層セラミック電子部品10Aの長さ方向Zの長さをL寸法とする。L寸法は、5.0mm以上20.0mm以下であることが好ましい。
積層セラミック電子部品10Aの複数の積層セラミック電子部品本体12と外装材50、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む幅方向Yの寸法をW寸法とする。言い換えると、積層セラミック電子部品本体12の両端面を結ぶ方向に延びる積層セラミック電子部品10Aの幅方向Yの長さをW寸法とする。W寸法は、5.0mm以上20.0mm以下であることが好ましい。
積層セラミック電子部品10Aの複数の積層セラミック電子部品本体12と外装材50、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bを含む高さ方向Xの寸法をT寸法とする。言い換えると、積層セラミック電子部品本体12の両側面を結ぶ方向に延びる積層セラミック電子部品10Aの高さ方向Xの長さをT寸法とする。T寸法は、2.0mm以上10.0mm以下であることが好ましい。
積層セラミック電子部品10Aにおいて、内部の複数の積層セラミック電子部品本体12はそれぞれ隙間が空くように配置されている。この時、部品間の隙間は、0.45mm以上1.0mm以下であることが好ましい。これにより、隙間の樹脂による断熱性が確保され、発熱の抑制効果を得ることができる。
図1に示す積層セラミック電子部品10Aは、複数の積層セラミック電子部品本体12の第1の主面14aおよび第2の主面14bを結ぶ積層方向xのt寸法が、複数の積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cおよび第2の側面14dを結ぶ方向の幅方向yのw寸法よりも小さく、複数の積層セラミック電子部品本体12が、第1の側面14cまたは第2の側面14dが、実装面と対向するように配置され、第1の金属端子30aは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第1の外部電極26aに跨るように配置され、第2の金属端子30bは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第2の外部電極26bに跨るように配置され、積層体14と、第1の外部電極26aおよび第2の外部電極26bと、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bの少なくとも一部が外装材50で覆われるので、沿面距離を確保することができるため、沿面放電を抑制しつつ、小型化および表面実装が実現可能となる。
(第2の実施の形態)
この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品について説明する。図11は、この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。図12は、この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の正面図である。図13は、この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の側面図である。図14は、この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の上面図である。図15は、この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す図11に示す積層セラミック電子部品の底面図である。図16は、図11に示す積層セラミック電子部品本体の線XVI-XVIにおける断面図である。図17は、この発明の第2の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。
なお、この実施の形態にかかる積層セラミック電子部品10Bは、一対の金属端子130および外装材150の構成が、一対の金属端子30と異なる構成であることを除いて、図1を用いて説明した積層セラミック電子部品10Aと同様の構成を有する。従って、図1に示した積層セラミック電子部品10Aと同一部分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
積層セラミック電子部品10Bとして、複数の積層セラミック電子部品本体12を含む。また、積層セラミック電子部品10Bは、積層セラミック電子部品本体12の外部電極26に接続される金属端子130、ならびに積層体14、外部電極26および金属端子130の一部を覆うための外装材150を含む。
