JPH10513553A - 生物学的分子の分析 - Google Patents

生物学的分子の分析

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JPH10513553A
JPH10513553A JP8523084A JP52308496A JPH10513553A JP H10513553 A JPH10513553 A JP H10513553A JP 8523084 A JP8523084 A JP 8523084A JP 52308496 A JP52308496 A JP 52308496A JP H10513553 A JPH10513553 A JP H10513553A
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マーレイ,アンソニー・ジェイ
シュテゲマン,ヨーゼフ
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マーレイ,アンソニー・ジェイ
シュテゲマン,ヨーゼフ
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    • G01N27/44721Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones by optical means

Abstract

(57)【要約】 感光性標識を付けた生物学的分子の検出および分離のための装置(12)および方法。分子を、水平および垂直の両平面上で、ゲルマトリックス(16)中の平行な電気泳動的経路(18)において、サイズによって分離する。電位をゲルマトリックス(16)に適用し、一方でレーザー光は、それらが所定の方向で移動する際に分子を励起する。励起した分子から放出された出力光信号を、モニター(36)、コントローラー(35)およびデジタルデータプロセッサー(37)を用いて検出し、収集し、分析する。

Description

【発明の詳細な説明】 生物学的分子の分析 緒言 デオキシリボ核酸(DNA)は、相互にホスホジエステル結合によって連結さ れた個々のヌクレオシドからなる2本の直線状鎖からなる。その天然の状態では 、DNAは、二重らせんとして相互に連結したヌクレオシドの相補的鎖の形で存 在する。二重らせんは、お互いに反対側に位置する個々の相補的なヌクレオシド 間に形成される水素結合によって一緒に保たれている。ヌクレオチド(窒素プリ ンまたはピリミジン塩基、デオキシリボース糖およびリン酸基からなる)は、分 子の基本的組立ブロックであり、それらの配列は遺伝子を定義し、突極的には遺 伝子によってコードされる蛋白質を定義する。4種のヌクレオチド−チミジン( T)と対になるデオキシアデノシン(A)およびデオキシシチジン(C)と対に なるデオキシグアノシンが存在する。 DNAおよびリボ核酸(RNA)を配列決定する能力は、多くのウイルス、細 菌、植物および動物のゲノムを詳細に吟味する価値のある手段を科学者に提供し てきた。実際、DNAおよびRNAの配列解析の改良されたより効率的な方法の 開発が、組換えDNA技術および遺伝子工学における最も大きな進歩の多くにお いて決定的な要素であった。 DNA配列決定工学は今日では高度のレベルに達し、それにより科学的施設は 、今日に至るまでおそらく最も偉大なプロジェクト、すなわちヒト・ゲノムの全 部で3,000,000,000塩基のDNA配列解析を試みることが可能となっ た。近年、配列決定反応そのものに使用されるプロトコルにおいても、これらの 反応の産物を可視化するために使用される手段においても、DNA配列決定工学 は多くの発展をとげたが、ヒトゲノムの配列決定という仕事を合理的長さの時間 および使える費用のなかで完結するべきならば、改良がなされるべきであること は明白である。本発明は、一般的に、標識された生物学的分子分析のための装置 および方法に関する。本発明の適応性および多能性により、例えば、スラブ、チ ャン ネルおよびキャピラリー手段等多数の異なる電気泳動的分離方法と組み合わせて 本発明を使用することができる。電気泳動的方法および手段がより効率的で感度 良好になるにつれ、このような多能性および適応性は、研究および診断の道具と しての本発明の有用性および実行可能性を拡大する際に非常に重要であろう。例 えば、キャピラリー電気泳動技術は、電気泳動的検出の伝統的手段よりも10, 000倍程も高感度になり得、単一の分子の量に近付いてゆく生物学的物質の量 を検出することが可能なほど高感度になり得る。 以下に詳細に述べるように、本発明は、DNAの配列解析に対し特に適用され 、この意味で、改良された検出および得られた配列データの解釈のための装置が 記載される。 発明の背景 DNAの配列決定は、2つの基礎的アプローチを用いて行われてきた:マキサ ム(Maxam)らの化学分解法[プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカ デミー・オブ・サイエンシズ(Proceedings of the National Academy of Scienc es)、第74巻、第560頁−第564頁(1977)]:およびサンガー(San ger)らのジデオキシ鎖停止法(プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・ アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proceedings of the National Academy of Sc iences)、第74巻、第5463頁−第5467頁(1977)]。この2つの 方法はまだ広く使用されており、具体的状況に依存して、一方が他の一方に対し て利点を有する。DNA配列決定の化学分解法および鎖停止法のいずれにおいて も、各々、共通の起点を有し、既知の塩基で停止する標識されたDNAを生じさ せることが必要である。いずれかの手段の生成物である標識DNA断片は、高分 解能ゲル電気泳動によりサイズに従って分離され、かくして、いわゆる「配列ラ ダー」が、写真フィルムまたは他のイメージ保存手段への暴露によるゲルの可視 化により生じる。ゲル電気泳動は、通常、標識DNA断片を、一端で試料を置く ためのスロットまたはウェルを含むように2枚のガラス板間に形成されたポリア クリルアミドゲルの一端に負荷することを含む。 負荷過程において、ポリアクリルアミドゲルの両端を、電極タンクに含まれた 電解質溶液に浸す。試料の負荷が完結すると、電源からの電圧を、電極タンクか ら適用し、次いでポリアクリルアミドゲルを横切って適用する。適用された電圧 は、ポリアクリルアミドゲルを通して標識DNA試料を電気泳動させ、断片はサ イズに従って移動する。 ヒトの労力および試薬の費用の両方の意味において、配列情報を生じる費用は 研究および診断の目的のためのそのような情報の限りない価値と同様、進歩した 配列決定プロトコルを、以前議論したもののごとき断片分離の最も効率的な方法 と組み合わせた場合でさえも、該方法をより効率的にするための多数の試みに導 いた。この目的のために、DNA配列決定のために使用される方法の自動化が、 魅力的で、しばしば成功する提案であることが分かってきた。ジデオキシ鎖停止 法における改良[例えば、サンガー(Sanger)ら、ジャーナル・オブ・モレキュラ ー・バイオロジー(Journal of Molecular Biology)143巻、第161頁−第1 78頁(1980);シュライアー(Schreier)ら、ジャーナル・オブ・モレキュ ラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biology)第129巻、第169頁− 第172頁(1979);スミス(Smith)ら、ヌクレイック・アシッズ・リサ ーチ(Nucleic Acids Research)第13巻、第2399頁−第2412頁(198 5);スミス(Smith)ら、ネイチャー(Nature)第321巻、第674頁−第67 9頁(1987);プロバー(Prober)ら、サイエンス(Science)、第238巻、 第336頁−第341頁(1987);チャーチ(Church)ら、サイエンス(Scien ce)第240巻、第185頁−第188頁(1988);およびコンネル(Conne l)ら、バイオテクニークス(Biotechniques)第5巻、第342頁−第348頁( 1987)]は、それを自動化されたDNA配列決定機械および他の迅速な配列 決定適用の選択方法とした。 