JP6496588B2 - 車両挙動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両にヨーモーメントを付加する車両挙動制御装置に関する。
近年、車両においては、車両にヨーモーメントを付加し、運転を、より快適、安全に行えるようにした様々なものが開発され提案されている。例えば、特開2009−35214号公報(以下、特許文献1)では、走行状態に基づいて運転者が把持するステアリングホイールに発生させる目標操舵トルクを算出し、算出した目標操舵トルクに基づいてステアリングホイールに付加する操舵トルクを制御する一方、操舵トルクを制御することで、ステアリングホイールと機械的に連結されている操舵輪が転舵された結果、車両に発生する副次ヨーモーメントを推定し、走行状態を基に算出した車両に発生させる目標ヨーモーメント及び副次ヨーモーメントに基づいて、車両にヨーモーメントを発生させる制駆動力を制御する車両挙動制御装置の技術が開示されている。
特開2009−35214号公報
左右輪の制駆動力差で車両にヨーモーメントを付加する技術は、レーンキープ機能にも応用されており、舵力や舵角制御との併用も上述の特許文献1に開示される車両挙動制御装置の技術で開示されている。ブレーキによる減速度を伴うヨーモーメント制御は車両の燃費悪化が避けられない。また、舵力や舵角による車両の進路制御はドライバ操舵との干渉が避けられず、ヨーモーメント制御中であっても、車両の旋回挙動に応じた通常走行通りの操舵反力が発生できることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ブレーキによるヨーモーメント制御のような減速感が無く、車載のパワーステアリング装置との協調性に優れ、ドライバがオーバーライドする際にも自然な操舵感で操舵することができる車両挙動制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両挙動制御装置の一態様は、自車両に付加するヨーモーメントを算出し、左輪側の駆動力と右輪側の駆動力との駆動力差によって車両に上記ヨーモーメントを発生させる車両挙動制御装置において、タイヤ側からの入力により、上記ヨーモーメントの方向とステアリングホイールが転舵される方向とが同じ方向となる運転領域を補正実行領域として判定する判定手段と、上記判定手段で運転領域が上記補正実行領域と判定された際に、上記ヨーモーメントによる上記ステアリングホイールの転舵角を推定転舵角として推定する推定転舵角算出手段と、入力される操舵トルクに対して発生させるパワーステアリングのアシストトルクの特性を、実際の操舵角と上記推定転舵角との差が大きくなるほど補正が大きくなるように設定した補正量によって補正する操舵特性補正手段とを備えた。
本発明による車両挙動制御装置によれば、ブレーキによるヨーモーメント制御のような減速感が無く、車載のパワーステアリング装置との協調性に優れ、ドライバがオーバーライドする際にも自然な操舵感で操舵することが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る車両の全体構成図である。 本発明の実施の一形態に係るレーンキープ制御プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る走行座標系の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る逸脱量に応じた第1のヨーモーメントのマップの一例の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る車速とヨーモーメントにより推定される推定転舵角の一例の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る実際の操舵角と推定転舵角により設定される操舵トルクセンサ値の補正量の一例の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る入力される操舵トルクに対して発生させるパワーステアリングのアシストトルクの特性の補正を示す説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は自車両を示し、符号2は自車両1の駆動系、符号3は自車両1の操舵系を示す。
