JPH0976448A

JPH0976448A - 化粧シート及びその製造方法

Info

Publication number: JPH0976448A
Application number: JP26107695A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Nezu; 義昭根津; Yoshiyuki Yamashita; 禎之山下
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1995-09-14
Filing date: 1995-09-14
Publication date: 1997-03-25

Abstract

(57)【要約】【目的】化粧シートの導管部など凹状模様を絵柄と同
調してくっきりと発現させる意匠性に優れた化粧シート
を提供する。【解決手段】透明又は半透明基材フィルム３の一方の
側に柄状透明部１と柄状不透明部２とからなる絵柄層１
２を設け、該フィルム３の絵柄層を設けない側と不透明
な着色基材フィルム５とを積層する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、化粧シートに係わ
り、表面は均一面でありながら、柄、特に導管に対応し
た部分が、浮き出て立体感があるように見える、表面特
性、意匠性、耐磨耗性、耐薬品性に優れた化粧シートに
属する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の化粧シートの表面層に凹凸模様を設けるワイピング
方法は、導管の凹凸模様と絵柄層とが同調するものでは
なく、撥液により塗布面に形成する凹凸模様は、絵柄層
とは同調するものの、導管がくっきりと発現されないた
め意匠性に劣り、また該導管部の保護層が撥液されてい
るため保護層としての機能が充分には発揮できないとい
う問題点があった。

【０００３】本発明は、化粧シートの凹凸模様を絵柄層
と同調してくっきりと発現させ、特に導管に対応した部
分が浮き出て立体感があるように見える意匠性、耐磨耗
性に優れた化粧材シートの提供を目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の化粧シートは、透明又は半透明基材フィ
ルムの一方の側に柄状透明部をもつ絵柄層を設け、該フ
ィルムの絵柄層を設けていない側と、不透明な着色基材
フィルムとを積層した化粧シートである。また、透明又
は半透明基材フィルムの一方の側に導管状透明部をもつ
絵柄層と、不透明フィルムとを積層し、絵柄層を設けて
いない側に着色基材フィルムを積層した化粧シートであ
る。そして、基材フイルムに剥離層、柄状透明部をもつ
絵柄層よりなる転写層を設けた転写フィルムを作成し、
一方着色基材フィルムの一方の側にベース絵柄層である
ヘアラインを印刷した化粧着色シートを作成し、上記基
材フィルムに設けた転写層、透明又は半透明基材フィル
ム及び化粧着色シートの絵柄層とを接するようにして熱
圧着して積層し、上記基材フィルムを剥離除去すること
を特徴とする化粧シートの製造方法。

【０００５】

【従来の技術】従来から、弱電製品、床材、壁面材等の
建築部材の内装、家具の仕上げなどに用いる立体感のあ
る化粧材、特に導管などの凹凸模様が同調してみえる化
粧シートは、絵柄層を設けた着色フィルムの絵柄層と透
明フィルムとを積層して、加熱エンボスもしくはプレス
などで凹凸模様を設け、その凹部をインキなどで着色し
て形成する所謂ワイピング方法。導管を印刷するイン
キ、又はそれと同調する柄を撥液性のインキで印刷し
て、そのシートに表面保護層を塗布して導管部を撥液さ
せて絵柄層と同調した凹部を設ける方法などがとられて
きた。

【０００６】本発明は、図１に示すように、透明又は半
透明の基材フィルム３の一方の側に柄状透明部１と柄状
不透明部２とをもつ絵柄層１２を設け、そして、該基材
フィルムの絵柄層を設けていない側と着色基材フィルム
５とを積層した化粧シート８１である。また、図２に示
すように、透明又は半透明基材フィルム３の一方の側に
導管状透明部１と柄状不透明部２とをもつ絵柄層１２
と、透明フィルム３１とを積層し、絵柄層を設けない側
に不透明な着色基材フィルム５を積層した化粧シート８
２である。また、上記の絵柄層２は、透明基材フィルム
に直接印刷して形成できる他に、図５に示すように、転
写フィルム７１の基材フィルム７に、必要によっては剥
離層６を形成して、柄状透明部１と柄状不透明部２を設
けた転写フィルム７１から、剥離層６、柄状透明部１及
び絵柄層２よりなる転写層２２を透明基材フィルム３の
一方の面に転写して、透明基材フィルム３の他の面と着
色基材フィルム５と積層することもできる。そして、柄
状透明部１は、導管状あるいはブロックパターン状に形
成できるものである。

