JP2017061265A - 車両の走行制御装置 - Google Patents

車両の走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017061265A
JP2017061265A JP2015188257A JP2015188257A JP2017061265A JP 2017061265 A JP2017061265 A JP 2017061265A JP 2015188257 A JP2015188257 A JP 2015188257A JP 2015188257 A JP2015188257 A JP 2015188257A JP 2017061265 A JP2017061265 A JP 2017061265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lane
lane information
information
vehicle
temporal change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015188257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6535561B2 (ja
Inventor
小山 哉
Hajime Koyama
哉 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015188257A priority Critical patent/JP6535561B2/ja
Publication of JP2017061265A publication Critical patent/JP2017061265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6535561B2 publication Critical patent/JP6535561B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】道路パラメータを必要以上に制限すること無く、確実にレーンキープ制御や逸脱防止制御等の制御を精度良く実行する。
【解決手段】前方環境認識装置31からの画像情報に基づく車線情報を第1の車線情報として取得し、ナビゲーションシステム32からの自車位置情報と地図情報とに基づく車線情報を第2の車線情報として取得し、第2の車線情報を基準として第1の車線情報と第2の車線情報とを比較して、第1の車線情報が第2の車線情報と略等しいと判断した場合は、第1の車線情報を車線情報に設定する一方、第1の車線情報が第2の車線情報と異なると判断した場合は、前回の車線情報と第2の車線情報とに基づいて車線情報を設定し、該車線情報に基づいて操舵制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車線情報を精度良く取得して走行制御を行う車両の走行制御装置に関する。
近年、車両においては、ドライバの運転を、より快適に安全に行えるように自動運転の技術(例えば、レーンキープ制御や車線逸脱防止制御)を利用した様々なものが開発され提案されている。こうした技術では、制御に用いる道路パラメータを、カメラ、レーダー、ナビゲーションシステム等で検出し、取得するようになっている。例えば、特開2005−346304号公報(以下、特許文献1)では、自車両が走行する車線の画像情報を取得して、画像処理によって走行車線を認識し、認識結果から走行車線の曲率またはカーブ半径を求める道路パラメータ算出装置において、判定した道路曲率またはカーブ半径の時間的変化率を所定の制限値以下に制限して演算結果として出力する技術が開示されている。
特開2005−346304号公報
すなわち、カメラにより車線区画線を認識し操舵制御を行うレーンキープ制御等においては、車線区画線等の道路パラメータを誤認識してしまうと、誤認識した車線区画線に基づいて制御が行われ車線逸脱の原因となって好ましくない。そこで、上述の特許文献1に開示される道路パラメータ算出装置のように、判定した道路曲率またはカーブ半径の時間的変化率を所定の制限値以下に制限して、このような事象を防止できるようにしている。しかしながら、上述の特許文献1ように、道路パラメータを制限すると、車速が高いところでの旋回応答や、車線内修正操舵の性能が確保できず、レーンキープ作動範囲が制限されてしまうという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、道路パラメータを必要以上に制限すること無く、確実にレーンキープ制御や逸脱防止制御等の制御を精度良く実行することができる車両の走行制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両の走行制御装置の一態様は、走行する車線の車線情報を取得し、該車線情報に基づいて操舵制御する車両の走行制御装置において、画像情報に基づく上記車線情報を第1の車線情報として取得する第1の車線情報取得手段と、自車位置情報と地図情報とに基づく上記車線情報を第2の車線情報として取得する第2の車線情報取得手段と、上記第2の車線情報を基準として上記第1の車線情報と上記第2の車線情報とを比較する車線情報比較手段と、上記車線情報比較手段で、上記第1の車線情報が上記第2の車線情報と略等しいと判断した場合は、上記第1の車線情報を上記車線情報に設定する一方、上記第1の車線情報が上記第2の車線情報と異なると判断した場合は、前回の車線情報と上記第2の車線情報とに基づいて上記車線情報を設定する車線情報設定手段とを備えた。
