JP6413188B2 - 化粧シート - Google Patents
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Description
着色熱可塑性シート層上に印刷模様層が設けられ、該印刷模様層上に球状且つ透明であるビーズを含有した層が設けられた化粧シート(特許文献1)。
前記化粧シートのビーズを含有した層には、ビーズ間を結合させるために、バインダが含まれる。
また、近年、消費者の嗜好性が多様化しており、化粧シートに要求される特性も多様化しているが、特許文献1の化粧シートでは、指触りの滑らかさ以外の触感、例えばスエード調の触感を付与できない。
また、特許文献1の化粧シートは、製造時に塗工抜け等の塗工欠陥が生じやすい。塗工欠陥は化粧シートの外観を悪化させる。
<第一実施形態>
本実施形態の化粧シート1は、図1に示すように、支持体10と、支持体10に隣接して設けられた表面層20とを備える。
支持体10は、基材層11を含む。
また、支持体10の表面層20側の表面10a(基材層11の表面層20側の表面11a)には、凹凸が形成されている。表面10aは、表面層20と接する。表面10aに凹凸が形成されていることにより、塗工法により表面10a上に表面層20を形成する際に、塗工抜け等の塗工欠陥が生じにくく、化粧シート1の外観が良好となる。
表面の凹凸は、エンボス加工等の公知の方法により形成できる。
なお、表面に凹凸が形成されている場合、支持体10の厚さとは、支持体10の最も薄い部分の厚さを意味する。
基材層11は、熱可塑性樹脂シートから構成される。
基材層11を構成する熱可塑性樹脂シートとしては、化粧シートにおける基材層に通常用いられるものを使用でき、具体例としては、例えば、ポリ塩化ビニル(以下、「PVC」ともいう。)シート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(以下、「PETG」ともいう。)シート、ポリオレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シート、ポリカーボネートシート等が挙げられる。
なお、PETGとは、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」という。)の一種であり、PETのグリコール成分がエチレングリコールであるのに対し、グリコール成分として、エチレングリコールの他、エチレングリコール以外のジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール)が含まれている非結晶性ポリエステルである。
熱可塑性樹脂シートには、必要に応じて、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、滑剤、充填剤等の添加剤が含有されていてもよい。
熱可塑性樹脂シートは、意匠性の点から、着色されていることが好ましい。
表面層20は、化粧シート1の視認側の最表層に配置される層である。つまり化粧シート1を建材等に貼付した際に表面側から見える位置に配置される層である。
表面層20は、図2に示すように、複数の樹脂ビーズ21と、バインダ23とを含む。バインダ23によって複数の樹脂ビーズ21が結合されている。
また、表面層20の表面20aには、複数の樹脂ビーズ21によって、凹凸が形成されている。表面層20の表面20aにおいて、凹凸を形成している樹脂ビーズ21の表面は、露出していてもよく、バインダ23で被覆されていてもよい。
複数の樹脂ビーズ21を含む二液硬化型ウレタン系塗料を支持体10の表面20aに塗工し、硬化させることで表面層20を形成できる。二液硬化型ウレタン系塗料およびこれを用いた表面層20の形成方法については後で詳しく説明する。
ポリウレタン樹脂としては、市販のものを用いることができ、例えば、大日精化(株)製 レザロイドLU855SPが挙げられる。
60°光沢度は、JIS Z8741:1997に準拠した方法で測定される。
化粧シート1は、例えば、支持体10の表面10aに、複数の樹脂ビーズ21を含む二液硬化型ウレタン系塗料を塗工し、硬化させて表面層20を形成することにより製造できる。
エンボス加工は、例えば80〜170℃程度の温度条件下で、表面に凹凸が形成されたエンボスロールに熱可塑性樹脂シートを押し当てることにより実施できる。これにより、エンボスロール表面の凹凸が熱可塑性樹脂シートの表面に転写される。
エンボス加工を施す熱可塑性樹脂シートは、市販のものを用いてもよく、カレンダー法、押出成形法等の公知の製造方法により製造したものを用いてもよい。
二液硬化型ウレタン系塗料は、必要に応じて、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等の添加剤を含んでもよい。
前記二液硬化型ウレタン系塗料の塗工量は、ドライ塗工量として4〜10g/m2であり、5〜9g/m2が好ましく、6〜8g/m2がより好ましい。
以上説明した化粧シート1にあっては、基材層11を含む支持体10と、支持体10に隣接して設けられた表面層20とを備え、基材層11が、熱可塑性樹脂シートから構成され、表面層20が、ポリウレタン樹脂を含む複数の樹脂ビーズ21と、ポリウレタン樹脂を含むバインダ23とを含み、複数の樹脂ビーズ21によって表面層20の表面に凹凸が形成されており、表面層20の坪量が4〜10g/m2であり、支持体10の表面層20と接する表面10aに凹凸が形成されているため、低艶性、耐擦傷性および外観に優れる。また、表面層20の表面に触れた際に、スエード調の触感を与える。また、化粧シート1を構成する各種素材が延伸性を有することから、三次元成型性にも優れる。
本実施形態の化粧シート2は、図3に示すように、支持体30と、支持体30に隣接して設けられた表面層20とを備える。なお、以下に示す実施形態において、既出の実施形態に対応する構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
支持体30は、基材層31と、印刷層33とがこの順に積層したものであり、最も表面層20側に印刷層33が配置されている。
また、支持体30の表面層20側の表面30a(印刷層33の表面13a)には、凹凸が形成されている。
支持体30の表面30aのRaおよびRzそれぞれの好ましい範囲は、第一実施形態の支持体10の表面10aのRaおよびRzそれぞれの好ましい範囲と同様である。
支持体30の表面層20側とは反対側の表面30b(基材層31の表面層20側とは反対側の表面31b)には、第一実施形態と同様に、裏処理が施されていてもよい。
支持体30の厚さの好ましい範囲は、第一実施形態の支持体10の厚さの好ましい範囲と同様である。
基材層31としては、第一実施形態の基材層11と同様のものが挙げられ、好ましい態様も同様である。
ただし、基材層31の表面層20側の表面に凹凸が形成されていなくてもよい。
基材層31の印刷層33を形成する表面に凹凸が形成されていると、この表面に形成される印刷層33の表面に、基材層31の表面の凹凸と同様の凹凸を形成することができる。そのため、基材層31の表面層20側の表面に凹凸が形成されていることが好ましい。
印刷層33において、印刷によって形成される絵柄、模様としては、例えば、木目、石目、布目、砂目、タイル貼模様、煉瓦積模様、皮絞模様、幾何学模様、文字、記号、メタリック等が挙げられる。これら絵柄及び模様は組み合わせることもできる。
バインダ樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。バインダ樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
化粧シート2は、例えば、支持体30を製造し、支持体30の印刷層33側の表面30aに、複数の樹脂ビーズ21を含む二液硬化型ウレタン系塗料を塗工し、硬化させて表面層20を形成することにより製造できる。
支持体30は、例えば、表面に凹凸が形成された基材層31の前記表面に印刷層33を形成することにより製造できる。
印刷層33は、例えば、バインダ樹脂と、着色剤と、溶剤とを含有するインキを印刷することにより形成できる。インキの印刷方法としては、特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
本実施形態の化粧シート2は、基材層と表面層との間に印刷層33が設けられている以外は、第一実施形態の化粧シート1と同様であり、低艶性、耐擦傷性、三次元成形性および外観に優れ、表面層20の表面に触れた際に、スエード調の触感を与える。また、印刷層33が設けられていることで、印刷層33が設けられていない場合に比べて、意匠性が優れる。
本実施形態の化粧シート3は、図4に示すように、支持体40と、支持体40に隣接して設けられた表面層20とを備える。
支持体40は、第一の基材層41と、第二の基材層43と、印刷層45と、透明樹脂層47とがこの順に積層したものであり、最も表面層20側に透明樹脂層47が配置されている。
また、支持体40の表面層20側の表面40a(透明樹脂層47の表面47a)には、凹凸が形成されている。
支持体40の表面40aのRaおよびRzそれぞれの好ましい範囲は、第一実施形態の支持体10の表面10aのRaおよびRzそれぞれの好ましい範囲と同様である。
支持体40の表面層20側とは反対側の表面40b(第一の基材層41の表面層20側とは反対側の表面41b)には、第一実施形態と同様に、裏処理が施されていてもよい。
支持体30の厚さの好ましい範囲は、第一実施形態の支持体10の厚さの好ましい範囲と同様である。
第一の基材層41および第二の基材層43としてはそれぞれ、第一実施形態の基材層11と同様のものが挙げられ、好ましい態様も同様である。
ただし、第一の基材層41の表面層20側の表面および第二の基材層43の表面層20側の表面に凹凸が形成されていなくてもよい。
第一の基材層41は主に成型加工時の貼り合わせ対象物(例 パーティクルボード)の凹凸を隠す目的で、第二の基材層43は主に意匠付与の目的で用いることができる。かかる観点から、第一の基材層41が、PVCシート、PETGシート、ポリオレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、またはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シートであり、第二の基材層43が、PVCシート、PETGシート、ポリオレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、またはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シートであることが好ましい。
印刷層45としては、第二実施形態の印刷層33と同様のものが挙げられ、好ましい態様も同様である。
ただし、印刷層45の表面層20側の表面に凹凸が形成されていなくてもよい。
透明樹脂層47としては、例えば、透明な熱可塑性樹脂シートが挙げられる。
透明な熱可塑性樹脂シートとしては、例えばPETGシート、PVCシート、ABSシート、ポリカーボネートシート、アクリル樹脂シート、ポリブチレンテレフタレートシート、易成型PETシート等が挙げられる。これらの中でも、二次曲面加工が容易であり、三次元成形性がより優れる点から、PETGシートが好ましい。
透明樹脂層47は、透明性を損なわない範囲で、着色されていてもよい。
なお、表面に凹凸が形成されている場合、透明樹脂層47の厚さとは、透明樹脂層47の最も薄い部分の厚さを意味する。
化粧シート3は、例えば、支持体40を製造し、支持体40の透明樹脂層47側の表面40aに、複数の樹脂ビーズ21を含む二液硬化型ウレタン系塗料を塗工し、硬化させて表面層20を形成することにより製造できる。
支持体40は、例えば、第二の基材層43の一方の表面に印刷層45を形成して印刷シートを得て、該印刷シートの第二の基材層43側の面に第一の基材層41を、印刷層45側の面に透明な熱可塑性樹脂シートを積層して積層シートを得て、該積層シートの透明な熱可塑性樹脂シート側の表面に凹凸を形成する(透明な熱可塑性樹脂シートを透明樹脂層47とする)ことにより製造できる。
印刷層45を形成した第二の基材層43と第一の基材との積層、前記第二の基材層43と透明な熱可塑性樹脂シートとの積層は、例えば、熱ラミネート法により行うことができる。
凹凸の形成は、例えば、第一実施形態で示したようなエンボス加工により行うことができる。
本実施形態の化粧シート3は、基材として第一の基材層41と第二の基材層43とが積層したものを用い、印刷層45と表面層20との間に透明樹脂層47が設けられている以外は、第二実施形態の化粧シート2と同様であり、低艶性、耐擦傷性、三次元成形性および外観に優れ、表面層20の表面に触れた際に、スエード調の触感を与える。また、印刷層45が設けられていることで、印刷層45が設けられていない場合に比べて意匠性が優れる。また、透明樹脂層47が設けられていることで、意匠性(柄の深み)がより優れる。
例えば、第三実施形態では、第一の基材層41および第二の基材層43、ならびに印刷層および透明樹脂層がそれぞれ直接積層している例を示したが、これらのいずれか一方または両方が、接着層を介して積層していてもよい。この場合、接着剤層は、着色剤を含まない、すなわち無着色であることが好ましい。
主原料となるPVCに着色剤、加工助剤等を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ250μm)を製膜した。この熱可塑性樹脂シートの一方の表面に、エンボスロール(#45)にて紋加工を施し、基材層を作製した。この基材層を支持体とした。
樹脂ビーズ(ポリウレタン樹脂系、球状、粒径7μm)入りの二液硬化型ウレタン系塗料の主剤としての大日精化工業社製レザロイド(登録商標)LU−561SPに、硬化剤(大日精化工業社製レザヒットLG−212(C))を添加して塗料を調製した。レザロイドLU−561SPにおける樹脂ビーズの添加量は、塗料樹脂に対して約100質量%である。硬化剤の添加量は、レザロイドLU−561SPの100phrに対して2phrとした。
上記支持体の紋加工を施した面に、上記の塗料をマイクログラビアコーターにて、ウェット塗工量として35g/m2塗工し、70℃で1分間乾燥させ、35℃で3日間養生して、坪量(ドライ塗工量)約7g/m2の表面層を形成して化粧シートを得た。
押出成形機にてPETG(イーストマン社製GN071)の透明シート(厚さ60μm)を製膜した。
主原料となるPETG(イーストマン社製GN071)に着色剤を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ180μm)を製膜した。この熱可塑性樹脂シートを第一の基材層とした。
主原料となるPETG(イーストマン社製GN071)に着色剤を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ80μm)を製膜した。この熱可塑性樹脂シートを第二の基材層とした。
上記第二の基材層に、グラビア印刷により印刷層を形成して印刷シートを得た。
上記透明シート、上記印刷シート、上記第一の基材層をこの順に重ねて熱ラミネートにて積層した。得られた積層体の透明シート側の表面にエンボスロール(#80)にて紋加工を施し、支持体を作製した。
実施例1と同様に、大日精化工業社製レザロイドLU−561SPに硬化剤(大日精化工業社製レザヒットLG−212(C))を添加して塗料を調製した。硬化剤の添加量は、レザロイドLU−561SPの100phrに対して2phrとした。
上記支持体の紋加工を施した面に、上記の塗料をマイクログラビアコーターにて、ウェット塗工量として35g/m2塗工し、70℃で1分間乾燥させ、35℃で3日間養生して、坪量(ドライ塗工量)約7g/m2の表面層を形成して化粧シートを得た。
主原料となるPETG(イーストマンケミカル社製GN071)に着色剤、加工助剤等を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ250μm)を製膜した。この熱可塑性樹脂シートを支持体(基材層)とした。
実施例1と同様に、大日精化工業社製レザロイドLU−561SPに硬化剤(大日精化工業社製レザヒットLG−212(C))を添加して塗料を調製した。硬化剤の添加量は、レザロイドLU−561SPの100phrに対して2phrとした。
上記支持体の一方の面に、上記の塗料をマイクログラビアコーターにて、ウェット塗工量として35g/m2塗工し、70℃で1分間乾燥させ、35℃で3日間養生して、坪量(ドライ塗工量)約7g/m2の表面層を形成して化粧シートを得た。
主原料となるPETG(イーストマンケミカル社製GN071)に着色剤を混ぜた配合でカレンダー成形機にて熱可塑性樹脂シート(厚さ250μm)を製膜した。この熱可塑性樹脂シートの一方の表面に、エンボスロール(#80)にて紋加工を施し、基材層を作製した。この基材層を支持体とした。
実施例1と同様に、大日精化工業社製レザロイドLU−561SPに硬化剤(大日精化工業社製レザヒットLG−212(C))を添加して塗料を調製した。硬化剤の添加量は、レザロイドLU−561SPの100phrに対して2phrとした。
上記支持体の紋加工を施した面に、上記の塗料をマイクログラビアコーターにて、ウェット塗工量として15g/m2塗工し、70℃で1分間乾燥させ、35℃で3日間養生して、坪量(ドライ塗工量)約3g/m2の表面層を形成して化粧シートを得た。
各例で得られた化粧シートの表面層の表面粗さの指標として、RaおよびRzを測定した。RaおよびRzはそれぞれ、JIS B0601:2001に準拠し、カラー3Dレーザ顕微鏡VK−9710(キーエンス社製)、標準対物レンズ50倍を使用して、カットオフ無し、表面粗さ(解析範囲:横283.371μm,縦212.459μm)の条件で測定した。
各例で作製した支持体の表面層を形成した表面の表面粗さも同様にして測定した。
JIS Z8741:1997に準拠し、(株)堀場製作所製グロスチェッカIG−320を使用して、各例で得られた化粧シートの表面層の表面における60°光沢度を測定した。
以下の爪スクラッチ試験を行い、以下の基準で耐擦傷性(耐爪スクラッチ性)を評価した。
試料をガラスの上に置き、人差し指の爪を約90°の角度にして、300mm/sec程度の速度にて擦った際の表面変化を観察する。
○:変化無し。
×:傷が残る、光沢変化、塗膜の剥がれ等が生じる。
各例で得られた化粧シートの表面層の表面を手で触り、以下の基準で触感を評価した。
○:しっとり感と滑らか感がある。
△:ややしっとり感と滑らか感がある。
×:しっとり感や滑らか感を感じない。
各例で得られた化粧シートの表面層の表面を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:均一な状態。
×:所々に塗工抜けによる光沢が高い部分がある。
一方、支持体の表面に凹凸を形成しなかった比較例1の化粧シートは、塗工抜けが生じ、外観が不良であった。
表面層の坪量が4g/m2未満の比較例2の化粧シートは、低艶性、耐擦傷性に劣り、スエード調の触感も不充分であった。
10,30,40 支持体
11,31 基材層
21 樹脂ビーズ
23 バインダ
33 印刷層
41 第一の基材層
43 第二の基材層
45 印刷層
47 透明樹脂層
Claims (5)
- 少なくとも一層の基材層を含む支持体と、前記支持体に隣接して設けられた表面層とを備え、
前記基材層が、熱可塑性樹脂シートから構成され、
前記表面層が、ポリウレタン樹脂を含む複数の樹脂ビーズと、ポリウレタン樹脂を含むバインダとを含み、前記複数の樹脂ビーズによって前記表面層の表面に凹凸が形成されており、
前記表面層の坪量が4〜10g/m2であり、
前記支持体の前記表面層と接する表面に凹凸が形成されており、
前記バインダに対する前記樹脂ビーズの質量比(樹脂ビーズ/バインダ)が、50/100〜150/100である、化粧シート。 - 前記表面層の表面の60°光沢度が、5.0以下である、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記支持体の前記表面層と接する表面の算術平均粗さRaが0.130μm以上、最大高さ粗さRzが3.20μm以上である、請求項1または2に記載の化粧シート。
- 前記表面層が、前記複数の樹脂ビーズを含む二液硬化型ウレタン系塗料から形成された層である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧シート。
- 前記支持体の前記表面層側とは反対側の表面に裏処理が施されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧シート。
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