JP7062246B2 - ビタミンdアナログ製剤およびその調製方法 - Google Patents

ビタミンdアナログ製剤およびその調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、固体製剤であって、ビタミンDアナログを含む医薬組成物に関し、さらに、2軸押出技術により上記医薬組成物を調製・獲得する方法に関し、医薬調製の技術分野に属する。
カルシフェロールシリーズ医薬は、ビタミンDの構造アナログである。全世界で市販されているビタミンDアナログは、主に、骨粗鬆症、腎透析患者二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)および乾癬の治療に用いられている。外国では、抗ガン剤として臨床研究を行うものがある。臨床で広く適用されている該医薬には、ビタミンD2、ビタミンD3、カルシフェジオール、カルシトリオール、アルファカルシドール、エルデカルシトール、ドキセルカルシフェロール、マキサカルシトール、パリカルシトール、タカルシトール、カルシポトリオールなどが含まれている。
高い品質要求の含有量均一性を得ることは、該低投与量ビタミンDアナログ医薬固体製剤を調製する主な難点の1つである。規格が1mg以下、ひいてはマイクログラムレベルの低投与量固体製剤に対して、含有量均一性は、その肝心な品質属性の1つである。含有量均一性の変化は、直接的に医薬のセキュリティおよび有効性に影響を及ぼし、処方およびプロセスの変化は、いずれも含有量均一性に影響を及ぼしている。そのため、製品及びプロセスの開発において、含有量均一性に対する評価は、とても必要である。
よく用いられる固体製剤の調製プロセスは、該超低投与量製品の含有量均一性への要求を満たすことができず、特に、コマーシャルバッチにおいて、パラメータの変化は、低投与量医薬の理化性質への影響が極めて著しい。我々は、試験探索において、ロットサイズを2万錠以上までに増加すると、錠剤の含有量均一性が品質要求を満たしにくいことを発見した。大量の人的資源・物的資源を消費し、機器の各パラメータを厳しく制御してこそ、何とか含有量均一性指標を満たすことができるが、例えばカルシフェロール前駆体、分解生成物の不純物などの他の品質属性は、品質要求を満たすことができない。
ビタミンDアナログにおける対応する前駆体、分解生成物などの物質は、化学的構造で類似するため、主薬と同様な特性を有する可能性が高く、つまり、投与量が低いとともに活性が高い。現在、薬学技術の局限性に鑑み、大量の単一の転化生成物または分解生成物を得てセキュリティを研究しにくい。例えば、ビタミンDアナログの前駆体について、従来手段で、確かに大量の精製品を得て狙いセキュリティの評価を行いにくい。対応する前駆体と主薬との間は、動的平衡の関係であり、従来技術では、この両者が完全に分離されにくい。現段階では、製剤プロセスに頼らなければ、その前駆体を検証されたセキュリティの範囲内に制御することができない。そのため、転化生成物または分解生成物に対する研究が無視されてはならず、それらに対する注目が失われてはならない。従来技術において、含有量均一性の課題を解決するために、通常、微粉化プロセス、流動床造粒法、噴霧乾燥法、超臨界流体法、転化生成物または分解生成物などが用いられている。しかしながら、ビタミンDアナログ自体の不安定な特徴により、光、湿潤、高温の場合、転化又は分解しやすい。例えば、造粒過程、乾燥過程、押出過程、および後続貯蔵過程において、該医薬は、極めて分解・転化しやすい。一般的な調製技術を用いる場合、反応時間が長く、材料が長期にわたって摩擦し接触して発熱するため、より分解・転化しやすく、ビタミンDアナログの前駆体及び分解生成物を生成することに起因して、ビタミンDアナログ医薬製剤の含有量および臨床適用における効果的な投与量に影響を及ぼしている。
ホットメルト押出機は、ホットメルト押出(HME)モジュールおよび2軸押出(TSG)モジュールを含み、1軸/2軸押出機器を用いて、材料が固体搬送、溶融、溶融体搬送の3つの段階を経て、ニーダー及びスクリュー素子の強いせん断作用下で、十分に混合して分散した成形製品を得るものである。ホットメルト押出過程では、1台の機器で混合、造粒及び製品成形などの複数種の単位操作を実現することができ、工程が少なく、エネルギー消費が低く、コストが低く、収率が高く、連続化、密閉式で製造することが可能であるなどの特徴を有する。該技術は、難溶性医薬の溶出度の向上、徐放製剤及び局部投与製剤の調製などの面で突出した優勢を有し、製剤技術の医薬伝達システムにおける新たなホットスポットになっている。特に、その調製プロセスを更に含むことで、産業化拡大生産を実現しやすいことを注意すべきである。また、2軸技術機器を用いることにより、ホットメルト押出技術の調製モードを実現できるだけでなく、2軸技術造粒の工程をよく実現することができ、特に、医薬含有量が低く、高温、空気、水などの環境要素に敏感な医薬製剤に対して、含有量均一性、安定性などの品質指標をより良く向上することができる。従来技術において、ビタミンDアナログの組成物およびその製剤の調製における2軸押出技術の適用が未だ報道されていない。
現在、固体製剤を調製して粒子を得る方法としては、一般的にウェットプロセス造粒およびドライプロセス造粒が用いられ、より良く用いられるのはウェットプロセス造粒である。しかしながら、ウェットプロセス造粒には、以下のような克服しにくい欠陥が存在する。
1)水に接触することが不可避であるため、安定性の悪い医薬が水に接触すると分解する可能性があり、結晶形の変化を起こした。造粒過程において乾燥粉末が水に接触すると放熱することに起因して、熱により医薬が破壊された。例えばエタノールなどの水を含有しない有機試料を用いて造粒を行っても、含有料均一性を確保するために、長期にわたって撹拌し、せん断し、分散させる必要があることに起因して、材料粒子が過度に摩擦し発熱して分解した。
2)ウェットプロセス造粒は、ビタミンDアナログ医薬の固体製剤を調製する場合、一般的な撹拌形態によりビタミンDアナログ医薬を均一に分散させにくいため、医薬の含有量均一性が悪く、通常、中国薬局方2015年版四部通則0941号における含有量均一性検査法に関する規定を満たすことができない。
3)プロセスの再現性が悪く、バッチ間の含有量データがバラバラであり、調製プロセス及び製品品質の不安定性と表現されている。
従来技術における不足に対して、つまり、従来ビタミンDアナログ医薬の調製方法がその含有量均一性の要求を満たすことができず、およびビタミンDアナログ自体の不安定な要素、造粒過程で医薬が前駆体へ転化しやすいか、或いは分解生成物へ分解しやすいという欠陥に対して、本発明は、固体製剤であって、ビタミンDアナログを含む組成物を提供しており、前記ビタミンDアナログは、ビタミンD3、カルシフェジオール、カルシトリオール、アルファカルシドール、エルデカルシトール、ドキセルカルシフェロール、マキサカルシトール、パリカルシトール、タカルシトール、カルシポトリオールから選ばれる1種であり、前記ビタミンDアナログは、対応する無水物、水和物または溶媒和物から選ばれていてもよく、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成した、対応するビタミンDアナログの前駆体の量が7%以下であり、好ましくは、前駆体の量が5%以下であり、さらに好ましくは、前駆体の量が3%以下またはそれ以下である。
本発明は、前記医薬組成物であり、一般的な造粒法により調製されてもよく、遠心造粒法、高速せん断混合造粒法、ローリング造粒法、流動床造粒法、噴霧造粒法、液相での結晶化造粒法、溶融造粒法、流動床噴霧造粒法を含むがそれに限定されず、流動床噴霧造粒法であることが好ましい。流動床造粒法は、噴霧位置によって流動床下部噴霧造粒法、流動床サイド噴霧造粒法または流動床上部噴霧造粒法に細分されてもよい。
ウェット粒子を得た後、乾燥時の温度および時間は、製品の最終の前駆体の含有量を制御するための重要なパラメータである。例えば、最適なパラメータ条件は、得た粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~4hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
好ましくは、流動床噴霧造粒法を優先して用いてアルファカルシトール錠を調製する。
好ましくは、流動床噴霧造粒法を優先して用いてエルデカルシトール錠を調製する。
好ましくは、流動床噴霧造粒法を優先して用いてカルシトリオール錠を調製する。
2軸押出造粒法は、低投与量医薬製剤を調製するプロセスにおいて独特な優勢を有する。例えば、より好ましくは、前記組成物は、
a)ビタミンDアナログを溶媒に溶解させて溶液を得、溶媒が無水エタノールであることが好ましく、該溶液に安定剤を選択的に添加し溶解させていてもよいか、或いは安定剤を添加しなくてもよいステップと、
b)他の固体形態の補助材料を均一に混合して乾燥粉末を形成するステップと、
c)上記ステップbで得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、上記ステップaで得た溶液を蠕動ポンプによって押出機へ導入し、同時に調節される機器パラメータには、乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、2軸スクリューの回転速度、および押出温度が含まれ、2軸押出機を作動させて造粒を行うことにより、ウェット粒子を得るステップと、
d)ウェット粒子を乾燥させ、整粒を行うことにより、ドライ粒子であって含有量が極めて均一のビタミンDアナログの組成物を得るステップと、を含む2軸押出造粒法により調製され、
前記固体形態の補助材料は、充填剤、バインダー、酸化防止剤のうちの1種または複数種を含み、前記安定剤は、ビタミンDアナログに対して安定作用を有すると共に、該ビタミンDアナログの対応する1β型不純物への分解を抑制可能なものである。
好ましくは、前記組成物は、固体製剤における錠剤、カプセル剤、粒子剤またはドライサスペンションであり、該固体製剤の成分には、潤滑剤がさらに含まれ、該固体製剤は、更に一般的な製剤技術を用いて、上記調製されたドライ粒子を調製することにより得られる。
好ましくは、前記充填剤は、デンプン、アルファ化デンプン、トウモロコシデンプン、ラクトース一水和物、無水ラクトース、マンニトール、微結晶セルロースから選ばれる1種または複数種であり、バインダーは、ポビドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、酸化防止剤は、没食子酸プロピル、DL-α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)から選ばれる1種または複数種であり、潤滑剤は、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリルフマル酸ナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、安定剤を添加する必要がある場合、安定剤は、トゥイーン、スパン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポロキサマー188、ショ糖ステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)オクタデシルヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアレートから選ばれる1種または複数種である。
