JP2002310992A - マイクロチップおよびマイクロチップ電気泳動装置 - Google Patents

マイクロチップおよびマイクロチップ電気泳動装置

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Hiroaki Machida
浩昭 町田
Toshiyuki Sakurai
利之 桜井
Yusuke Miyazaki
祐輔 宮崎
Hisashi Hagiwara
久 萩原
Toshio Yoshida
敏雄 吉田
Suiiku Ko
錘▲いく▼ 洪
Minoru Seki
実 関
Teruo Fujii
輝夫 藤井
Isao Endo
勲 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1枚のマイクロチップにおいて、試料の特定の
部分の回収が効率的に行えるマイクロチップ電気泳動装
置を提供することにある。 【解決手段】この発明は、試料を電気泳動させて試料か
ら所望の部分を分画してポッドに回収するマイクロチッ
プにおいて、導入された試料を泳動させる第1の泳動溝
(導入溝)とこれに交差する第2の泳動溝(分画溝)と
この第2の泳動溝に前記の交差とは異なる位置で交差す
る第3の泳動溝(分取溝)とを有し、第3の泳動溝に試
料の所望の部分を回収するためのポッドが複数個それぞ
れに結合されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロチップ
およびマイクロチップ電気泳動装置に関し、詳しくは、
1枚のマイクロチップにおいて、マイクロチップ泳動路
上で泳動された試料(サンプル)を異なる条件で複数の
ポッドのそれぞれに容易に分取でき、試料の特定の部分
の回収が効率的に行えるマイクロチップおよびマイクロ
チップ電気泳動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロチップは、特開平10−
246721号等に記載されているように、数十μm〜
百μm程度の十字の泳動路溝が透明なプラスチップ基板
の内部に基板の面に沿って設けられ、溝の各端部には上
部が開口したポッド(2mmφ程度の穴)がリザーバと
して設けられている。このポッドの1つあるいはいくつ
かから電気泳動液(GEL)が溝に注入されて充填された
後に、ポッドの1つに試料が充填される。そして、その
ポッドに対して同じ溝の対向する側のポッドに+Vの高
電圧が印加されて試料を導入溝に沿って電気泳動させる
(導入処理、図4(a)参照)。所定の時間経過後に泳
動の途中で導入溝の十字路のクロスポイントに目的のも
のが泳動してきたタイミングを見計らって、ポッドの電
圧印加を切り換えて泳動溝を分画溝側に切り換える。さ
らに、目標のポッドに向けて試料を所定の一定時間泳動
させる(分画処理、図4(b)参照)。これにより、例
えば、DNA解析などでは泳動路で分画され分離された
試料(例えば目的のDNAバンド部分)を光学的なレー
ザ光等を用いた検出装置で検出し、その鎖長解析などが
行われる。あるいは、一定時間経過後に目的のポッドに
到達した分画された試料、例えば、分画された目的のD
NAバンド部分を二次元検出器で検出して記録し、それ
を解析して解析結果に応じて目的とするDNAを切り出
して回収する。
【0003】図4は、その電圧印加と導入処理、分画処
理の説明図であって、1はマイクロチップ、2a,2
b,2c,2dは各ポッドであり、3は、ポッド2a、
2bが両端に結合された、図面の左右方向に走る導入泳
動溝、4は、ポッド2c、2dが両端に結合された、図
面の上下方向に走る分画泳動溝である。これら溝は、十
字にクロスしている(図4(a),(b)参照)。例え
ば、図(a)の十字の左側ポッド2aに試料が導入され
る。各ポッドには、図(a)の導入処理では、+150
V、図(b)の分画処理では、+130Vあるいは+7
50Vの高電圧が印加されあるいはグランドGND(接
地)電位に保持される。矢印は、DNAの泳動方向を示
していて、DNAは、通常−イオンに帯電しているの
で、+電位に引き寄せられて高い電圧が印加されたポッ
ドに向かって泳動していく。なお、ポッド2a,2bに
与えられる+130Vの電圧は、目標ポッド2bが+7
50Vのときのクロスポイントの電圧が102.3V
(=750×6/44、ただし、ポッド2cからクロス
点までが6mm、ポッド2cからポッド2dまでの距離