手動のDNA配列決定手段および自動化のいくつかの初期の試みでは、断片の 放射性標識、すなわち32Pまたは3Hのごとき放射性標識を含むDNA断片をヌ クレオチドに取り込むことを用いた。例えば、1987年11月17日にイング ラートおよびフィーラー(Englert and Wheeler)に対し発行された米国特許第4, 707,235号には、標識されたDNA断片のヌクレオチド配列決定のための 方法および装置が記載されている。’235特許の好ましい実施例においては、 放射性標識DNA断片を含む試料をゲル・マトリックスを通して電気泳動させる 。標識断片がゲルの底に向けて移動する際に、それらは検出器の窓を通過する。 十分なエネルギーの、放射性標識断片のイオン化放射が、窓を通過し、検出器の 気体環境での自由電子を生じる。自由電子は、アノード・ワイアに向けて加速さ れ、この応答として、電子的信号を生じる。このように生じた電子的信号は、最 後には保存され、コンピューターの手段によって解釈される。 しかしながら、蛍光標識技術の有用性および効率が改良されるにつれ、蛍光に よるDNA配列情報検出が、特に十分に自動化されたシステムにおいては、選択 される方法になった。蛍光検出システムおよびコンピューターに基づくデータ解 釈法ならびに保存と組み合わせた、ゲル・マトリックスを通した電気泳動間にお ける発蛍光団標識DNA断片の励起は、配列情報の発生を、次第に、より労働が 効率的で費用が有効である様式とした。 蛍光色素で標識されたDNA断片を用いて、例えば、ただ1つの蛍光色素およ びゲル上の4つのレーンの平行した分析から得られた配列情報を用いて、[アン ソージ(Ansorge)ら、ジャーナル・オブ・バイオケム・バイオフィズ・メソッズ( Journal of Biochem.Biophys.Methods)、第13巻、第315頁−第323頁 (1986);アンソージ(Ansorge)ら、エレクトロフォレシス(Electrophores is)第13巻、第616頁−第619頁(1992);それぞれ特異的な塩基と 連結した4種の色素およびゲルの1レーンの分析から得られる配列情報を用いて [スミス(Smith)ら、ネイチャー(Nature)第321巻、第674頁−第679頁 (1986);異なる色素、T7 DNAポリメラーゼ、マンガンおよび無機ピ ロホスファターゼを、ピーク高さの分析と組み合わせて用いて[1992年6月 23日にウィルヘルム・アンソージ(Wilhelm Ansorge)に対し発行された米国特 許第5,124,247号;テイバーとリチャードソン(Tabor and Richardson)、 ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Ch emistry)第265巻、第8322頁−第8329頁(1990)参照]または、 最大の信号および色素識別のための2レーザー−2−ウィンドウ と組み合わせた異なる色素を用いて(カルソン(Carson)ら、アナリティカル・ケ ミストリー(Analytical Chemistry)第85巻、第3219頁−第3226頁(1 993)]DNA配列を引き出すために多くの戦略を用いることができる。 蛍光標識技術を用いたほとんどのシステムにおいては、蛍光色素は、プライマ ー(例えばスミス(Smith)ら、(1987、上記に引用));末端ジデオキシヌク レオドの塩基(例えば、プロバー(Prober)ら(1987、上記に引用));ま たはDNA断片の内部ヌクレオチド(PCT出願WO93/03180、ウィル ヘルム・アンソージおよびハートムット・ボス(Wilhelm Ansorge and Hartmut V oss)参照))のいずれかに付着させる。 後者の標識方法において、デオキシヌクレオシド三リン酸、例えばデオキシア デノシン三リン酸(dATP)を使用し、未標識プライマーの使用を可能にする 点で特に有利である。最適のプライマーデザインと組合わせた場合、蛍光dAT Pで標識した断片は、配列情報が、ゲル・マトリックスを通した標識DNA断片 の電気泳動後の1レーンまたは4レーンのグループから1000塩基を越えて読 まれることを可能とする。1つのゲルから得られる配列データの量の増加は、一 部には、アンソージおよびボス(Ansorge and Voss)プロトコルに開示されるDN A断片標識の効率の増加に負う。 標識方法がいずれであっても、上記標識断片が、電気泳動的分離のためのゲル に負荷され、DNA配列は、分離プロセスの間に検出器を通過する際の断片によ って放出される蛍光信号のパターンから決定される。 自動化DNA配列決定機械の非常に重要な構成要素は、蛍光を蛍光検出システ ムに集め、収束させる光学的系および蛍光検出系それ自身である。多くのアプロ ーチが、これらの構成のデザインにおいてなされてきた。蛍光検出システムに関 し、2つのタイプが、自動化DNA配列決定機においてかなりの有用性を示して きた−蛍光検出の主要手段としてCCDを用いるものおよびダイオード/増幅器 アセンブリーを使用するものである。 CCDをベースとする基礎蛍光検出器における線形CCDは、しばしば5,0 00もの大量の感光セルに分けられる。CCDベースの蛍光検出器においてやは り有用であり得る二次元CCDは、より多くのそのような感光性セルをも含む。 セルからの情報は、個々のまたは集合的な基礎に基づいて分析可能である。この 能力は、検出システムに、高いデータ収集感受性および効率を与える。CCDベ ースの検出システムの感度は、ゲルのマトリックスを通して移動するときに励起 された蛍光標識DNA断片によって放出される蛍光を効率的に捕捉可能できる光 学系と組み合わせた場合に増加する。 ダイオード増幅器をベースとする検出システムが、多くの自動化DNA配列決 定システムのデザイン中に取り入れられてきたが、それらの有用性は、物理的拘 束に限られてきた。このようなDNA配列決定機において、ゲルの各レーンは、 1つの信号増幅器と別々に組み合わせた個々のダイオードに対応する。個々のダ イオード/増幅器検出システムにおいて、ゲル上のレーン数のいかなる増加にも 、ダイオードの数の付随する増加が伴われるべきである。多数の増幅器およびダ イオードの1つのユニットへの組込を可能とする近年の革新により、ダイオード /増幅器/アレイをベースとする蛍光検出システムが、それらの使用に伴う不利 のいくつかが克服されることを可能とした。CCDをベースとする検出システム に関しては、一体とされたダイオード/増幅器−アレイをベースとする検出シス テムの感度は、ゲルのマトリックスを通して移動する際に励起された蛍光標識D NA断片によって放出される蛍光を効率的に捕捉できる光学的システムと組み合 わせた場合にもまた増加する。 自動化DNA配列決定機 現在、商業的に入手可能な自動化配列決定機は、2つのタイプに分かれる−蛍 光を励起するための走査型レーザー手段を使用するものおよびこの目的を達成す るための固定されたレーザー手段を使用するものである。 走査型蛍光検出 走査型レーザー励起手段に頼るDNA配列決定機は、1989年3月7日にフ ンカピラー(Hunkapillar)らに対し発行された米国特許第4,811,218号に 記載されている装置によって例示される。 ’218号特許には、レーザーを、蛍光誘導電磁波放射の源として用いる自動 化DNA配列決定装置が記載されている。モーターの付いた並進ステージの上を 水平に移動する光学的励起系は、入ってくるレーザービームのサイズを減少させ 、次いで、ゲルのレーンのそれぞれ上に、お互いに独立して収束させる収束望遠 鏡から実質的になる。