JP6481556B2 - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6481556B2
JP6481556B2 JP2015151691A JP2015151691A JP6481556B2 JP 6481556 B2 JP6481556 B2 JP 6481556B2 JP 2015151691 A JP2015151691 A JP 2015151691A JP 2015151691 A JP2015151691 A JP 2015151691A JP 6481556 B2 JP6481556 B2 JP 6481556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
frame
recliner
connecting portion
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015151691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017030495A (ja
Inventor
隆行 遠藤
隆行 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015151691A priority Critical patent/JP6481556B2/ja
Publication of JP2017030495A publication Critical patent/JP2017030495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6481556B2 publication Critical patent/JP6481556B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートフレームにリクライナが連結された乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックが左右一対のリクライナを介してシートクッションの後端部に背凭れ角度の調節を行える状態に連結されたものが知られている(特許文献1)。具体的には、上記シートバックは、その左右両側のサイドフレームの下端部が、それぞれ、リクライナを介してシートクッションの左右両側の後端部に連結されている。上記シートバックの各サイドフレームには、これらの各リクライナと結合される部分に、各部分の構造強度を高めるための補強パッチが一体的に重ね合わされて設けられている。
特開2001−150996号公報
しかし、上記従来技術では、各サイドフレームの構造強度を確保するために別部材としての補強パッチが必要となるため、部品点数が増大してしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートフレームのリクライナとの連結部を合理的な構成で補強することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートフレームにリクライナが連結された乗物用シートであって、シートフレームのリクライナと連結される連結部に、シートフレームの他の一部を重ね合わせる形に移設して上記連結部を補強する補強部が設けられているものである。
この第1の発明によれば、シートフレームのリクライナと連結される連結部の構造強度を確保するために、シートフレームとは別の部材を補強パッチとして用意する必要がなくなる。したがって、シートフレームのリクライナとの連結部を合理的な構成で補強することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。補強部が、シートフレームにおける連結部の周辺領域から折り曲げられて形成されている。
この第2の発明によれば、補強部をシートフレームとの一体的な関係を維持したまま形成することができ、シートフレームのリクライナとの連結部をより合理的に補強することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。補強部が、シートフレームにおける連結部の周辺領域から切り起こされて形成されている。
この第3の発明によれば、シートフレームに余剰な形状を設けることなく補強部を形成することができ、シートフレームのリクライナとの連結部をより合理的に補強することができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。補強部が、連結部と共にリクライナに一体的に溶接されている。
この第4の発明によれば、シートフレームのリクライナとの連結部をより強固に補強することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 リクライナによる連結部の構成を拡大して表した斜視図である。 図2を裏側から見た斜視図である。 リクライナによる連結部の分解斜視図である。 図4を裏側から見た斜視図である。 図2のVI-VI線断面図である。 サイドフレームの切り起こし工程を説明する斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<シート1の基本構造>