本発明における技術態様によれば、2軸押出造粒法により調製されたウェット粒子に対して、品質要求を満たすために、乾燥温度および時間を制御する必要がある。例えば、粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~4hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
2軸技術造粒過程におけるパラメータの調節および設定について、テストバッチ、パイロットバッチ、およびコマーシャルバッチでは、薬品バッチの大きさに基づいて関連パラメータの合理的な調節および設定を行う必要があり、一定ではないものであることを見出した。具体的には、粒子の品質指標に基づいて選別と確定が行われる。以下、乾燥粉末の供給速度1.0~3.0kg/hrを例として、関連パラメータの設定について説明する。
固体形態の補助材料を混合造粒機で均一に混合させる時間は、5分間以上であってこそ、均一な乾燥粉末を調製することができる。乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、2軸スクリューの回転速度の3つのパラメータの設定は、互いに連携する必要があり、乾燥粉末の供給速度が1.0~3.0kg/hrであり、蠕動ポンプの回転速度が2rpm~8rpmであり、2軸スクリューの回転速度が100rpm~400rpmであり、且つ、単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」が7:1~11:1であり、8.5:1~9:1であることが好ましく、2軸押出機の造粒温度が20~25℃に制御され、且つ粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~4hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
本発明に係る処方において、酸化防止剤の重量比が低いため、その混合均一性を考査する必要がある。実験では、固体形態の補助材料担体は、ウェットプロセス混合造粒機において、撹拌回転速度5r/s、せん断速度5r/s、混合時間3分間、5分間、および8分間の条件下で、均一に混合することができるか否かについて考査する。3分間混合すると、材料がまだ完全に均一に混合せず、5分間混合した後、混合粉末の各サンプリングポイントにおける酸化防止剤の含有量が均一になる。
実際の押出プロセス研究過程において、乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度および2軸スクリューの回転速度の三者同士の設定は互いに連携してこそ、適切なウェット粒子を調製することができる。本発明において、大量の実験によって得られた最適なプロセス条件は、乾燥粉末の供給速度が1.0~3.0kg/hrであり、蠕動ポンプの回転速度が2rpm~8rpmであり、2軸スクリューの回転速度が100rpm~400rpmであり、上記回転速度の相互連携は、乾燥粉末と溶液の押出機における滞在時間を1分間~3分間に保持させて、最適な造粒効果を達成するために用いられる。
本発明における技術態様によれば、好ましくは、上記固体製剤において、充填剤の投与量が1錠当たり50~200mgであり、好ましくは、1錠当たり81~83mgであり、バインダーの投与量が1錠当たり0.2~3mgであり、好ましくは、1錠当たり1.0~2.0mgであり、潤滑剤の投与量が1錠当たり0.1~1mgであり、好ましくは、1錠当たり0.4~0.5mgであり、酸化防止剤の投与量が1錠当たり0.02~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.5~1.0mgであり、安定剤の投与量が1錠当たり0.02~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.1~0.5mgである。
ビタミンDアナログを含む組成物の実施形態の1つとして、ビタミンDアナログは、アルファカルシドール(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1α,3β-ジオール)であり、該組成物は、固体製剤であり、錠剤であることが好ましく、アルファカルシドール、充填剤、バインダー、潤滑剤、酸化防止剤および安定剤を含み、安定剤の添加は、アルファカルシドールの1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β-ジオール)への分解を抑制するために用いられ、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成した1β型不純物の量が0.3%以下であり、好ましくは、0.1%以下またはそれ以下である。
好ましくは、該固体製剤は錠剤であり、充填剤が無水ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、微結晶セルロース、ショ糖から選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、無水ラクトースであり、バインダーがポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ポビドンK30であり、潤滑剤がタルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリルフマル酸ナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ステアリン酸マグネシウムであり、酸化防止剤が没食子酸プロピル、DL-α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)から選ばれる1種または複数種であり、安定剤がトゥイーン、スパン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポロキサマー188、ショ糖ステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)オクタデシルヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアレートから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、トゥイーン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油から選ばれる1種または複数種であり、より好ましくは、トゥイーンである。
好ましくは、上記アルファカルシドール固体製剤は、錠剤であり、充填剤の投与量が1錠当たり50~200mgであり、好ましくは、1錠当たり81~83mgであり、バインダーの投与量が1錠当たり0.2~3mgであり、好ましくは、1錠当たり1.0~2.0mgであり、潤滑剤の投与量が1錠当たり0.1~1mgであり、好ましくは、1錠当たり0.4~0.5mgであり、酸化防止剤の投与量が1錠当たり0.05~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.5~1.0mgであり、安定剤の投与量が1錠当たり0.02~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.1~0.5mgである。
好ましくは、上記アルファカルシドール固体製剤は、2軸押出技術により調製され、粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~5hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
より好ましくは、前記組成物は、アルファカルシトール錠剤であり、充填剤が無水ラクトースであり、バインダーがポビドンK30であり、潤滑剤がステアリン酸マグネシウムであり、酸化防止剤が没食子酸プロピル、またはBHT、またはBHTとBHAの組合せであり、安定剤がトゥイーン80であり、且つトゥイーン80の投与量が1錠当たり0.02~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.1~0.5mgである。
アルファカルシドールについて、本発明は、固体製剤に含まれるアルファカルシドールの分解を抑制する方法を提供する。前記製剤は、充填剤、バインダー、潤滑剤、酸化防止剤、および安定剤を含み、安定剤の添加により、アルファカルシドールの1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β-ジオール)への分解を抑制して、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成した(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β-ジオールの量が0.3%以下であり、好ましくは、0.1%以下またはそれ以下である。
アルファカルシドールについて、本発明は、2軸押出技術によりアルファカルシトール錠剤を調製する方法を提供する。錠剤の処方は、アルファカルシドール、トゥイーン80、無水ラクトース、没食子酸プロピル、ポビドンK30、ステアリン酸マグネシウムを含み、具体的には、下記ステップが用いられる。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し、溶解させて溶液を得る。
2)処方に基づいて無水ラクトース、没食子酸プロピル、ポビドンK30を量り、ウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得る。
3)上記ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、上記ステップ1で得た溶液を低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、2軸スクリューの回転速度を同時に調節し、2軸押出機を作動させて造粒を行い、押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始することにより、ウェット粒子を得る。そのうち、前記乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、2軸スクリューの回転速度の三者同士の設定は、互いに連携する必要があり、乾燥粉末の供給速度が1.0~3.0kg/hrであり、蠕動ポンプの回転速度が2rpm~8rpmであり、2軸スクリューの回転速度が100rpm~400rpmであり、且つ、単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」が7:1~11:1であり、8.5:1~9:1であることが好ましい。
4)ステップ3で得たウェット粒子を乾燥させてドライ粒子を得る。前記乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~4hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
5)ドライ粒子を16~24メッシュの篩、好ましくは20メッシュの篩にかけて整粒した後、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得る。
