JP6939465B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置の位相変化を含む不平衡な電圧低下の検出方法に関する。
太陽光PCS(Power Conditioning System)に代表される分散型電源用の電力変換装置は、系統連系のための規格対応が必要である。守るべき規格としては、例えば、高調波電流対策,FRT(Fault Ride Through)が挙げられる。FRTはパワーコンディショナーなどが備える系統擾乱時における運転継続性能のことである。
高調波電流対策,FRT対応を行っている電力変換装置について例を挙げて説明する。図4は、分散型電源と電力系統が電力変換装置5を介して連系されるシステムの構成を示したものである。分散型電源として太陽光発電の太陽光パネル6を設け、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御により系統8へ電力供給するものである。
図5は太陽光PCSの制御装置9を図示したものである。d軸インバータ電流制御部1の詳細を図6に示す。
d軸電流指令値Id_refとd軸電流検出値Id_detの偏差をPI制御器2aによりPI演算し、ACR制御を行う。このPI制御器2aの出力にフィードフォワード項(以下、FF項と称する)として交流電圧を加算する。この交流電圧がインバータの出力基準となる電圧である。
第1電圧低下判定信号FLG1がOFFの場合は系統定常状態のためFF項は電圧実効値Vrms,第1電圧低下判定信号FLG1がONの場合は系統電圧低下状態のためFF項はd軸電圧Vdとする。
系統定常状態の時は、交流電圧検出値をd軸電圧Vdでなく電圧実効値Vrmsにすることで、電圧指令値の歪みを平衡化できるため高調波を安定させることができる。電圧指令値に不平衡、脈動、や高調波成分が含まれないので電流制御が安定化する。
FRTにおける系統電圧低下時は、FF項が電圧実効値Vrmsだと応答速度が遅くなり、系統電圧と装置の出力基準電圧に差分が生まれインバータ電流が上昇する。過電流レベルまで電流が上昇すると装置が停止し運転継続できなくなるため、系統電圧低下時は高速に判定し、速やかにFF項を応答の早いd軸電圧Vdへ切り替える必要がある。
図6に示すd軸インバータ電流制御部1では、FF項の切替制御を図5に示す第1系統電圧低下判定部3の第1電圧低下判定信号FLG1により行う。第1電圧低下判定信号FLG1の生成方法を図8に示す。
電圧低下判定の例として、系統電圧の電圧実効値VrmsとDQ軸変換したd軸電圧(瞬時値)Vdの電圧差分Vdefを使用する方法を説明する。図8に示すように、S1において、d軸電圧(瞬時値)Vdが電圧実効値Vrms以上であるか否かを判定する。d軸電圧(瞬時値)Vdが電圧実効値Vrms以上である場合はS2へ移行し、そうでない場合はS3へ移行する。
S2では、電圧差分Vdef=d軸電圧(瞬時値)Vd−電圧実効値Vrmsにより電圧差分Vdefを算出し、出力電圧上昇フラグをONにする。
S3では、電圧差分Vdef=電圧実効値Vrms−d軸電圧(瞬時値)Vdにより電圧差分Vdefを算出し、出力電圧上昇フラグをOFFにする。
S4では、電圧差分Vdefが切替設定電圧レベル以上か否かを判定し、電圧差分Vdefが切替設定電圧レベル以上の場合はS5へ移行し、そうでない場合はS7へ移行する。
S5では、出力電圧上昇フラグがOFFか否かを判定し、出力電圧上昇フラグがOFFの場合は、S6へ移行して第1電圧低下判定信号FLG1をONにする。出力電圧上昇フラグがOFFでない場合は、その制御周期での処理を終了する。
S7では、確認時間(電圧差分Vdefが切替設定電圧レベルよりも小さい時間)が設定時間を経過しているか否かを判定し、確認時間が設定時間を経過している場合はS8へ移行して第1電圧低下判定信号FLG1をOFFする。確認時間が設定時間を経過していない場合はS9へ移行して確認時間を更新し、その制御周期での処理を終了する。