本発明による車両の走行制御装置によれば、道路パラメータを必要以上に制限すること無く、確実にレーンキープ制御や逸脱防止制御等の制御を精度良く実行することが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る車両の操舵系の構成説明図である。 本発明の実施の一形態に係る操舵制御プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る操舵制御のフィードフォワード制御の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る操舵制御の横位置フィードバック制御の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る操舵制御のヨー角フィードバック制御の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る自車位置情報と地図情報から取得される車線情報の説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は操舵角をドライバ入力と独立して設定自在な電動パワーステアリング装置を示し、この電動パワーステアリング装置1は、ステアリング軸2が、図示しない車体フレームにステアリングコラム3を介して回動自在に支持されており、その一端が運転席側へ延出され、他端がエンジンルーム側へ延出されている。ステアリング軸2の運転席側端部には、ステアリングホイール4が固設され、また、エンジンルーム側へ延出する端部には、ピニオン軸5が連設されている。
エンジンルームには、車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス6が配設されており、このステアリングギヤボックス6にラック軸7が往復移動自在に挿通支持されている。このラック軸7に形成されたラック(図示せず)に、ピニオン軸5に形成されたピニオンが噛合されて、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が形成されている。
また、ラック軸7の左右両端はステアリングギヤボックス6の端部から各々突出されており、その端部に、タイロッド8を介してフロントナックル9が連設されている。このフロントナックル9は、操舵輪としての左右輪10L,10Rを回動自在に支持すると共に、車体フレームに転舵自在に支持されている。従って、ステアリングホイール4を操作し、ステアリング軸2、ピニオン軸5を回転させると、このピニオン軸5の回転によりラック軸7が左右方向へ移動し、その移動によりフロントナックル9がキングピン軸(図示せず)を中心に回動して、左右輪10L,10Rが左右方向へ転舵される。
また、ピニオン軸5にアシスト伝達機構11を介して、電動パワーステアリングモータ(電動モータ)12が連設されており、この電動モータ12にてステアリングホイール4に加える操舵トルクのアシスト、及び、設定された目標操舵角となるような操舵トルクの付加が行われる。電動モータ12は、後述する操舵制御部20から制御量がモータ駆動部21に出力されてモータ駆動部21により駆動される。
操舵制御部20には、車両の前方環境を認識して前方環境情報を取得する前方環境認識装置31、自車位置情報(緯度・経度、移動方向等)を検出して地図情報上に自車両位置の表示、及び、目的地までの経路誘導を行うナビゲーションシステム32、車速Vを検出する車速センサ33、操舵角θHを検出する操舵角センサ34、車両のヨーレート(dθs/dt)を検出するヨーレートセンサ35が接続されている。
前方環境認識装置31は、例えば、車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する1組のカメラと、このカメラからの画像データを処理するステレオ画像処理装置とから構成されている。
前方環境認識装置31のステレオ画像処理装置における、カメラからの画像データの処理は、例えば以下のように行われる。まず、カメラで撮像した自車両の進行方向の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求め、距離画像を生成する。
白線等の車線区画線のデータの認識では、車線区画線は道路面と比較して高輝度であるという知得に基づき、道路の幅方向の輝度変化を評価して、画像平面における左右の白線の位置を画像平面上で特定する。この車線区画線の実空間上の位置(x,y,z)は、画像平面上の位置(i,j)とこの位置に関して算出された視差とに基づいて、すなわち、距離情報に基づいて、周知の座標変換式より算出される。自車両の位置を基準に設定された実空間の座標系は、本実施の形態では、例えば、図4に示すように、ステレオカメラの中央真下の道路面を原点として、車幅方向をx軸、車高方向をy軸、車長方向(距離方向)をz軸とする。このとき、x−z平面(y=0)は、道路が平坦な場合、道路面と一致する。道路モデルは、道路上の自車両の走行レーンを距離方向に複数区間に分割し、各区間における左右の車線区画線を所定に近似して連結することによって表現される。尚、本実施の形態では、走行路の形状を1組のカメラからの画像を基に認識する例で説明したが、他に、単眼カメラ、カラーカメラからの画像情報を基に求めるものであっても良い。このように、前方環境認識装置31は、第1の車線情報取得手段を構成している。
