JP7093921B2 - 型枠 - Google Patents

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本発明は、内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作するために用いられる型枠に関し、特に、例えば、放射性物質を含む焼却灰等とセメントミルクとの混練物を硬化させて六面体形状のブロックを製作するために用いられる型枠に関するものである。
近年、放射性物質に汚染された放射性廃棄物の処理方法について、種々の検討がなされており、例えば、特許文献1には、放射性廃棄物を焼却して減容した焼却灰とし、該焼却灰とセメントミルクとを混練した混練物を、型枠を用いてブロックを製作する技術が開示されている。
上記のブロックを製作する際に用いられる型枠としては、例えば、特許文献2にて提案されている鋼製型枠が挙げられる。
特開2017-211341号公報 特開平7-217202号公報
特許文献2に係る鋼製型枠は、平面視正方形枠状に組まれた4つの側壁面材と、各側壁面材の外周に必要段をもって水平状態で固定された横端太材とを備えて構成されている。
ここで、側壁面材は、適宜枚数のメタルフォームが面一で連なるように組み立てられてなるものであり、組み立ての際には、互いに隣接するメタルフォーム同士を繋ぐために、ボルト及びナットに加え、適宜にUクリップが用いられる。
また、互いに隣接する側壁面材に取り付けられた横端太材の端部同士を連結することにより、平面視正方形枠状に組まれた4つの側壁面材を取り囲むように横端太材が組み立てられる。
そして、型枠内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作する。
ところで、特許文献2に係る従来の型枠では、型枠内部の硬化性材料が硬化すると、製作したブロックが型枠に強固に密着・保持されるため、ブロックを型枠から取り出し難い。
そこで、型枠を分解すれば、製作したブロックと型枠との密着状態が解消されるので、ブロックを取り出し易くなるが、ブロックを製作する度に、型枠の分解と組立とを繰り返さなければならず、多大な労力と手数を要するという問題点がある。
なお、この従来の型枠では、別途用意した可撓性の収納容器を型枠内部に設置し、該収納容器内に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作することもある。
この場合でも、硬化性材料が硬化すると、製作したブロックが型枠に収納容器を介して強固に密着・保持されるため、ブロックを収納した収納容器を型枠から取り出すためには、やはり型枠を分解する必要があり、型枠内部に硬化性材料を直接充填する場合と同様の問題点がある。
本発明は、上記従来の型枠の有する問題点に鑑み、型枠を分解することなくブロックを型枠から容易に取り出すことができる型枠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の型枠は、上部を開放した六面体形状をし、内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作するために用いられる型枠において、前記型枠を構成する側壁のうち、2つの隣接する側壁を固定設置とし、他の2つの側壁のそれぞれ一方の側縁を固定設置した側壁の側縁のそれぞれに揺動可能に取り付け、他方の側縁同士を分離可能に取り付けるようにすることで、他の2つの側壁を開放可能にするようにしたことを特徴とする。
この場合において、前記側壁を、壁面を構成する側壁面材と、該側壁面材の外面に取り付けられる横端太材とにより構成し、横端太材を介して、固定設置した側壁と他の2つの側壁とを揺動可能に取り付けるとともに、他の2つの側壁同士を分離可能に取り付けるようにすることができる。
また、前記側壁に、型枠の内部に設置した、上部を開放した六面体形状をし、内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作するために用いられる収納容器の上縁部を固定する固定手段を設けることができる。
