JP2553816Y2 - 装飾ガラス - Google Patents

装飾ガラス

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JP2553816Y2
JP2553816Y2 JP8203091U JP8203091U JP2553816Y2 JP 2553816 Y2 JP2553816 Y2 JP 2553816Y2 JP 8203091 U JP8203091 U JP 8203091U JP 8203091 U JP8203091 U JP 8203091U JP 2553816 Y2 JP2553816 Y2 JP 2553816Y2
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JP
Japan
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sheet
decorative
glass
adhesive layer
glass plate
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JP8203091U
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JPH0531937U (ja
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精志 池本
隆至 樽谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の壁の装飾やテー
ブルトップの材料として使用する、装飾ガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】絵柄による装飾をガラスに施すには、直
接印刷、転写、装飾フィルムの貼り付けなどの手法があ
る。
【0003】直接印刷は熱硬化性または紫外線硬化型の
インキで絵柄の印刷をするものであるが、印刷後に焼付
け工程が必要であり、そのため生産性が低いのが難点で
ある。
【0004】転写は、そのための加工機械が必要であ
り、曲面ガラスへ転写するには特殊な設備を要するた
め、一般的な手法といえない。
【0005】装飾フィルムによる装飾は、ポリ塩化ビニ
ルのシートに絵柄を印刷し、粘着剤を塗ってガラス板に
貼り付けて装飾ガラスとするものである。 この装飾ガ
ラスは、製造が容易で安価であるが、ポリ塩化ビニルに
直接印刷すると、インキののりが悪いこととシートのた
るみのため印刷ムラや見当ズレが生じやすいことから、
表現できる意匠がいまひとつ不満足である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、簡単
かつ安価に製造できて、しかも絵柄に印刷ムラがなく美
麗な装飾ガラスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の装飾ガラスは、
図1に示すように、ポリエステルの中間シート(4)の
一方の面に絵柄(3)を印刷するとともに粘着剤層
(2)を設け、他方の面に着色した塩化ビニルのホモポ
リマーまたはコポリマーの基材シート(6)を接着した
化粧シートを、ガラス板(1)の上に、粘着剤層(2)
を介して絵柄がガラス板を通して見えるように積層一体
化してなる。 図において、(5)は中間シートと基材
シートとの接着剤である。
【0008】中間シートには、表面平滑性、寸法安定性
および耐候性にすぐれている長所を利用して、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の
ポリエステルのシートを用いる。 中間シートの厚さ
は、25〜75μmが適当である。
【0009】ポリエステルシートの一方または両方の面
に、コロナ放電処理やプライマー処理などの易接着処理
を施しておくと、印刷層や粘着剤層との、または基材シ
ートとの接着性が高まって好ましい。
【0010】絵柄を印刷するインキには、耐光性のある
インキを用いるとよい。 インキの耐光性は、ビヒクル
として、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のホモポ
リマーまたはコポリマーであるアクリル樹脂や、ポリフ
ッ化ビニリデン等のフッ素樹脂のような耐候性のある樹
脂、またはポリウレタン、エポキシ樹脂、ブチラール樹
脂のような硬化性樹脂を使用したり、耐候性顔料を使用
することによって得られる。
【0011】絵柄の印刷は、グラビア、シルクスクリー
ン等の既知の手段により、中間シートの粘着剤側、基材
シート側のいずれか一方の面または両面に施す。
【0012】基材シートは、装飾ガラスを壁面や柱に施
工するときの貼着面になり、この場合は壁面などを隠蔽
するはたらきをする。 ポリエステルの中間シートだけ
で基材シートを用いないと、ポリエステルが硬いため
に、加工中に折り痕やピラミッド状の気泡跡が入りやす
いので、そうした欠点をなくすために可撓性のある基材
シートを積層しておく必要がある。 可撓性に基材シー
トを積層することにより、破損時のガラス片の飛散防止
の効果も確実になる。 隠蔽性のある基材シートは、塩
化ビニルのホモポリマーまたはコポリマーに、適宜の顔
料、たとえば酸化チタン、カーボンブラックにその他の
着色顔料を添加したものを練り込んでシートにしたもの
を用いる。 塩化ビニルのコポリマーとしては、塩化ビ
ニルとアクリル系モノマー、酢酸ビニル、エチレン等と
のコポリマーを用いる。 塩素化ポリ塩化ビニルもこの
グループに含めることができる。 塩化ビニルのホモポ
リマーまたはコポリマーに対して可塑剤を使用する場合
は、用途に応じて30phrまでの範囲から添加量をえ
らぶ。 とくに高い耐候性を与えようとする場合は、ベ
ンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、サリチル酸エステ
ル等の紫外線吸収剤を添加する。 基材シートの厚さ
は、通常50〜200μmあれば足りる。
【0013】基材シートと中間シートとの接着は、常用
の接着剤を用いたドライラミネート法によればよい。
【0014】化粧シートをガラス板に貼りつけるための
粘着剤には、耐光性のあるもの、たとえばアクリル樹脂
系の粘着剤を用いればよい。 粘着剤層にはガラス板を
保持するだけの粘着力が必要であり、そのためには2kg
/inch以上の剥離強度をもつものをえらぶとよい。 粘
着剤層は、中間シートに粘着剤を塗布して設けてもよい
が、離型紙に粘着剤層を設けたものを中間シートに積層
するほうが容易に形成できる。 化粧シートをガラス板
に積層する前は、保管に便なよう、粘着剤層に離型紙を
当てておくとよい。
【0015】ガラス板は用途に応じた任意の形状のもの
でよく、ガラス板への化粧シートの積層は通常の手段に
従って行なえばよい。
【0016】
【作用】絵柄の印刷を、塩化ビニルのホモポリマーまた
はコポリマーよりも印刷時の寸法安定性がよくインキの
のりがよいポリエステルの中間シートに施すことによ
り、鮮明でムラのない絵柄印刷を実現できる。 このよ
うにして得た化粧シートを貼りつけたガラス板は、従来
にない美麗なものとなる。
【0017】
【実施例】片面に易接着処理を施した、厚さ25μmの
ポリエチレンテレフタレートシート「T−91」(東レ
製)の未処理面に、二液硬化型ウレタン系インキ(諸星
インキ製)で絵柄をグラビア印刷して中間シートを用意
した。
【0018】中間シートの易接着処理面に、ウレタン系
接着剤「セイカボンド」(大日精化工業製)を乾燥時の
厚さが20μmとなるように塗布し、その上に、厚さ
0.12mmの着色ポリ塩化ビニルの基材シート(リケン
製)をドライラミネートした。養生は、40℃の温度で
1週間行なった。
【0019】ポリエチレンテレフタレートシートの一方
の面を離型処理した離型紙(東洋メタライジング製)の
離型面に、アクリル樹脂系粘着剤「オリバイン」(東洋
インキ製)を、乾燥後の厚さが30μmとなるように塗
布して粘着剤層を設けた。中間シートの印刷面に、上記
の離型紙を粘着剤層をはさむように重ね、常温で1週間
放置して化粧シートを製造した。
【0020】厚さ5mmのガラス板上に、離型紙を剥がし
た上記の化粧シートを粘着させることにより積層一体化
して、本考案の装飾ガラスを得た。
【0021】
【考案の効果】本考案の装飾ガラスは、鮮明でムラのな
い印刷を施して得た絵柄で装飾したものであるから、美
麗で装飾効果が高い。 製造に当って、高価な材料や複
雑な工程を必要としないから、簡単かつ安価に提供でき
る。 シート加工時に、従来のポリエステルシートを用
いたもののように折り痕ができたり、ピラミッド状の気
泡が入ったりすることも少なく、取扱いやすい。
【0022】ポリエステルと塩化ビニルのポリマーとの
併用は、前者の剛性および強靱さと、後者の弾性および
柔軟さとが助け合って、ポリ塩化ビニルまたはポリエス
テル単独の飛散防止シートをガラスに貼ったものより
も、すぐれたガラス飛散防止効果を期待することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の装飾ガラスの構成を説明するため
の、模式的な断面図。
【符号の説明】
1 ガラス板 2 粘着剤層 3 絵柄 4 中間シート 5 接着剤層 6 基材シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 B32B 33/00 C03C 17/34 C03C 17/34 A

