JP6959432B2 - インバータ装置およびインバータ装置の制御方法 - Google Patents

インバータ装置およびインバータ装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、インバータ装置およびインバータ装置の制御方法に関する。さらに詳細には、本発明は、共振負荷に接続して用いるインバータ装置およびインバータ装置の制御方法に関する。
一般に、誘導加熱回路などのような共振負荷に接続する電源装置として、インバータ装置が知られている。
従来、こうしたインバータ装置においては、インバータ回路を有するインバータ部を制御するインバータ制御部として、位相同期(PLL:Phase Locked Loop)回路により構成されるインバータ制御部が用いられており、このインバータ制御部によりインバータ部が制御されていた。
図1(a)(b)を参照しながら、PLL回路を用いたインバータ制御部により制御される従来より公知のインバータ装置について説明する。
なお、図1(a)には、PLL回路を用いたインバータ制御部により制御されるとともに共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図が示されている。
また、図1(b)には、図1(a)に示すインバータ装置におけるインバータ制御部の詳細な構成説明図があらわされている。
図1(a)に示すように、インバータ装置100は、交流(AC)電源102から供給される交流電圧を所望の電圧の高周波交流電圧に変換して、誘導加熱回路などのような共振負荷200へ供給するものである。
なお、交流電源102としては、例えば、商用交流電源を用いることができ、その場合には、インバータ装置100は、商用交流電圧を高周波交流電圧に変換して共振負荷200へ供給する。
より詳細には、インバータ装置100は、交流電源102から供給される交流電圧を入力して直流(DC)電圧に変換して出力するコンバータ回路を有するコンバータ部104と、コンバータ部104から出力された直流電圧を入力して高周波交流電圧に逆変換して出力するインバータ回路を有するインバータ部106と、インバータ部106からの出力(ここで、インバータ部106からの「出力」とは、インバータ部106から出力される電圧たる「出力電圧Vh」、または、インバータ部106から出力される電流たる「出力電流Ih」、または、インバータ部106から出力される電力たる「出力電力」である。)を検出してその検出結果を出力センサー信号として出力する出力センサー108と、外部からインバータ部106の出力を設定する信号たる出力設定信号と出力センサー108から出力された出力センサー信号とに基づいてコンバータ部104が変換する直流電圧をフィードバック制御するコンバータ制御部110と、出力センサー108から出力された出力センサー信号に基づいてインバータ部106の動作をフィードバック制御するPLL回路112a(図1(b)を参照する。)を有するインバータ制御部112とを有して構成されている。
なお、コンバータ部104のコンバータ回路は、例えば、サイリスタ整流回路やチョッパ回路などにより構成される。
ここで、図1(b)には、インバータ制御部112の詳細な構成が示されている。インバータ制御部112においては、PLL回路112aに入力された出力センサー信号に応じて、PLL回路112aがインバータ部106を駆動するインバータ駆動信号である矩形波インバータ駆動信号Q、NQを出力する。
なお、本明細書および本特許請求の範囲においては、「矩形波インバータ駆動信号Q、NQ」について、単に「インバータ駆動信号」と適宜に称する。
以上の構成において、インバータ装置100においては、商用交流電源などの交流電源102から、交流電圧がコンバータ部104に入力される。交流電源102から交流電圧を入力されたコンバータ部104は、コンバータ制御部110からの制御信号により直流電圧を可変制御して、インバータ部106へ出力する。
インバータ部106は、コンバータ部104から出力されて入力した直流電圧を、インバータ回路を構成するトランジスタのON(オン)/OFF(オフ)のスイッチング動作により高周波電圧に変換して出力する。
インバータ装置100におけるインバータ部106の出力段には、上記したように出力センサー108が設けられており、出力センサー108はインバータ部106からの出力(出力電圧Vhまたは出力電流Ihまたは出力電力である。)を検出して、その検出結果を出力センサー信号としてコンバータ制御部110とインバータ制御部112とへ出力する。
コンバータ制御部110は、インバータ部106の出力を出力設定信号により指示された設定レベルにするように、コンバータ部104の出力である直流電圧値を可変する制御を行う。
ここで、インバータ制御部112は、PLL回路112aにより、インバータ部106の出力の周波数が共振負荷200の共振周波数となるように自動制御する。
ところで、共振負荷に接続するインバータ装置においては、高周波電圧と高周波電流との位相制御を用いた出力制御回路に関して、上記した従来のインバータ装置100において示した構成の他にいくつかの手法が用いられている。
しかしながら、従来より用いられているいずれの手法においても、出力制御を行うとインバータ部の出力の周波数が共振周波数からずれていく特性となり、実用上の課題となっていたという問題点があった。
一方、低電力機器に用いるインバータ装置においては、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)制御方式による出力制御も用いられている。
ここで、図2には、PWM制御方式により出力制御が行われるとともに共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図が示されている。
なお、以下の説明においては、図1(a)(b)を参照しながら説明した構成ならびに作用と同一あるいは相当する構成ならびに作用については、図1(a)(b)において用いた符号と同一の符号をそれぞれ付して示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は省略する。
図2に示すように、インバータ装置300は、交流電源102から供給される交流電圧を所望の電圧の高周波交流電圧に変換して、誘導加熱回路などのような共振負荷200へ供給するものである。
なお、交流電源102としては、上記したインバータ装置100と同様に、例えば、商用交流電源を用いることができ、その場合には、インバータ装置10は、商用交流電圧を高周波交流電圧に変換して共振負荷200へ供給する。
より詳細には、インバータ装置300は、交流電源102から供給される交流電圧を入力してダイオードによる整流により直流電圧に変換して出力するコンバータ部302と、コンバータ部302から出力された直流電圧を入力して高周波交流電圧に逆変換して出力するインバータ回路を有するインバータ部106と、インバータ部106からの出力(ここで、インバータ部106からの「出力」とは、インバータ部106から出力される電圧たる「出力電圧Vh」、または、インバータ部106から出力される電流たる「出力電流Ih」、または、インバータ部106から出力される電力たる「出力電力」である。)を検出してその検出結果を出力センサー信号として出力する出力センサー108と、外部からインバータ部106の出力を設定する信号たる出力設定信号と出力センサー108から出力された出力センサー信号とに基づいてインバータ部106をフィードバック制御するPWM制御部304とを有して構成されている。
以上の構成において、図3(a)(b)(c)に模式的に示す波形図を参照しながら、インバータ装置300の動作について説明する。
ここで、図3(a)(b)(c)において、
波形A:インバータ部106の出力(出力電圧Vhまたは出力電流Ih)
波形B:インバータ部106の出力(出力電圧Vhまたは出力電流Ih)
波形C:インバータ部106の出力(出力電圧Vhまたは出力電流Ih)
T:インバータ部106の出力(出力電圧Vhまたは出力電流Ih)の基本波成分の1周期
T/4:インバータ部106の出力(出力電圧Vhまたは出力電流Ih)の基本波成分の1/4周期
tw:インバータ駆動信号のパルス幅
である。
インバータ装置300においては、PWM制御部304のPWM制御により駆動開始時(スタート時)はパルス幅twの狭いインバータ駆動信号(矩形波インバータ駆動信号Q、NQ)により共振周波数近傍で駆動させ(図3(a))、インバータ部106の出力を可変制御するにはPWM制御部304のPWM制御によりパルス幅twを可変させて、インバータ部106の出力を可変制御する。
例えば、インバータ部106の出力を上昇するには、図3(b)ならびに図3(c)に示すように、PWM制御部304のPWM制御によりパルス幅twを広げることになる。
即ち、従来のインバータ装置300においては、PWM制御部304のPWM制御により、スタート時からPLL回路などを用いて共振周波数近傍で駆動を制御され、その周波数帯でPWM制御を行っていた。
