JP6015217B2 - フロントピラー - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前部ドア開口の前側を構成するフロントピラーに関するものである。
車両の前部では、フロントピラーによって前部ドア開口(フロントドア開口)の前側部分が構成されている。一般にフロントピラーは、車幅方向において車両外方に膨らんだ形状を有し外面を構成するアウタパネル、および車幅方向において車両内方に膨らんだ形状を有し内面を構成するインナパネルによって構成される(例えば特許文献1)。そして、アウタパネルおよびインナパネルのそれぞれの車両前方側および車両後方側に設けられたフランジを接合することにより、かかるアウタパネルおよびインナパネルによる閉断面が形成される。
フロントピラーにおいて、アウタパネルおよびインナパネルによって形成された閉断面の前端部分よりも前方に位置する空間は、衝突時に潰れることにより衝撃を吸収する、いわゆるクラッシャブルゾーンとして機能する。一方、アウタパネルおよびインナパネルによる閉断面は、フロントピラーの剛性すなわち衝突強度の確保に寄与していて、衝突時においても変形が生じないことで、車両前部に搭乗している乗員の安全が確保される。
衝突時の衝撃吸収性能を高めるためには、クラッシャブルゾーンを後方に延ばすことが効果的であり、そのためには、アウタパネルおよびインナパネルによる閉断面の車両前後方向の幅を狭くする必要が生じる。またフロントピラーでは、乗員の乗降性を向上させるためにドア開口部を拡大することが望まれていて、このためにも、アウタパネルおよびインナパネルによる閉断面の車両前後方向の幅を狭くしたいという要請がある。
しかし、単に閉断面の車両前後方向の幅を狭くすると、上述した衝突強度が低下してしまう。このため、閉断面の車両前後方向の幅を狭くする場合には何らかの方法で衝突強度を補う必要があり、その1つとして、アウタパネルやインナパネル等のフロントピラーを構成する既存パネルの板厚を増加させることが考えられる。しかしながら、この方法であると既存パネルひいては車両の重量やコストが大幅に増大してしまう。
また他の方法としては、補強用のパネル(補強パネル)を追加することが考えられる。高い強度(剛性)が必要とされる箇所に補強パネルを追加することは従来から行われていて、特許文献1においても、アウタパネルおよびインナパネルによる閉断面内に、アウタリンフォースメントやインナリンフォースメントといった補強パネルを追加することにより剛性を向上させている。
特開2008−114728号公報
ここで、上記のように補強パネルを追加する場合、その接合方法が問題となる。パネルの厚みにもよるが、現状では同一箇所で一度に溶接可能なパネルの枚数は3枚が限度とされていて、4枚以上のパネルを一度に溶接すると接合不良によって十分な溶接強度を確保できなくなるおそれがあるからである。このことについては特許文献1においても考慮されていて、4枚のパネルが重なっている車両前方側の溶接箇所では、外側の3枚のパネル、内側の3枚のパネルを長手方向で交互に溶接することにより、同一箇所における4枚以上のパネルの溶接を回避している。
しかしながら、特許文献1の構成では、最も外側のパネルと最も内側のパネルとに挟まれている2枚のパネルはすべての溶接箇所において溶接されるが、最も外側のパネルおよび最も内側のパネルはそれぞれの溶接箇所のみにおいてしか溶接されない。したがって、最も外側のパネルおよび最も内側のパネルにおいても従来と同等の接合強度を持たせるためには、外側の3枚のパネルの溶接、および内側の3枚のパネルの溶接をそれぞれ従来と同じ回数行わなくてならない。このため、特許文献1の構成であると、溶接作業の回数が大幅に増え、製造効率の低下を招いてしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、補強パネルの追加によって強度の向上ひいては閉断面の狭小化を図りながらも、製造効率の低下や溶接不良を生じさせることなく十分な溶接強度を確保することが可能なフロントピラーを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるフロントピラーの代表的な構成は、車両の前部ドア開口の前側を構成するフロントピラーであって、当該フロントピラーの外面を構成するサイドボディアウタパネルと、サイドボディアウタパネルの内側に配置され当該フロントピラーの内面を構成するダッシュサイドパネルと、サイドボディアウタパネルおよびダッシュサイドパネルの間に配置され少なくともダッシュサイドパネルの下