JP6278175B2 - 化粧シート - Google Patents
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Description
1.基材シート上に、少なくとも着色隠蔽層、光輝性顔料含有層、透明性樹脂層及び表面保護層を順に有する化粧シートであって、
(1)前記透明性樹脂層と前記表面保護層との2層を積層した積層体のヘイズが20%以下であり、
(2)前記化粧シート表面の60°グロスが2以上であり、
(3)前記光輝性顔料含有層は、樹脂固形分100質量部に対して光輝性顔料を50質量部以上含有し、
(4)前記透明性樹脂層は、立体規則性を有するポリオレフィン系樹脂を含有する、
ことを特徴とする化粧シート。
2.前記光輝性顔料含有層は、樹脂固形分100質量部に対して光輝性顔料を60質量部以下含有する、上記項1に記載の化粧シート。
3.前記表面保護層は電離放射線硬化型樹脂層である、上記項1又は2に記載の化粧シート。
4.前記光輝性顔料含有層と前記透明性樹脂層との間に、更に絵柄模様層を有する、上記項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
5.前記透明性樹脂層と前記表面保護層との間に、更にプライマー層を有する、上記項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
6.前記表面保護層側からエンボス加工されている、上記項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
7.前記表面保護層は艶消し剤を含有する、上記項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
8.前記透明性樹脂層と前記表面保護層との2層を積層した積層体の厚みが70μm以下である、上記項1〜7のいずれかに記載の化粧シート。
基材シートとしては限定的ではないが、樹脂成分としてポリオレフィン系樹脂を含む基材シートが好ましい。実質的には、ポリオレフィン系樹脂からなるシートを用いる。
着色隠蔽層は、化粧シートのおもて面から被着材の地色を隠蔽するための層である。また、着色隠蔽層の色合いを適宜選択することにより、着色隠蔽層上に積層される光輝性顔料含有層の光輝性をより際立たせることが可能となり、意匠性を更に向上させることができる。
光輝性顔料含有層は、例えば、公知の光輝性顔料を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)させて得られる光輝性顔料含有インキ、コーティング剤等を用いた印刷法などにより形成することができる。
(i)パール顔料:具体的には、貝殻の内側の部分や真珠を粉砕したもの;マイカ;マイカの微粒子にTiO2や酸化鉄を焼き付けたもの、
(ii)金属粉:具体的には、銅、アルミニウム、真ちゅう、青銅、金、銀等の微粒子(好ましくは1〜120μmの微粒子)、
(iii)蒸着されたプラスチックフィルムの砕片:具体的には、ポリエチレンテレフタレートフィルムに上記金属(通常はアルミニウム)を蒸着、粉砕したもの(銀色粉);蒸着後に透明な黄色塗装を行って粉砕したもの(金色粉)。
透明性樹脂層は透明である限り着色されていてもよく、着色隠蔽層、光輝性顔料含有層、及び必要に応じて形成する後述の絵柄模様層が視認できる範囲内で半透明であってもよい。
表面保護層は、化粧シートに要求される耐擦傷性、耐水性、耐汚染性等の表面物性を付与するために設けられる。この表面保護層を形成する樹脂としては、熱硬化型樹脂又は電離放射線硬化型樹脂等の硬化型樹脂が好ましい。特に、電離放射線硬化型樹脂は高い表面硬度、生産性等の観点から好ましい。
光輝性顔料含有層の上には、絵柄模様層を形成することができる。絵柄模様層は、化粧シートに所望の絵柄による意匠性を付与するものであり、絵柄の種類等は特に限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
透明性樹脂層の上には、表面保護層の形成を容易とするためのプライマー層を設けることができる。
基材シートの裏面(着色隠蔽層が積層される面と反対側の面)には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けてもよい。例えば、基材シートと被着材とを接着して化粧材を作製する際に効果的である。
本発明の化粧シートは、最下層(被着材と接着する層)に厚さ10〜500μmの合成樹脂層(いわゆるバッカー層)を有していてもよい。なお、バッカー層は、化粧シートを木質基材上に積層して形成した化粧材において、衝撃吸収等を目的とした緩衝層を意味する。バッカー層を構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、耐熱性の高いポリアルキレンテレフタレート〔例えば、エチレングリコールの一部を1,4-シクロヘキサンジメタノールやジエチレングリコール等で置換したポリエチレンテレフタレートである、いわゆる商品名PET-G(イーストマンケミカルカンパニー製)〕、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド、ポリスチレン、ポリアミド、ABS等が挙げられる。これらの樹脂は単独又は2種以上で使用できる。
本発明の化粧シートは、上記透明性樹脂層を形成した後、透明性樹脂層側からエンボス加工が施されていてもよい。また、透明性樹脂層の上に表面保護層が形成される場合は、上記透明性樹脂層の上に上記表面保護層を積層した後、表面保護層側からエンボス加工が施されていてもよい。