また、ナビゲーションシステム32は、周知のシステムであり、例えば、GPS[Global Positioning System:全地球測位システム]衛星からの電波信号を受信して車両の位置情報(緯度、経度)を取得し、車速センサ33から車速Vを取得し、また、地磁気センサあるいはジャイロセンサ等により、移動方向情報を取得する。そして、ナビゲーションシステム32は、ナビゲーション機能を実現するための経路情報を生成するナビECUと、地図情報(サプライヤデータ、及び、操舵制御部20により更新されたデータ)を記憶する地図データベースと、例えば液晶ディスプレイ等の表示部(以上、何れも図示せず)を備えて構成される。
ナビECUは、利用者によって指定された目的地までの経路情報を地図画像に重ねて表示部に表示させるとともに、検出された車両の位置、速度、走行方向等の情報に基づき、車両の現在位置を表示部上の地図画像に重ねて表示する。また、地図データベースには、ノードデータ、施設データ等の道路地図を構成するのに必要な情報が記憶されている。ノードデータは、地図画像を構成する道路の位置及び形状に関するものであり、例えば道路の分岐点(交差点)を含む道路上の点(ノード点Pn)の座標(緯度、経度)、当該ノード点Pnが含まれる道路の方向、種別(例えば、高速道路、幹線道路、市道といった情報)、当該ノード点Pnにおける道路のタイプ(直線区間、円弧区間(円弧曲線部)、クロソイド曲線区間(緩和曲線部))及びカーブ曲率κ(或いは、半径)のデータが含まれる。従って、図6に示すように、車両の現在位置が重ねられた地図上の位置により自車両の走行路が特定され、該自車両の走行路を目標進行路として自車両の位置Po(k)に最も近いノード点Pn(k)の情報により、道路のカーブ曲率κ(或いは、半径)、道路の方向等の走行路情報が取得される。更に、施設データは、各ノード点Pnの付近に存在する施設情報に関するデータを含み、ノードデータ(或いは、当該ノードが存在するリンクデータ)と関連づけて記憶されている。このように、ナビゲーションシステム32は、第2の車線情報取得手段を構成している。
そして、操舵制御部20は、上述の各入力信号に基づき、図2のフローチャートに従って、前方環境認識装置31からの画像情報に基づく車線情報を第1の車線情報として取得し、ナビゲーションシステム32からの自車位置情報と地図情報とに基づく車線情報を第2の車線情報として取得し、第2の車線情報を基準として第1の車線情報と第2の車線情報とを比較して、第1の車線情報が第2の車線情報と略等しいと判断した場合は、第1の車線情報を車線情報に設定する一方、第1の車線情報が第2の車線情報と異なると判断した場合は、前回の車線情報と第2の車線情報とに基づいて車線情報を設定し、該車線情報に基づいて操舵制御する。このように、操舵制御部20は、第1の車線情報取得手段、第2の車線情報取得手段、車線情報比較手段、車線情報設定手段の機能を有して構成されている。
以下、操舵制御部20で実行される操舵制御プログラムを、図2のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、前方環境認識装置31から、画像情報に基づく第1の車線情報として、車線の曲率κc、車両の対車線ヨー角θc、車線内横位置xocを算出する。ここで、κc、θc、xocの添字「c」は、画像情報に基づくデータであることを示すものである。
図3〜図5に示すようなx−z座標平面上の左右の車線区画線は、最小自乗法により、例えば、x=A・z+B・z+Cの二次式で近似できる。
具体的には、自車両の左側の車線区画線は最小自乗法により、以下の(1)式により近似される。
x=AL・z+BL・z+CL …(1)
また、自車両の右側の車線区画線は最小自乗法により、以下の(2)式により近似される。
x=AR・z+BR・z+CR …(2)
ここで、上述の(1)式、(2)式における、「AL」と「AR」は、それぞれの曲線における曲率を示し、左側の車線区画線の曲率κlは、2・ALであり、右側の車線区画線の曲率κrは、2・ARである。従って、画像情報に基づく車線の曲率κcは、以下の(3)式となる(図3参照)。
κc=(2・AL+2・AR)/2=AL+AR …(3)
また、(1)式、(2)式における、「BL」と「BR」は、それぞれの曲線の自車両の幅方向における傾きを示し、「CL」と「CR」は、それぞれの曲線の自車両の幅方向における位置を示す。
従って、画像情報に基づく自車両の対車線ヨー角θcを、以下の(4)式により算出する(図5参照)。
θc=tan−1((BL+BR)/2) …(4)
また、画像情報に基づく(車線中央からの)車線内横位置xocは、以下の(5)式により、算出できる(図4参照)。
xoc=(CL+CR)/2 …(5)
次いで、S102に進み、ナビゲーションシステム32から、自車位置情報と地図情報とに基づく第2の車線情報として、車線の曲率κm、車両の対車線ヨー角θmを取得する。ここで、κm、θmの添字「m」は、自車位置情報と地図情報に基づくデータであることを示すものである。尚、自車位置情報と地図情報とに基づく車線の曲率κmは、前述した如く、自車両の位置Po(k)に最も近いノード点Pn(k)の情報により、取得した情報である。また、自車位置情報と地図情報とに基づく車両の対車線ヨー角θmは、前回の自車位置Po(k-1)と今回の自車位置Po(k)で得られる自車両の進行方向(角度)と、今回の自車両の位置Po(k)に最も近いノード点Pn(k)の道路の方位角との差により算出される。