駆動系2は、エンジン11、クラッチ機構12、第1モータ13、変速機14、減速装置15、駆動輪(左前輪16fl、右前輪16fr)から構成される前輪駆動力伝達経路と、第2モータ17、第3モータ18、減速装置(左減速装置19rl、右減速装置19rr)及び駆動輪(左後輪20rl、右後輪20rr)から構成される後輪駆動力伝達経路とを備える4輪駆動可能な形態になっている。
エンジン11及び第1モータ13の駆動力は、変速機14及び減速装置15を介して駆動輪(左前輪16fl、右前輪16fr)に伝達される。また、第2モータ17の駆動力は、右減速装置19rrを介して右後輪20rrに伝達される。更に、第3モータ18の駆動力は、左減速装置19rlを介して左後輪20rlに伝達される。
第1モータ13は、バッテリ装置21に蓄えられている電力により駆動され、またエンジン11の出力トルクによって回転して発電し、発電した電力をバッテリ装置21に蓄電する。第2モータ17及び第3モータ18は、バッテリ装置21の蓄電電力及び第1モータ13で発電された電力のうちの少なくとも一方の電力により駆動される。
そして、エンジン制御部22は、制御ユニット50から出力されるエンジントルク指令値に基づいてスロットル開度を制御することでエンジン11のトルクを制御する。変速機制御部23は、制御ユニット50から出力される変速指令値に基づいて変速機14の変速比を制御する。バッテリ制御部24は、バッテリ装置21の電圧及び電流を検出してバッテリの充電状態(State of charge:SOC)を演算する。第1モータ制御部25、第2モータ制御部26及び第3モータ制御部27は、制御ユニット50から出力される第1モータトルク指令値、第2モータトルク指令値及び第3モータトルク指令値に基づいて、第1モータ13、第2モータ17及び第3モータ18のトルクをそれぞれ制御する。
一方、自車両1の操舵系3は、ステアリングホイール31から、ステアリングシャフト31aが延出されており、ステアリングシャフト31aの前端は、ユニバーサルジョイント32a及びジョイント軸32bから成るジョイント部32を介してステアリングギヤボックス34から突出されたピニオン軸35と連結されている。
ステアリングギヤボックス34からは、左前輪16flに向けてタイロッド36flが延出される一方、右前輪16frに向けてタイロッド36frが延出されている。タイロッド36fl、36frのタイロッドエンドは、ナックルアーム37fl、37frを介して、それぞれの側の車輪16fl、16frを回転自在に支持するアクスルハウジング38fl、38frと連結されている。
また、自車両1の操舵系3には、周知のラックアシスト型等の電動パワーステアリング機構39が設けられている。この電動パワーステアリング機構39のパワーステアリング用電動モータは、図示しないパワーステアリング用モータ駆動部により駆動され、パワーステアリング用モータ駆動部は、操舵制御部40からの信号に基づいて制御される。この操舵制御部40は、制御ユニット50からの制御信号に基づいてドライバの操舵角や操舵トルクに応じたアシストトルクの発生(パワーステアリング機能)や、設定した目標コースに沿って走行するためのレーンキープ制御機能及び車線からの逸脱を防止する逸脱防止制御機能を有している。
制御ユニット50は、本実施の形態では、自動運転が可能な制御ユニットに構成されており、従って、車両の前方環境を認識して前方環境情報を取得する前方環境認識装置41、自車位置情報(緯度・経度、移動方向等)を検出して地図情報上に自車両位置の表示、及び、目的地までの経路誘導を行うナビゲーションシステム42、車速Vを検出する車速センサ43、操舵角(実舵角)θHを検出する操舵角センサ44、操舵トルクTdを検出する操舵トルクセンサ45、その他センサ、スイッチ46が接続されている。
前方環境認識装置41は、例えば、車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する1組のカメラと、このカメラからの画像データを処理するステレオ画像処理装置とから構成されている。
前方環境認識装置41のステレオ画像処理装置における、カメラからの画像データの処理は、例えば以下のように行われる。まず、カメラで撮像した自車両の進行方向の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求め、距離画像を生成する。