基材シートとして、着色ポリプロピレンシート(厚さ60μm)を用意した。上記基材シートの表面及び裏面にコロナ放電処理を施した後、裏面にプライマー剤を塗工してプライマー層(各厚さ2μm)を形成した。プライマー剤は、樹脂組成物100質量部とヘキサメチレンジイソシアネート(硬化剤)5質量部との混合物であり、上記樹脂組成物は、アクリルウレタン共重合体、アクリルポリオール、トリアジン系紫外線吸収剤(5質量%)の混合物とした。
光輝性顔料含有層中の光輝性顔料の含有量を表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2の化粧シートを調製した。
表面保護層中の艶消し剤の含有量を変更することにより、化粧シート表面の60°グロスを表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、実施例3の化粧シートを調製した。
表面保護層及び透明性樹脂層中の艶消し剤及びかさ増し剤の含有量、並びに透明性樹脂層と表面保護層との2層を積層した積層体の厚みを変更することにより、ヘイズを表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、実施例4の化粧シートを調製した。
光輝性顔料含有層中の光輝性顔料の含有量を表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、比較例1の化粧シートを調製した。
表面保護層中の艶消し剤の含有量を変更することにより、化粧シート表面の60°グロスを表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、比較例2の化粧シートを調製した。
表面保護層及び透明性樹脂層中の艶消し剤及びかさ増し剤の含有量、並びに透明性樹脂層と表面保護層との2層を積層した積層体の厚みを変更することにより、ヘイズを表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、比較例3の化粧シートを調製した。
光輝性顔料含有層上に表面保護層を積層した(透明性樹脂層を形成しなかった)以外は実施例1と同様にして、比較例4の化粧シートを調製した。
表面保護層を形成しなかった以外は実施例1と同様にして、比較例5の化粧シートを調製した。
60°グロス
JIS Z-8741に準拠した方法により、化粧シートの表面の60°グロスを測定した。60°グロスの測定は、光沢度測定器((株)村上色彩技術研究所製 商品名:GMX-202)を用いて化粧シートの流れ方向に沿って行った。
透明性樹脂層と表面保護層との2層を積層した積層体のヘイズを、東洋精機製直読グロスメーターにより、表面粗さの影響を受けないように積層体表面をシリコーンオイルで濡らして測定した。
300g/cm2の荷重となるように調整した重りにスチールウール(#0000)を取り付けた。化粧シートの表面を重りで10往復擦り、化粧シート表面の傷の有無と艶変化を目視で評価した。評価は、以下の判定基準に基づいて行なった。
+:傷が発生せず、艶も変化しなかった
−:傷又は大きな艶変化が発生した
JAS合板摩耗A試験に準拠して試験を行った。評価は、以下の判定基準に基づいて行なった。
+:100回転で柄取られが発生しなかった
−:100回転で全柄取られが発生した
得られた化粧シートの光輝性を目視により下記の基準に基づいて評価した。
++:化粧シート表面全体にメタリック調の光輝がまんべんなく確認できた
+:化粧シート表面の一部にメタリック調の光輝が確認できた
−:化粧シート表面にメタリック調の光輝が確認できなかった
結果を表1に示す。
2.裏面プライマー層
3.基材シート
4.着色隠蔽層
5.光輝性顔料含有層
6.絵柄模様層
7.透明性樹脂層
8.プライマー層
9.表面保護層
Claims (8)
- 基材シート上に、少なくとも着色隠蔽層、光輝性顔料含有層、透明性樹脂層及び表面保護層を順に有する化粧シートであって、
(1)前記透明性樹脂層と前記表面保護層との2層を積層した積層体のヘイズが20%以下であり、
(2)前記化粧シート表面の60°グロスが2以上であり、
(3)前記光輝性顔料含有層は、樹脂固形分100質量部に対して光輝性顔料を50質量部以上含有し、
(4)前記透明性樹脂層は、立体規則性を有するポリオレフィン系樹脂を含有する、
ことを特徴とする化粧シート。 - 前記光輝性顔料含有層は、樹脂固形分100質量部に対して光輝性顔料を60質量部以下含有する、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記表面保護層は電離放射線硬化型樹脂層である、請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 前記光輝性顔料含有層と前記透明性樹脂層との間に、更に絵柄模様層を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記透明性樹脂層と前記表面保護層との間に、更にプライマー層を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記表面保護層側からエンボス加工されている、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記表面保護層は艶消し剤を含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記透明性樹脂層と前記表面保護層との2層を積層した積層体の厚みが70μm以下である、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧シート。
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