JP6930409B2 - シートバック支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は車両におけるシートバック支持構造に係る。
従来、特許文献1に開示されているように、車室内の後部に設置されるリヤシートとして、シートバックおよびシートクッションがそれぞれ独立して車体に支持された構造が知られている。
図5は、従来の一般的なシートバックaの支持構造を示す断面図である。この図5における矢印FRは車体前方向、矢印UPは上方向をそれぞれ示している。この図5に示すように、シートバックaの下部は、該シートバックaを水平軸周りに回動(リクライニング)可能に支持するシートブラケットbに連結されている。そして、このシートブラケットbは、シートバックaを回動自在に支持するためのシャフトが挿通される開口cを有する鉛直板部dと、この鉛直板部dの下端から水平方向に延在する水平板部eとを有している。この水平板部eはフロアパネルfの上面に重ね合わされている。フロアパネルfの下面には断面がハット形状のフロアクロスメンバgのフランジ部h1,h2が重ね合わされている。このフロアクロスメンバgの後側のフランジ部h2には補強パネルiが接合されており、この補強パネルiもフロアパネルfの下面に重ね合わされている。
そして、シートブラケットbの前側部分にあっては、フロアクロスメンバgのフランジ部h1、フロアパネルf、シートブラケットbの水平板部eそれぞれに形成されたボルト挿通孔にボルトj1が挿通され、これら板材h1,f,eが一体的に共締めされている。一方、シートブラケットbの後側部分にあっては、補強パネルi、フロアパネルf、シートブラケットbの水平板部eそれぞれに形成されたボルト挿通孔にボルトj2が挿通され、これら板材i,f,eが一体的に共締めされている。これにより、シートバックaがシートブラケットbを介してフロアパネルfに支持されている。
また、前記特許文献1に開示されているシートバックの支持構造としては、センタフロアトンネルを跨ぐように配設された補強プレートを備えさせ、該補強プレートと、シートブラケット(この特許文献1ではリクライニングブラケットと称している)と、フロアパネルとを共締めした構造が開示されている。
特開2010−126105号公報
ところで、乗員がリヤシートに着座してシートバックaに荷重(体重)を掛けた際や、車両の急制動時等において、シートバックaの後方の荷室に積載された積荷が前方に移動してシートバックaに衝突した際にあっては、シートバックaに対して車体前後方向の荷重が作用することになる。具体的に、前記積荷がシートバックaに衝突した際にあっては、この衝突によってシートバックaに前向きの荷重が作用し(図5の矢印Faを参照)、この荷重は、シートバックaの下部からシートブラケットbを介してフロアパネルfに作用することになる。
この場合、各ボルトj1,j2によるシートバックaの支持位置のうち、前側の支持位置にあってはフロアパネルfの延在方向(水平方向)に対して略垂直方向である鉛直下向きの荷重(図5の矢印Fbを参照)が作用し、後側の支持位置にあってはフロアパネルfの延在方向(水平方向)に対して略垂直方向である鉛直上向きの荷重(図5の矢印Fcを参照)が作用することになる。このようにシートバックaに作用した荷重はフロアパネルfにおける一部分に集中的に作用することになる。一般にフロアパネルfは平板状であり剛性を高めるには限界があるため、この支持位置での支持力を十分に得るにも限界がある。このため、シートバックaの支持部分の剛性を高めてシートバックaの支持力を十分に得るにあたって改良の余地があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シートバックの支持力を十分に得ることができるシートバック支持構造を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、シートのシートバックをフロアパネルに支持するシートバック支持構造を前提とする。