が66mmとする。)であるとすれば、図(b)の分画
処理では、これより大きな電圧+130Vを導入泳動溝
3の両端のポッド2a,2bに印加する。このことで、
導入泳動溝3から不所望な試料が分画泳動溝4へ流入す
るのを防止する。これら各ポッドの電圧の印加は、それ
ぞれのポッドに高電圧を印加する高圧電圧発生装置(電
源)からリレー等のスイッチ、そしてポッドに挿入され
た白金電極を介してポッドに加えられる。印加電圧は、
リレー等のスイッチのON/OFFにより切り換えら
れ、各ポッドの電圧印加の切り換え制御は、制御装置
(MPU)等からインタフェースを介してリレーに切換
制御信号が加えられることで行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなマイクロチ
ップで回収されるDNAは、二次元検出器の検出データ
に基づいて人手によって、電気泳動液の中から目的とす
るDNAバンド部分を切り出し、切り出したDNAバン
ド部分が所定の溶液(ET溶液)に浸漬される。これい
よりDNAを溶出させて回収する。このような作業は、
手間がかかり、自動化し難い欠点がある。この発明の目
的は、このような従来技術を解決するものであって、1
枚のマイクロチップにおいて、マイクロチップ泳動路上
で泳動された試料を異なる条件で複数のポッドのそれぞ
れに容易に分取でき、試料の特定の部分の回収が効率的
に行えるマイクロチップを提供することにある。この発
明の他の目的は、1枚のマイクロチップにおいて、試料
の特定の部分の回収が効率的に行えるマイクロチップ電
気泳動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明のマイクロチップの特徴は、試料を電
気泳動させて試料から所望の部分を分画してポッドに回
収するマイクロチップにおいて、導入された試料を泳動
させる第1の泳動溝とこれに交差する第2の泳動溝とこ
の第2の泳動溝に前記の交差とは異なる位置で交差する
第3の泳動溝とを有し、第3の泳動溝に試料の所望の部
分を回収するためのポッドが複数個それぞれに結合され
ているものである。さらに、この発明のマイクロチップ
電気泳動装置の特徴は、前記のマイクロチップと複数の
ポッドの1つに選択的に所定の電圧をかける電圧印加手
段とを備えていて、所定の電圧をかけるポッドが順次選
択されて、複数のポッドのそれぞれに所望の部分が回収
されるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】このように、この発明では、第3
の溝(分取溝)に所望の部分の回収ポッドを複数個結合
して、第3の溝(分取溝)を第2の溝(分画溝)に接続
することにより、1枚のマイクロチップにおいて試料か
ら分画された所望の部分を複数のポッドのそれぞれに回
収することができる。その結果、1枚のマイクロチップ
において、マイクロチップ泳動路上で泳動された試料を
異なる条件で複数のポッドのそれぞれに試料から所望の
部分を容易に分取することができ、試料の特定の部分の
回収が効率的に行えるマイクロチップとマイクロチップ
電気泳動装置を容易に実現することができる。
【0007】
【実施例】図1は、この発明を適用したマイクロチップ
とマイクロチップ電気泳動装置のポッド電圧制御部分の
説明図、図2は、その分取処理までの説明図である。図
1において、10は、マイクロチップであって、5は、
図2の導入泳動溝3に対応する導入泳動溝であり、6
は、図2の分画泳動溝4に対応する分画泳動溝である。
導入泳動溝5は、図面の左右方向に設けられ、分画泳動
溝6に十字にクロスする溝であって、その両端のポッド
2a,2bは、この溝に対して図面の上下方向に設けら
れ、直角に曲がった溝5a、5bにより導入泳動溝5の
本体と結合されている。分画泳動溝6とのクロス点は、
導入泳動溝5の中央位置にあって、ポッド2a,2bか
らクロス点までの距離は実質的に等しく、例えば、数ミ
リ程度である。なお、このとき、ポッド2aからポッド
2bまでの距離は6mm程度である。
【0008】一方、分画泳動溝6は、導入泳動溝5の本
体と中央部でクロスする図面の上下方向の分画溝6a
と、この分画溝6aの途中で十字にクロスする分取溝6
bとからなり、分画溝6aには両端にポッド2c,2d
が結合され、その溝の長さは、50mm程度となってい
る。また、分取溝6bは、導入泳動溝5の本体に平行に
設けられた右側端部が図面の上側に折れ曲がっていて、