集光レンズ系は、ゲル上の標識DNA断片からの蛍光の一 部を集め、それを、4つのフィルターからなるフィルター回転板に向ける。集光 レンズの焦点に位置するのは、収集された光を光電子増倍管の活性な領域に像を 形成するように配置されたファブリーレンズである。光電子増倍管は、適当な手 段で解釈することが可能で、判読可能なDNA配列情報に変換することが可能な 信号を生じる。 レーザーからの光を、ブルースター角でゲル・レーンに投射させる。この検出 手段は大出力レーザーの使用の必要性を意味する。照射のための高出力のレーザ ーは高価であって、装置の高いコストといった結果となる。 ’218号特許に記載された装置のもう1つの顕著な不利は、走査される、 ゲルのレーン中に含まれる情報の積算時間を含む。標識断片を含むゲル上のバン ドは、静的レーザー励起システムにおけるよりも、レーザー走査励起においてよ り短い時間で試験される。このより短い走査時間は、より短い検出積算時間とい う結果になる。なぜなら、該レーザーは、それぞれのレーンを走査するだけでな く、塩基の決定を行うための十分なデータ点を集めるために異なる放射波長にお いても走査する必要があるからである。加えて、走査のための機械的手段の使用 はシステム全部の信頼性の減少を引き起こす。 励起のレーザー走査手段を用いたDNA配列決定機は、カリフォルニア州、フ ォスター・シティ(Foster City,California)のアプライド・バイオシステムズ ,インコーポレイテッド(Applied Biosystems,Inc.)およびネブラスカ州、リン カン(Lincon,Nebraska)のリーコー,インコーポレイテッド(Li-cor,Inc.)によ って市販されている。リーコー(Li-cor)装置は、赤外域色素、アバランチダイオ ードおよび、高価なアルゴンレーザーの代わりに大量生産される半導体レーザー を用いる。これらの改良は装置の費用を減少させるが、それらは、レーザ走査検 出機に固有の不利な点の改善という結果にはならない。 固定蛍光検出 DNA配列決定機において使用される固定検出システムは、上記に引用される アンソージ(Ansorge)ら(1986);およびアンソージ(Ansorge)ら、FRG特 許出願番号P36.18.605.B(1986)によって記載される自動化装 置によって例示される。この装置は、そこからの光がゲル・マトリックス内を移 動する発蛍光団標識DNA断片からの蛍光を誘導する、ゲルの全幅を通るレーザ ー、および全ての4つのレーンからの蛍光の放射を検出し、モニターするための システムからなる。 1987年6月23日にカンバラ(Kambara)らに対して発行された米国特許 第4,675,095号には、蛍光誘導電磁波放射の源としてのレーザー、蛍光検 出システムおよびコンピューター化したデータ保存ならびに解釈システムからな る自動化DNA配列決定装置が記載されている。’095号特許の装置において は、レーザーからの光は側面から、すなわちDNAバンドの移動に対し垂直な方 向でゲル内に水平に照射される。 1994年3月15日にトグサリ(Togusari)らに対して発行された米国特許第 5,294,323号には、’095号特許に記載されるごとく、そこからの光が 側方からゲル内に水平に照射されるレーザーを、蛍光誘導電磁波放射の手段とし て用いる。DNAバンドからの蛍光は、鏡によって、多くの部品からなる蛍光検 出器に反射される。蛍光検出器は、結像レンズ;該結像レンズの末端側に結合さ せた帯域フィルター;該結像レンズの光学軸と一直線上にあるフォトダイオード 、CCDセンサーまたはMOS線形イメージセンサーのごとき固体状態イメージ ング・デバイス;および固体状態のイメージング・デバイスに冷却を供するペル ティエ・デバイスからなる。 ’323号特許の1の具体例において、ゲル上の各レーンから検出された蛍光 は、イメージ増強器に濃縮される。増幅されたイメージは、フォトダイオードア レイによって電気的信号に変換される。このようにして生じた電気的信号は、コ ンピューターの助けをかりて、判読可能なDNA配列データに加工される。 レーザーからゲルへ光を照射させるための’095号および’323号特許の 方法により、DNA配列情報を、低出力のレーザーを用いて得ることが可能とな る。これはそれゆえ機械の製造において顕著に費用を節約する。加えて、上記に 言及されるごとき静的レーザー励起システムの使用は、より早い分離速度で高い 精度という結果になるる しかしながら、’323号特許の装置は、該DNAバンドの蛍光からの低い光 収集効率という点で不十分である。CCD検出器を用いる’323号特許の具体 例において、例えば、このことが生じる。なぜなら、イメージされるゲルのサイ ズと検出器で用いられるCCDのサイズ間に大きな不均衡があるからである。ゲ ルのイメージをCCD上に縮小するために必要とされるレンズは、蛍光収集の低 効率につながる(検出器/レンズの組合せは小さい固体角を「見る」)。この検 出器デザインの結果として、信号レベルが悪化する。悪化した信号レベルのため 、動的な範囲の信号レベルおよび検出器の感度については制限されている。検出 器の限界を克服するためには、より高価な科学的グレードのCCD(広く用いら れる商業的に入手可能なCCDと比較して)を用いるか、あるいはノイズの減少 へのより厳しいアプローチ、例えば、検出器冷却または低いノイズのCCDを採 用するべきである。 1994年4月26日にカンバラ(Kambara)らに対して発行された米国特許第 5,307,148号に記載される装置は、’095号または’323号特許の装 置と同じ方法でゲルの側方からのレーザー照射を使用する。しかしながら、’3 23号特許と異なり、’148号特許は、お互いに平行に置かれ、側から、それ らのビームが少なくとも1センチメーター離れて側方から照射される多数レーザ ーの使用を好ましい具体例において、該装置は2本のレーザーを用いる。2のレ ーザービームは最初にスペクトル的に分散させ、濾過し、次いで2次元CCD検 出器において8つのスペクトル的に区別される線状イメージを(それぞれのレー ザーラインから4つ)形成するように再び収束させる。この配列により、電気泳 動ゲルの1のレーンにおける多数の色素標識の使用が可能となり、各信号を、異 なる放射および励起スペクトルから回収することが可能となる。 しかしながら、’148号特許の装置は、多くの点で不十分である。例えば、 レンズおよび検出器の配列は、検出器の感度の点では’323特許の改良ではな い。検出器の感受性は改良されていない、なぜなら、光角が、オプティックスが イメージ減少2次元CCD検出器を用いるという点で集光オプティックスにより 限定されるからである。さらに、’148号特許の装置は、2つのレーザーライ ンに由来する情報が、ビームの空間的分離;不必要に複雑な2のレーザーのため の照射状態のために時間的に変動し、集光オプティックスは、効率的でないのに 加えて非常に複雑である点で不十分である。 発明の要約 本発明の目的は、単純で、費用が効率的な様式の、高い水平および垂直分解能 が可能である生物学的分子の分析用装置を提供することにある。垂直面中で行わ れる電気泳動について議論するが、以下のことは、水平面内で実行される電気泳 動にも等しく適用されることを銘記すべきである。さらに、明瞭さのためおよび 適用の重要性のために、DNA配列決定につき議論する。この提示は、決して本 発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。本発明は、マッピングおよ びフィンガープリンティング技術のごとき配列データを含むまたはそれに関する 技術と同様、例えばRNA配列データの決定のごとき他のタイプの生物学的分子 の分析への、等しく価値のある潜在的適用を有する。加えて、本発明は、蛍光標識 に加えて他のさまざまなフォトン放射検出技術とともに使用することができる。 本発明の装置は、簡便だがエレガントで費用の面で効率的である様式で、励起 した発蛍光団標識DNA断片によって蛍光検出系上に放出される蛍光を収束する ための大量生産される光学的部品の使用によりその目的を達成する。