また、外装材150は、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cおよび第2の側面14dに対向する第1の主面150aおよび第2の主面150bと、積層セラミック電子部品本体12の第1の端面14eおよび第2の端面14fに対向する第1の側面150cおよび第2の側面150dと、積層セラミック電子部品本体12の第1の主面14aおよび第2の主面14bに対向する第1の端面50eおよび第2の端面150fと、を有する。
図17示す積層セラミック電子部品10Bに用いられる金属端子130は、第1の金属端子130aおよび第2の金属端子130bを含む。
複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれにおいて、第1の外部電極26aには、接合材によって第1の金属端子130aが接続される。具体的には、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d上に位置する第1の外部電極26aに第1の金属端子130aが接続される。
複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれにおいて、第2の外部電極26bには、接合材によって第2の金属端子130bが接続される。具体的には、それぞれの積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d上に位置する第2の外部電極26bに第2の金属端子130bが接続される。
第1の金属端子130aは、第1の外部電極26aに接続される第1の端子接合部132aと、第1の端子接合部132aに接続され、第1の側面14c(実装面側の側面)と実装面との間に隙間をあけて第1の側面14c(実装面側の側面)と略平行となる方向に延びる第1の延長部134aと、第1の延長部134aに接続され、積層セラミック電子部品本体12とは反対側に位置する実装面側に延びる第2の延長部136aと、第2の延長部136aに接続され、実装基板に実装されることとなる第1の実装部138aと、を有する。もっとも、延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
第2の金属端子130bは、第2の外部電極26bに接続される第2の端子接合部132bと、第2の端子接合部132bに接続され、第1の側面14c(実装面側の側面)と実装面との間に隙間をあけて第1の側面14c(実装面側の側面)と略平行となる方向に延びる第3の延長部134bと、第3の延長部134bに接続され、積層セラミック電子部品本体12とは反対側に位置する実装面側に延びる第4の延長部136bと、第4の延長部136bに接続され、実装基板に実装されることとなる第2の実装部138bと、を有する。もっとも、延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
図11示す積層セラミック電子部品10Bに用いられる第1の金属端子130aの第1の端子接合部132aは、図17に示すように、第1の金属端子30aの第1の端子接合部32aとは異なり、複数の積層セラミック電子部品本体12の間で複数の第1の隙間部148a1~148a3が設けられる。そして、複数の第1の隙間部148a1~148a3により、第1の端子接合部132aは、複数の第1の接合片132a1~132a4に分割される。これにより、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第1の外部電極26aに対応して、複数の第1の接合片132a1~132a4が設けられる。
また、第2の金属端子130bの第2の端子接合部132bは、図17に示すように、第2の金属端子30bの第2の端子接合部32bとは異なり、複数の積層セラミック電子部品本体12の間で複数の第2の隙間部148b1~148b3が設けられる。そして、複数の第2の隙間部148b1~148b3により、第2の端子接合部132bは、複数の第2の接合片132b1~132b4に分割される。これにより、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第2の外部電極26bに対応して、複数の第2の接合片132b1~132b4が設けられる。
図17に示すように、複数の第1の接合片132a1~132a4が複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第1の外部電極26aに独立して設けられる場合には、第1の金属端子130aの第1の端子接合部132aの各第1の接合片132a1~132a4の積層セラミック電子部品10Bの長さ方向Zの長さは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第1の側面(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの積層方向xのそれぞれの長さに対応するように独立して設けられていることが好ましい。
