JP7180546B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本開示は、乗物用シートに関する。
特許第5332789号公報(特許文献1)に開示された乗物用シートでは、隣り合う2つのシートバック同士のロック状態/ロック解除状態が、ストライカおよびロック装置(フック)を介して切り替えられる。ロック状態では、2つのシートバックがシートクッションに対して一体的に傾動し、ロック解除状態では、2つのシートバックが相対的に傾動する。
特許第5332789号公報
シートバック内に配置されるバックフレームは、一対のサイドフレームと、一対のサイドフレームの各々の上部に接合されたアッパフレームとを含む。サイドフレームとアッパフレームとの間の接合箇所は、所定の接合強度(耐荷重)を有していることが求められる。ここで、隣り合う2つのシートバックが互いに独立して配置され、互いに連結不能に構成された乗物用シートの場合には、一方のシートバックに作用した荷重が他方のシートバックに作用することはほとんどない。
これに対し、上記特許文献1に開示されているように、隣り合う2つのシートバックが連結可能に構成された乗物用シートの場合、ロック状態で一方のシートバックに作用した荷重は、ストライカとロック装置との連結部分を介して他方のシートバックにも作用しやすい。その荷重は、連結部分を介してサイドフレームとアッパフレームとの間の接合箇所にも作用し得る。
本開示は、ストライカおよびロック装置を介して連結された状態でシートバックが荷重を受けた場合であっても、サイドフレームとアッパフレームとの間の接合箇所がより大きな荷重に耐え得ることを可能とする構造を備えた乗物用シートを提供することを目的とする。
本開示に基づく乗物用シートは、第1シートバックと、上記第1シートバック内に配置され、一対のサイドフレームと、一対の上記サイドフレームの各々の上部に接合されたアッパフレームとを含み、上記第1シートバックの骨格をなすバックフレームと、上記第1シートバックと隣り合う第2シートバックと、一対のうちの上記第2シートバック側の上記サイドフレームに取り付けられたブラケット部材と、上記第2シートバック側の上記サイドフレームに上記ブラケット部材を介して固定されたストライカと、上記第2シートバックに設けられ、上記ストライカに係脱可能なロック装置と、を備え、上記ブラケット部材は、上記第2シートバック側の上記サイドフレームに取り付けられ、上記ストライカを支持するストライカブラケット部と、上記第2シートバック側の上記サイドフレームと上記アッパフレームとの双方に跨がるように取り付けられ、上記第2シートバック側の上記サイドフレームと上記アッパフレームとの間の接合箇所を補強する補強ブラケット部と、上記ストライカブラケット部と上記補強ブラケット部とを接続する接続部と、を含む。
上記構成によれば、ストライカブラケット部と補強ブラケット部とが接続部により接続されているため、ストライカおよびロック装置を介して連結された状態でシートバックが荷重を受けた場合であっても、サイドフレームとアッパフレームとの間の接合箇所がより大きな荷重に耐え得ることが可能となっている。
上記乗物用シートにおいては、上記第2シートバック側の上記サイドフレームは、第1背面部を含み、上記ストライカブラケット部は、上記第1背面部に対向する第2背面部を含み、上記補強ブラケット部は、上記第1背面部に対向する第3背面部を含み、上記接続部は、上記第2背面部と上記第3背面部とを接続していてもよい。
上記構成によれば、たとえば後突が発生した際に、接続部において発生する圧縮力に対して、接続部の剛性などが対抗し、サイドフレームとアッパフレームとの間の接合箇所が大きな荷重に耐え得ることが可能となる。
上記乗物用シートにおいては、上記接続部は、上記ストライカブラケット部および上記補強ブラケット部のうちの一方と一体的に形成されており、かつ、上記ストライカブラケット部および上記補強ブラケット部のうちの他方に接合されていてもよい。
上記構成によれば、ストライカブラケット部および補強ブラケット部のうちのいずれか一方と接続部とが予め一体的に形成されていることにより、接合作業に要する工数を減らせる。
上記乗物用シートにおいては、上記ストライカブラケット部、上記補強ブラケット部および上記接続部は、一体的に形成されていてもよい。
