JP2608657B2 - 鋼矢板用化粧シート - Google Patents
鋼矢板用化粧シートInfo
- Publication number
- JP2608657B2 JP2608657B2 JP31469391A JP31469391A JP2608657B2 JP 2608657 B2 JP2608657 B2 JP 2608657B2 JP 31469391 A JP31469391 A JP 31469391A JP 31469391 A JP31469391 A JP 31469391A JP 2608657 B2 JP2608657 B2 JP 2608657B2
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- JP
- Japan
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- steel sheet
- layer
- sheet pile
- resin
- resin layer
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレン樹脂をラ
イニング加工処理した鋼矢板の表面に化粧を施すための
鋼矢板用化粧シートに関する。
イニング加工処理した鋼矢板の表面に化粧を施すための
鋼矢板用化粧シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の着色化粧を施した鋼矢板は、その
表面に所望色の着色樹脂を塗布して着色したものや、表
面に、模様、図柄をスクリーン印刷方式にて直接着色印
刷したものなどがある。
表面に所望色の着色樹脂を塗布して着色したものや、表
面に、模様、図柄をスクリーン印刷方式にて直接着色印
刷したものなどがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の化粧方式
は、印刷方式がスクリーン印刷に限られ、従って意匠性
に限界があり、又、比較的重量のある鋼矢板に直接印刷
加工する場合は、専用の大型印刷設備を用いて加工する
必要があり、製造加工能率及び製造価格において一層の
改善が望まれている。
は、印刷方式がスクリーン印刷に限られ、従って意匠性
に限界があり、又、比較的重量のある鋼矢板に直接印刷
加工する場合は、専用の大型印刷設備を用いて加工する
必要があり、製造加工能率及び製造価格において一層の
改善が望まれている。
【０００４】本発明は、鋼矢板の表面に、能率的且つ比
較的安価に化粧を施すことができるようにすることを目
的とするものである。
較的安価に化粧を施すことができるようにすることを目
的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、不透明塩化ビ
ニルシート表面に印刷図柄層とアクリル樹脂層とをこの
順に積層し、該不透明塩化ビニルシート裏面にウレタン
系樹脂を主体とする接着剤層とＥＶＡ接着樹脂層とをこ
の順に積層したことを特徴とする鋼矢板用化粧シートで
ある。
ニルシート表面に印刷図柄層とアクリル樹脂層とをこの
順に積層し、該不透明塩化ビニルシート裏面にウレタン
系樹脂を主体とする接着剤層とＥＶＡ接着樹脂層とをこ
の順に積層したことを特徴とする鋼矢板用化粧シートで
ある。
【０００６】
【実施例】本発明を、実施例に従って詳細に説明すれ
ば、図１は、本発明における実施例の化粧シートＡの側
断面図であり、表面（上側）より順に、アクリル樹脂層
１、印刷図柄層２、不透明塩化ビニル層３と、接着剤層
４と、ＥＶＡ接着樹脂層５を積層したものである。
ば、図１は、本発明における実施例の化粧シートＡの側
断面図であり、表面（上側）より順に、アクリル樹脂層
１、印刷図柄層２、不透明塩化ビニル層３と、接着剤層
４と、ＥＶＡ接着樹脂層５を積層したものである。
【０００７】アクリル樹脂層１は、ポリメチルメタアク
リレートなどのアクリル系樹脂を使用するもので、印刷
図柄層２は、その下側の不透明塩化ビニル層３に対して
接着性のある塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を主
体とする印刷インキ（グラビア印刷用インキ、凹版印刷
用インキ、スクリーン印刷用インキなど）を使用するも
