JP2015085830A - 車両用シートのフレーム構造 - Google Patents

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【課題】パイプフレームの上側角部に曲げ部が発生せず、小さなスペースでも様々な部品の配置が可能となって部品のレイアウト性能が向上し、枠フレームの4辺すべてをパイプ材にして連結部材で繋げるよりも部品点数が少なくて済み、かつ取付作業工程が簡単となり、加工工程数及び使用材料の削減によるコストの低減化及び総重量の軽量化が図れる。【解決手段】シートバック12の背面を形成するバックパネル2の前面にパイプフレーム3が接合され、バックパネル2及びパイプフレーム3の前方側にウレタンパッドが重ねられ、バックパネル2の周囲及びウレタンパッドの外表面にシート表皮が覆い被されて構成されているリヤシート1のフレーム構造において、パイプフレーム3の左右両側部フレーム31,32及び下部フレーム33は、略U字状に形成された一本のパイプ材から構成され、パイプフレーム3の上部フレーム34は、略直線状に形成された一本のパイプ材から構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートのフレーム構造に関する。
従来の車両用シートのフレーム構造において、シートバックフレームは、シートバックの背面を形成するバックパネルの前面外縁部に沿って配置された枠フレームを有している。一方、シートバックフレームの構造部材としては、捩じり剛性を確保する観点から、加工が容易であって強度的に優れている閉断面形態の丸パイプ材が用いられている。また、シートバックが昇降可能なヘッドレストを備えている場合には、枠フレームを構成する上部フレームの中間部の2箇所に平面部が形成されており、各平面部には、ヘッドレストを昇降可能に支持するガイド部材を取付けるための角パイプ材が接合固定されている。しかし、上部フレームには、ヘッドレストの衝撃吸収及びシートバックの保持強度の面から、平面部を形成する加工を施さない方が有利である。
ところで、このような枠フレームを有するシートバックフレームの中には、上部及び左右両側部に配置され、かつ上側角部分で折り曲げられた一本の丸パイプ材と、下部側に配置された一本の丸パイプ材とを接合することにより矩形状に形成したものがある。しかし、このようなパイプフレームをシートバックフレームとして用いると、上側角部分を完全に直角に形成することができず、曲げ部が発生してしまう。これに伴い、この曲げ部に相当する部分だけ直線部分が減ってしまうことになるため、小さなスペースに様々な部品を配置しなければならない小型車などのシートバックフレームには不向きなフレーム構造である。特に、シートバックを起立可能に支持するロック機構がロックブラケットを介してシートバックフレームに取付けられる場合は、可能な限りシートバックフレームの上部にロックブラケットを配置することによって、ロック機構の操作ロッド等を短くして省スペース化を図り、シートバックの回動中心である車両床面側のヒンジ部から遠くに配置してシートバックの保持強度を向上させる必要がある。
そこで、従来の車両用シートのフレーム構造の中には、例えば、特許文献1に示されているように、シートバックフレームの枠フレームとして、上部、下部、左側部及び右側部に4分割された丸パイプ材から構成されたものがあり、各丸パイプ材同士は、四隅に配置した鋼管部により連結されている。これら鋼管部は、断面コ字状のプレス部材の開口部を突き合わせた状態で接合することによって形成されている。
特開2009−2799862号公報
しかしながら、上述した従来の車両用シートのフレーム構造は、上部、下部、左側部及び右側部に4分割された丸パイプ材同士の連結に断面コ字状のプレス部材からなる鋼管部を用いてシートバックフレームが形成されているので、部品点数が増えて取付作業工程が複雑になり、加工工程数及び使用材料の増加によるコスト高を招くとともに、全体的なフレーム重量が増大するという問題を有していた。