JP7054678B2 - ゲノムdna断片の標的化された精製のための調製用電気泳動方法 - Google Patents

ゲノムdna断片の標的化された精製のための調製用電気泳動方法 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年11月20日に出願された“Preparative Electrophoretic Method for Targeted Purification of Genomic DNA Fragments”と題する米国仮特許出願番号第62/258,384号に基づく優先権を主張しており、この仮特許出願の開示は、その全体が参考として本明細書中に援用される。
序論
全ゲノムシーケンシングの費用の高額さと、全ゲノム配列解析の複雑さとに起因して、大半の次世代シーケンシング実験は、いわゆる標的化されたシーケンシングの探索において、全てのタンパク質コード領域(全エクソームシーケンシング、「WES」)、または遺伝子の特異的サブセット(またはゲノム領域の特異的サブセット)など、標的化されたゲノム領域について検討しようとしている。バーコード処理されたシーケンシングアダプターを使用して、このような標的化されたシーケンシング実験を実行する場合、多くのこのような試料をプールし、単回のシーケンシングランで一緒にランし、これにより、試料シーケンシング費用を劇的に軽減することができる。この理由で、今日(および過去数年間にわたり)実施されているNGSの大部分は、WESまたは標的化されたシーケンシングである。
標的化されたシーケンシングライブラリーを調製するための、最も一般的な方法は、2つの一般的な戦略:1)ハイブリダイゼーション捕捉、または2)アンプリコンライブラリーの構築に集約される。
ハイブリダイゼーション捕捉法では、標的にされたゲノムDNA断片を、一本鎖形態へと変性させ、溶液中で、ビオチンでタグ付けした一本鎖核酸プローブ(「ベイト」としてもまた公知である)とハイブリダイズさせる。ハイブリダイゼーションの後、ビオチンでタグ付けしたハイブリッドを、アビジンまたはストレプトアビジンでコーティングしたマイクロ粒子(通例常磁性粒子)へと捕捉し、次いで、磁気または遠心分離による粒子の回収を介して、溶液相から、標的にされていないゲノムDNAを分離する。
ライブラリーの構築は、標的配列の捕捉に先行する場合もあり、これに後続する場合もある。技法の最も一般的な形態(例えば、Agilent SureselectキットおよびIllumina Whole Exomeキット)では、DNAの断片化、末端修復、およびシーケンシングアダプターの付着を、ハイブリダイゼーション捕捉の前に実施する。しかし、一部の標的化されたシーケンシングのプロトコールでは、ハイブリダイゼーション捕捉が、ライブラリー構築に先行する(Wangら、BMC Genomics(2015年)、16巻:214頁;DOI:10.1186/s12864-015-1370-2)。
ハイブリダイゼーションプローブは、一本鎖DNA、RNA、またはこれらの類似体でありうる。ビオチニル化一本鎖RNA捕捉プローブを、in vitroにおける転写反応により、廉価に生成しうるように、捕捉プローブを、強力なRNAポリメラーゼプロモーター(T7 RNAポリメラーゼプロモーターなど)を含有するDNAオリゴヌクレオチドとして設計することが簡便であると多くの研究者は考える。このような方法は、同じ標的化されたパネルを、多数の試料中で検討する必要がある場合に、特に有用である(Gnirkeら、Nature Biotechnology(2009年)、27巻:182頁)。
アンプリコンライブラリー法では、シーケンシングのための標的領域を、まず、PCRにより増幅し、次いで、PCR産物を、NGSライブラリーを構築するためのDNAインプットとして使用する。この方法の最も一般的な例は、(例えば)Life Technologies製のAmpliSeq targeted sequencingキットである。PCRは、少量のインプット試料(1~10ngのインプットDNA)の使用を可能とするので、アンプリコンシーケンシング法は、臨床検査室で一般的である。
標的化されたシーケンシングのいずれの方法も、比較的多数の核酸試薬:ハイブリッド体捕捉法におけるビオチニル化プローブ、またはアンプリコンシーケンシングの場合におけるPCRプライマー対を必要とするという点で、一般的な欠点を有する。これは、とりわけ、IlluminaまたはIon Torrentなど、一般的なショートリードシーケンシング技術(典型的な生リードの長さ<400bp)を使用して、ゲノムDNAの、長い、数キロベース(kb)の領域について検討する場合に重要である。関連する問題は、便利な多重フォーマットで必要とされる特異性/ストリンジェンシーを伴う、プローブまたはプライマーの、このような複雑なセットを使用するキットを、設計し、最適化することの複雑さである。
現行の標的化されたシーケンシング法に関する、別の困難は、ロングレンジのゲノム構造および再配列の研究、ならびにロングレンジのフェージングおよびハプロタイプ解析のために、それらを、極めて大きなDNA分子(10kb~1桁の低い(low sigle)メガ塩基対(mb))へと適用することの困難である。例えば、ロングレンジのPCRは、10kbを超える距離については信頼できず、大半の市販のDNA抽出法は、50~100kbを超えるDNAを、信頼できる形ではもたらさない。
Wangら、BMC Genomics(2015年)、16巻:214頁;DOI:10.1186/s12864-015-1370-2 Gnirkeら、Nature Biotechnology(2009年)、27巻:182頁
いくつかの実施形態の要旨
本開示の一部の実施形態では、ゲノムDNAの特異的断片を単離するための方法が提示され、
・高分子量(HMW)DNAを含有する試料を提供するステップと;
・試料を、HMW DNAが極めて低い電気泳動移動度を有する、ゲルマトリックス内に封入するステップと;
・試料を封入したゲルマトリックスを、溶解試薬へと曝露して、HMW DNAを、他の試料夾雑物から放出するステップと;
・試料夾雑物および溶解試薬を、ゲルマトリックスから除去し、ゲル内に封入された精製HMW DNAを後に残すように、試料を封入したゲルマトリックスを、電気泳動場に供するステップと;
・精製DNAを封入したゲルマトリックスを、試料DNA内の特異的DNA配列において切断するよう構成されたDNAクリベース試薬による処理に供し、これにより、サイズを低減した断片としての試料の、規定されたセグメントを遊離させるステップであって、遊離させた規定のDNA断片が、残余の、切断されていないHMWの試料DNAより、はるかに大きな電気泳動移動度を有するステップと;
・特異的に切り出されたDNA断片を、残余の、切断されていないHMWの試料DNAから物理的に分離するように、ゲルマトリックスを、電気泳動場に供するステップと;
・特異的に切り出され、電気泳動により分離されたDNA断片を、ゲルマトリックスから単離し、依然としてゲルマトリックス内に封入されている、HMW DNA試料の切断されていない残余をあとに残すステップと
を含む。
一部の実施形態では、複数の、上記で言及したステップを含む同様の方法が提供される。
一部の実施形態では、試料は、無傷細胞(例えば、動物細胞、植物細胞、細菌細胞、真菌細胞、古細菌細胞、原生動物細胞)または無傷ウイルス粒子の懸濁液を含む。
一部の実施形態では、ゲルマトリックスは、アガロースヒドロゲルを、約0.2%~約5%(重量/容量)の間の濃度で含む。
本発明の一部の実施形態では、溶解試薬は、アニオン性界面活性剤を、0.05%~10%の間の濃度で含む。本発明の一部の実施形態では、アニオン性界面活性剤は、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)である。
一部の実施形態では、試料の溶解により遊離させたDNAのサイズは、>10メガ塩基対の長さであり、特異的クリベース試薬により放出したDNA断片のサイズは、<2メガ塩基対の長さである。
細菌細胞、植物細胞、または真菌細胞を利用する一部の実施形態では、さらなる酵素試薬処理を使用して、細胞溶解の前に細胞壁を除去する。
一部の実施形態では、特異的クリベース試薬により特異的に放出されたDNA断片を、緩衝液を含有する溶出モジュールへの電気溶出により、ゲルマトリックスから単離する。
一部の実施形態では、試料を封入し、試料DNAを精製するための、方法および装置が提供される。精製された封入試料DNAを酵素処理するための一般的な方法については、その全開示が、参照によってその全体において本明細書に組み込まれる、同時係属のPCT出願第PCT/US2015/055833号において記載されている。