すなわち、電圧差分Vdefが切替設定電圧レベル以上、かつ、Vrms>Vdの場合に、第1電圧低下判定信号FLG1をONへ切り替える。
図9は定常電圧91%における線間電圧,電圧差分,切替設定電圧レベル(例:20%)を示し、図10は定常電圧91%→20%へ低下した場合の線間電圧,電圧差分71%(91%−20%),切替設定電圧レベル(例:20%)を示す。
切替設定電圧レベルは装置仕様範囲外の任意の電圧を指定する。第1電圧低下判定信号FLG1をONからOFFに切り替えるのは、系統電圧低下状態から復帰した後、確認時間が設定時間を経過した場合とする。設定時間は系統電圧が安定することを想定した時間に設定する。
q軸インバータ電流制御部4の詳細を図7に示す。q軸インバータ電流制御部4では、q軸電流指令値Iq_refとq軸電流検出値Iq_detの偏差をPI制御器2bによりPI演算し、ACR制御を行う。このPI制御器2bの出力にFF項を加算する。
系統電圧に位相変化がない場合、q軸電圧Vqは0となるため定常時のFF項は0を加算し、電圧低下時のみq軸電圧Vqを加算する。電圧低下判定は、d軸インバータ電流制御部1と同様に第1電圧低下判定信号FLG1により行う。
特開2015−192562号公報

電圧低下判定方法として電圧実効値Vrmsとd軸電圧(瞬時値)Vdの電圧差分Vdefを使用する方法を説明した。しかし、図11の位相変化を含む定常電圧91%→20%へ低下した場合の線間電圧,d軸電圧に示すように、位相変化を含む不平衡な電圧低下(二相短絡)はd軸電圧Vdを基本波の2倍の周波数で振動させるため、不感帯が生じる。そのため、、図12(a)に示すように、電圧差分Vdefが切替設定電圧レベル以上になるのが遅れる。それに伴いFF項の切り替えが遅れインバータ電流が上昇し、過電流レベルまで上昇すると、装置が停止し、運転が継続できなくなる。したがって、従来の電圧低下判定方法は、判定方法として不十分である。
以上示したようなことから、電力変換装置において、高速に電圧低下判定を行うことが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、d軸電圧と電圧実効値との電圧差分が切替設定電圧レベル以上で、かつ、前記電圧実効値が前記d軸電圧よりも大きい場合にONとなる第1電圧低下判定信号を出力する第1系統電圧低下判定部と、d軸電圧とq軸電圧に基づいてDQ位相を演算する極座標変換部と、前記DQ位相の絶対値を算出する絶対値演算部と、前記DQ位相の絶対値が切替設定位相レベル以上の場合にONとなる第2電圧低下判定信号を出力する第2系統電圧低下判定部と、前記第1電圧低下判定信号と前記第2電圧低下判定信号が両方OFFの場合にOFFとなり、前記第1電圧低下判定信号と前記第2電圧低下判定信号のうち少なくとも何れか一方がONの場合にONとなる第3電圧低下判定信号を出力する第3電圧低下判定部と、前記第3電圧低下判定信号がOFFの場合、d軸電流指令値とd軸電流検出値との偏差に基づいたPI制御の出力に、前記電圧実効値を加算した値をd軸電圧指令値として出力し、前記第3電圧低下判定信号がONの場合、前記d軸電流指令値と前記d軸電流検出値の偏差に基づいたPI制御の出力に、前記d軸電圧を加算した値を前記d軸電圧指令値として出力するd軸インバータ電流制御部と、前記第3電圧低下判定信号がOFFの場合、q軸電流指令値とq軸電流検出値との偏差に基づいたPI制御の出力をq軸電圧指令値として出力し、前記第3電圧低下判定信号がONの場合、前記q軸電流指令値と前記q軸電流検出値との偏差に基づいたPI制御の出力に、前記q軸電圧を加算した値を前記q軸電圧指令値として出力するq軸インバータ電流制御部と、を、備え、前記d軸電圧指令値と、前記q軸電圧指令値に基づいてインバータを制御することを特徴とする。
また、その一態様として、前記第1系統電圧低下判定部は、前記電圧差分が切替設定電圧レベルよりも小さくなってから設定時間経過した時に前記第1電圧低下判定信号をOFFとすることを特徴とする。