端から上端に至る高さを有するヒンジリンフォースと、ヒンジリンフォースおよびダッシュサイドパネルの間に配置されるピラーロアリンフォースとを備え、少なくとも当該フロントピラーのピラーロアリンフォースが配置されている領域の水平断面では、ダッシュサイドパネルは、車幅方向内側に向かって膨らんだ内側膨出部と、内側膨出部の車両前後側の内側フランジとを有するハット形状であり、ピラーロアリンフォースは、ダッシュサイドパネルのハット形状の天面の後端付近から車両前側の内側フランジの付け根までの形状に対応した第1L字部と、第1L字部からさらに車両前側の内側フランジに沿うように車両前方に向かって延びる前フランジとを少なくとも有し、ヒンジリンフォースは、車幅方向外側に向かって膨らんだ外側膨出部と、外側膨出部の車両前後側の外側フランジとを有するハット形状であり、サイドボディアウタパネルは、ヒンジリンフォースのハット形状の天面の前端から車両後側の外側フランジの付け根までの形状に対応した第2L字部と、第2L字部からさらに車両後側の外側フランジに沿うように車両後方に向かって延びる後フランジとを少なくとも有し、ダッシュサイドパネルの車両前側の内側フランジと、ピラーロアリンフォースの前フランジと、ヒンジリンフォースの車両前側の外側フランジとが結合され、サイドボディアウタパネルの前端はヒンジリンフォースのハット形状の天面前端近傍で留まっていることを特徴とする。
上記構成によれば、サイドボディアウタパネルおよびダッシュサイドパネル(アウタパネルおよびインナパネル)に、補強パネルであるヒンジリンフォースおよびピラーロアリンフォースを追加することにより、フロントピラーの強度の向上ひいてはその車両前後方向の閉断面の狭小化を図ることができる。このとき上記構成では、補強パネルであるヒンジリンフォースおよびピラーロアリンフォースを追加しても、フロントピラーにおいて4枚のパネルが重なる箇所がない。故に、4枚のパネルを長手方向で交互に溶接するような作業は必要なく、従来と同様にすべての箇所において3枚以下のパネルを溶接することとなる。したがって、補強パネルの追加による製造効率の低下や溶接不良を生じさせることなく、十分な溶接強度を確保することが可能となる。
また上記構成では、断面の前部ではサイドボディアウタパネルはダッシュサイドパネルとは結合されない。このため、従来のアウタパネルにおいて設けられていた前側のフランジ、およびそれとハット形状の天面とを連続させる側面も不要である。したがって、それらを廃止し、その領域の分だけ閉断面の車両前後方向の幅を狭めることができ、クラッシャブルゾーンおよびドア開口の拡大に寄与することが可能となる。
上記サイドボディアウタパネル、ダッシュサイドパネル、ヒンジリンフォース、およびピラーロアリンフォースのうち、サイドボディアウタパネルが最も板厚が薄く、ピラーロアリンフォースが最も板厚が厚いとよい。かかる構成のように、フロントピラーの外面を構成する部材、すなわち面積が大きい部材であるサイドボディアウタパネルの板厚を薄くし、局所的に配置され面積が小さい部材であるピラーロアリンフォースの板厚を厚くすることにより、高い剛性を確保しながらも軽量化を図ることが可能となる。
本発明によれば、補強パネルの追加によって強度の向上ひいては閉断面の狭小化を図りながらも、製造効率の低下や溶接不良を生じさせることなく十分な溶接強度を確保することが可能なフロントピラーを提供することができる。
本実施形態にかかるフロントピラーを備える車両の前部を例示する図である。 図1の側面図である。 図2のフロントピラーの分解斜視図である。 図2のA−A断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかるフロントピラー100を備える車両102の前部を例示する図である。図2は、図1の側面図である。理解を容易にするために、図2では、図1に示す前部ドア104等を不図示としている。図3は、図2のフロントピラー100の分解斜視図である。図4は、図2のA−A断面図である。図中、矢印FRは車両前方を、矢印RRは車両後方を、矢印Lは車幅方向内側(車両内方)を、矢印は車幅方向外側(車両外方)を示している。
なお、本実施形態では、車両102として軽トラック(キャブオーバー車両)のキャビンを例示して説明するが、これに限定するものでない。また車両102の前部は左右対称な構成であるため、本実施形態では車両102の右側に配置されるフロントピラー100を例示して説明する。