この際、積層セラミック電子部品10Bの第1の端面150e側に位置する第1の金属端子130aの第1の端子接合部132aの一方端は、積層セラミック電子部品10Bの第1の端面150e側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの縁端よりも、0.1mm以上0.2mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子130との接合面積を一定にする事ができ、接合強度ならびに金属端子の抵抗値を一定範囲に制御する事ができる。なお、上記の突出の幅に応じて、複数の積層セラミック電子部品本体の間の隙間は調整される。
同様に、それぞれの積層セラミック電子部品10Bの第2の端面150f側に位置する第1の金属端子130aの第1の端子接合部132aの他方端は、積層セラミック電子部品10Bの第2の端面150f側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d(実装面側の側面)上に位置する第1の外部電極26aの縁端よりも、0.1mm以上0.2mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子130との接合面積を一定にする事ができ、接合強度ならびに金属端子の抵抗値を一定範囲に制御する事ができる。なお、上記の突出の幅に応じて、複数の積層セラミック電子部品本体12の間の隙間は調整される。
図17に示すように、複数の第2の接合片132b1~132b4が複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第2の外部電極26bに独立して設けられる場合には、第2の金属端子130bの第2の端子接合部132bの各第2の接合片132b1~132b4の積層セラミック電子部品10Bの長さ方向Zの長さは、複数の積層セラミック電子部品本体12のそれぞれの第1の側面14c(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの積層方向xのそれぞれの長さに対応するように独立して設けられていることが好ましい。
この際、積層セラミック電子部品10Bの第1の端面150e側に位置する第2の金属端子130bの第2の端子接合部132bの一方端は、積層セラミック電子部品10Bの第1の端面側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面または第2の側面(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの縁端よりも、0.1mm以上0.2mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子130との接合面積を一定にする事ができ、接合強度ならびに金属端子の抵抗値を一定範囲に制御する事ができる。なお、上記の突出の幅に応じて、複数の積層セラミック電子部品本体の間の隙間は調整される。
同様に、それぞれの積層セラミック電子部品10Bの第2の端面150f側に位置する第2の金属端子130bの第2の端子接合部132bの他方端は、積層セラミック電子部品10Bの第2の端面150f側に位置する積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d(実装面側の側面)上に位置する第2の外部電極26bの縁端よりも、0.1mm以上0.2mm以下で突出して設けられていることが好ましい。これにより、各積層セラミック電子部品本体12と金属端子130との接合面積を一定にする事ができ、接合強度ならびに金属端子の抵抗値を一定範囲に制御する事ができる。なお、上記の突出の幅に応じて、複数の積層セラミック電子部品本体12の間の隙間は調整される。
第1の金属端子130aの第1の延長部134aには、複数の第1の切り欠き部140a1~140a4が設けられる。
同様に、第2の金属端子130bの第3の延長部134bには、複数の第4の切り欠き部140b1~140b4が設けられる。
第2の延長部136aの積層セラミック電子部品10Bの長さ方向Zに沿った両端部の一部に、上記とは別の曲げ用切り欠き部142aが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子130aの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
また、第4の延長部136bの積層セラミック電子部品10Bの長さ方向Zに沿った両端部の一部に、上記とは別の曲げ用切り欠き部142bが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子130bの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