一部の実施形態では、DNAクリベース試薬は、1つまたは複数のRNAによりガイドされるエンドヌクレアーゼ組成物を含む。例えば、1つのこのような組成物は、ガイドRNA-Cas9複合体が、ゲノムDNA内の、使用者に指定された特異的部位で切断することを可能とする、ガイドRNAを伴うCas9タンパク質を含むCRISPR/Cas9システム(下記を参照されたい)に基づく。
他のRNAによりガイドされるエンドヌクレアーゼ系、操作されたジンクフィンガーヌクレアーゼ、操作転写活性化因子様ヌクレアーゼ、および操作メガヌクレアーゼなど、他の配列特異的DNAクリベース試薬も、一部の実施形態と共に使用することができる(Zetscheら(2015年)、Cell、163巻:759頁;Hsu PDら(2014年)、Cell、157巻:1262頁;EsveltおよびWang(2013年)、Mol Syst Biol.、9巻:641頁;Stoddard BL(2011年)、Structure、19巻:7頁;Urnov FDら(2010年)、Nat Rev Genet.、11巻:636頁;BogdanoveおよびVoytas(2011年)、Science、333巻:1843頁;Scharenberg AMら(2013年)、Curr Gene Ther.、13巻(4号):291頁)。
Cas9タンパク質とは、侵入するウイルスのDNA配列を分解する、細菌内の適応免疫系であるCRISPR(lustered egularly nterspaced hort alindromic epeat)系の主要な構成要素である(Gasiunas, G.ら(2012年)、Proc Natl Acad Sci U S A.、109巻:E2579頁;Jinek, M.ら、Science、(2012年)、337巻:816頁)。Cas9とは、その結合特異性を達成するために、固有の機構を伴うDNAエンドヌクレアーゼである。Cas9は、CRISPR RNAと複合体を形成し、CRISPR RNAは、このタンパク質に対して、そのRNA配列と相補的なDNA配列に結合し、これを切断するように方向づける。内因性CRISPR系では、複数のRNAが、Cas9を方向づけるように協同するが、近年では、単一のキメラgRNAにより方向づけられる、特異的DNA配列へのCas9の結合が証明されている。以下では、そうでないことが指定されない限りにおいて、本発明者らは、キメラgRNAを、単に、gRNAと称する。標的化されたエンドヌクレアーゼを設計することは、今や、オリゴヌクレオチドを注文することにまで簡便化されるので、Cas9の発見は、このタンパク質の、ゲノム編集のための使用に対する、多大な関心を惹起している(Cong, L.ら、Science、(2013年)、339巻:819頁;Mali, P.ら(2013年)、Science、339巻:823頁)。Cas9によるDNAの切断は典型的に、in vivoの細胞内で、Cas9タンパク質およびガイドRNAの両方を発現させることにより実施される。しかし、また、精製Cas9タンパク質を、gRNAと組み合わせ、DNA鋳型を付加することにより、in vitroにおけるDNA切断も達成することができる(Karvelisら(2013年)、Biochem Soc Trans、41巻:1401頁、PMID:24256227)。実際、ガイドRNA-Cas9複合体は、使用者カスタマイズ型の制限酵素として用いられ、事実上任意の公知のDNA配列における切断またはこの近傍における切断を可能とする。このようにして、使用者は、試料DNA内の、目的の特異的DNA領域の周囲の領域内で切断するように、CRISPR/Cas9試薬の組合せを構成することができる。
最も一般的に使用されるCas9ヌクレアーゼは、Streptococcus pyogenes菌(SpCas9)に由来し、適切な条件下で、in vitroおよびin vivoのいずれにおいても、100%近い効率で、DNAを特異的に切断する(Shalemら(2014年)、Science、343巻:84頁、PMID:24336571;Wangら(2014年)、Science、343巻:80頁、PMID:24336569)。SpCas9は、RNA内の20ntの配列であって、プロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)と呼ばれる要求される5’NGGモチーフのすぐ上流の配列により、DNA遺伝子座へと標的化される。この20ntのgRNA配列は、SpCas9タンパク質を、DNA標的配列内のその相補体へと方向づける。この領域中の、gRNAと標的DNAとの任意のミスマッチは、切断の効率を低減する。PAMに対して遠位で生じる単一のミスマッチは、ある程度許容される(Hsuら、Nat Biotechnol、31巻:827頁、PMID:23873081)が、複数のミスマッチは、切断の効率の実質的な低減をもたらす。したがって、それらのDNA標的と、完全に相補的であり、ゲノム内の、他の全ての20マーと、少なくとも2つまたは3つのミスマッチを有する標的化配列を伴うgRNAを構成することが、しばしば所望される。
in vitroにおける、DNAの、標的化された切断のために、gRNAは通例、所望の20ntの標的化配列をコードするオリゴヌクレオチドを、T7プロモーターの下流の、gRNAの定常領域を含有するプラスミドベクターへとクローニングすることにより調製する。次いで、T7 RNAポリメラーゼを伴う、in vitroにおける転写反応を実施することにより、gRNAを生成するのに、このプラスミドを使用することができる。次いで、結果として得られるgRNAを精製し、Cas9タンパク質と複合体化させる。標的DNAを添加し、37度で約1時間にわたり、切断反応を実施する。代替的に、gRNAは、20ntの標的化配列と、隣接する定常領域とをコードするDNAオリゴヌクレオチドを合成し、残りのgRNAの定常部分およびT7プロモーターを付加するように、メガプライマーPCRまたはスティッチングPCRを実施することにより作製することもできる。しばしば、多数の特異的遺伝子座でDNAを切断することが所望される。これを達成するための、1つの効率的な方式は、マイクロアレイ上で、各々が、異なるgRNA標的化配列をコードする、数百または数千のDNAオリゴヌクレオチドを合成することである(Singh-Gassonら(1999年)、Nat Biotechnol、17巻:974頁;Hughesら(2001年)、Nat Biotechnol、19巻:342頁)。次いで、このライブラリーを、T7プロモーターと、gRNAの定常領域とを含有するプラスミドへとクローニングし、上記で記載したgRNAを生成する。代替的に、既に記載した、メガプライマーまたはスティッチングPCRベースの戦略も使用することができる。
図1は、参照によってその全体において本明細書に組み込まれる、米国公開第2015/00101932号において記載されている、調製用電気泳動カセットおよびサイズ選択工程についての概略図を例示する。
図2は、以下、‘833 PCTと称する、参照によってその全体において本明細書に組み込まれる、同時係属のPCT出願第PCT/US2015/055833号において記載されている種類のカセットを例示する。
図3A~3Eは、標的にされたDNA断片を、本開示の一部の実施形態に従う、HMW DNAから得るためのシステムおよび方法についての概略図を例示する。
図4は、NPM1-ALK融合再配列をもたらす、標的化部位、関連するコード領域、一部の一般的な切断点についての概略図を示す。
いくつかの実施形態の詳細な説明
図3A~3Eは、ゲル電気泳動カセット(例えば、図1および2に例示される)を利用する、本開示の実施形態を例示する。図1は、市販の調製用電気泳動カセットおよびこのカセットを使用するサイズ選択工程についての概略図を示す。図1の左側では、試料核酸を、試料ウェルから、アガロースを充填した分離チャネルを通して、下方へと電気泳動させ、ここで、試料核酸は、サイズにより分離される。分離の後、分離電極をオフにし、溶出電極をオンにし、これにより、分離された核酸を、分離チャネルの右側の溶出モジュールのセットへと側方に、電気溶出させる。溶出させた核酸は、電気泳動緩衝液中に存在し、手動または自動のピペッティング手段を使用して、溶出モジュールから取り出すことができる。
図1のカセットを、図2において示される通りに改変して、’833 PCTにおいて記載されている種類のカセットをもたらす。このカセットでは、試料ウェルを、試料ウェルの上流(すなわち、負の分離電極に対する近位側に対応する上流)の試薬ウェルと共に提供する。一部の実施形態では、試薬ウェルは、電気泳動による精製ステップの間に、試料ウェルが、試薬ウェルからの試薬により確実に完全に取り囲まれることを確実にするように、試料ウェルより容量が大きく、試料ウェルよりやや幅が広く深い。
