JP6865509B2 - 3レベル電力変換装置 - Google Patents

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この発明は、交流電力と直流電力の変換を行う電力変換装置に係り、特に交流入力電流に含まれる高調波を低減することの可能な3レベル電力変換装置に関する。
交流電力と直流電力の変換を行う電力変換装置として、3レベル電力変換装置が知られている。この3レベル電力変換装置は、直流側に2台の平滑コンデンサを直列接続し、直流電位を正、負及びゼロの3レベルとすることによって交流側の基本出力の高調波を低減する。そして更にPWM(パルス幅変調)制御を加えることによって、変調周波数を交流周波数より高く設定して低次の高調波を低減することが可能となる。
しかしながら、PWM制御の変調周波数を高くすると、3レベル電力変換装置に使用されているスイッチング素子のスイッチング損失が増え、3レベル電力変換装置の変換効率が低下してしまう。このため、交流電圧に含まれる高調波成分を低減させるような固定パルスパターンによって3レベル電力変換装置を制御する提案が為されている(例えば特許文献1参照。)。
一方、3レベル電力変換装置は、本質的に交流側の運転周波数の3倍の周波数で直流側の中性点の電位が変動することが知られている。この変動を抑制するために、直流側の2台の平滑コンデンサに印加される電圧の差が0となるように例えばPWM制御におけるゲートパルスを制御するようにするが、電圧が低い領域での制御を容易に行うようにするため、各相の電圧基準に対してバイアスを加える対策を併せて行っていた(例えば特許文献2参照。)。
特開2002−78346号公報(全体) 特開2006−141090号公報(全体)
特許文献1に示された固定パルスパターン制御を3レベルコンバータに採用した場合は、中性点の変動抑制制御は3レベルインバータ側のみで行うことになる。これは、固定パルスパターン制御を行う3レベルコンバータにおいては、相電圧を個別に制御することが困難という理由による。このような場合、電源の相アンバランスを含む擾乱があったときの中性点電位変動の抑制が困難となり、正負間の直流電位の乖離が大きくなると、過電圧状態となってしまう恐れがあった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたもので、電源の一時擾乱があっても中性点電位の変動を抑制可能な3レベル電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の3レベル電力変換装置は、所定のリアクタンスを有する機器を介して3相交流電源に接続された3レベルコンバータと、前記3レベルコンバータの入力電流を検出する電流検出器と、前記3レベルコンバータの出力に接続された正側及び負側のコンデンサと、前記正側及び負側のコンデンサの各々に印加される電圧を検出する正側及び負側の直流電圧検出器と、前記3相交流電源の周波数及び位相を検出するための電圧検出器と、前記3レベルコンバータを制御する制御部とを具備し、前記制御部は、与えられた電圧基準と前記正側及び負側の直流電圧検出器で検出された電圧の平均値との偏差が最小になるように制御してQ軸電流基準を出力する電圧制御器と、前記電圧検出器の出力をPLL制御して位相基準を得るPLL制御器と、前記電流検出器で検出された3相電流を、前記位相基準に基づいて2軸のD軸電流帰還及びQ軸電流帰還に変換する3相−2相変換器と、前記Q軸電流基準と前記軸電流帰還の偏差が最小になるように制御して位相指令を出力する位相制御器と、前記位相基準から前記位相指令だけ位相がシフトした状態で固定パルスパターンのゲート信号を、前記3レベルコンバータを構成するスイッチング素子に与える固定パルスパターン制御器と、前記D軸電流帰還を微分し、所定の第1の係数を乗算して第1の補正位相指令を出力する微分演算器と、前記D軸電流帰還に1次遅れ演算を行い、所定の第2の係数を乗算して第2の補正位相指令を出力する比例演算器とを有し、前記第1の補正位相指令及び前記第2の補正位相指令を前記位相指令に加算するようにしたことを特徴としている。
この発明によれば、電源の一時擾乱があっても中性点電位の変動を抑制可能な3レベル電力変換装置を提供することが可能となる。