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルの中間シート(4)の一方
    の面に絵柄(3)を印刷するとともに粘着剤層(2)を
    設け、他方の面に着色した塩化ビニルのホモポリマーま
    たはコポリマーの基材シート(6)を接着した化粧シー
    トを、ガラス板(1)の上に、粘着剤層(2)を介して
    絵柄がガラス板を通して見えるように積層一体化してな
    る装飾ガラス。
  2. 【請求項2】 ポリエステルの中間シートが、片面また
    は両面に易接着処理を施したものである請求項1の装飾
    ガラス。
JP8203091U 1991-10-09 1991-10-09 装飾ガラス Expired - Lifetime JP2553816Y2 (ja)

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JP8203091U JP2553816Y2 (ja) 1991-10-09 1991-10-09 装飾ガラス

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JP8203091U JP2553816Y2 (ja) 1991-10-09 1991-10-09 装飾ガラス

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JPH0531937U JPH0531937U (ja) 1993-04-27
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JPH11300905A (ja) * 1998-04-24 1999-11-02 Toppan Printing Co Ltd 耐候性、耐汚染性及び耐溶剤性を有する化粧シート
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KR101376881B1 (ko) * 2012-06-22 2014-03-20 엘지전자 주식회사 미러 효과를 갖는 외장 필름
JP7250234B2 (ja) * 2021-12-24 2023-04-03 株式会社 松田家具 無機質模様を呈する熱・衝撃に優れた家具用複合ガラス材

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JPH0531937U (ja) 1993-04-27

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