そして、このシートバック支持構造は、前記シートバックの下部に取り付けられたシートブラケットの前側部分が、前記フロアパネルの上面に接合されたフロア上面ブラケットに締結されており、前記フロアパネルの下面には、車幅方向に沿って延びるクロスメンバが接合されており、前記フロア上面ブラケットとの間で前記フロアパネルを挟み且つ前記クロスメンバに接合されるフロア下面ブラケットが設けられていて、前記フロア下面ブラケットは前記クロスメンバよりも車体前側に位置しており、前記フロアパネルの下側には、当該フロアパネルと前記クロスメンバとの間で構成される第1の閉断面構造部と、前記フロアパネルと前記クロスメンバとこれらフロアパネルおよびクロスメンバそれぞれの下面に接合される前記フロア下面ブラケットとの間で構成される第2の閉断面構造部とが設けられていて、前記第2の閉断面構造部が前記第1の閉断面構造部よりも車体前側に配置されている一方、前記フロアパネルの上側には、前記フロアパネルと前記フロア上面ブラケットとの間で構成される第3の閉断面構造部が設けられており、該第3の閉断面構造部は、前記第1の閉断面構造部および前記第2の閉断面構造部のうち前記第2の閉断面構造部のみの上側に位置しており、前記シートブラケットと前記フロア上面ブラケットとの締結部におけるこれらブラケット同士の合わせ面が、車体の側面視において車体後方に向かうに従って下方に傾斜していることを特徴とする。
この特定事項により、シートバックに対して前向きの荷重が作用した場合、この荷重は、シートバックの下部からシートブラケットを介してフロア上面ブラケットに伝達される。本解決手段では、シートブラケットとフロア上面ブラケットとの締結部におけるこれらブラケット同士の合わせ面が、車体の側面視において車体後方に向かうに従って下方に傾斜している。つまり、フロア上面ブラケットの合わせ面(傾斜された面)の延在方向は前記荷重の方向(前向き方向)に対して交差する方向となっており、この荷重は、フロア上面ブラケットの合わせ面によって効果的に受け止められる。また、このフロア上面ブラケットに伝達された荷重は、このフロア上面ブラケットとの間でフロアパネルを挟んでいるフロア下面ブラケットを経てクロスメンバに伝達されることになり、このクロスメンバによって荷重吸収が良好に行われる。このように、本解決手段によれば、シートバックに作用した荷重の伝達を効率的に行うことができ、シートバックの支持部分の剛性を高めてシートバックの支持力を十分に得ることができる。
本発明では、シートブラケット(シートバックをフロアパネルに支持するためのブラケット)とフロア上面ブラケット(シートブラケットの前側部分をフロアパネルに連結するためのブラケット)との締結部におけるこれらブラケット同士の合わせ面を、車体の側面視において車体後方に向かうに従って下方に傾斜させている。これにより、シートバックからフロア上面ブラケットに作用した荷重の伝達を効率的に行うことができ、シートバックの支持部分の剛性を高めてシートバックの支持力を十分に得ることができる。
実施形態において車室内にリヤシートのシートバックが設置された状態を示す斜視図である。 シートバックの支持構造を示す断面図である。 図2におけるIII−III線に対応した位置におけるシートバックの支持構造を示す断面図である。 フロアパネル、シートブラケット、フロア上面ブラケット、フロア下面ブラケットを示す分解斜視図である。 従来技術に係るシートバックの支持構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両のリヤシート(例えば所謂ワンボックスタイプの車両の3列目のシート)のシートバックを支持するための構造として本発明を適用した場合について説明する。なお、本発明が適用される車両の種類としてはワンボックスタイプの車両に限られることなく、各種車両への適用が可能である。
−車室内の後部の概略構造−
図1は、本実施形態において車室内Rの後部にシートバック1が設置された状態を示す斜視図である。この図1における矢印FRは車体前方向、矢印UPは上方向、矢印LHは車体左方向、矢印RHは車体右方向をそれぞれ示している。この図1に示すように、車室内Rの後部の車体フロア3上にはリヤシートが設置される。リヤシートは、乗員の着座部となるシートクッション(図示省略)と、乗員の背もたれ部となるシートバック1とを備えている。
本実施形態におけるリヤシートは、シートクッションおよびシートバック1がそれぞれ独立して車体に支持された構造となっている。シートクッションの支持構造については公知であるため、ここでの説明は省略する。シートバック1は、その側部11,11(特に、側部の上端部分)が車体パネル(車室の側壁を構成するサイドインナパネル)2に連結されておらず、シートバック1の下部が車体フロア3に支持されている。また、本実施形態におけるシートバック1は、分割可倒型のものであって、乗員3人分のシートバック1A,1B,1Cのうち、中央のシートバック1Bと車幅方向右側のシートバック1Aとが一体的に傾倒可能であり、車幅方向左側のシートバック1Cが他のシートバック1A,1Bに対して独立して傾倒可能となっている。このため、シートバック1を車体フロア3に支持するためのシートブラケット12a,12b,12cとしては、車幅方向右側のシートバック1Aの右側に位置する第1シートブラケット12a、中央のシートバック1Bの左側に位置する第2シートブラケット12b、車幅方向左側のシートバック1Cの右側に位置する第3シートブラケット12c、車幅方向左側のシートバック1Cの左側に位置する第4シートブラケット(図1には現れない)が存在している。
