JP2011011651A - ブラケットの取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のシートフレームは、横パイプの凹み部にブラケットを設け、溶接で固止し、かつ対のブラケットの前面に差渡した補強ワイヤーを、シートフレームに溶接する構造が開示されている。このシートフレームの変形を、後突の衝撃を受けた際に、ワイヤーの張力で抑止することを意図する。しかし、ワイヤーでは、シートフレームの変形は可能としても、ブラケットの撓み応力に対応するには、十分とは考えられない。
【解決手段】 本発明は、パイプフレームの横ユニットに、直交するブラケットの取付け構造で、ブラケットと、横ユニットを固止する第一溶接部と、溶接部の近傍に設けたリブ片と、ブラケット又は横ユニットを固止する第二溶接部からなる。ブラケットが、衝突時において、ヘッドレストスティーを介して、掛かる荷重を受け止め、かつブラケットに対する撓み応力に対応できることを特徴としたブラケットの取付け構造である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シートバックの骨格を構成するパイプフレームに設けられるブラケットの取付け構造に関する。
従来、シートバックの骨格を構成するパイプフレームの潰し部位に、溶接手段で取付けられるブラケット(ヘッドレストサポートブラケット、ブッシュ)には、ヘッドレストブラケットと、そのスティーが設けられる。そして、このスティーにはヘッドレストが設けられる。このブラケットは、ヘッドレストに対して、人の頭部の衝撃がかかった場合に(衝突時で、特に、後突時において)、この衝撃荷重に耐え得る構造となっている。
そして、従来は、パイプフレームの潰し部位とブラケットを溶接部(第一溶接部)する。この溶接部による固止(溶接固止とする)は、例えば、このパイプフレームの潰し部位に、ブラケットをクロスして設け(パイプフレームの立設方向(縦方向)に設け)、このブラケットの繋ぎ合せ部位(後面)と、その両側面(横面)を、潰し部位に溶接部を介して固止(固定)する構造である。この溶接固止は、通常の後突時には乗員の身体(胴体)が慣性により後方移動し、シートバック内に沈み込む程度の衝撃では、さして問題でない。しかし、後突が強い場合には、ブラケットに対し、ヘッドレストが上方の離れた位置に装備される構造よりして、この衝撃で、ブラケットに予期せぬ撓み応力が作用し、このヘッドレストが撓む状況となり、本来の機能を発揮しないことが間々発生する昨今である。
以上のような問題を解決するための手段として、先行文献より、検討する。この検討結果を、以下、文献(1)〜文献(3)として説明する。
文献(1)は、特開2002−36927の「車両用シート」であり、この発明は、シートフレームの横パイプの凹み部にブラケット(ヘッドレストサポート)を設け、溶接で固止し、かつ対のブラケットの前面(走行側面)に差渡し設けた補強ワイヤーを、前記シートフレームに溶接する構造である。そして、このシートフレームの変形を、後突の衝撃を受けた際に、このワイヤーの張力で抑止することを意図する。しかし、このようなワイヤーでは、シートフレームの変形は可能としても、ブラケットの撓み応力に対応するには、このワイヤーの張力による抑止では、期待できないと考えられる。また、ブラケットの前面に溶接することから、当該ブラケットが、溶接で歪む虞があり、ヘッドレストサポート及び/又はスティーの挿入に支障が発生することが考えられる。
また、文献(2)は、実開昭61−111351号の「シートフレーム」であり、この考案は、シートフレームに、凹み部を有し、かつ平面視して、略M型のブラケットを溶接し、このブラケットの凹み部に、筒状のブラケットを溶接固止する構造である。この考案は、凹み部に溶接用突起を形成し、溶接強度の向上を図ることを意図する。しかし、この考案では、筒状のブラケットを溶接固止するには適するが、ブラケットの形状が異なると、この構造は採用できない問題がある。
さらに、文献(3)は、特開2005−66120の「車両用シートのヘッドレスト支持構造」があり、この発明は、シートフレーム(アッパパイプ)の潰し部位に、上下に潰し突条を形成し、ブラケットとの接触面積を拡充しながら、この拡充した接触面積全体に溶接する構造である。この上下の潰し突起を、変形抑制手段として、前記ブラケットの撓み応力に対応することを意図する。しかし、この発明では、上下の潰し突起をシートフレームに形成するに際し、加工に手間と、特殊な冶具を要することが考えられ、その製造に困難性が考えられる。また、歪の問題は、文献(1)と同様に考えられる。
特開2002−36927 実開昭61−111351号 特開2005−66120
以上で説明した、前記文献(1)〜文献(3)には、前述したそれぞれの課題があり、その解決が急務である。