ビタミンDアナログを含む組成物の実施形態の1つとして、ビタミンDアナログは、エルデカルシトール(化学名称(5Z,7E)-(1R,2R,3R)-2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1,3,25-トリオール)であり、該組成物は、固体製剤であり、錠剤であることが好ましく、エルデカルシトール、充填剤、バインダー、潤滑剤、および酸化防止剤を含み、酸化防止剤の添加は、エルデカルシトールがエルデカルシトール前駆体(化学名称6Z-(1R,2R,3R)-2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-9,10-セココレスタ-5(10),6,8(9)-トリエン-1,3,25-トリオール)への転化を抑制するために用いられ、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成したエルデカルシトール前駆体の量が7%以下であり、好ましくは、前駆体の量が5%以下であり、さらに好ましくは、前駆体の量が3%以下またはそれ以下である。
好ましくは、該固体製剤は、エルデカルシトール錠剤であり、含まれた充填剤が無水ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、微結晶セルロース、ショ糖から選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、無水ラクトースであり、バインダーがポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ポビドンK30であり、潤滑剤がタルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリルフマル酸ナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ステアリン酸マグネシウムであり、酸化防止剤が没食子酸プロピル、DL-α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)から選ばれる1種または複数種である。
より好ましくは、該固体製剤は、エルデカルシトール錠剤であり、充填剤が無水ラクトースであり、バインダーがポビドンK30であり、潤滑剤がステアリン酸マグネシウムであり、酸化防止剤が没食子酸プロピル、またはBHT、またはBHTとBHAの組合せである。
好ましくは、エルデカルシトール錠剤において、充填剤の投与量が1錠当たり50~200mgであり、好ましくは、1錠当たり80~84mgであり、バインダーの投与量が0.2~3mgであり、好ましくは、1錠当たり0.4~0.5mgであり、潤滑剤の投与量が1錠当たり0.1~1mgであり、好ましくは、1錠当たり0.4~0.5mgであり、酸化防止剤の投与量が0.05~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.5~1.0mgである。
品質要求をさらに向上させるために、上記処方を基に、該固体製剤には、安定剤がさらに含まれ、安定剤は、トゥイーン、スパン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポロキサマー188、ショ糖ステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)オクタデシルヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアレートから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、トゥイーン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油から選ばれる1種または複数種であり、より好ましくは、トゥイーンであり、安定剤の添加は、エルデカルシトールの1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-(1S,2R,3R)-2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1,3,25-トリオール)への転化を抑制するために用いられ、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成した1β型不純物の量が0.3%以下であり、好ましくは、0.1%以下またはそれ以下である。
より好ましくは、該固体製剤は、エルデカルシトール錠剤であり、充填剤が無水ラクトースであり、バインダーがポビドンK30であり、潤滑剤がステアリン酸マグネシウムであり、酸化防止剤が没食子酸プロピル、またはBHT、またはBHTとBHAの組合せであり、安定剤がトゥイーン80であり、且つトゥイーン80の投与量が1錠当たり0.02~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.1~0.5mgである。
好ましくは、該エルデカルシトール錠剤は、2軸押出造粒法により調製され、粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~5hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
エルデカルシトールについて、本発明は、固体製剤に含まれるエルデカルシトールのエルデカルシトール前駆体への転化を抑制する方法を提供する。前記製剤は、充填剤、バインダー、潤滑剤、および酸化防止剤を含み、酸化防止剤の添加により、エルデカルシトールのエルデカルシトール前駆体(化学名称6Z-(1R,2R,3R)-2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-9,10-セココレスタ-5(10),6,8(9)-トリエン-1,3,25-トリオール)への転化を抑制して、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成した6Z-(1R,2R,3R)-2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-9,10-セココレスタ-5(10),6,8(9)-トリエン-1,3,25-トリオールの量が3%以下またはそれ以下である。
本発明は、固体製剤に含まれるエルデカルシトールのエルデカルシトール1β型不純物への分解を抑制する方法をさらに提供する。前記製剤は、充填剤、バインダー、潤滑剤、酸化防止剤、および安定剤を含み、安定剤の添加により、エルデカルシトールのエルデカルシトール1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-(1S,2R,3R)-2-(3-ヒドロキシプロポキシ)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1,3,25-トリオール)への分解を抑制して、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成した1β型不純物の量が0.3%以下であり、好ましくは、0.1%以下またはそれ以下である。
エルデカルシトールについて、本発明は、2軸押出技術によりエルデカルシトール錠剤を調製する方法を提供する。錠剤の処方には、エルデカルシトール、無水ラクトース、ポビドンK30、ステアリン酸マグネシウム、酸化防止剤が含まれる。該溶液に、安定剤を添加していてもよく、安定剤は、トゥイーン80であることが好ましく、或いは、安定剤を選択的に添加しなくてもよい。該調製方法には、具体的に以下のようなステップが用いられる。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させて溶液を得る。好ましくは、該溶液に、安定剤を選択的に添加し溶解させていてもよいが、安定剤を添加しなくてもよい。
2)処方に基づいて無水ラクトース、ポビドンK30を量り、ウェットプロセス造粒機に投入した後、酸化防止剤を投入し、均一に混合し、ウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得る。酸化防止剤は、没食子酸プロピル、DL-α-トコフェロール、BHT、またはBHTとBHAの組合せである。
3)上記ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、上記ステップ1で得た溶液を低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、および2軸スクリューの回転速度を同時に調節し、2軸押出機を作動させて造粒を行い、押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始することにより、ウェット粒子を得る。前記乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、2軸スクリューの回転速度の三者同士の設定は、互いに連携する必要があり、乾燥粉末の供給速度が1.0~3.0kg/hrであり、蠕動ポンプの回転速度が2rpm~8rpmであり、2軸スクリューの回転速度が100rpm~400rpmであり、且つ、単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」が7:1~11:1であり、8.5:1~9:1であることが好ましい。
4)得たウェット粒子を乾燥させて、ドライ粒子を得る。前記乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~5hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
5)ドライ粒子を16~24メッシュの篩、好ましくは20メッシュの篩にかけて整粒した後、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得る。
ビタミンDアナログを含む組成物の実施形態の1つとして、ビタミンDアナログは、カルシトリオール(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1α,3β,25-トリオール)であり、該組成物は、固体製剤であり、錠剤であることが好ましく、カルシトリオール、充填剤、バインダー、潤滑剤、酸化防止剤、および安定剤を含み、安定剤の添加は、カルシトリオールの1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β,25-トリオール)への分解を抑制するために用いられ、遮蔽、室温下で該固体製剤を12ヶ月保存して生成した1β型不純物の量が0.3%以下であり、好ましくは、0.1%以下またはそれ以下である。