−シートバック支持構造−
以下、シートバック1の下部を車体フロア3に支持するための構造について説明する。各シートバック1A,1B,1Cそれぞれにおける支持構造は略同じであるため、ここでは前記第3シートブラケット12cによるシートバック(車幅方向左側のシートバック)1Cの支持構造を例に挙げて説明する。
図2はシートバック1Cの支持構造を示す断面図である。また、図3は、図2におけるIII−III線に対応した位置におけるシートバック1B,1Cの支持部分を示す断面図である。また、図4は、フロアパネル(リヤフロアパネル)4、シートブラケット12b,12c、後述するフロア上面ブラケット6およびフロア下面ブラケット7,8を示す斜視図である。この図4では、フロアパネル4を仮想線で示している。
これらの図に示すように、シートバック1Cの下部(車幅方向右側の下部)は、該シートバック1Cを水平軸周りに回動(リクライニング)可能に支持する第3シートブラケット12cに連結されている。この第3シートブラケット12cは、シートバック1を回動自在に支持するためのシャフト(図示省略)が挿通される開口12dを有する鉛直板部12eと、この鉛直板部12eの下端から車幅方向の左側に向かって延在する取付板部12fとを有している。
取付板部12fは、水平方向に延びるベース板部12gと、該ベース板部12gの後側(車体前後方向の後側)に連続し、屈曲部12hを介してベース板部12gよりも下側に位置しフロアパネル4の上面に重ね合わされる後側締結板部12iと、前記ベース板部12gの前側(車体前後方向の前側)に連続し、車体前方に向かうに従って上方に傾斜する(車体後方に向かうに従って下方に傾斜する)傾斜板部12jとを有している。前記後側締結板部12iおよび傾斜板部12jそれぞれには、その板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔12k,12m(図4を参照)が形成されている。
なお、第2シートブラケット12bは、図3および図4に示すように、前述した第3シートブラケット12cの形状に対して左右対称な形状となっている。図3および図4にあっては、この第2シートブラケット12bにおいて、前述した第3シートブラケット12cにおける各部と同一部分については同一の符号を付している。
また、フロアパネル4の下面であって、各シートブラケット12a,12b,12cの下側に対応する位置には、フロアクロスメンバ5が接合されている。このフロアクロスメンバ5は、断面がハット形状(上方が開放されたハット形状)で成り、その長手方向(車幅方向に沿う方向)の両端部が、車体前後方向に沿って延びる図示しないリヤサイドメンバに接合されている。また、このフロアクロスメンバ5は、略水平方向に延在する水平板部51、該水平板部51の前端から上方に向けて延在する前側鉛直板部52、水平板部51の後端から上方に向けて延在する後側鉛直板部53、前記前側鉛直板部52の上端から前側に向けて延在する前側フランジ部54、前記後側鉛直板部53の上端から後側に向けて延在する後側フランジ部55を備えている。そして、前側フランジ部54および後側フランジ部55がそれぞれフロアパネル4の下面に重ね合わされて、該フロアパネル4の下面にスポット溶接によって接合されている。これにより、フロアクロスメンバ5は、フロアパネル4との間で閉断面構造を構成して該フロアパネル4の剛性を高めている。
また、フロアクロスメンバ5には補強パネル56(図2を参照)が接合されている。この補強パネル56は、フロアクロスメンバ5の後側鉛直板部53から後側フランジ部55に亘って接合されており、その後端部は後側フランジ部55よりも後方に延在されていて、この後方に延在された延在部56aがフロアパネル4の下面に重ね合わされている。この補強パネル56には、その板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。