このため、従来のインバータ装置300は、共振周波数が変動する負荷への追尾特性に劣るという問題点があった。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術における種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、出力制御を行ってもインバータ部の出力の周波数が共振周波数からずれることがなく、また、共振周波数が変動する負荷への追尾特性を改善したインバータ装置およびインバータ装置の制御方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、共振負荷に接続してPWM制御される電圧形インバータであるインバータ装置において、共振周波数周期より短いパルス幅(例えば、後述する「最低パルス幅」である。)のパルス信号(本明細書および本特許請求の範囲においては、「共振周波数周期より短いパルス幅のパルス信号」を「狭幅パルス信号」と適宜に称する。)をインバータ駆動信号として用いて、共振周波数より離れた周波数を起点としてインバータ部の駆動を開始し、周波数制御によりインバータ駆動信号を共振周波数または共振周波数近傍まで周波数シフトさせて、インバータ駆動信号の周波数が共振周波数と略一致するように制御したものである。
そして、本発明は、上記によりインバータ駆動信号の周波数が共振周波数と略一致するように制御した後に、PWM制御によりインバータ駆動信号のパルス幅を広くすることにより、インバータ部の出力(出力電圧または出力電流または出力電力である。)が予め設定された値となるように制御したものである。
従って、本発明によれば、出力制御を行ってもインバータ部の出力の周波数が共振周波数からずれることがなく、また、共振周波数が変動する負荷への追尾特性を改善することができるようになる。
つまり、本発明においては、インバータ駆動信号の駆動開始時の周波数を共振周波数から離すとともに、当該駆動開始の後にインバータ駆動信号の周波数が共振周波数となるように意図的に周波数シフトすることによって、共振負荷側の共振周波数がいかようにずれても、当該周波数シフトにより自動で共振周波数を探し当てることが可能となる。
ここで、インバータ駆動信号の周波数を周波数シフトする領域(本明細書および本特許請求の範囲においては、「インバータ駆動信号の周波数を周波数シフトする領域」を「周波数シフト領域」と適宜に称する。)は、インバータ回路に最適なダイオード逆回復特性を考慮した誘導性領域に決定することが好ましい。
換言すれば、共振周波数より離れた周波数の起点は、周波数シフト領域がインバータ回路のダイオード逆回復特性に基づく誘導性領域となるように決定することが好ましい。
即ち、本発明によるインバータ装置は、共振負荷に接続してPWM制御される電圧形インバータであるインバータ装置において、共振負荷に接続されてインバータ駆動信号により駆動されるインバータ部と、上記インバータ部の動作を制御する制御手段とを有し、上記制御手段は、上記共振負荷の共振周波数の周期より短いパルス幅のパルス信号を上記インバータ駆動信号として、上記共振周波数より離れた周波数を起点として上記インバータ部の駆動を開始した後に、上記インバータ駆動信号の周波数を上記共振周波数または上記共振周波数近傍まで周波数シフトさせて、上記インバータ駆動信号の周波数が上記共振周波数と略一致するように制御するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記短いパルス幅は、上記インバータ部の出力が外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値となるパルス幅であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記起点は、上記周波数シフトする領域が上記インバータ部を構成するインバータ回路のダイオード逆回復特性に基づく誘導性領域となるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記共振負荷は、並列共振負荷であり、上記起点は、上記共振周波数より低い周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記インバータ部の出力段にインダクタを接続したものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記制御部は、上記インダクタによる電圧位相の遅れを補正する遅れ補正手段を有するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記共振負荷は、直列共振負荷であり、上記起点は、上記共振周波数より高い周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記制御部は、上記インバータ部の回路遅れを補正する遅れ補正手段を有するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記共振負荷は直列共振負荷であり、上記インバータ部は、インバータスイッチング素子におけるフリーホイールダイオードとしてSiCダイオードを用い、上記起点は、上記共振周波数より低い周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記起点は、上記共振周波数の周波数に対して5%以上離れた周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記制御部は、上記インバータ駆動信号の周波数が上記共振周波数と略一致するように制御した後に、PWM制御により上記インバータ駆動信号のパルス幅を広くするようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記制御部は、上記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルになったことを検知する最低レベル検知手段を有するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記制御部は、上記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルの周波数になったことを検知する周波数検知手段を有するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記インバータ装置の出力端子と並列共振コンデンサボックスとを空冷同軸ケーブルで接続し、上記並列共振コンデンサボックスに変流器を接続して、加熱コイルに高周波電流を伝送するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置は、上記した本発明によるインバータ装置において、上記共振負荷は、誘導加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとからなる共振回路により構成されるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、共振負荷に接続してPWM制御される電圧形インバータであるインバータ装置の制御方法において、共振負荷の共振周波数の周期より短いパルス幅のパルス信号をインバータ駆動信号として、上記共振周波数より離れた周波数を起点としてインバータ部の駆動を開始した後に、上記インバータ駆動信号の周波数を上記共振周波数または上記共振周波数近傍まで周波数シフトさせて、上記インバータ駆動信号の周波数が上記共振周波数と略一致するように制御するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記短いパルス幅は、上記インバータ部の出力が外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値となるパルス幅であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記起点は、上記周波数シフトする領域が上記インバータ部を構成するインバータ回路のダイオード逆回復特性に基づく誘導性領域となるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記共振負荷は、並列共振負荷であり、上記起点は、上記共振周波数より低い周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記インバータ部の出力段にインダクタを接続したものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記インダクタによる電圧位相の遅れを補正するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記共振負荷は、直列共振負荷であり、上記起点は、上記共振周波数より高い周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記インバータ部の回路遅れを補正するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記共振負荷は直列共振負荷であり、上記インバータ部は、インバータスイッチング素子におけるフリーホイールダイオードとしてSiCダイオードを用い、上記起点は、上記共振周波数より低い周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記起点は、上記共振周波数の周波数に対して5%以上離れた周波数であるようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記インバータ駆動信号の周波数が上記共振周波数と略一致するように制御した後に、PWM制御により上記インバータ駆動信号のパルス幅を広くするようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルになったことを検知するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルの周波数になったことを検知するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記インバータ装置の出力端子と並列共振コンデンサボックスとを空冷同軸ケーブルで接続し、上記並列共振コンデンサボックスに変流器を接続して、加熱コイルに高周波電流を伝送するようにしたものである。