また、本発明の課題を解決するためには、実際の製造現場で、従来の技術と、加工技術を駆使して達成することが、合理的であり、かつ実用に供しえることが考えられる。そして、この際に、例えば、構造の簡略化と、加工作業の簡略化等の特徴が、十分、発揮できることが、実施に関する最低限の条件と考えられる。
請求項1の発明は、急激な後突時に、ブラケットに対し、上方に位置するヘッドレストの構造よりして、このヘッドレスト、及びそのスティーに予期せぬ撓み応力が作用し、このヘッドレスト等が撓む状況となっても、ブラケットが撓まず、かつ本来の機能を発揮できる、ブラケットの取付け構造を提案する。また、請求項1の発明は、パイプフレームの横ユニット(パイプフレームの上面アーチ部)、又はブラケットに設けた切出しリブ片と、ブラケット、又は横ユニットとの接合面を、第二溶接部で固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案する。さらに、請求項1の発明は、後突時のムチ打ちの発生回避を図ることを意図する。そして、また、請求項1の発明は、第一溶接部と、第二溶接部の溶接方向を異方向とすることで、横ユニット及び/又はブラケットの強度の向上と、熱による歪み防止を図ることを意図する。
請求項1は、シートバックの骨格を構成するパイプフレームと、このパイプフレームの横ユニットに、その直交する方向に設けたブラケットの取付け構造であって、
前記ブラケットの取付け構造は、このブラケットと、前記横ユニットを固止する第一溶接部と、前記横ユニット、又はブラケットに設けたリブ片と、このリブ片と、このブラケット、又は横ユニットを固止する第二溶接部とし、
このブラケットの取付け構造で、このブラケットに、衝突時において、ヘッドレストスティーを介して、掛かる荷重を受け止めることを特徴としたブラケットの取付け構造である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成し、かつ横ユニットより切出したリブ片を、ブラケットの後面に、第二溶接部を介して、固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案する。
請求項2は、請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
前記リブ片は、横ユニットのパイプの一部より切出した構造であって、このリブ片を、前記ブラケットに第二溶接部で固止することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成し、かつブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出したリブ片を、横ユニットの潰し部位前面に、第二溶接部を介して、固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案する。
請求項3は、請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
前記リブ片は、ブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出した構造であって、このリブ片を、前記横ユニットに第二溶接部で固止することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
請求項4の発明は、請求項3の目的を達成し、かつブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出したリブ片を、横ユニットの潰し部位前面に、第二溶接部を介して、固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案する。また、この請求項4の発明は、ブラケットと、ヘッドレストブラケットとの新たな嵌合構造を提案することを意図する。
請求項4は、請求項3に記載のブラケットの取付け構造であって、
前記リブ片をブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出した構造であって、このブラケットの上端縁部であって、前記繋ぎ合せ部位を除いた何れかの面の端縁部に切欠き部を形成し、この切欠き部には、ヘッドレストサポートの頭部と胴部を繋ぐ首部に設けた突起が嵌合することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成し、かつ横ユニットと、ブラケットに亘るリブ片(一種のブラケット)を、この横ユニットに挾持し、また、ブラケットに捲装し、パイプフレームとブラケットを強固に固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案する。
請求項5は、請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