本発明の型枠によれば、型枠を構成する側壁のうち、2つの隣接する側壁を固定設置とし、他の2つの側壁のそれぞれ一方の側縁を固定設置した側壁の側縁のそれぞれに揺動可能に取り付け、他方の側縁同士を分離可能に取り付けるようにすることで、他の2つの側壁を開放可能にするようにしているので、製作したブロックを型枠から取り出す際に、他の2つの側壁を開放すれば、ブロックと型枠との密着状態が解消されることになり、型枠を分解することなくブロックを型枠から容易に取り出すことができる。
また、前記側壁を、壁面を構成する側壁面材と、該側壁面材の外面に取り付けられる横端太材とにより構成し、横端太材を介して、固定設置した側壁と他の2つの側壁とを揺動可能に取り付けるとともに、他の2つの側壁同士を分離可能に取り付けるようにすることにより、必要とされる壁面の広さと剛性を簡易な構成で容易に確保することができるとともに、簡易な構成で他の2つの側壁を開放可能とすることができる。
また、前記側壁に、型枠の内部に設置した、上部を開放した六面体形状をし、内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作するために用いられる収納容器の上縁部を固定する固定手段を設けることにより、収納容器への硬化性材料の充填動作をより安定的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る型枠を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同型枠を示し、(a)は右側面図、(b)は背面図である。 (a)は図1(a)のA部拡大一部破断図、(b)は図2(a)のD部拡大一部破断図である。 (a)は図1(a)のB部拡大一部破断図、(b)は図1(b)のC部拡大図である。 同型枠内に設置される収納容器とその蓋体を分解状態で示す外観斜視図である。 型枠に収納容器を設置する手順説明図である。 収納容器を容器固定具及び容器固定補助具で型枠に固定する手順説明図である。 図7のD-D矢視断面図である。 型枠に中蓋を装着する手順説明図である。 固定設置した2つの側壁に対し他の2つの側壁を開放した状態図である。 ブロックを収納した収納容器を蓋体で封緘・密封した状態図である。
次に、本発明の型枠の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1~図4に、本発明の一実施形態に係る型枠を示す。
<型枠の概略説明>
図1(a)及び(b)に示される型枠1は、図示されないフォークリフトで持ち上げて運搬できるように荷役用の爪(フォーク)が差し込まれる差込口を有する底床材10と、底床材10上に設置される複数の側壁11~14、すなわち第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13及び第4側壁14とを備え、全体の外観が上部を開放した六面体形状に形成されている。
第1側壁11~第4側壁14の合計4つの側壁11~14は、平面視で正方形枠状(長方形枠状の場合もある)に組み立てられ、これら4つの側壁11~14と底床材10とによって収容部2が区画形成されている。
この型枠1では、別途用意した図5に示されるような収納容器3を型枠1の内部、すなわち収容部2に設置し、該収納容器3の内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作する。
本例では、硬化性材料として、放射性物質を含む焼却灰等とセメントミルクとを混練した混練物を使用するが、勿論これに限定されるものではなく、セメントに砂、砂利、小石、砕石等の骨材及び水を適当な割合で混練した普通コンクリートや、発泡スチロールやプラスチック等の樹脂を使用する場合もある。
<側壁の説明>
図1(a)に示されるように、各側壁11~14は、壁面を構成する側壁面材15と、該側壁面材15の外面に必要段(本例では上下2段)をもって水平状態で取り付けられる横端太材16とにより構成されている。