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、パイプフレームの上側角部に曲げ部が発生せず、小さなスペースでも様々な部品の配置が可能となって部品のレイアウト性能が向上し、枠フレームの4辺すべてをパイプ材にして連結部材で繋げるよりも部品点数が少なくて済み、かつ取付作業工程が簡単となり、加工工程数及び使用材料の削減によるコストの低減化及び総重量の軽量化が図れる車両用シートのフレーム構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、シートバックの背面を形成するバックパネルの前面にパイプフレームが接合され、前記バックパネル及び前記パイプフレームの前方側にウレタンパッドが重ねられているとともに、前記バックパネルの周囲及び前記ウレタンパッドの外表面にシート表皮が覆い被されて構成されている車両用シートのフレーム構造において、前記パイプフレームの左右両側部フレーム及び下部フレームは、略U字状に形成された一本のパイプ材から構成され、前記パイプフレームの上部フレームは、略直線状に形成された一本のパイプ材から構成されている。
また、本発明において、前記上部フレーム用のパイプ材は、断面矩形状の角パイプ材である。
さらに、本発明において、前記上部フレーム用の角パイプ材には、ヘッドレストを昇降可能に支持するためのヘッドレスト支持部材が接合されている。
そして、本発明において、前記バックパネルの上部には、車両前方から車両後方にかけて下向きの傾斜部が形成され、前記上部フレーム用の角パイプ材は、前記バックパネルの前記傾斜部に接合されているとともに、前記ヘッドレスト支持部材は、前記上部フレーム用の角パイプ材に傾斜した状態で取付けられている。
また、本発明において、前記上部フレーム用の角パイプ材の一端と、前記左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材の上端とは、断面コ字状に形成された連結部材と補強部材を両側から挟み込むことによって連結されている。
さらに、本発明において、前記連結部において、前記上部フレーム用の角パイプ材と前記左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材とは、互いに離間して配置されている。
上述の如く、本発明に係る車両用シートのフレーム構造は、シートバックの背面を形成するバックパネルの前面にパイプフレームが接合され、前記バックパネル及び前記パイプフレームの前方側にウレタンパッドが重ねられているとともに、前記バックパネルの周囲及び前記ウレタンパッドの外表面にシート表皮が覆い被されて構成されているものであり、前記パイプフレームの左右両側部フレーム及び下部フレームは、略U字状に形成された一本のパイプ材から構成され、前記パイプフレームの上部フレームは、略直線状に形成された一本のパイプ材から構成されているので、パイプフレームの上側角部に曲げ部を形成する必要がなくなり、略直角に形成することができる。
したがって、本発明のフレーム構造によれば、パイプフレームの上側角部に曲げ代が発生せず、側部フレーム及び上部フレームの上側角部端に近接した箇所まで部品を配置することが可能となるため、小さなスペースでも部品のレイアウト性能を向上させることができ、特にスペースの小さな小型車などに有利である。また、枠フレームの4辺すべてを丸パイプ材にして連結部材で繋げるフレーム構造よりも使用する部品点数が少なくて済むため、取付作業工程が簡単となり、取付作業性の向上を図ることができる。さらに、部品の加工工程数及び使用材料を削減することも可能になるため、部品コストを低減できるとともに、フレームの総重量を抑えることができる。
また、本発明において、前記上部フレーム用のパイプ材は、断面矩形状の角パイプ材であるので、丸パイプ材を使用する場合と比べて、パイプフレームの車両前後方向の厚さを薄くすることが可能となり、パイプフレームの車両前後方向の厚さが薄くなった分だけシートバック全体の厚さを薄く設定することができる。あるいは、シートバックに用いるクッション材を厚くすることができ、リヤシートの着座感を向上させることができる。
さらに、本発明において、前記上部フレーム用の角パイプ材には、ヘッドレストを昇降可能に支持するためのヘッドレスト支持部材が接合されているので、ヘッドレスト支持部材を取付ける時に必要な平面部が上部フレームに確保されており、従来のフレーム構造のように丸パイプ材を潰して平面部を製作することなく、ヘッドレスト支持部材を上部フレームに確実に取付けることができる。したがって、パイプフレームの加工工程数を減らせることができるとともに、ヘッドレストの衝撃吸収性能及びシートバックの保持強度を向上させることができる。