図3A~3Eに示される、本開示の一部の実施形態に従う、例示的なワークフローは、以下の通りである(例示の簡略のため、図には、分離チャネルおよび溶出チャネルだけを示す)。図3Aは、試料ローディングの直後のカセットを示す。試料は、細胞懸濁液であることが好ましい。好ましい試料の例は、全血、精製白血球、培養細胞の懸濁液、微生物の懸濁液、口腔内スワブから調製された細胞の懸濁液、および組織を単一細胞の懸濁液へと分散させるように、酵素的に処理された固形組織から調製された試料のうちのいずれかでありうる。試料細胞懸濁液は、細胞が、精製用電気泳動中に、浮揚したり、沈下したりしないように、等密度のローディング溶液中にロードすることが好ましい。
図3Aではまた、溶解試薬は、試薬ウェルにロードする。一部の実施形態では、試薬ウェルと、試料ウェルとは、物理的に隔離されており、ローディング中に混合することができない。一部の実施形態では、溶解試薬は、負に帯電した成分であって、ゲルマトリックスを通って、試料ウェルへと電気泳動しうる成分を含み、試料ウェルで、これらの成分は、試料ウェルの成分の混合または撹拌なしに、静かに、細胞を溶解させる。このように、溶解は、せん断を伴わずに生じ、まさにHMWであるDNAが生成される。好ましい溶解試薬は、SDSおよびサルコシルナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、およびプロテイナーゼKなど、界面活性剤耐性のプロテアーゼ、EDTAおよびEGTAなどのキレート剤、ならびに上記の混合物を含む。
試料ウェルおよび試薬ウェルへのローディングの後、分離電極を使用して、電気泳動場が印加され得る。電気泳動の初期相の間に、溶解試薬は、試料ウェルへと送達され、そこで、細胞を、粘性のせん断流を、ほとんどまたは全く伴わずに、迅速かつ静かに溶解させる。一部の実施形態では、タンパク質および他の細胞成分を、溶解試薬により、変性させ、かつ/または分解し、溶解試薬中のアニオン性界面活性剤により、負の電荷でコーティングする。結果として、このような夾雑物を、試料ウェルから、迅速に電気泳動させる。しかし、細胞溶解は急速かつ静穏であるので、細胞内のDNAは、大部分が分解されないまま残り、分離ゲルカラムへは電気泳動しない大きなサイズ(>10メガ塩基であると推定される)である。HMW DNAが、試料ウェルの下流の壁に捕捉され、界面活性剤ミセルおよび界面活性剤-タンパク質複合体が、ゲルの底部に捉えられた、精製用電気泳動の終点を、図3Bに、概略的に示す。
DNAは、この精製ステップの間に、ゲルマトリックスに捉えられるようになるが、’833 PCTで記載されている、制限酵素、トランスポザーゼ、ポリメラーゼ、およびエクソヌクレアーゼなどのDNA修飾酵素によりプロセシング可能である。図3Cでは、試料ウェルおよび試薬ウェルを空にし、試薬ウェルに、CRISPR-Cas9切断緩衝液(下記の実施例を参照されたい)と適合性の緩衝液を再充填し、試料ウェルに、例えば、DNAシーケンシングによる、下流の解析のために、目的のDNA領域を取り囲む配列を切断するように構成されている、カスタムのCRISPR-Cas9切断試薬を再充填する。カセットを、HMW DNAの効率的な切断を可能とするのに適する温度で、適する時間にわたりインキュベートする。放出されたDNAを、試料ウェルの縁に捉えられたままである切断されていないDNAから信頼できる形で分離しうるように、カスタマイズ型CRISPR-Cas9試薬により放出されたDNA断片は約5メガ塩基未満のサイズであり、より好ましくは、約2メガ塩基未満のサイズであることが好ましい。
図3Dでは、試料DNAの切断の後、試薬ウェルを空にし、精製試薬を再充填することができる。一部の実施形態では、精製試薬は、溶解試薬と同様または同一である。次いで、分離電極を活性化させることができる。したがって、次いで、溶解試薬を、試料ウェルを通して電気泳動させるのにつれて、Cas9-gRNA複合体を変性させ、かつ/または分解することができる。
本発明の方法は、ロングレンジのゲノム解析に特に有用であることが予期されるが、方法は、小型(小さい)(本明細書では、「小型(小さい)」とは、約10~約5000bpの長さを意味する)および大型(大きい)(本明細書では、「大型(大きい)」とは、5000bp~1桁の中程度の(mid-single)メガ塩基対の長さを意味する)のDNA断片の両方に対する、標的にされた選択にも適用可能である。いずれの場合にも、各ゲノムDNA断片を、解析のために回収するように、カスタマイズ型CRISPR/Cas9切断試薬の対を構成する。
細胞壁を伴う細胞(例えば、細菌、真菌、および植物)を含む試料に対応する、一部の実施形態では、試料を、細胞壁を消化するように構成された酵素を含有する等張性試薬混合物中にロードし、これにより、元の試料細胞を、スフェロプラストへと変換する。一部のこのような実施形態では、試料ウェルへのロードを、電気泳動精製ステップの前に、溶解試薬を、試料ウェルへと拡散させる機会なくして、細胞壁の消化が、長時間にわたりなされるように、溶解試薬を試薬ウェルへと添加せずに行う。
一部の実施形態では、例えば以下の項目が提供される:
(項目1)
ゲノムDNAの断片を単離するための方法であって、
高分子量(HMW)DNAを有する粒子を含有する試料を提供するステップと;
前記試料をゲルマトリックス内に封入するステップと;
試料を封入した前記ゲルマトリックスを、前記HMW DNAを前記粒子から放出するように構成された溶解試薬へと曝露するステップと;
前記HMW DNAが残留するように、前記ゲルマトリックスから、前記HMW DNAを前記粒子、溶解試薬、および/または他の試料構成要素から取り出すように構成された電気泳動場に前記ゲルマトリックスを供することにより、前記試料の前記HMW DNAを精製するステップと;
サイズを低減した断片としての前記DNAの、規定されたセグメントを遊離させるように、前記ゲルマトリックスを、前記HMW DNA内の特異的DNA配列において切断するよう構成されたDNAクリベース試薬に供するステップと;
前記ゲルマトリックスを、
前記DNA断片を移動させ、これにより、実質的に不動のままである前記HMW DNAの、切断されていないDNAから分離するように構成された電気泳動場に供するステップと;
電気泳動により分離されたDNA断片を、前記ゲルマトリックスから単離するステップと
を含む方法。
(項目2)
前記HMW DNAの切断されていない残余が、前記ゲルマトリックスに封入されたままである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記粒子が、懸濁液中に含有され、動物細胞、植物細胞、細菌細胞、真菌細胞、古細菌細胞、原生動物細胞からなる群から選択される無傷細胞、および無傷ウイルス粒子のうちの少なくとも1つを含む、先行する項目のいずれかに記載の方法。
(項目4)
前記ゲルマトリックスが、アガロースヒドロゲルを、約0.2%~約5%(重量/容量)の間の濃度で含む、先行する項目のいずれかに記載の方法。
(項目5)
前記溶解試薬が、アニオン性界面活性剤を、0.05%~10%の間の濃度で含む、先行する項目のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記アニオン性界面活性剤が、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)である、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記HMW DNAのサイズが、>10メガ塩基対の長さであり、前記DNA断片のサイズが、<2メガ塩基対の長さである、先行する項目のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記粒子が、細菌細胞、植物細胞、または真菌細胞を含む際に、前記ゲルマトリックスを、溶解の前に細胞壁を除去するように構成された他の酵素試薬処理に供するステップをさらに含む、項目3に記載の方法。
(項目9)
前記DNA断片を、緩衝液を含有する溶出モジュールへの電気溶出により、前記ゲルマトリックスから単離する、先行する項目のいずれかに記載の方法。
(項目10)
DNAクリベース試薬が、1つまたは複数のRNAによりガイドされるエンドヌクレアーゼ組成物を含む、先行する項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記RNAによりガイドされるエンドヌクレアーゼ組成物が、ガイドRNA-Cas9複合体が、前記HMW DNAの、使用者に指定された特異的部位で切断することを可能とするように構成されたガイドRNAを伴うCas9タンパク質に基づく、項目11に記載の方法。
(項目12)
ゲノムDNAの断片を単離するための方法であって、
高分子量(HMW)DNAを含有する試料を提供するステップと;
前記試料をゲルマトリックス内に封入するステップと;