白線等の車線区画線のデータの認識では、白線は道路面と比較して高輝度であるという知得に基づき、道路の幅方向の輝度変化を評価して、画像平面における左右の白線の位置を画像平面上で特定する。この白線の実空間上の位置(x,y,z)は、画像平面上の位置(i,j)とこの位置に関して算出された視差とに基づいて、すなわち、距離情報に基づいて、周知の座標変換式より算出される。自車両1の位置を基準に設定された実空間の座標系は、本実施の形態では、例えば、図3に示すように、カメラの中央真下の道路面を原点として、車幅方向をx軸、車高方向をy軸、車長方向(距離方向)をz軸とする。このとき、x−z平面(y=0)は、道路が平坦な場合、道路面と一致する。道路モデルは、道路上の自車両1の走行レーンを距離方向に複数区間に分割し、各区間における左右の白線を所定に近似して連結することによって表現される。尚、本実施の形態では、走行路の形状を1組のカメラからの画像を基に認識する例で説明したが、他に、単眼カメラ、カラーカメラからの画像情報を基に求めるものであっても良い。
また、ナビゲーションシステム42は、周知のシステムであり、例えば、GPS衛星からの電波信号を受信して車両の位置情報(緯度、経度)を取得し、車速センサ43から車速Vを取得し、また、地磁気センサあるいはジャイロセンサ等により、移動方向情報を取得する。そして、ナビゲーションシステム42は、ナビゲーション機能を実現するための経路情報を生成するナビECUと、地図情報(サプライヤデータ及び必要に応じて学習更新されたデータ)を記憶する地図データベースと、例えば液晶ディスプレイ等の表示部(以上、何れも図示せず)を備えて構成される。
ナビECUは、利用者によって指定された目的地までの経路情報を地図画像に重ねて表示部に表示させるとともに、検出された車両の位置、速度、走行方向等の情報に基づき、車両の現在位置を表示部上の地図画像に重ねて表示する。また、地図データベースには、ノードデータ、施設データ等の道路地図を構成するのに必要な情報が記憶されている。ノードデータは、地図画像を構成する道路の位置及び形状に関するものであり、例えば道路の分岐点(交差点)を含む道路上の点(ノード点)の座標(緯度、経度)、当該ノード点が含まれる道路の方向、種別(例えば、高速道路、幹線道路、市道といった情報)、当該ノード点における道路のタイプ(直線区間、円弧区間(円弧曲線部)、クロソイド曲線区間(緩和曲線部))及びカーブ曲率(或いは、半径)のデータが含まれる。従って、車両の現在位置が重ねられた地図上の位置により自車両の走行路が特定され、該自車両の走行路を目標進行路として自車両の位置に最も近いノード点の情報により、道路のカーブ曲率(或いは、半径)、道路の方向等の走行路情報が取得される。更に、施設データは、各ノード点の付近に存在する施設情報に関するデータを含み、ノードデータ(或いは、当該ノードが存在するリンクデータ)と関連づけて記憶されている。
そして、制御ユニット50は、上述の各入力信号を基に、レーンキープ制御では、目標コース(本実施の形態では、車線の中央)に沿って走行するのに必要な自車両1に付加するヨーモーメントMzを算出し、第2モータ17と第3モータ18の駆動力差で車両にヨーモーメントMzを発生させる。この際、タイヤ側からの入力により、ヨーモーメントMzの方向とステアリングホイール31が転舵される方向とが同じ方向となる運転領域を補正実行領域として判定し、運転領域が補正実行領域と判定された際に、ヨーモーメントMzによるステアリングホイール31の推定転舵角θHeを推定し、実舵角θHと推定転舵角θHeとを比較し、入力される操舵トルクTdに対して発生させるパワーステアリングのアシストトルクTassの特性を補正する。このように、制御ユニット50は、判定手段、推定転舵角算出手段、操舵特性補正手段としての機能を有して構成されている。
次に、制御ユニット50で実行されるレーンキープ制御を、図2のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、車速Vが判定車速Vcc以下(V≦Vcc)か否か判定する。この判定車速Vccは、予め実験・計算等により設定しておいた値であり、図5に示すように、判定車速Vcc以下の運転領域では、タイヤ側からの入力により、車両に発生するヨーモーメントMzの方向とステアリングホイール31が転舵される方向とが同じ方向となる運転領域となっている。
S101の判定の結果、V≦Vccで、タイヤ側からの入力により、車両に発生するヨーモーメントMzの方向とステアリングホイール31が転舵される方向とが同じ方向となる運転領域と判定された場合は、S102に進み、目標コース(本実施の形態では、車線の中央)からの逸脱量Δxを算出する。
具体的には、図3に示すように、逸脱量Δxは、以下の(1)式により算出する。
Δx=(xl+xr)/2−xv …(1)
