JP6977476B2 - クッションフレーム - Google Patents

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Description

本願は、乗物用シートに適用されるクッションフレームに関する。
例えば、特許文献1に記載のクッションフレームでは、サイドフレーム(ロアアームともいう。)とブラケットとは、平板状に構成された部位がシート幅方向に積層された状態で溶接固定されている。
ブラケットは、クッションフレーム、つまりサイドフレームを乗物に対して固定するための部材である。このため、ブラケットの下端側は、直接的又は間接的に乗物に固定されている。つまり、クッションフレームは、ブラケットを介して乗物に固定される。
特開2015−209074号公報
シート前後方向の荷重がサイドフレームに作用した場合において、当該荷重が大きい場合には、ブラケット又はサイドフレームのうち両者の接合箇所に大きな応力集中が発生する可能性がある。
本願は、上記点に鑑み、上記応力集中を緩和することが可能なクッションフレームの一例を開示する。
クッションフレームは、シート前後方向に延びるサイドフレーム(10)と、サイドフレーム(10)を支持するブラケット(11)であって、乗物に直接的又は間接的に固定される固定部(11A)を下端側に有するブラケット(11)と、ブラケット(11)の上端側に固定された連結部材(12)であって、当該上端側をサイドフレーム(10)に対してシート幅方向にずれた位置に保持した状態で当該上端側をサイドフレーム(10)に対して固定する連結部材(12)とを備えることが望ましい。
これにより、シート前後方向の荷重がサイドフレーム(10)に作用した場合、ブラケット(11)の上端側には、連結部材(12)を介して当該荷重と平行な向きの荷重(以下、平行荷重という。)に加えて、ブラケット(11)を捻るようなモーメント(回転力)が作用する。
つまり、サイドフレーム(10)に作用する荷重によるエネルギーの少なくとも一部は、平行荷重によるブラケット(11)の変形、及びモーメントによるブラケット(11)の変形等として吸収される。
換言すれば、サイドフレーム(10)に作用する荷重によるエネルギーの少なくとも一部は、複数の変形モードに分散された状態でブラケット(11)に吸収され得る。したがって、サイドフレーム(10)に作用する荷重によるエネルギーが特定の部位に集中してしまうことが抑制され得るので、上記応力集中が緩和され得る。
ところで、上記モーメントは、ブラケット(11)を捻るようなモーメント(回転力)であるので、連結部材(12)がブラケット(11)及びサイドフレーム(10)から剥離するような変形モードが発生する。
これに対しては、シート幅方向と直交する仮想平面に投影された連結部材(12)の溶接部(W1、W2)が、仮想平面に投影された連結部材(12)の外縁とブラケット法線(L2)との交点(P1、P2)を含む予め決められた範囲において、連結部材(12)の外縁に沿って略線状に延びていることが望ましい。
そして、ブラケット(11)を捻るようなモーメントは、概ねブラケット中心線(L1)周りの回転力となるので、上記の範囲に溶接部(W1、W2)が存在すれば、上記変形モードに効果的に対抗でき得る接合構造となり得る。
前記ブラケット法線(L2)は、投影面に投影された連結部材(12)の中心(O2)を通るブラケット中心線(L1)の法線であり、当該ブラケット中心線(L1)は、仮想平面に投影された固定部(11A)の中心(O1)と仮想平面に投影された連結部材(12)の中心(O2)とを通る仮想線である。
固定部(11A)の中心(O1)とは、例えば、ブラケット(11)が1本又は複数本のボルトにて固定されている場合には、当該1本又は各ボルトに発生する軸力によるモーメントの和が0となる点が「固定部(11A)の中心」となる。
つまり、例えば、ブラケット(11)が1本のボルトにて固定されている場合には、当該ボルトの中心が「固定部(11A)の中心」となる。また例えば、ブラケット(11)が2本のボルトにて固定されている場合には、2本のボルトの中心を結ぶ線を2等分する点が「固定部(11A)の中心」となる。
なお、当該クッションフレームにおける溶接部は、連結部材(12)とブラケット(11)との溶接箇所(以下、ブラケット溶接部という。)、及び連結部材(12)とサイドフレーム(10)との溶接箇所のうち少なくとも一方の溶接箇所(以下、フレーム溶接部という。)を意図するものである。