サイズを低減した断片としての前記HMW DNAの、規定されたセグメントを遊離させるように、前記ゲルマトリックスを、前記HMW DNA内の特異的DNA配列において切断するよう構成されたDNAクリベース試薬に供するステップと;
前記ゲルマトリックスを、
前記DNA断片を移動させ、これにより、実質的に不動のままである前記HMW DNAの、切断されていないDNAから分離するように構成された電気泳動場に供するステップと;
電気泳動により分離されたDNA断片を、前記ゲルマトリックスから単離するステップと
を含む方法。
(項目13)
ゲノムDNAの断片を単離するための方法であって、
高分子量(HMW)DNAをゲルマトリックス内に封入するステップと;
サイズを低減した断片としての前記HMW DNAの、規定されたセグメントを遊離させるように、前記ゲルマトリックスを、前記HMW DNA内の特異的DNA配列において切断するよう構成されたDNAクリベース試薬に供するステップと;
前記ゲルマトリックスを、
前記DNA断片を移動させ、これにより、実質的に不動のままである前記HMW DNAの、切断されていないDNAから分離するように構成された電気泳動場に置くステップと;
電気泳動により分離されたDNA断片を、前記ゲルマトリックスから単離するステップと
を含む方法。
(項目14)
項目1から13のいずれかに記載の方法を実施するための装置またはシステム。
以下の実施例は、本開示の実施形態のうちの一部を例示し、裏書きする一助となるように提示されるものであり、限定的なものと考えるべきではない。
(実施例1)
HLA遺伝子座から、長いDNA断片を単離するための、カスタムのCas9 gRNAクリベース試薬
背景:HLA分子は、クラスI(HLA-A、HLA-B、HLA-C)およびクラスII(HLA-DRB1/HLA-DRB3/HLA-DRB4/HLA-DRB5、HLA-DQB1、HLA-DPB1)遺伝子によりコードされる。これらの遺伝子は、T細胞受容体に対する多様なペプチドであって、T細胞の発生、自己寛容、および適応免疫を調節するペプチドをもたらす。HLA分子は、免疫原性であり、同種移植設定において、細胞性免疫応答および体液性免疫応答の標的となり得るので、HLA型解析は、移植のドナーとレシピエントとの間の免疫学的適合性を評価するための標準ケアとなっている。サンガーシーケンシングを使用して、一塩基の分解能におけるHLA型解析が実施されているが、これは、労働集約的で、費用がかかる。別個のハプロタイプのフェージングを必要とする一塩基変異体(SNV)の数が多いため、シス/トランスの両義性が高頻度で生じるが、これは、配列特異的プライマーを伴うPCRを含む、さらなる検査によらなければ解決することができない。IlluminaおよびIon-torrentを含む、いくつかの次世代シーケンシング(NGS)技術は、HLA型解析の費用を廉価としているが、数百塩基対を超える距離にわたり、SNVを直接フェージングすることは不可能である。Pacific Biosciences(PacBio)およびOxford Nanopore製のシーケンサーなど、第三世代のシーケンサーは、廉価で、単一のDNA分子から、長いリードを得ることが可能である。これは、原理的には、HLA遺伝子座のハプロタイプ分解型シーケンシングを可能とするが、現在のところ、ゲノムから、特異的な長いDNA断片を選択するための方法は確立されていない。これは、本出願の発明の方法により遂行することができる。そうするために、以下のステップを実施する。
HLA-A遺伝子座から長い断片を切断するためのgRNAをコードするオリゴヌクレオチド:HLA-A遺伝子座の5’末端および3’末端を切断するように、gRNAの標的化配列と、隣接する塩基とをコードするDNAオリゴヌクレオチドを構成する。1つまたは複数のgRNAを、各末端へと標的化することができる(本実施例では、本発明者らは、2つを標的にする)。本実施例では、標的化配列および少量の定常gRNA配列を、IDT Technologiesから取り寄せ、次いで、T7プロモーターの下流において、gRNAの定常領域をコードする、DR274ベクター[PMID:23360964]へとクローニングした。結果として得られるプラスミドを、PCR増幅し、in vitro転写反応を実施して、以下の配列:
5'ggNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAAAAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTTT、
[配列中、「N」は、gRNA標的化配列を表し、これらのNに対して5’側にある、2つのgは、T7による転写開始に必要とされる]を伴うgRNAを作製する。
例えば、HLA-A遺伝子を標的にするために、本発明者らは、以下の標的化配列を使用する。HLA-Aの5’側のgRNAでは、
5HLA-A-TS1
AGG PAM配列のすぐ上流の、第6染色体のchr6:29,941,185-29,941,204(全ての座標は、ヒト基準ゲノムアセンブリのバージョンGRCh38による)に存在する、5’-GAAAAGAACAGTTACGTAGC-3’。
5HLA-A-TS2
AGG PAMのすぐ上流の、chr6:29,941,096-29,941,115に存在する、5’-CCAGAAGCTTCACAAGACCG-3’。標的部位である、5HLA-A-TS1および5HLA-A-TS2は、それぞれ、約1350および1440bpだけ5’側において、コンセンサスのHLA-Aコード始点(chr6:29,942,553)に隣接するゲノム部位を切断するように構成する。
3HLA-A-TS1
GGG PAMのすぐ上流の、chr6:29949521-29949540に存在する、5’-ATTCCTTATATTCACCCCCA-3’。
3HLA-A-TS2
AGG PAMのすぐ上流の、chr6:29949520-29949539に存在する、5’-CATTCCTTATATTCACCCCC-3’。
3HLA-A-TS1と、3HLA-A-TS2とは、互いと重複し、約4090bpだけ3’側において、HLA-Aのコンセンサスコード領域(chr6:29,945,453)の終点に隣接する位置において、切断するように構成されている。
これらのHLA-A標的部位に由来する、標的にされたCas9切断産物は、約8330bp(5HLA-A-TS1~2HLA-A-TS1またはHLA-A-TS2)および8420bp(5HLA-A-TS2~3HLA-A-TS1またはHLA-A-TS2)の長さであると推測される。
これらの標的化配列の各々を、DR274ベクター[PMID:23360964]へとクローニングするために、各標的化配列につき、2つのプライマーを取り寄せ、一緒にアニールさせた。これらのプライマーは、gRNAの定常部分またはクローニングを容易とする隣接するT7プロモーターに由来する一部の配列を含み、以下:
5HLA-A-TS1F 5'-TAGG GAAAAGAACAGTTACGTAGC-3
5HLA-A-TS1R 5'-AAAC GCTACGTAACTGTTCTTTTC-3
5HLA-A-TS2F 5'-TAGG TTGAAAGCAGCAGAATTCTT-3
5HLA-A-TS2R 5'-AAAC AAGAATTCTGCTGCTTTCAA-3
3HLA-A-TS1F 5'-TAGG ATTCCTTATATTCACCCCCA-3
3HLA-A-TS1R 5'-AAAC TGGGGGTGAATATAAGGAAT-3
3HLA-A-TS2F 5'-TAGG TCTATCAACAAATTGCTAGG-3
3HLA-A-TS2R 5'-AAAC CCTAGCAATTTGTTGATAGA-3
の通りである。
gRNAをコードするオリゴヌクレオチドの、T7プロモーターを伴うベクターへのクローニング。プラスミドベクターであるDR274を、BsaIで切断し、アガロースゲル上で精製し、Qiagenゲル精製キットを使用してクリーンナップした。100uMの、各gRNAをコードするオリゴヌクレオチドを、以下の反応:
Figure 0007054678000001
において、その相補体とアニールさせた。この反応物を、100℃で、3~5分間にわたり加熱する。その後、ヒートブロックをオフにし、冷却させる。次いで、以下の反応:
Figure 0007054678000002
を使用して、アニールさせたオリゴヌクレオチドをリン酸化させる。この反応物を、静かにボルテックスすることにより混合し、37℃で30分間にわたりインキュベートした。次に、以下の反応:
Figure 0007054678000003