【０００７】本発明の化粧シートの他の構成は、図３に
示すように、透明基材フィルム３の一方の側に柄状透明
部１と柄状不透明部２よりなる絵柄層１２を設けて、そ
の絵柄層２の側に、透明の保護コート層４を形成し、絵
柄層を設けない側に着色基材フィルム５を積層して化粧
シート８３を作成することもできる。また、図４に示す
ように透明基材フィルム３の一方の側に柄状透明部１と
柄状不透明部２とよりなる絵柄層１２を設け、その絵柄
層１２と透明フィルム３１と、透明基材フィルム３の絵
柄層を設けない側と、着色基材フィルム５の一方の側に
設けたベース絵柄層２１を設けた化粧着色シート５２の
ベース絵柄層２１とを積層した化粧シート８４を作成す
ることもできる。

【０００８】本発明に使用する透明基材フィルムは、透
明性があり印刷適性があるフィルムならば特にその材料
を限定するものではない。例えば、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロース、ポリ
エステル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共
重合体、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体
ケン化物、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル
樹脂などのフィルムを用途に応じて選択する。好ましく
は、厚さが５０〜１５０μｍのポリ塩化ビニルフィルム
である。

【０００９】本発明の化粧シートの絵柄層の形成に用い
るインキは、耐熱性、耐光性、耐薬品性などの耐久性に
優れた無機あるいは有機顔料と、適宜なバインダーとを
印刷方式に対応する溶剤に溶解した分散したものであ
る。バインダーは、透明基材フィルムに接着するととも
に、より好ましくは絵柄層と積層する透明フィルム又は
着色基材フィルムと、加熱などにより接着作用をもつも
のである。例えば、エチルセルロース、ニトロセルロー
ス、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体、ポリエステル
・イソシアネート、ポリエーテル・イソシアネート、ア
クリル樹脂、ポリウレタン、塩素化ポリプロピレン、塩
素化ポリエチレンなどのワニスを単独あるいは混合して
用いる。また、熱可塑性樹脂である塩化ビニル・酢酸ビ
ニル系共重合体、線状ポリエステル等を展色料とするイ
ンキは、それに含まれる樹脂で接着作用をもたせること
もできる。また、印刷インキが、透明基材フィルムと充
分な接着をできないときは、フィルムの側にコロナ放電
処理や、透明基材フィルムとインキとの間にプライマー
層を設けて絵柄層の接着を強固にすることもできる。プ
ライマー層に使用する材料は、塩化ビニル・酢酸ビニル
系共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル、イソシアネ
ートなどなどから選択することができる。

【００１０】本発明の化粧シートに用いる透明フィルム
は、透明性があり、耐擦傷性、耐薬品性などをもつフィ
ルムならば特にその材料を限定するものではない。例え
ば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、酢酸セルロース、ポリエステル、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレ
ン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、アクリル樹脂などのフィルムを用途
に応じて選択する。好ましくは、厚さが５０〜１５０μ
ｍのポリ塩化ビニルフィルムである。

【００１１】本発明の化粧シートに用いる着色基材フィ
ルムは、特にその材料を限定するものではないが、構成
した化粧シートを他の材料と貼合などの加工を容易にで
きる接着剤、接着方法の選択性が容易で耐薬品性などの
耐久性に優れるものから選択することができる。例え
ば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、酢酸セルロース、ポリエステル、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレ
ン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、アクリル樹脂などのフィルムを用途
に応じて選択する。好ましくは、厚さが１００〜２５０
μｍのポリ塩化ビニルフィルムである。そして、その着
色は、通常の耐久性に優れた無機又は有機の顔料を所望
の色に混合して、製膜のときに混合するものであり、樹
脂あるいは顔料との相溶性がよ添加物又は可塑剤に濃縮
した状態で予備調合した所謂マスターバッチを使用する
ことが多い。また、着色基材フィルム５の積層側に、例
えば接着剤をかねたインキで彩紋、ヘアラインなどのベ
ース絵柄層２１を設けて絵柄層２をより効果的に表現し
たり、単なる接着剤層としての透明印刷層を設けたりす
ることもできる。