この(1)式において、xvは車両の前方注視点(0,zv)のz座標における推定車両軌跡のx座標であり、前方注視点(0,zv)の前方注視距離(z座標)であるzvは、本実施の形態では、zv=tc・Vで算出される。ここで、tcは予め設定しておいた予見時間であり、例えば、1.2secに設定されている。
従って、xvは、車両の走行状態に基づいて車両の諸元や車両固有のスタビリティファクタAs等を用いる場合には、例えば、以下の(2)式で算出することができる。
xv=(1/2)・(1/(1+As・V))・(θH/(n・Lw))
・(tc・V) …(2)
ここで、nはステアリングギヤ比、Lwはホイールベースである。また、(1)式における、xlは前方注視点(0,zv)のz座標における左車線区画線のx座標であり、xrは前方注視点(0,zv)のz座標における右車線区画線のx座標である。これら左右の車線区画線は、左右車線区画線のそれぞれを構成する点に関して、二次の最小自乗法により、例えば、x=A・z+B・z+Cの二次式で近似して求めることができる。
次に、S103に進んで、上述のS102で算出した逸脱量Δxに応じた第1のヨーモーメントMz1を、例えば、図4に示すような予め実験、演算等により設定しておいたマップを参照、或いは、所定に演算して設定する。
次いで、S104に進み、車線の形状、すなわち、カーブトレースに必要な第2のヨーモーメントMz2を、例えば、以下の(4)式により、算出する。
すなわち、カーブトレースに必要なヨーレートγMzは、以下の(3)式で算出される。
γMz=V/ρ=(1/(1+As・V))・(V/Lw)・
((θH/n)+((Kf+Kr)/(2・Lw・Kf・Kr))・MZc
…(3)
ここで、ρはカーブ半径、Kfは前輪のコーナリングパワー、Krは後輪のコーナリングパワー、MZcはカーブトレースに必要なヨーモーメントである。尚、カーブ半径ρは、前述したように左右の車線区画線を2次式で近似したx=AL・z+BL・z+CL(左車線区画線)、及び、x=AR・z+BR・z+CR(右車線区画線)の式において、(2・AL+2・AR)/2=(AL+AR)の値が目標コースの曲率κであるから、この曲率κの逆数を算出することにより算出できる。
従って、付加ヨーモーメントだけで制御すると考えると、θH/n=0であるから、MZc=Mz2とおいて、上述の(3)式により、以下の(4)式が得られる。
MZ2=(1+As・V)・((2・Lw)/ρ)
・((Kf・Kr)/(Kf+Kr)) …(4)
次に、S105に進み、例えば、以下の(5)式により、車両に付加する付加ヨーモーメントMzを算出する。
Mz=Mz1+MZ2 …(5)
次いで、S106に進んで、左右後輪モータ指令値Trl、Trrを、例えば、以下の(6)式、(7)式により算出して、右後輪モータ指令値Trrを第2モータ制御部26に出力し、左後輪モータ指令値Trlを第3モータ制御部27に出力する。
Trl=−(rw/d)・Mz …(6)
Trr=+(rw/d)・Mz …(7)
ここで、rwはホイール半径、dはトレッドである。
次に、S107に進み、手放し状態で想定される転舵角(推定転舵角)θHeを、例えば、図5に示すような予め実験、演算等により設定しておいたマップを参照、或いは、所定に演算して設定する。
次いで、S108に進み、操舵トルクセンサ45の補正量Δtdを、実操舵角θHからの推定転舵角θHeの差に応じて、例えば、図6に示すような予め実験、演算等により設定しておいたマップを参照、或いは、所定に演算して設定し、プログラムを抜ける。
一方、S101の判定の結果、V>Vccで、タイヤ側からの入力により、車両に発生するヨーモーメントMzの方向とステアリングホイール31が転舵される方向とが異なる方向となる運転領域と判定された場合は、S109に進み、通常のレーンキープ制御を実行する。すなわち、目標コース(本実施の形態では、車線の中央)に沿って走行するのに必要な操舵角を目標コースの曲率と目標コースからの逸脱量等から算出し、パワーステアリング用モータを駆動する。
このように、本発明の実施の形態によれば、制御ユニット50は、レーンキープ制御では、目標コースに沿って走行するのに必要な自車両1に付加するヨーモーメントMzを算出し、タイヤ側からの入力により、ヨーモーメントMzの方向とステアリングホイール31が転舵される方向とが同じ方向となる運転領域を補正実行領域として判定する。運転領域が補正実行領域と判定された際に、第2モータ17と第3モータ18の駆動力差で車両にヨーモーメントMzを発生させるとともに、ヨーモーメントMzによるステアリングホイール31の推定転舵角θHeを推定し、実舵角θHと推定転舵角θHeとを比較し、入力される操舵トルクTdに対して発生させるパワーステアリングのアシストトルクTassの特性を補正する。