また、本発明によるインバータ装置の制御方法は、上記した本発明によるインバータ装置の制御方法において、上記共振負荷は、誘導加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとからなる共振回路により構成されるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、出力制御を行ってもインバータ部の出力の周波数が共振周波数からずれることがなく、また、共振周波数が変動する負荷への追尾特性を改善することが可能になるという優れた効果を奏する。
図1(a)(b)は、PLL回路を用いて制御される従来より公知のインバータ装置の構成説明図である。より詳細には、図1(a)は、PLL回路を用いたインバータ制御部により制御されるとともに共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図である。また、図1(b)は、図1(a)に示すインバータ装置におけるインバータ制御部の詳細な構成説明図である。 図2は、PWM制御方式により出力制御が行われるとともに共振負荷に接続された従来より公知のインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図である。 図3(a)(b)(c)は、図2に示すインバータ装置における動作を示す模式的な波形図である。 図4は、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図である。より詳細には、図4は、制御部により制御されるとともに共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図である。 図5は、図4に示すインバータ装置における制御部の詳細な構成説明図である。 図6は、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図である。より詳細には、図6は、制御部により制御されるとともに並列共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図である。 図7(a)(b)(c)(d)(e)は、図6に示すインバータ装置における動作を示す模式的な波形図である。 図8は、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図である。より詳細には、図8は、制御部により制御されるとともに直列共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図である。 図9(a)(b)(c)(d)(e)は、図8に示すインバータ装置における動作を示す模式的な波形図である。 図10は、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置における制御部の構成説明図である。 図11は、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置における制御部の構成説明図である。 図12は、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図である。より詳細には、図12は、制御部により制御されるとともに直列共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成をあらわす構成説明図である。 図13は、図12に示すインバータ装置におけるインバータ部の拡大説明図である。 図14(a)は、共振負荷に接続される本発明によるインバータ装置を用いた電源構成を模式的に示す構成説明図である。また、図14(b)は、直列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置を用いた電源構成を模式的に示す構成説明図である。また、図14(c)は、並列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置を用いた電源構成を模式的に示す構成説明図である。 図15(a)(b)は、共振負荷の一例として誘導加熱用共振負荷を示す構成説明図である。より詳細には、図15(a)は、直列共振負荷の場合である誘導加熱用直列共振負荷を示す構成説明図である。図15(b)は、並列共振負荷の場合である誘導加熱用並列共振負荷を示す構成説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるインバータ装置およびインバータ装置の制御方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の「発明を実施するための形態」の項の説明においては、図1(a)(b)、図2ならびに図3(a)(b)(c)の各図を参照しながら説明した構成ならびに作用、あるいは、図4以下の各図を参照しながら説明する構成ならびに作用と同一あるいは相当する構成ならびに作用については、図1(a)(b)、図2ならびに図3(a)(b)(c)あるいは図4以下において用いた符号と同一の符号をそれぞれ付して示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は省略する。
(I)第1の実施の形態
(I−1)構成
図4には、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図があらわされている。なお、図4には、制御部により制御されるとともに共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成があらわされている。
また、図5には、図4に示すインバータ装置における制御部の詳細な構成説明図があらわされている。
これら図4ならびに図5を参照しながら、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置10について説明する。
本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置10は、共振負荷200に接続するPWM制御の電圧形インバータである。
即ち、インバータ装置10は、交流電源102から供給される交流電圧を所望の電圧の高周波交流電圧に変換して、誘導加熱回路などのような共振負荷200へ供給するものである。
なお、交流電源102としては、従来のインバータ装置100と同様に、例えば、商用交流電源を用いることができ、その場合には、インバータ装置10は、商用交流電圧を高周波交流電圧に変換して共振負荷200へ供給する。
より詳細には、インバータ装置10は、交流電源102から供給される交流電圧を入力してダイオードによる整流により直流電圧に変換して出力するコンバータ部302を備えている。
即ち、インバータ装置10のコンバータ部302は、コンバータ制御部を使用しないダイオード整流回路で構成されており、交流電源102から交流電圧が入力され、入力された交流電圧を直流電圧に変換してインバータ部106へ出力する。
インバータ部106は、コンバータ部302から出力された直流電圧を入力して高周波交流電圧に逆変換して出力する。
インバータ部106の出力段には、インバータ部106からの出力(ここで、インバータ部106からの「出力」とは、インバータ部106から出力される電圧たる「出力電圧Vh」、または、インバータ部106から出力される電流たる「出力電流Ih」、または、インバータ部106から出力される電力たる「出力電力」である。)を検出してその検出結果を出力センサー信号として出力する出力センサー108が設けられている。
インバータ装置10は、インバータ部106の動作を制御する制御手段として制御部12を備えている。
図5に示すように、制御部12は、PWM制御部12aと、周波数シフト制御部12bとを有して構成されている。
制御部12は、外部からインバータ部106の出力を設定する信号たる出力設定信号と出力センサー108から出力された出力センサー信号とに基づいて、インバータ部106をフィードバック制御する。
即ち、制御部12は、インバータ部106からの出力が出力設定信号が示す出力設定値となるように、PWM制御部12aのPWM制御により、インバータ部106を構成する電圧型インバータのトランジスタを駆動するインバータ駆動信号たる矩形波インバータ駆動信号Q、NQのパルス幅を可変して、インバータ部106で変換される高周波交流電圧の出力を可変する。
なお、インバータ部106からの出力は、出力センサー108を介して外部の共振負荷200に入力される。
(I−2)動作
以上の構成において、インバータ装置10の制御部12は、本発明の実施の関連する動作として、以下に説明する動作を行う。