を使用して、アニールさせたリン酸化オリゴヌクレオチドを、T7プロモーターをコードするプラスミドへとライゲーションする。次に、1ulのプラスミドミックスを、E.coliへと形質転換し、アンピシリンを補充した、富栄養培地(LB)による寒天プレート上に播種した。Ampクローンを選択し、所望のガイドRNA配列を含有するプラスミドを、コロニーPCRおよびサンガーシーケンシングにより検証した。適正なクローンを、1mlのLB+amp液体培地中、37℃で、一晩にわたり増殖させ、Qiagen DNA精製キットを使用してプラスミドを、培養物から単離する。
プラスミド鋳型からの、gRNAのPCR増幅:プラスミド鋳型から、gRNAを創出するために、プラスミドのT7プロモーターおよびgRNA領域を、PCRにより増幅し、次いで、in vitro転写反応において、鋳型として使用する。PCRプライマーは、以下:フォワード4989:GTTGGAACCTCTTACGTGCC、リバース5008:AAAAGCACCGACTCGGTGの通りである。PCR反応物を、以下:
Figure 0007054678000004
の通りに準備する。この反応物を、以下の通り:98℃で30秒間の1サイクル、(98℃で10秒間、60℃で30秒間、72℃で30秒間×35サイクル)、72℃で5分間、4℃で無期限のサイクルにかけた。このPCRは、369bpのPCR断片をもたらし、次いで、これを、Qiagenカラムで精製する。
Mmessage Mmachine T7 in vitro転写キット(AMBION型番1344)を使用するRNA合成反応:DNA断片から、gRNAを創出するために、in vitro転写反応を、以下:
Figure 0007054678000005
の通りに実施する。RNAを回収するために、0.5ulのTurbo DNアーゼ(2単位/ul)を添加し、37℃で、15分間にわたりインキュベートする。次いで、50mMのEDTA pH8.0 30ulを添加する。15分間にわたり、80℃へと加熱して、DNアーゼを不活化させ、BIO-RAD Micro-Bio-spin Columns(型番732-6250)を使用して、RNAを回収する。500ulのTEを満たすことにより、micro Bio-Spin P30カラムを、TE中で平衡化させ、1000gで、2分間にわたりスピンした。次いで、50ulの試料を、カラムへとロードし、1000gで、4分間にわたりスピンする。試料を、約50ul中で溶出させる。RNAの総収量を約10ugとするために、gRNAは、約200ng/ulの濃度であるべきである。
in vitroにおける、カスタムの機能的なCas9-gRNA複合体の再構成。活性なgRNA-Cas9複合体を形成するために、2.5ulのcas9タンパク質(3.18ug/ul、New England Biolabs型番M0386M(20uMのcas9タンパク質))を、1倍濃度のNEB緩衝液4合計80ul(New England Biolabs;50mMの酢酸カリウム、20mMのトリス酢酸、10mMの酢酸Mg、1mMのDTT、pH7.9)中に、10ulのRNA(2000ng)と混合する。37℃で、15分間にわたりプレインキュベートする。再構成されるcas9の濃度は、0.63uM(0.1ug/ul)である。
(実施例2)
本発明の電気泳動法を使用する、ヒトHLA遺伝子座からの、長いDNA断片の、標的化された切出しおよび回収。
本実施例では、’833 PCTにおいて記載されている調製用電気泳動システムであって、その例が、図2右においてもまた示される電気泳動システムを使用する。本実施例についての概略的ワークフローであって、例示を簡単にするために、分離用ゲルおよび溶出モジュールだけを示すワークフローを、図3A~3Eに示す。0.5倍濃度のKBB緩衝液(51mMのトリス(塩基)、29mMのTAPS(酸)、0.1mMのEDTA(酸)、pH8.7)中に、0.75%のアガロースを含有する、本発明のカセットを使用する。試薬および試料ウェルの総容量は、それぞれ、350および90ulであった。
RBCの選択的溶解による、ヒトWBCの、全血からの調製:全てのステップを、室温で実施する。12mLの全血(ACD抗凝固剤)に、36mLの赤血球(RBC)溶解緩衝液(155mMの塩化アンモニウム;10mMのNaHCO;1mMのNaEDTA)を添加した。溶液を、3分間にわたりロッキングし、400×gで、4分間にわたる遠心分離により、白血球を、ペレット化させた。ピンク色の上清をデカントし、25mLのRBC溶解緩衝液中でボルテックスすることにより、赤色のペレットを再懸濁させた。2回目のスピンおよびデカンテーションの後、ピンク色のペレットを、900uLのRBC溶解緩衝液中に再懸濁させた。
Qubitによる、WBC DNA濃度の測定。Qubit HSアッセイ(Life Technologies)を使用した。40uLのWBCを、160uLのTE/50mMのNaCl/1%SDSと混合するのに続く、65℃で3分間にわたるインキュベーションにより、WBCを溶解させた。TE(800uL)を添加し、粘度を低減するためにボルテックスした後、販売元のプロトコールに従い、1または2.5uLのDNAを、199uLのQubit試薬へと添加した。
カスタムのgRNA-Cas9試薬および調製用電気泳動による、HLA断片の標的化された回収:精製WBC(10~12ugのゲノムDNAを含有する)を、RBC溶解緩衝液中のカセットの、空の試料ウェルへとロードした。ロードされた試料の総容量は、80ulであった。溶解緩衝液(10mMのトリスHCl、pH7.5、1mMのEDTA、3%のSDS、5%のグリセロール、それぞれ50ug/mLのブロモフェノールブルーおよびフェノールレッド)320ulを、空の試薬ウェルへと添加した。図3Aを参照されたい。
分離電極を、100Vで40分間にわたり使用する、SageELF計器(Sage Science,Inc.)内の電気泳動により、細胞溶解およびDNAの精製を実行した。図3Bを参照されたい。
精製用電気泳動の後、試薬ウェルおよび試料ウェルを空にした。試薬ウェルに、1倍濃度のNEB緩衝液4 320ulを再ロードした。試料ウェルに、実施例1で記載した、再構成されたカスタムのCas9-gRNA試薬混合物を、80ulの総容量中に、5pMの濃度(Cas9タンパク質の総濃度)で含有する、1倍濃度のNEB緩衝液#4 80ulを再ロードした。カセットを、37℃で60分間にわたりインキュベートして、固定化させたゲノムDNA内の、HLA標的部位の切断を可能とした。図3Cを参照されたい。
切断の後、試薬ウェルおよび試料ウェルを空にし、試薬ウェルに、0.5倍濃度のKBB+3%のサルコシルナトリウム320ulを再充填した。試料ウェルに、200ug/mlのプロテイナーゼKを、加えて含有する、80ulの同じ緩衝液を充填した。カセットを、37℃で30分間にわたりインキュベートして、Cas9タンパク質試薬の消化を可能とした(図3Dを参照されたい)。
消化の後で、カセットを、60Vの連続場で1時間にわたるプログラムを使用する、分離モードのSageELF計器内で電気泳動させた。図3Eを参照されたい。
分離用電気泳動の後、ELF計器内で、50Vの電圧を使用して、45分間にわたり、電気溶出を実行する。溶出の終了時に、25Vの場を、逆方向に、5秒間にわたり印加して、溶出させたDNAを、溶出モジュールの限外濾過膜から放出する一助とした。手動または自動の液体取扱手段により、標的断片を、電気泳動緩衝液中の溶出モジュールから取り出した。(溶出および溶出モジュールからの回収は、図3A~3Eに示されていない)。
(実施例3)
ヒトタンパク質コード配列の標的化された単離(エクソン単離)のための、カスタムのgRNA-Cas9の構築
ガイドRNAの設計。本発明者らは、全てのヒトエクソン(エクソンの各側の、一部の隣接する非エクソン配列と共に)を、200~500bpの長さの断片へと切断するために、gRNAを設計/構成した。gRNAは、NGG部位のすぐ5’側の、全てが20bpのDNA配列を検討することにより選び出し、次いで、エクソンを挟む対を、このセットから選択した。500塩基対より長いエクソンについては、エクソン配列を、500塩基対未満の長さの、2つまたはこれを超える断片へと切断するように、エクソンの内部のgRNAもまた構成した。オフ標的のゲノム部位において、正確なマッチ、または1もしくは2bpのミスマッチを有するgRNAは廃棄する。
大規模の並列的なオリゴヌクレオチドの合成および増幅。gRNAをコードするヌクレオチドのライブラリーは、Custom Array(Bothell、WA、USA)から取り寄せた。フォーマットは、
Figure 0007054678000006
[配列中、「N」は、標的化配列を表し、下線を付した配列は、T7プロモーターである]である。このライブラリーを、以下のプライマー:フォワード:
Figure 0007054678000007
およびリバース:5’AAAAAGCACCGACTCGGTGCCACTTTT-3’を伴うPCRを実施することにより増幅する。PCR産物を、134bpであると予測し、ゲル精製する。