そして、当該クッションフレームでは、少なくとも以下の構成が含まれる。
(a)ブラケット溶接部及びフレーム溶接部が上記範囲に設けられた構成
(b)ブラケット溶接部又はフレーム溶接部が上記範囲に設けられた構成
(c)連結部材(12)がブラケット(11)又はサイドフレーム(10)に一体形成された構成
(d)上記(a)〜(c)において、連結部材(12)がブラケット(11)及びサイドフレーム(10)のうち少なくとも一方に直接的に固定された構成
(e)上記(a)〜(c)において、連結部材(12)がブラケット(11)及びサイドフレーム(10)のうち少なくとも一方に間接的に固定された構成
当該クッションフレームは、以下の構成であってもよい。
固定部(11A)は、固定用のボルトが貫通挿入される1つの貫通穴(11B)又は固定用の1本のボルトにより構成されていることが望ましい。これにより、ブラケット(11)を捻るようなモーメントが作用したとき、ブラケット(11)全体が回転することが可能となり得る。したがって、当該モーメントによる捻り応力が過度に大きくなることを抑制でき得る。
溶接部(W1)は、連結部材(12)をブラケット(11)に固定するための溶接部位であり、溶接部(W1)は、ブラケット(11)のうちサイドフレーム(10)と反対側の部位に設けられていることが望ましい。これにより、溶接作業性が低下することが抑制され得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
実施形態に係るクッションフレームを示す図である。 実施形態に係るサイドフレーとブラケットとの連結状態を示す図である。 実施形態に係るサイドフレーとブラケットとの連結状態を示す分解図である。 実施形態に係るサイドフレーとブラケットとの連結状態を示す図である。 実施形態に係るブラケット溶接部の位置を示す図である。 実施形態に係るフレーム溶接部の位置を示す図である。 実施形態に係る連結構造の特徴の説明図である。
以下の説明は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされている場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものであって、本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。各方向は、本実施形態に係る乗物用シートを車両に組み付けた状態における方向を意味する。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要
本実施形態は、車両用シートに本願に係るクッションフレームの一例を適用したものである。図1に示される乗物用シート1は、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも備える。
シートクッション3は着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。クッションフレーム7はシートクッション3の骨格を構成する。
クッションフレーム7は、2つのスライド装置9A、9Bを介して乗物(車両)のフロアパネルに固定される。2つのスライド装置9A、9Bは、クッションフレーム7をシート前後方向にスライド可能に支持する。
各スライド装置9A、9Bは、固定レール9C及び可動レール9D等を少なくとも備える。各固定レール9Cはフロアパネルに固定されている。各可動レール9Dは、各固定レール9Cに対してスライド可能である。
クッションフレーム7のシート幅方向一端側(本実施形態では、右端側)は、スライド装置9Aの可動レール9Dに固定されている。クッションフレーム7のシート幅方向他端側(本実施形態では、左端側)は、スライド装置9Bの可動レール9Dに固定されている。これにより、乗物用シート1は、乗物に対してシート前後方向にスライド変位できる。
2.クッションフレームの構成
2.1 クッションフレームの概要
クッションフレーム7は、少なくとも2本のサイドフレーム10、及び複数本のブラケット11等を少なくとも備えている。紙面奥側のサイドフレーム10は、シート幅方向一端側(本実施形態では、右端側)に配置されてシート前後方向に延びている。