そして、フロアパネル4に対して、前記第3シートブラケット12cの後側締結板部12iが重ね合わされる位置、および、補強パネル56の延在部56aが重ね合わされる位置は、フロアパネル4の板厚方向で対向しており、該フロアパネル4におけるこれら各部12i,56aが重ね合わされる位置には、その板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。そして、フロアパネル4のボルト挿通孔に対して前記後側締結板部12iのボルト挿通孔12kおよび補強パネル56のボルト挿通孔がそれぞれ位置合わせされ、これらに亘ってボルトB1が挿通されて、補強パネル56の下面に溶接されたナットN1に該ボルトB1がねじ込まれることで、フロアパネル4に対して第3シートブラケット12c(第3シートブラケット12cの後側締結板部12i)およびフロアクロスメンバ5(フロアクロスメンバ5に接合された補強パネル56)がそれぞれ締結されている。
本実施形態の特徴の一つとして、前記第3シートブラケット12cの前側部分は、フロア上面ブラケット6を介してフロアパネル4に連結されている。具体的に、前記フロア上面ブラケット6は、車体後方に向かうに従って上方に傾斜する前側傾斜板部61、該前側傾斜板部61の後端部に連続し車体後方に向かうに従って下方に傾斜する後側傾斜板部62、前側傾斜板部61における車幅方向の右側端縁部および後側傾斜板部62における車幅方向の右側端縁部に亘って配設された三角形状の右側板部63、前側傾斜板部61における車幅方向の左側端縁部および後側傾斜板部62における車幅方向の左側端縁部に亘って配設された三角形状の左側板部64を備えている。また、このフロア上面ブラケット6は、前記前側傾斜板部61の前端から前側に向けて延在する前側フランジ部65、前記後側傾斜板部62の後端から後側に向けて延在する後側フランジ部66、前記右側板部63の下端から車幅方向の右側に向けて延在する右側フランジ部67、前記左側板部64の下端から車幅方向の左側に向けて延在する左側フランジ部68を備えている。そして、このフロア上面ブラケット6の各フランジ部65,66,67,68がそれぞれフロアパネル4の上面に重ね合わされて、該フロアパネル4の上面にスポット溶接によって接合されている。これにより、フロア上面ブラケット6は、フロアパネル4との間で閉断面構造を構成している。
そして、前記後側傾斜板部62の傾斜角度は、前記第3シートブラケット12cの取付板部12fに備えられている傾斜板部12jの傾斜角度に略一致している。例えば水平方向に対して45°となっている。この値はこれに限定されるものではなく適宜設定される。また、この後側傾斜板部62には、その板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。そして、このフロア上面ブラケット6の後側傾斜板部62の上面(後側に向けて斜め上方を向いている面;本発明でいうフロア上面ブラケットにおける合わせ面)62aと前記取付板部12fの傾斜板部12jの下面(前側に向けて斜め下方を向いている面;本発明でいうシートブラケットにおける合わせ面)12nとが当接され、後側傾斜板部62のボルト挿通孔と第3シートブラケット12cの傾斜板部12jのボルト挿通孔12mとが位置合わせされた状態で、これらに亘ってボルトB2が挿通され、後側傾斜板部62の下面に溶接されたナットN2に該ボルトB2がねじ込まれることで、フロア上面ブラケット6に対して第3シートブラケット12c(第3シートブラケット12cの傾斜板部12j)が締結されている。このようにして、第3シートブラケット12cは、フロア上面ブラケット6を介してフロアパネル4に連結されている。
また、前記フロアパネル4の下面とフロアクロスメンバ5との間にはフロア下面ブラケット7,8が架け渡されている。図3に示すように、フロア下面ブラケット7,8としては、第2シートブラケット12bの下側に位置する第1フロア下面ブラケット7と、第3シートブラケット12cの下側に位置する第2フロア下面ブラケット8とが備えられている。第1フロア下面ブラケット7および第2フロア下面ブラケット8の構造は同じであるので、ここでは、第2フロア下面ブラケット8を代表して説明する。