Mmessage Mmachine T7(AMBION型番1344)を使用する、in vitro転写によるgRNAの生成。DNA断片から、gRNAを創出するために、in vitroにおける転写反応を、以下:
Figure 0007054678000008
の通りに実施した。
RNAを回収するために、0.5ulのTurbo DNアーゼ(2単位/ul)を添加し、37℃で、15分間にわたりインキュベートする。次いで、50mMのEDTA pH8.0 30ulを添加する。15分間にわたり、80℃へと加熱して、DNアーゼを不活化させ、BIO-RAD Micro-Bio-spin Columns(型番732-6250)を使用して、RNAを回収する。500ulのTEを満たすことにより、micro Bio-Spin P30カラムを、TE中で平衡化させ、1000gで、2分間にわたりスピンした。次いで、50ulの試料を、カラムへとロードし、1000gで、4分間にわたりスピンする。試料を、約50ul中で溶出させる。RNAの総収量を約10ugとするために、gRNAライブラリーは、約200ng/ulの濃度であるべきである。
in vitroにおける、カスタムの機能的なCas9-gRNA複合体の再構成。ゲノムDNAを切断するために、2.5ulのcas9タンパク質(3.18ug/ul、New England Biolabs型番M0386M(20uMのcas9タンパク質))を、1倍濃度のNEB緩衝液4合計80ul(New England Biolabs;50mMの酢酸カリウム、20mMのトリス酢酸、10mMの酢酸Mg、1mMのDTT、pH7.9)中に、10ulのRNA(2000ng)と混合する。37℃で、15分間にわたりプレインキュベートする。再構成されるcas9の濃度は、0.63uM(0.1ug/ul)である。
調製用電気泳動による、エクソンを含有するgDNAの、標的化された切出しおよび精製。全ゲノムDNAの、ヒトWBCからの精製を、実施例2で記載した通りに実行した。2つの点:
(1)切断ステップでは、より高濃度の、再構成されたgRNA-Cas9複合体:実施例2における、HLA-Aの場合に使用した8つの部位と比べて、約20,000倍というより大きな数の切断であって、全てのエクソン含有DNAを切り出すのに必要とされる切断を反映する濃度である、0.63uMの、再構成されたgRNA-Cas9複合体80ulを利用した点;
(2)調製用ゲルカセットでは、予測される200~500bpの標的に対する、より良好なサイズ分解能のために、2%のアガロースゲル(実施例2で使用した0.75%のゲルの代わりに)を利用した点
を除き、標的化された切出しもまた、実施例2で記載した通りに実行した。
(実施例4)
標的化されたゲノムのDNAシーケンシングによる、転座切断点の特徴づけ
細胞遺伝学的研究は、特異的染色体再配列が、ヒト腫瘍と関連するという発見をもたらした。特異的ヒトがんにおける、最初の再現可能な染色体異常は、慢性骨髄性白血病と関連する、フィラデルフィア染色体であった。その後の分子的研究は、この再配列が、v-ablがん遺伝子の相同体であるc-ablと、bcr(切断点クラスター領域)と呼ばれる遺伝子とからなる、融合タンパク質をもたらすことを示した。このbcr-abl融合タンパク質は、発がん性であり、Gleevecと呼ばれる、大きな成功を収めた治療剤の標的である。
今日では、多様な腫瘍と関連する、数千ではないにせよ、数百に及ぶ染色体転座が存在する。一般的な染色体切断部位は、第2染色体のp23上に存在する、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)をコードする遺伝子内で生じる。それは、多くの異なる腫瘍において、様々な異なる染色体へと転座する[PMID:23814043]。しかし、それは、染色体5q35のALKおよびヌクレオフォスミン(NPM1)遺伝子を含む転座が観察される[PMID:25869285]、非ホジキンリンパ腫のサブセットにおいて、最も一般的に再配列される。この転座は、治療剤であるクリゾチニブの標的である、NPM1-ALK融合遺伝子の形成を可能とする[PMID:24491302]。これらの転座における正確な切断部位は、可変的な場合があるので、それゆえ従来型のNGSにより検出することは困難である。配列解析のために、再配列された遺伝子座を含有する、大きなDNA断片を得ることができれば、煩瑣な細胞遺伝学的アッセイに対する必要が低減されるであろう。
NPM1-ALK転座を含む長い断片を切断するgRNAをコードするオリゴヌクレオチド。この断片を単離するために、染色体5q35上の、NPM1遺伝子の5’側と、染色体2p23上の、ALK遺伝子に対する3’側とを切断するように、gRNAをコードするDNAオリゴヌクレオチドを構成する。NPM1-ALK t(2;5)転座を伴う細胞内では、これらのgRNAは、再配列された接合部を含有する大きな断片を切断するように、Cas9を方向づける。2つまたはこれを超えるgRNAを、各末端を標的にして、指定された領域における切断と、NPM1-ALKを含有する断片の切出しとを確保することができる。
標的化配列をコードする短いオリゴヌクレオチドを、T7プロモーターの下流において、gRNAの定常領域をコードする、DR274ベクター[PMID:23360964]へとクローニングする。in vitroにおける転写の後で、以下の配列:
5'ggNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAAAAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTTT、
[配列中、「N」は、gRNAの標的化配列を表し、5’側のgは、T7による転写に必要とされる]
を伴うgRNAを生成する。
本実施例では、本発明者らは、以下の標的化配列を使用する。NPM1の5’側のgRNAでは、
NPM1-TS1
AGG PAM配列のすぐ上流で、NPM1コード配列(chr5:171,387,949)の開始から、約900bp上流にあり、多くのNPM1-ALK間の切断点が生じる、910bp長のNPM1イントロン5(chr5:171,391,799)の開始から、約4750bp上流にある、chr5:171,387,031~171,387,050に存在する、5’CAAGTCACCCGCTTTCTTTC3’。
NPM1-TS2
AGG PAMのすぐ上流で、NPM1コード配列の開始から、約750bp上流にあり、NPM1イントロン5の開始から、約4600bp上流にある、chr5:171,387,185~171,387,204に存在する、5’GACTTTGGAGATGTTTTCTC3’。
ALKの3’側のgRNAでは、
ALK-TS1
GGG PAMのすぐ上流で、ALKコード配列(chr2:29,193,225)の末端から、2930bp下流(3’側)にあり、多くのNPM1-ALK間の切断点が生じる、1940bp長のALKイントロン19の末端から、33240bp下流(3’側)にある、chr2:29,190,272~29,190,291に存在する、5’-GAAGAAAACATGGCACAAAT-3’。
ALK-TS2
GGG PAMのすぐ上流で、ALKコード配列の末端から、約2700bp下流(3’側)にある、chr2:29,190,518~29,190,537に存在する、5’-CAATGGGTCAGATAACTCAA-3’。
図4は、NPM1-ALK融合再配列をもたらす、標的化部位、関連のあるコード領域、一部の一般的な切断点についての模式図(Morrisら(1994年)、Science、263巻:1281頁;Duysterら(2001年)、Oncogene、20巻:5623頁)を示す。
融合のどちらかの末端における、代替的なgRNA標的部位に起因する、断片サイズの可能な変動を考慮し、また、910bpのNPM1イントロン5内および1940bpのALKイントロン19内の、転座切断点の位置の変動も考慮すると、NMP1-ALK融合遺伝子の、上記で記載した、カスタムのgRNA-Cas9複合体による消化は、37.5kb~40.8kbの間の長さの断片をもたらすはずである。
これらの標的化配列の各々を、DR274ベクターへとクローニングするために、各標的化配列につき、2つのプライマーを取り寄せ、一緒にアニールさせた。これらのプライマーは、gRNAの定常部分またはクローニングを容易とする隣接するT7プロモーターに由来する一部の配列を含み、以下:
NPM1-TS1F 5'-TAGGCAAGTCACCCGCTTTCTTTC-3
NPM1-TS1R 5'-AAACGAAAGAAAGCGGGTGACTTG-3
NPM1-TS2F 5'-TAGGACTTTGGAGATGTTTTCTC-3
NPM1-TS2R 5'-AAACGAGAAAACATCTCCAAAGT-3