紙面手前側のサイドフレーム10は、シート幅方向他端側(本実施形態では、左端側)に配置されてシート前後方向に延びている。2本のサイドフレーム10は、SPCCやSPHC等の金属製の板材にプレス加工が施されて成形されたものである。
2本のサイドフレーム10は、シート幅方向に延びる連結ロッド10A、10Bにより連結されている。連結ロッド10Aは、各サイドフレーム7のシート前方端側を連結する。連結ロッド10Bは、各サイドフレーム7のシート後方端側を連結する。
各サイドフレーム10には、図2に示されるように、少なくとも2本のブラケット11が連結されている。各ブラケット11の上端側は、各サイドフレーム10に固定されている。各ブラケット11の下端側は、可動レール9Dに固定されている(図1参照)。
つまり、各サイドフレーム10に連結された2本のブラケット11は、当該サイドフレーム10を支持する。換言すれば、乗物用シート1は、複数のブラケット11を介してスライド装置9A、9Bに固定されている。
各ブラケット11の下端側には、図1に示されるように、可動レール9Dに固定される固定部11Aが設けられている。各固定部11Aは、固定用のボルトが貫通挿入される1つ又は複数の貫通穴11B(図4参照)により構成されている。
本実施形態に係る各ブラケット11は、1つの貫通穴11Bにより固定部11Aが構成されている。固定用のボルトは可動レール9Dに溶接固定されている。このため、貫通穴11Bには雌ねじが形成されていない。当該固定用のボルトにはナットが締め込まれる(図1参照)。
2.2 サイドフレームとブラケットとの連結構造
<連結構造の概要>
シート幅方向一端側の連結構造とシート幅方向他端側の連結構造とは概ね同じである。以下の説明は、シート幅方向一端側に配置されたサイドフレーム10と当該サイドフレーム10のシート前方端側に配置されたブラケット11との連結構造の説明である。
サイドフレーム10とブラケット11の上端側とは、図3及び図4に示されるように、連結部材12を介して連結されている。具体的には、連結部材12の一端側(図4の右端側)は、鍔体13を介してサイドフレーム10に間接的に溶接固定されている。連結部材12の他端側(図4の左端側)はサイドフレーム10に直接的に溶接固定されている。
つまり、連結部材12は、図4に示されるように、ブラケット11の上端側に固定されている。さらに、連結部材12は、ブラケット11の上端側をサイドフレーム10に対してシート幅方向にずれた位置に保持した状態で当該上端側をサイドフレーム10に対して固定する。
本実施形態に係る連結部材12は、円筒状の円筒部12A及びリング状の鍔部12Bを有している。鍔部12Bは、円筒部12Aの他端側(図4の左端側)から全周に亘って径方向に突出しフランジ部である。なお、鍔部12Bは、円筒部12Aを構成する金属製のパイプ材に塑性加工が施されて当該円筒部12Aに一体成形された一体成形品である。
そして、鍔部12Bの板面がブラケット11の板面に積層された状態で、当該鍔部12Bがブラケット11に溶接されている。つまり、連結部材12は、鍔部12Bにてブラケット11に直接的に溶接固定されている。
鍔体13は、鍔部12Bと同様な機能を発揮するフランジ部である。すなわち、連結部材12は、ブラケット11及びサイドフレーム10を貫通した状態でブラケット11及びサイドフレーム10に固定される。
したがって、仮に、連結部材12の一端側及び他端側にフランジ部が設けられた構成であると、いずれか一方のフランジ部が障害となるので、組立作業者は、連結部材12をブラケット11及びサイドフレーム10に貫通挿入するこができない。
このため、本実施形態では、連結部材12の一端側のフランジ部、つまり鍔体13は円筒部12Aと別部品として構成されている。組立作業者は、連結部材12をブラケット11及びサイドフレーム10に貫通挿入した後、連結部材12及びサイドフレーム10と鍔体13とを溶接固定する。
<連結構造(溶接位置)の詳細>
シート幅方向と直交する仮想平面に投影された連結部材12の溶接部W1、W2は、図5及び図6に示されるように、仮想平面に投影された連結部材12の外縁とブラケット法線L2との交点P1、P2を含む予め決められた範囲において、連結部材12の外縁に沿って略線状に延びている。
本実施形態では、図5及び図6の紙面が上記仮想面に相当する。ブラケット法線L2とは、投影面に投影された連結部材12の中心O2を通るブラケット中心線L1の法線をいう。ブラケット中心線L1とは、仮想平面に投影された固定部11Aの中心O1と仮想平面に投影された連結部材12の中心O2とを通る仮想線をいう。