また、その一態様として、前記第2系統電圧低下判定部は、前記DQ位相の絶対値が切替位相設定レベルよりも小さくなってから設定時間経過した時に前記第2電圧低下判定信号をOFFとすることを特徴とする。
本発明によれば、電力変換装置において、高速に電圧低下判定を行うことが可能となる。
実施形態における電力変換装置の制御装置を示すブロック図。 実施形態における第2電圧低下判定部の処理を示すフローチャート。 定常電圧91%→20%へ低下した場合の線間電圧,DQ電圧,DQ位相を示すタイムチャート。 分散型電源と電力系統が電力変換装置を介して連系されるシステムを示す構成図。 従来における電力変換装置の制御装置を示すブロック図。 d軸インバータ電流制御部を示すブロック図。 q軸インバータ電流制御部を示すブロック図。 第1電圧低下判定部の処理を示すフローチャート。 定常電圧91%における線間電圧および電圧差分を示すタイムチャート。 定常電圧91%→20%へ低下した場合の線間電圧および電圧差分を示すタイムチャート。 位相変化を含む定常電圧91%→20%へ低下した場合の線間電圧,電圧差分を示すタイムチャート。 FRTにおける位相変化を含む電圧低下時の系統電圧,インバータ電流,電圧低下判定信号を示すタイムチャート。
以下、本願発明における電力変換装置の実施形態を図1〜図4に基づいて詳述する。
[実施形態]
本実施形態では、図4に示すような太陽光PCSに代表される分散型電源用の電力変換装置を例として説明する。図4に示すように、分散型電源としての太陽光パネル6と系統8が電力変換装置5を介して連系される。電力変換装置5のインバータ7の直流側は太陽光パネル6に接続される。インバータ7の交流側はフィルタ用のリアクトルLとコンデンサCを介してトランスTrの一次側に接続される。トランスTrの二次側は系統8に接続される。
制御装置9には、直流電流検出値Idc,直流電圧検出値Vdc,インバータ電流検出値Iinv_r,Iinv_t,系統電流検出値、系統電圧検出値Vrs,Vstが入力され、電力変換装置5の制御に用いられる。
本実施形態1の制御装置9を図1に示す。図1に示す制御装置9は図5に示す制御装置9に点線部の極座標変換部18,絶対値演算部19,第2系統電圧低下判定部20,論理和素子21を追加したものであり、その他の構成は図5と同一である。
図1に基づいて、本実施形態における電力変換装置の制御装置9を説明する。制御には直流電圧検出値Vdc_det,直流電流検出値Idc_det,インバータ電流検出値Iinv_r,Iinv_t,交流電圧検出値Vrs,Vstを移動平均部10a,10bで移動平均した値を使用する。交流電圧検出値Vtrは、Vtr=−(Vrs+Vst)より求め、インバータ電流検出値Iinv_sは、Iinv_s=−(Iinv_r+Iinv_t)より求める。
MPPT制御を行なうため、乗算部11において直流電圧検出値Vdc_detと直流電流検出値Idc_detを乗算し、直流電力Pdcを求める。MPPT制御部12は、直流電圧検出値Vdc_detと直流電力Pdcから直流電圧指令値Vdc_refを算出する。
直流電圧制御部13では、直流電圧検出値Vdc_detとMPPT制御部12で演算した直流電圧指令値Vdc_refよりAVRを行い、d軸電流指令値Id_refを出力する。
インバータ電流三相/二相変換部14では、インバータ電流検出値Iinv_r,Iinv_s,Iinv_tを用いてd軸電流検出値Id_det,q軸電流検出値Iq_detを算出する。同様に、交流電圧三相/二相変換部15では、交流電圧検出値Vrs,Vtr,Vstを用いてd軸電圧Vd,q軸電圧Vqを算出する。
インバータ電流三相/二相変換部14,交流電圧三相/二相変換部15で必要となる位相θは位相制御部16より交流電圧検出値Vrs,Vtr,Vstに基づいて算出する。位相θはFRTにおける位相変化を含む電圧低下に対応するため、応答性の早い制御を用いる必要がある。
交流電圧実効値演算部17は、交流電圧検出値Vrs,Vtr,Vstに基づいて、電圧実効値Vrmsを算出する。