好ましくは、前記充填剤は、無水ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、微結晶セルロース、ショ糖から選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、無水ラクトースであり、バインダーは、ポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ポビドンK30であり、潤滑剤は、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリルフマル酸ナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ステアリン酸マグネシウムであり、酸化防止剤は、没食子酸プロピル、DL-α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)から選ばれる1種または複数種であり、安定剤は、トゥイーン、スパン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポロキサマー188、ショ糖ステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)オクタデシルヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアレートから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、トゥイーン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油から選ばれる1種または複数種であり、より好ましくは、トゥイーンである。
より好ましくは、該固体製剤は、カルシトリオール錠剤であり、含まれた充填剤が無水ラクトースであり、バインダーがポビドンK30であり、酸化防止剤が没食子酸プロピル、またはジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、またはジブチルヒドロキシトルエン(BHT)とブチルヒドロキシアニソール(BHA)の組合せであり、安定剤がトゥイーン80、またはポリオキシエチレンステアレートであり、潤滑剤がステアリン酸マグネシウム、またはステアリルフマル酸ナトリウムである。
好ましくは、該固体製剤は、カルシトリオール錠剤であり、充填剤の投与量が1錠当たり50~200mgであり、好ましくは、1錠当たり81~83mgであり、バインダーの投与量が1錠当たり0.2~3mgであり、好ましくは、1錠当たり1.0~2.0mgであり、潤滑剤の投与量が1錠当たり0.1~1mgであり、好ましくは、1錠当たり0.4~0.5mgであり、酸化防止剤の投与量が1錠当たり0.05~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.5~1.0mgであり、安定剤の投与量が1錠当たり0.02~2mgであり、好ましくは、1錠当たり0.1~0.5mgである。
好ましくは、前記カルシトリオール錠剤は、2軸押出造粒法により調製され、粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~5hであり、乾燥温度が40~45℃であり、好ましくは、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である。
本発明は、固体製剤に含まれるカルシトリオールの分解を抑制する方法を提供する。前記製剤は、充填剤、バインダー、潤滑剤、酸化防止剤、および安定剤を含み、安定剤の添加により、カルシトリオールが1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β,25-トリオール)への分解を抑制して、遮蔽、室温下で、該固体製剤を12ヶ月保存して生成した(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β,25-トリオールの量が0.3%以下であり、好ましくは、0.1%以下またはそれ以下である。
本発明は、2軸押出技術によりカルシトリオール錠剤を調製する方法であって、錠剤の処方には、カルシトリオール、安定剤、充填剤、酸化防止剤、バインダー、潤滑剤が含まれ、具体的には、
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、安定剤を添加して溶解させて溶液を得るステップと、
2)処方に基づいて充填剤、酸化防止剤、バインダーを量り、ウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得るステップと、
3)上記ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、上記ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入し、2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、および2軸スクリューの回転速度を同時に調節し、2軸押出機を作動させて造粒を行い、押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始することにより、ウェット粒子を得、前記乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、2軸スクリューの回転速度の三者同士の設定は、互いに連携する必要があり、乾燥粉末の供給速度が1.0~3.0kg/hrであり、蠕動ポンプの回転速度が2rpm~8rpmであり、2軸スクリューの回転速度が100rpm~400rpmであり、且つ、単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」が7:1~11:1であり、8.5:1~9:1であることが好ましいステップと、
4)得たウェット粒子を乾燥させて、ドライ粒子を得、前記乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~5hであり、好ましくは、乾燥温度が40~45℃であり、乾燥時間が0.5~2hであり、且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥であるステップと、
5)ドライ粒子を16~24メッシュの篩、好ましくは20メッシュの篩にかけて整粒した後、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得るステップと、を含み、
前記充填剤は、無水ラクトース、ラクトース一水和物、マンニトール、微結晶セルロース、ショ糖から選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、無水ラクトースであり、バインダーは、ポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ポビドンK30であり、潤滑剤は、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリルフマル酸ナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、ステアリン酸マグネシウムであり、酸化防止剤は、没食子酸プロピル、DL-α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)から選ばれる1種または複数種であり、安定剤は、トゥイーン、スパン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポロキサマー188、ショ糖ステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)オクタデシルヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアレートから選ばれる1種または複数種であり、好ましくは、トゥイーン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油から選ばれる1種または複数種であり、より好ましくは、トゥイーンである、ことを特徴とする方法を提供する。
本発明は、以下のような有益な技術効果および進歩を取得する。
1)本発明は、初めて2軸押出技術によりビタミンDアナログの固体製剤を調製し、ビタミンDアナログ医薬、特にアルファカルシドール、エルデカルシトールおよびカルシトリオールを真剣に研究しており、2軸押出造粒法により錠剤を調製する。含有量均一性は、薬局方の規定を満たしている。しかしながら、従来ウェットプロセス造粒は、低投与量医薬の固体製剤を調製する場合、一般的な撹拌形態によって低投与量医薬が非常に均一に分散しにくいため、医薬の含有量均一性が悪い。
2)本発明における調製方法プロセスは、シンプルであり、エネルギー消費が低く、過程において他の不純物を導入することがなく、且つコマーシャルバッチには、バッチ当たり10万錠であり、溶出度が向上される。対応する前駆体および分解生成物の含有量が低下されて効果的に制御される。プロセスは、再現性が高く、連続する大規模生産を実現しやすい。
3)処方には、従来固体製剤の補助材料以外、安定剤がさらに添加され、トゥイーン80であることが好ましい。原薬を無水エタノールに溶解させた際に、トゥイーン80の添加により、エタノール溶液環境下で主薬を安定させるだけでなく、2軸技術機器内部に投入した混合段階、ひいては後続のウェット粒子乾燥段階に移行した際に、効果的な保護作用を果たすことができ、その分解生成物の生成の抑制に対して肝心な作用を発揮する。例を挙げて説明することにより、トゥイーン80は、化学的構造でポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートであり、非イオン性界面活性剤に属し、エタノール溶液および混合造粒ならびに後続乾燥過程において、両親媒性のトゥイーンは、疎水性、且つ含有量の極めて低いアルファカルシドールに対して、効率的にミセルの形態で保護、包みを行うことで、外界の光、高温、酸素、水分などの要素から断絶し、アルファカルシドール分解生成物の生成を抑制することに対して肝心な作用を発揮すると推定している。
4)我々は、各種の要素がアルファカルシドールまたはカルシトリオールの前駆体及び分解生成物の生成への影響について細かく研究している。アルファカルシトール錠剤とカルシトリオール錠剤の処方についての研究において、酸化防止剤、例えば没食子酸プロピルまたはDL-α-トコフェロールの添加により、対応する前駆体の生成の抑制に対して顕著な影響がなく、逆に、分解生成物の生成を増加させることがあることを見出した。例えば、アルファカルシトール錠剤の処方において、同じ錠重量85mgを維持しながら、それぞれ0.05mg、0.1mg、0.5mg、1.0mgの没食子酸プロピルを添加することにより、没食子酸プロピルを一定の量までに添加した後、投与量の増加に伴い、アルファカルシドール前駆体の含有量をさらに低下することができないことを見出した。しかし、対応する錠剤を調製した後、後続の安定性試験において分解生成物、例えば1β型不純物が高く増加している。没食子酸プロピルの投与量の低減は、ある程度で分解生成物の生成を低減させることもできる。処方において、トゥイーン80の添加により、分解生成物の生成を効果的に抑制できることを思いがけずに見出した。カルシトリオール錠剤の研究において、酸化防止剤の投与量の増加が前駆体の制御への影響があまり大きくないが、より多くの分解生成物の生成を引き起こしたことも見出した。一部の非イオン性界面活性剤、例えばトゥイーン、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステアレートなどは、分解生成物、特に1β型不純物の生成を効果的に制御することができる。そのため、上記界面活性剤高分子材料は、ミセル形態によって主薬分子の周りに包まれ、外界からの破壊要素を断絶する作用を果たすと推定されている。