そして、本発明において、前記バックパネルの上部には、車両前方から車両後方にかけて下向きの傾斜部が形成され、前記上部フレーム用の角パイプ材は、前記バックパネルの前記傾斜部に接合されているとともに、前記ヘッドレスト支持部材は、前記上部フレーム用の角パイプ材に傾斜した状態で取付けられているので、角パイプ材の上部フレームをバックパネルに確実に取付けることができる。しかも、車両前方側に少し傾いた状態で頭部を支持する必要があるヘッドレストは、ヘッドレスト支持部材を介して傾いた状態で保持することが可能となり、ヘッドレストの衝撃吸収性能を確保することができる。
また、本発明において、前記上部フレーム用の角パイプ材の一端と、前記左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材の上端とは、断面コ字状に形成された連結部材と補強部材を両側から挟み込むことによって連結されているので、シートバックの引張強度を向上させることができるとともに、上部フレームの左右両端に補強手段をさらに設けることなく、シートバックのパイプフレームに取付けるロック機構の耐久性に関する基準を達成することができる。
さらに、本発明において、前記連結部において、前記上部フレーム用の角パイプ材と前記左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材とは、互いに離間して配置されているので、シートバックのパイプフレームに高い寸法精度を有するパイプ材を用いなくて済む。したがって、連結するパイプ材の端部の加工精度を上げる必要が無くなり、加工の手間を減らして加工コストを低減させることができる。
本発明の実施形態に係るフレーム構造が適用されるシートバックを備えた車両用シートの全体を示す斜視図である。 図1におけるシートバックのパイプフレームを示す正面図である。 図2におけるX部を拡大して示す正面図である。 図2におけるX部を拡大して示す斜視図である。 図2におけるパイプフレームを構成する上部フレームの角パイプ材と左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材との連結部において、連結部材を側部フレームに取付ける前の状態を示す拡大斜視図である。 図5の連結部において、連結部材を側部フレームに取付けた状態を示す拡大斜視図である。 図6におけるD−D線断面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図3におけるB−B線断面図である。 本発明の実施形態の変形例であり、図2におけるパイプフレームを構成する上部フレームの角パイプ材と左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材との連結部付近を拡大して示す斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図9は本発明の実施形態に係る車両用シートのフレーム構造を示すものである。
図1に示すように、本発明の実施形態のフレーム構造が適用される車両用シートは、車室内の後部側に配置されるリヤシート1であり、乗員が腰掛けるためのシートクッション11と、該シートクッション11の後端部で乗員の背を受ける左右両側のシートバック12,13と、該シートバック12,13の上部で乗員の頭部を支えるヘッドレスト14とを備えている。本実施形態のシートバック12,13は、左右側部下端に設けられたサイドヒンジ21,22と、当該シートバック12,13の分割部の下端に設けられたセンタヒンジ23とによって回動可能に支持され、左右のシートバック12,13が、それぞれ独立して前倒し及び引き起こし可能となっている。すなわち、左右のシートバック12,13は、シートクッション11の上に重ね、かつシートクッション11から起立できるように構成されている。
そのため、シートバック12,13の車両外側側面の上方側には、図1〜図4及び図9に示すように、ロック機構4が設けられており、該ロック機構4を車体側部側のストライカ15に係止させることにより、シートバック12,13を起立状態に保持可能となっている。ストライカ15は、車体側部に固定され、車室内へ突出して配置されている。一方、ロック機構4には、車両上下方向へ延在する解除バンド5と操作ロッド51が組み付けられており、解除バンド5を引き上げることで操作ロッド51を操作してロック機構4によるロックを解除すれば、シートバック12,13の前倒しが可能となっている。なお、左右のシートバック12,13は、ほぼ同一の構造を有しているため、以下では車両進行方向で左側のシートバック12の内部構造について説明することとする。