ポッド2eに結合され、分取溝6bの左側では、下側に
直角に折れ曲がって延びた溝6cを有している。この溝
6cに沿って上下方向に一列に配列された多数のポッド
2f〜2mが並列に溝6cに連通接続されている。溝6
cの長さも50mm程度である。各ポッド2a〜2mに
は電極7a〜7mが挿入されていて、各電極7a〜7m
は、電圧設定回路8によって、所定の電圧、グランドG
NDあるいはオープン状態(高抵抗状態)に選択的に設
定される。
【0009】電圧設定回路8は、導入泳動溝5の両端の
ポッド2a,2bに対して電圧を印加する電圧可変電源
81と、分画溝6aの両端のポッド2c,2dに対して
電圧を印加する電圧可変電源82、分取溝6bのポッド
2eに対して電圧を印加する電圧可変電源83、そして
分取溝6bのポッド2f〜2mに対して電圧を印加する
電圧可変電源84と多数のリレースイッチ回路を有する
切換スイッチ回路群85とからなる。切換スイッチ回路
群85は、電圧可変電源81と電極7aとの間に挿入さ
れたリレースイッチ回路85a1と、電極7aとグランド
GNDとの間に挿入されたリレースイッチ回路85a2、
電圧可変電源81と電極7bとの間に挿入されたリレー
スイッチ回路85b、そして電極7cとグランドGND
との間に挿入されたリレースイッチ回路85cとを有し
ている。さらに、電圧可変電源82と電極7dとの間に
挿入されたリレースイッチ回路85d1と、電極7dと
グランドGNDの間に挿入されたリレースイッチ回路8
5d2、電圧可変電源83と電極7eとの間に挿入され
たリレースイッチ回路85e1、そして電極7eとグラン
ドGNDの間に挿入されたリレースイッチ回路85e2と
を有している。
【0010】さらに、電圧可変電源84と電極7f〜7
mとの間にそれぞれ挿入されたリレースイッチ回路85
f1〜85m1、電極7f〜7mとグランドGNDの間にそ
れぞれ挿入されたリレースイッチ回路85f2〜85m2と
がそれぞれに設けられている。なお、ここでは、切換ス
イッチ回路群85の各リレースイッチ回路の数字符号に
添えられた英文字は、それぞれの電極の英文字の添え字
に対応し、さらにポッドの英文字の添え字とも対応して
いる。また、英文字の添え字の後の「1」は、電極に+
電位を印加するリレースイッチ回路に対するものであ
り、英文字の添え字の後の「2」は、電極をGND電位
に設定するリレースイッチ回路に対するものである。こ
れらリレースイッチ回路85a1,85a2,85b1,85
b2,85c,85d1,85d2、85f1,f2〜85m1,8
5m2のそれぞれのON/OFFは、インタフェース87
を介して送出されたMPU88からの制御信号を駆動デ
ータレジスタ86に記憶することより制御される。ここ
で、目標となる各ポッド2f〜2mに加えられる電圧
は、+500V程度の電圧であるが、ここでは、分画溝
6aと分取溝6bとのクロス点から遠い側のポッドから
順次分取ポッドが使用される。以下、試料の導入からそ
のような分取までの処理を図2(a)〜(b)により詳
細に説明する。
【0011】まず、導入泳動溝5と分画泳動溝6と各ポ
ッドに泳動液を充填後に、導入処理として、図2(a)
に示すように、ポッド2aに試料(DNA)を注入し、
リレースイッチ回路85a2をONにしてポッド2aをG
ND電位にし、リレースイッチ回路85b1をONにして
ポッド2bに電圧可変電源82から、例えば、電圧15
0Vを印加する。このとき、他のポッド2c〜2mは、
対応するリレースイッチ回路のうちGNDに接続する側
(添え字英文字に「2」を付けたリレースイッチ回路)
がONとなって、GND電位にされる。これにより所定
時間DNAを泳動させる。そして、所望のDNAバンド
部分が導入泳動溝5と分画溝6aのクロス点に到達した
時点で、次に分画処理をする。分画処理は、図2(b)
に示すように、ポッド2a、2b、2d、2e、2mに
電極に接続されたそれぞれ対応する電圧印加側のリレー
スイッチ回路をONにして、ポッド2a,2bには、例
えば、140V程度の電圧を加え、ポッド2eとポッド
2mに、例えば、500V程度の電圧を印加する。な
お、このとき、ポッド2cは、GND電位のままであ
り、ポッド5dは、750V程度であって、このとき、
前記のポッド2e,2mの電圧500Vが分画溝6aと
分取溝6bとのクロス点の電圧に対応するものである。
なお、ポッド2f〜2Lの電極が接続されたリレースイ