そして、S103に進み、以下の4つの判定((6)式、(7)式、(8)式、(9)式)を実行する。
|κm|+Eκm>|κc| …(6)
|dκm/dt|+DEκm>|dκc/dt| …(7)
|θm|+Eθm>|θc| …(8)
|dθm/dt|+DEθm>|dθc/dt| …(9)
ここで、dκm/dtは自車位置情報と地図情報とに基づく車線の曲率κmの時間的変化率、dκc/dtは画像情報に基づく車線の曲率κcの時間的変化率、dθm/dtは自車位置情報と地図情報とに基づく車両の対車線ヨー角θmの時間的変化率、dθc/dtは画像情報に基づく車両の対車線ヨー角θcの時間的変化率である。また、Eκm、DEκm、Eθm、DEθmは、それぞれナビゲーションシステム32、その他実験等により予め設定しておいた誤差範囲である。
S103の判定の結果、(6)式、(7)式、(8)式、(9)式の全ての判定が成立する場合は、S104に進み、車線の曲率κとして画像情報に基づく車線の曲率κcを設定し(κ=κc)、車両の対車線ヨー角θとして画像情報に基づく対車線ヨー角θcを設定し(θ=θc)、車両の車線内横位置xoとして画像情報に基づく車線内横位置xocを設定する(xo=xoc)。
一方、S103の判定の結果、(6)式、(7)式、(8)式、(9)式の何れか一つ以上の判定が成立しない場合は、S105に進む。
S105では、まず、以下の(10)式、(11)式により、車線の曲率κと車両の対車線ヨー角θを設定する。
κ=κ(k-1)+(dκm/dt)・Δt …(10)
θ=θ(k-1)+(dθm/dt)・Δt …(11)
ここで、Δtはステップ時間である。また、添字「(k-1)」は前回値であることを示す。
すなわち、車線の曲率κと車両の対車線ヨー角θに関しては、画像情報に基づく値に誤差が多く含まれると考えられるため、前回設定した値を基に、精度良く検出できる自車位置情報と地図情報とに基づく値の変化率から最終的な値を設定するのである。
次いで、S106に進み、車線内横位置の時間的変化率Dxを、例えば、以下の(12)式により、算出する。
Dx=V・Δt・sin(dθs/dt) …(12)
次に、S107に進み、画像情報に基づく車線内横位置xocの時間的変化率の絶対値|Dxoc|と、S106で算出した車線内横位置の時間的変化率の絶対値|Dx|とを比較する。
このS107の判定の結果、|Dx|≧|Dxoc|の場合には、画像情報による画像情報に基づく車線内横位置xocには誤差が少ないと判断し、S108に進み、車両の車線内横位置xoとして画像情報に基づく車線内横位置xocを設定する(xo=xoc)。
逆に、|Dx|<|Dxoc|の場合には、画像情報による画像情報に基づく車線内横位置xocには誤差が多く含まれると判断し、S109に進み、以下の(13)式により、車線内横位置xocを設定する
xo=xo(k-1)+V・Δt・sin(θm) …(13)
S104、S108、S109で、各車線情報の設定が完了した後は、S110に進み、所定の操舵制御(レーンキープ制御や車線逸脱防止制御等)を実行してプログラムを抜ける。
S110で実行される操舵制御の一例として、車線中央を目標コースとするレーンキープ制御を行う場合について説明する。
まず、目標コースに沿って走行するためのフィードフォワード制御電流値Iffを、例えば、以下の(14)式により算出する。
Iff=Giff・κ …(14)
ここで、Giffは予め実験・演算等により設定しておいたフィードフォワードゲインを示す。
また、目標コースに沿って走行するための横位置フィードバック制御電流値Ifbを、例えば、以下の(15)式により算出する。
Ifb=Gifb・Δx …(15)
ここで、Gifbは、予め実験・演算等により設定しておいたゲインである。また、Δxは、図4に示すように、以下の(16)式により算出される。
Δx=(xl+xr)/2−xv …(16)
この(16)式において、xvは車両の前方注視点(0,zv)のz座標における推定車両軌跡のx座標であり、前方注視点(0,zv)の前方注視距離(z座標)であるzvは、本実施の形態では、zv=tc・Vで算出される。ここで、tcは予め設定しておいた予見時間であり、例えば、1.2secに設定されている。
従って、xvは、車両の走行状態に基づいて車両の諸元や車両固有のスタビリティファクタAs等を用いる場合には、例えば、以下の(17)式で算出することができる。
xv=(1/2)・(1/(1+As・V))・(θH/Lw)
・(tc・V) …(17)
ここで、Lwはホイールベースである。また、(16)式における、xlは前方注視点(0,zv)のz座標における左白線のx座標であり、xrは前方注視点(0,zv)のz座標における右白線のx座標である。
尚、上述のxvは、車速Vやヨーレート(dθ/dt)を用いて、以下の(18)式、或いは、(19)式で算出することもできる。
xv=(1/2)・((dθ/dt)/V)・(V・tc) …(18)
xv=(1/2)・κ・(V・tc) …(19)
更に、車両のヨー角を目標経路に沿ったヨー角にフィードバック制御するヨー角フィードバック制御電流値Ifbyを、例えば、以下の(20)式により算出する。
Ifby=Gifby・θ …(20)
ここで、Gifbyは、予め実験・演算等により設定しておいたゲインである。
そして、例えば、以下の(21)式により、制御電流値Iaを算出し、モータ駆動部21に出力する。
Ia=Iff+Ifb+Ifby …(21)