本実施形態のシートバック12は、図1及び図2に示すように、略矩形を有し、当該シートバックの背面を形成するバックパネル2と、該バックパネル2の前面外側縁に接合されるパイプフレーム3を備え、これらバックパネル2及びパイプフレーム3の前方側にウレタンパッドを重ね、バックパネル2の周囲及びウレタンパッドの外表面にシート表皮材を覆い被せることによって構成されている。
パイプフレーム3は、管材を曲げ加工して形成されており、シートバック12の左右両縁寄りに配置され、かつシートバック12の起立状態で車両上下方向に沿って延在する側部フレーム31,32と、シートバック12の下縁位置で車両幅方向に沿って延在する下部フレーム33と、シートバック12の上縁位置で車両幅方向に沿って延在する上部フレーム34とをそれぞれ備えており、該上部フレーム34の左右両端部を連結ブラケット70,71で側部フレーム31,32の上端部と接合固定することにより、一体化した矩形枠状に形成されている。側部フレーム31,32の下端部と下部フレーム33の左右両端部との連結部分は、円弧状の曲げ部31a,32aを有しており、パイプフレーム3の側部フレーム31,32及び下部フレーム33は、正面視で略U字状に形成された一本の丸パイプ材から構成されている。
また、パイプフレーム3の上部フレーム34は、略直線状に形成された一本のパイプ材から構成されており、当該上部フレーム34のパイプ材としては、図8に示すように、断面矩形状の角パイプ材が用いられている。このように、上部フレーム34のパイプ材に角パイプ材を用いた理由は、丸パイプ材を使用する場合と比べて、パイプフレームの車両前後方向の厚さを薄くすることが可能となり、パイプフレーム3の車両前後方向の厚さが薄くなった分だけシートバック12全体の厚さを薄くしたり、あるいは、シートバック12に用いるクッション材を厚くしたりして、リヤシート1の着座感の向上が図れるからである。
さらに、上部フレーム34用の角パイプ材の車両幅方向中間部には、図2及び図8に示すように、ヘッドレスト14を昇降可能に支持するためのガイド部材14bを取付ける角パイプ材のヘッドレスト支持部材14aが接合固定されている。すなわち、上部フレーム34は、角パイプ材を用いて構成され、同様に角パイプ材であるヘッドレスト支持部材14aの背面を取付ける時に必要な平面部が上部フレーム34の前面に確保されており、従来のフレーム構造のように丸パイプ材を潰して平面部を製作することなく、ヘッドレスト支持部材14aを上部フレーム34に確実に取付けられるようになっている。これによって、パイプフレーム3の加工工程数を減らせるとともに、ヘッドレスト14の衝撃吸収性能及びシートバック12の保持強度を向上させることが可能となる。なお、ヘッドレスト支持部材14aの角パイプ材には、平板を曲げ加工した断面矩形状の部材が用いられている。
しかも、バックパネル2の上部には、図8に示すように、車両後方へ向かって押し出されながら、車両前方から車両後方にかけて下向きに傾斜した凹形状の傾斜部2aが形成されており、該傾斜部2aの前面には、上部フレーム34用の角パイプ材の背面が接合されている。このため、ヘッドレスト支持部材14aは、上部フレーム34用の角パイプ材に傾斜した状態で取付けられることになり、上部が上部フレーム34と同一の傾斜角度で前倒しに配置されている。これによって、角パイプ材の上部フレーム34がバックパネル2に確実に取付けられるようになっている。また、ヘッドレスト14は、衝撃吸収性能を確保するために、車両前方側に少し傾いた状態で頭部を支持する必要があるが、本実施形態のフレーム構造では、ガイド部材14bをヘッドレスト支持部材14aに差し込めば、ヘッドレスト支持部材14aを介して傾いた状態で保持することが可能となっている。