図1に示すように車両102には前部ドア104が設けられていて、図2に示すように、前部ドア104が配置される前部ドア開口(以下、ドア開口104aと称する)の前側はフロントピラー100によって構成される。本実施形態のフロントピラー100は、図3に示す複数の部材を含み、それらを溶接等によって結合することにより構成される。
本実施形態にかかるフロントピラー100は、車高方向に延びるサイドボディアウタパネル(以下、アウタパネル110と称する)によって外面が構成され、アウタパネル110の内側に配置されるダッシュサイドパネル120によって内面が構成される。これらのアウタパネル110およびダッシュサイドパネル120の間には、補強部材としてヒンジリンフォース130が配置される。
なお、本実施形態のヒンジリンフォース130はダッシュサイドパネル120の上端よりも更に上方に延びた形状であるが、これに限定するものではない。フロントピラー100において、衝突時に荷重がかかるのは主にカウルパネル106(図1参照)より下方の領域である。したがって、ヒンジリンフォース130は、カウルパネル106より下方の領域、換言すればその領域において車両高さ方向に配置されるダッシュサイドパネル120の下端から上端に至る高さを少なくとも有すればよい。
ヒンジリンフォース130およびダッシュサイドパネル120の間には、2つめの補強部材としてピラーロアリンフォース(以下、ロアリンフォース140と称する)が配置される。本実施形態では、ロアリンフォース140は、フロントピラー100においてカウルパネル106より下方の領域の高さの半分程度の上下寸法(高さ)を有し、かかる領域の下半分の位置に配置されているが、これは例示にすぎない。ロアリンフォース140の上下寸法や設置位置は、衝撃強度が必要となる範囲に応じて適宜設定することが可能である。
本実施形態の特徴として、アウタパネル110、ダッシュサイドパネル120、ヒンジリンフォース130およびロアリンフォース140は、少なくともフロントピラー100のロアリンフォース140が配置されている領域の水平断面において図4に示す形状を有する。以下、その詳細について説明する。
ダッシュサイドパネル120は、矢印Lで示す車幅方向内側(車両内方)に向かって膨らんだ内側膨出部122と、内側膨出部122の車両前後側のそれぞれに設けられた内側フランジ(内側前フランジ124bおよび内側後フランジ124c)とからなるハット形状を有する。内側膨出部122は、車両前後方向に延びる天面122a(ダッシュサイドパネル120のハット形状の天面)と、かかる天面122aの両端それぞれから車両外方に向かって延びる前側面122bおよび後側面122cとから構成される。前側面122bの端部からは、車両前方に向かって内側前フランジ124b(車両前側の内側フランジ)が延びていて、後側面122cの端部からは、車両後方に向かって内側後フランジ124c(車両後側の内側フランジ)が延びている。
ロアリンフォース140は、第1L字部142および前フランジ144を有する。第1L字部142は、ダッシュサイドパネル120の内側膨出部122の天面122aの後端付近から内側前フランジ124bの付け根までの形状に対応した形状、すなわち内側膨出部122の天面122aおよび前側面122bに対応した形状を有する。前フランジ144は、第1L字部142の車両前側の端部から、内側前フランジ124bに沿うように車両前方に向かって延びる。
ヒンジリンフォース130は、矢印Rで示す車幅方向外側(車両外方)に向かって膨らんだ外側膨出部132と、外側膨出部132の車両前後側のそれぞれに設けられた外側フランジ(外側前フランジ134bおよび外側後フランジ134c)とからなるハット形状を有する。外側膨出部132は、車両前後方向に延びる天面132a(ヒンジリンフォース130のハット形状の天面)と、かかる天面132aの両端それぞれから車両内方に向かって延びる前側面132bおよび後側面132cとから構成される。前側面132bの端部からは、車両前方に向かって外側前フランジ134b(車両前側の外側フランジ)が延びていて、後側面132cの端部からは、車両後方に向かって外側後フランジ134c(車両後側の外側フランジ)が延びている。
アウタパネル110は、第2L字部112および後フランジ114を有する。第2L字部112は、ヒンジリンフォース130の外側膨出部132の天面132aの前端から外側後フランジ134cの付け根までの形状に対応した形状、すなわち外側膨出部132の天面132aおよび後側面132cに対応した形状を有する。後フランジ114は、第2L字部112の車両後側の端部から、外側後フランジ134cに沿うように車両後方に向かって延びる。