即ち、インバータ装置10からの出力を開始する駆動開始時(スタート時)は、共振周波数周期より十分に短いパルス幅、例えば、外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値(出力電圧または出力電流または出力電力である。)となるパルス幅(本明細書および本特許請求においては、「外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値となるパルス幅」を「最低パルス幅」と適宜に称する。)であって、かつ、共振負荷200の共振周波数より離れた周波数を起点とした矩形波インバータ駆動信号Q、NQにより駆動開始(スタート)させる。
これによって、共振負荷200の共振周波数が変動しても、駆動開始時(スタート時)から制御部12の周波数シフト制御部12bによる矩形波インバータ駆動信号Q、NQの周波数を共振周波数へシフトする周波数シフトにより、変動する共振周波数への自動追尾が可能になる。
そして、インバータ装置10においては、制御部12のPWM制御部12aが、矩形波インバータ駆動信号Q、NQの周波数が共振周波数(共振点)または共振周波数近傍になった後に、外部からの出力設定信号が示す設定値の出力になるように、PWM制御により矩形波インバータ駆動信号Q、NQのパルス幅を広げる。
即ち、インバータ装置10は、インバータ駆動信号である矩形波インバータ駆動信号Q、NQとして、外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値(出力電圧または出力電流または出力電力である。)を出力するとともに共振周波数周期より十分に短いパルス幅(例えば、上記した最低パルス幅である。)のパルス信号(狭幅パルス信号)を用い、その狭幅パルス信号を共振周波数より離れた周波数を起点にスタートさせてから共振周波数または共振周波数近傍まで周波数をシフトさせた後に、周波数制御により共振周波数に制御する。
その後に、インバータ装置10は、PWM制御により狭幅パルス信号のパルス幅を広くして、外部からの出力設定信号が示す設定値の出力(出力電圧または出力電流または出力電力である。)になるようにする。
(I−3)作用効果
従って、上記において説明したインバータ装置10によれば、出力制御を行ってもインバータ部の出力の周波数が共振周波数からずれることがなく、また、共振周波数が変動する負荷への追尾特性を改善することができる。
また、上記において説明したインバータ装置10においては、インバータ部106において出力制御ができるため、従来の技術のようにコンバータ部のコンバータ回路としてサイリスタ整流回路やチョッパ回路を使用することがない。
このため、インバータ装置10は、サイリスタ整流回路やチョッパ回路を使用する従来の技術と比較すると、電源力率の改善、出力応答速度の大幅な改善(本願発明者の実験によれば、応答速度は、従来の技術における100msから10msに大幅に改善された。)、部品点数の大幅削減によるコスト低減ならびに信頼性向上を図ることができるようになる。
また、インバータ装置10は、インバータ駆動信号の駆動開始時(スタート時)の周波数たるスタート周波数を共振周波数より離れた周波数とし、それからインバータ駆動信号の周波数を共振周波数に近づけるように周波数シフトさせるため、共振周波数が変動する共振負荷200への追尾特性が大幅に改善され、また、共振周波数の異なる複数の共振負荷200を切り替えて接続する場合にも問題なく対応することができる。
さらに、共振負荷200が並列共振負荷であっても直列共振負荷であっても同じ電圧型インバータとして使用することができるので、インバータ装置の共通化を図ることができるようになる。
ここで、周波数シフト制御部12bにより周波数シフトする領域(周波数シフト領域)は、インバータ回路に最適なダイオード逆回復特性を考慮した誘導性領域に決定することが好ましい。
換言すれば、スタート周波数は、周波数シフト領域がインバータ回路のダイオード逆回復特性に基づく誘導性領域となるように決定することが好ましい。
本願発明者による実験によれば、インバータ駆動信号の駆動開始時(スタート時)の周波数たるスタート周波数としては、共振周波数の周波数に対して5%以上離れた周波数(例えば、共振周波数が20kHzであるとすると、共振周波数の周波数に対して5%以上離れた周波数は19kHz以下の周波数または21kHz以上の周波数となる。)とすると良好な結果が得られた。
なお、スタート周波数を共振周波数の周波数に対して5%以上離れた周波数とする際、即ち、スタート周波数を共振周波数の周波数から5%以上離す際には、共振周波数の低域側(共振周波数よりも低い周波数方向)に離してもよいし(例えば、共振周波数が20kHzであるとすると、共振周波数の低域側に5%以上離れた周波数は19kHz以下の周波数となる。)、あるいは、共振周波数の高域側(共振周波数よりも高い周波数方向)に離してもよい(例えば、共振周波数が20kHzであるとすると、共振周波数の高域側に5%以上離れた周波数は21kHz以上の周波数となる。)。
なお、本願発明者の知見によれば、上記した本発明によるインバータ装置10のように、スタート周波数を共振周波数の周波数から離すようにして(例えば、共振周波数の周波数に対して5%以上離すようにする。)、当該スタート周波数から狭幅パルス信号によりインバータ部の駆動を開始した後に、当該狭幅パルス信号を共振周波数へ周波数シフトさせ、その後に共振周波数で狭幅パルス信号のパルス幅を広げるPWM制御を開始させるような従来の技術は存在しない。
(II)第2の実施の形態
(II−1)構成
図6には、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図があらわされている。なお、図6には、制御部により制御されるとともに並列共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成があらわされている。
図6を参照しながら、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置20について説明すると、インバータ装置20は、並列共振負荷22に接続されている。
ところで、並列共振負荷では、共振周波数より周波数が低い範囲では誘導性になる特性があり、一方、電圧型インバータは、インバータ素子に並列に接続されているダイオードの電流の逆回復特性より、誘導性でのスイッチング動作は容量性に比較して安定なことが分かっている。
従って、本発明によるインバータ装置20は、並列共振回路22の共振周波数よりも低い周波数(例えば、共振周波数より5%以上低い周波数である。)をインバータ駆動信号のスタート周波数とし、このスタート周波数から周波数シフトさせてインバータ駆動信号の周波数を共振周波数まで上昇し、共振周波数でインバータ駆動信号の周波数をロックさせるようにしている。
以下に、インバータ装置20について説明すると、符号24はインダクタであり、符号を26は電圧センサーであり、符号28は制御部である。
なお、電圧センサー26は、上記した出力センサー108に相当する構成要素であり、電圧を検知して、出力センサー信号として検知した電圧を示す信号を出力する。
制御部28は、周波数シフト回路30と、電圧制御発振器(VCO:Voltage−controlled oscillator)回路32と、狭幅パルス信号発生回路34と、出力回路36と、位相比較回路38と、遅れ設定回路40と、ロック完了回路42と、検波回路44と、誤差アンプフィルタ46と、三角波発生回路48と、PWM回路50とを有して構成されている。
ここで、インバータ装置20は、本発明の実施に関連して制御部28が周波数シフト回路30を備えていてインバータ駆動信号の周波数を周波数シフトする点と信号切換の点を除いて、従来より公知のインバータ装置の技術を適用することができるので、インバータ駆動信号の周波数を周波数シフトする点と信号切換の点を除く他の構成に関する詳細な説明は省略する。
(II−2)動作
以上の構成において、インバータ装置20の動作について、本発明の実施に関連する制御部28の動作を中心に説明する。
制御部28においては、外部からの出力オン(ON)信号を周波数シフト回路30に入力し、並列共振負荷22の共振周波数より低い周波数(例えば、共振周波数より5%以上低い周波数である。)からインバータ部106の駆動を開始するようにVCO回路32に信号を出力し、VCO回路32の出力からの周波数信号は狭幅パルス信号発生回路34に入力され、VCO回路32の出力の周波数の狭幅パルス信号が狭幅パルス信号発生回路34により発生されて出力回路36に出力される。出力回路36では、ロック完了回路42の信号により、狭幅パルス信号発生回路34の信号からPWM回路50の信号に切り換える。
ここで、狭幅パルス信号発生回路34により発生される狭幅パルス信号のパルス幅は、インバータ部106から出力される出力値が、外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値(出力電圧または出力電流または出力電力である。)となるように設定することが好ましい。
図7(a)(b)(c)(d)(e)には、インバータ装置20における動作を模式的に示す波形図があらわされている。
なお、図7(a)(b)(c)(d)(e)において、波形D、波形E、波形F、波形Gならびに波形Hは、電圧センサー26により検知された電圧(コンデンサ電圧Vc)波形である。
図7(a)は、駆動開始時(スタート時)のスタート周波数におけるインバータ部106の出力として電圧センサー26により検知された電圧(コンデンサ電圧Vc)波形(波形D)とインバータ駆動信号たる狭幅パルス信号との位相差を示す。
インバータ装置20に並列共振負荷22が接続されている場合には、共振周波数以下の周波数領域ではインバータ駆動信号の位相はコンデンサ電圧Vcの位相より遅れることが分かっている。