ッチ回路は、このときONからOFFにされてオープン
(高抵抗状態)にされる。
【0012】これにより、所望のDNAバンド部分が矢
印で示すように、分画溝6aと分取溝6bとのクロス点
に向かって泳動し、目的のDNAバンド部分がこのクロ
ス点あるはこの付近にくる。この時点で、次の分取処理
に入る。分取処理は、図2(c)に示すように、ポッド
2cの電極に接続されたリレースイッチ回路85cをO
NからOFFにして、オープン(高抵抗状態)にする。
また、ポッド2eのリレースイッチ回路85e2をONに
してGND電位に設定する。さらに、最初の分取ポッド
であるポッド2fの電極に接続された電圧印加側のリレ
ースイッチ回路2f1をONにして、例えば、400V程
度の電圧を印加する。また、ポッド2a,2bも400
V程度の電圧を印加し、ポッド2dには、70V程度の
電圧を印加する。なお、400Vの電圧は、分画溝6a
と分取溝6bとのクロス点の電圧よりも大きな値であ
る。このとき、他の分取ポッド2g〜2mは、オープン
に設定する。これにより、所望のDNAバンド部分は、
分取溝6bに沿って矢印の方向に移動し、不要な部分
は、分画溝6aに沿って戻り、ポッド2a、2bに回収
される。その結果、目的のポッド2fに所望のDNAバ
ンド部分が取り込まれる。
【0013】ここで、分取されなかった残りのDNA
は、ポッド2a,2bから分画溝6aのクロス点までの
距離が実質的に等しいので、それぞれのポッド2a,2
bに戻る。そこで、再び、図2(a)に示す導入処理を
してポッド2aから泳動するDNAから別の所望のDN
Aバンド部分を今度は、ポッド2gに取込む。この分取
処理においては、電圧印加側のリレースイッチ回路2g1
をONにしてポッド2gに400Vの電圧が印加され、
他の分取ポッド2f、2h〜2mがオープンに設定され
る。なお、ポッド2bにリザーブされている試料を使用
して試料を分画するような場合には、導入処理の電圧
は、ポッド2b側がGNDに設定され、ポッド2a側に
+電圧が加えられるが、これについてのリレースイッチ
は記載していない。このとき、分取済みのポッド2fの
電位は、ポッド2gの電位からの距離に応じてほぼ等し
いがそれよりより少し低い値の電位に泳動液のイオンを
介して帯電するので、ポッド2fに分取済みのDNAバ
ンド部分がポッド2gに流入することはない。また、ポ
ッド2gがポッド2fの手前にあるので、ポッド2gに
分取するDNAバンド部分がポッド2fに流入すること
もない。
【0014】そこで、以下、同様にして分取ポッドを下
から順次回収ポッドが選択され、最後には、リレースイ
ッチ回路85m1がONとなり、電圧可変電源84から+
500Vの電圧がポッド2mに印加され、さらにリレー
スイッチ回路85e2がONとなり、ポッド2eがグラン
ドGNDにされて、目的のDNAバンド部分が分画され
てポッド2mに採取される。なお、このとき、他の目標
ポッド2f〜2mのリレースイッチ回路2f1,f2〜2L
1,2L2とリレースイッチ回路2m2は、OFFとする。
もちろん、使用される回収ポッドは、全部でなくてもよ
い。このように分取ポッドを点線矢印で示すように、下
側から順次回収ポッドが選択していくことにより、分取
バンドの混合を防止でき、それぞれの分取ポッドに所望
のDNAバンドを効率よく、取り込むことができる。な
お、前記の導入処理、分画処理、分取処理の各ポッドへ
の印加電圧は、一例であって、サンプルが移動する状態
に応じてそれぞれの電圧を調整する。そのために、電圧
可変電源81〜84が用いるとよい。
【0015】図3は、分取のポッド2f〜2mを他のポ
ッドよりも大きくした例である。このとき、ポッド2f
〜2mを3mmφとし、導入ポッド2a,2bを1.5
mmφとし、分画溝両端のポッド2c,2dを2mmφ
としたものである。このように分取のポッドの径を大き
くすることで、分取作用が容易になる。
【0016】以上説明してきたが、実施例では、導入泳
動溝5と分画溝6a、分画溝6aと分取溝6bとは直角
に交差しているが、この交差角は直角に限定されるもの
ではない。さらに、分画溝6aに交差する分取溝は1個
に限定されるものでもない。また、実施例では、溝で連
通する1個の泳動路を示しているが、多数並列に同じ形
状の連通溝を持つ泳動路を多数設けてもよいことはもち
ろんである。
【0017】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明にあって