前記リブ片は、横ユニットのパイプに設ける挾持部と、この挾持部に連設した捲装部で構成し、この挾持部を、前記横ユニットのパイプに挾持するとともに、前記第二溶接部で固止し、また、前記捲装部を、前記ブラケットの非接触側面部を捲装することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
請求項6の発明は、請求項5の目的を達成し、かつリブ片の強度の向上を図り、もって、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案する。
請求項6は、請求項5に記載のブラケットの取付け構造であって、
前記リブ片の挾持部(の繋ぎ部)に、その連設方向で、かつ前面に向かった、リブ突起を設けることを特徴としたブラケットの取付け構造である。
請求項1の発明は、シートバックの骨格を構成するパイプフレームと、パイプフレームの横ユニットに、直交する方向に設けたブラケットの取付け構造であって、
ブラケットの取付け構造は、ブラケットと、横ユニットを固止する第一溶接部と、横ユニット、又はブラケットに設けたリブ片と、リブ片と、ブラケット、又は横ユニットを固止する第二溶接部とし、
ブラケットの取付け構造で、ブラケットに、衝突時において、ヘッドレストスティーを介して、掛かる荷重を受け止めることを特徴としたブラケットの取付け構造である。
請求項1は、急激な後突時に、ブラケットに対し、上方に位置するヘッドレストの構造よりして、このヘッドレスト、及びそのスティーに予期せぬ撓み応力が作用し、このヘッドレスト等が撓む状況となっても、ブラケットが撓まず、かつ本来の機能を発揮できる、ブラケットの取付け構造を提案できる。また、請求項1は、パイプフレームの横ユニット(パイプフレームの上面アーチ部)、又はブラケットに設けた切出しリブ片と、ブラケット、又は横ユニットとの接合面を、第二溶接部で固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案できる。さらに、請求項1は、後突時のムチ打ちの発生回避が図れる。そして、また、請求項1は、第一溶接部と、第二溶接部の溶接方向を異方向とすることで、横ユニット及び/又はブラケットの強度の向上と、熱による歪み防止が図れる特徴がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
リブ片は、横ユニットのパイプの一部より切出した構造であって、リブ片を、ブラケットに第二溶接部で固止することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成し、かつ横ユニットより切出したリブ片を、ブラケットの後面に、第二溶接部を介して、固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案できる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
リブ片は、ブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出した構造であって、リブ片を、横ユニットに第二溶接部で固止することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成し、かつブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出したリブ片を、横ユニットの潰し部位前面に、第二溶接部を介して、固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案できる。
請求項4の発明は、請求項3に記載のブラケットの取付け構造であって、
リブ片をブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出した構造であって、ブラケットの上端縁部であって、繋ぎ合せ部位を除いた何れかの面の端縁部に切欠き部を形成し、切欠き部には、ヘッドレストサポートの頭部と胴部を繋ぐ首部に設けた突起が嵌合することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
従って、請求項4は、請求項3の目的を達成し、かつブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出したリブ片を、横ユニットの潰し部位前面に、第二溶接部を介して、固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案できる。また、この請求項4は、ブラケットと、ヘッドレストブラケットとの新たな嵌合構造を提案できる。
請求項5の発明は、請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