本発明の実施例1に係る3レベル電力変換装置の回路構成図。 本発明の実施例1に係る3レベル電力変換装置の動作説明にためのベクトル図。 本発明の実施例1に係る3レベル電力変換装置のシミュレーション結果(その1)。 本発明の実施例1に係る3レベル電力変換装置のシミュレーション結果(その2)。 本発明の実施例2に係る3レベル電力変換装置の回路構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
以下、本発明の実施例1に係る3レベル電力変換装置を、図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、本発明に係る3相の3レベル電力変換装置の回路構成図である。交流電源1から変圧器1Aを介して3レベル電力変換器2の3レベルコンバータ21に交流が給電され、これを所望の正側及び負側の直流電圧に変換し、平滑コンデンサ22P、22Nを介して3レベルインバータ23に与える。平滑コンデンサ22P、22Nは夫々正側、負側の直流電圧を平滑する。
3レベルインバータ23は平滑コンデンサ22P、22Nに印加される3レベルの直流電圧を3相の交流電圧に変換して3相の交流電動機3を駆動する。3レベルインバータ23を構成するスイッチング素子は図示しないインバータ制御部から与えられるゲート信号によってオンオフ制御されている。また、交流電動機3には例えば速度検出器が取り付けられており、この出力である速度帰還信号がインバータ制御部に与えられ、速度制御を行う場合が多いが、これらの図示も省略している。平滑コンデンサ22P、22Nの各々に印加される直流電圧は、夫々直流電圧検出器5P及び5Nによって検出され、コンバータ制御部7に与えられている。また、3レベルコンバータ21の入力電流は電流検出器4で検出され、コンバータ制御部7に与えられている。更に、交流電源1の周波数及び位相を検出するために交流電圧検出器6が設けられ、この出力がコンバータ制御部7に与えられている。
3レベルコンバータ21を構成するスイッチング素子はコンバータ制御部7から与えられるゲート信号によってオンオフ制御されている。以下、コンバータ制御部7の内部構成について説明する。
与えられた直流電圧指令Vdc_Rは、直流電圧検出器5P及び5Nによって夫々検出された直流電圧であるP側直流電圧VdcP_F及びN側直流電圧VdcN_Fの平均値を演算する平均値演算回路71の出力である直流電圧帰還Vdc_Fと比較器71Aにて比較され、その差分がPI制御器である電圧制御器72に与えられる。電圧制御器72は直流電圧指令Vdc_Rと直流電圧帰還Vdc_Fの差が最小とになるように調節制御し、Q軸電流指令IQ_Rを出力する。このQ軸電流指令IQ_Rは、後述する3相−2相変換器73のQ軸出力であるQ軸電流帰還IQ_Fと比較器72Aにて比較され、その差分がPI制御器である位相制御器75に与えられる。位相制御器75はQ軸電流指令IQ_RとQ軸電流帰還IQ_Fの差が最小となるように調節制御し、位相指令α_Rを出力する。また、後述する補正位相指令α_Cが上記位相指令α_Rに加算器76によって加算され、その出力が固定パルスパターン発生器77に与えられる。固定パルスパターン発生器77は、基準位相に対して、位相指令α_R+補正位相指令α_Cだけ進んだ位相制御角αで動作する。
交流電圧検出器6で検出された交流電源1の電圧Vsの位相は、PLL制御器74によって検出され、基準位相θを得る。PLL制御器74とはフェーズロックドループを使用した位相同期回路であり、交流電源1の電圧Vsに同期した基準位相θを出力する。また、電流検出器4で検出された3レベルコンバータ21の入力電流は3相−2相変換器73に与えられ、基準位相θでd−q直交変換され、Q軸電流帰還IQ_FとD軸電流帰還ID_Fが得られる。基準位相θを0とすれば、Q軸電流帰還IQ_Fは交流電源1の電圧と同相分、すなわち交流電源1から見た有効電流、D軸電流帰還ID_Fは交流電源1の電圧に対して90度進んだ電流、すなわち交流電源1から見た無効電流となる。
Q軸電流帰還IQ_Fは上述のように比較器72Aを介して位相制御器75のフィードバック入力として与えられる。D軸電流帰還ID_Fは基本的にその比例成分が比例演算器78を介して、また、その微分成分に予め定められた第1の係数K1を乗算する演算を行う微分演算器79を介して加算器80に与えられ、加算器80の出力が補正位相指令α_Cとなる。尚、比例演算器78は制御の乱れを防止するため、入力に対し、予め定められた第2の係数を乗算し、短時間の時定数を有する1次遅れ演算を行い出力する。
