JP6791739B2 - 化粧シートおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、化粧シートおよびその製造方法に関する。
壁面材、造作材、建具等の建装材、家具等の表面装飾、自動車内装・弱電の表装等の様々な用途で、表面装飾を施して意匠性を高めるために化粧シートが用いられている。化粧シートとしては、例えば、基材層上に低艶化(艶消し)効果を持つ層を有するものが知られている。
例えば、以下のような化粧シートが知られている。
(a)シリカ等の艶消剤を添加した二液硬化型の塗料を用いて基材層上に塗膜を設けた化粧シート(特許文献1)。
(b)ビーズ顔料を添加した電離放射線硬化型塗料を用いて基材層上に塗膜を設けた化粧シート(特許文献2)。
また、プラスチック成形品等の表面に低艶化効果を持つ層を形成するものとして、以下のような転写箔が知られている。
(c)粒子を添加した離型性バインダー樹脂を用いて微細凹凸塗膜層を設けた賦形用フィルム上に、内側膨張形状の凹陥部を有するスウェード調表面賦形用樹脂層を有する転写箔(特許文献3)。
特許第3802079号公報 特公平7−110531号公報 特許第2857766号公報
しかし、(a)の化粧シートは、耐擦傷性(特に耐爪スクラッチ性)が充分ではない。
(b)の化粧シートは、三次元成形性が充分ではない。
(c)の転写箔のスウェード調表面賦形用樹脂層は、耐擦傷性、低艶性が充分ではない。
本発明は、低艶性、耐擦傷性および三次元成形性に優れた化粧シートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の化粧シートは、熱可塑性樹脂シートからなる基材層と、前記基材層上に設けられた塗膜とを備え、前記塗膜が、酸化アルミニウム粒子、サファイヤ粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化珪素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、サーメット粒子およびムライト粒子からなる群から選ばれる少なくとも一種であり粒径が2μm以上である金属化合物粒子が分散した二液硬化型ウレタン系塗料の塗膜である。
本発明の化粧シートの製造方法では、熱可塑性樹脂シートからなる基材層上に、酸化アルミニウム粒子、サファイヤ粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化珪素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、サーメット粒子およびムライト粒子からなる群から選ばれる少なくとも一種であり粒径が2μm以上である金属化合物粒子が分散した二液硬化型ウレタン系塗料を塗工し硬化させて塗膜を形成し、化粧シートを得る。
本発明の化粧シートは、低艶性、耐擦傷性および三次元成形性に優れる。
本発明の化粧シートの製造方法によれば、低艶性、耐擦傷性および三次元成形性に優れる化粧シートを製造できる。
本発明の第一実施形態の化粧シートを示す模式断面図である。 図1に示す化粧シートの表面付近を示す模式拡大断面図である。 本発明の第二実施形態の化粧シートを示す模式断面図である。 本発明の第三実施形態の化粧シートを示す模式断面図である。
本発明の化粧シートについて、添付の図面を参照し、実施形態を示して説明する。
<第一実施形態>
本実施形態の化粧シート10は、図1に示すように、基材層1と塗膜3とがこの順に積層した積層体である。
塗膜3は、化粧シート10の視認側の最表層に配置されている。つまり化粧シート10を建材等に貼付した際に表面側から見える位置に配置されている。
(基材層)
基材層1は、熱可塑性樹脂シートからなる。
基材層1を構成する熱可塑性樹脂シートとしては、化粧シートにおける基材層に通常用いられるものを使用でき、具体例としては、例えば、ポリ塩化ビニル(以下、「PVC」ともいう。)シート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(以下、「PETG」ともいう。)シート、ポリオレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シート、ポリカーボネートシート等が挙げられる。