上記構成によれば、ストライカブラケット部と補強ブラケット部とを溶接等により接合するといった工数を減らせる。
上記乗物用シートにおいては、上記第2シートバック側の上記サイドフレームの上記上部には、下方に向かって円弧状に凹む凹部が形成されており、上記アッパフレームは、上記凹部に溶接されていてもよい。
上記構成によれば、サイドフレームとアッパフレームとの間の接合箇所が溶接によって形成されているものであっても、大きな荷重に耐え得ることが可能となる。
上記乗物用シートにおいては、上記アッパフレームと上記凹部との間には、半円弧よりも短い角度範囲を有して円弧状に延びる、溶接領域が形成されていてもよい。
上記構成によれば、短い角度範囲の溶接領域であっても、大きな荷重に耐え得ることが可能となり、たとえば乗物用シートの薄型化を図ることが可能となる。
本開示によれば、ストライカおよびロック装置を介して連結された状態でシートバックが荷重を受けた場合であっても、サイドフレームとアッパフレームとの間の接合箇所がより大きな荷重に耐え得ることが可能となる。
乗物用シート100を示す斜視図である。 バックフレーム11、ブラケット部材30およびストライカ60を示す斜視図である。 バックフレーム11の分解した状態を示す斜視図である。 バックフレーム11の分解した状態を示す側面図である。 ブラケット部材30の分解した状態を横斜め前上方から見た様子を示す斜視図である。 ブラケット部材30の分解した状態を横斜め後上方から見た様子を示す斜視図である。 シートバック10,20を背面側から見た様子を示す図である。 シートバック10,20を背面側から見た様子を示す図である。 バックフレーム11およびブラケット部材30Aの分解した状態を横斜め前上方から見た様子を示す斜視図である。 バックフレーム11およびブラケット部材30Aを横斜め後上方から見た様子を示す斜視図である。
実施の形態について、以下、図1~図12を参照しながら説明する。以下の説明において同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。図1~図12には、矢印F,Bを付している。矢印F,Bが示す方向は、乗物用シートに着座した乗員から見てそれぞれ前、後を示している。
(乗物用シート100)
図1は、乗物用シート100を示す斜視図である。乗物用シート100は、シートバック10(第1シートバック)、シートバック20(第2シートバック)、および、シートクッション18を備える。シートバック10,20は、相互に隣り合うように配置され、シートクッション18の後部に傾動可能に連結される。
シートバック20は、バック下部21とバック上部22とを含む。バック下部21は、シートバック10の側方下部に配置される。バック上部22は、バック下部21の上側に配置され、バック下部21に対して傾動可能である。バック上部22にはロック装置26が設けられる。ロック装置26は、後述するストライカ60に係脱可能である。
ロック装置26は、フック27および操作部材28を含む。フック27は、バック上部22に設けられる。ストライカ60がフック27に当接することによって、フック27がストライカ60に係止する(ロック状態)。バック上部22はシートバック10の横位置においてロックされる。シートバック10、バック上部22、およびバック下部21は、シートクッション18に対して一体的に傾動可能となる。
操作部材28はフック27に連結される。操作部材28が引っ張られることによって、フック27がストライカ60から外れ、バック上部22がシートバック10に対して回転可能になる(ロック解除状態)。バック上部22はバック下部21に対して傾動可能となり、たとえば図1に示す状態を形成しているバック上部22はアームレストとしても使用され得る。
(バックフレーム11)
図2は、バックフレーム11、ブラケット部材30およびストライカ60を示す斜視図である。シートバック10内には、シートバック10の骨格をなすバックフレーム11が配置される。図3および図4は、それぞれ、バックフレーム11の分解した状態を示す斜視図および側面図である。
図2~図4に示すように、バックフレーム11は、一対のサイドフレーム12,13、アッパフレーム14およびシートベルト保持具15を含む。サイドフレーム12,13はシート幅方向に離間し、サイドフレーム12はシートバック20(図1)側に位置し、サイドフレーム13はシートバック20とは反対側に位置する。