固定パルスパターン発生器77は、3レベルコンバータ21の入力電流に特定の高調波が含まれないようなパルスパターンを3レベルコンバータ21のスイッチング素子に与え、その周波数及び位相は、夫々PLL制御器74で定められた電源周波数、基準位相θから位相制御角α進んだ位相とする。
以上の関係を図2に示すベクトル図で説明する。
図2(a)は、交流電源1の電圧をVs、3レベルコンバータ21の入力電圧をVc、変圧器1Aのインピーダンスによる電圧降下をVL、3レベルコンバータ21の入力電流をIs、PLL制御器74の出力の基準位相をθとし、θ=0としたときのベクトル図である。ここで、交流電源1の電圧Vsと入力電流Isの為す角をφとすると、φは3レベルコンバータ21の入力から見た力率角を示している。そして交流電源から見た力率角はθである。図1の固定パルスパターン発生器77へ与えられる位相制御角αは、この力率角に相当するので0となっている。また、変圧器1の抵抗分を無視すれば、電圧降下VLは入力電流Isと直交している。この図2(a)において、交流電源1の電圧変動があったとき、図1で説明したように、3レベル電力変換器2の直流電圧Vdcを一定に制御しているので、固定パルスパターンでは入力電圧Vcが一定となり、また、入力電流Isの大きさは基本的に変わらないので、電圧降下VLは破線の円弧上を動くことになる。
図2(b)は、図1(a)の状態から交流電源1の電圧が増大して、電圧VsがVs1に変化したときのベクトル図を示している。この場合、電圧降下VLが図1の円弧上を右回りに若干回転した状態となり、入力電流IsはIs1に変化する。すなわち、交流電源1から見た力率角はθ1(遅れ)となる。従って、図1の固定パルスパターン発生器77へ与える位相制御角αは−θ1となる。そして、このときのD軸電流帰還ID_Fは−Id1となる。
図2(c)は図1(a)の状態から交流電源1の電圧が減少して、電圧VsがVs2に変化したときのベクトル図を示している。この場合、電圧降下VLが図1の円弧上を左回りに若干回転した状態となり、入力電流IsはIs2に変化する。すなわち、交流電源1から見た力率角はθ2(進み)となり、固定パルスパターン発生器77へ与える位相制御角αはθ2となる。そして、このときのD軸電流帰還ID_FはId2となる。
以上説明したように、固定パルスパターンの3レベルコンバータで、直流電圧Vdcが一定となるようにコンバータの位相制御角αを制御するシステムにおいて、交流電源からみた力率を1近辺で制御すると、交流電源1の電圧Vsが増大したときは位相制御角αを負の方向に増大させ、逆に交流電源1の電圧Vsが減少したときは位相制御角αを正の方向に増大させれば良いことが分かる。また、図2(b)の状態の電圧Vs1を定格の交流電源1の電圧としたときを考えると、交流電源1の電圧が増大したときは、位相制御角αは更に負の方向に増大させ、逆に、交流電源1の電圧が減少したときは図2(a)のように負のままの状態で位相制御角αを減少させる。
そして、位相制御角αを負の方向に増大させると、無効電流Idがマイナス側に増大し、逆に位相制御角αを増大させると、無効電流Idがプラス側に増大することが分かる。一方、力率1近辺の制御においては、操作量である位相制御角αを大きく変化させないと交流電源1の電圧の変動に対応できない。そして、位相制御角αを操作して電圧制御を行うとき、交流電源1の電圧Vsが変化すると無効電流Idが変動するので、この無効電流Idの変化に応じて位相制御角αを変化させるようにすれば素早い制御が可能となる。この役割を担っているのが比例演算器78である。比例演算器78は、ノイズ等による乱れの防止のため、短時間の遅れを設けるが、この時定数は上記の位相制御角αによる電圧制御の時定数と同等以下とする。ここで、電圧制御の時定数とは、電圧制御器72及び位相制御器75の合成の時定数である。このようにすれば、3相がバランスした状態において交流電源1の電圧に変動があってもその変動を吸収して直流電圧を一定に素早く制御することが可能となる。
これに対し、交流電圧が相アンバランスの状態で変動したときは、位相制御角αを大きく変化させることは直流電圧の正負のアンバランスを招くので好ましくない。そのため、交流電圧の相アンバランスに応じて生ずる無効電流Idの変化に応じて微分演算器79によって位相制御角αを補正制御すれば、無効電流Idの変化をキャンセルすることにより位相制御角αの変化を抑制し、中性点電圧の変動を抑制することが可能となる。
上記の微分演算器79の効果についてシミュレーションを行った結果を図3及び図4を参照して以下説明する。
図3(a)は図1の回路において、微分演算器79を省いた状態で3相がバランスした交流電源1の電圧を与えたときのシミュレーション結果である。図3(a)の上段から下段にかけて、P側直流電圧VdcP_F、N側直流電圧VdcN_F、有効電流Iq_F、無効電流Id_F、そして位相制御角αの推移が示されている。横軸の単位はsec(秒)であり、縦軸の単位は、位相制御角αはdeg、その他は定格に対する%表示である。図3(a)に示すように、交流電源1の電圧がバランスしていれば、P側直流電圧VdcP_F及びN側直流電圧VdcN_Fは共に100%弱であってバランスしている。そしてこのとき有効電流Iq_F及び無効電流Id_Fは20乃至30%で一定であり、また位相制御角αは0deg近辺で一定である。
図3(b)は上記の安定した状態において、時刻約1secから3secの間交流電源1のU相に2次の高調波成分を5%重畳したときの各部の挙動を示したものである。このシミュレーションによれば、上記外乱が加わった時点から有効電流Iq_F、無効電流Id_F及び位相制御角αは変動を開始し、外乱が除去された3sec以降は制御系の時定数に従って元の状態に戻っている。ここで注目すべきは、P側直流電圧VdcP_F及びN側直流電圧VdcN_Fの挙動である。P側直流電圧VdcP_Fは外乱を受けた時点から徐々に増大し、外乱が除去された3secの時点で約130%にまで到達し、それ以降は上記の時定数で元に戻っている。逆にN側直流電圧VdcN_Fは外乱を受けた時点から徐々に減少し、外乱が除去された3secの時点で約60%にまで到達し、それ以降は上記の時定数で元に戻っている。この図3(b)は、冒頭に述べたように、正負間の直流電位の乖離が大きくなり、過電圧状態となってしまう恐れがあることを示している。
これに対し、図4は、時刻0.5secにおいて演算器79を投入し、時刻約1secにおいて図3(b)と同様の外乱を加えたときの各部の挙動を示している。演算器79を投入すると、アンバランス外乱がないにも拘わらず位相制御角αは電源周波数で正負に振動する状態となるが、他の諸量は、過渡的変化はあっても定常状態となる。そして、アンバランス外乱が加わると位相制御角αの振動は若干増大し、また、有効電流Iq_F、無効電流Id_Fも図3(b)の場合と同様に振動振幅は増大する。ここで注目すべきは、P側直流電圧VdcP_F及びN側直流電圧VdcN_Fの挙動である。P側直流電圧VdcP_Fは外乱を受けた時点から徐々に増大するが、外乱が除去された3secの時点でも僅か10%弱の増大に留まっている。N側直流電圧VdcN_Fも外乱を受けた時点から徐々に減少するが、外乱が除去された3secの時点での減少量は10%程度である。従って、図3(b)の直流電圧の乖離幅が約70%と大きいのに対し、約20%程度に抑制され、図4の場合は直流電圧の正負のアンバランスが大きく改善されていることが分かる。
図5は本発明の実施例2に係る3レベル電力変換装置の回路構成図である。この実施例2の各部について、図1の本発明の実施例1に係る3レベル電力変換装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。この実施例2が実施例1と異なる点は、3レベルインバータ23の制御回路に中性点電圧変動抑制回路8を追加した点である。
中性点電圧変動抑制回路8は、冒頭に述べたように、直流側の2台の平滑コンデンサに印加される電圧の差が0となるようにPWM制御におけるゲートパルスを制御する。本願の場合、直流電圧は一定の大きさが確保されているので、電圧が低い場合の工夫は不要であるが、入力電流Isまたは3レベルインバータ23の入力電流が微小の場合には、3レベルインバータ23が、力行状態であるかまたは回生状態かの判別が困難となり、制御の極性が定まらず、安定な中性点電圧変動抑制が困難となる。