ALK-TS1F 5'-TAGGAGGGGCGCCCAATTTTGTCT-3
ALK-TS1R 5'-AAACAGACAAAATTGGGCGCCCCT-3
ALK-TS2F 5'-TAGGTCTATCAACAAATTGCTAGGAGG-3
ALK-TS2R 5'-AAAC CCTAGCAATTTGTTGATAGA-3
の通りである。
gRNAをコードするオリゴヌクレオチドの、T7プロモーターを伴うベクターへのクローニング。プラスミドベクターであるDR274[ref]を、BsaIで切断し、アガロースゲル上で精製し、Qiagenゲル精製キットを使用してクリーンナップした。100uMの、各gRNAをコードするオリゴヌクレオチドを、以下の反応:
Figure 0007054678000009
において、その相補体とアニールさせた。この反応物を、100℃で、3~5分間にわたり加熱する。その後、ヒートブロックをオフにし、冷却させる。次いで、以下の反応:
Figure 0007054678000010
を使用して、アニールさせたオリゴヌクレオチドをリン酸化させる。この反応物を、静かにボルテックスすることにより混合し、37℃で30分間にわたりインキュベートした。
次に、以下の反応:
Figure 0007054678000011
を使用して、アニールさせたリン酸化オリゴヌクレオチドを、T7プロモーターをコードするプラスミドへとライゲーションする。
次に、1ulのプラスミドミックスを、E.coliへと形質転換し、アンピシリンを補充した、富栄養培地(LB)による寒天プレート上に播種した。Ampクローンを選択し、所望のガイドRNA配列を含有するプラスミドを、コロニーPCRおよびサンガーシーケンシングにより検証した。適正なクローンを、1mlのLB+amp液体培地中、37℃で、一晩にわたり増殖させ、Qiagen DNA精製キットを使用してプラスミドを、培養物から単離する。
プラスミド鋳型からの、gRNAのPCR増幅。プラスミド鋳型から、gRNAを創出するために、プラスミドのT7プロモーターおよびgRNA領域を、PCRにより増幅し、次いで、in vitro転写反応において、鋳型として使用する。PCRプライマーは、以下:フォワード4989:GTTGGAACCTCTTACGTGCC、リバース5008:AAAAGCACCGACTCGGTGの通りである。PCR反応物を、以下:
Figure 0007054678000012
の通りに準備する。この反応物を、以下の通り:98℃で30秒間の1サイクル、(98℃で10秒間、60℃で30秒間、72℃で30秒間×35サイクル)、72℃で5分間、4℃で無期限のサイクルにかける。このPCRは、369bpのPCR断片をもたらし、次いで、これを、Qiagenカラムで精製する。
Mmessage Mmachine T7 in vitro転写キット(AMBION型番1344)を使用するRNA合成反応:DNA断片から、gRNAを創出するために、in vitro転写反応を、以下:
Figure 0007054678000013
の通りに実施する。
RNAを回収するために、0.5ulのTurbo DNアーゼ(2単位/ul)を添加し、37℃で、15分間にわたりインキュベートする。次いで、50mMのEDTA pH8.0 30ulを添加する。15分間にわたり、80℃へと加熱して、DNアーゼを不活化させ、BIO-RAD Micro-Bio-spin Columns(型番732-6250)を使用して、RNAを回収する。500ulのTEを満たすことにより、micro Bio-Spin P30カラムを、TE中で平衡化させ、1000gで、2分間にわたりスピンした。次いで、50ulの試料を、カラムへとロードし、1000gで、4分間にわたりスピンする。試料を、約50ul中で溶出させる。RNAの総収量を約10ugとするために、gRNAは、約200ng/ulの濃度であるべきである。
in vitroにおける、カスタムの機能的なCas9-gRNA複合体の再構成。活性なgRNA-Cas9複合体を形成するために、2.5ulのcas9タンパク質(3.18ug/ul、New England Biolabs型番M0386M(20uMのcas9タンパク質))を、1倍濃度のNEB緩衝液4合計80ul(New England Biolabs;50mMの酢酸カリウム、20mMのトリス酢酸、10mMの酢酸Mg、1mMのDTT、pH7.9)中に、10ulのRNA(2000ng)と混合する。37℃で、15分間にわたりプレインキュベートする。再構成されるcas9の濃度は、0.63uM(0.1ug/ul)である。
調製用電気泳動による、ゲノムNPM1-ALK融合断片の、標的化された切出しおよび精製:全ゲノムDNAの、ヒトWBCからの精製を、実施例2で記載した通りに実行した。NPM1-ALK転座特異的Cas9標的化複合体を使用する、標的化された切出しもまた、実施例2で記載した通りに実行した。
消化の後で、カセットを、60Vの連続場で1時間のプログラムを使用する、分離モードのSageELF計器内で電気泳動させるのに続き、「Pippin Pulse User Manual」(http://www.sagescience.com/product-support/pippin-pulse-support/)において記載されている、5~430kbのDNAを分離するための波形を使用して、80Vで2時間にわたり、パルス化場電気泳動を行った。
分離用電気泳動の後、ELF計器内で、50Vの電圧を使用して、45分間にわたり、電気溶出を実行する。溶出の終了時に、25Vの電界を、逆方向に、5秒間にわたり印加して、溶出させたDNAを、溶出モジュールの限外濾過膜から放出する一助とする。手動または自動の液体取扱手段により、標的断片を、電気泳動緩衝液中の溶出モジュールから取り出し得る溶出および溶出モジュールからの回収は、図3A~3Eに示さない)。
本出願の任意の箇所において提示される、特許、特許出願、論文、ウェブページ、書籍を含むがこれらに限定されない、刊行物または他の文献に対する、任意の参照および全ての参照は、参照によりそれらの全体において本明細書に組み込まれる。
他の箇所で言及した通り、開示される実施形態は、例示的な目的だけで提示されるものであり、限定的なものではない。他の実施形態も可能であり、本開示の対象となるが、これらは、本明細書に含有される教示から明らかであろう。したがって、本開示の精神および範囲は、上記で記載した実施形態のうちのいずれかにより限定すべきものではなく、本開示により裏書きされる特許請求の範囲およびそれらの均等物だけに従い規定すべきものである。さらに、対象となる開示の実施形態は、開示される、他の任意の方法、組成物、システム、およびデバイスに由来する、任意の要素および全ての要素であって、生物学的試料(例えば、核酸要素および非核酸要素を含有する)から、核酸を単離することに対応する、任意の要素および全ての要素を含む要素をさらに含みうる、方法、組成物、システム、および装置/デバイスも含みうる。言い換えれば、開示される、1つまたは別の実施形態に由来する要素は、開示される他の実施形態に由来する要素と互換的でありうる。さらに、一部のさらなる実施形態は、本明細書で開示される、1つの特色および/または別の特色を、参照により組み込まれる素材において開示される、方法、組成物、システム、およびデバイス、ならびにそれらの1つまたは複数の特色と組み合わせることにより実現することもできる。加えて、開示される実施形態の、1つまたは複数の特色/要素を除去し、なおも、特許権取得可能な対象物を結果としてもたらす(かつ、したがって、対象となる開示の、なおさらなる実施形態を結果としてもたらす)こともできる。さらに、一部の実施形態は、先行技術の教示と比較して、1つのエレメント、構造、および/もしくはステップ、ならびに/または別のエレメント、構造、および/もしくはステップ(適切な場合)を特異的に欠く、方法、組成物、システム、およびデバイスに対応し、したがって、特許権取得可能な対象物を表し、先行技術と識別可能である(すなわち、このような実施形態を指向する特許請求の範囲は、先行技術による教示の、1つまたは複数の特色の欠如に言及する、否定的な限定を含有しうる)。
核酸の加工について記載する場合、連結した、結合させた、接続する、付着させる、相互作用させるなどの用語は、そのような接合が、恒久的な場合であれ、潜在的に可逆的な場合であれ、言及される要素の接合を結果としてもたらす連結を指すと理解されたい。共有結合型の結合も形成されうるが、これらの用語は、共有結合の形成を必要とするものとしては読み取られないものとする。
本明細書で定義および使用される全ての定義は、定義された用語の、辞書による定義、参照によって組み込まれる文献内の定義、および/または通常の意味を統御するものと理解されたい。