エルデカルシトールの市販製剤は、ソフトカプセルであり、エルデカルシトール錠剤を探索する過程において、驚くべきことに、アルファカルシドール及びカルシトリオールと異なる意外な結果を見出した。即ち、エルデカルシトール錠剤において、酸化防止剤の投与量の増加は、エルデカルシトール前駆体の生成を著しく制御することができる。それは、化学分子構造に関連する可能性があると推定されている。エルデカルシトール分子において、3-位がヒドロキシプロポキシであり、アルファカルシドールまたはカルシトリオール分子の対応する位置に置換基がない。エルデカルシトールの前駆体は、分子ポテンシャルエネルギー、および空間配座上の舟形といす形の転化において、アルファカルシドール及びカルシトリオール分子と明らかな区別がある。それは、酸化防止剤がエルデカルシトール前駆体に対する制御がより顕著であることを起こす原因になると推定されている。
5)実験過程において、固体形態の補助材料混合形態及び混合時間について考査し、後続の供給速度と溶液添加速度との合致、および最終材料の均一性をさらに確保する。
6)実験過程において押出温度による影響も考査する。ビタミンDアナログ自体の不安定な要素により、実験過程において、押出温度が最終製剤の含有量および安定性を直接的に影響するが、従来技術における2軸押出技術医薬分野適用において、この要素を考慮する必要がない。本発明は、大量の実験により、2軸押出機の造粒温度が20~25℃に制御されることで、市販されたアルファカルシトール錠剤よりも、実施例におけるアルファカルシトール錠剤中の前駆体の含有量が著しく低下され、造粒過程における医薬の分解・転化を効果的に防止し、有益な技術的進歩を有することが検証されている。しかしながら、一般的なウェットプロセス造粒は、上述した点を達成できず、撹拌過程において、溶媒の加熱揮発過程における体系の温度が高いことに起因して、医薬分子が転化・分解する。そのため、温度は、2軸押出造粒過程における肝心なプロセスパラメータの1つになる。
7)2軸押出造粒過程におけるパラメータの調節および設定についても、本発明の技術態様において注意されなければならないものである。例を挙げて、乾燥粉末の供給速度を1.0~3.0kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を2rpm~8rpm、2軸スクリューの回転速度を100rpm~400rpmに調節した場合、得た粒子が均一であり、押出物の含有量が均一であり、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」が7:1~11:1であり、8.5:1~9:1であることが好ましい。
8)本発明は、2軸押出造粒技術(用いられたホットメルト押出機のサイズ:サーモフィッシャーPHARMA16)を用いることにより、工程が少なく、エネルギー消費が低く、安全で汚染がなく、混合に死角がなく、分散効果がよく、均一性が高く、医薬損失が少なく、複数種の単位操作を一体することができ、スペースを節約し、コストを低減させるなどの特徴を有するため、該技術は、製剤技術医薬伝達システムにおける新たなホットスポットになっている。また、その調製プロセスは、十分に産業化コマーシャルバッチを実現しやすい。従来技術において、ビタミンDアナログの組成物およびその製剤の調製における2軸押出技術の適用が未だ報道されていない。
本発明に係る目的、特徴および利点をより容易に理解するために、以下は、具体的な実施例を結び付けて本発明の実施形態について詳細に説明する。
以下の記載において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な詳細を説明しているが、本発明は、ここで記載される形態と異なる他の形態で実施されてもよい。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱しない場合で類似する普及を行うことができるため、本発明は、以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
[実施例1] アルファカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
アルファカルシドール 0.5μg
無水ラクトース 81.5mg
ポビドンK30 2mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させ、トゥイーン80を添加し溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、没食子酸プロピルをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を1.0~2.0kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を2rpm~4rpm、2軸スクリューの回転速度を100rpm~200rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を8.5:1~9:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例2] アルファカルシトール錠剤の調製(界面活性剤を添加しない)
単回投与処方:
アルファカルシドール 0.5μg
無水ラクトース 82.6mg
ポビドンK30 2mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、没食子酸プロピルをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~3.0kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~8rpm、2軸スクリューの回転速度を300rpm~400rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~9:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例3] アルファカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
アルファカルシドール 1μg
無水ラクトース 81.5mg
ポビドンK30 2mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.2mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、没食子酸プロピルをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を1.5~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を3rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~300rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~9:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例4] アルファカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
アルファカルシドール 0.5μg
無水ラクトース 81.5mg
ポビドンK30 2mg
BHT 1mg
ステアリルフマル酸ナトリウム 0.4mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレート添加し溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、BHTをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を1.5~2.0kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を3rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を250rpm~300rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~9:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を24メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリルフマル酸ナトリウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例5] アルファカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
アルファカルシドール 0.5μg
無水ラクトース 81.55mg
ポビドンK30 2mg
DL-α-トコフェロール 2mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油を添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、DL-α-トコフェロールをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~6rpm、2軸スクリューの回転速度を100rpm~150rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~9:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を16メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例6] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.5μg
無水ラクトース 83.6mg
ポビドンK30 0.5mg
没食子酸プロピル 0.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、没食子酸プロピルをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~3.0kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~6rpm、2軸スクリューの回転速度を100rpm~200rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~9:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例7] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.75μg
無水ラクトース 82.6mg
ポビドンK30 1mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、没食子酸プロピルをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を1.5~2.0kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を5rpm~7rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~300rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を9:1~8.5:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例8] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.5μg