さらに、第1の実装部138aの第2の延長部136aと接続される側とは反対側の端辺の中央部には、第3の切り欠き146aが設けられる。そして、第1の実装部138aの第2の延長部136aと接続される側とは反対側の端辺には、複数の第3の切り欠き146a1~146a4により、複数の第1の実装片138a1~138a5とが配置される。
同様に、第2の実装部138bの第4の延長部136bと接続される側とは反対側の端辺の中央部には、第6の切り欠き146bが設けられる。そして、第2の実装部138bの第4の延長部136bと接続される側とは反対側の端辺には、複数の第6の切り欠き146b1~146b4を挟んで、複数の第2の実装片138b1~138b5とが配置される。
図11示す積層セラミック電子部品10Bの外装材150は、積層セラミック電子部品10Aの外装材50とは異なり、その形状は、直方体形状に形成される。なお、台形形状に形成されてもよい。
図11に示す積層セラミック電子部品10Bは、図1に示す積層セラミック電子部品10Aと同一の効果を奏する。
図1に示す積層セラミック電子部品の変形例にかかる積層セラミック電子部品について説明する。図18は、図1に示す積層セラミック電子部品の変形例にかかる積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。図19は、変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の正面図である。図20は、変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の側面図である。図21は、変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の上面図である。図22は、変形例にかかる積層セラミック電子部品を示す図18に示す積層セラミック電子部品の底面図である。図23は、図18に示す積層セラミック電子部品本体の線XXIII-XXIIIにおける断面図である。図24は、変形例にかかる積層セラミック電子部品が備える金属端子を示す外観斜視図である。
積層セラミック電子部品10Cとして、1つの積層セラミック電子部品本体12を含む。また、積層セラミック電子部品10Cは、積層セラミック電子部品本体12の外部電極26に接続される金属端子230、ならびに積層体14、外部電極26、および金属端子230の一部を覆うための外装材250を含む。
また、外装材250は、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cおよび第2の側面14dに対向する第1の主面250aおよび第2の主面250bと、積層セラミック電子部品本体12の第1の端面14eおよび第2の端面14fに対向する第1の側面250cおよび第2の側面250dと、積層セラミック電子部品本体12の第1の主面14aおよび第2の主面14bに対向する第1の端面250eおよび第2の端面250fと、を有する。
図18示す積層セラミック電子部品10Cに用いられる金属端子230は、第1の金属端子230aおよび第2の金属端子230bを含む。積層セラミック電子部品本体12において、第1の外部電極26aには、接合材によって第1の金属端子230aが接続される。具体的には、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d上に位置する第1の外部電極26aに第1の金属端子230aが接続される。
積層セラミック電子部品本体12において、第2の外部電極26bには、接合材によって第2の金属端子230bが接続される。具体的には、積層セラミック電子部品本体12の第1の側面14cまたは第2の側面14d上に位置する第2の外部電極26bに第2の金属端子230bが接続される。
第1の金属端子230aは、第1の外部電極26aに接続される第1の端子接合部232aと、第1の端子接合部232aに接続され、第1の側面14c(実装面側の側面)と実装面との間に隙間をあけて第1の側面14c(実装面側の側面)と略平行となる方向に延びる第1の延長部234aと、第1の延長部234aに接続され、積層セラミック電子部品本体12とは反対側に位置する実装面側に延びる第2の延長部236aと、第2の延長部236aに接続され、実装基板に実装されることとなる第1の実装部238aと、を有する。もっとも、延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
第2の金属端子230bは、第2の外部電極26bに接続される第2の端子接合部232bと、第2の端子接合部232bに接続され、第1の側面14c(実装面側の側面)と実装面との間に隙間をあけて第1の側面14c(実装面側の側面)と略平行となる方向に延びる第3の延長部234bと、第3の延長部234bに接続され、積層セラミック電子部品本体12とは反対側に位置する実装面側に延びる第4の延長部236bと、第4の延長部236bに接続され、実装基板に実装されることとなる第2の実装部238bと、を有する。もっとも、延長部の構成は、上記の構成のみに限定されず、さらに湾曲する延長部を有していてもよい。