【００１２】本発明の透明基材フィルムに設ける絵柄層
は、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷あるいはフレ
キソ印刷など任意の方法で施すことができるが、好まし
くは印刷インキのバインダー、溶剤を自由に選択できる
グラビア印刷が好ましい。絵柄層の印刷は、１色の場合
には、柄状透明部に相当する部分を単に非印画部とした
版を形成して印刷する。色分解などにより作成される２
色以上で絵柄層を形成するときは、各色の版の柄状透明
部に相当する部分は同調して非印画部とした版で印刷す
る。そして、絵柄層２は、図１に示すように透明基材の
最表面に設けることも、図示はしないが反対の面のいず
れに設けることもできる。

【００１３】絵柄層は、図１に示すように透明基材フィ
ルムの外層側に設け、そして該透明基材フィルムと着色
基材フィルムとを積層したり、図２に示すように他の透
明フィルム３１と絵柄層１２とを積層したり、図３に示
すように絵柄層２に保護コート層４を設けたりすること
ができる。

【００１４】絵柄層を設けた透明基材フィルムと、透明
フィルムや、着色基材フィルムとの積層は、通常の接着
剤を設けて行うドライラミネーション、プライマー層を
設けて熱可塑性樹脂を接着層とするサンドイッチラミネ
ーションや、熱可塑性のインキあるいはフィルムの特性
を活用したヒートラミネーションで行われる。特に、ポ
リ塩化ビニルフィルムに塩化ビニル・酢酸ビニル系共重
合体をバインダーとするインキで形成された絵柄層と、
着色ポリ塩化ビニルフィルムとのヒートラミネーション
は本発明に有効な方法である。

【００１５】絵柄層は透明基材フィルムに直接印刷する
ばかりではなく、転写印刷で形成することができる。転
写フィルムは、透明基材フィルムに適用できる通常の転
写フィルムを使用できるが、印刷適性に優れたフィルム
を選択できるため、細緻な模様をもつ絵柄層を設けられ
る。例えば、図５に示すように、基材フィルム７に転写
後に保護層となる剥離層６１、柄状透明部１と柄状不透
明部２とをもつ転写層２２に、図示はしないが必要によ
っては接着剤層を順に設けた転写フィルム７１を作成す
る。そして、転写フィルム７１から、透明基材フィルム
３の一方の面に転写層２２を設けて、絵柄層を設けてい
ない側と必要によってはベース絵柄層２１を設けた着色
基材フィルム５２とを積層して本発明の化粧シート８５
を構成するものである。更に、図示はしないが、転写層
２２に透明フィルムや、マットフィルムを積層して、表
面形状に変化をもたせるとともに、転写層を摩擦、油な
どの物理的、化学的な損傷に耐えるように構成すること
もできる。

【００１６】

【作用】上記のように本発明は、透明もしくは半透明基
材フィルムに柄状透明部を設けて、透明樹脂層である透
明基材フィルムを介して着色基材フィルムの色で着色さ
れる柄状透明部を絵柄として認識するものである。した
がって、表面層に近い方に絵柄層があり、透明部との距
離をおいて着色基材フィルムで着色された柄、例えば導
管を認識する。該導管は、絵柄層と同調した立体感と深
みがあるようにみえる意匠性の高いものである。また、
透明基材フィルムの厚さを選択することにより、着色さ
れた柄状透明部の位置を変化させてみせる作用を奏する
ものである。更に、印刷適性に優れたフィルムに精巧な
画像を印刷した転写フィルムより絵柄層を透明基材フィ
ルムに設けることにより印刷精度の高い意匠性をもつ化
粧シートを得ることができる。

【００１７】

【実施例】次に、本発明における化粧材を図を参考にし
て、実施例を説明する。（実施例１）図４において、透明基材フィルム３とし
て、厚さ１００μｍの理研ビニル工業（株）製の透明ポ
リ塩化ビニルフィルム「Ｗ５００」の一方の側に、昭和
インク工業（株）製塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体
とアクリル樹脂を主要バインダーとするグラビアインキ
「化Ｘ」で、導管部を柄状透明部１とするように柄状不
透明部２を３色で印刷して、絵柄層１２をもつ絵柄シー
ト２３を作成した。次に、着色基材フィルム５として、
厚さ１００μｍの理研ビニル工業（株）製の着色ポリ塩
化ビニルフィルム「Ｗ５００着色タイプ」の一方の面
に、上記グラビアインキ「化Ｘ」で、ベース絵柄層２１
であるヘアラインをグラビア印刷により設けて化粧着色
シート５２を作成した。更に、透明フィルム３１として
の厚さ１００μｍの理研ビニル工業（株）製の透明ポリ
塩化ビニルフィルム「Ｗ５００」と、前記絵柄シート２
３の絵柄層１２とを、そして、絵柄層を設けていない側
と、化粧着色シート５２の絵柄層２１とが接するように
して１６５℃、４０ｋｇ／ｃｍの条件でヒートラミネー
ションにより順に積層して本発明の化粧シート８４を得
た。このようにして得られた化粧シートは、導管部と絵
柄層とが同調したものであり、また、ヘアライン状の下
絵を施した着色基材フィルムと絵柄層との間に透明層が
介在するため、視覚的に導管部が沈んで見える立体感の
もつものである。

【００１８】（実施例２）導管部に代えてブロック状の
模様となる目地の柄状透明部１と柄状不透明部２とより
なる絵柄層１２を設けた設けた版で、実施例１と同様の
方法で印刷して、図４と同様に積層した化粧シート８４
を得た。このようにして得られた化粧シートは、目地部
が沈んで見える立体感のもつものである。

【００１９】（実施例３）図３に示すように、透明基材
フィルム３として、厚さ１００μｍの理研ビニル工業
（株）製透明ポリ塩化ビニルフィルム「Ｗ５００」の一
方の側に、昭和インク工業（株）製の塩化ビニル・酢酸
ビニル系共重合体とアクリル樹脂を主要バインダーとす
るグラビアインキ「化Ｘ」で、実施例２と同様にブロッ
ク状の目地を透明部１と柄状不透明部２とよりなる３色
の絵柄層１２を印刷した。次いで、絵柄層１２にウレタ
ンアクリレートとアクリレートモノマーとを主成分と
し、溶剤に溶解した紫外線硬化型樹脂を固形分で２０μ
ｍの厚さで塗布、乾燥して非粘着の状態で絹目状の凹凸
模様を賦型し、更に紫外線を照射、硬化して、保護コー
ト層４を設けコート化粧シート２４を作成した。次に、
上記コート化粧シート２４の透明基材フィルム３の絵柄
層を設けていない側と、着色基材フィルム５として厚さ
１００μｍの理研ビニル工業（株）製の着色ポリ塩化ビ
ニルフィルム「Ｗ５００着色タイプ」とを積層して図３
に示す化粧シート８３を得た。この化粧シート８３は、
目地部が沈んで見える立体感をもつばかりでなく、表面
に形成した絹目模様と相俟って表面の艶も変化して見
え、意匠性の向上した化粧シートであった。更に、上記
化粧シートの着色基材フィルム側に裏打ち層として発泡
塩化ビニルシートを積層することにより、クッション性
があり、表面強度、耐久性がある優れた意匠性をもつ床
材を構成できた。

