JP6831734B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

車両の走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6831734B2
JP6831734B2 JP2017067545A JP2017067545A JP6831734B2 JP 6831734 B2 JP6831734 B2 JP 6831734B2 JP 2017067545 A JP2017067545 A JP 2017067545A JP 2017067545 A JP2017067545 A JP 2017067545A JP 6831734 B2 JP6831734 B2 JP 6831734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
steering
vehicle
driver
target course
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017067545A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018167734A (ja
Inventor
小山 哉
哉 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2017067545A priority Critical patent/JP6831734B2/ja
Publication of JP2018167734A publication Critical patent/JP2018167734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6831734B2 publication Critical patent/JP6831734B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

本発明は、操舵制御と車輪の制駆動力配分制御により目標コースに沿って走行制御する車両の走行制御装置に関する。
近年、車両においては、操舵制御に加え車輪の制駆動力配分制御により車両にヨーモーメントを発生させ、目標コースに沿って走行する追従走行制御や障害物との衝突を回避、車線逸脱を回避する回避制御等の運転支援制御や自動運転制御を実行する技術が開発され実用化されている。例えば、特開2016−150683号公報(以下、特許文献1)では、操舵アシスト機構と左右輪のトルクベクタリング機構を備え、運転支援制御のために操舵アシスト機構により与えられる操舵アシストトルクの目標値と、運転支援制御のためにトルクベクタリング機構により与えられる左右輪の制駆動力差の目標値とを運転者による操舵トルクに基づいて決定する車両の運転支援制御装置の技術が開示されている。
特開2016−150683号公報
ところで、上述の特許文献1で開示されるような自動運転機能を備えた車両では、車線追従制御が実行される場合、その目標コースとしては車線中央等に設定されることが多い。しかしながら、ドライバによっては車線中央等の目標コース以外の車線の偏った位置で走行を希望する場合も多い。こうした場合、ドライバがステアリングホイールを操作して走行感覚に適した車線内位置を変更しても、追従走行制御によって車線中央等の当初の目標コースに追従制御がなされ、制御装置の使い勝手が良くないという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、追従走行制御が作動している際にドライバが目標コースの変更を実際の走行状況に応じて容易に精度良く行うことができ、該変更された目標コースに基づいて精度良く追従走行制御を行うことができる車両の走行制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両の走行制御装置の一態様は、自車両の走行環境情報に基づいて自車両が走行する目標コースを設定し、該目標コースに沿って追従制御する車両の走行制御装置において、自車両の幅方向における前記目標コースと自車位置との位置のずれ量を算出し、前記目標コースに対する位置のずれ量が無くなるようにフィードバック制御により操舵制御量を算出して操舵制御する操舵制御手段と、前記目標コースの方向と自車両の進行方向の角度のずれ量を算出し、前記目標コースに対する前記角度のずれ量が無くなるようにフィードバック制御により自車両に付加するヨーモーメントを算出し、該ヨーモーメントに基づき車輪の制駆動力配分を制御する制駆動力配分制御手段と、ドライバの操舵を検出するドライバ操舵検出手段と、前記ドライバ操舵検出手段でドライバの操舵が検出された際には、前記操舵制御手段の前記フィードバック制御による操舵制御量の算出を中止させると共に、前記制駆動力配分制御手段の前記フィードバック制御による自車両に付加するヨーモーメントの付加を、ドライバの操舵が検出されていない場合の制御による前記ヨーモーメントの付加よりも小さくなる方向に変更させる制御変更手段とを備え、前記ドライバ操舵検出手段でドライバの操舵が検出された際には、前記目標コースは、ドライバの操舵により変更された位置にオフセットして変更される。
