JP5935753B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の後部車体構造に関し、詳しくは、車両後部に形成された荷室と、該荷室の後部壁面を構成するリヤエンドパネルとを備え、上記リヤエンドパネルの後側面に上下方向に延びるジャッキブラケットが配設されたような車両の後部車体構造に関する。
一般に、荷室の後部壁面を構成するリヤエンドパネルの後側面には、ジャッキの押上げ部を当接して車両をジャッキアップさせるためのジャッキブラケットが設けられている。
従来、上述のジャッキブラケットとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
すなわち、ジャッキブラケットが、ジャッキの押上げ部を受ける底板部と、該底板部から上方へ折り曲げ形成された縦板部と、上記底板部よりも上方に設けられ、縦板部同士を接続しこれら縦板部とともに上下方向を軸方向とする筒部を形成している一対の側板部と、底板部がジャッキの押上げ部によって上方へ押圧された状態で底板部および側板部間に介在する突っ張り部と、を備え、上記底板部、縦板部、側板部および突っ張り部が、単一の板材から成形された本体を構成しているものである。
つまり、上記特許文献1に開示されたジャッキブラケットは、単一の板材から形成された一体物のジャッキブラケットである。
ところで、近年においては、フロア高さ、詳しくは、スペアタイヤパンの底面の地上からの高さが異なる車両において、リヤエンドパネル後面に配設されるジャッキブラケットの共用化を図り、当該ジャッキブラケットを共通部品で形成したいというニーズがあるが、上記特許文献1に開示された従来構造のジャッキブラケットにおいては斯る要請に対応することができない。
特開2009−29336号公報
これに対して、ジャッキブラケットを、重ね合わせ接合される上側部材と下側部材との上下の2分割体で構成することにより、車体形状に応じて上側部材と下側部材の重ね代を調節してジャッキブラケットの上下方向の長さを可変とすることができる。
しかしながら、上述のように上下の2分割体とした場合に、分割部における強度が低下するという問題が発生することが判明した。
そこで、この発明は、ジャッキブラケットの分割部における強度を確保することができる車両の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の後部車体構造は、車両後部に形成された荷室と、該荷室の後部壁面を構成するリヤエンドパネルとを備え、上記リヤエンドパネルの後側面に車両上下方向に延びるジャッキブラケットが配設された車両の後部車体構造であって、上記ジャッキブラケットは、その上側を構成し、上記リヤエンドパネルと接合される上側部材と、上記ジャッキブラケットの下側を構成し、上記上側部材と車両前後方向に重ね合わせ接合されると共に上記リヤエンドパネルと接合される下側部材とを有し、上記上側部材と上記下側部材とを接合する第1接合部と、上記下側部材と上記リヤエンドパネルとを接合する第2接合部とが、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けられ、上記上側部材は、車両後側に突出する断面略ハット形状であり、上記下側部材は、その上部が上記上側部材の形状に沿った断面略ハット形状であり、その下部は、車幅方向の中央部が車両前側に突出し、該中央部の両側が車両後側に突出する断面略W字形状であり、上記下側部材の上部の断面略ハット形状の後面に上記第1接合部が設けられ、上記下側部材の下部の断面略W字形状の中央部に上記第2接合部が設けられたものである。
上記構成によれば、ジャッキブラケットを、重ね合わせ接合される上側部材と下側部材との上下の2分割体で構成し、車体形状に応じて上側部材と下側部材の重ね代を調節してジャッキブラケットの上下方向の長さを可変とすることができる。
このため、車体形状を問わずジャッキブラケットを上側部材と下側部材との共通部品で構成することができ、部品共通化を達成することができる。
しかも、上述の第1接合部と第2接合部とを、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けたので、ジャッキブラケットの分割部(重ね合わせ部分近傍)における強度(特に、下側部材の上下方向および前後方向の強度)を確保することができる。
特に、上記上側部材は、車両後側に突出する断面略ハット形状であり、上記下側部材は、その上部が上記上側部材の形状に沿った断面略ハット形状であり、その下部は、車幅方向の中央部が車両前側に突出し、該中央部の両側が車両後側に突出する断面略W字形状であり、上記下側部材の上部の断面略ハット形状の後面に上記第1接合部が設けられ、上記下側部材の下部の断面略W字形状の中央部に上記第2接合部が設けられたものであって、下側部材の下部の断面略W字形状により、ジャッキ当て部(下側部材の下端部)の強度確保を図ると共に、下側部材の上下方向の断面形状を、その上側部ほど中央部を後方側(つまり、上側部材の断面略ハット形状の後面側)にオフセットさせて上側部材の断面略ハット形状の後面と接合すべく変化させることにより、上述の第1接合部と上述の第2接合部とが車両上下方向および車両前後方向にオフセットした構造を簡単に実現することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1接合部が車幅方向の複数箇所に設けられ、上記複数の第1接合部間において、上記上側部材と下側部材とが離間する離間部を形成したものである。
上記構成によれば、上述の複数の第1接合部間に離間部を形成したので、電着塗装時に上側部材と下側部材との重ね合わせ部分にエアポケットが発生するのを防止することができ、電着液が流れやすくなり、当該電着液の付き回り性向上を図ることができる。
この発明によれば、上記ジャッキブラケットは、その上側を構成し、上記リヤエンドパネルと接合される上側部材と、上記ジャッキブラケットの下側を構成し、上記上側部材と車両前後方向に重ね合わせ接合されると共に上記リヤエンドパネルと接合される下側部材とを有し、上記上側部材と上記下側部材とを接合する第1接合部と、上記下側部材と上記リヤエンドパネルとを接合する第2接合部とが、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けられたものであるから、ジャッキブラケットの上下方向の長さが可変であり、車体形状を問わず、ジャッキブラケットを構成する部品の共通化が可能でありながら、ジャッキブラケットの分割部(重ね合わせ部分近傍)における強度(特に、下側部材の上下方向および前後方向の強度)を確保することができる効果がある。
本発明の車両の後部車体構造を車両後方側から見た状態で示す斜視図 図1の要部拡大斜視図 図2のX−X線矢視断面図 ジャッキブラケットの斜視図 (A)は図4のA−A線矢視断面図、(B)は図4のB−B線矢視断面図 ジャッキブラケットの正面図 ジャッキブラケットの背面図 下側部材の斜視図 ジャッキブラケットの上下方向の長さを短く調節した時の側面図
ジャッキブラケットの上下方向の長さが可変であり、車体形状を問わず、ジャッキブラケットを構成する部品の共通化が可能でありながら、ジャッキブラケットの分割部における強度(特に、上下方向および前後方向の強度)を確保するという目的を、車両後部に形成された荷室と、該荷室の後部壁面を構成するリヤエンドパネルとを備え、上記リヤエンドパネルの後側面に車両上下方向に延びるジャッキブラケットが配設された車両の後部車体構造において、上記ジャッキブラケットは、その上側を構成し、上記リヤエンドパネルと接合される上側部材と、上記ジャッキブラケットの下側を構成し、上記上側部材と車両前後方向に重ね合わせ接合されると共に上記リヤエンドパネルと接合される下側部材とを有し、上記上側部材と上記下側部材とを接合する第1接合部と、上記下側部材と上記リヤエンドパネルとを接合する第2接合部とが、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けられ、上記上側部材は、車両後側に突出する断面略ハット形状であり、上記下側部材は、その上部が上記上側部材の形状に沿った断面略ハット形状であり、その下部は、車幅方向の中央部が車両前側に突出し、該中央部の両側が車両後側に突出する断面略W字形状であり、上記下側部材の上部の断面略ハット形状の後面に上記第1接合部が設けられ、上記下側部材の下部の断面略W字形状の中央部に上記第2接合部が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面では車両の後部車体構造を示し、図1は当該後部車体構造を車両後方側から見た状態で示す斜視図、図2は図1の要部拡大斜視図、図3は図2のX−X線矢視断面図である。
図1,図3において、車両後部に形成された荷室1の底面を形成するフロアパネルとしてのリヤフロアパン2(但し、図3においてはリヤフロアパン2に段下げ形成されたスペアタイヤパンを示す)を設け、このリヤフロアパン2の下部左右両サイドには、図1に示すようにリヤサイドフレーム3,3を設けている。
このリヤサイドフレーム3はリヤフロアパン2の下部に沿って車両の前後方向に延びており、リヤフロアパン2とリヤサイドフレーム3との間には、車両の前後方向に延びるリヤサイド閉断面が形成されている。
上述のリヤサイドフレーム3の後端部にはセットプレート4が取付けられており、このセットプレート4の後面には車両後方へ突出する衝突エネルギ吸収部材としてのクラッシュカン(図示せず)が設けられる。
図1に示すように、上述のリヤサイドフレーム3の前端部に連続して、車両の前方に延びるサイドシルアウタ5を設けている。このサイドシルアウタ5は、図示しないサイドシルインナと接合固定されて車両の前後方向に延びるサイドシルを構成するものであって、サイドシルアウタ5とサイドシルインナとの間には、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面が形成されている。
また、上述のサイドシルアウタ5内には、サイドシル閉断面を前後方向に仕切る複数の節部材6,7が車両前後方向に離間して取付けられている。
さらに、上述のサイドシルアウタ5の前後方向中間部と、図示しないルーフサイドレールの前後方向中間部との間を上下方向に連結するセンタピラーアウタ8を設けている。このセンタピラーアウタ8は、図示しないセンタピラーインナと接合固定されて車両の上下方向に延びるセンタピラーを構成するものであって、センタピラーアウタ8とセンタピラーインナとの間には、車両の上下方向に延びるセンタピラー閉断面が形成されている。
図1に示すように、後席乗員乗降用のリヤドア開口部9の直後部には、荷室1内に膨出するホイールハウス10が設けられている。このホイールハウス10の車内側壁面にはブレース材11が接合固定されており、該ブレース材11は断面略ハット形状に形成されていて、該ブレース材11とホイールハウス10の車内側壁面との間には、上下方向に延びる閉断面が形成されると共に、該ブレース材11の下部は、リヤフロアパン2を介して上述のリヤサイドフレーム3に接続されており、このブレース材11でホイールハウス10の内倒れを防止すべく構成している。
図1〜図3に示すように、上述の荷室1の後部壁面を構成するリヤエンドパネル12を設けている。
このリヤエンドパネル12は、図3に示すように、上下方向に延びる縦壁部12aと、この縦壁部12aの上端から後方かつ上方へ延出された延出部12bと、この延出部12bの後端から上方に立上がる上壁部12cと、この上壁部12cの上端に前低後高形状に屈曲形成されたフランジ部12dと、を一体形成したものである。
上述のリヤエンドパネル12の上部荷室側にはリヤエンドメンバ13を接合固定して、該リヤエンドメンバ13とリヤエンドパネル12との間には、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面14を形成している。
図3に示すように、上述のリヤエンドメンバ13は、リヤエンドパネル12のフランジ部12dに接合固定される前低後高形状の上側フランジ部13aと、この上側フランジ部13aから車両前方側に延びる上壁部13bと、この上壁部13bの前端から下方に延びる下壁部13cと、この下壁部13cに連続し、かつ後方にオフセットして下方に延びると共に、リヤエンドパネル12の縦壁部12a上側荷室面に接合固定される下側フランジ部13dと、を一体形成したものである。
そして、上述のリヤエンドパネル12のフランジ部12dと、リヤエンドメンバ13の上側フランジ部13aとの接合端部を、後部荷室開口15に設定している。
図1〜図3に示すように、上述のリヤエンドパネル12の後側面における車幅方向中央部には、上側部材としてのアッパブラケット16と、下側部材としてのロアブラケット17とから成り車両上下方向に延びるジャッキブラケット18が配設されている。
上述のジャッキブラケット18におけるアッパブラケット16の上部後面には、図2に示すように、ナンバプレート締結用のブラケット19が連結固定されている。このブラケット19は基部19aと、該基部19aの車幅方向両端部から斜め後方に延びる支持脚部19b,19bと、これら各支持脚部19b,19bの後端から車幅方向外方に延びるプレート取付け座部19c,19cと、を有し、平面視で略ハット形状に形成されている。
図1,図2に示すように、上述のジャッキブラケット18の配設位置から車幅方向左右に離間した両部位には、リヤエンドパネル12の後側面に、リヤバンパフェース取付け用のブラケット20,20を連結固定している。
これら各ブラケット20,20は、リヤエンドパネル12に固定される縦面部20aと、この縦面部20aの下端から車両後方に延び、クリップを用いてリヤバンパフェースの下部を締結する水平部20bとを、側面視でL字状に一体形成したものである。
図4はジャッキブラケット18を車両左側前方から見た状態で示す斜視図、図5の(A)は図4のA−A線矢視断面図、図5の(B)は図4のB−B線矢視断面図、図6はジャッキブラケットの正面図、図7はジャッキブラケットの背面図、図8は下側部材であるロアブラケットの斜視図である。
図2,図3,図4に示すように、上述のジャッキブラケット18は、その上側を構成し、上記リヤエンドパネル12の縦壁部12a後面と接合されるアッパブラケット16と、上記ジャッキブラケット18の下側を構成し、上述のアッパブラケット16と車両前後方向に重ね合わせ接合されると共に、上述のリヤエンドパネル12の縦壁部12a後面と接合されるロアブラケット17とを有している。
つまり、上述のジャッキブラケット18を、重ね合わせ接合されるアッパブラケット16とロアブラケット17との上下の2分割体で構成したものである。
図4〜図7に示すように、上述のアッパブラケット16は車両後側に突出する断面略ハット形状に形成されている。
すなわち、このアッパブラケット16は図5の(A)に断面図で示すように、車両後側に位置する後壁部16aと、この後壁部16aの車幅方向両端部から斜め前方に延びる左右の側壁部16b,16bと、これら側壁部16b,16bの前端部から車幅方向外方に延びる左右のフランジ部16c,16cと、を一体形成して、平面視における断面形状を略ハット形状と成したものである。
また、図4,図6,図7に示すように、上述のアッパブラケット16における左右のフランジ部16c,16cの上端寄りの位置と、上下方向中間部とには、車幅方向に延びる上側段差部16d,16dと下側段差部16e,16eとを形成して、上下の段差部16d,16e間のフランジ部16cを、他のフランジ部16cに対して若干車両前方側に位置させている。
さらに、図2,図3,図7に示すように、アッパブラケット16の後壁部16aの下端部車幅方向中央には、後述する第2接合部SW2形成時(図3,図9参照)に、図示しないスポット溶接ガンを配設するための切欠き部16fを形成している。
図4〜図8に示すように、上述のロアブラケット17は、その上部が上記アッパブラケット16の形状に沿った断面略ハット形状であり、その下部は車幅方向の中央部17aが車両前側に突出し、該中央部17aの両側が車両後側に突出する断面略W字形状に形成されている。
すなわち、このロアブラケット17の下部は図5の(B)に断面図で示すように、車両前側に位置する中央部17aの車幅方向両端から、内側壁部17bと外側壁部17cとを備えた凸部17dを車両後側に突出形成し、左右の外側壁部17cの前端から車幅方向外方に延びるフランジ部17e,17eを一体形成して、平面視における断面形状を略W字形状と成したものである。
また、図4に示すように、上述のロアブラケット17の上下方向の中間位置から上端にかけて、左右の外側壁部17c,17cと、左右のフランジ部17e,17eとはそのまま上方に延ばす一方で、内側壁部17bの前後方向の長さを漸次短縮して、ロアブラケット17上端部近傍で内側壁部17bをなくすと共に、中央部17aを次第にアッパブラケット16の後壁部16aに近づけてロアブラケット17上端部では、図5の(A)に断面図で示すように、左右の外側壁部17c,17cの後端部間に、アッパブラケット16の後壁部16a前面に一致する後壁部17f、すなわち、アッパブラケット16の断面略ハット形状の後面と接合される後壁部17fを形成し、ロアブラケット17上部の平面視における断面形状を略ハット形状と成したものである。
図3,図4,図5に示すように、アッパブラケット16とロアブラケット17とは複数箇所の第1接合部SW1,SW1でスポット溶接固定されている。
図4に示すように、この実施例では、ロアブラケット17の上部の断面略ハット形状の後面である後壁部17fと、アッパブラケット16の対応部位における後壁部16aとに上述の第1接合部SW1,SW1が、車幅方向に離間して合計2つ設けられている。
また、図3,図4に示すように、ロアブラケット17とリヤエンドパネル12とは第2接合部SW2でスポット溶接固定されている。この実施例では、図4に示すように、ロアブラケット17の断面略W字形状の中央部17aに上記第2接合部SW2が設けられており、図3に示すように、ロアブラケット17の中央部17aと、リヤエンドパネル12と、リヤフロアパン2の後端折曲げ部2aと、が3枚重ね合わせた状態で上記第2接合部SW2により接合固定されている。
そして、図3に示すように、アッパブラケット16とロアブラケット17とを接合する第1接合部SW1と、ロアブラケット17とリヤエンドパネル12とを接合する第2接合部SW2とが、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けられており、アッパブラケット16とロアブラケット17との2分割体で構成したジャッキブラケット18の分割部(重ね合わせ部分近傍)におけるロアブラケット17の上下方向および前後方向の強度を確保すべく構成している。
図4に示すように、アッパブラケット16とロアブラケット17とは、上述の第1接合部SW1以外にも、第3接合部SW3でも接合されている。すなわち、アッパブラケット16における左右のフランジ部16c,16cの下部と、ロアブラケット17における左右のフランジ部17e,17eの上部とを、合計4箇所の第3接合部SW3にてスポット溶接固定している。
このように、第3接合部SW3が車幅方向にオフセットした位置に設けられているため、ジャッキブラケット18の分割部(重ね合わせ部分近傍)における車幅方向の強度も確保でき、より一層ジャッキブラケット18の分割部(重ね合わせ部分近傍)の強度を高めることができる。
また、図4に示すように、ジャッキブラケット18とリヤエンドパネル12とは、ロアブラケット17の第2接合部SW2以外にも、第4接合部SW4でも接合されている。すなわち、アッパブラケット16における上下の段差部16d,16e間の左右のフランジ部16c,16cとリヤエンドパネル12の対向部とを、合計4箇所の第4接合部SW4にてスポット溶接固定している。
さらに、図4および図5の(A)に示すように、車幅方向に間隔を隔てて設けられた2つの第1接合部SW1,SW1間において、アッパブラケット16とロアブラケット17とが離間する離間部21を形成している。
この実施例では、ロアブラケット17における後壁部17fと、中央部17aがアッパブラケット16の後壁部16aに漸次接近するスラント部との間に、車両前方側へ突出して上下方向に延びる突出部22を形成し、この突出部22により、ロアブラケット17がアッパブラケット16から離間する離間部21を形成している。
そして、上述の離間部21により、電着塗装時にアッパブラケット16とロアブラケット17との重ね合わせ部分にエアポケットが発生するのを防止し、電着液を流れやすくして、当該電着液の付き回り性向上を図るように構成している。
この実施例では、上述の離間部21のみならず、図5の(A)に示すように、アッパブラケット16の側壁部16bと、ロアブラケット17の外側壁部17cとの間にも、離間部23,23を形成しており、この離間部23においても、エアポケット発生を防止し、電着液の付き回り性向上を図るように構成している。
ところで、図3に示すジャッキブラケット18はアッパブラケット16とロアブラケット17の重ね代がOR1であり、両ブラケット16,17によるジャッキブラケット18の上下方向の長さがH2であるが、このジャッキブラケット18の上下方向の長さを短くする場合には、図9に示すように、アッパブラケット16とロアブラケット17の重ね代OR2を大きくすると(OR2>OR1)、ジャッキブラケット18の上下方向の長さH1を短く(H1<H2)することができる。ここで、図3に示す状態から図9に示すように、ジャッキブラケット18の上下方向の長さを短くする時、アッパブラケット16に設けた下側段差部16eをロアブラケット17上端の位置決め手段として有効利用することができる。
つまり、ジャッキブラケット18を、重ね合わせ接合されるアッパブラケット16とロアブラケット17との上下の2分割体で構成し、車体形状に応じてアッパブラケット16とロアブラケット17との重ね代を調整すると、ジャッキブラケット18の上下方向の長さを可変とすることができ、これにより、車体形状を問わずジャッキブラケット18をアッパブラケット16とロアブラケット17との共通部品で構成することができ、部品共通化を達成することができるものである。
なお、車両のジャッキアップ時には、図3,図9に仮想線で示すジャッキ30の押上げ部31を、ジャッキブラケット18の下端であるロアブラケット17の剛性が高い断面略W字形状の下端部に当接して、車両をジャッキアップする。
この際、ジャッキブラケット18には、車両上下方向の荷重のみならず車両前後方向にも荷重が付加されるが、上述の第1接合部SW1と第2接合部SW2とを、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けたので、ジャッキブラケット18の分割部における上下方向、前後方向の強度を確保して、その耐久性向上を図ることができる。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両の後部車体構造は、車両後部に形成された荷室1と、該荷室1の後部壁面を構成するリヤエンドパネル12とを備え、上記リヤエンドパネル12の後側面に車両上下方向に延びるジャッキブラケット18が配設された車両の後部車体構造であって、上記ジャッキブラケット18は、その上側を構成し、上記リヤエンドパネル12と接合される上側部材(アッパブラケット16参照)と、上記ジャッキブラケット18の下側を構成し、上記上側部材(アッパブラケット16)と車両前後方向に重ね合わせ接合されると共に上記リヤエンドパネル12と接合される下側部材(ロアブラケット17参照)とを有し、上記上側部材(アッパブラケット16)と上記下側部材(ロアブラケット17)とを接合する第1接合部SW1と、上記下側部材(ロアブラケット17)と上記リヤエンドパネル12とを接合する第2接合部SW2とが、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けられたものである(図3,図4,図9参照)。
この構成によれば、ジャッキブラケット18を、重ね合わせ接合される上側部材(アッパブラケット16)と下側部材(ロアブラケット17)との上下の2分割体で構成し、車体形状に応じて上側部材(アッパブラケット16)と下側部材(ロアブラケット17)の重ね代を調節してジャッキブラケット18の上下方向の長さを可変とすることができる。
このため、車体形状を問わずジャッキブラケット18を上側部材(アッパブラケット16)と下側部材(ロアブラケット17)との共通部品で構成することができ、部品共通化を達成することができる。
しかも、上述の第1接合部SW1と第2接合部SW2とを、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けたので、ジャッキブラケット18の分割部(重ね合わせ部分近傍)における強度(特に、下側部材としてのロアブラケット17の上下方向および前後方向の強度)を確保することができる。
また、上記上側部材(アッパブラケット16)は、車両後側に突出する断面略ハット形状であり、上記下側部材(ロアブラケット17)は、その上部が上記上側部材(アッパブラケット16)の形状に沿った断面略ハット形状であり、その下部は車幅方向の中央部17aが車両前側に突出し、該中央部17aの両側が車両後側に突出する断面略W字形状であり、上記下側部材(ロアブラケット17)の上部の断面略ハット形状の後面に上記第1接合部SW1が設けられ、上記下側部材(ロアブラケット17)の下部の断面略W字形状の中央部17aに上記第2接合部SW2が設けられたものである(図4,図5参照)。
この構成によれば、下側部材(ロアブラケット17)の下部の断面略W字形状により、ジャッキ当て部(下側部材の下端部)の強度確保を図ると共に、下側部材(ロアブラケット17)の上下方向の断面形状を、その上側部ほど中央部17aを後方側(つまり、上側部材の断面略ハット形状の後面側)にオフセットさせて上側部材(アッパブラケット16)の断面略ハット形状の後面と接合すべく変化させることにより、上述の第1接合部SW1と上述の第2接合部SW2とが車両上下方向および車両前後方向にオフセットした構造を簡単に実現することができる。
さらに、上記第1接合部SW1が車幅方向の複数箇所に設けられ、上記複数の第1接合部SW1,SW1間において、上記上側部材(アッパブラケット16)と下側部材(ロアブラケット17)とが離間する離間部21を形成したものである(図4,図5参照)。
この構成によれば、上述の複数の第1接合部SW1,SW1間に離間部21を形成したので、電着塗装時に上側部材(アッパブラケット16)と下側部材(ロアブラケット17)との重ね合わせ部分にエアポケットが発生するのを防止することができ、電着液が流れやすくなり、当該電着液の付き回り性向上を図ることができる。
加えて、上記実施例で開示したように、リヤエンドパネル12の後面にナンバプレート締結用のブラケット19を設ける場合、上記リヤエンドパネル12の後面に断面略ハット形状のアッパブラケット16(上側部材)を介して当該ブラケット19を取付けることで、このブラケット19はその上下方向の曲げに対しても強くなる。つまり、上述のアッパブラケット16をナンバプレート締結用のブラケット19の剛性補強用としても有効利用することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の上側部材は、実施例のアッパブラケット16に対応し、
以下同様に、
下側部材は、ロアブラケット17に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、車両後部に形成された荷室と、該荷室の後部壁面を構成するリヤエンドパネルとを備え、上記リヤエンドパネルの後側面に車両上下方向に延びるジャッキブラケットが配設された車両の後部車体構造について有用である。
1…荷室
12…リヤエンドパネル
16…アッパブラケット(上側部材)
17…ロアブラケット(下側部材)
17a…中央部
18…ジャッキブラケット
21…離間部
SW1…第1接合部
SW2…第2接合部

Claims (2)

  1. 車両後部に形成された荷室と、該荷室の後部壁面を構成するリヤエンドパネルとを備え、
    上記リヤエンドパネルの後側面に車両上下方向に延びるジャッキブラケットが配設された車両の後部車体構造であって、
    上記ジャッキブラケットは、その上側を構成し、上記リヤエンドパネルと接合される上側部材と、
    上記ジャッキブラケットの下側を構成し、上記上側部材と車両前後方向に重ね合わせ接合されると共に
    上記リヤエンドパネルと接合される下側部材とを有し、
    上記上側部材と上記下側部材とを接合する第1接合部と、上記下側部材と上記リヤエンドパネルとを接合する第2接合部とが、車両上下方向および車両前後方向にオフセットした位置に設けられ
    上記上側部材は、車両後側に突出する断面略ハット形状であり、
    上記下側部材は、その上部が上記上側部材の形状に沿った断面略ハット形状であり、
    その下部は、車幅方向の中央部が車両前側に突出し、該中央部の両側が車両後側に突出する断面略W字形状であり、
    上記下側部材の上部の断面略ハット形状の後面に上記第1接合部が設けられ、
    上記下側部材の下部の断面略W字形状の中央部に上記第2接合部が設けられた
    車両の後部車体構造。
  2. 上記第1接合部が車幅方向の複数箇所に設けられ、
    上記複数の第1接合部間において、上記上側部材と下側部材とが離間する離間部を形成した
    請求項1記載の車両の後部車体構造。
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