熱可塑性樹脂シートとしては、二次曲面加工が容易であり、三次元成形性がより優れる点から、PETGシートが好ましい。
なお、PETGとは、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」という。)の一種であり、PETのグリコール成分がエチレングリコールであるのに対し、グリコール成分として、エチレングリコールの他、エチレングリコール以外のジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール)が含まれている非結晶性ポリエステルである。
熱可塑性樹脂シートは、延伸シートであってもよく、未延伸シートであってもよい。
熱可塑性樹脂シートには、必要に応じて、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、滑剤、充填剤等の添加剤が含有されていてもよい。
熱可塑性樹脂シートは、意匠性の点から、着色されていることが好ましい。
基材層1の塗膜3側とは反対側の表面には、化粧シート10と木質部材等の他部材との接着性の向上のために、裏処理が施されていてもよい。裏処理としては、例えば、二液硬化型ウレタン系塗料を塗工する処理が挙げられる。この二液硬化型ウレタン系塗料は、金属化合物粒子等の粒子を含んでもよく含まなくてもよい。裏処理における二液硬化型ウレタン系塗料の塗工量は、約1g/m弱が好ましい。
基材層1の厚さは、50〜800μmが好ましく、250〜500μmがより好ましい。基材層1の厚さが前記下限値以上であれば、機械強度と隠蔽性を充分に高くしやすい。基材層1の厚さが前記上限値以下であれば、三次元成形性がより優れ、また、充分な可撓性と印刷適性を確保しやすい。
(塗膜)
塗膜3は、金属化合物粒子3aが分散した二液硬化型ウレタン系塗料(以下、「塗料(I)」ともいう。)の塗膜である。
塗膜3は、塗料(I)を基材層1上に塗工し、硬化させることで形成できる。つまり塗膜3は、塗料(I)の硬化物からなるものである。
塗膜3においては、図2に示すように、複数の金属化合物粒子3aが分散しており、これら複数の金属化合物粒子3aはバインダ3bによって結合されている。また、塗膜3の表面3cには、複数の金属化合物粒子3aによって凹凸が形成されている。
塗膜3の表面3cにおいて、凹凸を形成している金属化合物粒子3aの表面は、露出していてもよく、バインダ3bで被覆されていてもよい。
金属化合物粒子3aは、酸化アルミニウム粒子、サファイヤ粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化珪素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、サーメット粒子およびムライト粒子からなる群から選ばれる少なくとも一種である。これにより、塗膜3の耐擦傷性が優れる。
金属化合物粒子3aの形状は特に限定されず、例えば球状、卵状、燐片状、ランダム形状等が挙げられる。塗工した際に金属化合物粒子3aの一部が塗膜厚みより一定以上露出するように制御する為に、球状もしくは卵状であることが好ましい。
金属化合物粒子3aの粒径は、2μm以上であり、2〜20μmが好ましく、5〜15μmが特に好ましい。金属化合物粒子3aの粒径が上記下限値以上であれば、塗膜3表面の凹凸が充分に大きくなり、低艶性が優れる。金属化合物粒子3aの粒径が上記上限値以下であれば、二液硬化型ウレタン系塗料の塗工性、塗膜3の耐擦傷性、外観がより優れる。また、金属化合物粒子3aが塗膜から脱落しにくい。粒径が大きすぎると、二液硬化型ウレタン系塗料を塗工する際にコーター部等に金属化合物粒子3aが引っ掛かり、スジ欠点等の外観上の不具合が生じるおそれがある。
金属化合物粒子3aの粒径は平均粒径である。金属化合物粒子3aの粒径は、レーザー解析式粒度分布計により測定される。
バインダ3bは、ポリウレタン樹脂を含む。このポリウレタン樹脂は、塗料(I)の主剤と硬化剤との反応生成物である。通常、主剤は複数の水酸基を有するポリオールであり、硬化剤は複数のイソシアナト基を有するポリイソシアネートである。ポリオール、ポリイソシアネートはそれぞれ公知のものを特に限定されずに用いることができる。
ポリオールの例としては、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリマーポリオール等が挙げられる。