リブ片は、横ユニットのパイプに設ける挾持部と、挾持部に連設した捲装部で構成し、この挾持部を、横ユニットのパイプに挾持するとともに、第二溶接部で固止し、また、捲装部を、ブラケットの非接触側面部を捲装することを特徴としたブラケットの取付け構造である。
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成し、かつ横ユニットと、ブラケットに亘るリブ片(一種のブラケット)を、この横ユニットに挾持し、また、ブラケットに捲装し、パイプフレームとブラケットを強固に固止することで、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案できる。
請求項6の発明は、請求項5に記載のブラケットの取付け構造であって、
リブ片の挾持部に、連設方向で、かつ前面に向かった、リブ突起を設けることを特徴としたブラケットの取付け構造である。
従って、請求項6は、請求項5の目的を達成し、かつリブ片の強度の向上を図り、もって、このブラケットに対する撓み応力を解消できるブラケットの取付け構造を提案できる。
シートバック、ヘッドレスト、ブラケットを含めたシート全体の縮尺模式図 第一実施例であって、ブラケットにリブ片を設けた構造であり、このリブ片と横ユニットとの関係を示した側面図 図2に示した第一実施例の上面視した図 図2に示した第一実施例のブラケットを後面視した図 図2に示した第一実施例のブラケットとヘッドレストサポート、ヘッドレスト、並びにシートバックとの関係を示した模式図 図5−1に示した第一実施例のヘッドレストサポートの拡大要部の側面図 第二実施例であって、横ユニットにリブ片を設けた構造であり、このリブ片とブラケットとの関係を示した側面図 図6に示した第二実施例の上面視した図 図6に示した第二実施例の後面視した図 他の第二実施例であって、横ユニットにリブ片を設けた構造であり、このリブ片とブラケットとの関係を示した側面図 図9に示した他の第二実施例の後面視した図 第三実施例であって、横ユニットとブラケットにリブ片を設けた構造であり、このリブ片とブラケットとの関係を示した側面図 図11に示した第三実施例の上面視した図 図11に示した第三実施例の後面視した図 第四実施例であって、横ユニットとブラケットにリブ片を設けた構造であり、このリブ片とブラケットとの関係を示した側面図 図14に示した第四実施例の上面視した図 図14に示した第四実施例の前面視した図 図14に示した第四実施例の後面視した図 図6〜図16−2に示した第二〜第四実施例のブラケットとヘッドレストサポート、へドレスト、並びにシートバックとの関係を示した模式図 リブ片の取付け材、数、位置について示した図表
以下、図面に基づいて、本発明の好ましい、一実施例を説明する。
図中1はシートバックAの骨格を構成するパイプフレームで、このパイプフレーム1は、下部を側板、上部をパイプとした複合パイプ構造、又は全体がパイプ構造等とする両側面ユニット100、101と、この両側面ユニット100、101のアーチ部を構成するパイプ構造の横ユニット102で構成されている。そして、この横ユニット102の左右端の内側で、かつ前面(B1)(走行側面)には、この前面(B1)側を押し潰し加工し、潰し部位1a、1bを成形する。そして、この潰し部位1a、1bの前面(B1)には、角柱状のブラケット2を、このパイプフレーム1と直交するように設け、かつこのブラケット2の上下端縁部2a、2bの開口200、201が上下方向に位置する構造とする。尚、このブラケット2の後面(B2)は、噛合せでなる繋ぎ合せ部位2cであり、この繋ぎ合せ部位2cに設けたクリンチ加工2ccで、この繋ぎ合せ部位2cを連繋、かつ強固にする。
この横ユニット102の潰し部位1a、1bには、それぞれブラケット2を直交する方向に配備し(対の構造では、原則として、一方側で説明する。但し、その位置関係、作業は、対称となる)、その上下端縁部2a、2bが、シートバックAに組付けた状態で、上下方向である(以下、上下方向は、この状態を示す)。そして、この直交状態では、潰し部位1aと、ブラケット2の後面(B2)の平板部が接触する。この接触部位3a、3bを溶接して、少なくとも、垂直方向(Y)になる第一溶接部5a、5b(一方側で説明)する。この第一溶接部5aにより、この潰し部位1aと、ブラケット2とを固止する。
そして、この第一溶接部5aにより、この潰し部位1aと、ブラケット2とを固止する構造が、従来の固止方法である。しかし、この従来の固止方法では、急激な後突時における「ブラケットに対する撓み応力に対応できない」。この課題を解決することを意図する、本発明の各実施例を、以下、説明する。尚、本発明では、前面(B1)、後面(B2)、側面(B3)、(B4)等の位置と、言葉は、全ての構成部材に共通である。
[第一実施例]