サイドフレーム12は、前面部12F、背面部12B(第1背面部)、内側面部12Rおよび外側面部12Lを含む。内側面部12Rおよび外側面部12Lの各々の上部12T(図3)には、平坦部12M,12N(図4)と、平坦部12M,12Nの間に位置する凹部12Pとが形成される。アッパフレーム14は、円筒状または円柱状の形状を有し、一対のサイドフレーム12,13の各々の上部12T,13T(図3)に接合される。
本実施の形態では、サイドフレーム12の上部12Tには、下方に向かって円弧状に凹む凹部12Pが形成されており、アッパフレーム14は凹部12Pに溶接されている。アッパフレーム14と凹部12Pとの間には、円弧状に延びる溶接領域DW(図4)が形成されている。サイドフレーム13の上部13Tにも凹部13P(図3)が形成されており、アッパフレーム14は凹部13Pに溶接されている。シートベルト保持具15は、不図示のシートベルトを保持するための部材であり、サイドフレーム12の上方に配置され、アッパフレーム14に接合されている。
(ブラケット部材30およびストライカ60)
乗物用シート100(図1)は、ブラケット部材30(図2,図5,図6)およびストライカ60をさらに備える。図5は、ブラケット部材30の分解した状態を横斜め前上方から見た様子を示す斜視図であり、図6は、ブラケット部材30の分解した状態を横斜め後上方から見た様子を示す斜視図である。
図2,図5,図6に示すように、ブラケット部材30は、シートバック20側のサイドフレーム12に取り付けられる。ストライカ60は、ブラケット部材30を介してサイドフレーム12に固定される。ブラケット部材30は、ストライカブラケット部40、補強ブラケット部50、および接続部46を含んでいる。
(補強ブラケット部50)
図5,図6に示すように、補強ブラケット部50は、背面部51(第3背面部)、側面部52、フレーム支持部53、傾斜面部54、および下壁部55を含む。
背面部51は、シート幅方向および上下方向に対して略平行に延在する板状の形状を有する。側面部52は、前後方向および上下方向の双方に対して略平行に延在する板状の形状を有し、背面部51の外側縁部に接続されている。フレーム支持部53は、アッパフレーム14の外表面形状に対応した湾曲板の形状を有する。フレーム支持部53は、背面部51の上部に接続され、サイドフレーム12およびストライカ60から離れるように、シート幅方向に延在している。
傾斜面部54は、フレーム支持部53の前方下部に設けられ、シート幅方向の内側から外側に向かって徐々に高さが低くなるように傾斜した形状を有する。下壁部55は、前後方向および上下方向の双方に対して略平行に延在する板状の形状を有し、傾斜面部54の下縁部に接続されている。下壁部55と側面部52とは相互に対向し、これらは概ね平行である。
補強ブラケット部50がサイドフレーム12に取り付けられる際には、背面部51がサイドフレーム12の背面部12Bに対向し、側面部52がサイドフレーム12の外側面部12Lに対向し、下壁部55がサイドフレーム12の内側面部12Rに対向する。フレーム支持部53は、アッパフレーム14に対向するように配置される。
補強ブラケット部50がサイドフレーム12およびアッパフレーム14に接触している状態で、たとえば、側面部52の周縁、下壁部55の周縁、およびフレーム支持部53の周縁などに溶接が行なわれる。
これにより補強ブラケット部50がサイドフレーム12とアッパフレーム14との双方に跨がるように取り付けられ、補強ブラケット部50はサイドフレーム12とアッパフレーム14との間の接合箇所を補強することが可能となる。ここでいう接合箇所とはたとえば、サイドフレーム12の上部12T(凹部12P)とアッパフレーム14の外表面との間に形成された溶接領域DW(図4)である。
(ストライカブラケット部40・接続部46)
図5,図6に示すように、ストライカブラケット部40は、側面部41、前面部42、前フランジ部43、外側背面部44、内側背面部45(第2背面部)、垂下部47、および下フランジ部48を含む。本実施の形態では、接続部46は、ストライカブラケット部40と一体的に形成されている。