なお、本実施形態に係る固定部11Aの中心O1は、貫通穴11Bの中心軸線上のうち当該貫通穴11B内の位置する部位である。連結部材12の中心O2は、連結部材12の断面中心、つまり、連結部材12の断面における断面一次モーメントが0となる点である。
具体的には、溶接部W1(以下、ブラケット溶接部W1という。)は、図5に示されるように、鍔部12Bの外縁とブラケット法線L2との交点P1を含む予め決められた範囲において、鍔部12Bの外縁に沿って円弧状に延びている。
本実施形態に係るブラケット溶接部W1は、図4に示されるように、ブラケット11のうちサイドフレーム10と反対側(本実施形態では、左側)の部位に設けられている。換言すれば、ブラケット溶接部W1は、シート幅方向において、サイドフレーム10とブラケット11とにより挟まれた空間A1と異なる側に設けられている。
溶接部W2(以下、フレーム溶接部W2という。)は、図6に示されるように、円筒部12Aの外縁とブラケット法線L2との交点P2を含む予め決められた範囲において、円筒部12Aの外縁に沿って円弧状に延びている。
本実施形態に係るフレーム溶接部W2は、図4に示されるように、鍔体13のうちブラケット11と反対側(本実施形態では、右側)の部位に設けられている。なお、鍔体13はサイドフレーム10に溶接固定されているので、当該鍔体13は、サイドフレーム10の一部とみなすことが可能である。
したがって、フレーム溶接部W2は、シート幅方向において、サイドフレーム10のうちブラケット11と反対側、つまりサイドフレーム10のうち空間A1と異なる側に設けられている、と換言できる。
図5に示される溶接部W3は、連結部材12(鍔部12B)とブラケット11との溶接部である。本実施形態では、溶接部W3とブラケット溶接部W1とにより必要な溶接強度が確保されている。
図6に示される溶接部W4は、連結部材12(円筒部12A)とサイドフレーム10(鍔体13)との溶接部である。本実施形態では、溶接部W3とフレーム溶接部W2とにより必要な溶接強度が確保されている。
なお、溶接部W5、W6は、サイドフレーム10と鍔体13との溶接部である。溶接部W5の少なくとも一部は、フレーム溶接部W2が設けられた範囲θ1内に位置する。溶接部W6の少なくとも一部は、溶接部W4が設けられた範囲θ2内に位置する。
3.本実施形態に係る乗物用シート(特に、クッションフレーム)の特徴
連結部材12は、図4に示されるように、ブラケット11の上端側をサイドフレーム10に対してシート幅方向にずれた位置に保持した状態で当該上端側をサイドフレーム10に対して固定する。
これにより、シート前後方向の荷重がサイドフレーム10に作用した場合、ブラケット11の上端側には、連結部材12を介して当該荷重と平行な向きの荷重(以下、平行荷重という。)に加えて、ブラケット11を捻るようなモーメント(回転力)が作用する。
つまり、サイドフレーム10に作用する荷重によるエネルギーの少なくとも一部は、平行荷重によるブラケット11の変形、及びモーメントによるブラケット11の変形等として吸収される。
換言すれば、サイドフレーム10に作用する荷重によるエネルギーの少なくとも一部は、複数の変形モードに分散された状態でブラケット11に吸収され得る。したがって、サイドフレーム10に作用する荷重によるエネルギーが特定の部位に集中してしまうことが抑制され得るので、上記応力集中が緩和され得る。
ところで、上記モーメントは、ブラケット11を捻るようなモーメント(回転力)であるので、連結部材12がブラケット11及びサイドフレーム10から剥離するような変形モードが発生する。
つまり、上記荷重Fは、図7に示されるように、連結部材12をモーメント中心O3周りに捻るようなモーメントMを発生させる。なお、モーメント中心O3の位置は、概ね、連結部材12の中心軸線のうちブラケット11とサイドフレーム10との距離を二等分する位置である。
上記モーメントMは、連結部材12の部位B1をブラケット11から剥離させる向きの力、及び連結部材12の部位B2をサイドフレーム10(鍔体13)から剥離させる向きの力を発生させる。
これに対して、ブラケット溶接部W1は、鍔部12Bの外縁とブラケット法線L2との交点P1を含む予め決められた範囲において、鍔部12Bの外縁に沿って円弧状に延びている(図5参照)。