ポリイソシアネートの例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソシアン酸メチル等が挙げられる。
塗料(I)において、主剤の樹脂固形分に対する金属化合物粒子3aの質量比(金属化合物粒子3a/主剤の樹脂固形分)は、80/100〜400/100が好ましく、200/100〜350/100がより好ましい。金属化合物粒子3a/主剤の樹脂固形分が上記下限値以上であれば、低艶性がより優れる。金属化合物粒子3a/主剤の樹脂固形分が上記上限値以下であれば、金属化合物粒子3aがバインダ3bによって充分に固定され、耐擦傷性がより優れる。また、金属化合物粒子3a/主剤の樹脂固形分が小さいほど、塗膜3の透明性が高まる。
塗膜3に透明性が求められる場合には、前記の金属化合物粒子3a/主剤の樹脂固形分は、80/100〜200/100であることが好ましく、80/100であることが特に好ましい。
金属化合物粒子3a/主剤の樹脂固形分は、塗膜3におけるバインダ3bに対する金属化合物粒子3aの質量比(金属化合物粒子3a/バインダ3b)とみなすことができる。
塗料(I)は、発明の効果を損なわない範囲で、金属化合物粒子3aおよびポリウレタン樹脂以外の他の成分をさらに含んでもよい。塗料(I)が他の成分を含む場合、塗膜3が該他の成分を含むものとなる。
他の成分としては、例えば分散剤、沈降防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等の添加剤が挙げられる。
分散剤は、塗料(I)およびその塗膜における金属化合物粒子3aの分散性を高めるために用いられる。分散剤としては、例えば高分子界面活性剤等が挙げられる。分散剤の含有量は、塗料(I)100質量部に対して0.05〜0.2質量部が好ましい。
沈降防止剤としては、例えばアマイド系化合物等が挙げられる。沈降防止剤の含有量は、塗料(I)100質量部に対して2〜15質量部が好ましい。
塗料(I)のドライ塗工量、つまり塗膜3の単位面積当たりの質量は、金属化合物粒子3aの種類および粒径によっても異なるが、5〜40g/mが好ましく、10〜30g/mが特に好ましい。塗膜3の単位面積当たりの質量が上記下限値以上であれば、耐擦傷性、低艶性がより優れる。塗膜3の単位面積当たりの質量が上記上限値以下であれば、二液硬化型ウレタン系塗料の塗工性がより優れる。また、金属化合物粒子3aが塗膜から脱落しにくい。
塗膜3の表面の60°光沢度は、10以下が好ましく、5以下が特に好ましい。60°光沢度は、低艶性の指標であり、JIS Z8741:1997に準拠した方法で測定される。60°光沢度が上記上限値以下であれば、充分に優れた低艶性を有する。
(化粧シートの製造方法)
化粧シート10は、例えば、熱可塑性樹脂シートからなる基材層1上に塗料(I)を塗工し硬化させて塗膜3を形成することにより製造できる。
熱可塑性樹脂シートは、市販のものを用いてもよく、カレンダー法、押出成形法等の公知の製造方法により製造したものを用いてもよい。
塗料(I)は、たとえば、金属化合物粒子3aを含まない二液硬化型ウレタン系塗料(以下、「塗料(II)」ともいう。)に金属化合物粒子3aを添加することにより調製できる。
塗料(II)、金属化合物粒子3aはそれぞれ市販のものを使用できる。金属化合物粒子3aは、塗料(II)の主剤と硬化剤とを混合する前に主剤および硬化剤の少なくとも一方に添加されてもよく、主剤と硬化剤とを混合する際に添加されてもよく、主剤と硬化剤とを混合した後に添加されてもよい。
塗料(II)は通常、溶剤を含む。必要に応じて、例えば粘度調整のために、塗料(II)に希釈溶剤を添加してもよい。溶剤および希釈溶剤としては、金属化合物粒子3aが溶解しないものが用いられ、例えばメチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、酢酸エチル、シクロヘキサン、エタノール等が挙げられる。
塗料(II)は、他の成分を含んでもよい。必要に応じて、塗料(II)に他の成分を添加してもよい。他の成分としては前記と同様のものが挙げられる。
塗料(I)の塗工方法としては、例えばグラビアコート法(マイクログラビアコート法を含む)、コンマコート法、ロールナイフコート法、ダイコート法、リバースロールコート法、ロールコート法、キャスト塗工法等が挙げられる。