無水ラクトース 83.1mg
ポビドンK30 0.5mg
BHT 1mg
ステアリルフマル酸ナトリウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、BHTをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を6rpm~7rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpm、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を9:1~10:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリルフマル酸ナトリウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例9] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.75μg
無水ラクトース 82.6mg
ポビドンK30 1mg
DL-α-トコフェロール 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、DL-α-トコフェロールをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を6rpm~7rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpm、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を9:1~10:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を24メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例10] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.75μg
無水ラクトース 83.0mg
ポビドンK30 0.5mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、没食子酸プロピルをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を3rpm~4rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例11] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.5μg
無水ラクトース 82.4mg
ポビドンK30 1mg
BHT 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.2mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、BHTをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を1.5~2.0kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を5rpm~6rpm、2軸スクリューの回転速度を250rpm~300rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例12] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.75μg
無水ラクトース 82.4mg
ポビドンK30 0.5mg
BHT 0.5mg
BHA 0.5mg
ステアリルフマル酸ナトリウム 0.4mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレートを添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、BHT、BHAをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpm、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリルフマル酸ナトリウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例13] カルシトリオール錠剤の調製
単回投与処方:
カルシトリオール 0.5μg
ラクトース一水和物 70mg
マンニトール 12.6mg
BHT 0.5mg
BHA 0.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.2mg
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.2mg
ポビドンK30 1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油を添加し、溶解させて溶液を得た。
2)ラクトース一水和物、マンニトール、BHT、BHA、ポビドンK30をウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例14] カルシトリオール錠剤の調製
単回投与処方:
カルシトリオール 1μg
無水ラクトース 70mg
ソルビトール 13.1mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.4mg
ヒドロキシプロピルセルロース 0.5mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレートを添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ソルビトール、没食子酸プロピル、ヒドロキシプロピルセルロースをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例15] カルシトリオール錠剤の調製
単回投与処方:
カルシトリオール 3μg
無水ラクトース 70mg
マンニトール 13.4mg
DL-α-トコフェロール 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.4mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.6mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を溶解し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、マンニトール、DL-α-トコフェロール、ヒドロキシプロピルメチルセルロースをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例16] カルシトリオール錠剤の調製(界面活性剤を添加しない)
単回投与処方:
カルシトリオール 0.5μg
ラクトース一水和物 70mg
マンニトール 13.1mg
BHT 0.5mg
BHA 0.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させて溶液を得た。
2)ラクトース一水和物、マンニトール、BHT、BHA、カルボキシメチルセルロースナトリウムをウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例17] カルシトリオール錠剤の調製
単回投与処方:
カルシトリオール 0.5μg
ラクトース一水和物 70mg
ショ糖 12.6mg
BHT 0.5mg
BHA 0.5mg、
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.4mg
ポビドンK30 0.5mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し、溶解させて溶液を得た。
2)ラクトース一水和物、ショ糖、BHT、BHA、ポビドンK30をウェットプロセス混合造粒機に投入し、5分間以上混合して乾燥粉末を得た。
3)ステップ2で得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、ステップ1で得た溶液を、低パルス蠕動ポンプによって押出機へ導入した。2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御し、乾燥粉末の供給速度を2.0~2.5kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を4rpm~5rpm、2軸スクリューの回転速度を200rpm~250rpmに調節し、且つ単位時間内に2軸押出機に投入された上記乾燥粉末と溶液の重量比、即ち「固液比」を10:1~11:1に制御した。押出の最初5分間内の材料を捨てた後に材料の受け取りを開始し、ウェット粒子を得た。
4)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
5)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
実施例18は、実施例1と比較するものである。CN104739793Aにおいてアルファカルシトール錠剤およびその調製方法が開示されている。従来ウェットプロセス造粒方法を用い、実施例1の方法に応じて、本発明における同様の処方およびプロセスを用いて実施例1と比較するアルファカルシトール錠剤を得た。プロセスは以下のとおりである。処方量の原補助材料を量り、それぞれ80メッシュの篩にかけて用意した。バインダー溶液を調製した。篩にかけた主薬、補助材料などを等増分法に応じて均一に混合し、上記バインダー溶液を添加してソフト材を調製した。40メッシュの篩にかけて造粒した後、50℃で30分間乾燥させ、20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合した後、打錠を行うことによって得た。
実施例19は、実施例2と比較するものである。CN1196677Aにおいて低い投与量医薬の固体製剤の調製方法が開示されている。高速せん断混合造粒技術を用い、記載された調製方法に応じて、本発明における同様の処方およびプロセスを用いて実施例2と比較するアルファカルシトール錠剤を得た。プロセスは、概ね以下のとおりである。適量の溶媒を用いて医薬溶液を調製した後、高速せん断混合-造粒機における賦形剤および他の補助材料に徐々添加し、1500rpmで、スラリーパウダーを強く撹拌し、合計10~20分間に混合した後、得た濃縮物をドラム混合機に篩分け、残り材料と均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例20] アルファカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
アルファカルシドール 0.5μg
無水ラクトース 81.5mg
ポビドンK30 2mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトース、ポビドンK30、没食子酸プロピルを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトース、ポビドンK30および没食子酸プロピルの混合物に噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子をオーブンに置き、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例21]アルファカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
アルファカルシドール 0.5μg
無水ラクトース 81.5mg
ポビドンK30 2mg
BHT 1mg
ステアリルフマル酸ナトリウム 0.4mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレートを添加し、溶解させ、そしてポビドンK30、BHTを添加して溶液を得た。
2)無水ラクトースを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子を流動床中で直接乾燥させ、35~40℃で3h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を24メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリルフマル酸ナトリウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例22] アルファカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
アルファカルシドール 0.5μg
無水ラクトース 81.55mg
ポビドンK30 2mg
DL-α-トコフェロール 2mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)アルファカルシドールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油を添加し、溶解させ、そしてポビドンK30、DL-α-トコフェロールを添加して溶液を得た。
2)無水ラクトースを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子を流動床中で直接乾燥させ、30~35℃で3h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を24メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例23] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.75μg
無水ラクトース 82.6mg
ポビドンK30 1mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させた後、ポビドンK30、没食子酸プロピルを添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトースを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子をオーブンにおいて乾燥させ、40~45℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例24] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.5μg
無水ラクトース 83.1mg
ポビドンK30 0.5mg
BHT 1mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.1mg
ステアリルフマル酸ナトリウム 0.4mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレート、ポビドンK30、BHTを添加し、溶解させて溶液を得た。
2)無水ラクトースを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子をオーブンにおいて乾燥させ、35~40℃で3h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリルフマル酸ナトリウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例25] エルデカルシトール錠剤の調製
単回投与処方:
エルデカルシトール 0.5μg
無水ラクトース 82.4mg
ポビドンK30 1mg
BHT 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.2mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)エルデカルシトールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し、溶解させ、そしてポビドンK30、BHTを添加して溶液を得た。
2)無水ラクトースを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子を流動床中で直接乾燥させ、35~40℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例26] カルシトリオール錠剤の調製
単回投与処方:
カルシトリオール 0.5μg
ラクトース一水和物 70mg
マンニトール 12.6mg
BHT 0.5mg
BHA 0.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.2mg
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.2mg
ポビドンK30 1mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油を添加し、溶解させ、そしてポビドンK30、BHT、BHAを添加して溶液を得た。
2)ラクトース一水和物、マンニトールを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子を流動床中で直接乾燥させ、35~40℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例27] カルシトリオール錠剤の調製
単回投与処方:
カルシトリオール 1μg
無水ラクトース 70mg
ソルビトール 13.1mg
没食子酸プロピル 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
ポリオキシエチレンステアレート 0.4mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、ポリオキシエチレンステアレートを添加し、溶解させ、そしてヒドロキシプロピルメチルセルロース、没食子酸プロピルを添加して溶液を得た。
2)無水ラクトース、ソルビトールを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合してウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子を流動床中で直接乾燥させ、35~40℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[実施例28] カルシトリオール錠剤の調製
単回投与処方:
カルシトリオール 3μg
無水ラクトース 70mg
マンニトール 13.4mg
DL-α-トコフェロール 1mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
トゥイーン80 0.4mg
ポビドンK30 0.6mg
無水エタノール 適量
調製方法は、以下のとおりである。
1)カルシトリオールを無水エタノールに溶解させた後、トゥイーン80を添加し、溶解させ、そしてポビドンK30、DL-α-トコフェロールを添加して溶液を得た。
2)無水ラクトース、マンニトールを流動床内に添加し、流動床造粒によってステップ1で得た溶液を無水ラクトースに噴霧し、噴霧が完了した後、流動床内に均一に混合して、ウェット粒子を得た。
3)ウェット粒子を流動床中で直接乾燥させ、35~40℃で2h乾燥させてドライ粒子を得た。
4)ドライ粒子を20メッシュの篩にかけて整粒し、ステアリン酸マグネシウムを添加し、均一に混合し、打錠を行うことによって得た。
[試験例1] トゥイーン80のアルファカルシドールへの溶液中の安定性作用
トゥイーンを含有するアルファカルシドール溶液、およびトゥイーンを含有しないアルファカルシドール溶液をそれぞれ調製し、40℃の条件下で置き、1hごとにサンプリングしてその前駆体物を検出した。
Figure 0007062246000001
上記結果から分かるように、トゥイーン80の添加により、アルファカルシドール溶液に対してアルファカルシドールの安定性を向上させると共に、溶液を調製し、溶液を押出機に徐々添加する過程において、より良い安定性を保持し、分解生成物の生成を抑制することができる。
[試験例2] 界面活性剤の添加がアルファカルシトール錠剤の安定性への影響
実施例1~5で得たアルファカルシトール錠剤の裸錠を、温度40℃、相対湿度75%RH条件下で、開放したままで置き、異なる日数の時間点でサンプリングし、その分解生成物の含有量を検出した。そのうち、実施例1において0.1mgのトゥイーンを含有し、実施例2においてトゥイーンを添加せず、実施例3において0.2mgトゥイーンを含有し、実施例4において0.1mgのポリオキシエチレンステアレートを含有し、実施例5において0.1mgのポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油を含有した。「N.D.」とは、「検出していない」ことを指す。本試験例において、分解生成物とは、アルファカルシドールの1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β-ジオール)を指す。
Figure 0007062246000002
上記結果から分かるように、界面活性剤の添加は、アルファカルシトール錠剤の加速試験条件下での分解生成物1β型不純物の生成速度を抑制すると共に、アルファカルシトール錠剤の貯蔵安定性を向上させることができる。
[試験例3] 界面活性剤の添加がカルシトリオール錠剤の安定性への影響
実施例13~17で得たカルシトリオール錠剤の裸錠を、温度40℃、相対湿度75%RH条件下で、開放したままで置き、異なる日数の時間点でサンプリングし、分解生成物の含有量を検出した。そのうち、実施例13において、合計0.4mgのポリオキシエチレンステアレートとポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油の組合せを含有し、実施例14において0.4mgのポリオキシエチレンステアレートを含有し、実施例15および実施例17において0.4mgのトゥイーンを含有し、実施例16において界面活性剤を添加しなかった。「N.D.」とは、「検出していない」ことを指す。本試験例において、分解生成物とは、カルシトリオールの1β型不純物(化学名称(5Z,7E)-9,10-セココレスタ-5,7,10(19)-トリエン-1β,3β,25-トリオール)を指す。