尚、本実施の形態では、操舵制御の一例として、レーンキープ制御を行う場合を例に説明したが、車線逸脱防止制御についても、上述のように設定した各車線情報を用いて制御できることは言うまでもない。更に、上述のように設定した各車線情報を基に、車線に係るパラメータを必要とする様々な制御(運転支援制御や自動運転制御等)においても適用できる。
このように本発明の実施の形態によれば、前方環境認識装置31からの画像情報に基づく車線情報を第1の車線情報として取得し、ナビゲーションシステム32からの自車位置情報と地図情報とに基づく車線情報を第2の車線情報として取得し、第2の車線情報を基準として第1の車線情報と第2の車線情報とを比較して、第1の車線情報が第2の車線情報と略等しいと判断した場合は、第1の車線情報を車線情報に設定する一方、第1の車線情報が第2の車線情報と異なると判断した場合は、前回の車線情報と第2の車線情報とに基づいて車線情報を設定し、該車線情報に基づいて操舵制御する。このため、道路パラメータを必要以上に制限すること無く、車速が高いところでの旋回応答や、車線内修正操舵の性能を確保しつつ確実にレーンキープ制御や逸脱防止制御等の制御を精度良く実行することが可能となる。
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリング軸
4 ステアリングホイール
5 ピニオン軸
10L、10R 車輪
12 電動モータ
20 操舵制御部(第1の車線情報取得手段、第2の車線情報取得手段、車線情報比較手段、車線情報設定手段)
21 モータ駆動部
31 前方環境認識装置(第1の車線情報取得手段)
32 ナビゲーションシステム(第2の車線情報取得手段)
33 車速センサ
34 操舵角センサ
35 ヨーレートセンサ

Claims (5)

  1. 走行する車線の車線情報を取得し、該車線情報に基づいて操舵制御する車両の走行制御装置において、
    画像情報に基づく上記車線情報を第1の車線情報として取得する第1の車線情報取得手段と、
    自車位置情報と地図情報とに基づく上記車線情報を第2の車線情報として取得する第2の車線情報取得手段と、
    上記第2の車線情報を基準として上記第1の車線情報と上記第2の車線情報とを比較する車線情報比較手段と、
    上記車線情報比較手段で、上記第1の車線情報が上記第2の車線情報と略等しいと判断した場合は、上記第1の車線情報を上記車線情報に設定する一方、上記第1の車線情報が上記第2の車線情報と異なると判断した場合は、前回の車線情報と上記第2の車線情報とに基づいて上記車線情報を設定する車線情報設定手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 上記第1の車線情報取得手段と上記第2の車線情報取得手段で取得し、上記車線情報比較手段で比較するのは、車線の曲率と、該車線の曲率の時間的変化率と、車両の対車線ヨー角と、該車両の対車線ヨー角の時間的変化率の各パラメータであって、
    上記車線情報設定手段は、上記車線情報比較手段で、上記第1の車線情報による上記各パラメータと、上記第2の車線情報による上記各パラメータとが全て略等しいと判断した場合は、上記第1の車線情報による上記車線の曲率と上記車両の対車線ヨー角と車線に対する自車両の横位置を車線情報として設定することを特徴とする請求項1記載の車両の走行制御装置。
  3. 上記第1の車線情報取得手段と上記第2の車線情報取得手段で取得し、上記車線情報比較手段で比較するのは、車線の曲率と、該車線の曲率の時間的変化率と、車両の対車線ヨー角と、該車両の対車線ヨー角の時間的変化率の各パラメータであって、
    上記車線情報設定手段は、上記車線情報比較手段で、上記第1の車線情報による上記各パラメータと、上記第2の車線情報による上記各パラメータとが全て略等しいと判断できない場合は、上記車線の曲率を、前回設定した車線の曲率と上記第2の車線情報取得手段で取得した車線の曲率の時間的変化率に応じて設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の走行制御装置。
  4. 上記第1の車線情報取得手段と上記第2の車線情報取得手段で取得し、上記車線情報比較手段で比較するのは、車線の曲率と、該車線の曲率の時間的変化率と、車両の対車線ヨー角と、該車両の対車線ヨー角の時間的変化率の各パラメータであって、
    上記車線情報設定手段は、上記車線情報比較手段で、上記第1の車線情報による上記各パラメータと、上記第2の車線情報による上記各パラメータとが全て略等しいと判断できない場合は、上記車両の対車線ヨー角を、前回設定した車両の対車線ヨー角と上記第2の車線情報取得手段で取得した車両の対車線ヨー角の時間的変化率に応じて設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の走行制御装置。
  5. 上記第1の車線情報取得手段と上記第2の車線情報取得手段で取得し、上記車線情報比較手段で比較するのは、車線の曲率と、該車線の曲率の時間的変化率と、車両の対車線ヨー角と、該車両の対車線ヨー角の時間的変化率の各パラメータであって、