本発明による車両の走行制御装置によれば、追従走行制御が作動している際にドライバが目標コースの変更を実際の走行状況に応じて容易に精度良く行うことができ、該変更された目標コースに基づいて精度良く追従走行制御を行うことが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る車両の全体構成図である。 本発明の実施の一形態に係る目標コース追従制御プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る、車線の各曲率成分の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る、自車両の推定される車両軌跡と目標コースの車幅方向における位置のズレ量の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る、目標コースに対するヨー角の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る、目標コースの方向と自車両の進行方向の角度のズレ量に応じて設定される付加ヨーモーメントの特性マップの一例を示す。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は自車両を示し、符号2は自車両1の駆動系、符号3は自車両1の操舵系を示す。
駆動系2は、エンジン11、クラッチ機構12、第1モータ13、変速機14、減速装置15、駆動輪(左前輪16fl、右前輪16fr)から構成される前輪駆動力伝達経路と、第2モータ17、第3モータ18、減速装置(左減速装置19rl、右減速装置19rr)及び駆動輪(左後輪20rl、右後輪20rr)から構成される後輪駆動力伝達経路とを備える4輪駆動可能な構成になっている。
前輪駆動力伝達経路では、エンジン11及び第1モータ13の駆動力が、変速機14及び減速装置15を介して前側の駆動輪(左前輪16fl、右前輪16fr)に伝達される。また、後輪駆動力伝達経路では、第2モータ17の駆動力が、右減速装置19rrを介して右後輪20rrに伝達され、第3モータ18の駆動力が、左減速装置19rlを介して左後輪20rlに伝達される。
第1モータ13は、バッテリ装置21に蓄えられている電力により駆動され、またエンジン11の出力トルクによって回転して発電し、発電した電力をバッテリ装置21に蓄電する。第2モータ17及び第3モータ18は、バッテリ装置21の蓄電電力及び第1モータ13で発電された電力のうちの少なくとも一方の電力により駆動される。
そして、エンジン制御部22は、制御ユニット50から出力されるエンジントルク指令値に基づいてスロットル開度を制御することでエンジン11のトルクを制御する。変速機制御部23は、制御ユニット50から出力される変速指令値に基づいて変速機14の変速比を制御する。バッテリ制御部24は、バッテリ装置21の電圧及び電流を検出してバッテリの充電状態(State of charge:SOC)を演算する。第1モータ制御部25、第2モータ制御部26及び第3モータ制御部27は、制御ユニット50から出力される第1モータトルク指令値、第2モータトルク指令値及び第3モータトルク指令値に基づいて、第1モータ13、第2モータ17及び第3モータ18のトルクをそれぞれ制御する。
一方、自車両1の操舵系3は、ステアリングホイール31から、ステアリングシャフト31aが延出されており、ステアリングシャフト31aの前端は、ユニバーサルジョイント32a及びジョイント軸32bから成るジョイント部32を介してステアリングギヤボックス34から突出されたピニオン軸35と連結されている。
ステアリングギヤボックス34からは、左前輪16flに向けてタイロッド36flが延出される一方、右前輪16frに向けてタイロッド36frが延出されている。タイロッド36fl、36frのタイロッドエンドは、ナックルアーム37fl、37frを介して、それぞれの側の車輪16fl、16frを回転自在に支持するアクスルハウジング38fl、38frと連結されている。
また、自車両1の操舵系3には、周知のラックアシスト型等の電動パワーステアリング機構39が設けられている。この電動パワーステアリング機構39のパワーステアリング用電動モータは、図示しないパワーステアリング用モータ駆動部により駆動され、パワーステアリング用モータ駆動部は、操舵制御部40からの信号に基づいて制御される。
制御ユニット50には、カメラ装置(ステレオカメラ、単眼カメラ、カラーカメラ等)、レーダ装置(レーザレーダ、ミリ波レーダ等)、ソナー等で構成され、自車両の走行する走行環境情報を検出し、走行環境を認識する走行環境認識装置41、自車位置情報(緯度・経度、移動方向等)を検出して地図情報上に自車両位置の表示、及び、目的地までの経路誘導を行うナビゲーションシステム42、車速Vを検出する車速センサ43、操舵角δを検出する操舵角センサ44、ドライバの操舵トルクTdrvを検出するドライバ操舵検出手段としての操舵トルクセンサ45等のセンサ、スイッチが接続されている。