図2〜図5−2において、ブラケット2に、繋ぎ合せ部位2cにおいて切欠いた対のリブ片6を設ける構造であり(一体構造のリブ片「図示しない」も可能である)、このブラケット2の繋ぎ合せ部位2cの上端縁部2aに切出し加工を行い、後面(B2)にリブ片6を折曲げ形成する。このリブ片6は、上端縁部2aより突出する構造としたが、この上端縁部2aより内方の板部を切出し、リブ片6を設ける構造も可能である。このリブ片6は、横ユニット102の上面(B5)に形成される三角形状の潰し端片1a1に係止、又は接触し(第一溶接部5aと異方向で、溶接箇所の分散で、熱による歪回避を図る。以下、同じ)、このリブ片6の開放側の周辺6−1(一部周辺も可能、以下、同じ)と、前記潰し端片1a1とを溶接し、少なくとも、水平方向(X)になる第二溶接部8を形成する。この第二溶接部8と、前記第一溶接部5aで形成される、少なくとも三方向の溶接箇所(前面視して、山形形状の溶接箇所)により、急激な後突時(衝撃的な後突時)における「ブラケットに対する撓み応力に対応できる」。そして、この第一実施例では、リブ片6を上面(B5)について説明したが、下面(B6)にリブ片(図示せず)を設け、この上面(B5)のリブ片6と同様な取扱いをすることも可能である。尚、この第一実施例では、繋ぎ合せ部位2cの上端縁部2aにリブ片6を設ける構造であるので、この構造面と、このブラケット2及び/又は繋ぎ合せ部位2cの製作面等を考慮し、下記の例とする。即ち、このブラケット2の側面(B3)の端縁部(何れかの端縁部)に切欠き部201を形成し、また、ヘッドレストサポート20の頭部と胴部を繋ぐ首部の後面(B2)に突起2000を形成する。そして、前記切欠き部201に、この突起2000を嵌合する構造である。この一例は、切欠き部201、及び突起2000の好ましい構造であって、この構造には、限定されない。図中7はリブ片6を成形するための切欠きを示す。尚、前記突起2000を設ける箇所は、この一例であり、他の面、例えば、前面(B1)、側面(3B)、(B4)等でも可能である。また、前記繋ぎ合せ部位2cにおいて切欠いた対のリブ片6を設ける構造は、連続的な製作が容易であり、かつ能率的である。
[第二実施例(他の第二実施例)]
図6〜図8において(第二実施例)、横ユニット102にリブ片6を設ける構造であり、この横ユニット102の上下面(B5)、(B6)(一方も可能である)の潰し端片1a2、1a3の膨出側102a、102bに切出し加工を行い、リブ片6、6(6とする)を形成する。そして、このリブ片6が、ブラケット2の繋ぎ合せ部位2cの上下面(B5)、(B6)に接触(第一溶接部5aの近傍)し、かつ、このリブ片6の開放側の周辺6−1と、前記ブラケット2の繋ぎ合せ部位2cとを溶接し、少なくとも、前記水平方向(X)になる第二溶接部8を形成する。そして、この第二溶接部8と、前記第一溶接部5aで形成される、少なくとも四方向(三方向)の溶接箇所(前面(B1)視して、方形形状の溶接箇所)により、急激な後突時における「ブラケットに対する撓み応力に対応できる」。尚、この例では、リブ片6に折曲げ部位6−2を形成し、このリブ片6に対する衝撃緩和(緩衝効果)に役立てることを意図する。そして、この効果は、他の各実施例も同じと考えられる。
また、図9、図10において(他の第二実施例)、この横ユニット102の前面(B1)で、かつその上面(B5)、又は下面(B6)(一方も可能である)の潰し部位1a、1bに切出し加工を行い、リブ片6を形成する。そして、このリブ片6が、ブラケット2の繋ぎ合せ部位2cの上下面(B5)、(B6)に接触(第一溶接部5aの近傍)し、かつ、このリブ片6の開放側の周辺6−1と、前記ブラケット2の繋ぎ合せ部位2cとを溶接し、第二溶接部8を形成する。その他の構造は、前述の例に準ずる。
[第三実施例]
図11〜図13において、横ユニット102とブラケット2にリブ片6を設ける構造であり、このリブ片6は、換言すれば、前面(B1)視して、傷口用の包帯形状を呈しており、その構造は、横ユニット102のパイプ103に設ける(抱持する)略半截管状か、又は平板形状でなる対の挾持部6a(一方のみも可能)と、対の挾持部6aに繋ぎ部6bにより連設した正面視して帯状で、かつ上面(B5)視して曲面形状の捲装部6cでなる。そして、この挾持部6aの一方を、横ユニット102のパイプ103に挾持するか、又は添接、かつ圧着(器具による圧着)等して設ける。この捲装部6cを、ブラケット2の非接触側面部(前面B1と、両側面(B3)、(B4))に捲装する。その後、挾持部6aの他方を、横ユニット102のパイプ103に挾持するか、又は添接、かつ圧着等して設ける。続いて、この一方、他方の挾持部6aの周辺6−1とパイプ103を溶接し、及び捲装部6cとブラケット2を溶接し、少なくとも、前記水平方向(X)になる第二溶接部8を形成する。尚、図示しないが、挾持部6aは一方でも可能であるが、その場合には、挾持部6aの一方とパイプ103、及び捲装部6cとブラケット2を溶接して第二溶接部8を形成する。また、繋ぎ部6bの表面6b1より、その前面(B1)側に向かって、複数本のリブ突起6dを膨出し、この繋ぎ部6b及び/又はブラケット2の補強と、効果(「ブラケットに対する撓み応力に対応できる」)の拡充を図る。