さらに、フレーム溶接部W2は、円筒部12Aの外縁とブラケット法線L2との交点P2を含む予め決められた範囲において、円筒部12Aの外縁に沿って円弧状に延びている(図6参照)。
そして、上記モーメントMは、概ねブラケット中心線L1周りの回転力となるので、上記の範囲に溶接部W1、W2が存在すれば、上記変形モードに効果的に対抗でき得る接合構造となり得る。
固定部11Aは、固定用のボルトが貫通挿入される1つの貫通穴11Bにより構成されている。これにより、上記モーメントMが作用したとき、ブラケット11全体が回転することが可能となり得る。したがって、上記荷重によるエネルギーが当該回転によっても吸収されるので、モーメントMによる捻り応力が過度に大きくなることを抑制でき得る。
ブラケット溶接部W1は、ブラケット11のうちサイドフレーム10と反対側の部位に設けられている。これにより、溶接作業性が低下することが抑制され得る。
すなわち、仮に、空間A1にブラケット溶接部W1が設定された場合には、溶接作業者は、溶接作業時に、溶接用のトーチ等を空間A1内に挿入する必要がある。しかし、通常、空間A1は狭いので、サイドフレーム10が障害となって、溶接作業者は、溶接用のトーチやレーザ光等を空間A1内に挿入又は照射することができない。
これに対して、本実施形態では、ブラケット溶接部W1がブラケット11のうちサイドフレーム10と反対側の部位に設けられている。これにより、溶接作業者は、トーチやレーザ光等を空間A1内に容易に挿入又は照射することが可能となり得る。したがって、溶接作業性が低下することを抑制でき得る。
フレーム溶接部W2は、サイドフレーム10(鍔体13)のうちブラケット11と反対側の部位に設けられている。これにより、ブラケット溶接部W1と同様な理由により、溶接作業性が低下することを抑制でき得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る固定部11Aは、固定用のボルトが貫通する1つの貫通穴11Bにて構成されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、固定用のボルトが複数本ある場合には、それらボルトが貫通する複数の貫通穴11Bが固定部11Aとなる。
なお、貫通穴11Bが複数ある場合の「固定部11Aの中心O1」は、例えば、上記モーメントMがブラケット11に作用したときに、ブラケット11の下端側に発生する捻り剪断応力が略0となる点、つまり、捻りの中立点である。
換言すれば、複数のボルトに発生する軸力によるモーメントの和が0となる点が「固定部11Aの中心O1」となる。したがって、例えば、ブラケット11が2本のボルトにて固定されている場合の「固定部11Aの中心O1」は、2本のボルトの中心を結ぶ線を2等分する点がとなる。
上述の実施形態に係る固定部11Aは、ボルト等の機械的締結具を利用する構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、溶接にて固定部11Aが構成されていてもよい。なお、ブラケット11が可動レール9Dに溶接されている場合の「固定部11Aの中心O1」は、当該溶接部において、捻り剪断応力が略0となる点である。
上述の実施形態では、鍔部12Bが円筒部12Aに一体形成され、鍔体13が円筒部12Aと別部材として製造された後、溶接にて円筒部12Aに一体化されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、(a)鍔体13が円筒部12Aに一体形成され、鍔部12Bが円筒部12Aと別部材として製造された後、溶接にて円筒部12Aに一体化される構成、又は(b)鍔部12B及び鍔体13が設けられておらず、円筒部12Aがブラケット11及びサイドフレーム10に直接的に溶接固定される構成であってもよい。
上述の実施形態に係る連結部材12は、ブラケット11及びサイドフレーム10に全周溶接されていなかった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、連結部材12、つまり円筒部12A及び鍔部12Bのうち少なくとも一方がブラケット11及びサイドフレーム10に全周溶接された構成であってもよい。
上述の実施形態に係るブラケット溶接部W1は、ブラケット11のうちサイドフレーム10と反対側の部位に設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、ブラケット11のうちサイドフレーム10と同一側の部位にブラケット溶接部W1が設けられた構成であってもよい。