走行環境認識装置41は、例えば、ステレオカメラで構成される場合、このステレオカメラは、車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する1組のカメラと、このカメラからの画像データを処理するステレオ画像処理装置とから構成されている。
走行環境認識装置41のステレオ画像処理装置における、カメラからの画像データの処理は、例えば以下のように行われる。まず、カメラで撮像した自車両の進行方向の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求め、距離画像を生成する。
白線等の車線区画線のデータの認識では、白線は道路面と比較して高輝度であるという知得に基づき、道路の幅方向の輝度変化を評価して、画像平面における左右の車線区画線の位置を画像平面上で特定する。この車線区画線の実空間上の位置(x,y,z)は、画像平面上の位置(i,j)とこの位置に関して算出された視差とに基づいて、すなわち、距離情報に基づいて、周知の座標変換式より算出される。自車両の位置を基準に設定された実空間の座標系は、本実施の形態では、カメラの中央真下の道路面を原点として、車長方向(距離方向)をz軸、車幅方向をx軸、車高方向をy軸とする(図3−5参照)。このとき、x−z平面(y=0)は、道路が平坦な場合、道路面と一致する。
また、走行環境認識装置41は、三次元の距離分布を表す距離画像のデータを基に、周知のグルーピング処理や、予め記憶しておいた三次元的な道路形状データ、立体物データ等と比較し、道路に沿って存在するガードレール、縁石、中央分離帯等の側壁データ、車両等の立体物データを抽出する。立体物データでは、立体物までの距離と、この距離の時間的変化(自車両に対する相対速度)が求められる。
また、ナビゲーションシステム42は、周知のシステムであり、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波信号を受信して車両の位置情報(緯度、経度)を取得し、センサ33から車速を取得し、また、地磁気センサあるいはジャイロセンサ等により、移動方向情報を取得する。そして、ナビゲーションシステム42は、ナビゲーション機能を実現するための経路情報を生成するナビECUと、地図情報(サプライヤデータ、及び、所定に更新されたデータ)を記憶する地図データベース(以上、何れも図示せず)を備え、情報を報知装置(図示せず)から出力する。
ナビECUは、利用者によって指定された目的地までの経路情報を地図画像に重ねて報知装置で表示させるとともに、検出された車両の位置、速度、走行方向等の情報に基づき、車両の現在位置を報知装置上の地図画像に重ねて表示する。また、地図データベースには、ノードデータ、施設データ等の道路地図を構成するのに必要な情報が記憶されている。ノードデータは、地図画像を構成する道路の位置及び形状に関するものであり、例えば道路(車線)の幅方向中心点、道路の分岐点(交差点)を含む道路上の点(ノード点)の座標(緯度、経度)、当該ノード点が含まれる道路の方向、種別(例えば、高速道路、幹線道路、市道といった情報)、当該ノード点における道路のタイプ(直線区間、円弧区間(円弧曲線部)、クロソイド曲線区間(緩和曲線部))及びカーブ曲率(或いは、半径)のデータが含まれる。
そして、制御ユニット50は、上述の各センサ41〜45からの各入力信号に基づき、自車両1の走行環境情報に基づいて自車両1が走行する目標コースを設定し、自車両1の幅方向における目標コースと自車位置との位置のずれ量Δxcorを算出し、目標コースに対する位置のずれ量Δxcorが無くなるようにフィードバック制御により操舵制御量を算出して操舵制御する。また、目標コースの方向と自車両1の進行方向の角度のずれ量θtを算出し、目標コースに対する角度のずれ量が無くなるようにフィードバック制御により自車両1に付加するヨーモーメントMzを算出し、該ヨーモーメントMzに基づき車輪の制駆動力配分を制御する。こうして実行される操舵制御と車輪の制駆動力配分制御による追従制御の際、ドライバの操舵が検出された際は、フィードバック制御による操舵制御量の算出を中止させると共に、フィードバック制御による自車両1に付加するヨーモーメントMzの付加を、ドライバの操舵が検出されていない場合の制御によるヨーモーメントMzの付加よりも小さくなる方向に変更させる。
制御ユニット50で実行される、上述の目標コース追従制御を、図2のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、操舵トルクの絶対値|Tdrv|が閾値TL1以上(|Tdrv|≧TL1)か否か判定する。この閾値TL1は、予め実験、計算等により設定しておいた、ドライバがステアリングホイールを操舵したことを判断するための操舵トルク値である。
S101の判定の結果、|Tdrv|<TL1であり、ドライバにより操舵がなされていないと判定された場合は、S110にジャンプして第1の追従制御を実行する。
この第1の追従制御は、操舵制御と車輪の制駆動力配分制御とにより、例えば、以下のように実行される。