第2の延長部236aの積層セラミック電子部品10Cの長さ方向Zに沿った両端部の一部に、上記とは別の曲げ用切り欠き部242aが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子230aの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
また、第4の延長部236bの積層セラミック電子部品10Cの長さ方向Zに沿った両端部の一部に、上記とは別の曲げ用切り欠き部242bが設けられていてもよい。これにより、第1の金属端子230bの曲げ時の材料の逃げを確保することができ、曲げ性を良好にすることができる。
図18に示す積層セラミック電子部品10Cは、図1に示す積層セラミック電子部品10Aと同一の効果を奏する。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
次に、以上の構成からなる積層セラミック電子部品の製造方法の一実施の形態について、積層セラミック電子部品10Aを例にして説明する。なお、以下の説明では、積層セラミック電子部品本体12として積層セラミックコンデンサとする製造方法を例として説明する。
(1)積層セラミック電子部品本体の製造方法
まず、セラミック粉末を含むセラミックペーストを、たとえば、スクリーン印刷法などによりシート状に塗布し、乾燥させることにより、セラミックグリーンシートが作製される。
次に、セラミックグリーンシートの上に、内部電極形成用の導電ペーストを、たとえば、スクリーン印刷法などにより所定のパターンに塗布し、内部電極形成用導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートと、内部電極形成用導電パターンが形成されていないセラミックグリーンシートとが用意される。なお、セラミックペーストや、内部電極形成用の導電ペーストには、たとえば、公知のバインダや溶媒が含まれていてもよい。
続いて、内部電極形成用導電パターンが形成されていない外層用のセラミックグリーンシートが所定枚数積層され、その上に、内部電極形成用導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートが順次積層され、さらに、内部電極形成用導電パターンが形成されていないセラミックグリーンシートを所定枚数積層することにより、マザー積層体が作製される。この時、内部電極形成用導電パターンが印刷されているセラミックグリーンシートは、内部電極形成用導電パターンの引き出し部が互い違いになるように複数枚積層される。必要に応じて、このマザー積層体は、静水圧プレスなどの手段により積層方向に圧着させてもよい。
その後、マザー積層体が所定の形状寸法に切断され、生の積層体チップが切り出される。このとき、生の積層体チップに対してバレル研磨などを施し、積層体の角部や稜線部を丸められてもよい。
続いて、切り出された生の積層体チップが焼成され、積層体の内部に第1の内部電極層および第2の内部電極層が配され、第1の内部電極層が第1の端面に引き出され、第2の内部電極層が第2の端面に引き出された積層体が生成される。なお、生の積層体チップの焼成温度は、セラミックの材料や内部電極形成用導電ペーストの材料に依存するが、900℃以上1300℃以下であることが好ましい。
次に、下地電極層が形成される。まず、焼成後の積層体チップの両端面に外部電極用導電性ペーストを塗布し、焼き付け、第1の外部電極26aの第1の下地電極層および第2の外部電極26bの第2の下地電極層が形成される。焼き付け温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
その後、下地電極層の表面に、めっき層が形成され、外部電極24が形成される。図2に示す積層セラミック電子部品本体12は、下地電極層上に形成されるめっき層として、Niめっき層およびSnめっき層が形成される。Niめっき層およびSnめっき層は、たとえば、電解めっきや無電解めっきなどで順次形成される。
上述のようにして、図1に示す積層セラミック電子部品本体12が製造される。
(2)金属端子の取り付け方法
続いて、複数の積層セラミック電子部品本体12に金属端子30が取り付けられる。
まず、第1の金属端子30aおよび第2の金属端子30bが準備される。
次に、複数の積層セラミック電子部品本体12の外部電極26に接合材によって金属端子30に取り付けられる。ここでは、接合材として半田が用いられる。半田付け温度は、リフローにて、たとえば、270℃以上290℃以下の熱を30秒以上与える。
(3)外装材の形成方法