なお、上記構成においても、ブラケット溶接部W1は、円筒部12Aの外縁とブラケット法線L2との交点を含む予め決められた範囲において、鍔部12Bの外縁に沿って円弧状に延びていることが望ましい。
上述の実施形態では、フレーム溶接部W2は、サイドフレーム10(鍔体13)のうちブラケット11と反対側の部位に設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、フレーム溶接部W2は、サイドフレーム10(鍔体13)のうちブラケット11と反対側の部位に設けられていてもよい。
なお、上記構成においても、フレーム溶接部W2は、円筒部12Aの外縁とブラケット法線L2との交点を含む予め決められた範囲において、円筒部12Aの外縁に沿って円弧状に延びていることが望ましい。
上述の実施形態では、ブラケット溶接部W1及びフレーム溶接部W2のいずれも、連結部材12の外縁とブラケット法線L2との交点を含む予め決められた範囲において、連結部材12の外縁に沿って円弧状に延びていた。
しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、ブラケット溶接部W1及びフレーム溶接部W2のうちいずれか一方のみが上記範囲に設けられた構成であってもよい。
上述の実施形態に係る連結部材12は、連結ロッド10Aと別部材であるカラーにより構成されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、連結ロッド10Aにより連結部材12が構成されていてもよい。
上述の実施形態に示された連結構造の適用は、右端側サイドフレーム10の前方端側ブラケット11と当該サイドフレーム10との連結構造に限定されるものではない。すなわち、例えば、当該連結構造は、左端側サイドフレーム10の前方端側ブラケット11と当該サイドフレーム10との連結構造にも適用可能である。
上述の実施形態に示された図4では、ブラケット11がサイドフレーム10に対して左側にずれていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、ブラケット11がサイドフレーム10に対して右側にずれていてもよい。
上述の実施形態では、車両に本願に係る乗物用シートを適用した。しかし、本願明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 3… シートクッション 5… シートバック
7… クッションフレーム 10… サイドフレーム 11… ブラケット
11A… 固定部 11B… 貫通穴 12… 連結部材
12A… 円筒部 12B… 鍔部 W1〜W6… 溶接部

Claims (3)

  1. 乗物用シートに適用されるクッションフレームにおいて、
    シート前後方向に延びるサイドフレームと、
    前記サイドフレームを支持するブラケットであって、乗物に直接的又は間接的に固定される固定部を下端側に有するブラケットと、
    前記ブラケットの上端側に固定された連結部材であって、当該上端側を前記サイドフレームに対してシート幅方向にずれた位置に保持した状態で当該上端側を前記サイドフレームに対して固定する連結部材とを備え、
    シート幅方向と直交する仮想平面に投影された前記連結部材と前記ブラケットとの溶接箇所であるブラケット溶接部及び前記連結部材と前記サイドフレームとの溶接箇所であるフレーム溶接部のいずれもが、前記仮想平面に投影された前記連結部材の外縁とブラケット法線との交点を含む予め決められた範囲において、前記連結部材の外縁に沿って略線状に延びており、
    前記ブラケット法線は、前記仮想平面に投影された前記連結部材の中心を通るブラケット中心線の法線であり、当該ブラケット中心線は、前記仮想平面に投影された前記固定部の中心と前記仮想平面に投影された前記連結部材の中心とを通る仮想線であるクッションフレーム。
  2. 前記固定部は、固定用のボルトが貫通挿入される1つの貫通穴又は固定用の1本のボルトにより構成されている請求項1に記載のクッションフレーム。
  3. ブラケット溶接部は、前記ブラケットのうち前記サイドフレームと反対側の部位に設けられている請求項1又は2に記載のクッションフレーム。
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