例えば、図7に示すように、タイヤ側からの入力により、ヨーモーメントMzの方向とステアリングホイール31が転舵される方向とが同じ方向となる運転領域となった場合(V≦Vccの運転領域となった場合)、そのときに付加するヨーモーメントによる転舵を阻害するフリクション等の抵抗で生じる操舵トルクセンサ45の検出値を(実操舵角θHからの推定転舵角θHeの差)で得られるTd1とすると、そのままの操舵トルクTd−アシストトルクTassの特性では、電動パワーステアリングモータで発生するアシストトルクがTa1となって、付加ヨーモーメントによる転舵方向とは逆方向に発生してしまう。また、操舵トルクTd−アシストトルクTassの特性において、付加ヨーモーメントによって転舵された状態を0点とする不感帯はΔTd1だけ偏った位置となり、ドライバが操舵し、オーバーライドした際に不自然な操舵感を与えてしまう虞がある。従って、操舵トルクTdに対して発生させるアシストトルクTassの特性の0点をΔTd1オフセット補正し(換言すれば、操舵トルクセンサ45の検出値をオフセット補正し)、ヨーモーメントの発生を妨害する方向のトルクTa1の発生や、不感帯の偏りを防止するのである。このため、付加したヨーモーメントによってタイヤからハンドルが旋回方向に回ることを阻害するパワーステアリング制御を防止すると共に、ドライバがオーバーライドする際の舵力特性を左右対称にすることができる。このように、本実施の形態によれば、ブレーキによるヨーモーメント制御のような減速感が無く、車載のパワーステアリング装置との協調性に優れ、ドライバがオーバーライドする際にも自然な操舵感で操舵することが可能となる。
特に、渋滞追従走行等の低速域において、電動モータの駆動力で走行することが多い、電気自動車やハイブリッド車で本発明を採用することにより、低速時に強力なヨーモーメントを発生でき、かつブレーキ制御のような減速感も無く、また、低速ではヨーモーメントに応じてハンドルも旋回方向に回るため制御効率も高いという優れた効果を奏するのである。
1 自車両
2 駆動系
3 操舵系
11 エンジン
12 クラッチ機構
13 第1モータ
14 変速機
15 減速装置
16fl、16fr 駆動輪
17 第2モータ
18 第3モータ
19rl、19rr 減速装置
20rl、20rr 駆動輪
21 バッテリ装置
22 エンジン制御部
23 変速機制御部
24 バッテリ制御部
25 第1モータ制御部
26 第2モータ制御部
27 第3モータ制御部
31 ステアリングホイール
31a ステアリングシャフト
32 ジョイント部
34 ステアリングギヤボックス
35 ピニオン軸
38fl、38fr アクスルハウジング
39 電動パワーステアリング機構
40 操舵制御部
41 前方環境認識装置
42 ナビゲーションシステム
43 車速センサ
44 操舵角センサ
45 操舵トルクセンサ
46 センサ、スイッチ
50 制御ユニット(判定手段、推定転舵角算出手段、操舵特性補正手段)

Claims (3)

  1. 自車両に付加するヨーモーメントを算出し、左輪側の駆動力と右輪側の駆動力との駆動力差によって車両に上記ヨーモーメントを発生させる車両挙動制御装置において、
    タイヤ側からの入力により、上記ヨーモーメントの方向とステアリングホイールが転舵される方向とが同じ方向となる運転領域を補正実行領域として判定する判定手段と、
    上記判定手段で運転領域が上記補正実行領域と判定された際に、上記ヨーモーメントによる上記ステアリングホイールの転舵角を推定転舵角として推定する推定転舵角算出手段と、
    力される操舵トルクに対して発生させるパワーステアリングのアシストトルクの特性を、実際の操舵角と上記推定転舵角との差が大きくなるほど補正が大きくなるように設定した補正量によって補正する操舵特性補正手段と、
    を備えたことを特徴とする車両挙動制御装置。
  2. 上記操舵特性補正手段は、上記入力される操舵トルクの検出値を上記補正量でオフセット補正することにより、上記アシストトルクの特性を補正することを特徴とする請求項1記載の車両挙動制御装置。
  3. 上記判定手段が上記補正実行領域として判定する運転領域は、予め設定しておいた速度以下の領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両挙動制御装置。
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