【００２０】（実施例４）図５に示す、転写フィルム７
１の基材フィルム７として、厚さ２５μｍの延伸ポリエ
ステルに、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体を主成分
とするワニスを剥離層６として固形分で３ｇ／ｍ²設
け、更に、昭和インク工業（株）製の塩化ビニル・酢酸
ビニル系共重合体とアクリル樹脂を主要バインダーとす
るグラビアインキ「化Ｘ」で、４色印刷で実施例２と同
様に桜花模様を柄状透明部１と、柄状不透明部２とを設
け転写層２２を形成した。次に、着色基材フィルム５と
して、厚さ１００μｍの理研ビニル工業（株）製着色ポ
リ塩化ビニルフィルム「Ｗ５００着色タイプ」の一方の
側に、上記グラビアインキ「化Ｘ」で、ベース絵柄層２
１であるヘアラインをグラビア印刷して化粧着色シート
５２を作成した。更に、転写フィルム７１の転写層２２
を、透明基材フィルム３としての厚さ１００μｍの理研
ビニル工業（株）製の透明ポリ塩化ビニルフィルム「Ｗ
５００」の一方の側と、そして、転写層を設けない側が
化粧着色シート５２のベース絵柄層２１と接するように
して２００℃、１０ｋｇ／ｃｍの条件で転写層２２を転
写するとともに、透明基材フィルム３と、着色基材フィ
ルム５とを接着した化粧シート８５を得た。該化粧シー
トは、桜花模様が絵柄層と同調しているものであり、該
桜花模様は立体的に見え、そして着色基材フィルム５に
設けた桜花模様により意匠性の高い化粧シートを得るこ
とができた。

【００２１】

【発明の効果】上記のように本発明は、透明もしくは半
透明基材フィルムに柄状透明部を設けて、透明樹脂層で
ある透明基材フィルムを介して着色基材フィルムの色で
着色される柄状透明部を絵柄として認識する効果を奏す
る。したがって、表面層に近い方に絵柄層があり、透明
基材フィルムの厚さに相当する距離をおいて着色基材フ
ィルムで着色された柄、例えば導管をを認識するため、
絵柄層と同調した、立体感と深みがある意匠性の高いも
のである。そして、転写フィルムから得られる画像をも
つ化粧シートは、精巧な細微な意匠性をもつ高度なもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の化粧シートの基本断面概略図である。

【図２】本発明の化粧シートの透明フィルムを積層した
例を示す断面概略図である。

【図３】本発明の化粧シートの保護コート層を設けた例
を示す断面概略図である。

【図４】本発明の化粧シートのベース絵柄層を設けた例
を示す断面概略図である。

【図５】転写フィルムより画像を形成した本発明の例を
示す断面概略図である。

【符号の説明】

１柄状透明部１２絵柄層２柄状不透明部２１ベース絵柄層２２転写層２３絵柄シート２４コート化粧シート２５複合絵柄シート３透明基材フィルム３１透明フィルム４保護コート層５着色基材フィルム５２化粧着色シート６剥離層７基材フィルム７１転写フィルム８１、８２、８３、８４、８５化粧シート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透明又は半透明基材フィルムの一方の側
に柄状透明部をもつ絵柄層を設け、該フィルムの絵柄層
を設けていない側と、不透明な着色基材フィルムとを積
層したものであることを特徴とする化粧シート。
【請求項２】透明又は半透明基材フィルムの一方の側
に導管状透明部をもつ絵柄層と透明フィルムとを積層
し、該透明又は半透明基材フィルムの絵柄層を設けてい
ない側と着色基材フィルムとを積層したものであること
を特徴とする化粧シート。
【請求項３】基材フイルムに剥離層、柄状透明部をも
つ絵柄層よりなる転写層を設けた転写フィルムを作成
し、一方着色基材フィルムの一方の側にベース絵柄層で
あるヘアラインを印刷した化粧着色シートを作成し、上
記基材フィルムに設けた転写層、透明又は半透明基材フ
ィルム及び化粧着色シートの絵柄層とを接するように熱
圧着して積層し、上記基材フィルムを剥離除去すること
を特徴とする化粧シートの製造方法。