続いて、積層セラミック電子部品10Aの外装材50が形成される。外装材50は、たとえば、トランスファーモールド工法によって形成される。具体的には、金型に外装材50の樹脂を充填し、そこに外装材50の形成前の積層セラミック電子部品を配置し、樹脂を硬化させて、所定の位置に外装材が設けられる。
次に、金属端子30の不要部分がカットされる。この金属端子カットの実施には、たとえば、打ち抜き金型が使用される。
そして、金属端子30を所望の形状に折り曲げる。この金属端子30の折り曲げには、たとえば、曲げ金型が用いられ、金属端子30が所望の形状に折り曲げられる。
以上のようにして、図1に示す積層セラミック電子部品10Aが製造される。
3.実験例
次に、上記製造方法にしたがって、実施例にかかる積層セラミック電子部品10Aを作製し、静電容量、沿面距離、および実装面積を測定した。
まず、実施例に対する試料を作製するために、上述した積層セラミック電子部品の製造方法にしたがって、以下のような仕様の積層セラミック電子部品10Aを作製した。
・積層セラミック電子部品のサイズL×W×T(設計値、金属端子を含む):12.4mm×14.3mm×5.9mm
・容量:0.60μF
・定格電圧:1250V
・沿面距離:8.1mm
・積層セラミック電子部品本体の数および接続構造:4個・並列接続
・金属端子
・端子本体:SUS430
・めっき膜:Niめっき層およびSnめっき層の2層構造
・外装材:エポキシ樹脂
また、積層セラミック電子部品に含まれる積層セラミック電子部品本体である積層セラミックコンデンサの仕様は以下のとおりである。
・積層セラミック電子部品本体のサイズl×w×t(設計値):5.7mm×5.0mm×2.0mm
・セラミック層の材料:BaTiO3
・容量:0.15μF
・定格電圧:1250V
・内部電極層の材料:Ni
・外部電極
・下地電極層:Cuとガラスを含む電極
・めっき層:Niめっき層(厚さ:3.5μm)とSnめっき層(3.5μm)の2層構造
一方、比較例1の試料には、図25(a)に示すようなフィルムコンデンサを準備した。フィルムコンデンサ1は、直方体状のコンデンサ本体部2Aと、一対の金属端子3とを含む。一対の金属端子3は、第1の金属端子3aと第2の金属端子3bとを含む。
ここで、図25(a)および(b)において示すように、正面からみて、フィルムコンデンサ1のコンデンサ本体部2の幅方向の寸法をL寸法とし、フィルムコンデンサ1のコンデンサ本体部2の前後方向の寸法をW寸法とし、フィルムコンデンサ1のコンデンサ本体部2と、第1の金属端子3aおよび第2の金属端子3bを含む高さ方向の寸法をT寸法とする。
比較例1として使用したフィルムコンデンサの仕様は、以下のとおりである。
・フィルムコンデンサのサイズL×W×T(設計値、金属端子を含む):31.5mm×11.0mm×27.0mm
・誘電体材料:ポリプロピレン
・容量:0.33μm
・定格電圧:1000V
・沿面距離:27.5mm
・内部電極の材料:Al
・外装材:エポキシ樹脂
また、比較例2の試料には、図26(a)に示すような金属端子付き積層セラミック電子部品を準備した。金属端子付き積層セラミック電子部品4は、2つの積層セラミック電子部品本体である積層セラミックコンデンサ5と、一対の金属端子6とを含む。一対の金属端子6は、第1の金属端子6aと第2の金属端子6bとを含む。
ここで、図26(a)および(b)において示すように、正面からみて、金属端子付き積層セラミック電子部品4の第1の金属端子6aおよび第2の金属端子6bを含む幅方向の寸法をL寸法とし、金属端子付き積層セラミック電子部品4の前後方向の寸法をW寸法とし、金属端子付き積層セラミック電子部品4の第1の金属端子6aおよび第2の金属端子6bを含む高さ方向の寸法をT寸法とする。
比較例2として使用した金属端子付き積層セラミック電子部品の仕様は、以下のとおりである。
・積層セラミック電子部品のサイズL×W×T(設計値、金属端子を含む):6.1mm×5.3mm×6.4mm
・容量:0.56μF
・定格電圧:630V
・沿面距離:4.0mm
・積層セラミック電子部品本体の数および接続構造:2個・並列接続
・金属端子
・端子本体:SUS430
・めっき膜:Niめっき層とSnめっき層の2層構造
また、金属端子付き積層セラミック電子部品4に含まれる積層セラミック電子部品本体である積層セラミックコンデンサ5の仕様は、実施例に用いた積層セラミック電子部品本体12と同様なものを用いた。
(静電容量の測定方法)
実施例、ならびに比較例1および比較例2のコンデンサの静電容量は、標準規格(JIS C 5101-11998)に基づいた測定条件で、静電容量測定器(LCRメータ)を用いて測定した。
(各試料の寸法の測定方法)
実施例、ならびに比較例1および比較例2の各電子部品の寸法は、マイクロメーターにより測定された。
(沿面距離の測定方法)
実施例、ならびに比較例1および比較例2にかかる試料の沿面距離は、顕微鏡の測定機能により測定した。