上記構成によれば、フロントピラー100において、アウタパネル110およびダッシュサイドパネル120(インナパネル)に加えて、ヒンジリンフォース130およびロアリンフォース140(2つの補強パネル)を設けても、図4に示すように4つの部材が重なりあうことがない。したがって、前部では、ダッシュサイドパネル120の内側前フランジ124bと、ロアリンフォース140の前フランジ144と、ヒンジリンフォース130の外側前フランジ134bとを溶接によって良好に結合することができる。同様に後部においても、ダッシュサイドパネル120の内側後フランジ124cと、アウタパネル110の後フランジ114と、ヒンジリンフォース130の外側後フランジ134cとを溶接によって結合することが可能となる。
また前部および後部のフランジ以外の箇所では、ダッシュサイドパネル120の天面122aとロアリンフォース140の第1L字部142とが溶接によって結合され、ヒンジリンフォース130の天面132aとアウタパネル110の第2L字部112とが、それらに形成された固定穴136・116において固定具(不図示)によって結合される。これにより、一方の端部にしかフランジを備えないアウタパネル110およびロアリンフォース140の結合強度を高めることができる。なお、本実施形態においては、ヒンジリンフォース130の天面132aとアウタパネル110の第2L字部112とを固定具によって結合しているが、これに限定するものではなく、それらを溶接によって結合することも可能である。
上記説明したように、本実施形態のフロントピラー100によれば、補強パネルであるヒンジリンフォース130およびロアリンフォース140を設けることにより強度の向上を図りながらも、溶接不良の発生を防ぎ、結合箇所において十分な溶接強度を確保することができる。したがって、フロントピラー100において閉断面の車両前後方向の幅を狭め、クラッシャブルゾーンおよびドア開口104aの拡大に寄与することが可能となる。
また好ましくは、フロントピラー100を構成する4つの部材(アウタパネル110、ダッシュサイドパネル120、ヒンジリンフォース130、およびロアリンフォース140)のうち、アウタパネル110の板厚を最も薄くし、ロアリンフォース140の板厚を最も厚くするとよい。このように、フロントピラー100の外面を構成する部材、すなわち面積が大きい部材であるアウタパネル110の板厚を薄くすることによりフロントピラー100の軽量化を図ることができ、局所的に配置され面積が小さい部材であるロアリンフォース140の板厚を厚くすることにより、全体の重量増を最小限に抑えつつ剛性が求められるフロントピラー100下部の高剛性を確保することができる。
なお、本実施形態のフロントピラー100の前部では、外側前フランジ134bおよび前フランジ144の端部は同じ位置にあり、内側前フランジ124bの端部はそれらよりも若干前方に位置する。フロントピラー100の後部では、内側後フランジ124cおよび外側後フランジ134cの端部は同じ位置にあり、後フランジ114の端部はそれらよりも若干後方に位置する。これらのフランジの端部の位置については例示に過ぎず、これに限定するものではない。
また本実施形態においては、アウタパネル110の車両前方側の端部は車両外方に向かって湾曲している(ヒンジリンフォース130から遠ざかる向きに延びている)が、これにおいても限定されず、他の形状を除外するものではない。
従来のようにフロントピラーにおいてアウタパネルの車両前方側にもフランジを設け(図4中、破線にて図示)、アウタパネルおよびインナパネル(本実施形態のダッシュサイドパネル120に相当)の両端のフランジ同士を溶接する場合、フロントピラーの前部において補強パネル(本実施形態のヒンジリンフォース130に相当)と、破線にて示すアウタパネルの前側部分との間にもそれらによって囲まれた空間Sが生じる。この空間の前方までがクラッシャブルゾーンとして作用していた。
これに対し本実施形態のフロントピラー100の断面の前部では、アウタパネル110はダッシュサイドパネル120とは結合されずに、従来のアウタパネルにおいて設けられていた前側のフランジおよびそれとハット形状の天面とを連続させる側面を切り欠いた構造となっており、この部分ではヒンジリンフォース130が断面の最外部となる。アウタパネル110の前端はヒンジリンフォース130の天面132aの前端近傍で留まっていて、フロントピラー100の前部においてアウタパネル110とヒンジリンフォース130によって囲まれる空間は形成されない。これにより、従来生じていた空間Sの分だけ閉断面の車両前後方向の幅を狭めることができ、クラッシャブルゾーンを拡大することが可能となる。