第1の追従制御における操舵制御は、例えば、以下の(1)式により操舵制御量δtが算出され、操舵制御部40に出力されて実行される。
δt=Gff・κ+Gfb・Δxcor …(1)
ここで、図3に示すように、κは目標コースの曲率を示し、例えば、以下の(2)式により算出できる。
κ=κ0/(1−xoffset・κ0) …(2)
ここで、κ0は、制御開始時(初期)の目標コースの曲率であり、本実施の形態では、車線中央を初期の目標コースとし、このように車線中央を初期の目標コースとする場合、左車線区画線の曲率κlと右車線区画線の曲率κrを用いて、κ0=(κl+κr)/2により算出できる。
これら、左右の車線区画線の曲率成分κl,κrは、具体的には、左右の車線区画線のそれぞれを構成する点に関して、二次の最小自乗法によって計算された二次項の係数を用いることによって定められる。例えば、x=A・z+B・z+Cの二次式で車線区画線を近似した場合、2・Aの値が、その曲線の曲率成分として用いられる。尚、これら車線区画線の曲率成分κl、κrは、それぞれの車線区画線の曲率そのものでも良い。
また、上述の(2)式において、xoffsetは、後述するドライバの操舵により移動させられた目標コースの移動量(オフセット量)である。従って、ドライバの操舵等により目標コースが移動させられていない制御開始時には、xoffset=0であるので、κ=κ0となる。
また、前述の(1)式において、Δxcorは、図4に示すように、予め設定する前方注視点(位置)における自車両1の幅方向における目標コースと自車位置とのずれ量を示し、前述の如く、車線中央を初期の目標コースとした場合、例えば、以下の(3)式により算出できる。尚、図4中、「Δx0」は、初期の目標コースと自車位置とのずれ量を示す。
(図4中、「Δx0」で示す)、例えば、以下の(3)式により算出できる。
Δxcor=(xl+xr)/2−xoffset−xv …(3)
この(3)式において、xvは車両の前方注視点(位置)(0,zv)のz座標における推定車両軌跡のx座標であり、前方注視点(0,zv)の前方注視距離(z座標)であるzvは、本実施の形態では、zv=tc・Vで算出される。ここで、tcは予め設定しておいた予見時間であり、例えば、1.2secに設定されている。
従って、xvは、車両の走行状態に基づいて車両の諸元や車両固有のスタビリティファクタAs等を用いる場合には、例えば、以下の(4)式で算出することができる。
xv=(1/2)・(1/(1+As・V))・(δ/Lw)
・(tc・V) …(4)
ここで、Lwはホイールベースである。また、(3)式における、xlは前方注視点(0,zv)のz座標における左車線区画線のx座標であり、xrは前方注視点(0,zv)のz座標における右車線区画線のx座標である。
尚、上述のxvは、車速Vやヨーレートγを用いて、以下の(5)式で算出することもでき、或いは、画像情報を基に、以下の(6)式で算出することもできる。
xv=(1/2)・(γ/V)・(V・tc) …(5)
xv=(1/2)・κ・(V・tc) …(6)
また、前述の(1)式において、Gffは予め実験、計算等により設定しておいたフィードフォワードゲインであり、Gfbは予め実験、計算等により設定しておいたフィードバックゲインである。
また、第1の追従制御における車輪の制駆動力配分制御は、例えば、以下の(7)式により、目標コースに沿うように自車両1に付加するヨーモーメントMz(反時計回りを「+」として)を算出する。
Mz=GfbM1・Mzθ …(7)
ここで、Mzθは、目標コースの進行方向と自車両の進行方向の角度のズレ量θtに応じて設定される付加ヨーモーメントであり、例えば、予め実験、計算等により図6のマップに示す特性で設定される。また、GfbM1は予め実験、計算等により設定しておいたフィードバックゲインである。
そして、前述の(7)式で算出した自車両1に付加するヨーモーメントMzに基づいて、例えば、以下の(8)、(9)式により、第3モータ18に発生させるモータトルクTrlと、第2モータ17に発生させるモータトルクTrrを算出し、モータトルクTrlは第3モータ制御部27に、モータトルクTrrは第2モータ制御部26に出力する。
Trl=−(rt/d)・Mz …(8)
Trr=+(rt/d)・Mz …(9)
ここで、rtはタイヤ半径、dはトレッドである。
すなわち、第1の追従制御は、目標コースの曲率κに応じたフィードフォワード制御と、自車両1の幅方向における目標コースと自車位置との位置のずれ量Δxcorが無くなるようにフィードバック制御により操舵制御量を算出して操舵制御する。加えて、目標コースに対する角度のずれ量が無くなるようにフィードバック制御により自車両1に付加するヨーモーメントMzを算出し、該ヨーモーメントMzに基づき車輪の制駆動力配分を制御する。
一方、前述のS101で、操舵トルクの絶対値|Tdrv|が閾値TL1以上(|Tdrv|≧TL1)と判定されて、ドライバにより操舵がなされていると判定された場合は、S102に進み、現在の初期の目標コースからの横ずれ量を第1の横ずれ量x1として検出する。尚、この初期の目標コースは、本実施の形態では、前述したように、車線中央に設定されるものとする。
