JP6852641B2 - サイドレールおよびサイドレールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前後方向に沿って延在すると共に、多角形状の閉断面構造で成るサイドレールおよび該サイドレールの製造方法に係る。
従来、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、トラックやバス等の車体フレームは、車体前後方向に沿って延在する左右一対のサイドレール(サイドフレームとも呼ばれる)と、これらサイドレール同士の間に架け渡されたクロスメンバとを備えている。
この種の車体フレームでは、例えば凹凸を有する道路の走行時等において車体に発生する上下方向の振動(一般にチョッピーライドと呼ばれる)に対する対策を講じておくことが望まれる。
従来技術におけるチョッピーライド対策としては、車体フレーム(特にサイドレール)の上下方向の曲げ剛性を高めることが挙げられる。例えば、サイドレールの断面形状を大型にしたり、サイドレールを構成する鋼板全体の板厚寸法を大きくしたり、サイドレールの内側面にリインフォースメントを重ね合わせて溶接したりする。また、他のチョッピーライド対策としては、キャビンへの振動伝達を抑制するためにキャブマウント構造を改良することが挙げられる。例えばマウントゴムの構造を振動減衰効果が高くなるように改良したり、マウントブラケットを大型のものにしたりする。
特開2005−132200号公報 特開2009−12626号公報
しかしながら、サイドレールの断面形状を大型にするためには該サイドレールの配設スペースを大きく確保しておく必要があるため実用性に欠ける。また、サイドレールを構成する鋼板全体の板厚寸法を大きくしたり、サイドレールの内側面にリインフォースメントを重ね合わせて溶接したりするものでは車体重量の大幅な増大を招いてしまうため好ましくない。また、キャブマウント構造を改良するものでは、車体重量の大幅な増大や車体の製造コストの大幅な高騰を招いてしまうため好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車体重量の大幅な増大や車体の製造コストの大幅な高騰を招くことなしにチョッピーライド対策を実現できるサイドレールおよび該サイドレールの製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、車体前後方向に沿って延在すると共に、複数の隅角部を有する多角形状の閉断面構造で成るサイドレールを前提とする。そして、このサイドレールは、車体前後方向の一部の領域が、母材と該母材よりも板厚寸法が大きく設定された補強板材とによって前記多角形状の閉断面構造とされた補強領域とされており、前記補強領域が、前記母材において少なくとも前記各隅角部それぞれに対応した位置に設けられた嵌め込み部に前記補強板材が嵌め込まれた状態で前記母材と前記補強板材とが接合された接合部を備えていることを特徴とする。
この特定事項により、サイドレールの補強領域にあっては、その多角形状の閉断面構造において少なくとも各隅角部それぞれが補強板材によって構成されている。そして、この補強板材は、母材よりも板厚寸法が大きく設定されている。このように各隅角部それぞれが補強板材によって構成されていることでサイドレールの上下方向の曲げ剛性を高めることができ、チョッピーライド対策を実現できる。つまり、サイドレールの断面形状を大型にしたり、サイドレールを構成する鋼板全体の板厚寸法を大きくしたり、サイドレールの内側面にリインフォースメントを重ね合わせて溶接したりすることなしにサイドレールの上下方向の曲げ剛性を高めることが可能になる。また、キャブマウント構造を改良する必要もない。このため、車体重量の大幅な増大や車体の製造コストの大幅な高騰を招くことなしにチョッピーライド対策を実現することができる。
また、前記母材と前記補強板材とを接合する手段はレーザ溶接であることが好ましい。
仮に母材と補強板材とをアーク溶接によって接合した場合には、溶接箇所の周辺にスパッタが飛散したり、熱の影響によって酸化スケールが存在したりすることで防錆塗装を行う場合の塗料が塗布され難くなり、高い防錆効果を得ることが困難になる。本解決手段によれば、レーザ溶接を採用していることでスパッタの飛散を抑制でき且つ酸化スケールを抑制できることから塗料が良好に塗布されることになり、防錆塗装による高い防錆効果を得ることが可能である。
また、前記補強領域は、水平方向において互いに対向する一対の鉛直壁部と、鉛直方向において互いに対向する一対の水平壁部と、各壁部同士の境界部分を構成する複数の前記隅角部とを備えており、前記補強領域にあっては、前記補強板材が、前記隅角部から該隅角部に隣接する前記水平壁部の全体に亘って適用されていることが好ましい。