図1(b)に示されるように、側壁面材15は、適宜枚数のメタルフォーム17が面一で連なるように組み立てられてなるものであり、組み立の際には、互いに隣接するメタルフォーム17同士を繋ぐために、図示されないボルト及びナットあるいはUクリップ、又はこれらを適宜に組み合わせて用いられる。
横端太材16は、上下に所定間隔を設けて配される一対の溝形鋼材18を背中合わせの状態で所要の繋ぎ部片19で繋ぎ合わせて構成されている。
図3(a)及び(b)に示されるように、繋ぎ部片19とメタルフォーム17のリブ20との間には、フックボルト21が架け渡されている。
すなわち、フックボルト21の基端側に形成されたフック部をメタルフォーム17のリブ20に掛け止め、フックボルト21の先端側に形成された雄螺子部を繋ぎ部片19に形成された切欠き部に差し込み、フックボルト21の雄螺子部にナット22を螺合させて締め付けることにより、メタルフォーム17と溝形鋼材18との間に軸力を作用させることで横端太材16が側壁面材15に固定されている。
図1(a)に示される4つの側壁11~14のうちの2つの隣接する第1側壁11及び第2側壁12は、底床材10に対し固定的に設置され、他の2つの側壁13、14、つまり第3側壁13及び第4側壁14は、底床材10に対し可動的に設置されている。
すなわち、第1側壁11及び第2側壁12におけるそれぞれの側壁面材15はいずれも、底床材10に植設されたスタッドボルトとこれに螺合するナットとよりなる図示されない締結具によって底床材10に締結・固定され、第3側壁13及び第4側壁14におけるそれぞれの側壁面材15は、底床材10に対し締結具等によって固定されずに底床材10上に載置されている。
第1側壁11の側壁面材15と第2側壁12の側壁面材15とは、互いの突き合せ部分に形成されたテーパ面を突き合せた状態で所要箇所(本例では7箇所)の全てが図示されないボルト及びナットによって締結・固定されている。
第2側壁12の側壁面材15と第3側壁13の側壁面材15とは、互いの突き合せ部分に形成されたテーパ面を突き合せた状態で所要箇所(本例では7箇所)のうちの数箇所(本例では2箇所)が図示されないボルト及びナットによって締結・固定され、残りの箇所(本例では5箇所)が図示されないUクリップによって締結・固定されている。
これと同様にして、第1側壁11の側壁面材15と第4側壁14の側壁面材15とが締結・固定されるとともに、第3側壁13の側壁面材15と第4側壁14の側壁面材15とが締結・固定されている。
第1側壁11の横端太材16と第2側壁12の横端太材16とは、互いの突き合せ部分に形成されたテーパ部を突き合せた状態で溶接等の固着手段によって分離不能に接合されている。
<第1のヒンジ手段の説明>
図1(a)及び図2(b)に示されるように、第2側壁12の横端太材16と第3側壁13の横端太材16との間には、第2側壁12の横端太材16を構成する上下一対の溝形鋼材18に挟まれるようにクレビス形のブラケット23が配設され、該ブラケット23は、取付板24を介して第3側壁13の横端太材16の端部に固着され、該ブラケット23と第2側壁12の横端太材16とを連結するように枢支ピン25が配設されている。
第3側壁13の横端太材16は、第2側壁12の横端太材16に対し枢支ピン25を支点として回動自在となっており、これによって固定的に設置される第2側壁12に対し第3側壁13が揺動可能に取り付けられる。
<第2のヒンジ手段の説明>
図1(a)及び図2(a)に示されるように、第1側壁11の横端太材16と第4側壁14の横端太材16との間には、第1側壁11の横端太材16を構成する上下一対の溝形鋼材18に挟まれるようにクレビス形のブラケット23が配設され、該ブラケット23は、取付板24を介して第4側壁14の横端太材16の端部に固着され、該ブラケット23と第1側壁11の横端太材16とを連結するように枢支ピン26が配設されている。
第4側壁14の横端太材16は、第1側壁11の横端太材16に対し枢支ピン26を支点として回動自在となっており、これによって固定的に設置される第1側壁11に対し第4側壁14が揺動可能に取り付けられる。
<締結具の説明>
図4(a)及び(b)に示されるように、第3側壁13の横端太材16と第4側壁14の横端太材16との間には、両者に係脱自在に架け渡される締結具30が配設されている。