そこで、この実施例2のように本願の微分演算器79と中性点電圧変動抑制回路8を組み合わせることによって、図示しない入力電流レベル判定器により、入力電流Isまたは3レベルインバータ23の入力電流が所定の閾値以上の場合には、中性点電圧変動抑制回路8の働きによってより確実に中性点電位変動を抑制することが可能な3レベル電力変換装置を提供可能となる。
以上、いくつかの実施例について説明したが、これらの実施例は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、図1において、PLL制御器74は交流電源の位相検出を行っているが、変圧器1Aの出力、すなわち3レベルコンバータ21の入力の位相を検出するようにしても良い。その場合、位相制御角αは、図2の力率角φとなるような制御を行うこととなる。また、図1においてθ=0degとしたときの説明を行ったが、θは任意の値であっても本願は基本的に成立する。
また、図1において電流検出器4は3相の電流を検出するものとして図示してあるが、何れかの2相を検出し、他の1相は演算で求める構成としても良い。
また、図1において3レベルコンバータ21の負荷は3レベルインバータ23及び交流電動機3としてあるが、必ずしもその必要はなく、例えば、チョッパとヒータ負荷の組み合わせであっても良い。
また、変圧器1Aは必ずしも必要なく、3レベルコンバータの入力側に所定のリアクタンスを有する機器を備えていれば良い。電源ケーブルが長い場合には電源ケーブルがこの機器の役割を果たすこともできる。
1 交流電源
1A 変圧器
2 3レベル電力変換器
21 3レベルコンバータ
22P、22N 平滑コンデンサ
23 3レベルインバータ
3 交流電動機
4 電流検出器
5P、5N 直流電圧検出器
6 交流電圧検出器
7 コンバータ制御部
71 平均値演算器
71A、72A 比較器
72 電圧制御器
73 3相−2相変換器
74 PLL制御器
75 位相制御器
76 加算器
77 固定パルスパターン制御器
78 比例演算器
79 微分演算器
80 加算器
8 中性点電圧変動抑制回路

Claims (2)

  1. 所定のリアクタンスを有する機器を介して3相交流電源に接続された3レベルコンバータと、
    前記3レベルコンバータの入力電流を検出する電流検出器と、
    前記3レベルコンバータの出力に接続された正側及び負側のコンデンサと、
    前記正側及び負側のコンデンサの各々に印加される電圧を検出する正側及び負側の直流電圧検出器と、
    前記3相交流電源の周波数及び位相を検出するための電圧検出器と、
    前記3レベルコンバータを制御する制御部と
    を具備し、
    前記制御部は、
    与えられた電圧基準と前記正側及び負側の直流電圧検出器で検出された電圧の平均値との偏差が最小になるように制御してQ軸電流基準を出力する電圧制御器と、
    前記電圧検出器の出力をPLL制御して位相基準を得るPLL制御器と、
    前記電流検出器で検出された3相電流を、前記位相基準に基づいて2軸のD軸電流帰還及びQ軸電流帰還に変換する3相−2相変換器と、
    前記Q軸電流基準と前記軸電流帰還の偏差が最小になるように制御して位相指令を出力する位相制御器と、
    前記位相基準から前記位相指令だけ位相がシフトした状態で固定パルスパターンのゲート信号を、前記3レベルコンバータを構成するスイッチング素子に与える固定パルスパターン制御器と、
    前記D軸電流帰還を微分し、所定の第1の係数を乗算して第1の補正位相指令を出力する微分演算器と、
    前記D軸電流帰還に1次遅れ演算を行い、所定の第2の係数を乗算して第2の補正位相指令を出力する比例演算器とを有し、
    前記第1の補正位相指令及び前記第2の補正位相指令を前記位相指令に加算するようにしたことを特徴とする3レベル電力変換装置。
  2. 前記3レベルコンバータの出力を交流に変換し、交流電動機を駆動する3レベルインバータと、
    前記正側及び負側の直流電圧検出器で検出された正側直流電圧と負側直流電圧がバランスするように前記3レベルインバータを構成するスイッチング素子を制御する中性点電圧変動抑制回路と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の3レベル電力変換装置。
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