    上記車線情報設定手段は、上記車線情報比較手段で、上記第1の車線情報による上記各パラメータと、上記第2の車線情報による上記各パラメータとが全て略等しいと判断できない際は、さらに、上記第1の車線情報による車線に対する自車両の横位置の時間的変化率と車両に実際に発生しているヨーレートの値から推測される車線に対する自車両の横位置の時間的変化率とを比較し、上記第1の車線情報による車線に対する自車両の横位置の時間的変化率が上記車両に実際に発生しているヨーレートの値から推測される車線に対する自車両の横位置の時間的変化率を超えている場合は、上記車線に対する自車両の横位置を、前回設定した車線に対する自車両の横位置と上記第2の車線情報取得手段で取得した車両の対車線ヨー角に基づいて設定する一方、上記第1の車線情報による車線に対する自車両の横位置の時間的変化率が上記車両に実際に発生しているヨーレートの値から推測される車線に対する自車両の横位置の時間的変化率より小さい場合は、上記車線に対する自車両の横位置として上記第1の車線情報による車線に対する自車両の横位置を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の車両の走行制御装置。
JP2015188257A 2015-09-25 2015-09-25 車両の走行制御装置 Active JP6535561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015188257A JP6535561B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 車両の走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015188257A JP6535561B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 車両の走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017061265A true JP2017061265A (ja) 2017-03-30
JP6535561B2 JP6535561B2 (ja) 2019-06-26

Family

ID=58429895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015188257A Active JP6535561B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 車両の走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6535561B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056635A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 株式会社Subaru 位置検出装置
WO2020059068A1 (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 三菱電機株式会社 車両位置処理装置、車両制御装置、車両位置処理方法、及び車両制御方法
JP2021017073A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 トヨタ自動車株式会社 位置推定装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001291197A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Honda Motor Co Ltd 車両制御装置
JP2002008199A (ja) * 2000-06-27 2002-01-11 Nissan Motor Co Ltd 車線追従走行制御装置
JP2002334400A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Mitsubishi Motors Corp 運転支援装置
JP2005346304A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Toyota Motor Corp 道路パラメータ算出装置および車両挙動制御装置
JP2006151066A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Aisin Seiki Co Ltd 車両の走行支援装置
JP2008049918A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Toyota Motor Corp 車両用制御装置、及び、車両用表示装置
US20140379164A1 (en) * 2013-06-20 2014-12-25 Ford Global Technologies, Llc Lane monitoring with electronic horizon

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001291197A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Honda Motor Co Ltd 車両制御装置
JP2002008199A (ja) * 2000-06-27 2002-01-11 Nissan Motor Co Ltd 車線追従走行制御装置
JP2002334400A (ja) * 2001-05-10 2002-11-22 Mitsubishi Motors Corp 運転支援装置