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図7を用いて説明する。先ず、図1を参照しながら、シート1の基本構成について説明する。なお、以下の説明において、「シート幅方向」「シート高さ方向」等、各種方向に「シート」を付して説明する場合には、シート1に対する各種方向を示すものとする。また、「シート外側」「シート内側」と示す場合には、シート幅方向における内側、外側をそれぞれ示すものとする。また、「車両外側」「車両内側」と示す場合には、車両の幅方向における内側、外側をそれぞれ示すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の左側座席として構成されている。上記シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。
<シートバック2>
上述したシートバック2は、シートクッション3の後端部に、左右一対の電動式のリクライナ20を介して背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。上記各リクライナ20は、常時はシートバック2の背凭れ角度を固定した状態に保持されている。各リクライナ20は、シートクッション3の乗降ドア(不図示)側に面する車両外側の側部に設けられたスイッチ20Aを前後に押し傾ける操作によって、シートバック2の背凭れ角度を対応する各操作方向に傾動させられるように駆動回転するようになっている。
<シートクッション3>
シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対の電動式のスライドレール5を介して前後方向に位置調節を行える状態に連結されている。上記各スライドレール5は、常時はシートクッション3の前後位置を固定した状態に保持されている。各スライドレール5は、シートクッション3の車両外側の側部に設けられたスイッチ5Aを前後に押し引きする操作によって、シートクッション3の前後位置を対応する各操作方向に押動するように駆動するようになっている。
<シートバック2の骨組み構造>
上述したシートバック2は、詳しくは、その骨格を成すバックフレーム10が、正面視四角枠状の形に組まれた構成とされている。ここで、バックフレーム10が本発明の「シートフレーム」に相当する。具体的には、上記バックフレーム10は、左右一対の縦長状の鋼板材から成るサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の上端部間に一体的に架橋される形に結合されたアッパフレーム12と、各サイドフレーム11の下端部間に一体的に架橋される形に結合されたロアパネル13と、によって正面視四角枠状の形に組まれた構成とされている。
上述した各サイドフレーム11は、それぞれ、1枚の鋼板材がシート高さ方向に長尺な板形状にプレスカットされて形成されており、互いがシート幅方向に向かい合う形に面を向けて配設された状態とされている。各サイドフレーム11は、それらの前後側の各縁部がシート内側に折り曲げられることにより、曲げや捩りに対する構造強度が高められていると共に、外周部にエッジを立たせない形に丸められた形状とされている。
アッパフレーム12は、1枚の鋼板材がシート幅方向に長尺な板形状にプレスカットされた後、全体が側面視逆U字状の形に折り曲げられて形成されている。上記アッパフレーム12は、上述した各サイドフレーム11の上端部間に跨る形に組み付けられて溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。ロアパネル13は、1枚の鋼板材がシート幅方向に長尺な板形状にプレスカットされて形成されており、上述した各サイドフレーム11の下端側の後縁部間に前方側から跨る形に組み付けられて溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。上記結合により、ロアパネル13は、各サイドフレーム11の配設向きと直交するシート前後方向に面を向ける形に配設された状態とされている。
上記構成のバックフレーム10を備えたシートバック2は、その左右両側のサイドフレーム11の下端部が、上述した各リクライナ20を介して、シートクッション3の左右両側の後端部に結合された各リクライニングプレート3Aに連結されている。各リクライニングプレート3Aは、シートクッション3の骨格を成す不図示のクッションフレームの左右両側の後端部にボルト締結されて強固に一体的に結合された状態として設けられている。