これによれば、母材よりも板厚寸法が大きく設定された補強板材を採用したことによる車体重量の増大を必要最小限に抑えながらも、サイドレールの上下方向の曲げ剛性を効果的に高めることができる。
また、サイドレールが、車両前輪の配設位置と車両後輪の配設位置との間の所定範囲において車体前後方向に沿って水平方向に延在する水平部と、該水平部の前端部に連続し車体前方側に向かうに従って上方へ湾曲する形状とされた前側湾曲部と、前記水平部の後端部に連続し車体後方側に向かうに従って上方へ湾曲する形状とされた後側湾曲部とを備えている場合、前記補強領域は前記水平部に設けられていることが好ましい。
凹凸を有する道路の走行時等において車体に上下方向の振動が発生する場合、サイドレールの振動の節は前記水平部に現れることになる。本解決手段では、この振動の節となる前記水平部に補強領域が規定されてサイドレールの曲げ剛性が高められていることにより、効果的なチョッピーライド対策を実現することができる。
また、前記サイドレールの製造方法としては、平板状の母材に対し、前記サイドレールにおいて予め規定された補強領域における少なくとも前記各隅角部となる領域それぞれに嵌め込み部を形成する工程と、前記嵌め込み部に、前記母材よりも板厚寸法が大きく設定された平板状の補強板材を嵌め込む工程と、前記嵌め込み部に嵌め込まれた前記補強板材を前記母材に接合する工程と、前記補強板材が接合された前記母材を、前記補強板材と共に曲げ加工することで前記隅角部を有するレール材を作製する工程と、前記レール材の複数を、これらレール材によって前記多角形状の閉断面構造が構成されるように一体的に接合する工程とを備えていることが好ましい。
これにより、車体重量の大幅な増大や車体の製造コストの大幅な高騰を招くことなしにチョッピーライド対策を実現することが可能なサイドレールの製造方法を提供することができる。
また、前記補強板材は前記母材にレーザ溶接によって接合されることが好ましい。
前述したように、レーザ溶接の採用により、スパッタの飛散を抑制でき且つ酸化スケールを抑制できることから塗料が良好に塗布されることになり、防錆塗装による高い防錆効果を得ることが可能である。
本発明では、サイドレールの補強領域に対し、母材において少なくとも各隅角部それぞれに対応した位置に設けられた嵌め込み部に補強板材が嵌め込まれた状態で母材と補強板材とが接合された接合部を備えさせている。これにより、車体重量の大幅な増大や車体の製造コストの大幅な高騰を招くことなしにチョッピーライド対策を実現することができる。
実施形態に係る車体フレームを示す斜視図である。 図1におけるB−B線に対応した位置における車両の断面図である。 図3(a)は図1におけるA−A線に沿った位置におけるサイドレールの断面図であり、図3(b)は図1におけるB−B線に沿った位置におけるサイドレールの断面図である。 実施形態に係るサイドレールの製造工程を説明するための図である。 従来技術に係る各種サイドレールの断面図である。 実施形態に係るサイドレールおよび従来技術に係る各種サイドレールそれぞれに対する正規化共振周波数と正規化質量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、ピックアップトラック等に適用されるラダーフレームとして構成された車体フレームのサイドレールに本発明を適用した場合について説明する。
−車体フレームの概略構造−
図1は本実施形態に係る車体フレーム1を示す斜視図である。この図1では車体フレーム1を実線で表し、キャビンCおよび車輪FW,RWを仮想線で表している。また、図2は図1におけるB−B線に対応した位置における車両の断面図である。なお、各図における矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印RHは右方向、矢印LHは左方向をそれぞれ示している。
図1に示すように、車体フレーム1は、車幅方向の両外側において車体前後方向に沿って延在された左右一対のサイドレール2,2を備えている。このサイドレール2,2は、車体前後方向に沿って連続する中間部2A、前側キック部2B、前部2C、後側キック部2Dおよび後部2Eを備えている。
中間部2Aは、車両前輪FWの配設位置と車両後輪RWの配設位置との間の所定範囲において車体前後方向に沿って水平方向に延在する。この中間部2Aが本発明でいう水平部に相当する。前側キック部2Bは、前記中間部2Aの前端部に連続し車体前方側に向かうに従って上方へ湾曲する形状となっている。この前側キック部2Bが本発明でいう前側湾曲部に相当する。前部2Cは、前側キック部2Bの前端部に連続し車体前方側に延びている。この前部2Cにおける車幅方向の外側には前記車両前輪FWが配設されている。このため、このサイドレール2,2の前部2C,2Cにおける車幅方向の寸法(左右の各サイドレール2,2間の寸法)は、この車両前輪FWとの干渉を考慮して、前記中間部2A,2Aにおける車幅方向の寸法よりも短く設定されている。
後側キック部2Dは、前記中間部2Aの後端部に連続し車体後方側に向かうに従って上方へ湾曲する形状となっている。この後側キック部2Dが本発明でいう後側湾曲部に相当する。後部2Eは、後側キック部2Dの後端部に連続し車体後方側に延びている。この後部2Eにおける車幅方向の外側には前記車両後輪RWが配設されている。このため、このサイドレール2,2の後部2E,2Eにおける車幅方向の寸法(左右の各サイドレール2,2間の寸法)は、この車両後輪RWとの干渉を考慮して、前記中間部2A,2Aにおける車幅方向の寸法よりも短く設定されている。
なお、サイドレール2の前部2Cおよび後部2Eそれぞれの配設高さ位置は、図示しないサスペンションユニット等の配置を考慮して設定されている。
左右一対のサイドレール2,2の前部2C,2Cの前側には、車両前突時にエネルギー(衝突荷重)を吸収するためのクラッシュボックス3,3がそれぞれ設けられている。左右一対のクラッシュボックス3,3の前端部には、車幅方向に沿って延在するバンパリインフォースメント(図示省略)が架け渡されている。なお、サイドレール2,2の前端部とバンパリインフォースメントとの間にクラッシュボックス3,3を設けず、サイドレール2,2の前端部にバンパリインフォースメントを直接的に架け渡す構造としてもよい。
各サイドレール2,2同士の間には、車幅方向に沿って延在された複数のクロスメンバ41,42,43,44,45,46,47が架け渡されている。これにより、本実施形態の車体フレーム1はラダーフレーム(はしご形フレーム)として構成されている。なお、クロスメンバ41は、サイドレール2,2の前部2C,2C同士の間に架け渡されており、クロスメンバ42は、前記前側キック部2B,2Bの前端部同士の間に架け渡されている。また、クロスメンバ43は、前記中間部2A,2A同士の間に架け渡されている。クロスメンバ44は、前記後側キック部2D,2Dの前端部同士の間に架け渡されている。クロスメンバ45は、前記後側キック部2D,2D同士の間に架け渡されている。クロスメンバ46は、前記後側キック部2D,2Dの後端部同士の間に架け渡されている。クロスメンバ47は、前記後部2E,2E同士の間に架け渡されている。また、サイドレール2,2における前記クロスメンバ41よりも車体前方側には、前側連結部48が架け渡されている。
サイドレール2,2の前部2C,2Cにおけるクロスメンバ41とクロスメンバ42との間には、車幅方向の外側に突出する金属製のサスペンションマウントブラケット11が配設されている。このサスペンションマウントブラケット11には、図示しないサスペンションマウントが取り付けられるようになっており、このサスペンションマウントおよびサスペンションマウントブラケット11を介して、サスペンションユニットがサイドレール2に連結できるように構成されている。
また、サイドレール2の前側キック部2Bの後端部、サイドレール2の前部2Cの前端部、サイドレール2の後側キック部2Dの前端部それぞれには、キャブマウントブラケット12,13,14が配設されている。これらキャブマウントブラケット12,13,14は、車幅方向外側へ突出されており、図示しないキャブマウントが取り付けられるようになっている。そして、キャブマウントおよびキャブマウントブラケット12,13,14を介して、キャビンCをサイドレール2に連結できるように構成されている。
なお、図2に示すように、サイドレール2よりも車幅方向外側(図2における左側)には閉断面構造で成るロッカ51が配設されており、このロッカ51の上面にはフロアパネル52の端部(車幅方向外側の端部)が接続されている。また、サイドレール2よりも車幅方向内側(図2における右側)には燃料タンク53が配設されている。また、図2における符号54は図示しないトランスミッションから車両後輪RWに向かって延びるプロペラシャフトであり、符号55は燃料供給系等の配管である。
−サイドレールの構造−
次に、本実施形態の特徴であるサイドレール2,2の構造について説明する。各サイドレール2,2の構造は同じである(左右対称とされた構造である)ため、ここでは車幅方向の左側に位置するサイドレール2を例に挙げて説明する。
本実施形態に係るサイドレール2は、前記中間部2Aの一部の領域が補強領域(図1にDで示した範囲の領域)として規定されている。具体的には、中間部2Aにおいて、その車体前後方向の中央位置よりも僅かに前側の位置から該中間部2Aの後端位置までの間の領域が前記補強領域Dとして規定され、この補強領域Dが、サイドレール2における他の領域よりも強度が高く設定されている。
図3(a)は図1におけるA−A線に沿った位置におけるサイドレール2の断面図であり、図3(b)は図1におけるB−B線に沿った位置におけるサイドレール2の断面図である。つまり、図3(a)は前記補強領域Dから外れた領域であって前記中間部2Aの前側部分の領域での断面図である。この中間部2Aの前側部分にあっては、サイドレール2が2枚の母材23,26のみで構成されている。また、図3(b)は前記補強領域Dであって前記中間部2Aの後側部分の領域での断面図である。この中間部2Aの後側部分にあっては、サイドレール2が、サイドレール本体部分を構成する2枚の母材23,26と、4枚の補強板材24,25,27,28とで構成されている。各母材23,26および各補強板材24,25,27,28はそれぞれ熱間圧延鋼板で形成されている。以下、各部分について具体的に説明する。
(中間部2Aの前側部分の構造)
図3(a)の断面図で示す中間部2Aの前側部分(補強領域Dから外れた領域)は、サイドレール2の基本構造で構成される部分であって、車幅方向の内側部分を構成するインナレール材(インナチャンネル)21と車幅方向の外側部分を構成するアウタレール材(アウタチャンネル)22とがアーク溶接によって一体的に接合されることで閉断面構造で構成されている。この部分にあっては、インナレール材21およびアウタレール材22はそれぞれ1枚の母材23,26のみで形成されている。これら母材23,26は、板厚寸法および材料が互いに同一のものである。例えば板厚寸法が3.0mm程度であり、引張強度が600MPa程度のものが採用されている。これら値はこれに限定されるものではないが、サイドレール2として十分な強度(車体強度)が確保できるものが採用されている。
具体的に、インナレール材21(母材23)は、鉛直方向に延在する鉛直壁部21aと、鉛直方向において互いに対向し且つ水平方向に延在する一対の水平壁部である上側水平壁部21bおよび下側水平壁部21cと、鉛直壁部21aと上側水平壁部21bとの境界部分を構成する上側隅角部21dと、鉛直壁部21aと下側水平壁部21cとの境界部分を構成する下側隅角部21eとを有する断面形状で形成されている。
また、アウタレール材22(母材26)は、鉛直方向に延在する鉛直壁部22aと、鉛直方向において互いに対向し且つ水平方向に延在する一対の水平壁部である上側水平壁部22bおよび下側水平壁部22cと、鉛直壁部22aと上側水平壁部22bとの境界部分を構成する上側隅角部22dと、鉛直壁部22aと下側水平壁部22cとの境界部分を構成する下側隅角部22eとを有する断面形状で形成されている。
そして、アウタレール材22の上側水平壁部22bの上面にインナレール材21の上側水平壁部21bの下面が重ね合わされ、この両者がアーク溶接によって接合されている。同様に、アウタレール材22の下側水平壁部22cの下面にインナレール材21の下側水平壁部21cの上面が重ね合わされ、この両者がアーク溶接によって接合されている。これにより、サイドレール2は略矩形状の閉断面構造で構成されている。このように母材23,26のみで形成されるインナレール材21とアウタレール材22とがアーク溶接されて成る閉断面構造(サイドレール2の基本構造)は、前記中間部2Aの前側部分のみだけでなく、前述した中間部2Aの後側部分(補強領域D)を除くサイドレール2の略全体に亘って採用されている。
(中間部2Aの後側部分の構造)
本実施形態の特徴は、中間部2Aの後側部分(図3(b)で断面を示した補強領域D)にある。
中間部2Aの後側部分(補強領域D)の構造について図3(b)を用いて説明する。なお、図4は、サイドレール2の製造工程を説明するための図であって、この中間部2Aの後側部分(補強領域D)およびその周辺部を示している。
図3(b)に示すように、この中間部2Aの後側部分は、6枚のパネル材23,24,25,26,27,28が一体的に接合されることによって閉断面構造で構成されている。具体的には、インナレール材21の母材23と、該母材23に形成された切り欠き部(本発明でいう嵌め込み部)23a,23b(図4(a)を参照)にそれぞれ嵌め込まれてレーザ溶接によって母材23に接合された第1補強板材24,第2補強板材25と、アウタレール材22の母材26と、該母材26に形成された切り欠き部(本発明でいう嵌め込み部)26a,26bにそれぞれ嵌め込まれてレーザ溶接によって母材26に接合された第3補強板材27,第4補強板材28とが一体的に接合されることによって中間部2Aの後側部分(補強領域D)は構成されている。
各母材23,26と各補強板材24,25,27,28とは材料が互いに同一のものである。例えば引張強度が600MPa程度のものが採用されている。これに対し、各補強板材24,25,27,28は、その板厚寸法が各母材23,26の板厚寸法よりも大きいものが採用されている。具体的には、各母材23,26の板厚寸法が3.0mm程度であるのに対し、各補強板材24,25,27,28の板厚寸法は4.5mm程度(母材23,26の板厚寸法に対して1.5倍程度)となっている。これら値はこれに限定されるものではない。
具体的に、このサイドレール2の補強領域Dの製造工程にあっては、図4(a)に示すように、平板状のインナレール材21の母材23の一部(上縁部および下縁部)が切り欠かれて切り欠き部23a,23bが形成され(本発明でいう、平板状の母材に対し、サイドレールにおいて予め規定された補強領域における少なくとも各隅角部となる領域それぞれに嵌め込み部を形成する工程)、この切り欠き部23a,23bそれぞれの形状に略合致した形状の第1補強板材24,第2補強板材25を各切り欠き部23a,23bそれぞれに嵌め込む(端縁部同士が突き合わされるように嵌め込む;本発明でいう、嵌め込み部に、母材よりも板厚寸法が大きく設定された平板状の補強板材を嵌め込む工程)。そして、これら切り欠き部23a,23bの内縁部と、第1補強板材24および第2補強板材25の外縁部との突き合わせ部分をレーザ溶接によって接合する(本発明でいう、嵌め込み部に嵌め込まれた補強板材を母材に接合する工程)。その後、平板状のインナレール材21のプレス加工によってその幅方向(図4にあっては上下方向)の両端部が折り曲げられる(折り曲げ部を一点鎖線で示している)ことで前記各水平壁部21b,21cが形成されてインナレール材21が作製されることになる(図4(b)を参照;本発明でいう、補強板材が接合された母材を、補強板材と共に曲げ加工することで隅角部を有するレール材を作製する工程)。なお、この中間部2Aの後側部分(補強領域D)を構成するインナレール材21の作製は、前述した中間部2Aの前端部分の作製と同時に行われる。
なお、前記レーザ溶接としては、例えば炭酸ガスレーザ、YAGレーザ、ファイバーレーザ等を用いたものが適用可能である。
これにより、インナレール材21は、前述した鉛直壁部21a、上側水平壁部21b、下側水平壁部21c、上側隅角部21d、下側隅角部21eを有する断面形状で形成される。そして、前記補強領域Dにあっては、前記上側隅角部21dから該上側隅角部21dに隣接する上側水平壁部21bに亘って第1補強板材24が適用され、前記下側隅角部21eから該下側隅角部21eに隣接する下側水平壁部21cに亘って第2補強板材25が適用されていることになる。
同様に、図4(a)に示すように、平板状のアウタレール材22の母材26の一部(上縁部および下縁部)が切り欠かれて切り欠き部26a,26bが形成され(本発明でいう、平板状の母材に対し、サイドレールにおいて予め規定された補強領域における少なくとも各隅角部となる領域それぞれに嵌め込み部を形成する工程)、この切り欠き部26a,26bそれぞれの形状に略合致した形状の第3補強板材27,第4補強板材28を各切り欠き部26a,26bそれぞれに嵌め込む(本発明でいう、嵌め込み部に、母材よりも板厚寸法が大きく設定された平板状の補強板材を嵌め込む工程)。そして、これら切り欠き部26a,26bの内縁部と、第3補強板材27および第4補強板材28の外縁部との突き合わせ部分をレーザ溶接によって接合する(本発明でいう、嵌め込み部に嵌め込まれた補強板材を母材に接合する工程)。その後、平板状のアウタレール材22のプレス加工によって幅方向(図4にあっては上下方向)の両端部が折り曲げられる(折り曲げ部を一点鎖線で示している)ことで前記各水平壁部22b,22cが形成されてアウタレール材22が作製されることになる(本発明でいう、補強板材が接合された母材を、補強板材と共に曲げ加工することで隅角部を有するレール材を作製する工程)。なお、この中間部2Aの後側部分(補強領域D)を構成するアウタレール材22の作製も、前述した中間部2Aの前端部分の作製と同時に行われる。
これにより、アウタレール材22も、前述した鉛直壁部22a、上側水平壁部22b、下側水平壁部22c、上側隅角部22d、下側隅角部22eを有する断面形状で形成される。そして、前記補強領域Dにあっては、前記上側隅角部22dから該上側隅角部22dに隣接する上側水平壁部22bに亘って第3補強板材27が適用され、前記下側隅角部22eから該下側隅角部22eに隣接する下側水平壁部22cに亘って第4補強板材28が適用されていることになる。
そして、アウタレール材22の上側水平壁部22b(第3補強板材27で成る上側水平壁部22b)の上面にインナレール材21の上側水平壁部21b(第1補強板材24で成る上側水平壁部21b)の下面が重ね合わされ、この両者がアーク溶接によって接合されている。同様に、アウタレール材22の下側水平壁部22c(第4補強板材28で成る下側水平壁部22c)の下面にインナレール材21の下側水平壁部21c(第2補強板材25で成る下側水平壁部21c)の上面が重ね合わされ、この両者がアーク溶接によって接合されている。これにより、サイドレール2は略矩形状の閉断面構造で構成されている。
このようにしてサイドレール2が略矩形状の閉断面構造で構成された状態にあっては、前記鉛直壁部21aと鉛直壁部22aとが本発明でいう「水平方向において互いに対向する一対の鉛直壁部」となる。また、上側水平壁部21b,22bと下側水平壁部21c,22cとが本発明でいう「鉛直方向において互いに対向する一対の水平壁部」となる。また、各隅角部21d,21e,22d,22eそれぞれが本発明でいう「各壁部同士の境界部分を構成する複数の隅角部」となる。
前述したように、本実施形態では、前記各補強板材24,25,27,28の板厚寸法は母材23,26の板厚寸法よりも大きく設定されている。このため、各補強板材24,25,27,28における鉛直壁部24a,25a,27a,28a(各レール材21,22の鉛直壁部21a,22aの一部を構成する部分)および水平壁部24b,25b,27b,28b(各レール材21,22の水平壁部21b,22b,21c,22cを構成する部分)それぞれの外縁部と母材23,26における切り欠き部23a,23b,26a,26bの内縁部との突き合わせ部分では、母材23,26の外面と各補強板材24,25,27,28の外面とが面一となるように両者が突き合わされている。つまり、母材23,26の内側面に対して各補強板材24,25,27,28の内側面が内側に突出するように(両者の板厚寸法の差分だけ突出するように)両者が突き合わされている。
以上のようにして、複数の隅角部21d,21e,22d,22eを有する多角形状の閉断面構造で成るサイドレール2の補強領域Dは、母材23,26において少なくとも各隅角部21d,21e,22d,22eそれぞれに対応した位置に設けられた切り欠き部23a,23b,26a,26bに補強板材24,25,27,28が嵌め込まれた状態で母材23,26と補強板材24,25,27,28とがレーザ溶接により接合された接合部を備えていることになる。
−実施形態の効果−
以上の如く、本実施形態では、サイドレール2の補強領域Dにあっては、その多角形状の閉断面構造において少なくとも各隅角部21d,21e,22d,22eそれぞれが補強板材24,25,27,28によって構成されている。そして、この補強板材24,25,27,28は、母材23,26よりも板厚寸法が大きく設定されている。このように各隅角部21d,21e,22d,22eそれぞれが補強板材24,25,27,28によって構成されていることでサイドレール2の上下方向の曲げ剛性を高めることができ、チョッピーライド対策を実現できる。
図5(a)〜図5(d)は従来技術に係る各種サイドレールaの断面図である。
図5(a)は補強が施されていないサイドレールaである。このものではサイドレールaの上下方向の曲げ剛性が低く、キャビンへの振動伝達を抑制することが困難であった。
図5(b)は断面形状が大型にされたサイドレールaである。このものではサイドレールaの配設スペースを大きく確保しておく必要があるため実用性に欠けていた。
図5(c)はサイドレールaを構成する鋼板全体の板厚寸法を大きくしたものである。このものでは車体重量の大幅な増大を招いてしまうため好ましくない。
図5(d)はサイドレールaの内側面にリインフォースメントb,b,…を重ね合わせて溶接したものである。このものでも車体重量の大幅な増大を招いてしまうため好ましくない。
本実施形態では、前述したように、サイドレール2の補強領域Dにあっては、その多角形状の閉断面構造において少なくとも各隅角部21d,21e,22d,22eそれぞれが補強板材24,25,27,28によって構成されている。そして、この補強板材24,25,27,28は、母材23,26よりも板厚寸法が大きく設定されている。このため、サイドレールの断面形状を大型にしたり(図5(b)に示したものを参照)、サイドレールを構成する鋼板全体の板厚寸法を大きくしたり(図5(c)に示したものを参照)、サイドレールの内側面にリインフォースメントを重ね合わせて溶接したり(図5(d)に示したものを参照)することなしにサイドレール2の上下方向の曲げ剛性を高めることが可能になる。また、キャブマウント構造を改良する必要もない。このため、車体重量の大幅な増大や車体の製造コストの大幅な高騰を招くことなしにチョッピーライド対策を実現することができる。
図6は、本実施形態(本発明)に係るサイドレール2および従来技術に係る各種サイドレールそれぞれに対する正規化共振周波数と正規化質量との関係を示す図である。
図5(a)で示したサイドレールa、つまり、補強が施されていないサイドレールaにあっては、正規化共振周波数が得られておらず(図6中の◆印を参照)、車体に上下方向の大きな振動が発生する虞がある。図5(c)で示したサイドレールa、つまり、鋼板全体の板厚寸法を大きくしたサイドレールaにあっては、正規化共振周波数を得るための正規化質量が大きくなってしまい(図6中の▲印を参照)、車体重量の大幅な増大を招いてしまう。また、図5(d)で示したサイドレールa、つまり、内側面にリインフォースメントb,b,…を重ね合わせて溶接したサイドレールaにあっても、正規化共振周波数を得るための正規化質量が大きくなってしまい(図6中の■印を参照)、車体重量の大幅な増大を招いてしまう。
これに対し、本実施形態に係るサイドレール2にあっては、正規化共振周波数を得るための正規化質量を小さくでき(前記従来技術に係る各種サイドレールに比べて小さくでき;図6中の●印を参照)、前記従来技術のものに比べて車体の軽量化を図ることが可能となっている。
また、本実施形態では、母材23,26と補強板材24,25,27,28とを接合する手段としてレーザ溶接を採用している。仮に母材と補強板材とをアーク溶接によって接合した場合には、溶接箇所の周辺にスパッタが飛散したり、熱の影響によって酸化スケールが存在したりすることで防錆塗装を行う場合の塗料が塗布され難くなり、高い防錆効果を得ることが困難になる。また、図5(d)に示した従来技術の構造にあっては、パネル材同士の間に隙間が生じていることで、その隙間に塗料が入り難く、この場合も、高い防錆効果を得ることが困難であった。本実施形態の構造によれば、レーザ溶接を採用していることでスパッタの飛散を抑制でき且つ酸化スケールを抑制できる。また、パネル材同士の間に隙間が生じることもない。このため、塗料が良好に塗布されることになり、防錆塗装による高い防錆効果を得ることが可能である。
また、本実施形態では、補強領域Dにあっては、各補強板材24,25,27,28が、隅角部21d,21e,22d,22eから該隅角部21d,21e,22d,22eに隣接する水平壁部21b,21c,22b,22cの全体に亘って適用されている。このため、母材23,26よりも板厚寸法が大きく設定された補強板材24,25,27,28を採用したことによる車体重量の増大を必要最小限に抑えながらも、サイドレール2の上下方向の曲げ剛性を効果的に高めることができる。
また、本実施形態では、前記補強領域Dは前記中間部2Aに設けられている。これは、サイドレール2に生じる振動を考慮したものである。つまり、凹凸を有する道路の走行時等において車体に上下方向の振動が発生する場合、サイドレール2の振動の節は中間部2Aに現れることになる。本実施形態では、この振動の節となる中間部2Aに補強領域Dが規定されてサイドレール2の曲げ剛性が高められていることにより、効果的なチョッピーライド対策を実現することができる。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、サイドレール2の補強領域Dを6枚のパネル材23〜28によって構成するようにしていた。本発明は、補強領域Dを構成するパネル材の枚数は特に限定されるものではなく、少なくとも全ての隅角部21d,21e,22d,22eそれぞれに対応して補強板材24,25,27,28が適用されておればよい。また、前記実施形態では、サイドレール2が略矩形状の閉断面構造で構成されていたため、4箇所に隅角部21d,21e,22d,22eを有する構造となっていた。本発明にあっては、サイドレールが他の多角形状(例えば5角形状等)の閉断面構造で構成されている場合には、隅角部の個数が異なることになるので、それに応じて補強板材の適用枚数も異なることになる。