実施例では、LT面を顕微鏡で観察し、図27(a)に示している第1の金属端子30aと第2の金属端子30bの間の外装材50に沿った長さAを測定した。具体的には、第1の金属端子30aと第2の金属端子30bの間の外装材50に沿った長さA(沿面距離A)は、第1の金属端子30aの下端から外装材50の第2の主面50bまでの距離aと、外装材50の第2の主面50bの幅方向Yの距離bと、外装材50の第2の主面50bから第2の金属端子30bの下端までの距離cとの合計である。
比較例1では、実施例と同様に、LT面を顕微鏡で観察し、図27(b)に示している第1の金属端子3aと第2の金属端子3bの間の外装材に沿った長さB(沿面距離B)を測定した。第1の金属端子3aと第2の金属端子3bとの間において、フィルムコンデンサの表面が湾曲している場合には、湾曲面に沿った長さを測定した。
また、比較例2では、実施例と同様に、LT面を顕微鏡で観察し、図27(c)に示している第1の金属端子6aと第2の金属端子6bの間の間隔の長さC(沿面距離C)を測定した。
(実装面積の測定方法)
実装基板面から直交する方向から見た際の試料の輪郭に沿った長さをマイクロメーターによって測定し、その値から実装面積を算出した。
(実装体積の測定方法)
実装基板面から直交する方向から見た際の試料の輪郭に沿った長さおよび高さをマイクロメーターによって測定し、その値から実装体積を算出した。
(沿面放電の確認方法)
それぞれの試料に対して3kVのAC電圧を印加し、電流値から絶縁破壊の有無を確認した。沿面放電の有無の見分け方としては、AC電圧を印加した後に試料が破壊されたものを沿面放電したものとみなし、試料が破壊されなかったものを沿面放電しなかったものとした。
以上の、実施例、ならびに比較例1および比較例2の測定結果を表1に示す。
Figure 0007097761000001
実施例の試料にかかる積層セラミック電子部品によれば、静電容量が0.63μF、沿面距離が8.1mm、実装面積が177mm2および実装体積が1046mm3であった。また、沿面放電は、10個中、いずれも生じなかった。
一方、比較例1の試料にかかるフィルムコンデンサによれば、静電容量が0.33μF、沿面距離が27.5mm、実装面積が347mm2および実装体積が9356mm3であった。なお、沿面放電は、10個中、いずれも生じなかった。
また、比較例2の試料にかかる金属端子付き積層セラミック電子部品によれば、静電容量が0.56μF、沿面距離が4.0mm、実装面積が32mm2および実装体積が1241mm3であった。また、沿面放電は、10個中10個で生じた。
以上の結果から、実施例にかかる積層セラミック電子部品では、比較例1にかかるフィルムコンデンサに比べ沿面距離が短いが、沿面放電を抑制可能な沿面距離を確保することができるため、沿面放電を抑制しつつ、さらに、実装面積および実装体積も大幅に縮小させることができることから小型化が可能となる。また、金属端子を備えているため、実装基板への表面実装が可能となる。また、実施例にかかる積層セラミック電子部品では、比較例2にかかる金属端子付き積層セラミック電子部品と比較した場合、沿面放電を抑制することができ、さらに、実装体積を小さくすることができる。
なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10A、10B、10C 積層セラミック電子部品
12 積層セラミック電子部品本体
14 積層体
16 セラミック層
16a 外層部
16b 内層部
18 内部電極層
18a 第1の内部電極層
18b 第2の内部電極層
20a 第1の対向電極部
20b 第2の対向電極部
22a 第1の引出電極部
22b 第2の引出電極部
24a 側部(Wギャップ)
24b 端部(Lギャップ)
26 外部電極
26a 第1の外部電極
26b 第2の外部電極
30、130、230 金属端子
30a、130a、230a 第1の金属端子
30b、130b、230b 第2の金属端子
32a、132a、232a 第1の端子接合部
32b、132b、232b 第2の端子接合部
34a、134a、234a 第1の延長部
34b、134b、234b 第3の延長部
36a、136a、236a 第2の延長部
36b、136b、236b 第4の延長部
38a、138a、238a 第1の実装部
38b、138b、238b 第2の実装部
40a、140a1~140a4 第1の切り欠き部
40b、140b1~140b4 第4の切り欠き部
42a、142a、242a 曲げ用切り欠き部
42b、142b、242b 曲げ用切り欠き部
44a 第2の切り欠き部
44b 第5の切り欠き部
46a、146a1~146a4 第3の切り欠き部
46b、146b1~146b4 第6の切り欠き部
148a1~148a3 第1の隙間部
148b1~148b3 第2の隙間部
50、150、250 外装材

Claims (6)