上部フレーム34用の角パイプ材の一端と、側部フレーム31,32及び下部フレーム33のパイプ材の上端(側部フレーム31の上端)とは、図1〜図7に示すように、連結部材70と補強部材76とを車両前後方向で両側から挟み込むことによって連結されている。このため、これら連結部材70及び補強部材76は、上部フレーム34の上下方向の幅よりも大きな上下方向の幅を有し、断面コ字状に形成されている。しかも、連結部材70は、上部フレーム34と側部フレーム31との連結部Cに配置可能な車両幅方向の長さ有し、先端部70aは、側部フレーム31の上端を囲むように、車両前方側へ屈曲形成されている。一方、補強部材76は、連結部材70よりも大きな車両幅方向の長さ有し、中間部76aが車両前方側へ傾斜面状に屈曲形成されているとともに、先端部76bが側部フレーム31に載せることが可能な平面形状に屈曲形成されている。そして、補強部材76は、パイプフレーム3の前面側から上部フレーム34及び側部フレーム31の連結部Cを被せ、これらフレームの連結部Cを覆い隠した状態で、側部フレーム31、上部フレーム34及び連結ブラケット70に溶接などで接合固定されるように構成されている。これにより、シートバック12の引張強度が向上し、上部フレーム34の左右両端に補強手段をさらに設けることなく、シートバック12のパイプフレーム3に取付けるロック機構4の耐久性に関する基準が達成されるようになっている。
また、上部フレーム34及び側部フレーム31の連結部Cにおいて、上部フレーム34用の角パイプ材と側部フレーム31のパイプ材とは、図4〜図7に示すように、接して配置されており、これら両パイプ材の繋ぎ目を溶接で接合することにより連結されている。
一方、本実施形態のフレーム構造において、パイプフレーム3の側部フレーム31には、図1〜図7に示すように、ロックブラケット6が溶接などで接合固定されており、該ロックブラケット6にロック機構4を締付固定することにより、ロック機構4が、ロックブラケット6を介して側部フレーム31に取付けられている。そのため、ロックブラケット6は、側部フレーム31の上下方向に間隔を空けて対向配置される2つの接合片61,62と、これら接合片61,62を連結する連結片63とによって一体に構成されており、全体として、片側が開口した上下対称の略コ字状に屈曲形成されている。連結片63の上下位置には、ロック機構4を取付けるための平坦な取付部64,65が設けられ、これら取付部64,65の裏面側には、ロック機構4を締付けるボルト45と螺合する溶接ナット66がそれぞれ固着されている。これに伴い、ロック機構4には、ボルト45の軸部を挿通させるボルト孔(図示せず)を有する固定板47が設けられている。
さらに、ロックブラケット6において、2つの接合片61,62は、上下方向へ延びる連結片63の上下両端から側部フレーム31に直交するように延在しながら配置されており、これら接合片61,62の先端部には、側部フレーム31の外周面に沿うように切り欠かれた円弧状の接合縁部61a,62aが形成されている。このような形状のロックブラケット6は、開口側の先端部である接合片61,62の接合縁部61a,62aをパイプフレーム3の側部フレーム31の外周面に当接させながら沿わせ、接合片61,62を側部フレーム31に対して直交配置した状態で溶接することにより、パイプフレーム3に接合固定されるようになっている。
また、本実施形態のフレーム構造において、略コ字状のロックブラケット6によって囲まれた内側領域には、図1〜図4に示すように、ロックブラケット6の側部フレーム31への接合強度を高める補強支持部材8が配置されており、該補強支持部材8は、パイプフレーム3の側部フレーム31とロックブラケット6との間に位置し、一端部が側部フレーム31に接合固定されているとともに、他端部がロックブラケット6の連結片63の裏面側に接合固定されている。
そのため、補強支持部材8は、一枚の金属板材から形成されており、側部フレーム31とロックブラケット6との間を橋渡しする平面視で長方形の平坦な架橋面部80と、該架橋面部80の相対する長い両側辺部分を同方向に屈曲させて形成した一対のサイド面部81,82と、架橋面部80の相対する短い片側辺部分をサイド面部81,82とは反対方向に屈曲させて起立形成した当接面部83とから構成されており、該当接面部83は、ロックブラケット6の連結片63の幅広部63aに面接触した状態で接合固定されている。すなわち、補強支持部材8は、側部フレーム31の上下方向に間隔を空けて対向配置される2つのサイド面部81,82と、これらサイド面部81,82を連結する架橋面部80と、ロックブラケット6に接合される当接面部83とによって一体に構成されており、全体として、片側が開口した上下対称の略コ字状に屈曲形成されている。このような形状及び配置により、補強支持部材8のロックブラケット6に対する接合面積を大きくして接合強度を向上させ、かつ溶接作業時に起こる湯落ちを無くして取付作業性を高めている。