各リクライニングプレート3Aは、上述した各リクライナ20を介して重量物であるシートバック2を下方側から強く支えることができるよう、上述したシートバック2の各サイドフレーム11よりも厚手の構造強度の高い鋼板材により形成されている。このような厚手の各リクライニングプレート3Aに各リクライナ20が結合されていることにより、これらリクライナ20とリクライニングプレート3Aとの結合強度も高く確保されている。したがって、シートバック2に掛けられる背凭れ荷重や各種衝突荷重によって、シートバック2から各側のリクライナ20を介して各リクライニングプレート3Aに曲げモーメント等の大きな負荷が掛けられても、これらの負荷が上述した各リクライナ20とこれらに結合された各リクライニングプレート3Aとにおいて強く受け止められるようになっている。
一方、シートバック2の各サイドフレーム11は、軽量化と高強度化の両立を図る観点から、上述した各リクライニングプレート3Aよりも板厚の薄い、厚さ1mmの引張り強さが980MPaの超高張力鋼板材により形成されている。各サイドフレーム11は、このような構成となっていることにより、板厚が薄くても、シートバック2に掛けられる背凭れ荷重や各種衝突荷重を強く受け止めることができる構成とされている。
具体的には、上記各サイドフレーム11は、それらの形状の前後幅が、各サイドフレーム11の自由端側となる上端側から支持端側となる下端側に向かって漸次増大していく形に形成されていることにより、上記シートバック2に掛けられる背凭れ荷重や各種衝突荷重を強く受け止めることのできる構成とされている。しかし、各サイドフレーム11は、上記のように板厚が薄い構成となっていることから、それ自体の1枚の構成だけでは、各リクライナ20との結合強度を十分に確保することができず、バックフレーム10を左右に捩るような斜め方向の荷重が繰り返し掛けられることに対して弱い構成となるおそれがある。
そこで、上述した各サイドフレーム11の各リクライナ20との結合強度を高めるために、図2〜図6に示すように、各サイドフレーム11の各リクライナ20と連結される連結部11Aには、これらの上側の領域から形状の一部がシート内側下方に切り起こされて、板厚方向に重ね合わせる形に折り返された補強部11Bがあてがわれている。上記補強部11Bの切り起こしによる重ね合わせにより、各サイドフレーム11は、各リクライナ20と連結される領域部が、連結部11Aと補強部11Bとが板厚方向に2重に重ね合わされて、上記のような繰り返しの負荷に強い高い構造強度を備えた構成とされている。
<各機構の具体的な構成>
以下、上述した各リクライナ20を介した各サイドフレーム11と各リクライニングプレート3Aとの連結構造について、図2〜図7を用いて詳しく説明していく。なお、これらは互いに左右対称な一対の構成となっているため、以下では、これらを代表して、車両外側に配置された片側の構成についてのみ、具体的に詳しく説明していくこととする。
<リクライナ20>
先ず、リクライナ20の構成について説明する。なお、リクライナ20は、特開2011−240758号公報等の文献に開示されている公知の構成となっているため、以下ではその主要部の構造のみを簡潔に説明することとする。図4〜図6に示すように、リクライナ20は、上述したシートバック2のサイドフレーム11と、そのシート外側に向かい合って配置されるリクライニングプレート3Aと、の間に挟まれて配置されており、これらを互いに相対回転させられる形に連結している。
具体的には、上記リクライナ20は、シートバック2のサイドフレーム11のシート外側の側部に連結された外歯車21と、リクライニングプレート3Aのシート内側の側部に連結された内歯車22と、外歯車21と内歯車22とを互いに軸方向に組み付けた状態に保持する外周リング23と、内歯車22の中心部に通されて回転により外歯車21との間に組み付けられた不図示の回転止め構造を操作する操作軸24と、内歯車22のシート外側の側部に組み付けられて上記不図示の回転止め機構の構成部品の脱落を防ぐキャップ25と、を有する構成となっている。
上記外歯車21と内歯車22とは、互いに軸方向に組み付けられて、常時は上述した不図示の回転止め構造により互いが径方向に押し付けられてバックラッシのない深い噛合状態に保持されて回転止めされた状態とされている。上記外歯車21と内歯車22とは、内歯車22の中心部に通された操作軸24が、コネクティングロッドRを介して連結された駆動モータMからの回転出力の伝達を受けて回されることにより、上記不図示の回転止め構造が操作軸24の回転方向に押し回されて、互いの噛合位置を変化させていく形で相対回転するようになっている。
上記外歯車21と内歯車22とは、上記駆動モータMの回転が止められた状態では、互いが上記不図示の回転止め構造によりバックラッシのない深い噛合状態に押し付けられた状態に保持されると共に、駆動モータMからのブレーキ力の伝達を受けて、強く回転止めされた状態に保持されるようになっている。上記駆動モータMは、後述する車両外側のサイドフレーム11の連結部11Aと補強部11Bとが折り重ねられた領域の上縁部箇所のシート内側の側面部にボルト締結されて取り付けられている。
<リクライナ20とリクライニングプレート3Aとの連結構造>