のである。
リレートなどのアクリル系樹脂を使用するもので、印刷
図柄層２は、その下側の不透明塩化ビニル層３に対して
接着性のある塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を主
体とする印刷インキ（グラビア印刷用インキ、凹版印刷
用インキ、スクリーン印刷用インキなど）を使用するも
のである。
【０００８】不透明塩化ビニル層３は、ポリ塩化ビニル
樹脂に、適宜色調の不透明性の顔料、染料を添加したシ
ート状の樹脂層である。
樹脂に、適宜色調の不透明性の顔料、染料を添加したシ
ート状の樹脂層である。
【０００９】又、接着剤層４は、例えば、ウレタン樹脂
を主体とする、又はウレタン樹脂とオレフィン系樹脂を
ブレンドした、ウレタン系接着剤、熱硬化性ポリエステ
ル樹脂を主体とする、又は熱硬化性ポリエステル樹脂と
ポリオレフィン系樹脂をブレンドしたポリエステル系接
着剤などを使用するものである。
を主体とする、又はウレタン樹脂とオレフィン系樹脂を
ブレンドした、ウレタン系接着剤、熱硬化性ポリエステ
ル樹脂を主体とする、又は熱硬化性ポリエステル樹脂と
ポリオレフィン系樹脂をブレンドしたポリエステル系接
着剤などを使用するものである。
【００１０】又、不透明塩化ビニル層３の下層には、前
記接着剤層４を介してドライラミネート方式によりＥＶ
Ａ接着樹脂層５をラミネートするものである。
記接着剤層４を介してドライラミネート方式によりＥＶ
Ａ接着樹脂層５をラミネートするものである。
【００１１】本発明においてＥＶＡ接着樹脂層５とは、
エチレンと酢酸ビニル（ビニルアセテート）の共重合体
を示し、該ＥＶＡ接着樹脂層５は、その酢酸ビニル成分
によって、その一面に積層される不透明塩化ビニル層３
に対して比較的柔軟性のある良好な接着性能を生ずるも
のである。
エチレンと酢酸ビニル（ビニルアセテート）の共重合体
を示し、該ＥＶＡ接着樹脂層５は、その酢酸ビニル成分
によって、その一面に積層される不透明塩化ビニル層３
に対して比較的柔軟性のある良好な接着性能を生ずるも
のである。
【００１２】図２は、本発明における鋼矢板用化粧シー
トＡを鋼矢板Ｂ表面に接着した状態における横断面図を
示す斜視図であり、鋼矢板Ｂには、予めその鋼矢板本体
７表面に、ポリエチレン樹脂層６がライニング加工によ
り積層されており、該鋼矢板Ｂの表面に、鋼矢板用化粧
シートＡのＥＶＡ接着樹脂層５側を重ね合わせて被覆
し、該ＥＶＡ接着樹脂層５とポリエチレン層６とを加熱
接着することにより、鋼矢板用化粧シートＡによって化
粧された鋼矢板Ｂを得るものである。
トＡを鋼矢板Ｂ表面に接着した状態における横断面図を
示す斜視図であり、鋼矢板Ｂには、予めその鋼矢板本体
７表面に、ポリエチレン樹脂層６がライニング加工によ
り積層されており、該鋼矢板Ｂの表面に、鋼矢板用化粧
シートＡのＥＶＡ接着樹脂層５側を重ね合わせて被覆
し、該ＥＶＡ接着樹脂層５とポリエチレン層６とを加熱
接着することにより、鋼矢板用化粧シートＡによって化
粧された鋼矢板Ｂを得るものである。
【００１３】この場合、該ＥＶＡ接着樹脂層５は、その
エチレン成分によって、その他面に積層される鋼矢板Ｂ
のポリエチレン樹脂層６に対して良好な接着性能を生ず
るものである。
エチレン成分によって、その他面に積層される鋼矢板Ｂ
のポリエチレン樹脂層６に対して良好な接着性能を生ず
るものである。
【００１４】＜実施例１＞ 工程１．〔印刷工程〕 可塑剤含有量２０ＰＨＲ，厚さ０．１５ｍｍの茶色（不
透明）の半硬質ポリ塩化ビニルシートに、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分とする印刷インキを用
いて、グラビア印刷法により木目柄を印刷した。 工程２．〔アクリルフィルムのラミネート工程〕 次に、前記工程１のポリ塩化ビニルシートの木目柄を印
刷した面と、厚さ０．１ｍｍのメチルメタアクリレート
樹脂製の透明フィルムを、ポリ塩化ビニル用ダブリング
エンボス機により貼り合わせた。この時の加工条件は、
シート温度１７０℃、線圧１０ｋｇ／ｃｍ、加工速度１
５ｍ／秒である。 工程３．〔ＥＶＡ樹脂系接着樹脂層のラミネート工程〕 前記工程２で貼り合わせた複合シートのポリ塩化ビニル
樹脂側に、ＥＶＡ樹脂系接着樹脂層をドライラミネート