これにより強度・剛性の確保において寄与の少ないアウタパネル110ひいてはフロントピラー100の軽量化が可能となる。なお、アウタパネル110の前端がヒンジリンフォース130の天面132aの前端近傍で留まっている部分には上述したようにロアリンフォース140が配置されるため、その領域の強度は十分に確保される。
ここで図4に示すように、フロントピラー100において、ダッシュサイドパネル120とロアリンフォース140との間では車幅方向に延びる面同士の間に間隙が設けられていて、同様にアウタパネル110とヒンジリンフォース130との間でも車幅方向に延びる面同士の間に間隙が設けられている。これにより、ダッシュサイドパネル120やロアリンフォース140、およびアウタパネル110やヒンジリンフォース130の車幅方向に延びる面同士を接触させる場合に比して、寸法精度に余裕をもたせることができ、部品の品質管理が容易になる。
なお、上記実施形態においては言及していないが、上述した技術を車両102のセンターピラーおよびリヤピラー(不図示)に適用してもよい。これにより、センターピラーおよびリヤピラーの強度を高め、それらが構成しているドア開口の車両前後方向の幅を拡大することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両の前部ドア開口の前側を構成するフロントピラーに利用することができる。
100…フロントピラー、102…車両、104…前部ドア、104a…ドア開口、106…カウルパネル、110…アウタパネル、112…第2L字部、114…後フランジ、116…固定穴、120…ダッシュサイドパネル、122…内側膨出部、122a…天面、122b…前側面、122c…後側面、124b…内側前フランジ、124c…内側後フランジ、130…ヒンジリンフォース、132…外側膨出部、132a…天面、132b…前側面、132c…後側面、134b…外側前フランジ、134c…外側後フランジ、136…固定穴、140…ロアリンフォース、142…第1L字部、144…前フランジ

Claims (2)

  1. 車両の前部ドア開口の前側を構成するフロントピラーであって、
    当該フロントピラーの外面を構成するサイドボディアウタパネルと、
    前記サイドボディアウタパネルの内側に配置され当該フロントピラーの内面を構成するダッシュサイドパネルと、
    前記サイドボディアウタパネルおよび前記ダッシュサイドパネルの間に配置され少なくとも該ダッシュサイドパネルの下端から上端に至る高さを有するヒンジリンフォースと、
    前記ヒンジリンフォースおよび前記ダッシュサイドパネルの間に配置されるピラーロアリンフォースとを備え、
    少なくとも当該フロントピラーの前記ピラーロアリンフォースが配置されている領域の水平断面では、
    前記ダッシュサイドパネルは、車幅方向内側に向かって膨らんだ内側膨出部と、該内側膨出部の車両前後側の内側フランジとを有するハット形状であり、
    前記ピラーロアリンフォースは、前記ダッシュサイドパネルのハット形状の天面の後端付近から車両前側の内側フランジの付け根までの形状に対応した第1L字部と、該第1L字部からさらに該車両前側の内側フランジに沿うように車両前方に向かって延びる前フランジとを少なくとも有し、
    前記ヒンジリンフォースは、車幅方向外側に向かって膨らんだ外側膨出部と、該外側膨出部の車両前後側の外側フランジとを有するハット形状であり、
    前記サイドボディアウタパネルは、前記ヒンジリンフォースのハット形状の天面の前端から車両後側の外側フランジの付け根までの形状に対応した第2L字部と、該第2L字部からさらに該車両後側の外側フランジに沿うように車両後方に向かって延びる後フランジとを少なくとも有し、
    前記ダッシュサイドパネルの車両前側の内側フランジと、前記ピラーロアリンフォースの前フランジと、前記ヒンジリンフォースの車両前側の外側フランジとが結合され、
    前記サイドボディアウタパネルの前端は前記ヒンジリンフォースのハット形状の天面前端近傍で留まっていることを特徴とするフロントピラー。
  2. 前記サイドボディアウタパネル、前記ダッシュサイドパネル、前記ヒンジリンフォース、および前記ピラーロアリンフォースのうち、
    前記サイドボディアウタパネルが最も板厚が薄く、前記ピラーロアリンフォースが最も板厚が厚いことを特徴とする請求項1に記載のフロントピラー。
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