側面部41は、前後方向および上下方向の双方に対して略平行に延在する板状の形状を有する。前面部42は、シート幅方向および上下方向に対して略平行に延在する板状の形状を有し、側面部41の前縁部に接続されている。前フランジ部43は、前後方向および上下方向に対して略平行に延在する板状の形状を有し、前面部42の内側縁部に接続されている。
外側背面部44は、シート幅方向および上下方向に対して略平行に延在する板状の形状を有し、側面部41の後縁部に接続されている。内側背面部45は、シート幅方向および上下方向に対して略平行に延在する板状の形状を有し、外側背面部44の内側縁部に接続されている。接続部46は、シート幅方向および上下方向に対して略平行に延在する板状の形状を有し、内側背面部45の上部に接続されている。
垂下部47は、側面部41の下部に接続されており、シート幅方向の外側から内側に向かって徐々に高さが低くなるように傾斜した形状を有する。下フランジ部48は、前後方向および上下方向に対して略平行に延在する板状の形状を有し、垂下部47の内側縁部に接続されている。
ストライカブラケット部40がサイドフレーム12およびアッパフレーム14に取り付けられる際には、前フランジ部43および下フランジ部48は、サイドフレーム12の外側面部12Lに対向するように配置される。内側背面部45(第2背面部)は、サイドフレーム12の背面部12B(第1背面部)に対向するように配置される。接続部46は、補強ブラケット部50の背面部51(第3背面部)に対向するように配置される。
ストライカブラケット部40がサイドフレーム12および補強ブラケット部50に接触している状態で、たとえば、前フランジ部43の周縁、下フランジ部48の周縁、内側背面部45の周縁、および接続部46の周縁などに溶接が行なわれる。接続部46は、ストライカブラケット部40と補強ブラケット部50とを接続する。
接続部46は、ストライカブラケット部40の内側背面部45(第2背面部)と、補強ブラケット部50の背面部51(第3背面部)とを接続する。ストライカブラケット部40がサイドフレーム12および補強ブラケット部50に取り付けられ、ストライカ60は、ストライカブラケット部40を介してサイドフレーム12に固定され、ストライカブラケット部40を介してサイドフレーム12によって支持されることとなる。
(作用および効果)
図7は、シートバック10,20を背面側から見た様子を示す図である。シートバック10,20が相互にロックされている場合(ロック状態の場合)、シートバック10に作用した荷重A1は、ストライカ60と不図示のロック装置との連結部分を介してシートバック20にも作用する。シートバック20に荷重A2が作用した場合も、その荷重は、ストライカ60と不図示のロック装置との連結部分を介してシートバック10に作用する。その荷重は、連結部分を介してサイドフレーム12とアッパフレーム14との間の接合箇所(図4に示す溶接領域DW)にも作用し得る。
後突発生時など、荷重A1,A2が同じようなタイミングで発生することもある。この場合、サイドフレーム12が配置されている位置(仮想中心軸AX)を中心として、荷重A1は、シートバック10(アッパフレーム14など)をB1方向に回転させるように作用し、荷重A2は、シートバック20(ストライカ60など)をB2方向に回転させるように作用する。
補強ブラケット部50については、フレーム支持部53および背面部51がB1方向へ回転しようとし、これにより、接続部46には矢印C1に示すような力が作用する。ストライカブラケット部40については、外側背面部44および内側背面部45がB2方向へ回転しようとし、これにより、接続部46には矢印C2に示すような力が作用する。矢印C1,C2に示す力は互いに逆向きであり、接続部46をシート幅方向において圧縮させるように作用する。
接続部46が有している剛性は、この圧縮力に対抗する。接続部46の有している剛性は、B1方向への回転動作とB2方向への回転動作とを互いに相殺するように作用し、結果として、サイドフレーム12とアッパフレーム14との間の接合箇所(図4に示す溶接領域DW)に大きなひずみ変形が生じることも効果的に抑制可能となる。
仮に、接続部46が設けられておらずストライカブラケット部40と補強ブラケット部50とが互いに接続されていない(相互に離間している)とする。この場合、荷重A1により、仮想中心軸AXを中心として、アッパフレーム14、フレーム支持部53および背面部51がB1方向に回転する。荷重A2により、仮想中心軸AXを中心として、ストライカ60、外側背面部44および内側背面部45がB2方向に回転する。B1方向への回転動作の影響とB2方向への回転動作の影響とが、重畳的に、サイドフレーム12とアッパフレーム14との間の接合箇所に作用することとなる。
接続部46が設けられておらずストライカブラケット部40と補強ブラケット部50とが互いに接続されていない場合、サイドフレーム12とアッパフレーム14との間の接合箇所には十分な接合強度(耐荷重)を有していることが求められる。これに対して上述の実施の形態の場合には、サイドフレーム12とアッパフレーム14との間の接合箇所(図4に示す溶接領域DW)に大きなひずみ変形が生じることは接続部46の存在によって効果的に抑制可能となっており、上記の家庭の場合に比べて、サイドフレーム12とアッパフレーム14との間の接合箇所に小さな接合強度(耐荷重)を設定することが可能である。
上述の実施の形態では、シートバック20側のサイドフレーム12は、背面部12B(第1背面部)を含み、ストライカブラケット部40は、背面部12Bに対向する内側背面部45(第2背面部)を含み、補強ブラケット部50は、背面部12Bに対向する背面部51(第3背面部)を含み、接続部46は、内側背面部45と背面部51とを接続している。当該構成によれば、荷重A1,A2(図7)が発生した場合には、接続部46において発生する圧縮力に対して、接続部46の剛性や、接続部46と背面部51との接合箇所が対抗する。
接続部46は、ストライカブラケット部40および補強ブラケット部50の前面側の部分同士を接続していてもよい。荷重A1,A2(図7)が発生した場合には、接続部46において発生する引張力に対して、接続部46の剛性や、接続部46と補強ブラケット部50との接続箇所が対抗する。接続部46に圧縮力が作用するように構成することが最も構造上の安定性を得られるものと考えられるが、バックフレーム11を構成する各部材のレイアウトに応じて、接続部46を任意の位置に設けるとよい。
(他の構成との比較)
図8は、c比較のため、上述の実施の形態におけるサイドフレーム12を、2点鎖線を用いて図示している。サイドフレーム12は幅W1を有し、サイドフレーム12Aは幅W2を有している。上述の実施の形態の構成(接続部46)を採用することによって、前後方向におけるシートの薄型化を図ることも可能となる。
ストライカブラケット部40と補強ブラケット部50とを接続部46で接続するという構成を採用しない場合には、たとえばサイドフレーム12A(図8)を採用して、アッパフレーム14とサイドフレーム12との間に、点P1から点P3まで延在する長い溶接領域を形成する必要がある。この溶接領域は、アッパフレーム14の軸中心CTを円の中心とする円弧上において、おおむね180°(半円弧)の角度範囲で延在している。
上述の実施の形態では、接続部46(図7)の有している剛性がB1方向への回転動作とB2方向への回転動作とを互いに相殺するように作用するため、アッパフレーム14と凹部12Pとの間には、半円弧よりも短い角度範囲θ(点P1から点P2まで)を有して円弧状に延びる、溶接領域WDが形成されていればよい。溶接領域WDの形成範囲が小さい分、サイドフレーム12はサイドフレーム12Aに比べて薄型化を図ることが可能となる。接続部46の構成に加えてサイドフレーム12Aの構成を採用する場合には、アッパフレーム14とサイドフレーム12との間により強固な接合構造を実現することが可能となる。
上述の実施の形態では、接続部46は、ストライカブラケット部40と一体的に形成されており、かつ、補強ブラケット部50に接合されている。接続部46は、ストライカブラケット部40および補強ブラケット部50のうちの一方と一体的に形成されており、かつ、ストライカブラケット部40および補強ブラケット部50のうちの他方に接合されていればよい。いずれか一方と接続部46とが予め一体的に形成されていることにより、接合作業に要する工数を減らせる。あるいは、接続部46は、ストライカブラケット部40と補強ブラケット部50のいずれとも別部材として構成および準備され、ストライカブラケット部40および補強ブラケット部50の双方に溶接などにより接合されてもよい。
(ブラケット部材30A)