ここで、位相比較回路38において、インバータ駆動信号のパルスの周期の1/4遅れの位置たるA点を位相検波パルスのパルス位置とし、比較するコンデンサ電圧Vc位相波形(波形E)のゼロクロス点をB点として(図7(b)を参照する。)、A点とB点との位相差を比較し、位相差がゼロ(0)または予め設定されている位相差となった周波数でロックする(図7(c)を参照する。)。
一方、電圧センサー26からの波形信号とVCO回路32からの周波数信号とを位相比較回路16に入力してそれぞれの位相を比較し、共振周波数となるようにVCO回路32の周波数を制御する。
具体的には、共振周波数から離れた周波数、例えば、共振周波数より5%以上低い周波数をスタート周波数とした狭幅パルス信号のインバータ駆動信号によりインバータ部106の駆動を開始し(図7(a)を参照する。)、当該インバータ信号の周波数を周波数シフトして上昇させる(図7(b)を参照する。)。
そして、位相比較回路38によりインバータ駆動信号の周波数を共振周波数でロックさせ(図7(c)を参照する。)、ロック完了回路42がロック完了を検知して出力回路36へ信号を出力する。この信号により、出力回路36からは、狭幅パルス信号からPWM制御によりパルス幅twが広がったインバータ駆動信号が出力され、インバータ部106の出力が出力設定信号によって設定された設定値の出力まで上昇する(図7(d)(e)を参照する。)。
即ち、インバータ装置20は、共振負荷として並列共振負荷22を接続し、インバータ駆動信号である矩形波インバータ駆動信号Q、NQとして、外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値(出力電圧または出力電流または出力電力である。)を出力する共振周波数周期より十分に短いパルス幅のパルス信号(狭幅パルス信号)を用い、その狭幅パルス信号を共振周波数より離れた周波数(例えば、共振周波数より5%以上低い周波数である。)を起点にスタートさせてから共振周波数または共振周波数近傍まで周波数を上昇する周波数シフトによる周波数制御を行って、インバータ駆動信号の周波数を共振周波数に制御する。
その後に、インバータ装置20は、PWM制御により狭幅パルス信号のパルス幅を広くして、外部からの出力設定信号が示す設定値の出力(出力電圧または出力電流または出力電力である。)になるようにする。
(II−3)作用効果
従って、インバータ装置20においても、インバータ装置10に関して上記(I−3)において説明したと同様な作用効果が得られる。
(II−4)第2の実施の形態におけるその他の特徴的な構成
(ア)インバータ装置20においては、インバータ部106の出力段、即ち、インバータ部106と電圧センサー26との間に、高調波電流を防止するインダクタ24が接続されている。
即ち、インバータ装置20においては、並列共振負荷22に電圧形インバータであるインバータ部106を接続した場合に、矩形波電圧の高調波成分の電圧により高調波電流が流れるので、これを防止するためのインダクタ24をインバータ部106の出力段に直列接続している。
インバータ部106の出力電圧は矩形波になるが、矩形波はサイン波と奇数高調波との合成波形からなることは一般的に知られており、矩形波のまま並列共振負荷22に接続すると奇数高調波成分は周波数が高いためコンデンサのリアクタンスが小さくなり、高調波電流が増大し電流波形ひずみを起こしたり、インバータ部106のスイッチング素子であるトランジスタの損失悪化などを引き起こす。
このため、こうした高調波電流を抑制する目的で、インバータ装置20ではインバータ部106の出力段にインダクタ24が接続されている。
(イ)インバータ装置20の制御部28においては、VCO回路32からの出力信号を位相比較回路38に入力して位相比較を行う際に、信号遅れ時間を設定するための遅れ設定回路40を設けている。
即ち、インバータ装置20においては、並列共振負荷22に電圧形インバータであるインバータ部106を接続した場合に、矩形波電圧の高調波成分の電圧により高調波電流が流れるので、これを防止するためにインダクタ24を直列接続したが、このインダクタ24の直列接続によるインダクタ成分により共振時の電圧位相に遅れが生じる。
インバータ装置20の制御部28においては、この電圧位相の遅れを補正するために、位相比較回路38に入力する駆動側のパルス位相を遅らせる遅れ設定回路40を設けて遅れ補正を行っている。
(III)第3の実施の形態
(III−1)構成
図8には、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図があらわされている。なお、図8には、制御部により制御されるとともに直列共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成があらわされている。
図8を参照しながら、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置60について説明すると、インバータ装置60は、直列共振負荷62に接続されている。
ところで、直列共振負荷では、共振周波数より周波数が高い範囲では誘導性になる特性があり、一方、電圧型インバータは、インバータ素子に並列に接続されているダイオードの電流の逆回復特性より、誘導性でのスイッチング動作は容量性に比較して安定なことが分かっている。
従って、本発明によるインバータ装置60は、直列共振回路22の共振周波数よりも高い周波数(例えば、共振周波数より5%以上高い周波数である。)をインバータ駆動信号のスタート周波数とし、このスタート周波数から周波数シフトさせてインバータ駆動信号の周波数を共振周波数まで下降し、共振周波数でインバータ駆動信号の周波数をロックさせるようにしている。
以下に、インバータ装置60について説明すると、符号64は電流センサーであり、符号66は直列共振負荷62の共振コンデンサである。
なお、電流センサー64は、上記した出力センサー108に相当する構成要素であり、電流を検知して、出力センサー信号として検知した電流を示す信号を出力する。
制御部28の構成は、上記において説明したインバータ装置20における構成と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
(III−2)動作
以上の構成において、インバータ装置60の動作について、本発明の実施に関連する制御部28の動作を中心に説明する。
制御部28においては、外部からの出力オン(ON)信号を周波数シフト回路30に入力し、直列共振負荷62の共振周波数より高い周波数(例えば、共振周波数より5%以上高い周波数である。)からインバータ部106の駆動を開始するようにVCO回路32に信号を出力し、VCO回路32の出力からの周波数信号は狭幅パルス信号発生回路34に入力され、VCO回路32の出力の周波数の狭幅パルス信号が狭幅パルス信号発生回路34により発生されて出力回路36に出力される。出力回路36では、ロック完了回路42の信号により、狭幅パルス信号発生回路34の信号からPWM回路50の信号に切り換える。
ここで、狭幅パルス信号発生回路34により発生される狭幅パルス信号のパルス幅は、インバータ部106から出力される出力値が、外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値(出力電圧または出力電流または出力電力である。)となるように設定することが好ましい。
図9(a)(b)(c)(d)(e)には、インバータ装置60における動作を模式的に示す波形図があらわされている。
なお、図9(a)(b)(c)(d)(e)において、波形I、波形J、波形K、波形Lならびに波形Mは、電流センサー64により検知された電流(出力電流)波形である。
図9(a)は、駆動開始時(スタート時)のスタート周波数におけるインバータ部106の出力として電流センサー64により検知された電流(出力電流)波形(波形I)とインバータ駆動信号たる狭幅パルス信号との位相差を示す。
インバータ装置60に直列共振負荷62が接続されている場合には、共振周波数以上の周波数領域では出力電流の位相はインバータ駆動信号の位相より遅れることが分かっている。
ここで、位相比較回路38において、インバータ駆動信号のパルスの周期の1/4遅れの位置たるC点を位相検波パルスのパルス位置とし、比較する出力電流位相波形(波形J)のゼロクロス点をD点として(図9(b)を参照する。)、C点とD点との位相差を比較し、位相差がゼロ(0)または予め設定されている位相差となった周波数でロックする(図9(c)を参照する。)。
一方、電流センサー64からの波形信号とVCO回路32からの周波数信号とを位相比較回路16に入力してそれぞれの位相を比較し、共振周波数となるようにVCO回路32の周波数を制御する。
具体的には、共振周波数から離れた周波数、例えば、共振周波数より5%以上高い周波数をスタート周波数とした狭幅パルス信号のインバータ駆動信号によりインバータ部106の駆動を開始し(図9(a)を参照する。)、当該インバータ信号の周波数を周波数シフトして下降させる(図9(b)を参照する。)。
そして、位相比較回路38によりインバータ駆動信号の周波数を共振周波数でロックさせ(図9(c)を参照する。)、ロック完了回路42がロック完了を検知して出力回路36へ信号を出力する。この信号により、出力回路36からは、狭幅パルス信号からPWM制御によりパルス幅twが広がったインバータ駆動信号が出力され、インバータ部106の出力が出力設定信号によって設定された設定値の出力まで上昇する(図9(d)(e)を参照する。)。
なお、遅れ設定回路40は、直列共振負荷62を接続したインバータ装置60においては、インバータ部106の回路遅れを補正するために使用される。
即ち、インバータ装置60は、共振負荷として直列共振負荷62を接続し、インバータ駆動信号である矩形波インバータ駆動信号Q、NQとして、外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値(出力電圧または出力電流または出力電力である。)を出力する共振周波数周期より十分に短いパルス幅のパルス信号(狭幅パルス信号)を用い、その狭幅パルス信号を共振周波数より離れた周波数(例えば、共振周波数より5%以上高い周波数である。)を起点にスタートさせてから共振周波数または共振周波数近傍まで周波数を下降する周波数シフトによる周波数制御を行って、インバータ駆動信号の周波数を共振周波数に制御する。
その後に、インバータ装置60は、PWM制御により狭幅パルス信号のパルス幅を広くして、外部からの出力設定信号が示す設定値の出力(出力電圧または出力電流または出力電力である。)になるようにする。
(III−3)作用効果
従って、インバータ装置60においても、インバータ装置10に関して上記(I−3)において説明したと同様な作用効果が得られる。
(IV)第4の実施の形態
図10には、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置における制御部の構成説明図があらわされている。
なお、この第4の実施の形態においては、制御部を除く他の構成については、上記した第2、3の各実施の形態によるインバータ装置20、60および後述する第7の実施の形態によるインバータ装置400の構成と異なるところがないので、制御部を除く他の構成の図示ならびに説明は省略する。
この第4の実施の形態によるインバータ装置の制御部70は、上記した各実施の形態(第2、3、7の実施の形態)における制御部28と比較すると、制御部28の構成に加えて最低レベル検知回路72を備えており、この点において両者は異なる。
第2、3、7の実施の形態によるインバータ装置20、60、400においては、周波数が共振周波数から離れると出力レベル(共振電圧または共振電流)が低下して、インバータ部106の出力から正確な位相検知ができなくなる。
このため、第4の実施の形態によるインバータ装置においては、制御部70に最低レベル検知回路72を設け、インバータ部106の出力が最低レベル検知回路72で位相検知が可能になる出力レベルになったことを検知して、位相比較を開始するようにした。
即ち、第4の実施の形態によるインバータ装置は、制御部70の最低レベル検知回路72により、インバータ駆動信号たるパルス駆動信号による共振負荷の出力(出力電圧または出力電流または出力電力である。)レベルを検知して、予め設定されたレベル以上になった場合に共振周波数近傍に制御する位相比較回路38を動作開始させるものである。
(V)第5の実施の形態
図11には、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置における制御部の構成説明図があらわされている。
なお、この第5の実施の形態においては、制御部を除く他の構成については、上記した第2、3の各実施の形態によるインバータ装置20、60および後述する第7の実施の形態によるインバータ装置400の構成と異なるところがないので、制御部を除く他の構成の図示ならびに説明は省略する。
この第5の実施の形態によるインバータ装置の制御部80は、上記した各実施の形態(第2、3、7の実施の形態)における制御部28と比較すると、制御部28の構成に加えて最低レベル周波数検知回路82を備えており、この点において両者は異なる。
第2、3、7の実施の形態によるインバータ装置20、60、400においては、周波数が共振周波数から離れると出力レベル(共振電圧または共振電流)が低下して、インバータ部106の出力から正確な位相検知ができなくなる。
このため、第5の実施の形態によるインバータ装置においては、制御部80に最低レベル周波数検知回路82を設け、インバータ部106の出力が最低レベル周波数検知回路82で位相検知が可能になる出力レベルの周波数(最低レベル周波数)になったことを検知して、位相比較を開始するようにした。
即ち、第5の実施の形態によるインバータ装置は、制御部80の最低レベル周波数検知回路82により、インバータ駆動信号たるパルス駆動信号の周波数を周波数シフトさせる際に予め設定された周波数(最低レベル周波数)になったことを検知し、その検知の時点で位相比較回路38を動作開始させるものである。
(VI)第6の実施の形態
本発明による第6の実施の形態の一例によるインバータ装置は、上記した第4の実施の形態における最低レベル検知回路72と上記した第5の実施の形態における最低レベル周波数検知回路82との両者を備えたものである。
なお、この第6の実施の形態においては、制御部に最低レベル検知回路と最低レベル周波数検知回路との両者を設けた点を除き、その他の構成については上記した各実施の形態(第2、3、4、5の各実施の形態)および後述する第7の実施の形態における構成と異なるところがないので、上記した各実施の形態(第2、3、4、5の各実施の形態)および後述する第7の実施の形態における説明を援用することにより、その図示ならびに説明は省略する。
(VII)第7の実施の形態
図12には、本発明の実施の形態の一例によるインバータ装置の構成説明図があらわされている。なお、図12には、制御部により制御されるとともに直列共振負荷に接続されたインバータ装置の全体の構成があらわされている。
また、図13には、図12に示すインバータ装置におけるインバータ部の拡大説明図があらわされている。
この図12に示すインバータ装置(本発明による第7の実施の形態の一例によるインバータ装置)400は、図8に示す上記した第3の実施の形態によるインバータ装置60の構成と比較すると、インバータ部106に代えてインバータ部406を備えている点において両者は異なっている。
図13に示すように、インバータ装置400のインバータ部406は、インバータスイッチング素子406aにおける環流ダイオード(フリーホイールダイオード)406bとしてSiCダイオードを用いるようにしたものである。
より詳細には、図13に示すように、インバータ部406のインバータスイッチング素子406aにおいて、半導体スイッチング素子406cと逆向き並列に接続されたフリーホイールダイオード406bとして、SiCダイオードを用いるようにしている。
この第7の実施の形態のインバータ装置400においては、共振負荷は直列共振回路62を形成し、最低設定出力値(出力電圧または出力電流または出力電力である。)が確保できる十分に短いインバータ駆動信号たるパルス駆動信号の周波数を共振周波数よりも低い周波数(例えば、共振周波数より5%以上低い周波数である。)を起点にスタートさせ、共振周波数近傍まで周波数を上昇する周波数シフトによる周波数制御を行って。インバータ駆動信号たるパルス駆動信号の周波数を共振周波数に制御する。
即ち、インバータ装置400においては、インバータスイッチング素子106aのフリーホイールダイオード106bとして、SiCダイオードを用いている。
このため、その特性から電流回生時のリカバリー時間がほとんどないので、直列共振回路で容量性(C性)でのインバータ動作が可能となり、低い周波数(C性領域)を起点にして、周波数の高い共振周波数までシフトさせてることができる。
(VIII)第8の実施の形態
次に、図14(a)(b)(c)を参照しながら、本発明による第8の実施の形態の一例によるインバータ装置について説明する。
ここで、図14(a)には、共振負荷に接続される本発明によるインバータ装置を用いた電源構成を模式的に示す構成説明図があらわされている。
また、図14(b)には、直列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置を用いた電源構成を模式的に示す構成説明図があらわされている。
さらに、図14(c)には、並列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置を用いた電源構成を模式的に示す構成説明図があらわされている。
図14(a)に示す上記した本発明による共振負荷に接続されるインバータ装置10、20、60、400を用いた電源構成は、誘導加熱の用途に用いることができるものであり、共振負荷に接続される本発明によるインバータ装置10、20、60、400の出力端子500と並列共振コンデンサボックス502とを空冷同軸ケーブル504で接続し、並列共振コンデンサボックス502に小型の変流器(ハンディタイプの変流器)506を接続して、加熱コイル508に高周波電流を伝送するようにしたものである。
誘導加熱の用途においては、インバータ装置から加熱コイルまでの距離を長くして、人手により加熱作業を行うことがあり、従来は、図14(b)に示すように、直列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置600の出力端子600aに水冷ケーブル602を接続して延長し、中継ボックス604を通して小型の変流器(ハンディタイプの変流器)606でインピーダンス変換して、加熱コイル608に高周波電流を伝送していた。
あるいは、従来においては、図14(c)に示すように、並列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置700を用いて、インバータ装置700の出力端子700aに空冷同軸ケーブル702を接続して延長し、中継ボックス704を通して小型の変流器(ハンディタイプの変流器)706でインピーダンス変換して、加熱コイル708に高周波電流を伝送していた。
しかしながら、図14(b)に示す直列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置600を用いた場合には、水冷ケーブル602の往復の浮遊容量に高調波電流が流れるため延長距離に限界があり、一般的には、延長距離の限界は50m程であった。
また、図14(c)に示す並列共振負荷に接続される従来の技術によるインバータ装置700を用いて、空冷同軸ケーブル702の距離を延長する場合には、インバータ装置700内部の直列リアクトルが大きく重くなるため、電源自体も大きく重くなり、小型電源として作業現場で容易に使用することができないものであった。
一方、図14(a)に示す共振負荷に接続される本発明によるインバータ装置10、20、60、400を用いた構成においては、大きな直流リアクトルが不要の電圧型インバータを使用しているため、小型の電源構成が可能であり、これに空冷同軸ケーブル504を接続することで、200m以上でも容易に空冷同軸ケーブル504を延長することが可能な小型電源を構成することができる。
なお、並列共振コンデンサボックス502は、並列共振用コンデンサからなるものである。
また、小型の変流器(ハンディタイプの変流器)506としては、従来の構成、即ち、小型の変流器(ハンディタイプの変流器)606、706と同一のものを使用することができる。
同様に、加熱コイル508も、従来の構成、即ち、加熱コイル608、708と同一のものを使用することができる。
(IX)第9の実施の形態
本発明による第9の実施の形態の一例によるインバータ装置は、上記した各実施の形態における共振負荷200、並列共振負荷22あるいは直列共振負荷62を構成する共振回路が、誘導加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとからなる共振回路により構成されるようにしたものである。
即ち、インバータ装置10、20、60、400を含む本発明によるインバータ装置に接続する共振負荷200、並列共振負荷22あるいは直列共振負荷62としては各種の構成のものを用いることができ、例えば、図15(a)(b)に示すような誘導加熱用共振負荷を本発明によるインバータ装置に接続するようにしてもよい。
ここで、図15(a)には、直列共振負荷の場合である誘導加熱用直列共振負荷を示す構成説明図があらわされている。
また、図15(b)には、並列共振負荷の場合である誘導加熱用並列共振負荷を示す構成説明図があらわされている。この図15(b)に示す構成においては、誘導加熱用並列共振負荷に高調波除去用のフィルターが直列接続されている。
なお、図6に示すインバータ装置20においては、 フィルターはインバータ装置20内にインダクタ24として接線されている。
(X)その他の実施の形態および変形例の説明
なお、上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができる。即ち、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、上記した実施の形態は、以下の(X−1)乃至(X−4)に示すように変形するようにしてもよい。
(X−1)上記した実施の形態において、スタート周波数を共振周波数から離す際に、具体的には共振周波数から5%以上離すことを例示した。
しかしながら、本発明は、共振周波数から5%以上離すことに限られるものではなく、共振周波数から5%未満離すようにしてもよい。
即ち、「5%」との数値は本願発明者が実験により実証的に求めた好適な数値ではあるが、本発明は「5%」の数値に限られものではなく、スタート周波数が共振周波数から離れていればよい。
スタート周波数を共振周波数から離すことにより、共振負荷側の共振周波数がいかようにずれても、周波数シフトにより自動で共振周波数を探し当てることが可能となる。
ここで、周波数シフトする領域(周波数シフト領域)は、インバータ回路に最適なダイオード逆回復特性を考慮した誘導性領域に決定することが好ましく、本願発明者が実験によれば共振周波数から5%以上の領域であった。
(X−2)上記した実施の形態においては、各構成における具体的な回路構成などは説明を省略したが、各構成に対応する従来より公知の回路構成を用いてよいことは勿論である。
(X−3)上記した実施の形態においては、各構成における具体的な回路定数などの説明を省略したが、各構成に対応する従来より公知の回路定数を用いてよいことは勿論である。
(X−4)上記した各実施の形態ならびに上記した(X−1)乃至(X−3)に示す各実施の形態は、適宜に組み合わせるようにしてもよいことは勿論である。
本発明は、誘導加熱回路などのような共振負荷に接続する電源装置たるインバータ装置に利用することができる。
10 インバータ装置
12 制御部(制御手段)
12a PWM制御部(制御手段)
12b 周波数シフト制御部(制御手段)
20 インバータ装置
22 並列共振回路
24 インダクタ
26 電圧センサー
28 制御部(制御手段)
30 周波数シフト回路
32 電圧制御発振器(VCO:Voltage−controlled oscillator)回路
34 狭幅パルス信号発生回路
36 出力回路
38 位相比較回路
40 遅れ設定回路
42 ロック完了回路
44 検波回路
46 誤差アンプフィルタ
48 三角波発生回路
50 PWM回路
60 インバータ装置
62 直列共振負荷
64 電流センサー
66 共振コンデンサ
70 制御部(制御手段)
72 最低レベル検知回路(最低レベル検知手段)
80 制御部(制御手段)
82 最低レベル周波数検知回路(周波数検知手段)
100 インバータ装置
102 交流(AC)電源
104 コンバータ部
106 インバータ部
108 出力センサー
110 コンバータ制御部
112 制御部
112a PLL回路
200 共振負荷
300 インバータ装置
302 コンバータ部
304 PWM制御部
400 インバータ装置
406 インバータ部
406a インバータスイッチング素子
406b 環流ダイオード(フリーホイールダイオード)
406c 半導体スイッチング素子
500 出力端子
502 並列共振コンデンサボックス
504 空冷同軸ケーブル
506 変流器
508 加熱コイル
600 インバータ装置
600a 出力端子
602 水冷ケーブル
604 中継ボックス
606 変流器
608 加熱コイル
700 インバータ装置
700a 出力端子
702 空冷同軸ケーブル
704 中継ボックス
706 変流器
708 加熱コイル
Vh 出力電圧
Ih 出力電流
Q 矩形波インバータ駆動信号
NQ 矩形波インバータ駆動信号
T インバータ部の出力(出力電圧または出力電流)の基本波成分の1周期
T/4 インバータ部の出力(出力電圧または出力電流)の基本波成分の1/4周期
tw 矩形波インバータ駆動信号Q、NQのパルス幅

Claims (30)

  1. 共振負荷に接続してPWM制御される電圧形インバータであるインバータ装置において、
    共振負荷に接続されてインバータ駆動信号により駆動されるインバータ部と、
    前記インバータ部の動作を制御する制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記共振負荷の共振周波数の周期より短いパルス幅のパルス信号を前記インバータ駆動信号として、前記共振周波数より離れた周波数を起点として前記インバータ部の駆動を開始した後に、前記インバータ駆動信号の周波数を前記共振周波数または前記共振周波数近傍まで周波数シフトさせて、前記インバータ駆動信号の周波数が前記共振周波数と略一致するように制御する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  2. 請求項1に記載のインバータ装置において、
    前記短いパルス幅は、前記インバータ部の出力が外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値となるパルス幅である
    ことを特徴とするインバータ装置。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記起点は、前記周波数シフトする領域が前記インバータ部を構成するインバータ回路のダイオード逆回復特性に基づく誘導性領域となるようにした
    ことを特徴とするインバータ装置。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記共振負荷は、並列共振負荷であり、
    前記起点は、前記共振周波数より低い周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置。
  5. 請求項4に記載のインバータ装置において、
    前記インバータ部の出力段にインダクタを接続した
    ことを特徴とするインバータ装置。
  6. 請求項5に記載のインバータ装置において、
    前記制御手段は、前記インダクタによる電圧位相の遅れを補正する遅れ補正手段を有する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  7. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記共振負荷は、直列共振負荷であり、
    前記起点は、前記共振周波数より高い周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置。
  8. 請求項7に記載のインバータ装置において、
    前記制御手段は、前記インバータ部の回路遅れを補正する遅れ補正手段を有する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  9. 請求項1または2のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記共振負荷は直列共振負荷であり、
    前記インバータ部は、インバータスイッチング素子におけるフリーホイールダイオードとしてSiCダイオードを用い、
    前記起点は、前記共振周波数より低い周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記起点は、前記共振周波数の周波数に対して5%以上離れた周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記制御手段は、前記インバータ駆動信号の周波数が前記共振周波数と略一致するように制御した後に、PWM制御により前記インバータ駆動信号のパルス幅を広くする
    ことを特徴とするインバータ装置。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記制御手段は、前記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルになったことを検知する最低レベル検知手段を有する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記制御手段は、前記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルの周波数になったことを検知する周波数検知手段を有する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  14. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記インバータ装置の出力端子と並列共振コンデンサボックスとを空冷同軸ケーブルで接続し、前記並列共振コンデンサボックスに変流器を接続して、加熱コイルに高周波電流を伝送する
    ことを特徴とするインバータ装置。
  15. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14のいずれか1項に記載のインバータ装置において、
    前記共振負荷は、誘導加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとからなる共振回路により構成される
    ことを特徴とするインバータ装置。
  16. 共振負荷に接続してPWM制御される電圧形インバータであるインバータ装置の制御方法において、
    共振負荷の共振周波数の周期より短いパルス幅のパルス信号をインバータ駆動信号として、前記共振周波数より離れた周波数を起点としてインバータ部の駆動を開始した後に、前記インバータ駆動信号の周波数を前記共振周波数または前記共振周波数近傍まで周波数シフトさせて、前記インバータ駆動信号の周波数が前記共振周波数と略一致するように制御する
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  17. 請求項16に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記短いパルス幅は、前記インバータ部の出力が外部からの出力設定信号が示す設定値の最低設定出力値となるパルス幅である
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  18. 請求項16または17のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記起点は、前記周波数シフトする領域が前記インバータ部を構成するインバータ回路のダイオード逆回復特性に基づく誘導性領域となるようにした
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  19. 請求項16、17または18のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記共振負荷は、並列共振負荷であり、
    前記起点は、前記共振周波数より低い周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  20. 請求項19に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記インバータ部の出力段にインダクタを接続した
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  21. 請求項20に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記インダクタによる電圧位相の遅れを補正する
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  22. 請求項16、17または18のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記共振負荷は、直列共振負荷であり、
    前記起点は、前記共振周波数より高い周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  23. 請求項22に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記インバータ部の回路遅れを補正する
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  24. 請求項16または17のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記共振負荷は直列共振負荷であり、
    前記インバータ部は、インバータスイッチング素子におけるフリーホイールダイオードとしてSiCダイオードを用い、
    前記起点は、前記共振周波数より低い周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  25. 請求項16、17、18、19、20、21、22、23または24のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記起点は、前記共振周波数の周波数に対して5%以上離れた周波数である
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  26. 請求項16、17、18、19、20、21、22、23、24または25のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記インバータ駆動信号の周波数が前記共振周波数と略一致するように制御した後に、PWM制御により前記インバータ駆動信号のパルス幅を広くする
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  27. 請求項16、17、18、19、20、21、22、23、24、25または26のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルになったことを検知する
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  28. 請求項16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26または27のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記インバータ部の出力が位相検知が可能になる出力レベルの周波数になったことを検知する
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  29. 請求項16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27または28のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記インバータ装置の出力端子と並列共振コンデンサボックスとを空冷同軸ケーブルで接続し、前記並列共振コンデンサボックスに変流器を接続して、加熱コイルに高周波電流を伝送する
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
  30. 請求項16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28または29のいずれか1項に記載のインバータ装置の制御方法において、
    前記共振負荷は、誘導加熱用の加熱コイルと共振コンデンサとからなる共振回路により構成される
    ことを特徴とするインバータ装置の制御方法。
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