法により貼り合わせた。この時、接着剤はウレタン系樹
脂を使用し、具体的にはポリ塩化ビニル樹脂表面に、接
着剤を塗布量６ｇ／ｍ2 Ｄｒｙで塗布し、乾燥後、８０
℃に加熱されたロールにより、厚さ０．０５ｍｍのＥＶ
Ａ樹脂系接着樹脂層を貼り合わせた。以上の工程１〜４
により鋼矢板用化粧シートを作成した。
透明）の半硬質ポリ塩化ビニルシートに、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分とする印刷インキを用
いて、グラビア印刷法により木目柄を印刷した。 工程２．〔アクリルフィルムのラミネート工程〕 次に、前記工程１のポリ塩化ビニルシートの木目柄を印
刷した面と、厚さ０．１ｍｍのメチルメタアクリレート
樹脂製の透明フィルムを、ポリ塩化ビニル用ダブリング
エンボス機により貼り合わせた。この時の加工条件は、
シート温度１７０℃、線圧１０ｋｇ／ｃｍ、加工速度１
５ｍ／秒である。 工程３．〔ＥＶＡ樹脂系接着樹脂層のラミネート工程〕 前記工程２で貼り合わせた複合シートのポリ塩化ビニル
樹脂側に、ＥＶＡ樹脂系接着樹脂層をドライラミネート
法により貼り合わせた。この時、接着剤はウレタン系樹
脂を使用し、具体的にはポリ塩化ビニル樹脂表面に、接
着剤を塗布量６ｇ／ｍ2 Ｄｒｙで塗布し、乾燥後、８０
℃に加熱されたロールにより、厚さ０．０５ｍｍのＥＶ
Ａ樹脂系接着樹脂層を貼り合わせた。以上の工程１〜４
により鋼矢板用化粧シートを作成した。
【００１５】工程４．〔鋼矢板とのラミネート〕 ポリエチレン樹脂がライニング被覆された鋼矢板を１８
０℃に加熱し、この上に鋼矢板用化粧シートをＥＶＡ樹
脂系接着樹脂層が接するように載置した後、シリコンゴ
ムにより周面をライニング加工した押圧ロールにより、
線圧２０ｋｇ／ｃｍの圧力にて加圧した直後、冷水など
にて冷却処理して、ラミネートを完了した。以上により
グラビア印刷法で精緻な木目柄が施された意匠性のある
化粧の施された鋼矢板が得られた。
０℃に加熱し、この上に鋼矢板用化粧シートをＥＶＡ樹
脂系接着樹脂層が接するように載置した後、シリコンゴ
ムにより周面をライニング加工した押圧ロールにより、
線圧２０ｋｇ／ｃｍの圧力にて加圧した直後、冷水など
にて冷却処理して、ラミネートを完了した。以上により
グラビア印刷法で精緻な木目柄が施された意匠性のある
化粧の施された鋼矢板が得られた。
【００１６】
【作用】本発明の鋼矢板用化粧シートＡは、最上層にア
クリル樹脂層１を備え、その直下層に印刷図柄層２が施
されているので、外力による印刷図柄２の耐磨耗性が良
好になり、又、本発明の鋼矢板用化粧シートＡは、最下
層にエチレンと酢酸ビニルの共重合体であるＥＶＡ接着
樹脂層を備えているので、鋼矢板Ｂ本体の表面にライニ
ング加工されたポリエチレン樹脂層６に対して、ＥＶＡ
接着樹脂層が良好に加熱接着されて、従来より用いられ
ている鋼板と樹脂シートとのラミネーターによって貼着
した場合でも、鋼矢板用化粧シートＡと鋼矢板Ｂとの良
好な接着性が得られるものである。
クリル樹脂層１を備え、その直下層に印刷図柄層２が施
されているので、外力による印刷図柄２の耐磨耗性が良
好になり、又、本発明の鋼矢板用化粧シートＡは、最下
層にエチレンと酢酸ビニルの共重合体であるＥＶＡ接着
樹脂層を備えているので、鋼矢板Ｂ本体の表面にライニ
ング加工されたポリエチレン樹脂層６に対して、ＥＶＡ
接着樹脂層が良好に加熱接着されて、従来より用いられ
ている鋼板と樹脂シートとのラミネーターによって貼着
した場合でも、鋼矢板用化粧シートＡと鋼矢板Ｂとの良
好な接着性が得られるものである。
【００１７】
【発明の効果】本発明の鋼矢板用化粧シートは、任意の
印刷図柄を低価格で施すことができ、鋼矢板に対して良
好な接着性を保持して被覆貼着でき、比較的手軽に化粧
を施すことができるものである。又、鋼矢板に直接印刷
を施す方式に比較して低価格で、しかも化粧シートには
任意の印刷図柄を施すことができ、印刷図柄を施した樹
脂シートと他の樹脂シート、及び鋼板と樹脂シートとの
ラミネート処理を、従来より用いられている設備によっ
て実施できるなど、表面化粧を施した鋼矢板の製造にお
ける経済性、製造能率に良好な効果を発揮するものであ
る。
印刷図柄を低価格で施すことができ、鋼矢板に対して良