  1. 積層されたセラミック層を含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、
    前記積層体には、前記第1の端面上および少なくとも前記第1の側面の一部と第2の側面の一部に至るように配置される、第1の外部電極と、前記第2の端面上および少なくとも前記第1の側面の一部と第2の側面の一部に至るように配置される、第2の外部電極と、を有する複数の積層セラミック電子部品本体と、
    前記第1の外部電極に接続される板状の第1の金属端子と、
    前記第2の外部電極に接続される板状の第2の金属端子と、
    を備える、積層セラミック電子部品であって、
    前記複数の積層セラミック電子部品本体の前記第1の主面および前記第2の主面を結ぶ高さ方向のt寸法は、前記複数の積層セラミック電子部品本体の前記第1の側面および前記第2の側面を結ぶ方向の幅方向のw寸法よりも小さく、
    前記複数の積層セラミック電子部品本体は、前記第1の側面または前記第2の側面が、実装面と対向するように配置され、かつ、複数の積層セラミック電子部品本体の主面同士が対面するように並んで配置され、
    前記第1の金属端子の一方主面には、前記複数の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの第1の外部電極に跨るように配置され、
    前記第2の金属端子の一方主面には、前記複数の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの第2の外部電極に跨るように配置され、
    前記積層体と、前記第1の外部電極および前記第2の外部電極と、前記第1の金属端子および前記第2の金属端子の少なくとも一部が外装材で覆われ、
    前記第1の金属端子は、前記第1の外部電極に接続され、前記複数の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの前記第1の側面または前記第2の側面と対向する第1の接合部と、
    前記第1の接合部に接続され、前記第1の側面または前記第2の側面と略平行となる方向に前記複数の積層セラミック電子部品本体から遠ざかるように延びる第1の延長部と、を有し、
    前記第2の金属端子は、前記第2の外部電極に接続され、前記複数の積層セラミック電子部品のそれぞれの前記第1の側面または前記第2の側面と対向する第2の接合部と、前記第2の接合部に接続され、前記第1の側面または前記第2の側面と略平行となる方向に前記複数の積層セラミック電子部品本体から遠ざかるように延びる第3の延長部と、を有する、積層セラミック電子部品。
  2. 前記第1の金属端子は、前記第1の延長部に接続され、前記複数の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの前記第1の側面または前記第2の側面と実装面との間に隙間を設けるために、実装面側に延びる第2の延長部と、前記第2の延長部に接続され、実装基板に実装されることとなる実装面に略平行に延びる第1の実装部と、をさらに有し、
    前記第2の金属端子は、前記第3の延長部に接続され、前記複数の積層セラミック電子部品本体のそれぞれの前記第1の側面または前記第2の側面と実装面との間に隙間を設けるために、実装面側に延びる第4の延長部と、前記第4の延長部に接続され、実装基板に実装されることとなる実装面に略平行に延びる第の実装部と、をさらに有する、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記第1の金属端子の前記第2の延長部には、切り欠きが設けられており、
    前記第2の金属端子の前記第4の延長部には、切り欠きが設けられている、請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記第1の金属端子の前記第1の実装部には、切り欠きが設けられており、
    前記第2の金属端子の前記第2の実装部には、切り欠きが設けられている、請求項2または請求項3に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記外装材は、前記複数の積層セラミック電子部品本体と、前記第1の金属端子の第1の接合部および前記第1の延長部の一部と、前記第2の金属端子の第2の接合部および前記第3の延長部の一部を覆うように配置される、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  6. 前記外装材の形状は、直方体状もしくは台形形状である、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
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