[第四実施例]
図14〜図16−2において、横ユニット102とブラケット2にリブ片6を設ける構造であり、このリブ片6は、換言すれば、後面(B2)視して、T字形状を呈しており、その構造は、横ユニット102のパイプ103に設ける略半截管状か、又は平板形状でなる挾持部6aと、挾持部6aに繋ぎ部6bにより連設した後面(B2)視して帯状で、かつ上面(B5)視して曲面形状の捲装部6cでなる。そして、この例では、ブラケット2の上端縁部2aに設ける構造とし、かつ、望ましくは、その下端縁部2bの前面(B1)に補強片6eを捲装する。従って、リブ片6を構成する、挾持部6aと、繋ぎ部6b、並びに捲装部6cでなる上部のリブ片6と、この補強片6eによる、垂直方向Yにおける異方向による撓み応力に対応でき、その効果は大である。そして、この例における他の構造、効果は、前述の第三実施例に準ずる。
また、図18は、本発明における、リブ片6を取付ける被取付け材の一例と、取付ける数、又はその取付け位置について、好ましい一例を示した図表である。この図表は、理解を容易にするために示したものであって、この図表の内容は、何ら限定されない。
1 パイプフレーム
1a 潰し部位
1a1 潰し端片
1a2 潰し端片
1a3 潰し端片
1b 潰し部位
100 側面ユニット
101 側面ユニット
102 横ユニット
102a 膨出部
102b 膨出部
103 パイプ
2 ブラケット
2a 上端縁部
2aa 開口
2b 下端縁部
2bb 開口
2c 繋ぎ合せ部位
2cc クリンチ加工
201 切欠き部
3a 接触部位
3b 接触部位
5a 第一溶接部
5b 第一溶接部
6 リブ片
6−1 周辺
6−2 折曲げ部位
6a 挾持部
6b 繋ぎ部
6b1 表面
6c 捲装部
6d リブ突起
6e 補強片
7 切欠き
8 第二溶接部
20 ヘッドレストサポート
2000 突起
A シートバック
B1 前面
B2 後面
B3 側面
B4 側面
B5 上面
B6 下面
X 水平方向
Y 垂直方向

Claims (6)

  1. シートバックの骨格を構成するパイプフレームと、このパイプフレームの横ユニットに、その直交する方向に設けたブラケットの取付け構造であって、
    前記ブラケットの取付け構造は、このブラケットと、前記横ユニットを固止する第一溶接部と、前記横ユニット、又はブラケットに設けたリブ片と、このリブ片と、このブラケット、又は横ユニットを固止する第二溶接部とし、
    このブラケットの取付け構造で、このブラケットに、衝突時において、ヘッドレストスティーを介して、掛かる荷重を受け止めることを特徴としたブラケットの取付け構造。
  2. 請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
    前記リブ片は、横ユニットのパイプの一部より切出した構造であって、このリブ片を、前記ブラケットに第二溶接部で固止することを特徴としたブラケットの取付け構造。
  3. 請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
    前記リブ片は、ブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出した構造であって、このリブ片を、前記横ユニットに第二溶接部で固止することを特徴としたブラケットの取付け構造。
  4. 請求項3に記載のブラケットの取付け構造であって、
    前記リブ片をブラケットの繋ぎ合せ部位の一部より切出した構造であって、このブラケットの上端縁部であって、前記繋ぎ合せ部位を除いた何れかの面の端縁部に切欠き部を形成し、この切欠き部には、ヘッドレストサポートの頭部と胴部を繋ぐ首部に設けた突起が嵌合することを特徴としたブラケットの取付け構造。
  5. 請求項1に記載のブラケットの取付け構造であって、
    前記リブ片は、横ユニットのパイプに設ける挾持部と、この挾持部に連設した捲装部で構成し、この挾持部を、前記横ユニットのパイプに挾持するとともに、前記第二溶接部で固止し、また、前記捲装部を、前記ブラケットの非接触側面部を捲装することを特徴としたブラケットの取付け構造。
  6. 請求項5に記載のブラケットの取付け構造であって、
    前記リブ片の挾持部に、その連設方向で、かつ前面に向かった、リブ突起を設けることを特徴としたブラケットの取付け構造。
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