図9および図10に示すブラケット部材30Aにおいては、ストライカブラケット部40、接続部46、および補強ブラケット部50が予め一つのブラケット部材30Aとして一体的に形成されている。図9および図10に示す参照符号は、ブラケット部材30Aという表記を除いて、上述の実施の形態で述べたものにすべて対応している。このように構成すれば、ストライカブラケット部40と補強ブラケット部50とを溶接等により接合するといった工数を減らせる。バックフレーム11を構成する各部材のレイアウトに応じて、ブラケット部材30やブラケット部材30Aを適宜選択して採用するとよい。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,20 シートバック、11 バックフレーム、12,12A,13 サイドフレーム、12B,51 背面部、12F,42 前面部、12L 外側面部、12M,12N 平坦部、12P,13P 凹部、12R 内側面部、12T,13T 上部、14 アッパフレーム、15 シートベルト保持具、18 シートクッション、21 バック下部、22 バック上部、26 ロック装置、27 フック、28 操作部材、30,30A ブラケット部材、40 ストライカブラケット部、41,52 側面部、43 前フランジ部、44 外側背面部、45 内側背面部、46 接続部、47 垂下部、48 フランジ部、50 補強ブラケット部、53 フレーム支持部、54 傾斜面部、55 壁部、60 ストライカ、100 乗物用シート、A1,A2 荷重、AX 仮想中心軸、B,C1,C2,F 矢印、CT 軸中心、DW,WD 溶接領域、P1,P2,P3 点、W1,W2 幅。

Claims (6)

  1. 第1シートバックと、
    前記第1シートバック内に配置され、一対のサイドフレームと、一対の前記サイドフレームの各々の上部に接合されたアッパフレームとを含み、前記第1シートバックの骨格をなすバックフレームと、
    前記第1シートバックと隣り合う第2シートバックと、
    一対のうちの前記第2シートバック側の前記サイドフレームに取り付けられたブラケット部材と、
    前記第2シートバック側の前記サイドフレームに前記ブラケット部材を介して固定されたストライカと、
    前記第2シートバックに設けられ、前記ストライカに係脱可能なロック装置と、を備え、
    前記ブラケット部材は、
    前記第2シートバック側の前記サイドフレームに取り付けられ、前記ストライカを支持するストライカブラケット部と、
    前記第2シートバック側の前記サイドフレームと前記アッパフレームとの双方に跨がるように取り付けられ、前記第2シートバック側の前記サイドフレームと前記アッパフレームとの間の接合箇所を補強する補強ブラケット部と、
    前記ストライカブラケット部と前記補強ブラケット部とを接続する接続部と、を含む、
    乗物用シート。
  2. 前記第2シートバック側の前記サイドフレームは、第1背面部を含み、
    前記ストライカブラケット部は、前記第1背面部に対向する第2背面部を含み、
    前記補強ブラケット部は、前記第1背面部に対向する第3背面部を含み、
    前記接続部は、前記第2背面部と前記第3背面部とを接続している、
    請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記接続部は、前記ストライカブラケット部および前記補強ブラケット部のうちの一方と一体的に形成されており、かつ、前記ストライカブラケット部および前記補強ブラケット部のうちの他方に接合されている、
    請求項1または2に記載の乗物用シート。
  4. 前記ストライカブラケット部、前記補強ブラケット部および前記接続部は、一体的に形成されている、
    請求項1または2に記載の乗物用シート。
  5. 前記第2シートバック側の前記サイドフレームの前記上部には、下方に向かって円弧状に凹む凹部が形成されており、
    前記アッパフレームは、前記凹部に溶接されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  6. 前記アッパフレームと前記凹部との間には、半円弧よりも短い角度範囲を有して円弧状に延びる、溶接領域が形成されている、
    請求項5に記載の乗物用シート。
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