塗料(I)の塗工量は、形成する塗膜3の単位面積当たりの質量に応じた量とされる。
塗工した塗料(I)に対し、例えば、50〜80℃で30秒〜3分間程度の熱処理を行うことで硬化させることができる。
熱処理後、エージングを行ってもよい。エージングの方法としては、例えば20〜50℃で1〜5日間養生する方法等が挙げられる。
上記のようにして、基材層1上に塗料(I)の塗膜3が形成され、化粧シート10が得られる。
(作用効果)
以上説明した化粧シート10にあっては、熱可塑性樹脂シートからなる基材層1と、基材層1上に設けられた塗膜3とを備え、塗膜3が特定の金属化合物粒子3aを含む二液硬化型ウレタン系塗料の塗膜であるため、低艶性、耐擦傷性および三次元成形性に優れる。
二液硬化型ウレタン系塗料の塗膜は、電離放射線硬化型塗料の塗膜に比べて、延伸性に優れる。熱可塑性樹脂シートからなるため基材層1も延伸性に優れる。化粧シート10を構成する各種素材が延伸性を有することから、化粧シート10の三次元成形性が優れる。また、二液硬化型ウレタン系塗料が粒径2μm以上の粒子(金属化合物粒子3a)を含むことで、塗膜3の表面が凹凸形状となり、低艶性に優れる。また、粒子が酸化アルミニウム粒子、サファイヤ粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化珪素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、サーメット粒子およびムライト粒子からなる群から選ばれる少なくとも一種であるため、シリカ粒子等に比べて硬度が高く、金属化合物粒子3aを含む塗膜3は表面が傷つきにくく、耐擦傷性に優れる。
<第二実施形態>
本実施形態の化粧シート20は、図3に示すように、基材層1と印刷層5と塗膜3とがこの順に積層した積層体である。なお、以下に示す実施形態において、既出の実施形態に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
(印刷層)
印刷層5において、印刷によって形成される絵柄、模様としては、例えば、木目、石目、布目、砂目、タイル貼模様、煉瓦積模様、皮絞模様、幾何学模様、文字、記号、メタリック等が挙げられる。これら絵柄及び模様は組み合わせることもできる。
印刷層5は、通常、バインダ樹脂と着色剤とを含有する。
バインダ樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。バインダ樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
着色剤としては、例えば、チタン白、亜鉛華、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、クロムバーミリオン、カドミウムレッド、群青、コバルトブルー、黄鉛、チタンイエロー等の無機顔料;フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー、イソインドリノンイエロー、ベンジルジンイエロー、キナクリドンレッド、ポリアゾレッド、ベリレンレッド、アニリンブラック等の有機顔料;鱗片状箔粉(アルミニウム、真鍮等)等の真珠光沢(パール)顔料が挙げられる。着色剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
印刷層5には、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等の添加剤が含有されていてもよい。
(化粧シートの製造方法)
化粧シート20は、例えば、熱可塑性樹脂シートからなる基材層1上に、印刷層5を形成し、その上に塗料(I)を塗工し硬化させて塗膜3を形成することにより製造できる。
印刷層5は、例えば、バインダ樹脂と、着色剤と、溶剤とを含有するインキを印刷することにより形成できる。インキの印刷方法としては、特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
塗膜3の形成は第一実施形態と同様にして行うことができる。
(作用効果)
本実施形態の化粧シート20は、基材層1と塗膜3との間に印刷層5が設けられている以外は、第一実施形態の化粧シート10と同様であり、低艶性、耐擦傷性および三次元成形性に優れる。また、印刷層5が設けられていることで、印刷層5が設けられていない場合に比べて、意匠性が優れる。
<第三実施形態>
本実施形態の化粧シート30は、図4に示すように、第一の基材層7と第二の基材層8と印刷層5と透明樹脂層9と塗膜3とがこの順に積層した積層体である。
(第一の基材層、第二の基材層)
第一の基材層7および第二の基材層8はそれぞれ熱可塑性樹脂シートからなる。
熱可塑性樹脂シートとしては、第一実施形態の基材層1を構成する熱可塑性樹脂シートと同様のものが挙げられ、好ましい態様も同様である。
第一の基材層7および第二の基材層8それぞれを構成する熱可塑性樹脂シートは同じでもよく、異なってもよい。例えば熱可塑性樹脂の種類、熱可塑性樹脂シートの厚さ、着色の度合い等が異なっていてもよい。
第一の基材層7は主に成形加工時の貼り合わせ対象物(例えばパーティクルボード)の凹凸を隠す目的で、第二の基材層8は主に意匠付与の目的で用いることができる。かかる観点から、第一の基材層7が、PVCシート、PETGシート、ポリオレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、またはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シートであり、第二の基材層8が、PVCシート、PETGシート、ポリオレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、またはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シートであることが好ましい。
(透明樹脂層)
透明樹脂層9としては、例えば、透明な熱可塑性樹脂シートからなる層が挙げられる。
透明な熱可塑性樹脂シートとしては、例えばPETGシート、PVCシート、ABSシート、ポリカーボネートシート、アクリル樹脂シート、ポリブチレンテレフタレートシート、易成型PETシート等が挙げられる。これらの中でも、二次曲面加工が容易であり、三次元成形性がより優れる点から、PETGシートが好ましい。
透明樹脂層9の透明度は、全光線透過率として、80.0%以上が好ましく、85.0%以上がより好ましい。透明度が高い程、柄が鮮明になり意匠性に優れる。
透明樹脂層9は、透明性を損なわない範囲で、着色されていてもよい。
透明樹脂層9の厚さは、20〜200μmが好ましく、80〜150μmがより好ましい。透明樹脂層9の厚さが前記下限値以上であれば、柄の奥行き感が増し、製造上のハンドリングが優れる。透明樹脂層9の厚さが前記上限値以下であれば、充分な可撓性と印刷適性を確保しやすく、三次元成形性がより良好になる。
第一の基材層7と第二の基材層8と透明樹脂層9との合計の厚さは、50〜800μmが好ましく、250〜500μmがより好ましい。該合計の厚さが前記下限値以上であれば、機械強度と隠蔽性を充分に高くしやすい。該合計の厚さが前記上限値以下であれば、三次元成形性がより優れ、また、充分な可撓性と印刷適性を確保しやすい。
(化粧シートの製造方法)
化粧シート30は、例えば、第二の基材層8の一方の表面に印刷層5を形成して印刷シートを得て、該印刷シートの第二の基材層8側の面に第一の基材層7を、印刷層5側の面に透明樹脂層9を積層して積層シートを得て、該積層シートの透明樹脂層9側の面に塗料(I)を塗工し硬化させて塗膜3を形成することにより製造できる。
印刷層5の形成は第二実施形態と同様にして行うことができる。
印刷シートと第一の基材層7との積層、印刷シートと透明樹脂層9との積層はそれぞれ、公知の方法、例えば熱ラミネート法により行うことができる。
塗膜3の形成は第一実施形態と同様にして行うことができる。
(作用効果)
本実施形態の化粧シート30は、基材層1の代わりに第一の基材層7と第二の基材層8とが積層した複層構成の基材層が用いられ、印刷層5と塗膜3との間に透明樹脂層9が設けられている以外は、第二実施形態の化粧シート20と同様であり、低艶性、耐擦傷性および三次元成形性に優れる。また、印刷層5の上に透明樹脂層9が設けられていることで、意匠性(柄の深み)がより優れる。
以上、実施形態を示して本発明の化粧シートを説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。上記実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
例えば、第三実施形態では、第一の基材層7および第二の基材層8、ならびに印刷層5および透明樹脂層9がそれぞれ直接積層している例を示したが、これらのいずれか一方または両方が、接着層を介して積層していてもよい。この場合、接着剤層は、着色剤を含まない、すなわち無着色であることが好ましい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[実施例1]
主原料となるPETGに着色剤、加工助剤等を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ250μm)を製膜し、この熱可塑性樹脂シートを基材層とした。
市販の二液硬化型ウレタン系塗料の主剤(DICグラフィックス(株)製「UM No.15」、アクリル系、樹脂固形分25質量%)100質量部に対し、硬化剤(DICグラフィックス(株)製「FG−700」、イソシアネート系)を10phr、金属化合物粒子((株)アドマテックス製「A0−509」、酸化アルミニウム粒子、粒径10μm、固形分100質量%)を70質量部添加し、塗料(1)を調製した。
前記基材層に前記塗料(1)をマイクログラビアコーターにて、ウェット塗工量として約38g/m塗工し、70℃で1分間乾燥させ、40℃で2日間養生してドライ塗工量約20g/mの塗膜を形成し、化粧シートを得た。
[比較例1]
主原料となるPETGに着色剤、加工助剤等を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ250μm)を製膜し、この熱可塑性樹脂シートを基材層とした。
市販の二液硬化型ウレタン系塗料の主剤(DICグラフィックス(株)製「UM No.15」、アクリル系、樹脂固形分25質量%)100質量部に対し、硬化剤(DICグラフィックス(株)製「FG−700」、イソシアネート系、固形分100質量%)を10phr、艶消し剤((株)アドマテックス製「10μmSM−E5」、シリカ粒子、粒径10μm、固形分100質量%)を70質量部添加し、塗料(2)を調製した。
前記基材層に前記塗料(2)をマイクログラビアコーターにて、ウェット塗工量として約38g/m塗工し、70℃で1分間乾燥させ、40℃で2日間養生してドライ塗工量約20g/mの塗膜を形成し、化粧シートを得た。
[比較例2]
主原料となるPETGに着色剤、加工助剤等を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ250μm)を製膜し、この熱可塑性樹脂シートを基材層とした。
市販の紫外線硬化型ウレタン系塗料(DICグラフィックス(株)製「DR2(12)」、アクリルウレタン系、樹脂固形分80質量%)100質量部に対し、金属化合物粒子((株)アドマテックス製「A0−509」、酸化アルミニウム粒子、粒径10μm、固形分100質量%)を224質量部添加し、塗料(3)を調製した。
前記基材層に前記塗料(3)をマイクログラビアコーターにて、ウェット塗工量として約21g/m塗工し、70℃で1分間乾燥させ、紫外線を照射(高圧水銀灯、80W、90mJ/cm)し、ドライ塗工量約20g/mの塗膜を形成し、化粧シートを得た。
[比較例3]
PET基材(ユニチカ(株)製「PTHZ−12」、シリカ粒子練り込みPETシート、厚さ12μm)に離型剤(日立化成社製「テスファイン」)、アクリル系二液硬化型塗料(DICグラフィックス社製「NH−NTクリア」+ポリエチレンワックス)、ヒートシール剤(DICグラフィックス社製「A970NT(M)」、ポリエステル系)を順次、各々乾燥厚さが約1μmとなるように塗工して転写箔を得た。前記アクリル系二液硬化型塗料は、酸化アルミニウム粒子、サファイヤ粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化珪素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、サーメット粒子およびムライト粒子からなる群から選ばれる少なくとも一種の金属化合物粒子を含まないものである。前記PET基材は、シリカ粒子が練り込まれていることで表面に複数の凸部を有している。そのため、この表面に形成される二液硬化型アクリル系塗料の塗膜は、PET基材側の表面(化粧シートの表面となる面)に、前記複数の凸部に対応する複数の凹部を有するものとなる。
押出機にて、PETGに着色剤を混ぜた配合で熱可塑性樹脂シート(厚さ250μm)を製膜した。オンラインにて、この熱可塑性樹脂シートに前記転写箔を、ヒートシール剤側が熱可塑性樹脂シートと接するように熱ラミネート(約180℃)した。その後、転写箔のPET基材を剥離して、熱可塑性樹脂シート上にヒートシール剤の層、二液硬化型アクリル系塗料の塗膜がこの順に積層した化粧シートを得た。
得られた化粧シートについて、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
[60°光沢度]
JIS Z8741:1997に準拠し、(株)堀場製作所製グロスチェッカIG−320を使用して、各例で得られた化粧シートの塗膜の表面における60°光沢度を測定した。
[耐擦傷性]
以下の爪スクラッチ試験を行い、以下の基準で耐擦傷性(耐爪スクラッチ性)を評価した。
化粧シートをガラスの上に置き、人差し指の爪を約90°の角度にして、300mm/sec程度の速度にて化粧シートの塗膜表面を擦った際の表面変化を観察する。
○:変化無し。
×:傷が残る、光沢変化、塗膜の剥がれ等が生じる。
[三次元成形性]
化粧シートを、SEIBU社製真空成型機(115度設定)にてMDF基材(15mm×100mm×150mm、各角は半径3mmとなる形状)に成形テストを行い、以下の基準で三次元成形性を評価した。
○:シートが基材に沿って違和感なく成形されている。
×:シートが基材に沿わず浮きや割れなどが発生している。
Figure 0006791739
表1に示すように、実施例1の化粧シートは、低艶性(低光沢度)、耐擦傷性および三次元成形性に優れていた。
一方、塗膜を形成する塗料として、特定の金属化合物粒子の代わりにシリカ粒子を含む二液硬化型ウレタン系塗料を用いた比較例1の化粧シートは、耐擦傷性に劣っていた。
塗膜を形成する塗料として紫外線硬化型塗料を用いた比較例2の化粧シートは、三次元成形性に劣っていた。
転写箔を用いた比較例3の化粧シートは、低艶性および耐擦傷性に劣っていた。
本発明の化粧シートは、低艶性、耐擦傷性および三次元成形性に優れるため、壁面材や造作材、建具等の建装材、家具等の表面装飾、自動車内装・弱電関連の表装等に使用できる。特に低艶の意匠が求められる分野や三次元成形が求められる分野に好適に使用できる。
1 基材層
3 塗膜
3a 金属化合物粒子
3b バインダ
5 印刷層
7 第一の基材層
8 第二の基材層
9 透明樹脂層
10,20,30 化粧シート

Claims (3)

  1. 熱可塑性樹脂シートからなる基材層と、前記基材層上に設けられた塗膜とを備え、
    前記塗膜が、酸化アルミニウム粒子、サファイヤ粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化珪素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、サーメット粒子およびムライト粒子からなる群から選ばれる少なくとも一種であり粒径が2μm以上である金属化合物粒子が分散した二液硬化型ウレタン系塗料の塗膜であ
    前記二液硬化型ウレタン系塗料の主剤の樹脂固形分に対する前記金属化合物粒子の質量比が、80/100〜400/100である、化粧シート。
  2. 前記塗膜の単位面積当たりの質量が10〜30g/mである、請求項1に記載の化粧シート。
  3. 熱可塑性樹脂シートからなる基材層上に、酸化アルミニウム粒子、サファイヤ粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化珪素粒子、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、サーメット粒子およびムライト粒子からなる群から選ばれる少なくとも一種であり粒径が2μm以上である金属化合物粒子が分散した、主剤の樹脂固形分に対する前記金属化合物粒子の質量比が、80/100〜400/100である、二液硬化型ウレタン系塗料を塗工し硬化させて塗膜を形成し、化粧シートを得る、化粧シートの製造方法。
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