また、前記実施形態では、各母材23,26と各補強板材24,25,27,28とは材料が互いに同一のものとしていた。本発明はこれに限らず、各母材23,26の材料に対して引張強度が高い材料を各補強板材24,25,27,28に適用するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、母材23,26に形成された切り欠き部23a,23b,26a,26bに補強板材24,25,27,28を嵌め込んでレーザ溶接によって接合するようにしていた。本発明はこれに限らず、母材23,26に開口部を形成しておき、該開口部の形状に合致する形状とされた補強板材をこの開口部に嵌め込んでレーザ溶接によって接合するようにしてもよい。
また、前記実施形態は、サイドレール2の内側面にリインフォースメントを接合しないものとしていた。本発明はこれに限らず、このリインフォースメントを接合する構造を併用するようにしてもよい。この場合、本発明の構造によれば、リインフォースメントとして質量の小さいものを採用しながらもチョッピーライド対策を実現することができるため、この場合も、車体重量の大幅な増大を招くことはない。
また、前記実施形態では、接合手段としてはレーザ溶接を採用していたが、本発明はこれに限らず、アーク溶接等の種々の接合手段を適用することが可能である。
本発明は、ラダーフレームにおいて車体前後方向に沿って延在する左右一対のサイドレールに適用可能である。
1 車体フレーム
2 サイドレール
2A 中間部(水平部)
2B 前側キック部(前側湾曲部)
2D 後側キック部(後側湾曲部)
21 インナレール材
22 アウタレール材
21a,22a 鉛直壁部
21b,22b 上側水平壁部
21c,22c 下側水平壁部
21d,22d 上側隅角部
21e,22e 下側隅角部
23,26 母材
23a,23b,26a,26b 切り欠き部(嵌め込み部)
24 第1補強板材
25 第2補強板材
27 第3補強板材
28 第4補強板材
D 補強領域
FW 車両前輪
RW 車両後輪

Claims (6)

  1. 車体前後方向に沿って延在すると共に、複数の隅角部を有する多角形状の閉断面構造で成るサイドレールにおいて、
    車体前後方向の一部の領域が、母材と該母材よりも板厚寸法が大きく設定された補強板材とによって前記多角形状の閉断面構造とされた補強領域とされており、
    前記補強領域は、前記母材において少なくとも前記各隅角部それぞれに対応した位置に設けられた嵌め込み部に前記補強板材が嵌め込まれた状態で前記母材と前記補強板材とが接合された接合部を備えていることを特徴とするサイドレール。
  2. 請求項1記載のサイドレールにおいて、
    前記母材と前記補強板材とを接合する手段はレーザ溶接であることを特徴とするサイドレール。
  3. 請求項1または2記載のサイドレールにおいて、
    前記補強領域は、水平方向において互いに対向する一対の鉛直壁部と、鉛直方向において互いに対向する一対の水平壁部と、各壁部同士の境界部分を構成する複数の前記隅角部とを備えており、
    前記補強領域にあっては、前記補強板材が、前記隅角部から該隅角部に隣接する前記水平壁部の全体に亘って適用されていることを特徴とするサイドレール。
  4. 請求項1、2または3記載のサイドレールにおいて、
    車両前輪の配設位置と車両後輪の配設位置との間の所定範囲において車体前後方向に沿って水平方向に延在する水平部と、該水平部の前端部に連続し車体前方側に向かうに従って上方へ湾曲する形状とされた前側湾曲部と、前記水平部の後端部に連続し車体後方側に向かうに従って上方へ湾曲する形状とされた後側湾曲部とを備えており、
    前記補強領域は前記水平部に設けられていることを特徴とするサイドレール。
  5. 車体前後方向に沿って延在すると共に、複数の隅角部を有する多角形状の閉断面構造で成るサイドレールの製造方法であって、
    平板状の母材に対し、前記サイドレールにおいて予め規定された補強領域における少なくとも前記各隅角部となる領域それぞれに嵌め込み部を形成する工程と、
    前記嵌め込み部に、前記母材よりも板厚寸法が大きく設定された平板状の補強板材を嵌め込む工程と、
    前記嵌め込み部に嵌め込まれた前記補強板材を前記母材に接合する工程と、
    前記補強板材が接合された前記母材を、前記補強板材と共に曲げ加工することで前記隅角部を有するレール材を作製する工程と、
    前記レール材の複数を、これらレール材によって前記多角形状の閉断面構造が構成されるように一体的に接合する工程とを備えていることを特徴とするサイドレールの製造方法。
  6. 請求項5記載のサイドレールの製造方法において、
    前記補強板材は前記母材にレーザ溶接によって接合されることを特徴とするサイドレールの製造方法。
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