さらに、補強支持部材8のサイド面部81,82は、パイプフレーム3の側部フレーム31と直交するように延在しながら配置されており、これらサイド面部81,82において、当接面部83と反対側の箇所には、下側先端部分をパイプフレーム3の側部フレーム31の外周面形状に対応するように切欠いた円弧形状の切欠き部81a,82aを有している。そして、補強支持部材8は、サイド面部81,82の切欠き部81a,82aを側部フレーム31の外周面に当接させて沿わせた状態で接合固定されている。すなわち、このような形状の補強支持部材8は、2つのサイド面部81,82の先端部である切欠き部81a,82aをパイプフレーム3の側部フレーム31の外周面に当接させながら沿わせ、サイド面部81,82を側部フレーム31に対して直交配置した状態で溶接することにより、パイプフレーム3に接合固定されるようになっている。このような形状の切欠き部81a,82aを設けることにより、サイド面部81,82の側部フレーム31に対する接合面積を大きくし、補強支持部材8のサイド面部81,82が側部フレーム31の外周面に高強度で固定されるようにしている。
一方、補強支持部材8の当接面部83は、ロックブラケット6の内側部分にある側部フレーム31と向き合う対向面部の連結片63に当接された状態で接合固定されている。このような補強支持部材8は、切欠き部81a,82aが側部フレーム31に接合されるサイド面部81,82と相まって、バックパネル2の引張試験時(バックパネル2の中間部分にワイヤ等を通して車両前方側へ強く引っ張る時)に、ロックブラケット6の接合部に掛かる力に対して補強支持部材8が突っ張る効果を果たし、ロックブラケット6の強度を向上させることが可能となっている。しかも、サイド面部81,82の切欠き部81a,82aの内周面が側部フレーム31の外周面に当接することにより、補強支持部材8が側部フレーム31の中心軸に垂直に接合することになり、補強支持部材8の突っ張り効果が高められるようになっている。
さらに、本実施形態のフレーム構造において、ロックブラケット6は、図1〜図4に示すように、シートバック12の上側角部に配置されている。この上側角部においけるシートバック12のパイプフレーム3は、上記したように、正面略U字状に一体化した側部フレーム31,32及び下部フレーム33と、車両幅方向に延在する上部フレーム34とからなる二本のパイプ材を繋ぎ合わせて構成されており、これら二本のパイプフレームのうち、車両上下方向に配置されている側部フレーム31の上端部には、ロックブラケット6(補強支持部材8を含む)が取付けられている。すなわち、本実施形態のフレーム構造では、パイプフレーム3がシートバック12の上側角部において曲げ代が生じない形状に形成されることになり、ロックブラケット6が可能な範囲でパイプフレーム3の側部フレーム31の最上部に取付けられるように構成されている。
一方、パイプフレーム3を構成する側部フレーム31と上部フレーム34を一本のパイプ材を曲げ加工して作ると、シートバック12の上側角部に曲げ代が生じてしまう。ロック機構4の強度を向上させるためには、ロックブラケット6と側部フレーム31とが平面で当接することが好ましいので、曲げ代を避けて側部フレーム31が直線となる箇所で接合する必要がある。しかしその場合は、シートバック12の下部を回動可能に支持しているサイドヒンジ21とロックブラケット6との間の距離が短くなってしまう。サイドヒンジ21からなるべく遠い位置で、車体側部に取付けられたストライカ15とロック機構4を係合させると、サイドヒンジ21とストライカ15及びロック機構4のロック部との間隔が広がり、これによって、シートバック12の下部を回動可能に支持しているヒンジ部からなるべく離れた位置で車体側固定部のストライカ15とロック機構4とが係合する構造となり、シートバック12の保持強度が向上することになる。
このように、本発明の実施形態に係るリヤシート1のフレーム構造においては、シートバック12の背面を形成するバックパネル2の前面にパイプフレーム3が接合され、パイプフレーム3の左右両側部フレーム31,32及び下部フレーム33が、正面視で略U字状に形成された一本のパイプ材から構成され、パイプフレーム3の上部フレーム34が、略直線状に形成された一本のパイプ材から構成されているので、パイプフレーム3の上側角部に曲げ代が生じることは無くなり、略直角に形成された側部フレーム31及び上部フレーム34の上側角部端に近接した箇所まで部品を配置することができ、部品のレイアウト性能を向上させることができる。また、本実施形態のフレーム構造によれば、枠フレームの4辺すべてを丸パイプ材にして連結部材で繋げるフレーム構造よりも使用する部品点数が少ないので、取付作業性を向上させることができる。しかも、部品の加工工程数及び使用材料を削減によって、部品コストを低減できるとともに、パイプフレーム3の総重量を抑えることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