上述した内歯車22は、図2、図4及び図6に示すように、その外側部となるシート外側の側部上の周縁部に突出して形成された3つのダボ22Aが、上述したリクライニングプレート3Aに貫通して形成された対応する各ダボ孔3A1内に嵌め込まれて溶接されることにより、リクライニングプレート3Aに強固に一体的に結合された状態とされている。具体的には、図4に示すように、上述した内歯車22に形成された3つのダボ22Aは、互いが内歯車22の外側部上の同一円周上の位置に等間隔に並んで設けられており、それぞれが互いに同一円周の円弧を描く形に湾曲して突出した形状とされている。
また、リクライニングプレート3Aに形成された対応する3つのダボ孔3A1は、それぞれ、上述した内歯車22に形成された対応する3つのダボ22Aをそれぞれ軸方向に嵌合させられる形に貫通して形成されている。各ダボ孔3A1は、これらによって囲まれたリクライニングプレート3Aの中央領域に貫通して形成された正円状の通し孔3A2と繋がるひと続きの孔として形成されている。上記通し孔3A2は、その内部に上述したキャップ25を軸方向に通せるようにする通し孔として機能するようになっている。
上記リクライニングプレート3Aに対し、内歯車22は、上述した3つのダボ22Aがそれぞれ対応する各ダボ孔3A1内に嵌合されて、これらの嵌合した外周縁側の嵌合部位同士が、それぞれ、リクライニングプレート3Aの外側面側となるシート外側から円周方向の広い範囲に亘ってアーク溶接されることにより、互いに強固に一体的に結合された状態とされている(図2及び図6参照)。
<リクライナ20とシートバック2のサイドフレーム11との連結構造>
一方、外歯車21は、図3、図5及び図6に示すように、その外側部となるシート内側の側部上の周縁部に突出して形成された3つのダボ21Aが、上述したシートバック2のサイドフレーム11の2重に折り重ねられた連結部11Aと補強部11Bとに貫通して形成された対応する各ダボ孔11A1,11B1内に嵌め込まれて溶接されることにより、サイドフレーム11に強固に一体的に結合された状態とされている。具体的には、図5に示すように、上述した外歯車21に形成された3つのダボ21Aは、互いが外歯車21の外側部上の同一円周上の位置に等間隔に並んで設けられており、それぞれが互いに同一円周の円弧を描く形に湾曲して突出した形状とされている。
また、サイドフレーム11の連結部11Aと補強部11Bとに貫通して形成された対応する3つの各ダボ孔11A1,11B1は、それぞれ、上述した外歯車21に形成された対応する3つの各ダボ21Aをそれぞれ軸方向に嵌合させられる形に貫通して形成されている。また、各ダボ孔11A1,11B1によって囲まれた領域の中心部には、正円状の通し孔11A2,11B2が貫通して形成されている。上記各通し孔11A2,11B2は、それらの内部に上述したコネクティングロッドRを通せるようにする通し孔として機能するようになっている。
上記サイドフレーム11の連結部11Aと補強部11Bとに対し、外歯車21は、上述した3つの各ダボ21Aがそれぞれ対応する各ダボ孔11A1,11B1内に嵌合されて、これらの嵌合した外周縁側の嵌合部位同士が、それぞれ、サイドフレーム11の内側面側となるシート内側から円周方向の広い範囲に亘ってアーク溶接されることにより、互いに強固に一体的に結合された状態とされている(図3及び図6参照)。
<サイドフレーム11の補強部11B>
上述したサイドフレーム11の補強部11Bは、図7に示すように、サイドフレーム11の連結部11Aの上側の領域に逆U字状の切り込みが入れられて、同領域がシート内側に起こされて連結部11Aの内側面となるシート内側の側面上に当接するように折り重ねられることにより形成されている。上記補強部11Bに形成される前述した各ダボ孔11B1は、連結部11Aに形成される前述した各ダボ孔11A1よりもひとまわり大きな形に貫通して形成されている。これにより、補強部11Bが連結部11Aに折り重ねられた際に、補強部11Bの各ダボ孔11B1が、連結部11Aの各ダボ孔11A1と軸方向に並んで、連結部11Aの各ダボ孔11A1を径方向の内側に包含するひとまわり大きな孔形状を形成した状態とされるようになっている。なお、上記補強部11Bの通し孔11B2も同様に、連結部11Aの通し孔11A2よりもひとまわり大きな孔形状に形成されている。
このような構成となっていることにより、補強部11Bは、図6に示すように連結部11Aに折り重ねられた状態では、その各ダボ孔11B1内をシート内側から見た時に、各孔内に連結部11Aの各ダボ孔11A1の周縁部がひとまわり小さな形となって露出した状態とされるようになっている。そして、上記補強部11Bの各ダボ孔11B1は、上述した外歯車21の対応する各ダボ21Aが連結部11Aの各ダボ孔11A1内に嵌合されることにより、それらの内部に外歯車21の各ダボ21Aも露出した状態とされるようになっている。そして、上記補強部11Bの各ダボ孔11B1内に露出する連結部11Aの各ダボ孔11A1の周縁部と、外歯車21の各ダボ21Aの周縁部と、補強部11Bの各ダボ孔11B1の周縁部と、に跨ってアーク溶接が施されることにより、これらがひとまとめに互いに強固に一体的に結合された状態とされている。