第1系統電圧低下判定部3は、d軸電圧(瞬時値)Vdと電圧実効値Vrmsとに基づいて、図8に示すように、第1電圧低下判定信号FLG1を生成する。
極座標変換部18はd軸電圧Vdとq軸電圧VqからDQ位相θdqを演算する。絶対値演算部19において、DQ位相θdqの絶対値処理を行う。
このDQ位相θdqの振幅が電圧不平衡および位相変化時に大きく変化するため、第2系統電圧低下判定部20は、DQ位相θdqの絶対値|θdq|と切替設定位相レベルと比較することにより、位相変化を含む電圧低下を判定する。この第2系統電圧低下判定部20のフローチャートを図2に示す。
S11において、DQ位相θdqの絶対値|θdq|が切替設定位相レベル以上か否かを判定し、DQ位相θdqの絶対値|θdq|が切替設定位相レベル以上の場合はS12へ移行し、そうでない場合はS13へ移行する。S12では第2電圧低下判定信号FLG2をONする。
S13では、確認時間(DQ位相の絶対値|θdq|<切替設定位相レベルの時間)が設定時間を経過しているか否かを判定し、経過している場合はS14へ移行し、第2電圧低下判定信号FLG2をOFFする。経過していない場合はS15で確認時間を更新してその制御周期での処理を終了する。
このように、DQ位相の絶対値|θdq|が切替設定位相レベル以上の場合に、第2電圧低下判定信号FLG2をONにする。DQ位相θdqは系統電圧のひずみによっても変動するため、切替設定位相レベルは系統電圧ひずみの装置仕様範囲内で誤動作しないレベルに設定する。
第2電圧低下判定信号FLG2をONからOFFに切り替えるのは、系統電圧低下状態から復帰した後、確認時間が設定時間を経過した場合とし、系統電圧が安定することを想定した時間に設定する。
論理和素子21は、第1電圧低下判定信号FLG1と第2電圧低下判定信号FLG2のうち少なくとも何れか一方がONのときONを出力し、両方ともOFFの場合はOFFとなる第3電圧低下判定信号FLG3を出力する。第1電圧低下判定信号FLG1は位相変化を含まない平衡な電圧低下用であり、第2電圧低下判定信号FLG2は位相変化を含む不平衡な電圧低下用である。
本実施形態のd軸インバータ電流制御部1は、図6に示す従来のd軸インバータ電流制御部1の第1電圧低下判定信号FLG1を第3電圧低下判定信号FLG3に変更したものである。
第3電圧低下判定信号FLG3がOFFの時は定常状態であると判断し、PI制御器2aの出力に電圧実効値Vrmsを加算する。第3電圧低下判定信号FLG3がONの時は系統電圧低下状態であると判断し、PI制御器2aの出力にd軸電圧Vdを加算する。この加算結果がd軸電圧指令値となる。
同様に、本実施形態のq軸インバータ電流制御部4は、図7に示す従来のq軸インバータ電流制御部4の第1電圧低下判定信号FLG1を第3電圧低下判定信号FLG3に変更したものである。
第3電圧低下判定信号FLG3がOFFの時は定常状態であると判断し、PI制御器2bの出力に0を加算する。第3電圧低下判定信号FLG3がONの時は系統電圧低下状態であると判断し、PI制御器2bの出力にq軸電圧Vqを加算する。この加算結果がq軸電圧指令値となる。
二相/三相変換部24は、d軸電圧指令値,q軸電圧指令値を位相θに基づいて二相/三相変換し、三相電圧指令値として出力する。PWM制御器25は、三相電圧指令値とキャリア三角波との比較に基づいてゲート信号をインバータ7のスイッチングデバイスに出力する。
位相変換を含む不平衡な電圧低下により、定常電圧91%→20%に低下した場合のDQ位相θdqの動作を理論計算した結果を図3に示す。電圧低下判定が遅れる不感帯が四か所あるが、(2)と(4)の不感帯は、従来の第1電圧低下判定信号FLG1と第2電圧低下判定信号FLG2の論理和である第3電圧低下判定信号FLG3にすることで解消できる。
(1)と(3)の不感帯は残るものの、従来より不感帯の最大時間を短くできるため、インバータ電流が過電流レベルまで上昇して故障停止することはなく電圧低下時も運転継続できる。