JP2005346304A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Toyota Motor Corp 道路パラメータ算出装置および車両挙動制御装置
JP2006151066A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Aisin Seiki Co Ltd 車両の走行支援装置
JP2008049918A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Toyota Motor Corp 車両用制御装置、及び、車両用表示装置
US20140379164A1 (en) * 2013-06-20 2014-12-25 Ford Global Technologies, Llc Lane monitoring with electronic horizon

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056635A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 株式会社Subaru 位置検出装置
JP7132704B2 (ja) 2017-09-21 2022-09-07 株式会社Subaru 位置検出装置
WO2020059068A1 (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 三菱電機株式会社 車両位置処理装置、車両制御装置、車両位置処理方法、及び車両制御方法
JPWO2020059068A1 (ja) * 2018-09-20 2021-02-15 三菱電機株式会社 車両位置処理装置、車両制御装置、車両位置処理方法、及び車両制御方法
US11970207B2 (en) 2018-09-20 2024-04-30 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle control apparatus and vehicle control method
JP2021017073A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 トヨタ自動車株式会社 位置推定装置
JP7234840B2 (ja) 2019-07-17 2023-03-08 トヨタ自動車株式会社 位置推定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6535561B2 (ja) 2019-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6055528B1 (ja) 車両の操舵制御装置
JP6082415B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6087969B2 (ja) 車両の走行制御装置
US10793141B2 (en) Vehicle traveling control apparatus
JP6055525B1 (ja) 車両の走行制御装置
CN111066071B (zh) 驾驶辅助车辆的位置误差校正方法及位置误差校正装置
JP6025273B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP5947849B2 (ja) 車両の車線逸脱防止制御装置
JP6831734B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6579699B2 (ja) 車両の走行制御装置
KR101512784B1 (ko) 자동주차 지원방법 및 자동주차 지원시스템
US20050269145A1 (en) Steering assistance method and device for a motor vehicle
JP2019028027A (ja) 車両用運転支援装置
JP6842339B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP2019119277A (ja) 車両の車線逸脱防止制御装置
CN111055832A (zh) 挂接辅助系统
JP6535561B2 (ja) 車両の走行制御装置
US11912360B2 (en) Vehicle control method, vehicle control system, and vehicle
JP6898636B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP6595867B2 (ja) 車両の自動運転制御装置
JP6496588B2 (ja) 車両挙動制御装置
JP6654962B2 (ja) 車両の操舵制御装置
JP2018052270A (ja) 車両の操舵制御装置
JP6766738B2 (ja) パス追従制御システム
JP2019107966A (ja) 車両の車線逸脱防止制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190408

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6535561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250