以上の構成により、各サイドフレーム11の各リクライナ20と連結される領域部の構造強度が適切に高められた状態とされている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、シート1は、バックフレーム10(シートフレーム)にリクライナ20が連結された構成であって、バックフレーム10のリクライナ20と連結される連結部11Aに、バックフレーム10の他の一部を重ね合わせる形に移設して上記連結部11Aを補強する補強部11Bが設けられた構成となっている。このような構成となっていることにより、バックフレーム10のリクライナ20と連結される連結部11Aの構造強度を確保するために、バックフレーム10とは別の部材を補強パッチとして用意する必要がなくなる。したがって、バックフレーム10のリクライナ20との連結部11Aを合理的な構成で補強することができる。
詳しくは、補強部11Bは、バックフレーム10における連結部11Aの周辺領域から折り曲げられて形成されている。このような構成となっていることにより、補強部11Bをバックフレーム10との一体的な関係を維持したまま形成することができ、バックフレーム10のリクライナ20との連結部11Aをより合理的に補強することができる。
より詳しくは、補強部11Bは、バックフレーム10における連結部11Aの周辺領域から切り起こされて形成されている。このような構成となっていることにより、バックフレーム10に余剰な形状を設けることなく補強部11Bを形成することができ、バックフレーム10のリクライナ20との連結部11Aをより合理的に補強することができる。
また、補強部11Bは、連結部11Aと共にリクライナ20に一体的に溶接されている。このような構成となっていることにより、バックフレーム10のリクライナ20との連結部11Aをより強固に補強することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、シートクッション等のフロア上に設置されるベースのリクライナと連結されるフレーム部位に適用されていてもよい。また、補強部は、連結部のリクライナと連結される側の側部に重ね合わされていてもよいし、連結部のリクライナと連結される側とは反対側の側部に重ね合わされていてもよい。また、補強部は、シートフレームの連結部の周辺領域から切り起こされるものに限らず、シートフレームの連結部の周辺領域に余剰に延びる形状部位を設けて、この余剰な形状部位を折り曲げることで形成してもよい。このようにすることで、補強部を、シートフレームの肉抜きすることなく形成することができる。
具体的には、上記実施例で示した構成を例に説明すると、シートバックのサイドフレームを予め連結部より下方側に延長させた余剰な形状部位を備えた形状としておき、この余剰な形状部位を補強部として連結部に折り重ねる構成としてもよい。または、サイドフレームと隣り合うロアパネルから形状の一部を切り起こして、これを補強部として連結部に折り重ねる構成としてもよい。また、補強部は、シートフレームの他の一部を複数連結部に重ね合わせるものであってもよい。また、補強部は、シートフレームの他の一部が切り抜かれて連結部に重ね合わされるものであってもよい。また、補強部は、必ずしも連結部と直接一体に結合されていなくてもよく、補強部と連結部とが各々別個にリクライナに連結されることでリクライナを介して互いに一体的に結合された関係となる構成であってもよい。
また、上記実施例では、本発明のリクライナとして電動タイプの構成を例示したが、これに代えて、特開2015−30342号公報等の文献に開示されるような手動によるロック・解除操作式のリクライナを適用してもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
3A リクライニングプレート
3A1 ダボ孔
3A2 通し孔
4 ヘッドレスト
5 スライドレール
5A スイッチ
10 バックフレーム(シートフレーム)
11 サイドフレーム
11A 連結部
11A1 ダボ孔
11A2 通し孔
11B 補強部
11B1 ダボ孔
11B2 通し孔
12 アッパフレーム
13 ロアパネル
20 リクライナ
20A スイッチ
21 外歯車
21A ダボ
22 内歯車
22A ダボ
23 外周リング
24 操作軸
25 キャップ
R コネクティングロッド
M 駆動モータ

Claims (2)

  1. シートフレームにリクライナが連結された乗物用シートであって、
    前記シートフレームの前記リクライナと連結される連結部に、該連結部の上側の周辺領域から切り起こされて折り重ねられることで前記連結部を補強する補強部が設けられている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記補強部が、前記連結部と共に前記リクライナに一体的に溶接されている乗物用シート。