締結具30は、主として、第3側壁13の横端太材16に枢支ピン31を介して連結されるスイングボルト32と、スイングボルト32に螺合するナット33と、第4側壁14の横端太材16に配設される受け部材34とにより構成されている。
スイングボルト32は、第3側壁13の横端太材16を構成する上下一対の溝形鋼材18に挟まれるように配されて枢支ピン31が挿通される基部32aと、該基部32aに一体的に設けられる螺子軸部32bとを有し、第3側壁13の横端太材16に対し枢支ピン31を支点として揺動自在となっている。
そして、枢支ピン31の回りにスイングボルト32を揺動操作することにより、第4側壁14の横端太材16を構成する上下一対の溝形鋼材18の間の所定位置に螺子軸部32bを位置させる状態(図4(a)において実線で示される状態)と、第4側壁14の横端太材16から外れた位置に螺子軸部32bを位置させる状態(図4(a)において二点鎖線で示される状態)とを切り替えることができる。
受け部材34は、Lの字形状に屈曲形成された部材よりなり、第4側壁14の横端太材16を構成する上下一対の溝形鋼材18の間に配されて、それら溝形鋼材18に溶接等の固着手段によって固着されている。
受け部材34は、スイングボルト32の揺動操作に伴い揺動する螺子軸部32bを受け入れ可能な切欠き部34aと、切欠き部34aに受け入れられた螺子軸部32bに螺合したナット33のねじ込み方向端面と当接可能なナット受け座部34bとを有している。
締結具30においては、スイングボルト32を枢支ピン31の回りに揺動操作して、図4(a)において実線で示されるように、第4側壁14の横端太材16を構成する上下一対の溝形鋼材18の間の所定位置に螺子軸部32bを位置させ、螺子軸部32bに螺合したナット33を受け部材34のナット受け座部34bに当接させ、更にナット33を締め付けることにより、第3側壁13の横端太材16と第4側壁14の横端太材16との間に軸力を作用させることで、第3側壁13と第4側壁14とが締結され、両側壁13、14が接合される。
第3側壁13と第4側壁14とが締結具30によって締結されている状態において、ナット33を緩めた後に、スイングボルト32の枢支ピン31の回りの揺動操作にて、図4(a)において二点鎖線で示されるように、螺子軸部32bを受け部材34から外すと、両側壁13、14が分離可能な状態となる。
こうして、第3側壁13と第4側壁14とを分離可能に接合する接合手段を、第3側壁13及び第4側壁14における横端太材16同士に係脱自在に架け渡される締結具30により構成することにより、第3側壁13と第4側壁14との接合部分の分離及び再接合を締結具30の操作で容易に行うことができる。
<収納容器の説明>
図5に示されるように、収納容器3は、外袋41と内袋42とが合わされた二重構造の平底角型フレキシブルコンテナからなり、外袋41及び内袋42のいずれもが可撓性材料(外袋:例えば、ポリプロピレン織布等、内袋:例えば、ポリエチレンシート等)を用いて作製されている。
収納容器3は、型枠1の収容部2の内部に入れ込むことで型枠1の内部に設置されるが、このとき底床材10及び4つの側壁11~14にぴったりと接触した状態で収容部2内に納まるように、正方形状の底板43と、底板43の四辺に一体的に連設される4つの側板44とを有する上部を開放した六面体形状に形成されている。
収納容器3には、例えば、フォークリフトやクレーン等の荷役機械に装備された図示されない専用吊り具が掛け止められる所要の吊り上げ用ベルト45が底板43から各側板44に亘って縫着されている。
収納容器3における4つの角部のそれぞれには、本体固定用ベルト46及び蓋体固定用フック47が縫着されている。
本体固定用ベルト46は、収納容器3を型枠1に固定するためのものであって、収納容器3の上下方向中間位置に配設されている。
蓋体固定用フック47は、収納容器3に対し別途用意した蓋体4を、収納容器3の上部に被せたときに、蓋体4を収納容器3に固定するためのものであって、収納容器3の上下方向中間位置から下部寄りの位置に配設されている。