好な接着性を保持して被覆貼着でき、比較的手軽に化粧
を施すことができるものである。又、鋼矢板に直接印刷
を施す方式に比較して低価格で、しかも化粧シートには
任意の印刷図柄を施すことができ、印刷図柄を施した樹
脂シートと他の樹脂シート、及び鋼板と樹脂シートとの
ラミネート処理を、従来より用いられている設備によっ
て実施できるなど、表面化粧を施した鋼矢板の製造にお
ける経済性、製造能率に良好な効果を発揮するものであ
る。
【図１】本発明の鋼矢板用化粧シートの実施例における
側断面図である。
側断面図である。
【図２】本発明の鋼矢板用化粧シートを鋼矢板の表面に
接着被覆した状態を示す斜視図である。
接着被覆した状態を示す斜視図である。
１…アクリル樹脂 ２…印刷図柄層 ３…不透明塩化ビ
ニル層 ４…接着剤層 ５…ＥＶＡ接着樹脂層 ６…ポリエチレン樹脂層 ７…
鋼矢板本体 Ａ…鋼矢板用化粧シート Ｂ…鋼矢板
ニル層 ４…接着剤層 ５…ＥＶＡ接着樹脂層 ６…ポリエチレン樹脂層 ７…
鋼矢板本体 Ａ…鋼矢板用化粧シート Ｂ…鋼矢板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 27/30 Ｂ３２Ｂ 27/30 Ａ １０１ １０１ Ｅ０２Ｄ 5/04 Ｅ０２Ｄ 5/04
Claims (1)
- 【請求項１】不透明塩化ビニルシート表面に印刷図柄層
とアクリル樹脂層とをこの順に積層し、該不透明塩化ビ
ニルシート裏面にウレタン系樹脂を主体とする接着剤層
とＥＶＡ接着樹脂層とをこの順に積層したことを特徴と
する鋼矢板用化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31469391A JP2608657B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 鋼矢板用化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31469391A JP2608657B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 鋼矢板用化粧シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05147182A JPH05147182A (ja) | 1993-06-15 |
| JP2608657B2 true JP2608657B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=18056417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31469391A Expired - Lifetime JP2608657B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 鋼矢板用化粧シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2608657B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105500825A (zh) * | 2016-01-21 | 2016-04-20 | 常熟市三恒建材有限责任公司 | 内置钢片式自粘丁基橡胶止水带 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP31469391A patent/JP2608657B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05147182A (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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|
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Year of fee payment: 15 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213 |