次いで、S103に進み、操舵トルクの絶対値|Tdrv|がキャンセル閾値Tca以上(|Tdrv|≧Tca)か否か判定する。ここで、キャンセル閾値Tcaは、予め実験、計算等により設定しておいた、ドライバが自動運転を解除する際に入力すると考えられる閾値である。
S103の判定の結果、|Tdrv|≧Tcaの場合、例えば、ドライバが自動運転を解除すると判定してS104に進み、今までに設定された目標コースのオフセット量xoffsetをクリア(xoffset=0)し、S105に進んで自動運転を解除してプログラムを抜ける。
また、S103の判定の結果、|Tdrv|<Tcaの場合、すなわち、ドライバによる走行位置修正のような操舵が検出された場合は、S106に進み、第2の追従制御を実行する。
この第2の追従制御は、例えば、以下のように実行される。
操舵制御は、ドライバによる操舵入力があることから、前述の第1の追従制御における(1)式の、「Gff・κ」で示される目標コースの曲率κに応じたフィードフォワード制御の演算項は0とされる。
また、ドライバによる操舵入力で生じる目標コースからのずれを考慮して、目標コースと自車位置との位置のずれ量Δxcorに応じたフィードバック制御が中止され、従って、(1)式の「Gfb・Δxcor」で示されるフィードバック制御の演算項は0とされる。
また、第2の追従制御における車輪の制駆動力配分制御は、例えば、以下の(10)式により、目標コースに沿うように自車両1に付加するヨーモーメントMz(反時計回りを「+」として)を算出する。
Mz=GfbM2・Mzθ …(10)
ここで、GfbM2は、予め実験、計算等により設定しておいたフィードバックゲインであるが、前述の第1の追従制御と異なり、ドライバによる操舵入力があることを考慮して、ドライバによる操舵入力を妨げないように、GfbM1>GfbM2に設定されている。
そして、前述の第1の追従制御と同様に、前述の(10)式で算出した自車両1に付加するヨーモーメントMzに基づいて、例えば、前述の(8)、(9)式により、第3モータ18に発生させるモータトルクTrlと、第2モータ17に発生させるモータトルクTrrを算出し、モータトルクTrlは第3モータ制御部27に、モータトルクTrrは第2モータ制御部26に出力する。
このように、第2の追従制御は、フィードバック制御による操舵制御量の算出を中止させると共に、フィードバック制御による自車両1に付加するヨーモーメントMzの付加を、ドライバの操舵が検出されていない場合の制御によるヨーモーメントの付加よりも小さくなる方向に変更させられている。
S106に進み、第2の追従制御を実行した後は、S107に進み、操舵トルクの絶対値|Tdrv|が閾値TL2以下(|Tdrv|≦TL2)か否か判定する。この閾値TL2は、予め実験、計算等により設定しておいた、ドライバがステアリングホイールから手を放したことを検出する操舵トルク値であり、前述の閾値TL1と比較して、ヒステリシスを考慮して小さな値(TL1>TL2)に設定されている。
S107の判定の結果、|Tdrv|>TL2と判定された場合は、ドライバによる操舵が行われている判定され、S103からの処理が繰り返される。
逆に、|Tdrv|≦TL2と判定された場合は、ドライバによる操舵は完了したと判定され、S108に進み、現在の初期の目標コースからの横ずれ量を第2の横ずれ量x2として検出する。尚、この初期の目標コースは、本実施の形態では、前述したように、車線中央に設定されるものとする。
次いで、S108に進み、例えば、以下の(11)式により、目標コースからのオフセット量xoffsetを算出し、更新する。
xoffset=x2−x1 …(11)
次いで、S110に進み、前述した第1の追従制御を実行してプログラムを抜ける。このように、制御ユニット50は、操舵制御手段、制駆動力配分制御手段、制御変更手段としての機能を有している。
そして、本実施の形態によれば、自車両1の走行環境情報に基づいて自車両1が走行する目標コースを設定し、自車両1の幅方向における目標コースと自車位置との位置のずれ量Δxcorを算出し、目標コースに対する位置のずれ量Δxcorが無くなるようにフィードバック制御により操舵制御量を算出して操舵制御する。また、目標コースの方向と自車両1の進行方向の角度のずれ量θtを算出し、目標コースに対する角度のずれ量が無くなるようにフィードバック制御により自車両1に付加するヨーモーメントMzを算出し、該ヨーモーメントMzに基づき車輪の制駆動力配分を制御する。こうして実行される操舵制御と車輪の制駆動力配分制御による追従制御の際、ドライバの操舵が検出された際は、フィードバック制御による操舵制御量の算出を中止させると共に、フィードバック制御による自車両1に付加するヨーモーメントMzの付加を、ドライバの操舵が検出されていない場合の制御によるヨーモーメントMzの付加よりも小さくなる方向に変更させる。このため、追従走行制御が作動している際にドライバの操舵に追従走行制御が強く干渉することなくドライバが目標コースの変更を実際の走行状況に応じてステアリングホイールを操作して容易に精度良く行うことができ、該変更された目標コースに基づいて精度良く追従走行制御を行うことが可能となる。
尚、本実施の形態では、エンジンと3つの電動モータを備えたハイブリッド車を例に説明したが、これに限ること無く、例えば、4輪にインホイールモータを備えた電動自動車や、他の形式のハイブリッド車等であっても、左右輪間の制駆動力差により車両にヨーモーメントを付加することができる車両であれば、本発明を適用できることは言うまでも無い。
1 自車両
2 駆動系
3 操舵系
11 エンジン
12 クラッチ機構
13 第1モータ
14 変速機
15 減速装置
16fl、16fr 駆動輪
17 第2モータ
18 第3モータ
19rl、19rr 減速装置
20rl、20rr 駆動輪
21 バッテリ装置
22 エンジン制御部
23 変速機制御部
24 バッテリ制御部
25 第1モータ制御部
26 第2モータ制御部
27 第3モータ制御部
31 ステアリングホイール
31a ステアリングシャフト
32 ジョイント部
34 ステアリングギヤボックス
35 ピニオン軸
38fl、38fr アクスルハウジング
39 電動パワーステアリング機構
40 操舵制御部
41 前方環境認識装置
42 ナビゲーションシステム
43 車速センサ
44 操舵角センサ
45 操舵トルクセンサ(ドライバ操舵検出手段)
50 制御ユニット(操舵制御手段、制駆動力配分制御手段、制御変更手段)

Claims (2)

  1. 自車両の走行環境情報に基づいて自車両が走行する目標コースを設定し、該目標コースに沿って追従制御する車両の走行制御装置において、
    自車両の幅方向における前記目標コースと自車位置との位置のずれ量を算出し、前記目標コースに対する位置のずれ量が無くなるようにフィードバック制御により操舵制御量を算出して操舵制御する操舵制御手段と、
    前記目標コースの方向と自車両の進行方向の角度のずれ量を算出し、前記目標コースに対する前記角度のずれ量が無くなるようにフィードバック制御により自車両に付加するヨーモーメントを算出し、該ヨーモーメントに基づき車輪の制駆動力配分を制御する制駆動力配分制御手段と、
    ドライバの操舵を検出するドライバ操舵検出手段と、
    前記ドライバ操舵検出手段でドライバの操舵が検出された際には、前記操舵制御手段の前記フィードバック制御による操舵制御量の算出を中止させると共に、前記制駆動力配分制御手段の前記フィードバック制御による自車両に付加するヨーモーメントの付加を、ドライバの操舵が検出されていない場合の制御による前記ヨーモーメントの付加よりも小さくなる方向に変更させる制御変更手段と、
    を備え
    前記ドライバ操舵検出手段でドライバの操舵が検出された際には、前記目標コースは、ドライバの操舵により変更された位置にオフセットして変更される
    ことを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 前記ドライバ操舵検出手段でドライバの操舵が検出されていない場合、前記操舵制御手段は、前記フィードバック制御による操舵制御量に加え、前記目標コースの曲率に応じたフィードフォワード制御による操舵制御量で操舵制御することを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御装置。
JP2017067545A 2017-03-30 2017-03-30 車両の走行制御装置 Active JP6831734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017067545A JP6831734B2 (ja) 2017-03-30 2017-03-30 車両の走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017067545A JP6831734B2 (ja) 2017-03-30 2017-03-30 車両の走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018167734A JP2018167734A (ja) 2018-11-01
JP6831734B2 true JP6831734B2 (ja) 2021-02-17

Family

ID=64019773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017067545A Active JP6831734B2 (ja) 2017-03-30 2017-03-30 車両の走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6831734B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7185511B2 (ja) * 2018-12-06 2022-12-07 株式会社Subaru 車両の走行制御装置
JP7216579B2 (ja) * 2019-03-08 2023-02-01 日立Astemo株式会社 車両運動制御装置、車両運動制御方法、及び車両運動制御システム
CN110171468B (zh) * 2019-04-29 2021-06-04 东南(福建)汽车工业有限公司 一种车道保持辅助系统与电子助力转向系统交互方法
CN112477848A (zh) * 2019-09-12 2021-03-12 比亚迪股份有限公司 辅助车辆转向的方法和系统及包括该系统的车辆、介质
JP7234963B2 (ja) * 2020-02-12 2023-03-08 トヨタ自動車株式会社 運転支援装置
DE102020208391A1 (de) 2020-07-03 2022-01-05 Continental Automotive Gmbh Verfahren zur teil- oder vollautonomen Führung eines Kraftfahrzeugs
CN113276833B (zh) * 2021-05-11 2022-07-29 上汽通用五菱汽车股份有限公司 车辆的横向运动控制方法、控制终端及存储介质
WO2023089889A1 (ja) * 2021-11-22 2023-05-25 日立Astemo株式会社 車両制御装置、車両制御方法、及び車両制御システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3729494B2 (ja) * 2002-05-14 2005-12-21 三菱電機株式会社 車両の車線維持支援装置
JP6331637B2 (ja) * 2014-04-18 2018-05-30 トヨタ自動車株式会社 走行支援装置
JP6179820B2 (ja) * 2015-02-18 2017-08-16 トヨタ自動車株式会社 車両の運転支援制御装置
JP6535482B2 (ja) * 2015-03-02 2019-06-26 株式会社Subaru 車両の走行制御システム
JP6332170B2 (ja) * 2015-07-01 2018-05-30 トヨタ自動車株式会社 自動運転制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018167734A (ja) 2018-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6831734B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6573643B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6704062B2 (ja) 車両制御装置
US9796416B2 (en) Automated driving apparatus and automated driving system
EP3016835B1 (en) Vehicle control system
EP3016836B1 (en) Vehicle control system
JP6842339B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6055528B1 (ja) 車両の操舵制御装置
JP2017047798A (ja) 車両の走行制御装置
JP2016172500A (ja) 車両の走行制御装置
JP7185511B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6774259B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6898636B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6579699B2 (ja) 車両の走行制御装置
CA3149075A1 (en) Vehicle control method, vehicle control system, and vehicle
CA3064011C (en) Driving assistance method and driving assistance apparatus
JP6803285B2 (ja) 車両の走行制御装置
WO2020255751A1 (ja) 自動運転システム
JP6595867B2 (ja) 車両の自動運転制御装置
JP6706166B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP2017061265A (ja) 車両の走行制御装置
JP6496588B2 (ja) 車両挙動制御装置
JP7245069B2 (ja) 車両の走行制御装置
WO2022249610A1 (ja) 自車位置推定装置及び自車位置推定方法
JP6654962B2 (ja) 車両の操舵制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191211

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20191211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6831734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250