ここで、蓋体4は、収納容器3の上部開口を塞ぐことができる大きさの正方形状の天板48と、収納容器3の4つの側板44の上部に外側から重ね合わせることができるように天板48の四辺に一体的に連設される4つの側板49とを有する下部を開放した六面体形状に形成されている。
蓋体4の4つの角部のそれぞれには、蓋体固定用テープ50が縫着されている。
蓋体固定用テープ50は、収納容器3に取り付けられた蓋体固定用フック47に係合させて緊縛することで収納容器3に被せられた蓋体4を固定する役目をする。
<容器固定具の説明>
図1(a)に示されるように、4つの側壁11~14における各々の側壁面材15の近傍には、図示されないチェーンやワイヤロープ等で型枠1の適宜箇所と繋がれた容器固定具51が添設されている。なお、非使用時には、横端太材16を構成する一対の溝形鋼材18のうちの上段の溝形鋼材18の一対のフランジの間に嵌るようにウェブ上に載置されている。
容器固定具51は、型枠1の収容部2に設置された収納容器3の各側板44が側壁面材15にぴったりと接触した状態に保つために、収納容器3の上縁部を側壁面材15に固定する固定手段として機能する。
ここで、本実施例においては、容器固定具51を4つの側壁11~14における各々の側壁面材15の中央位置に設置するようにしたが、容器固定具51と収納容器3に縫着されている吊り上げ用ベルト45とが干渉しないように、例えば、容器固定具51を側壁面材15の中央位置を避けてその両側の2箇所に設置するようにすることもできる。
図8に示されるように、容器固定具51は、側壁面材15の上面に載置される帯板状のウェブ部51aと、ウェブ部51aの両側縁に一体的に垂設されて収納容器3の上縁部と側壁面材15とを挟み込む一対のフランジ部51bとを有してなり、側壁面材15と収納容器3の上縁部とに跨るように両者に被せることが可能な溝形鋼材からなるものである。
<容器固定補助具の説明>
図4(a)に示されるように、互いに隣接する側壁面材15の交わりの角部の上面側には、容器固定補助具55が取り付けられている。
容器固定補助具55は、型枠1の収容部2に設置された収納容器3の角部が収容部2の角部にぴったりと合った状態に保つために、収納容器3の角部に縫着された本体固定用ベルト46を介して収納容器3の角部を収容部2の角部に固定する固定手段として機能する。
容器固定補助具55は、互いに隣接する側壁面材15の片側の上面に固着される嵩上板56と、嵩上板56上に固着される引っ掛け棒57とにより構成されている。
引っ掛け棒57は、互いに隣接する側壁面材15の互いの突き合せ部分の上方位置において、当該部分に形成されたテーパ面と平面視で直交する方向に延びる棒状部材からなるものである。
<ブロックの製作手順の説明>
以上に述べたように構成される型枠1を用いてブロックを製作する手順は以下の通りである。
まず、ブロックを製作するに際しては、図1(a)及び(b)に示されるように、4つの側壁11~14における互いに隣接する側壁面材15を、上述したように、ボルト及びナット、並びに適宜に用いられるUクリップによって締結するとともに、第3側壁13の横端太材16と第4側壁14の横端太材16とを締結具30によって締結して、型枠1を使用可能な状態に組み立てる。
また、図6に示されるように、別途用意した鋼製中蓋60を型枠1に添設しておく。
次いで、上記のようにして組み立てられた型枠1の収容部2の内部に収納容器3を入れ込む。
このとき、予め収納容器3における内袋42の上部を外袋41の外側に折り返しておき、型枠1の底床材10及び4つの側壁11~14に対して、収納容器3の底板43及び4つの側板44をぴったりと接触させるようにして収納容器3を型枠1の収容部2内に納める。
次いで、図7に示されるように、収納容器3の四隅に設けられた4本の本体固定用ベルト46のそれぞれを、対応する容器固定補助具55の引っ掛け棒57に引っ掛ける。
また、図8に示されるように、各側壁面材15に添設された容器固定具51を、対応する側壁面材15と内袋42の上部が折り返された状態の収納容器3の上縁部とを挟み込むように、側壁面材15と収納容器3の上縁部とに跨るように装着する。
上記のようにして、収納容器3を型枠1の内部に設置したら、設置した収納容器3の内部に硬化性材料を充填する。
充填し終えたら、図9に示されるように、収容部2の開口を塞ぐように鋼製中蓋60を型枠1に装着する。この場合、鋼製中蓋60は、必要に応じて使用すればよく、この工程を省略することもできる。
そして、フォークリフト等を用いて型枠1を養生ヤードへと運び、所定の養生期間を設けて硬化させ、六面体形状のブロックを製作する。この場合、養生ヤードには、必要に応じて、養生ラックを設置し、養生ラックの所定位置に型枠1を格納して養生を行うようにすることもできる。
<ブロックの取り出し作業手順の説明>
以上のようにして製作したブロックを型枠1から取り出す作業の手順は以下の通りである。
なお、当該作業は、型枠1に装着された鋼製中蓋60及び容器固定具51を取り外した後に行われる。
まず、図4(a)に示される締結具30におけるナット33を緩めた後に、スイングボルト32を枢支ピン31の回りに揺動操作して、螺子軸部32bを受け部材34から外し、今後行う側壁13、14の開動作の邪魔にならないように、第4側壁14の横端太材16から外れた位置に螺子軸部32bを位置させて、第3側壁13の横端太材16と第4側壁14の横端太材16とを分離可能な状態とする。
また、第3側壁13の側壁面材15と第4側壁14の側壁面材15とを締結しているボルト及びナット、並びにUクリップを外して、第3側壁13の側壁面材15と第4側壁14の側壁面材15とを分離可能な状態とする。
必要に応じて、第2側壁12の側壁面材15と第3側壁13の側壁面材15とを締結しているボルト及びナット、並びにUクリップを外す、あるいは緩めるとともに、第1側壁11の側壁面材15と第4側壁14の側壁面材15とを締結しているボルト及びナット、並びにUクリップを外す、あるいは緩めておく。
次いで、図10に示されるように、第2側壁12の横端太材16に対し枢支ピン25を支点として第3側壁13の横端太材16を型枠1の外側に回動させるように操作して第3側壁13を開くとともに、第1側壁11の横端太材16に対し枢支ピン26を支点として第4側壁14の横端太材16を型枠1の外側に回動させるように操作して第4側壁14を開いて、第3側壁13と第4側壁14とを分離し、2つの側壁13、14を開放する。
これにより、ブロックを収容している収納容器3と型枠1との密着状態が解消される。
次いで、例えば、フォークリフトやクレーン等の荷役機械に装着された専用吊り具に、収納容器3の吊り上げ用ベルト45(図5参照)を引っ掛け、フォークリフトの操作により、ブロックを収容している収納容器3を引き上げて型枠1から抜き取り、抜き取った収納容器3を一旦地上に降ろし、外袋41の外側に折り返していた内袋42の上部を、収容しているブロックの上面を覆うように被せ、適宜に粘着テープを用いて仮止めし、その上にシートを貼り付けて内袋42を密封する。
そして、図11に示されるように、収納容器3の上部に帽子状の蓋体4を被せ、蓋体4に取り付けられた蓋体固定用テープ50を、収納容器3に取り付けられた蓋体固定用フック47に係合させて緊縛することにより、収納容器3に被せた蓋体4を固定して、外袋41を封緘・密封する。
こうして、蓋体4によって封緘・密封された収納容器3は、任意の搬出先に搬出したり、直ちに搬出できない場合は任意の保管場所で保管する。
<作用効果の説明>
本実施形態の型枠1によれば、型枠1を構成する側壁11~14のうち、2つの隣接する側壁11、12を固定設置とし、他の2つの側壁13、14のそれぞれ一方の側縁を固定設置した側壁11、12の側縁のそれぞれに揺動可能に取り付け、他方の側縁同士を分離可能に取り付けるようにすることで、他の2つの側壁13、14を開放可能にするようにしているので、製作したブロックを収容している収納容器3を型枠1から取り出す際に、他の2つの側壁13、14を開放すれば、収納容器3と型枠1との密着状態が解消されることになり、型枠1を分解することなく収納容器3を型枠1から容易に取り出すことができる。
また、側壁11~14を、壁面を構成する側壁面材15と、該側壁面材15の外面に取り付けられる横端太材16とにより構成し、横端太材16を介して、固定設置した側壁11、12と他の2つの側壁13、14とを揺動可能に取り付けるとともに、他の2つの側壁13、14同士を分離可能に取り付けるようにすることにより、必要とされる壁面の広さと剛性を簡易な構成で容易に確保することができるとともに、簡易な構成で他の2つの側壁13、14を開放可能とすることができる。
また、側壁11~14に、型枠1の内部に設置した収納容器3の上縁部を固定する固定手段としての容器固定具51を設けるとともに、型枠1に設置した収納容器3の角部が収容部2の角部にぴったりと合った状態に保つための固定手段としての容器固定補助具55を設けることにより、収納容器3への硬化性材料の充填動作をより安定的に行うことができる。
以上、本発明の型枠について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の型枠は、型枠を分解することなくブロックを型枠から容易に取り出すことができるという特性を有していることから、例えば、放射性物質を含む焼却灰等とセメントミルクとの混練物や、セメントに砂、砂利、小石、砕石等の骨材及び水を適当な割合で混練した普通コンクリート、発泡スチロール、プラスチック等の樹脂を硬化させて六面体形状のブロックを製作する用途に好適に用いることができ、産業上の利用可能性が大である。
1 型枠
3 収納容器
4 蓋体
11 第1側壁
12 第2側壁
13 第3側壁
14 第4側壁
15 側壁面材
16 横端太材
25、26 枢支ピン
30 締結具
51 容器固定具(固定手段)
55 容器固定補助具

Claims (4)

  1. 上部を開放した六面体形状をし、内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作するために用いられる型枠において、前記型枠を構成する4つの側壁を底床材上に設置するようにするとともに、該側壁のうち、2つの隣接する側壁を固定設置とし、他の2つの側壁のそれぞれ一方の側縁を固定設置した側壁の側縁のそれぞれに揺動可能に取り付け、他方の側縁同士を分離可能に取り付けるようにすることで、他の2つの側壁を開放可能にするようにしたことを特徴とする型枠。
  2. 前記底床材が荷役用のフォークが差し込まれる差込口を有してなることを特徴とする請求項1に記載の型枠。
  3. 前記側壁を、壁面を構成する側壁面材と、該側壁面材の外面に取り付けられる横端太材とにより構成し、横端太材を介して、固定設置した側壁と他の2つの側壁とを揺動可能に取り付けるとともに、他の2つの側壁同士を分離可能に取り付けるようにし、4つの側壁が、隣接する側壁の側壁面材の側縁の端面同士が傾斜面で接触し、かつ、他の2つの側壁同士を、一方の側壁の横端太材に枢支ピンを介して連結されるスイングボルトと、該スイングボルトに螺合するナットと、他方の側壁の横端太材に配設される受け部材とで構成される締結具により、横端太材を介して固定するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の型枠。
  4. 前記側壁を、壁面を構成する側壁面材と、該側壁面材の外面に取り付けられる横端太材とにより構成し、該側壁に、型枠の内部に設置した、上部を開放した六面体形状をし、内部に硬化性材料を充填して硬化させることで六面体形状のブロックを製作するために用いられる収納容器の上縁部を固定する、側壁面材の上面に載置される帯板状のウェブ部と、該ウェブ部の両側縁に一体的に垂設されて収納容器の上縁部と側壁面材とを挟み込む一対のフランジ部とを有してなり、側壁面材と収納容器の上縁部とに跨るように両者に被せることが可能な溝形鋼材からなる容器固定具と、収納容器の角部に縫着された本体固定用ベ
    ルトを介して収納容器の角部を収容部の角部に固定する、隣接する側壁面材の片側の上面に固着される嵩上板と、該嵩上板上に固着される引っ掛け棒とにより構成される容器固定補助具とからなる固定手段を設けてなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の型枠。
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