第2フロア下面ブラケット8は、車体後方に向かうに従って下方に傾斜する傾斜板部81、該傾斜板部81における車幅方向の右側端に連続し車体前後方向に沿って延在する三角形状の右側板部82、傾斜板部81における車幅方向の左側端に連続し車体前後方向に沿って延在する三角形状の左側板部83を備えている。また、この第2フロア下面ブラケット8は、前記傾斜板部81の前端から前側に向けて延在する前側フランジ部84、前記傾斜板部81の後端から後側に向けて延在する後側フランジ部85、右側板部82の上端から車幅方向右側に向けて延在する右側水平フランジ部86、左側板部83の上端から車幅方向左側に向けて延在する左側水平フランジ部87、右側板部82の後端から車幅方向右側に向けて延在する右側鉛直フランジ部88、左側板部83の後端から車幅方向左側に向けて延在する左側鉛直フランジ部89を備えている。
そして、前側フランジ部84の上面および各水平フランジ部86,87の上面がフロアパネル4の下面に重ね合わされて、該フロアパネル4の下面にスポット溶接によって接合されている。また、後側フランジ部85の上面がフロアクロスメンバ5の水平板部51の下面に重ね合わされて、該水平板部51の下面に溶接されている。また、各鉛直フランジ部88,89の後面がフロアクロスメンバ5の前側鉛直板部52の前面に重ね合わされて、該前側鉛直板部52の前面に溶接されている。これにより、第2フロア下面ブラケット8は、前記フロア上面ブラケット6との間でフロアパネル4を挟み且つフロアクロスメンバ5に接合されている。つまり、この第2フロア下面ブラケット8は、フロアパネル4およびフロアクロスメンバ5との間で閉断面構造を構成して該フロアパネル4の剛性を高めていると共に、フロア上面ブラケット6に入力された荷重をフロアクロスメンバ5に伝達する機能を備えている。
前述した如く第1フロア下面ブラケット7も同様の構成であり、図3および図4における符号71〜79は、それぞれ第2フロア下面ブラケット8における符号81〜89の各部に対応している。つまり、符号71は傾斜板部、符号72は右側板部、符号73は左側板部、符号74は前側フランジ部、符号75は後側フランジ部、符号76は右側水平フランジ部、符号77は左側水平フランジ部、符号78は右側鉛直フランジ部、符号79は左側鉛直フランジ部である。
以上の構造により、シートバック1がフロアパネル4に支持されている。
−シートバックへの荷重入力時−
次に、シートバック1に荷重が入力した際について説明する。ここでは、車両の急制動時等において、シートバック1の後方の荷室に積載された積荷が前方に移動して車幅方向左側のシートバック1Cに衝突した場合を例に挙げて説明する。
この場合、積荷の衝突に起因してシートバック1Cに前向きの荷重が作用し(図2の矢印F1を参照)、この荷重は、シートバック1Cの下部から第3シートブラケット12cを介してフロア上面ブラケット6に伝達される。前述したように、第3シートブラケット12cの傾斜板部12jとフロア上面ブラケット6の後側傾斜板部62とは傾斜して互いに締結されている。つまり、この締結部における各ブラケット12c,6同士の合わせ面12n,62aが、車体の側面視において車体後方に向かうに従って下方に傾斜している。このため、フロア上面ブラケット6の合わせ面(傾斜された面)62aの延在方向は前記荷重の方向(前向き方向)に対して交差する方向となっており、この荷重は、フロア上面ブラケット6の後側傾斜板部62の上面(合わせ面)62aによって効果的に受け止められる。また、このフロア上面ブラケット6に伝達された荷重は、フロア上面ブラケット6の前側傾斜板部61および後側傾斜板部62それぞれに沿って伝達されることで分散される(図2の矢印F2およびF3を参照)。フロア上面ブラケット6の後側傾斜板部62に沿って伝達された荷重は、フロアパネル4を経てフロアクロスメンバ5の前側鉛直板部52に向けて伝達される(図2の矢印F4を参照)。一方、フロア上面ブラケット6の前側傾斜板部61に沿って伝達された荷重は、フロアパネル4および第2フロア下面ブラケット8の傾斜板部81を経てフロアクロスメンバ5の水平板部51に向けて伝達されると共に(図2の矢印F5を参照)、フロアパネル4および第2フロア下面ブラケット8の各側板部82,83を経てフロアクロスメンバ5の前側鉛直板部52に向けて伝達される(図3の矢印F6を参照)。なお、図3の矢印F7は、シートバック1Bに荷重が作用した際に、フロアパネル4および第1フロア下面ブラケット7の各側板部72,73を経てフロアクロスメンバ5の前側鉛直板部52に向けて伝達される荷重を示している。
以上の如く荷重が伝達されることにより、フロアクロスメンバ5によって荷重吸収が良好に行われる。このように、本実施形態によれば、シートバック1に作用した荷重の伝達を効率的に行うことができ、シートバック1の支持部分の剛性を高めてシートバック1の支持力を十分に得ることができる。