本実施形態は図12(b)に示す通り、電圧低下判定が高速になり、インバータ電流の上昇が抑制される。位相変化を含む不平衡な電圧低下時でも運転継続できる。
本実施形態では位相変化を含む系統電圧低下時、交流電圧のDQ位相θdqを用いた電圧低下判定に基づいて、インバータ電流制御のFF項の切替を行う。これにより、インバータ電流の増加を抑制し、装置の運転継続を可能にする。
特許文献1では、電圧低下判定に系統電圧の電圧振幅、周波数情報を利用している。FRT規格に対応するためには、できるだけ早い電圧異常の検出が必要である。本実施形態では、交流電圧検出値Vrs,Vtr,Vstに対して極座標変換を行い、電圧低下判定をd軸電圧Vd(振幅),q軸電圧Vq(位相差),電圧実効値Vrmsの三種類を条件としている。q軸電圧Vqを積分すると周波数情報にはなるが、本実施形態は、位相でより瞬時値に近い条件で系統異常の検出を早く行うことができる。また、誤検出を防止するために不感帯を設けている。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1…d軸インバータ電流制御部
3…第1系統電圧低下判定部
4…q軸インバータ電流制御部
10a,10b…移動平均部
11…乗算部
12…MPPT制御部
13…直流電圧制御部
14…インバータ電流三相/二相変換部
15…交流電圧三相/二相変換部
16…位相制御部
17…交流電圧実効値演算部
18…極座標変換部
19…絶対値演算部
20…第2系統電圧低下判定部
21…論理和素子
24…二相/三相変換部
25…PWM制御部

Claims (3)

  1. d軸電圧と電圧実効値との電圧差分が切替設定電圧レベル以上で、かつ、前記電圧実効値が前記d軸電圧よりも大きい場合にONとなる第1電圧低下判定信号を出力する第1系統電圧低下判定部と、
    前記d軸電圧とq軸電圧に基づいてDQ位相を演算する極座標変換部と、
    前記DQ位相の絶対値を算出する絶対値演算部と、
    前記DQ位相の絶対値が切替設定位相レベル以上の場合にONとなる第2電圧低下判定信号を出力する第2系統電圧低下判定部と、
    前記第1電圧低下判定信号と前記第2電圧低下判定信号が両方OFFの場合にOFFとなり、前記第1電圧低下判定信号と前記第2電圧低下判定信号のうち少なくとも何れか一方がONの場合にONとなる第3電圧低下判定信号を出力する第3電圧低下判定部と、
    前記第3電圧低下判定信号がOFFの場合、d軸電流指令値とd軸電流検出値との偏差に基づいたPI制御の出力に、前記電圧実効値を加算した値をd軸電圧指令値として出力し、前記第3電圧低下判定信号がONの場合、前記d軸電流指令値と前記d軸電流検出値の偏差に基づいたPI制御の出力に、前記d軸電圧を加算した値を前記d軸電圧指令値として出力するd軸インバータ電流制御部と、
    前記第3電圧低下判定信号がOFFの場合、q軸電流指令値とq軸電流検出値との偏差に基づいたPI制御の出力をq軸電圧指令値として出力し、前記第3電圧低下判定信号がONの場合、前記q軸電流指令値と前記q軸電流検出値との偏差に基づいたPI制御の出力に、前記q軸電圧を加算した値を前記q軸電圧指令値として出力するq軸インバータ電流制御部と、
    を、備え、前記d軸電圧指令値と、前記q軸電圧指令値に基づいてインバータを制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1系統電圧低下判定部は、
    前記電圧差分が切替設定電圧レベルよりも小さくなってから設定時間経過した時に前記第1電圧低下判定信号をOFFとすることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記第2系統電圧低下判定部は、
    前記DQ位相の絶対値が切替位相設定レベルよりも小さくなってから設定時間経過した時に前記第2電圧低下判定信号をOFFとすることを特徴とする請求項1または2記載の電力変換装置。
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