Figure 0007062246000003
上記結果から分かるように、界面活性剤の添加は、カルシトリオール錠剤の加速試験条件下での分解生成物1β型不純物の生成速度を抑制すると共に、カルシトリオール錠剤の貯蔵安定性を向上させることができる。
[試験例4] アルファカルシトール錠剤の含有量均一性の比較試験
本試験例は、アルファカルシトール錠剤の調製プロセスを注目点として、異なる調製プロセスがアルファカルシトール錠剤における主薬の含有量均一性への影響をキーポイントとして考査した。
Figure 0007062246000004
上記結果から分かるように、実施例18は、等増分法を用いた従来ウェットプロセス造粒プロセスであり、実施例19は、実施例18よりも改良された高速せん断混合造粒法である。実施例1~3において用いられた2軸技術造粒法により得られた錠剤の含有量均一性は、十分に中国薬局方の規定を満たし、且つ、上記2種のプロセスおよび機器により得られた錠剤よりも優れている。
[試験例5] 混合時間の考査
最終製品の均一性への影響を回避するために、補助材料の混合均一性も考査する必要がある。処方量の充填剤、バインダー、酸化防止剤などを混合造粒機に投入して混合し、別途でマーカーを投入した。撹拌回転速度5r/s、せん断速度5r/s、混合時間3分間、5分間および8分間の条件下で、材料を均一に混合することができるか否かを考査した。材料を均一に混合することができるか否かについての考査は、ウェットプロセス混合造粒機の鍋体の5つの異なるサンプリング点のサンプルにおけるマーカーの含有量により判断され、最終、5分間混合した後、混合粉末における各サンプリング点におけるマーカーの含有量が均一であることを測定した。
[試験例6] 押出温度の影響
ビタミンDアナログ医薬自体の不安定な要素により、市販された製品における前駆体の含有量が高い。本発明の実験において、押出温度が最終製剤の含有量および安定性を直接的に影響することも見出した。本発明において、大量の実験により、2軸押出機の造粒温度を20~25℃に制御するので、実施例1におけるアルファカルシトール錠剤における前駆体の含有量は、市販されたアルファカルシトール錠剤よりも著しく低下され、突出した効果を有することが検証されている。それと同時に、サンプルに対して安定性のロフトテストが行われることにより、0~6ヶ月以内では、その前駆体の含有量は、依然として3%以下であることを見出した。
Figure 0007062246000005
[試験例7] 2軸押出造粒過程の制御
2軸押出造粒過程において、乾燥粉末の供給速度、湿潤剤の添加速度(即ち、蠕動ポンプの回転速度)および2軸スクリューの回転速度の三者同士の設定が互いに連携してこそ、適切なウェット粒子を調製ことができる。本発明において、異なるスクリューの回転速度および異なる湿潤剤の添加速度下で製品品質への影響を考査した。乾燥粉末の供給速度を1.0~3kg/hr、蠕動ポンプの回転速度を2rpm~8rpm、2軸スクリューの回転速度を100rpm~400rpmに調節し、固液比を7:1~11:1に調節し、8.5:1~9:1であることが好ましい。この場合、得た粒子が均一であり、押出物の含有量が均一であることを測定した。上記回転速度が互いに連携することは、乾燥粉末及び溶液の押出機における滞在時間を1~3分間に維持して最適な造粒効果を達成することができるためである。
また、材料受取り時間も考査し、混合された材料をフィーダーに投入した。それと同時に、湿潤剤が蠕動ポンプによって押出機へ導入された後、1.5kg/hrの供給速度、4.0rpmの液体添加速度および150rpmの2軸押出速度に応じて、押出物の調製を行い、開始後の2~5分間に受け取った材料の含有量が相対的に高く、品質制御要求を満たさなかった。このような現象を起こした原因は、主に、初期の押出機における固液比を平衡状態に調節していないことである。押出開始5分間後の材料の含有量が正常であり、制御要求を満たしている。そのため、実際の操作過程において、5分間押し出された後に材料の受け取りを開始すべきである。
[試験例8] エルデカルシトール錠剤における酸化防止剤(没食子酸プロピルまたはDL-α-トコフェロール)の投与量が前駆体の含有量への影響
試験方法は以下のとおりである。本発明の実施例6~8における処方を例として、調製プロセスを基に変化することにより、本試験に用いられる試験例の錠剤を得た。そのうち、無水ラクトース、ポビドンK30、ステアリン酸マグネシウムの投与量を一致に保持し、酸化防止剤を含まず、異なる投与量の没食子酸プロピルを含有し、異なる投与量のDL-α-トコフェロールを含有する各々のエルデカルシトール錠剤を順に得た。温度40℃、相対湿度75%RH条件下で、各裸錠を開放したままで置き、20日目の時間点でサンプリングし、分解生成物の含有量を検出した。
Figure 0007062246000006
上記結果から分かるように、酸化防止剤が没食子酸プロピルまたはDL-α-トコフェロールである場合、その投与量の増加に伴い、エルデカルシトール前駆体の含有量がだんだん低下し、前駆体を抑制する効果がより明らかである。これはアルファカルシドール、カルシトリオール錠剤である場合と異なり、後ろの両者における酸化防止剤、例えば没食子酸プロピルが、一定の投与量を超えるとそれぞれの前駆体の含有量に対して著しい作用がなく、対応する前駆体の含有量のバランスレベルにあるため、エルデカルシトールの前駆体が化学分子構造の空間配座での安定状況に関連する可能性があると推定されている。
[試験例9] アルファカルシトール錠剤、エルデカルシトール錠剤およびカルシトリオール錠剤を、遮蔽、室温下で12ヶ月保存した後の対応する前駆体および分解生成物の測定
上述した2軸押出造粒法により調製された錠剤を、上記遮蔽、室温下で12ヶ月保存する安定性試験条件は、市販された製品の包装、例えばアルミプラスチックブリスターパック下で、25℃±2℃および60%RH±5%RHの環境下で12ヶ月保存し、サンプリングし、関連データを検出するように選択されてもよい。
Figure 0007062246000007
[試験例10] アルファカルシトール錠剤、エルデカルシトール錠剤およびカルシトリオール錠剤を遮蔽、室温下で12ヶ月保存した後の対応する前駆体の含有量の測定
上述した流動床噴霧造粒法により調製された錠剤を、遮蔽、室温下で12ヶ月保存する安定性試験条件は、市販された製品の包装、例えばアルミプラスチックブリスターパック下で、25℃±2℃および60%RH±5%RHの環境下で12ヶ月保存して、サンプリングし、関連データを検出するように選択されてもよい。
Figure 0007062246000008
本発明は、2軸押出技術によりビタミンDアナログ製剤を調製することで、薬剤の安定性を著しく向上させ、薬品の品質を大幅に改善することができる、ビタミンDアナログ製剤およびその調製方法を提供する。

Claims (10)

  1. 固体錠剤である、ビタミンDアナログを含む組成物であって、ビタミンDアナログ、充填剤、バインダー、潤滑剤、酸化防止剤および安定剤を含み、
    前記ビタミンDアナログは、カルシトリオール、アルファカルシドール、エルデカルシトールから選ばれる1種であり、
    前記ビタミンDアナログは、対応する無水物、水和物または溶媒和物から選ばれていてもよく、
    前記充填剤は、無水ラクトースであり、1錠当たり50~200mgであり、
    前記バインダーは、ポビドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムから選ばれる1種または複数種であり、1錠当たり0.2~3mgであり、
    前記潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウムであり、1錠当たり0.1~1mgであり、
    前記酸化防止剤は、没食子酸プロピル、DL-α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)から選ばれる1種または複数種であり、1錠当たり0.05~2mgであり、
    前記安定剤は、トゥイーン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油から選ばれる1種または複数種であり、1錠当たり0.02~2mgであり、
    遮蔽、室温下で該固体錠剤を12ヶ月保存して生成した、対応するビタミンDアナログの前駆体の量が7%以下である、組成物。
  2. 遮蔽、室温下で前記固体錠剤を12ヶ月保存して生成した、対応するビタミンDアナログの前駆体の量が5%以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 請求項1または2に記載の組成物の調製方法であって、
    流動床噴霧造粒法にて調製されてなる、調製方法。
  4. 前記流動床噴霧造粒法は、流動床下部噴霧造粒法、流動床サイド噴霧造粒法または流動床上部噴霧造粒法から選ばれる、請求項3に記載の調製方法。
  5. 得た粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~4hであり、
    且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である、ことを特徴とする請求項3に記載の調製方法。
  6. 前記ビタミンDアナログは、アルファカルシドールであり、流動床噴霧造粒法により調製される、ことを特徴とする請求項5に記載の調製方法。
  7. 前記ビタミンDアナログは、エルデカルシトールであり、流動床噴霧造粒法により調製される、ことを特徴とする請求項5に記載の調製方法。
  8. 前記ビタミンDアナログは、カルシトリオールであり、流動床噴霧造粒法により調製される、請求項5に記載の調製方法。
  9. 請求項1または2に記載の組成物の調製方法であって、
    a)ビタミンDアナログを溶媒に溶解させて溶液を得、溶媒が無水エタノールであり、該溶液に安定剤を選択的に添加し溶解させていてもよいか、或いは安定剤を添加しなくてもよいステップと、
    b)他の固体形態の補助材料を均一に混合して乾燥粉末を形成するステップと、
    c)上記ステップbで得た乾燥粉末を固体フィーダーに投入し、上記ステップaで得た溶液を蠕動ポンプによって押出機へ導入し、同時に調節される機器パラメータには、乾燥粉末の供給速度、蠕動ポンプの回転速度、2軸スクリューの回転速度、および押出温度が含まれ、2軸押出機を作動させて造粒を行うことにより、ウェット粒子を得るステップと、
    d)ウェット粒子を乾燥させ、整粒を行うことにより、ドライ粒子であって含有量が極めて均一のビタミンDアナログの組成物を得るステップと、を含む2軸押出造粒法により調製され、
    前記固体形態の補助材料は、充填剤、バインダー、酸化防止剤のうちの1種または複数種を含み、前記安定剤は、ビタミンDアナログに対して安定作用を有すると共に、該ビタミンDアナログの対応する1β型不純物への分解を抑制可能なものである、ことを特徴とする調製方法。
  10. 粒子の乾燥温度が35~50℃であり、乾燥時間が0.5~4hであり、
    且つ粒子の乾燥態様が流動床乾燥、またはオーブン乾燥である、ことを特徴とする請求項9に記載の調製方法。
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