また、フロアパネル4の上側にあっては、該フロアパネル4とフロア上面ブラケット6との間で閉断面構造が構成されており、フロアパネル4の下側にあっては、該フロアパネル4とフロア下面ブラケット7,8との間およびフロアパネル4とフロアクロスメンバ5との間のそれぞれにおいて閉断面構造が構成されている。このため、シートバック1の支持部分の剛性を大幅に高めることができ、前記荷重に対する支持耐力の向上を図ることができる。
また、フロア上面ブラケット6およびフロア下面ブラケット7,8それぞれには、車体前後方向に沿って延びる壁部材(前記右側板部63、左側板部64、右側板部72,82、左側板部73,83)が備えられていることにより、車体前後方向に沿う方向の荷重伝達を良好に行うことができ、各部材への荷重分散が良好に行える。これによっても前記荷重に対する支持耐力の向上を図ることができる。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、フロア下面ブラケット7,8として、第2シートブラケット12bの下側に位置する第1フロア下面ブラケット7と、第3シートブラケット12cの下側に位置する第2フロア下面ブラケット8とを備えさせていた。つまり、シートブラケット12b,12cそれぞれに対応して個別にフロア下面ブラケット7,8を配設していた。本発明はこれに限らず、各シートブラケット12b,12cに亘って1個のフロア下面ブラケットを配設するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、フロア上面ブラケット6として、第2シートブラケット12bおよび第3シートブラケット12cに亘って1個のフロア上面ブラケット6を配設するようにしていた。本発明はこれに限らず、各シートブラケット12b,12cそれぞれに対応して個別にフロア上面ブラケットを配設するようにしてもよい。
また、前述した各板材同士を接合するための手段としては、スポット溶接には限定されず、アーク溶接、ボルト締結、リベット結合、LSW(Laser Screw Welding)等であってもよい。
本発明は、シートバックをフロアパネルに支持するシートバック支持構造に適用可能である。
1 シートバック
12a,12b,12c シートブラケット
12j 傾斜板部
4 フロアパネル
5 フロアクロスメンバ
54 前側フランジ部
55 後側フランジ部
6 フロア上面ブラケット
62 後側傾斜板部
65 前側フランジ部
66 後側フランジ部
67 右側フランジ部
68 左側フランジ部
7,8 フロア下面ブラケット
74,84 前側フランジ部
75,85 後側フランジ部
76,86 右側水平フランジ部
77,87 左側水平フランジ部
78,88 右側鉛直フランジ部
79,89 左側鉛直フランジ部

Claims (1)

  1. シートのシートバックをフロアパネルに支持するシートバック支持構造であって、
    前記シートバックの下部に取り付けられたシートブラケットの前側部分は、前記フロアパネルの上面に接合されたフロア上面ブラケットに締結されており、
    前記フロアパネルの下面には、車幅方向に沿って延びるクロスメンバが接合されており、
    前記フロア上面ブラケットとの間で前記フロアパネルを挟み且つ前記クロスメンバに接合されるフロア下面ブラケットが設けられていて、
    前記フロア下面ブラケットは前記クロスメンバよりも車体前側に位置しており、前記フロアパネルの下側には、当該フロアパネルと前記クロスメンバとの間で構成される第1の閉断面構造部と、前記フロアパネルと前記クロスメンバとこれらフロアパネルおよびクロスメンバそれぞれの下面に接合される前記フロア下面ブラケットとの間で構成される第2の閉断面構造部とが設けられていて、前記第2の閉断面構造部が前記第1の閉断面構造部よりも車体前側に配置されている一方、
    前記フロアパネルの上側には、前記フロアパネルと前記フロア上面ブラケットとの間で構成される第3の閉断面構造部が設けられており、該第3の閉断面構造部は、前記第1の閉断面構造部および前記第2の閉断面構造部のうち前記第2の閉断面構造部のみの上側に位置しており、
    前記シートブラケットと前記フロア上面ブラケットとの締結部におけるこれらブラケット同士の合わせ面は、車体の側面視において車体後方に向かうに従って下方に傾斜していることを特徴とするシートバック支持構造。
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