既述の実施の形態におけるフレーム構造は、左右に分割されたシートバック12,13を備える分割式のリヤシート1に適用されているが、シートバックが左右一体のベンチタイプのリヤシートにも適用することが可能である。
また、上部フレーム34及び側部フレーム31の連結部Cにおいて、上部フレーム34用の角パイプ材と側部フレーム31のパイプ材とは、図10に示すように、互いに離間して配置されており、これら両パイプ材の車両幅方向の間には、隙間Sが設けられている。このような隙間Sが設けられていると、シートバック12のパイプフレーム3には高い寸法精度を有するパイプ材が不要となり、連結するパイプ材の端部の加工精度を上げるための加工の手間が減らせることになる。
1 リヤシート
2 バックパネル
2a 傾斜部
3 パイプフレーム
4 ロック機構
5 解除バンド
6 ロックブラケット
8 補強支持部材
11 シートクッション
12,13 シートバック
14 ヘッドレスト
14a ヘッドレスト支持部材
14b ガイド部材
15 ストライカ
21,22 サイドヒンジ
23 センタヒンジ
31,32 側部フレーム
31a,32a 曲げ部
33 下部フレーム
34 上部フレーム
45 ボルト
47 固定板
51 操作ロッド
61,62 接合片
61a,62a 接合縁部
63 連結片
64,65 取付部
66 溶接ナット
70,71 連結ブラケット
70a 先端部
76 補強部材
76a 中間部
76b 先端部
80 架橋面部
81,82 サイド面部
81a,82a 切欠き部
83 当接面部
C 連結部
S 隙間

Claims (6)

  1. シートバックの背面を形成するバックパネルの前面にパイプフレームが接合され、前記バックパネル及び前記パイプフレームの前方側にウレタンパッドが重ねられているとともに、前記バックパネルの周囲及び前記ウレタンパッドの外表面にシート表皮が覆い被されて構成されている車両用シートのフレーム構造において、
    前記パイプフレームの左右両側部フレーム及び下部フレームは、略U字状に形成された一本のパイプ材から構成され、
    前記パイプフレームの上部フレームは、略直線状に形成された一本のパイプ材から構成されていることを特徴とする車両用シートのフレーム構造。
  2. 前記上部フレーム用のパイプ材は、断面矩形状の角パイプ材であることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのフレーム構造。
  3. 前記上部フレーム用の角パイプ材には、ヘッドレストを昇降可能に支持するためのヘッドレスト支持部材が接合されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シートのフレーム構造。
  4. 前記バックパネルの上部には、車両前方から車両後方にかけて下向きの傾斜部が形成され、前記上部フレーム用の角パイプ材は、前記バックパネルの前記傾斜部に接合されているとともに、前記ヘッドレスト支持部材は、前記上部フレーム用の角パイプ材に傾斜した状態で取付けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用シートのフレーム構造。
  5. 前記上部フレーム用の角パイプ材の一端と、前記左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材の上端とは、断面コ字状に形成された連結部材と補強部材を両側から挟み込むことによって連結されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の車両用シートのフレーム構造。
  6. 前記連結部において、前記上部フレーム用の角パイプ材と前記左右両側部フレーム及び下部フレームのパイプ材とは、互いに離間して配置されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用シートのフレーム構造。
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