本発明の装 置は、CCDおよびダイオード/増幅器をベースとする蛍光検出システムと組み 合わせて記載されるが、それは、いかなるデザインの蛍光検出システムと組み合 わせても有効に使用できると考えられる。 CCDおよびダイオード/増幅器をベースとした蛍光検出システムの議論にお いて以前述べたように、水平分解能の増加は、蛍光検出システムを、より多い光 を検出器に収束させるであろうより高い効率の光学的システムと組み合わせるこ とにより得られる。自動化DNA配列決定機の光学システムにおける、エヌエス ジー・アメリカ・インコーポレイテッド(NSG America,Inc.)から入手可能な, SELFOC レンズアレイ(SLA)のごときグラジエントインデックス(gr adient index)(GRIN)レンズのアレイの使用により、イメージがほぼ単一の倍率 比で蛍光検出器上に収束することが可能になる。低い光強度状態における蛍光の 検出のためにそのようなレンズアレイを用いる最も重要な利点は、それらの高い 開口数にあり、これによって、この適用において使用されるより伝統的なレンズ よりも、検出器に対してより大きいパーセントの蛍光を送ることを可能とする。 そのようなレンズアレイの他の利点は、それらが広く用いられ、非常に得やす いだけでなく、それらの適応性により、CCDまたはダイオード/増幅器をベー スとする検出システムを含めた多くの検出システムで同様に用いることが可能と なることにある。 全ての標準的なオプティックスについて、SLAの特徴的明るさは、開口数( NA)によって与えられる。SLAは2つの様式−視野もしくは線の走査様式で 操作することができる。線走査作様式のNAは、視野走査様式のそれよりも通常 高い。CCDをベースとする検出システムと共に用いる場合、SLAは線走査様 式で操作する。CCDの小さいピクセルサイズ、例えば50μmのため、検出器 は線のみを「見る」。対照的に、SLAをダイオード/増幅器アレイと組み合わ せて用いる場合、視野走査様式を用いる。これは、再び、ピクセルサイズの関数 である。なぜなら、ダイオードはCCDよりもはるかに大きなピクセルサイズ、 例えば3mmであるので、検出器は、それゆえ、より大きい領域を「見る」こと ができるからである。 SLAのごときGRINレンズは、1またはそれ以上のSELFOCグレーデ ッド−インデックス・ミクロレンズの列からなり、各々が等しい寸法で、同一の 光学的特性を有する。SLAを構成する個々のレンズを、2のガラス繊維補強プ ラスチック板の間に配置する。隙間は黒いシリコーンで満たす。黒いシリコーン の使用は、個々のレンズを保護するだけでなく、レンズ間のフレアーまたはクロ ストークを防止する。連続する1:1のイメージが、SLA中の隣接するレン ズ要素からのイメージと重ねることにより形成される。 SLAは、複写機、FAX機およびプリンターにおける光学的走査デバイスと して用いられてきた。前記したように、直立した現実のイメージの生成と同様、 1:1のイメージングおよび周辺のゆがみのないイメージの高品質のための、高 開口の、単純化された系において顕著な光学的利点をもたらす。そのより良い光 学的特性を、線形構築、容易な設置(自動的部品組立に適した)、および小さい サイズならびに軽重量のごとき製造での利点と組み合わせると、SLAタイプの レンズ・アレイは、DNA配列決定機におけるそれらの適用によく適合する。 また、本発明の範囲で予期されるのは、レンズ・アレイの現行製造の改良であ る。石板印刷、金属イオンの拡散、熱処理、高い精度の成形、二元オプティック スおよびホログラフィーに基づく新たに開発された技術も、レンズ・アレイ開発 に対してインパクトがある。いくつかのより新しい技術を用いて製造したレンズ ・アレイは、GRIN・レンズアレイよりむしろクロストークを受けやすいが、 突極的にはこのような技術は、本発明の範囲内にある実用的装置に至ることが期 待される。 SLA−CCD蛍光検出システム 多数のアプローチが、CCD検出器を用いるシステムにおける水平分解能の増 加を達成するために用いられる。例えば、線−または領域−走査カメラを、DN A配列決定機のデザイン中に包めることができる。しかしながら、これまでに記 載した自動化DNA配列決定機のいくつかのごときそのようなカメラは、イメー ジ縮小CCDを用いる。すなわち、カメラ・レンズは、物体を、該物体よりもか なり小さいものとしてCCD上にイメージする。このデザインから得られる水平 分解能の増加は、レンズの低い集光効率によって償われる−光は、CCDによる 蛍光検出のために必要とされる「縮小(demagnification)」工程において失われ る。しかしながら、接触イメージングCCDは、物体と同じ大きさであり、SL Aのごとき高開口のレンズ・アレイと共に用いた場合には、低集光能力のイメー ジ縮小CCDの限定を有しない。 DNA配列決定機におけるCCD検出器およびSLAの組合せは、データ収集 および解釈の全効率に関して先行技術のDNA配列決定システムよりも多数の有 意な利点を提供する。SLAは、検出システムによって捕捉されるべき10倍ま でも多くの蛍光を可能とする。レンズ・アレイが1:1イメージングに開口を供 するという事実は、有意に増加した感度でCCDを作動させることを可能とする 。 SLA−CCD検出器の組み合わせの利点の1つおよび、先行技術の概説から 予期されない利点は、CCDが装置中に冷却手段を含有することなく効率的に機 能する能力である。SLAは、CCD上に収束される光量の顕著な増加を可能と するが、CCDのノイズに対するシグナル比は、冷却を提供する必要なしに、許 容される制限の中にある。冷却手段の供給は、ノイズに対するシグナル比におけ るさらなる改良に至る。許容される結果が、冷却の必要無しに得られるという事 実は、DNA配列決定機の製造の費用および複雑さの減少を与える。 レンズ・アレイおよびCCDをベースとする基礎検出器の組合せの使用による システムによって与えられる感度の増加の結果として、より信頼できる定量的情 報が、ゲルマトリックスを通したDNA試料の電気泳動から得られる。例えば、 球状バンド、勾配のあるバンド、レーン内スマイリング(smiling)およびレーン を横切っての試料の不均一な分布のごとき最適下電気泳動条件から生成する人工 物につき補正することができる。このように、信頼できるDNA配列情報が、他 ではあいまいなデータを与える電気泳動的状条から得ることができる。 しかしながら、SLA−CCD検出器組合せを用いるDNA配列決定装置によ って得られるデータの有用性は、得られるDNA配列データの精度の増加には限 定されない。例えば、該組合せから得られる個々のバンド中のDNAのよりよい 定量化を、配列決定されるべきDNA鎖の通常の局所的構造に関するデータと同 様、配列決定反応において用いられる酵素の効率についてのデータを提供するの に用いることができる。このような情報は、ゲル・マトリックスを通した標識D NA断片の電気泳動から読まれる塩基配列中のあいまいなストレッチを解読する ために用いられる方法の効率をさらに増強するための近代的なデータ分析アルゴ リズムによって使用することができる。本発明のシステムによって得られるデー タが 非常に貴重である他の領域は、対立遺伝子分析および断片マッピング、ヘテロ接 合体の検出およびウイルス突然変異および集団の分析を含む。 該システムはそれゆえ、デ・ノボ(de novo)のDNA配列決定に加えて、父系 試験法、法医学的薬、病気および遺伝子中の癌誘導変異の臨床的評価、治療法の 間の抗ウイルス薬耐性誘導変異の評価、蛋白質/DNA相互作用分析、および細 菌の指紋法を含むが、これらに限定されない種々の領域において多数の適用を有 する。 SLA−CCD蛍光検出システムを用いるDNA配列決定機は、ゲル電気泳動 における改良に適用可能なだけでなく、以前に言及されたように、それらの実行 によって実際により効率的となるであろう。ゲル組成、負荷および電気泳動状条 のごとき現在の電気泳動技術の改良は、例えば、バンドの幅を減少させることに つながるであろう。いくつかの現在入手可能なDNA配列決定機は、それらの垂 直方向分解能が限定され、それゆえそのような改良の利点を得ることができない 。しかしながら、本発明のシステムにおいては、システムの検出器の空間的なバ ンドの幅を規定するのは、検出の手段であって、レーザービームではない。この 理由のために、システムの分解能は、電気泳動技術の改良により増加すべきポテ ンシャルを有し、突極の結果として、許容できる時間内に、1000塩基以上の 配列データを信頼性よく読むことができる能力を有する。この許容能力は、検出 分解能の増加のみに起因するものではなく、ゲルにおける滞留時間の減少による ものである。負荷するバンドが最適に狭いと仮定すると、この組合せは拡散の減 少につながり、したがって、バンドの幅の減少につながる。 現在のマルチ・フォトダイオード器具において、レーザービームは、感度に影響 することなく、幅の限度の中で、垂直面中をふらつかせることができる。この利点 は、放射パスの比較的大きな口径の結果として生じる。しかししながら、1:1 イメージング CCDの場合には、CCDは、システム内の限定的口径となる (典型的には、これは、垂直寸法における50μmのオーダーにあるCCDピク セル・サイズの関数である)。したがって、該レーザーは、例えば、ゲルへの入 り口で作動する鏡の使用により、正確に、検出器に対し一直線でなければならな い。一直線誤差信号は、CCDの各末端における、または、この目的のための専 用ダイオードを通ってのピクセルに由来しうる。レーザーのふらつく傾向は、一 直線が、標識DNA断片の電気泳動的分離の間に進行する過程であるべきか否か を決定する上で主たる要素である。レーザーのふらつきは、ゲル組成の機能およ び/またはレーザー/色素の組合せの関数で有り得る。スペクトルの赤色端のレ ーザーを用いる場合、例えば、電気泳動的分離の開始における初期の調節が、必 要とされる全てである。 スペクトルの赤色およびNIR領域において使用可能なダイオードレーザーは 、単純な多波長の励起を可能とする高振動数の100%の変調を可能とする。異 なる波長の2またはそれ以上のレーザービームを、1方または両側の側面から、 ゲルを通って共軸で照射することができる。レーザーの100%の変調は、各レ ーザービームが、時間内に分離されつつ、同一空間のパスを共有することを可能 とする。このことにより、検出器のデザインのかなりの単純化を可能とする。レ ーザービームは、’148号特許の検出器のように空間的に分離してないので、 信号は、時間内に重ねることができ、放射された蛍光は、効果的に集められ、上 記で述べた単一または複数の線のCCD上に、フィルターを通して約1:1に再 収束される。 レーザー・ダイオード、赤色および近赤外線(NIR)蛍光色素、多色スキャ ナーおよび光学的フィルターデザインの分野におけるいくつかの最近の技術的開 発は、本発明の検出システムの性能のさらなる増加を可能とする。 色のスキャニングのための接触イメージングCCDが、2つの配置にて現在利 用できる:3つの線のCCD、これは各線が、それ自身のバントパスフィルター で、望まない波長の光を選択して除き;1本の線のCCD、これはバンドパスフ ィルターの変化するストライプを有する。いずれのタイプのCCDも、1つの小 さい修飾、例えば、選択した色素へのバンドフィルターの適合を持ち、複数の色 素検出を可能とする。別法として、1の線のCCDと組み合わせたマルチノッチ ・フィルターは、1を超える励起波長の使用を可能とする。 SLA−CCD検出システムを組み込んだDNA配列決定装置のもう1つの利 点は、垂直方向の、および水平方向の分解能が限定されない事実から生じる。結 果として、試料の負荷のために利用できるレーンがゲル上にさらに設けられ、よ り多くの情報が単一のゲルから得られる。 タイオード/増幅器蛍光検出システム 前記したように、信号増幅器およびダイオードを単一のモジュール構造または 代わりに複数の外部増幅装置と組み合わせたダイオード・アレイ・アセンブリー に組み込むことができることは、ダイオード/増幅器基礎蛍光検出システムが、 DNA配列決定機におけるそれらの使用を従前限定してきたいくつかの物理的制 約を克服することを可能とした。新しいダイオード/増幅器組合せのよりコンパ クトな構造により、全ゲル幅が検出器によってカバーされることが可能となる。 それに加えて、検出器のスタッキング高は、5mm未満である。このことにより 、レーザーからの光が、2つのビーム間の遅延時間を最小とする1つの標準光カ ップリング・プレートを通してカップリングできるシステムにおいて1またはそ れ以上の色素を分析できる非同軸ビームを用いるDNA配列決定機を設計する能 力が与えられる。 SLA−ダイオード/増幅器検出システムを用いるDNA配列決定機に含まれ るレンズ・アレイは、通常、約6列のGRINレンズを含む。列の正確な数は、 検出器ピクセルサイズ(DNA移動の方向と平行な寸法)の関数である。 上述のように、SLAは、ダイオード/増幅器検出システムと組み合わせた場 合に、視野走査様式で作動する。SLAをダイオード/増幅器検出システムと組 み合わせて含む、DNAのごとき生物学的分子のための検出システムを用いる主 たる利点の1つは、システムの動的範囲、CCD−レンズ・アレイの組合せのそ れと比較したシステムの増加した観察容量の産物にある。SLA−CCDの組合 せを含む装置とは異なり、SLA−ダイオード/増幅器装置は、その比較的大き い視野(前述のごとく、これは、CCDにおいて50μmであるのと比較して、 例えば、フォトダイオード/増幅器において約3mmであるピクセルサイズの関 数である)のために、レーザーの動きを寛容する。 SLA−ダイオード/増幅器組合せのもう1つの利点は、電気泳動のための各 試料容量を持つ広いゲルの使用において、およびいわゆるレーザーの「ベンディ ング」が起こる例において見い出される。レーザーのベンディングは、通常、レ ーザーを約2時間使用してきた場合に、電気泳動の間に起こる。ビームは、レー ザーが最初に上を指している場合には上方に曲がるであろうし;それが最初に下 を指している場合には下に曲がるであろうし;走査が開始した時点において、た だわずかに上または下を指しているにすぎない場合にも起こるであろう。ベンデ ィングは、レーザーの入射角を調整することによっては修正することはできない 。ベンディングは、電気泳動が停止されてから2分以内に消失するが、電場が再 びかけられた場合に再び現れる。継続したベンディングを防止する唯一の方法は 、ゲルの位置を、レーザービームがゲルの新しくて影響されていない部分に接触 可能なように変化させることである。 SLA−CCD組合せの議論において言及したように、レーザービームのベン ディングは、使用されるゲル・マトリックスおよびレーザー/色素システムのタ イプに依存することが判明した。例えば、ベンディングは、フルオレセインがア ルゴンレーザ(488nm)により励起された場合に最も強く起こり;テトラメ チルローダミンがHe−Neレーザー(543nm)により励起された場合には 、より少なく;テキサスレッドが黄色のHeNeレーザー(594)によって励 起される場合には、最小に過ぎず;633nmにおいてCY5色素ではかすかで ある。レーザー入射点に近いゲルを通って移動する試料は、ゲルの反対側におけ る試料のそれよりも影響は少ない。 SLA−ダイオード/増幅器組合せは、検出器の視野が、レーザービームの大 きい偏りを除き全てを含む点において、レーザー・ベンディングの有害な影響を 妨害する点で有用である。しかしながら、この利点は、レーザー・ベンディング が問題となる、上記で議論した例に限定される。 それは多くの利点を有するが、SLA−ダイオード/増幅器組合せは、依然と して費用がかかり、垂直方向および水平方向の分解能において限界がある。さら に、該組合せを含むDNA配列決定機は、SLA−CCD組合せで上述したゲル 技術の改良に適合させることができないであろう。 両組合せは、先行技術を上回る改良であるDNA配列決定機を生み出すが、( ダイオード/増幅器またはCCD検出器と)SLAとの2つの各組合せは、その 使用と関連する利点および不利な点を有する。(レーザー波長、ゲルタイプ、お よび色素の関数である)ビームのふらつきと関連する因子と同様、費用、感度、 必要とされる水平方向および垂直方向の分解能の程度のごとき多数の要素の相対 的重要性に依存して、いずれかの組合せが大なり小なり好ましい。SLAの、D NA配列決定機への組込は、様々な改良を可能とする、鍵となる要素である。 図の簡単な説明 図1は、本発明のゲル電気泳動のための装置のレーザー、光学CCD検出器お よびデータ照合構成要素のレイアウトを示すスケッチである。 図2(a)は、ビームのふらつきの検出および修正のための、CCD要素上の 光線感知ピクセルおよびフィードバックループシステムの組成の配列を示す模式 的ダイアグラムである。 図2(b)は、ビームのふらつきの検出および修正のための、CCD要素上の 位置感知性ダイオードおよびフィードバックループシステムの組成の配列を示す 模式的ダイアグラムである。 図3(a)は、本発明のゲル電気泳動装置のレーザー、光学的CCD検出器お よびデータ照合構成要素のレイアウトを示し、ここに2つの別のレーザー光源か らの光が、2の異なった領域の電気泳動ゲルのゲル電解質の層を照射する。 図3(b)は、本発明のゲル電気泳動装置のレーザー、光学的CCD検出器お よびデータ照合構成要素のレイアウトを示し、ここに、3つの別々のレーザー光 源からの光が、電気泳動ゲルのゲル電解質層が単一の領域において照射されるよ うに組み合わされる。 図4(a)は、単一の線CCD要素の上の色フィルターの配列の模式的ダイア グラムである。 図4(b)は、スタックされたCCD要素上の色フィルターの配列の模式的ダ イアグラムである。 図5は、本発明のゲル電気泳動の装置の、レーザー、光学的、フォトダイオー ド/増幅器検出器およびデータ照合構成要素のレイアウトを示すスケッチである 。 図6(a)は、本発明の一体化されたフォトダイオード/増幅器モジュール検 出器のフォダイオードおよび増幅器構成要素の配列の模式的ダイアグラムである 。 図6(b)は、本発明の一体化されないフォトダイオード/増幅器検出器のフ ォトダイオードおよび増幅器構成要素の配列の模式的ダイアグラムである。 図7は、本発明のゲル電気泳動の装置のレーザー、光学的、フォトダイオード /増幅器検出器およびデータ照合構成要素のレイアウトを示すスケッチであり、 ここに、2つの異なるレーザ光源からの光が、2つの異なる領域の電気泳動ゲル の電解質層を照射する。 図8(a)は、CCD検出器を用い、図1ないし3に記載される本発明の具体 例の出力の例である。 図8(b)は、これは、フォトダイオード/増幅器検出器を用い、図5ないし 7に記載される本発明の具体例の出力の例である。 発明の好ましい具体例の記述 本発明の好ましい具体例は多数の特徴を包含する。本発明の好ましい具体例に 表される特徴の具体的な形態は、DNA配列決定、特に、サンガー(Sanger)らの 方法を用いて調製した発蛍光団標識DNA断片の分離からの配列情報の決定のた めの装置としての使用と関連する。この適用は、その普及した使用および重要性 のために選択された。他の適用において、他の具体的な形態が好ましいであろう 。 さて、図面を参照し、ここに、同部品は同数字によって示される。 図1を参照し、試料は、当業者によく知られた構成要素からなり、標準的方法 により組み立てられる電気泳動装置12中に含まれるポリアクリルアミドゲル1 6の頂部に位置する所定数の試料負荷ウェル10中に負荷される。該ポリアクリ ルアミドゲルを、電極タンクの電解質中のその反対側の端部に浸す。電源によっ て、電極タンクを横切って印加される電圧は、試料を、ゲル電解質層16内を移 動させる。複数の平行な移動レーン18が形成されるように2つの電気泳動プレ ート17’、17”の間に位置したゲル電解質層16を通って下向きの方向に試 料が移動する。これらの平行移動レーン18は、試料負荷ウェル10の位置に実 質的に対応する。 400ないし900nmの波長範囲において作動する単一のレーザー光励起源 からの光、(633nmの波長において作動するHe−Neレーザーのごとき) 19は、レンズ20によって収束され、最終的に、所定の線形照射領域22にお いて、2つの電気泳動プレート17’、17”の間に位置するゲル電解質層16 に照射されるように、ビームディレクター21を通り抜けて進む。単一のレーザ ー光励起源19からの光が、2つの電気泳動プレート17’、17”の間に位置 するゲル電解質層16を通って移動する発蛍光団標識DNA断片23を励起する 時、蛍光が発蛍光団標識断片23から放射される。励起された発蛍光団標識DN A断片23から放出された蛍光は、電気泳動プレート17’、17”に対して後 部の位置に位置する光収集および収束レンズ・アレイに入り、直線照射領域22 に平行な方向に拡大する。励起された発蛍光団標識DNA断片23から放出され た蛍光は、光収集および収束レンズ・アレイ24により集められ、フィルター配 列25の上に収束され、次いで、CCD要素26の上に収束する。 光収集および収束レンズ・アレイ24は、実質的に等しい寸法であって、実質 的に同一の光学的特性を有する個々のSELFOCグレーデッドインデックスの ミクロレンズ28からなるグラジエントインデックス・レンズ・アレイからなる 。個々のレンズ28は、2つのガラス繊維強化プラスチックプレート29、30 の間に一直線に整列させる。隙間31は、黒いシリコーンで充填する。 グラジエントインデックス・レンズ・アレイは、CCD要素26上に収束され た、ほとんど単一の倍率の光を供する。CCD要素26は、複数の感光性セルま たはピクセル32に分けられる。 温度が上昇するにつれ、暗電流の量が増加しながらCCD要素26を流れ、そ れによりその効率を低下させる。この問題を解決するために、CCD要素26を 、常に所定の温度範囲内で操作できるように、ペルティエ・デバイス33で冷却 するように適合させることができる。冷却効率を増強させるために、ヒート・シ ン ク34を、ペルティエ・デバイス33に含ませる。 蛍光の線イメージを集め、光収集によりCCD要素26に収束させ、収束レン ズ・アレイ24を電気的信号に変換し、これを次いでモニター36に表示し、コ ントローラー35およひデジタル・データ・プロセッサー37に供給する。デジ タル・データ・プロセッサー37は、蛍光の線イメージの強度における一時的な 変化をモニターし、結果を、データを判読可能形態に再生するプリンター38の ごときデバイスに供給する。 ある適用において、ビームの放浪を防ぐための正確な制限内で、レーザー光励 起源19からのビームを維持することが好ましいであろう。図2(a)に示され るように、これは、専用ビーム感知ピクセル39または、図2(b)に示される ように、CCD要素26の反対側の端部にある、別の位置の感知性ダイオード4 0を含めることにより達成される。ビーム感知ピクセル39または位置感知性ダ イオード40からの信号を用いて、フィードバック系において、レーザー・ビー ム検出器または検出器位置アクチュテーター42のごとき当業者のごとき当業者 によく知られた他の構成要素を制御して、レーザー光励起源19からのビームを 検出器手段26に対して所定の限界内に維持することができる。 他の適用において、1を超えるレーザー光励起源を用いることが好ましいであ ろう。多数のレーザー光励起手段が、図3(a)および3(b)に示される。図 3(a)は、励起が、2つの別のレーザー光源19、19’の利用により行われ るシステムを示す。2つのレーザー光励起源19、19’からの光は、2つの、 異なる所定の線状の照射領域43、44において、2つの電気泳動プレート17 、17”間に位置するゲル電解質層16に当たる。 励起された発蛍光団標識DNA断片23によって放射される蛍光は、光収集お よび収束レンズ・アレイ24によって集められ、光フィルター45、46を通っ て収束され、次いで2つのCCD要素26、26’に収束される。 別法として、図3(b)に示されるように、2またはそれ以上のレーザー光励 起源19’、19”、19'"からの光を、合わせた光線が、単一の所定線状照射 領域48において、2つの電気泳動プレート17’、17”間に位置するゲル電 解質層16に当たるように、ビーム組み合わせ要素47中で組み合わせることが できる。 励起された発蛍光団標識DNA断片23によって放射される蛍光を、光収集お よび収束レンズ24によって集め、収束させ、複数のノッチ光フィルター52を 通って収束させ、次いで、単一のCCD要素26に収束させる。 図3(a)または3(b)に示したいずれの装置についても、CCD要素を、 ペルティエ・デバイス33および熱−シンク34によって冷却することができる 。 図3(a)または3(b)のそれぞれに示した装置内の励起された発蛍光団標 識DNA断片23によって放射された蛍光は、特異的な色フィルター45、46 に複数のCCD要素をマッチさせることにより、または、当業者によく知られて いる技術により、CCD要素26上に置かれている多色フィルター50の組込に より修飾されたCCD要素の使用により、検出することができる。 図4(a)において、多色フィルター50は、単一の線CCD要素26におい て、フィルター101、102、103として示される。代わりに、図4(b) に示されるように、CCD要素は、各CCD要素をコートするのに用いたのと同 じ基材および単色フィルター201、202、203の上にしっかりと積み重ね ることができる。光線の次元に依存して、この組合せは、図3または図7のレー ザー配置の組み合わせて用いることができるであろう。 図5に示される本発明のもう1つの別の具体例において、当業者に公知の構成 要素からなり、標準的な方法によって組み立てられた電気泳動装置12に含まれ るポリアクリルアミドゲル16の頂部に位置する、所定数の試料負荷ウェルに試 料を負荷する。ポリアクリルアミドゲル16を、電極タンク中の電解質中のその 反対側の端部において浸す。電源によって電極タンクを横切って印加された電圧 により、試料は、ゲル電解質層16中を移動する。試料は、複数の平行移動レー ン18が形成されるように、2つの電気泳動プレート17’、17”の間に位置 するゲル電解質層16を通って下向きの方向に移動する。これらの平行移動レー ン18は、試料負荷ウェル10の位置に実質的に対応する。 (633nmの波長で働くHe−Neレーザーのごとき)400ないし900 nmの波長範囲で作動する単一のレーザー励起源19からの光を、集光レンズ2 0によって収束させ、最終的には、それが、所定の線状照射領域22において、2 つの電気泳動プレート17’、17”間に位置するゲル電解質層16中に照射さ れるように、ビーム検出器21を通って進ませる。単一のレーザー光励起源19 からの光が、2つの電気泳動プレート17’、17”間に位置するゲル電解質層 16を通って移動する、発蛍光団標識DNA断片23を励起する場合、蛍光は、 発蛍光団標識DNA断片23から放射される。励起された発蛍光団標識DNA断 片から放射される蛍光は、光収集および収束レンズ・アレイ24に当たり、これ は、電気泳動プレート17’、17”に対して後ろの位置にあり、線状放射領域 22に対して平行方向に延びる。励起された発蛍光団標識DNA断片23から放 射された蛍光を、光収集および収束レンズ・アレイ24によって集め、フィルタ ー配列25上に収束させ、次いで、フォトダイオード/増幅器アセンブリ−55 に収束させる。 光収集および収束レンズ・アレイ24は、実質的に等しい寸法で、実質的に同 一の光学特性の、個々のSELFOCグレーデッド−インデックスミクロレンズ 28からなる、グラジエントインデックス・レンズのアレイからなる。個々のレ ンズ28を、ガラス繊維強化プラスチックプレート29、30の間に一直線に配 列する。隙間31を黒いシリコーンで充填する。 グラジエントインデックス・レンズ・アレイは、フォトダイオード/増幅器ア センブリー55上に、ほぼ単一の倍率の光を供する。 図6(a)および6(b)に示されるように、フォトダイオード/増幅器アセ ンブリー55は、2の方法で配置することができる。図6(a)において、フォ トダイオード/増幅器アセンブリーは55は、1またはそれ以上の列の、一体化 されたフォトダイオード/増幅器モジュール56からなる。個々の一体化された フォトダイオード/増幅器モジュールは、信号マルチプレクシング59およびダ イオードチップ60に必要なエレクトロニクスと組み合わせた信号増幅器58か らなる。個々のダイオードチップ60は、各々、均一なサイズの単一のピクセル 61を含む。 図6(b)に示されるフォトダイオード/増幅器アセンブリー55は、各々、 異なる増幅器およびダイオードモジュール62、63からなる。ダイオードモジ ュール63は、均一なサイズの、1またはそれ以上の列のフォトダイオード61 からなる。 ダイオードモジュール63は、増幅器モジュール62と組み合わせる。増幅器 モジュール62は、統合された検出器増幅器56および信号マルチプレキサー5 9からなる。 ある適用において、2またはそれ以上のレーザー光励起源19を用いて、2つ の電気泳動プレート17’、17”の間に位置するゲル電解質層16を通って移 動する際に、発蛍光団標識DNA断片23を励起することが好ましい。図7は、 2つの、異なる、所定の線状照射領域43、44における、2つの電気泳動プレ ート17’、17”の間に位置するゲル電気泳動層16に当たる、2つの個々の レーザー光励起源19、19’を示す。 励起された発蛍光団標識DNA断片23から放射された光を、光収集および収 束レンズ・アレイ24によって集め、各々、線状照射領域43、44のうちの1 つから放射される蛍光を検出するように位置する、2のダイオード/増幅器アセ ンブリー65、66上の光フィルター45、46を通して収束させる。フィルタ ー配置50は、図4(a)および4(b)に前記した。 図1ないし3に記載したCCDタイプの検出器からの試料出力は、図8(a) に示す。図5および7に記載した多数ダイオードタイプの検出器からの試料出力 は、図8(b)に示す。 本発明が、ある好ましい具体例によって記載されてきたが、他の、およびさら なる修飾を、本発明の見地を減少させることなく行うことが可能であり、これは 、以下の請求の範囲に表される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーレイ,アンソニー・ジェイ アメリカ合衆国08855ニュージャージー州 ピスカタウェイ、センテニアル・アベニ ュー800番 ファルマシア・ユナイテッ ド・ステイツ・インコーポレイテッド (72)発明者 シュテゲマン,ヨーゼフ ドイツ連邦共和国デー−69118ハイデルベ ルク、ハオスアッケルヴェーク28番 (72)発明者 アンゾルゲ,ヴィルヘルム ドイツ連邦共和国デー−69251ガイベルク、 ハイデルベルク・シュトラーセ49番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ゲルマトリックス手段への電位手段の適用による電気泳動経路中の標識さ れた生物学的分子の分離のための該ゲルマトリックス手段を有し、光発生手段が 、標識生物学的分子を、それがゲルマトリックス手段中を移動する際に励起し、 収集および収束手段が、励起された生物学的分子により放出された出力信号を収 集し、収束させ、検出手段および保存手段が、標識された生物学的分子の該励起 から収集された該信号を検出し、保存し、分析するタイプの、生物学的分子の分 析のための改良された装置であって、 該標識生物学的分子によって放出される出力光信号を収集し、電気泳動移動の 対応する経路が、それぞれ独立して検出され得るように、該ゲルマトリックス手 段を横切って伸びる線状の領域に沿って該出力シグナルを収束させるための、実 質的に単一の倍率のレンズ・アレイからなることを特徴とする該装置。 2.該電位手段を、垂直面内の該マトリックスの空間的に離れた部分にカップ リングさせた2つの電極からなる請求項1記載の装置。 3.該電位手段を、水平面内の該マトリックスの空間的に離れた部分にカップ リングさせた2つの電極からなる請求項1記載の装置。 4.該光発生手段が、レーザー手段からなる請求項1記載の装置。 5.該光発生手段が、異なる波長の光を該マトリックス手段に同軸的に照射す るための100%の変調が可能な、少なくとも1つのレーザー手段からなる請求 項1記載の装置。 6.該光発生手段が、波長範囲400−900nmで作動する少なくとも1つ のレーザー手段からなる請求項1記載の装置。 7.該光発生手段からの光が、該標識生物学的分子の該電気泳動的経路に実質 的に垂直な方向において、該ゲルマトリックス手段に水平に照射される、請求項 1記載の装置。 8.該光発生手段からの該出力が、該標識生物学的分子の該電気泳動的経路に 実質的に垂直な方向に照射される請求項1記載の装置。 9.該標識生物学的分子を、該電気泳動的経路に沿った所定の位置において励 起し、該標識生物学的分子が、それに応答して検出可能な出力を放出する請求項 1記載の装置。 10.該収集および収束手段の該レンズ・アレイが、少なくとも1列のグレー デッド−インデックス・ミクロ−レンズまたは同様の機能の収束手段からなる請 求項1記載の装置。 11.該収集および収束手段の該レンズ・アレイが、該標識生物学的分子の分 離のために用いられる該ゲル・マトリックスの線状放射領域の反対の末端からの 出力信号を検出するのに十分な長さのアレイを形成する所定数のレンズからなる 請求項1記載の装置。 12.該検出手段が、CCD感知手段と組み合わせたフィルター手段からなり 、該CCD感知手段が、所定数のピクセルとして検出可能な該ゲルマトリックス の線状照射領域からの出力信号を供するのに十分なセルを含む請求項1記載の装 置。 13.該CCD感知手段が、雰囲気温度にて作動可能な請求項12記載の装置 。 14.該CCD感知手段が、さらに、補足的な冷却手段からなる請求項12記 載の装置。 15.該検出器手段が、少なくとも1列のダイオード/増幅器モジュールと組 み合わせたフィルター手段からなり、該ダイオードが、実質的に均一なサイズの ピクセルを含有する請求項1記載の装置。 16.該検出器手段が、外部増幅器モジュールに連結した少なくとも1列のダ イオードモジュールと組み合わせたフィルター手段からなり、該ダイオードモジ ュールが、実質的に均一のサイズのピクセルを含む請求項1記載の装置。 17.該ダイオード/増幅器モジュールの列が、該ゲルマトリックス手段の線 状照射領域の反対側の末端からの出力信号を検出するような長さである請求項1 6記載の装置。 18.該感知手段からの信号が、デジタルデータプロセッサー手段と結び付け られた請求項1記載の該装置。 19.該生物学的分子に取り込まれた該標識が、少なくとも1の蛍光色素から なる請求項1記載の装置。 20.該生物学的分子へ取り込まれた該標識が、蛍りん光体である請求項1記 載の装置。 21.該生物学的分子が、細菌、核酸および蛋白質よりなる群から選択される 請求項1記載の装置。 22.該分離手段が、キャピラリー手段、スラブ手段およびチャンネル手段よ りなる群から選択される請求項1記載の装置。 23.該検出手段中の該レンズ・アレイの反対側の末端に位置する、所定数の 個々のレンズが、該光発生手段からの該光を感知するために設けられ、該個々の レンズが、規定された垂直パラメーター内の該光発生手段を一直線に整列させる ためのフィードバックシステムの一部を形成する請求項1記載の装置。 24.ゲルマトリックス手段への電位手段の適用による、電気泳動経路におけ る標識された核酸分子の分離のための該ゲルマトリックス手段を有し、光発生手 段が、標識核酸分子を、それが該ゲルマトリックス手段を移動する際に励起し、 収集および収束手段が、励起された該核酸分子により放出された出力信号を収集 し、収束し、検出、保存および表示手段が、標識された核酸分子の該励起から収 集された該出力信号を検出し、保存し、表示するタイプの、核酸の配列決定のた めの改良された装置であって、該装置が、さらに、 該光発生手段からの出力を該核酸標識分子の該移動の方向に対し実質的に直角 な方向に照影する手段;および 核酸の該標識分子から放射される信号を収集および収束する手段であって、該 収集および収束手段が、少なくとも1列のグレーデッド−インデックス・ミクロ レンズまたは同様の機能の収束手段からなり、該収集および収束手段が、実質的 に単一の倍率の信号を供する該手段 からなることを特徴とする該装置。 25.該核酸が、DNAおよびRNAよりなる群から選択される請求項24記 載の装置。 26.該標識が、少なくとも1つの蛍光色素からなる請求項24記載の装置。 27.該標識が蛍りん光体である請求項24記載の装置。 28.該光発生手段がレーザー手段からなる請求項24記載の装置。 29.該光発生手段が、異なる波長の光を該ゲルマトリックス手段へ同軸的に 照影するための100%変調することが可能な少なくとも1つのレーザー手段か らなる請求項24記載の装置。 30.該光発生手段が、波長範囲400−900nmで作動する少なくとも1 つのレーザーからなる請求項24記載の装置。 31.該光発生手段からの異なる波長の該出力が、該標識核酸分子の電気泳動 的経路に実質的に垂直な方向にて、該ゲルマトリックス手段に同軸的に照影され る、請求項24記載の装置。 32.少なくとも1つの該光発生手段からの光が、該核酸標識分子の該電気泳 動的経路に実質的に垂直な方向にて、ゲルマトリックス上に水平に照影される請 求項24記載の装置。 33.ゲルマトリックス手段への電位手段の適用により、実質的に平行な電気 泳動的経路における標識された核酸分子の分離のための該ゲルマトリックス手段 を有し、光発生手段が、標識核酸分子を、それが、該ゲルマトリックス手段を移 動する際に励起し、収集および収束手段が、励起された該核酸分子により放出さ れた出力シグナルを収集し、収束し、検出、保存および表示手段が、標識された 核酸分子の該励起から収集された該出力信号を検出し、保存し、表示するタイプ の、核酸の配列決定のための改良された方法であって、さらに、 該核酸標識分子の該移動の方向と実質的に直角な方向に該光発生手段からの出 力を照影し; 該標識核酸分子が、該電気泳動的経路中を所定方向に移動する際に該標識核酸 分子を、該光発生手段で励起し、 電気泳動的移動の各経路を形成するピクセルを表示する信号が、お互いに独立 して検出できるように該ゲルマトリックス手段を横断する所定の線状領域に沿っ て、該光発生手段による励起の結果としての該標識核酸分子から放射された光信 号を検出することからなる該方法。 34.該標識核酸分子が、DNAおよびRNAよりなる群から選択される請求 項33記載の方法。 35.該核酸分子に取り込まれる該標識が、少なくとも1つの蛍光色素からな る請求項33記載の方法。 36.該核酸分子に取り込まれる該標識が蛍りん光体である請求項33記載の 方法。 37.該光発生手段が、レーザー手段からなる請求項33記載の方法。 38.該光発生手段が、異なる波長のレーザービームが、同軸的に、該ゲルマ トリックス手段に、該標識核酸分子の電気泳動的経路に実質的に垂直な方向にて 照影されるように、少なくとも1つの100%変調可能なレーザーからなる請求 項33記載の方法。 39.該光発生手段からの光が、該標識核酸分子の電気泳動的移動経路に実質 的に垂直な方向において水平に、該ゲルマトリックス手段に照影される請求項3 3記載の方法。 40.該標識核酸分子が、該標識核酸が出力信号を放出するように、該電気泳 動的移動経路に沿った所定位置で励起される請求項33記載の方法。 41.該標識核酸分によって放出された光信号を、レンズ・アレイで収集し、 CCD検出器にイメージし、該レンズアレイが該光信号シグナルの実質的に単一 の倍率を供する請求項33記載の方法。 42.該標識核酸分子によって放出された光信号をレンズ・アレイに収集し、 増幅器/ダイオード検出器上にイメージし、該レンズ・アレイが、該光信号シグ ナルの実質的に単一の倍率を供する請求項33記載の方法。
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