そうでないことが明示的に指し示されない限りにおいて、本明細書および特許請求の範囲で使用される不定冠詞である「ある(a)」および「ある(an)」は、「少なくとも1つの」を意味するものと理解されたい。
本明細書および特許請求の範囲で使用される「および/または」という語句は、このように接続された要素の「いずれかまたは両方」、すなわち、ある場合には、連言的に存在し、他の場合には、選言的に存在する要素を意味するものと理解されたい。「および/または」を伴って列挙される複数の要素は、同じ様式で、すなわち、このように接続された要素のうちの「1つまたは複数」と解釈されるものとする。「および/または」節により具体的に同定される要素以外の他の要素も、具体的に同定されるこれらの要素と関連する場合であれ、関連しない場合であれ、任意選択で存在しうる。したがって、非限定的な例として、「Aおよび/またはB」に対する言及は、「~を含むこと」などのオープンエンドの表現と共に使用される場合、一実施形態では、Aだけ(任意選択で、B以外の要素を含む)を指す場合もあり;別の実施形態では、Bだけ(任意選択で、A以外の要素を含む)を指す場合もあり;さらに別の実施形態では、AおよびBの両方(任意選択で、他の要素を含む)を指す場合もあるなどである。
本明細書および特許請求の範囲で使用される、「または」は、上記で定義された「および/または」と同じ意味を有するものと理解されたい。例えば、リスト中の項目を区別する場合、「または」または「および/または」は、包含的である、すなわち、多数の要素または一連の要素のうちの少なくとも1つの要素の包含であるが、また、多数の要素または一連の要素のうちの1つを超える要素も含む包含であり、任意選択で、列挙されていないさらなる項目も含む包含と解釈されるものとする。多数の要素または一連の要素のうちのちょうど1つの要素の包含を指すのは、「~のうちの1つだけ」もしくは「~のうちのちょうど1つ」など、そうでないことが明確に指示される用語、または特許請求の範囲で使用される場合の「~からなること」に限られる。一般に、本明細書で使用される「または」という用語は、「いずれか」、「~のうちの1つ」、「~のうちの1つだけ」、または「~のうちのちょうど1つ」など、排他性の用語に先行される場合、排他的な代替法(すなわち、「一方または他方であり、両方ではない」)だけを指し示すと解釈されるものとする。特許請求の範囲で使用される場合の、「~から本質的になること」は、特許法の分野で使用される、その通常の意味を有するものとする。
本明細書および特許請求の範囲で使用される、1つまたは複数の要素のリストに言及して使用される「少なくとも1つの」という語句は、要素のリスト内の要素のうちの任意の1つまたは複数から選択されるが、要素のリスト内で具体的に列挙される各要素およびあらゆる要素のうちの少なくとも1つを必ずしも含むわけではないが、要素のリスト内の要素の任意の組合せを必ずしも除外するわけでもない、少なくとも1つの要素を意味するものと理解されたい。この定義はまた、「少なくとも1つの」という語句が言及する要素のリスト内で具体的に同定される要素以外の要素が、具体的に同定されたこれらの要素と関連する場合であれ、関連しない場合であれ、任意選択で存在しうることも許容する。したがって、非限定的な例として、一実施形態では、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」(または、同義で、「AまたはBのうちの少なくとも1つ」、または、同義で、「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つ」)とは、Bの存在を伴わず(かつ、任意選択で、B以外の要素を含み)、任意選択で、1つを超えるAを含む、少なくとも1つのAを指す場合もあり;別の実施形態では、Aの存在を伴わず(かつ、任意選択で、A以外の要素を含み)、任意選択で、1つを超えるBを含む、少なくとも1つのBを指す場合もあり;さらに別の実施形態では、任意選択で、1つを超えるAを含む、少なくとも1つのA、および任意選択で、1つを超えるBを含む(かつ、任意選択で、他の要素を含む)、少なくとも1つのBを指す場合もあるなどである。
特許請求の範囲ならびに上記の明細書では、「~を含むこと(comprising)」、「~を含むこと(including)」、「~を保有すること」、「~を有すること」、「~を含有すること」、「~を伴うこと」、「~を保持すること」、「~からなる」など、全ての移行句は、オープンエンドである、すなわち、「~を含むこと(including)」を意味するものであり、「~に限定される」を意味するものではないものと理解されたい。移行句である「~からなること」および「~から本質的になること」だけは、それぞれ、「The United States Patent Office Manual of Patent Examining Procedures」、2111.03節において示されている通り、クローズドの移行句またはセミクローズドの移行句であるものとする。

Claims (11)

  1. 電気泳動カセットを用いて目的のゲノムDNA領域の断片を単離するための方法であって、
    電気泳動カセットのゲルマトリックスの第1のウェルに、高分子量(HMW)DNAを有する粒子を含有する試料を充填するステップと;
    前記カセットの前記ゲルマトリックスの第2のウェルに、溶解試薬を充填するステップと;
    前記粒子を溶解して、前記粒子から前記HMW DNAを放出するために、前記溶解試薬を前記第1のウェルに送達し、細胞成分が前記第1のウェルから電気泳動され、かつ、前記HMW DNAが前記粒子から取り出され、前記第1のウェルの壁に捕捉されるように、前記ゲルマトリックスに電気泳動場を印加するステップと;
    前記第1のウェルを空にし、前記第1のウェルに、サイズを低減した断片としての前記DNAの、規定されたセグメントを遊離させるように、前記HMW DNA内の特異的DNA配列において切断するよう構成されたカスタム型CRISPR-Cas9切断試薬を再充填するステップと;
    前記HMW DNAの効率的な切断を可能とするのに適する温度で、適する時間にわたり前記カセットをインキュベートするステップと;
    前記DNA断片を移動させ、これにより、実質的に不動のままである前記HMW DNAの切断されていないDNAから分離するように構成された電気泳動場に前記ゲルマトリックスを供するステップと;
    前記電気泳動により分離されたDNA断片を、前記ゲルマトリックスから単離するステップと
    を含む方法。
  2. 前記空にし、再充填するステップがさらに、前記第2のウェルを空にし、前記第2のウェルにCRISPR-Cas9切断緩衝液を再充填することを含む、請求項に記載の方法。
  3. 前記電気泳動により分離されたDNA断片の単離が電気溶出によりなされる、請求項に記載の方法。
  4. 前記HMW DNAの切断されていない残余が、前記ゲルマトリックスに封入されたままである、請求項に記載の方法。
  5. 前記粒子が、懸濁液中に含有され、動物細胞、植物細胞、細菌細胞、真菌細胞、古細菌細胞、原生動物細胞からなる群から選択される無傷細胞、および無傷ウイルス粒子のうちの少なくとも1つを含む、請求項のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ゲルマトリックスが、アガロースヒドロゲルを、約0.2%~約5%(重量/容量)の間の濃度で含む、請求項のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記溶解試薬が、アニオン性界面活性剤を、0.05%~10%の間の濃度で含む、請求項のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記アニオン性界面活性剤が、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)である、請求項に記載の方法。
  9. 前記HMW DNAのサイズが、>10メガ塩基対の長さであり、前記DNA断片のサイズが、<2メガ塩基対の長さである、請求項のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記粒子が、懸濁液中に含有され、かつ、細菌細胞、植物細胞、または真菌細胞を含み、前記方法が、試料を封入した前記ゲルマトリックスを前記溶解試薬へと曝露する前に、前記ゲルマトリックスを、細胞壁を除去するように構成された他の酵素試薬処理に供するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記DNA断片を、緩衝液を含有する溶出モジュールへの電気溶出により、前記ゲルマトリックスから単離する、請求項10のいずれか一項に記載の方法。
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