JP2015151691A 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート Expired - Fee Related JP6481556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015151691A JP6481556B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015151691A JP6481556B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017030495A JP2017030495A (ja) 2017-02-09
JP6481556B2 true JP6481556B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=57986627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015151691A Expired - Fee Related JP6481556B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6481556B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022019038A (ja) * 2020-07-17 2022-01-27 株式会社今仙電機製作所 ブレーキ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03271424A (ja) * 1990-03-22 1991-12-03 Shoya Suzuki コンクリート型枠の連結具
JPH08332573A (ja) * 1995-06-08 1996-12-17 Japan Drive-It Co Ltd 鋼板の溶接方法
JPH0929440A (ja) * 1995-07-20 1997-02-04 Japan Drive-It Co Ltd デッキプレートの溶接方法
JP4055182B2 (ja) * 2001-11-13 2008-03-05 関東自動車工業株式会社 シートアジャスタの取付構造
JP3911702B1 (ja) * 2006-07-06 2007-05-09 二藤パルテック株式会社 戸車フレームの製造方法
JP6005367B2 (ja) * 2011-06-22 2016-10-12 デルタ工業株式会社 溶接ビードを用いた板構造体の補強方法
JP6004889B2 (ja) * 2012-10-25 2016-10-12 株式会社協豊製作所 ストライカ用ブラケット
JP2015003596A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートのフレーム
JP2015043308A (ja) * 2013-07-25 2015-03-05 昭和電工株式会社 バスバーおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017030495A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9630527B2 (en) Vehicle seat
JP5547175B2 (ja) 構造部品、背もたれを含む車両座席、及び構造部品又は背もたれを製造する方法
JP6284855B2 (ja) リクライナ
US9637036B2 (en) Vehicle seat and coupling method for use in vehicle seat
JP6493040B2 (ja) 乗物用シート
JP2009137348A (ja) 車両のシート構造
JP2008087558A (ja) 車両用シート装置
JP2012030632A (ja) 車両用シート
JP6809376B2 (ja) 乗物用シート
JP6481556B2 (ja) 乗物用シート
JP6597365B2 (ja) 乗物用シート
JP6520532B2 (ja) 乗物用シート
US10800295B2 (en) Seat for vehicle
JP6977476B2 (ja) クッションフレーム
JP2016216004A (ja) 乗物用シート
JP2016196268A (ja) 車両用シート
JP6041625B2 (ja) 車両用シート
JP2017206137A (ja) シートバックフレーム
JP5862462B2 (ja) 車両用シートフレーム
JP5862463B2 (ja) 車両用シートフレーム
JP6716851B2 (ja) 乗物用シートのフレーム構造
JP6870477B2 (ja) 乗物用シート
JP6245061B2 (ja) 乗物用シート
JP2019073184A (ja) 乗物用シート
JP6812904B2 (ja) 乗物用シートおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190128

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6481556

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees