JP6898636B2 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵制御と車輪の制駆動力配分制御で発生するヨーモーメントにより目標コースに沿って走行する車線追従と車線からの逸脱を防止自在な車両の走行制御装置に関する。
近年、車両においては、操舵制御に加え車輪の制駆動力配分制御により車両にヨーモーメントを発生させ、目標コースに沿って走行する追従走行制御や車線逸脱を防止する逸脱防止制御等の運転支援制御や自動運転制御を実行する技術が開発され実用化されている。例えば、特開2016−150683号公報(以下、特許文献1)では、操舵アシスト機構と左右輪のトルクベクタリング機構を備え、運転支援制御のために操舵アシスト機構により与えられる操舵アシストトルクの目標値と、運転支援制御のためにトルクベクタリング機構により与えられる左右輪の制駆動力差の目標値とを運転者による操舵トルクに基づいて決定する車両の運転支援制御装置の技術が開示されている。
特開2016−150683号公報
ところで、車両にヨーモーメントを付加するには、上述の特許文献1に開示される運転支援制御装置のように操舵制御に加え、車輪の制駆動力配分制御で行うことが可能である。このような操舵制御と車輪の制駆動力配分制御とを備えた車両では、例えば、ドライバが操舵して走行しようとする目標コースからのずれを車輪の制駆動力配分制御により修正しながら走行すれば、スムーズな走行が可能である。しかしながら、車輪の制駆動力配分制御を上述のように補助的な特性で設定した場合、ドライバがステアリングホイールを保持していない自動運転の状態で、車輪の制駆動力配分制御により車両にヨーモーメントを付加している際に、例えば、急カーブ等を通過しようとする場合、車輪の制駆動力配分制御のみでは車両に付加するヨーモーメントが不足し、目標コースに沿って追従走行することが困難になる虞がある。また、ドライバにステアリングホイールの操作を促す必要もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバがステアリングホイールを操作して走行するときのスムーズな操舵感をそのままに、また、ドライバがステアリングホイールを操作していない自動運転の状態で、たとえ急カーブ等を通過する際においても、ドライバにステアリングホイールの操作を促しつつ車線から逸脱することなく目標コースに沿った車両の走行を可能とする車両の走行制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両の走行制御装置の一態様は、自車両の走行環境情報に基づいて目標コースが予め設定される車線からの自車両の逸脱を防止する制御量を算出する逸脱防止制御手段と、前記目標コースに沿って自車両を追従走行させる制御量を、車両に付加するヨーモーメントとして、自車両の幅方向における前記目標コースと自車位置とのズレ量と前記目標コースの進行方向と自車両の進行方向の角度のズレ量の少なくとも一方が無くなるようにフィードバック制御により算出する追従走行制御手段と、ドライバがステアリングホイールを保持していない自動運転の状態で、前記逸脱防止制御手段からの制御量に基づいて前記車線からの自車両の逸脱を防止するよう操舵制御し、前記ステアリングホイールを回転させる操舵制御手段と、前記自動運転の状態で、前記追従走行制御手段からのヨーモーメントを、車輪の制駆動力配分制御により車両に付加するヨーモーメント付加制御手段とを備えた。
本発明による車両の走行制御装置によれば、ドライバがステアリングホイールを操作して走行するときのスムーズな操舵感をそのままに、また、ドライバがステアリングホイールを操作していない自動運転の状態で、たとえ急カーブ等を通過する際においても、ドライバにステアリングホイールの操作を促しつつ車線から逸脱することなく目標コースに沿った車両の走行が可能となる。
本発明の実施の一形態に係る車両の全体構成図である。 本発明の実施の一形態に係る制御ユニットの機能ブロック説明図である。 本発明の実施の一形態に係る、X−Y座標上における自車両及び車線と各パラメータの説明図である。 本発明の実施の一形態に係る、自車両の推定される車両軌跡と目標コースの車幅方向における位置のズレ量の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る、各付加ヨーモーメントの特性マップで、図5(a)は自車両の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量に応じて設定される付加ヨーモーメントの特性マップの一例を示し、図5(b)は自車両に作用する外乱により生じる自車両の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量に応じて設定される付加ヨーモーメントの特性マップの一例を示し、図5(c)は目標コースの進行方向と自車両の進行方向の角度のズレ量に応じて設定される付加ヨーモーメントの特性マップの一例を示す。 本発明の実施の一形態に係る、車線追従から車線からの逸脱防止を経て車線追従に戻る制御の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は自車両を示し、符号2は自車両1の駆動系、符号3は自車両1の操舵系を示す。
駆動系2は、エンジン11、クラッチ機構12、第1モータ13、変速機14、減速装置15、駆動輪(左前輪16fl、右前輪16fr)から構成される前輪駆動力伝達経路と、第2モータ17、第3モータ18、減速装置(左減速装置19rl、右減速装置19rr)及び駆動輪(左後輪20rl、右後輪20rr)から構成される後輪駆動力伝達経路とを備える4輪駆動可能な構成になっている。
前輪駆動力伝達経路では、エンジン11及び第1モータ13の駆動力が、変速機14及び減速装置15を介して前側の駆動輪(左前輪16fl、右前輪16fr)に伝達される。また、後輪駆動力伝達経路では、第2モータ17の駆動力が、右減速装置19rrを介して右後輪20rrに伝達され、第3モータ18の駆動力が、左減速装置19rlを介して左後輪20rlに伝達される。
第1モータ13は、バッテリ装置21に蓄えられている電力により駆動され、またエンジン11の出力トルクによって回転して発電し、発電した電力をバッテリ装置21に蓄電する。第2モータ17及び第3モータ18は、バッテリ装置21の蓄電電力及び第1モータ13で発電された電力のうちの少なくとも一方の電力により駆動される。
そして、エンジン制御部22は、制御ユニット50から出力されるエンジントルク指令値に基づいてスロットル開度を制御することでエンジン11のトルクを制御する。変速機制御部23は、制御ユニット50から出力される変速指令値に基づいて変速機14の変速比を制御する。バッテリ制御部24は、バッテリ装置21の電圧及び電流を検出してバッテリの充電状態(State of charge:SOC)を演算する。第1モータ制御部25、ヨーモーメント付加制御手段としての第2モータ制御部26及び第3モータ制御部27は、制御ユニット50から出力される第1モータトルク指令値、第2モータトルク指令値及び第3モータトルク指令値に基づいて、第1モータ13、第2モータ17及び第3モータ18のトルクをそれぞれ制御する。
一方、自車両1の操舵系3は、ステアリングホイール31から、ステアリングシャフト31aが延出されており、ステアリングシャフト31aの前端は、ユニバーサルジョイント32a及びジョイント軸32bから成るジョイント部32を介してステアリングギヤボックス34から突出されたピニオン軸35と連結されている。
ステアリングギヤボックス34からは、左前輪16flに向けてタイロッド36flが延出される一方、右前輪16frに向けてタイロッド36frが延出されている。タイロッド36fl、36frのタイロッドエンドは、ナックルアーム37fl、37frを介して、それぞれの側の車輪16fl、16frを回転自在に支持するアクスルハウジング38fl、38frと連結されている。
また、自車両1の操舵系3には、周知のラックアシスト型等の電動パワーステアリング機構39が設けられている。この電動パワーステアリング機構39のパワーステアリング用電動モータは、図示しないパワーステアリング用モータ駆動部により駆動され、パワーステアリング用モータ駆動部は操舵制御手段としての操舵制御部40からの信号に基づいて制御される。
制御ユニット50には、カメラ装置(ステレオカメラ、単眼カメラ、カラーカメラ等)、レーダ装置(レーザレーダ、ミリ波レーダ等)、ソナー等で構成され、自車両の走行する走行環境情報を検出し、走行環境を認識する走行環境認識装置41、自車位置情報(緯度・経度、移動方向等)を検出して地図情報上に自車両位置の表示、及び、目的地までの経路誘導を行うナビゲーションシステム42、車速Vを検出する車速センサ43、操舵角δを検出する操舵角センサ44、ヨーレートγを検出するヨーレートセンサ45等のセンサ、スイッチが接続されている。
走行環境認識装置41は、例えば、ステレオカメラで構成される場合、このステレオカメラは、車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する1組のカメラと、このカメラからの画像データを処理するステレオ画像処理装置とから構成されている。
走行環境認識装置41のステレオ画像処理装置における、カメラからの画像データの処理は、例えば以下のように行われる。まず、カメラで撮像した自車両の進行方向の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求め、距離画像を生成する。
白線等の車線区画線のデータの認識では、白線は道路面と比較して高輝度であるという知得に基づき、道路の幅方向の輝度変化を評価して、画像平面における左右の車線区画線の位置を画像平面上で特定する。この車線区画線の実空間上の位置(x,y,z)は、画像平面上の位置(i,j)とこの位置に関して算出された視差とに基づいて、すなわち、距離情報に基づいて、周知の座標変換式より算出される。自車両の位置を基準に設定された実空間の座標系は、本実施の形態では、図3に示すように、カメラの中央真下の道路面を原点として、車両前後方向をX軸、車幅方向(車両横方向)をY軸、車高方向をZ軸とする。このとき、z=0のx−y平面は、道路が平坦な場合、道路面と一致する。道路モデルは、道路上の自車両の走行レーンを距離方向に複数区間に分割し、各区間における左右の車線区画線を所定に近似して連結することによって表現し、取得される。
また、走行環境認識装置41は、三次元の距離分布を表す距離画像のデータを基に周知のグルーピング処理を行い、側壁データ、立体物データ等の枠(ウインドウ)と比較し、道路に沿って存在するガードレール、縁石等の側壁データを抽出すると共に、立体物を、歩行者、二輪車、四輪車(車両)、その他の立体物の種類に分類して抽出する。また、認識された車両の中で、例えば、自車両1に最も近く、同じ車両として設定時間以上連続して認識された車両を先行車として抽出する。これら立体物の情報としては、上述の立体物の種類、自車両からの距離、方向、中心位置の他に、当該立体物の自車両に最も近い部位の相対的な位置、速度、立体物の進行方向の自車両の進行方向に対するなす角度の各情報が入力される。
また、上述の車線区画線情報、立体物情報については、それぞれ信頼度が走行環境認識装置41において設定され、これら信頼度情報も共に制御ユニット50に入力される。
車線区画線情報の信頼度は、例えば、カメラにて撮像された画像上のレーンの中で判定された処理領域内に存在する車線区画線の特徴量が画像上で線上に並ぶ多さによって信頼度を算出する。エリアの中に理想的な直線実車線区画線がある場合に存在する車線区画線の特徴量の多さを1と設定し、まったく特徴量が存在しない場合、もしくは線上に並んでいると判定できない場合に0と設定される。そして、予め設定しておいた閾値以上の信頼度で車線が検出される場合に車線が存在すると判定する。
また、立体物の信頼度は、例えば、設定した領域内で検出された立体物が同じ立体物と連続して認識される時間に応じて設定され、同じ立体物と連続して認識されるほど信頼度が高く1に設定され、連続して認識される時間が少ないほど信頼度が低く0に設定される。そして、予め設定しておいた閾値以上の信頼度で立体物が検出される場合に立体物が存在すると判定される。立体物が存在すると認識された場合、立体物に関する情報の立体物の自車両に対する前後方向の位置、立体物の自車両に対する横方向の位置、立体物の進行方向の自車両の進行方向に対するなす角度は、検出される安定度(例えば、連続して認識される時間)に応じてそれぞれ信頼度が設定される。そして、それぞれのパラメータ毎に予め設定された信頼度の閾値以上の場合に、当該パラメータの検出が行われたと判定され、信頼度の閾値に達しない場合は、当該パラメータの検出が行われないと判定される。
また、ナビゲーションシステム42は、周知のシステムであり、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波信号を受信して車両の位置情報(緯度、経度)を取得し、センサ33から車速を取得し、また、地磁気センサあるいはジャイロセンサ等により、移動方向情報を取得する。そして、ナビゲーションシステム42は、ナビゲーション機能を実現するための経路情報を生成するナビECUと、地図情報(サプライヤデータ、及び、所定に更新されたデータ)を記憶する地図データベース(以上、何れも図示せず)を備え、情報を報知装置(図示せず)から出力する。
ナビECUは、利用者によって指定された目的地までの経路情報を地図画像に重ねて報知装置で表示させるとともに、検出された車両の位置、速度、走行方向等の情報に基づき、車両の現在位置を報知装置上の地図画像に重ねて表示する。また、地図データベースには、ノードデータ、施設データ等の道路地図を構成するのに必要な情報が記憶されている。ノードデータは、地図画像を構成する道路の位置及び形状に関するものであり、例えば道路(車線)の幅方向中心点、道路の分岐点(交差点)を含む道路上の点(ノード点)の座標(緯度、経度)、当該ノード点が含まれる道路の方向、種別(例えば、高速道路、幹線道路、市道といった情報)、当該ノード点における道路のタイプ(直線区間、円弧区間(円弧曲線部)、クロソイド曲線区間(緩和曲線部))及びカーブ曲率(或いは、半径)のデータが含まれる。
そして、制御ユニット50は、上述の各センサ41〜44からの各入力信号に基づき、目標コースが設定される車線からの逸脱を防止する逸脱防止制御の制御量(目標操舵トルクTδ)を算出し、目標操舵トルクTδは操舵制御部40に出力して操舵制御する。また、目標コースに沿って自車両を追従走行させる追従走行制御の制御量(自車両に付加するヨーモーメントMz)を算出し、この付加ヨーモーメントMzに基づき第2モータ17に発生させるモータトルクTrrと第3モータ18に発生させるモータトルクTrlを算出して第2モータ制御部26と第3モータ制御部27に出力する。
このため、制御ユニット50は、図2に示すように、走行情報取得部50a、逸脱防止制御部50b、車線追従制御部50cから主要に構成されている。
走行情報取得部50aは、上述の各センサ41〜45からの各信号が入力され、逸脱防止制御と車線追従制御を行うのに必要な自車両1が走行する車線情報を取得すると共に、自車両1の走行状態を取得する。
具体的には、本実施の形態では、車線追従制御を行う自車両1の目標コースは車線中央に設定するものとし、車線について、以下の各パラメータが算出されている。
ここで、走行環境認識装置41で認識された車線区画線から求めることができるパラメータの導出について、図3を基に説明する。
自車両1の左側の車線区画線は最小自乗法により、以下の(1)式により近似される。
y=AL・x+BL・x+CL …(1)
また、自車両1の右側の車線区画線は最小自乗法により、以下の(2)式により近似される。
y=AR・x+BR・x+CR …(2)
ここで、上述の(1)式、(2)式における、「AL」と「AR」は、それぞれの曲線における曲率を示し、左側の白線の曲率κlは、2・ALであり、右側の白線の曲率κrは、2・ARである。従って、車線中央を目標コースとした場合、目標コースの曲率κは、(κl+κr)/2で算出される。
また、(1)式、(2)式における、「BL」と「BR」は、それぞれの曲線の自車両1の幅方向における傾きを示し、「CL」と「CR」は、それぞれの曲線の自車両1の幅方向における位置を示す。
このため、自車両1の走行車線(目標コース)に対して自車両1の進行方向がなす対車線ヨー角(以下、自車両1の対車線ヨー角)θyawを、上述の(1)、(2)の近似式により、以下の(3)式により算出する。
θyaw=tan−1((BL+BR)/2) …(3)
また、現時点における車線の中央(目標コース)からの自車両位置である車線幅方向車両横位置yvは、以下の(4)式により算出できる。
yv=(CL+CR)/2 …(4)
更に、車線区画線から自車両1までの距離Lは、例えば、以下の(5)式により算出される。
L=((CL−CR)−W)/2−yv …(5)
ここで、Wは車幅である。
また、予め設定する前方注視点(位置)における自車両1の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量Δyは、図4に示すように、例えば、以下の(6)式により算出できる。
Δy=(yl+yr)/2−yvv …(6)
この(6)式において、yvvは車両の前方注視点(位置)(0,xv)のx座標における推定車両軌跡のy座標であり、前方注視点(0,xv)の前方注視距離(z座標)であるxvは、本実施の形態では、xv=tc・Vで算出される。ここで、tcは予め設定しておいた予見時間であり、例えば、1.2secに設定されている。
従って、yvvは、車両の走行状態に基づいて車両の諸元や車両固有のスタビリティファクタAs等を用いる場合には、例えば、以下の(7)式で算出することができる。
yvv=(1/2)・(1/(1+As・V))・(δ/Lw)
・(tc・V) …(7)
ここで、Lwはホイールベースである。また、(6)式における、ylは前方注視点(0,xv)のx座標における左車線区画線のy座標であり、yrは前方注視点(0,xv)のx座標における右車線区画線のy座標である。
尚、上述のyvvは、車速Vやヨーレートγを用いて、以下の(8)式で算出することもでき、或いは、画像情報を基に、以下の(9)式で算出することもできる。
yvv=(1/2)・(γ/V)・(V・tc) …(8)
yvv=(1/2)・κ・(V・tc) …(9)
尚、tcをゼロに設定した場合、Δyは、図3中に示すように、現時点における目標コースと自車両1との位置のズレ量と同値になる。
こうして、走行情報取得部50aで算出された逸脱防止制御と車線追従制御を行うのに必要な自車両1が走行する車線情報は、上述の各センサ41〜45からの各信号と共に、逸脱防止制御部50b、車線追従制御部50cに出力される。
逸脱防止制御部50bは、車線が認識されている場合に、例えば、以下の(10)式により、現在の走行状態で車線から逸脱する車線逸脱予想時間t_tlcを算出する。
t_tlc=(L−y_offset)/(V・sin(θyaw) …(10)
ここで、y_offsetは、例えば、路面カント、道路幅、車線曲率等の条件により、予め実験・計算等により設定しておいたマップやテーブルを参照して設定する値である。そして、車線逸脱防止目標旋回量(本実施の形態では、車線逸脱防止目標ヨーレート)γtLを、例えば、以下の(11)式により算出する。
γtL=−θyaw/t_tlc …(11)
尚、車線が認識されていない場合は、車線逸脱防止目標ヨーレートγtLを0(γtL=0)に設定する。
逸脱防止制御部50bは、上述の(11)式により算出される車線逸脱防止目標ヨーレートγtLを基に、例えば、以下の(12)式により、目標操舵トルクTδを算出し、操舵制御部40に出力する。
Tδ=Gtff・γtL+Gtfbp・(γtL−γ)+Gtfbd・d(γtL−γ)/dt
+Gtfbi・∫(γtL−γ)dt …(12)
ここで、Gtffは予め実験、計算等により設定しておいたフィードフォワードゲイン、Gtfbp、Gtfbd、Gtfbiはそれぞれ予め実験、計算等により設定しておいたフィードバックゲインである。
このように、逸脱防止制御部50bは、逸脱防止制御手段として設けられている。
車線追従制御部50cは、走行情報取得部50aからの情報を基に、自車両1を目標コース(本実施の形態では車線中央)に沿って走行させるために自車両1に付加するヨーモーメントMzを、例えば、以下の(13)式により算出する。
Mz=Mzy+Mziy+Mzθ …(13)
ここで、Mzyは、予め設定する前方注視点(位置)における自車両の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量Δyに応じて設定される付加ヨーモーメントであり、例えば、予め実験、計算等により図5(a)のマップに示す特性で設定される。また、Mziyは、自車両に作用する外乱により生じる自車両の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量に応じて設定される付加ヨーモーメントであり、例えば、予め実験、計算等により図5(b)のマップに示す特性で設定される。尚、本実施の形態では、自車両に作用する外乱により生じる自車両の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量は、例えば、「∫(Δy)dt」のΔyを積分することにより算出する。更に、Mzθは、目標コースの進行方向と自車両の進行方向の角度のズレ量θyawに応じて設定される付加ヨーモーメントであり、例えば、予め実験、計算等により図5(c)のマップに示す特性で設定される。
そして、車線追従制御部50cは、前述の(13)式で算出した自車両1に付加するヨーモーメントMz(反時計回りを「+」として)に基づいて、例えば、以下の(14)、(15)式により、第3モータ18に発生させるモータトルクTrlと、第2モータ17に発生させるモータトルクTrrを算出し、モータトルクTrlは第3モータ制御部27に、モータトルクTrrは第2モータ制御部26に出力する。
Trl=−(rt/d)・Mz …(14)
Trr=+(rt/d)・Mz …(15)
ここで、rtはタイヤ半径、dはトレッドである。
このように、車線追従制御部50cは、追従走行制御手段として設けられている。そして、車線追従制御部50cによる制御量(ヨーモーメントMz)は、前述の(13)式からも明らかなように、予め設定する前方注視点(位置)における自車両の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量Δy、自車両に作用する外乱により生じる自車両の幅方向における目標コースと自車位置とのズレ量「∫(Δy)dt」、及び、目標コースの進行方向と自車両の進行方向の角度のズレ量θyawに応じたフィードバック制御により算出される制御量となっている。
このように、本発明の実施の形態によれば、目標コースが設定される車線からの逸脱を防止する逸脱防止制御の制御量(目標操舵トルクTδ)を算出し、目標操舵トルクTδは操舵制御部40に出力して操舵制御する。また、目標コースに沿って自車両を追従走行させる追従走行制御の制御量(自車両に付加するヨーモーメントMz)を算出し、この付加ヨーモーメントMzに基づき第2モータ17に発生させるモータトルクTrrと第3モータ18に発生させるモータトルクTrlを算出して第2モータ制御部26と第3モータ制御部27に出力する。
以上の自動運転制御により、車線追従制御から、逸脱防止制御を経て、再び車線追従制御に戻る制御の一例を図6で説明する。
まず、車輪の制駆動力配分制御により自車両にヨーモーメントMzを付加して目標コースに沿って走行するように車線追従制御が実行されているQ1の時点で、図6中の矢印で示すような車線からの逸脱が予測されると、車線からの逸脱を防止する逸脱回避経路の車線逸脱防止目標ヨーレートγtLが算出されて、該車線逸脱防止目標ヨーレートγtLに応じた目標操舵トルクTδで、Q2点に示すように、目標操舵トルクTδで操舵制御される。このため、ドライバがステアリングホイールを保持していない自動運転の状態で、車輪の制駆動力配分制御により車両にヨーモーメントを付加している際に、例えば、急カーブ等を通過しようとする場合、車輪の制駆動力配分制御のみでは車両に付加するヨーモーメントが不足し、目標コースに沿って追従走行することが困難になり、車線からの逸脱が予測されるような状況においも、自動的操舵制御が行われ、車線からの逸脱が確実に防止される。また、ステアリングホイールの回転により、ドライバは操舵の必要性を知ることができ、ドライバに操舵を促すことができる。その後、車線からの逸脱が防止され、ドライバの操舵が行われて図6中のQ3点、Q4点と進むと、逸脱防止による操舵制御は小さくなり、車輪の制駆動力配分制御により自車両にヨーモーメントMzを付加して目標コースに沿って走行するように車線追従制御が実行され、ドライバが違和感の無い走行をスムーズに行うことができる。
尚、本実施の形態では、エンジンと3つの電動モータを備えたハイブリッド車を例に説明したが、これに限ること無く、例えば、4輪にインホイールモータを備えた電動自動車や、他の形式のハイブリッド車等であっても、左右輪間の制駆動力差により車両にヨーモーメントを付加することができる車両であれば、本発明を適用できることは言うまでも無い。
1 自車両
2 駆動系
3 操舵系
11 エンジン
12 クラッチ機構
13 第1モータ
14 変速機
15 減速装置
16fl、16fr 駆動輪
17 第2モータ
18 第3モータ
19rl、19rr 減速装置
20rl、20rr 駆動輪
21 バッテリ装置
22 エンジン制御部
23 変速機制御部
24 バッテリ制御部
25 第1モータ制御部
26 第2モータ制御部(ヨーモーメント付加制御手段)
27 第3モータ制御部(ヨーモーメント付加制御手段)
31 ステアリングホイール
31a ステアリングシャフト
32 ジョイント部
34 ステアリングギヤボックス
35 ピニオン軸
38fl、38fr アクスルハウジング
39 電動パワーステアリング機構
40 操舵制御部(操舵制御手段)
41 前方環境認識装置
42 ナビゲーションシステム
43 車速センサ
44 操舵角センサ
45 ヨーレートセンサ
50 制御ユニット
50a 走行情報取得部
50b 逸脱防止制御部(逸脱防止制御手段)
50c 車線追従制御部(追従走行制御手段)

Claims (1)

  1. 自車両の走行環境情報に基づいて目標コースが予め設定される車線からの自車両の逸脱を防止する制御量を算出する逸脱防止制御手段と、
    前記目標コースに沿って自車両を追従走行させる制御量を、車両に付加するヨーモーメントとして、自車両の幅方向における前記目標コースと自車位置とのズレ量と前記目標コースの進行方向と自車両の進行方向の角度のズレ量の少なくとも一方が無くなるようにフィードバック制御により算出する追従走行制御手段と、
    ドライバがステアリングホイールを保持していない自動運転の状態で、前記逸脱防止制御手段からの制御量に基づいて前記車線からの自車両の逸脱を防止するよう操舵制御し、前記ステアリングホイールを回転させる操舵制御手段と、
    前記自動運転の状態で、前記追従走行制御手段からのヨーモーメントを、車輪の制駆動力配分制御により車両に付加するヨーモーメント付加制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の走行制御装置。
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