は、第3の溝(分取溝)に所望の部分の回収ポッドを複
数個結合して、第3の溝(分取溝)を第2の溝(分画
溝)に接続することにより、1枚のマイクロチップにお
いて試料から分画された所望の部分を複数のポッドのそ
れぞれに回収することができる。その結果、1枚のマイ
クロチップにおいて、マイクロチップ泳動路上で泳動さ
れた試料を異なる条件で複数のポッドのそれぞれに試料
から所望の部分を容易に分取することができ、試料の特
定の部分の回収が効率的に行えるマイクロチップとマイ
クロチップ電気泳動装置を容易に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明を適用したマイクロチップと
マイクロチップ電気泳動装置のポッド電圧制御部分の説
明図である。
【図2】図2は、その分取処理までの説明図である。
【図3】図3は、他の構成のマイクロチップの説明図で
ある。
【図4】図4は、従来のマイクロチップにおける導入処
理と分画処理の説明図である。
【符号の説明】
1…マイクロチップ、2a〜2m…ポッド、3…導入泳
動溝、4…分画泳動溝、5…導入泳動溝、6…分画泳動
溝、6a…分画溝、6b…分取溝、7a〜7m…電極、
81〜84…電圧可変電源、85a〜85m…リレース
イッチ回路、86…駆動データレジスタ、87インタフ
ェース、88…MPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 祐輔 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 萩原 久 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 吉田 敏雄 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 洪 錘▲いく▼ 東京都港区白金台4丁目6番41号 (72)発明者 関 実 東京都世田谷区北沢2丁目37番19号 (72)発明者 藤井 輝夫 東京都目黒区上目黒5丁目17番1号 (72)発明者 遠藤 勲 東京都国分寺市本多5丁目7番6号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を電気泳動させて前記試料から所望の
    部分を分画してポッドに回収するマイクロチップにおい
    て、 導入された試料を泳動させる第1の泳動溝とこれに交差
    する第2の泳動溝とこの第2の泳動溝に前記交差とは異
    なる位置で交差する第3の泳動溝とを有し、前記第3の
    泳動溝に前記試料の所望の部分を回収するためのポッド
    が複数個それぞれに結合されていることを特徴とするマ
    イクロチップ。
  2. 【請求項2】前記試料はDNAであり、前記第1の泳動
    溝は導入溝であり、前記第2の泳動溝は分画溝であり、
    前記第3の泳動溝は分取溝であり、前記複数のポッド
    は、前記分取溝の前記分画溝との交差点より遠い端から
    前記分取溝に沿って一列に配列されている請求項1記載
    のマイクロチップ。
  3. 【請求項3】試料を電気泳動させて前記試料から所望の
    部分を分画してマイクロチップの所定のポッドに回収す
    るマイクロチップ電気泳動装置において、 導入された試料を泳動させる第1の泳動溝とこれに交差
    する第2の泳動溝とこの第2の泳動溝に前記交差とは異
    なる位置で交差する第3の泳動溝とを有し、前記第3の
    泳動溝に前記試料の所望の部分を回収するためのポッド
    が複数個それぞれに結合されているマイクロチップと、 前記複数のポッドの1つに選択的に所定の電圧をかける
    電圧印加手段とを備え、 前記所定の電圧をかけるポッドが順次選択されて、前記
    複数のポッドのそれぞれに前記所望の部分が回収される
    ことを特徴とするマイクロチップ電気泳動装置。
  4. 【請求項4】前記試料はDNAであり、前記複数のポッ
    ドは、前記分取溝と前記分画溝との交差点より遠い端か
    ら前記分取溝に沿って一列に配列されていて、遠い端側
    からポッドが順次選択され、前記交差点より高い所定の
    電圧が印加される請求項3記載のマイクロチップ電気泳
    動装置。
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