JP2000297247A - 難燃性塗料組成物 - Google Patents

難燃性塗料組成物

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JP2000297247A
JP2000297247A JP11107596A JP10759699A JP2000297247A JP 2000297247 A JP2000297247 A JP 2000297247A JP 11107596 A JP11107596 A JP 11107596A JP 10759699 A JP10759699 A JP 10759699A JP 2000297247 A JP2000297247 A JP 2000297247A
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retardant
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Yojiro Nakagaki
洋二郎 中垣
Takeharu Ueda
丈晴 上田
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Origin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新しい又は使い古したFRP成型物品に行わ
れていた3コート仕上げによる難燃性塗装工法を1コー
トで達成することを可能にすること。 【解決手段】 ポリウレタン系樹脂(A)と、少なくと
も1種類以上のシラン系カップリング剤(B)とから構
成される樹脂組成物をバインダー成分とし、そのバイン
ダー成分に1種類以上の金属粉(C)と1種類以上の難
燃剤(D)とを体質顔料成分として添加した難燃性塗料
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、難燃性塗料組成
物、特にFRP基材及び製品に対して優れた付着性を有
すると共に、良好な塗装仕上がり外観を与える難燃性塗
料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】 FRPにより成型されたトイレや洗面
所、浴槽などのように、設置した後で再び外部に取り出
すことが困難な物品は、再塗装などによってリフォーム
される場合が多い。
【0003】 しかしながら、前述のような物品などの
リフォームにおいて難燃性の付与を必要とされる場合、
又は難燃性が最初から要求されるFRP物品の塗装に
は、FRP素材に対して付着するプライマーを塗装し、
その後に金属粉などの難燃性材料を混入した難燃性塗料
を塗装し、さらに意匠性を得る目的でトップコートを塗
装して仕上げるという3コート仕様による場合が一般的
であった。しかも、各塗装工程途中でのサンディングや
各層の付着性向上を目的とした有機溶剤などによる表面
処理などが必要とされる場合も多く、コストアップにな
るばかりでなく、工期も長いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 この発明は、このよ
うな従来の問題点に着目してなされたものであって、F
RP製物品に対して従来3コートで達成されてきた難燃
性を付与する塗装を、特定のバインダー樹脂成分と特定
の体質顔料成分を有する塗料組成物を使用することによ
り、1コート仕様で、従来行われてきた3コート仕様と
同等以上の難燃性、付着性、耐久性、意匠性を与える難
燃性塗料組成物を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1の発明は、前
記課題を解決するため、ポリウレタン系樹脂(A)と、
少なくとも1種類以上のシラン系カップリング剤(B)
とから構成される樹脂組成物をバインダー成分とし、そ
のバインダー成分に1種類以上の金属粉(C)と1種類
以上の難燃剤(D)とを体質顔料成分として添加したこ
とを特徴とする難燃性塗料組成物を提供する。
【0006】 請求項2の発明は、前記課題を解決する
ため、請求項1に記載のバインダー樹脂成分におけるポ
リウレタン系樹脂(A)が、アクリル系ポリオール樹脂
とイソシアネート系樹脂からなるアクリルウレタン系樹
脂組成物であることを特徴とする難燃性塗料組成物を提
供する。
【0007】 請求項3の発明は、前記課題を解決する
ため、請求項1又は請求項2に記載の難燃性塗料組成物
において、前記体質顔料成分の一つである金属粉は、金
属酸化物もしくは金属水酸化物を主成分とする金属粉で
あることを特徴とする難燃性塗料組成物を提供する。
【0008】 請求項4の発明は、前記課題を解決する
ため、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、前
記体質顔料成分の一つである難燃剤の内、少なくとも1
種類は発泡性ポリリン酸アンモウム系難燃剤であること
を特徴とする難燃性塗料組成物を提供する。
【0009】 請求項5の発明は、前記課題を解決する
ため、請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、塗
料全体の固形分重量の5〜30重量%は金属粉であるこ
とを特徴とする難燃性塗料組成物を提供する。
【0010】 請求項6の発明は、前記課題を解決する
ため、請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、塗
料全体の固形分重量の3〜10重量%は難燃剤であるこ
とを特徴とする難燃性塗料組成物を提供する。
【0011】
【発明を実施するための形態】 本発明の難燃性塗料組
成物に用いるポリウレタン系樹脂とは、樹脂骨格にウレ
タン結合、ウレア結合、アロファネート結合などを有す
る樹脂や、樹脂骨格中には前記結合は存在しないが、塗
料調整時にイソシアネート基を有する樹脂などを加える
ことによって最終的に形成された塗膜中に前記結合を有
するような樹脂である。
【0012】 樹脂骨格中に前記結合を有する樹脂とし
ては、ポリエステル系ウレタン樹脂やポリエーテル系ウ
レタン樹脂などを例示することができる。また、後者の
例としては、ポリオール系樹脂、例えばアクリルポリオ
ール樹脂、ポリエステルポリオール樹脂等とイソシアネ
ート基を有する樹脂、例えばヘキサメチレンジイソシア
ネートのビューレット体やヌレート体等のイソシアネー
ト樹脂を混合して硬化する多成分系のウレタン系樹脂を
例示することができる。
【0013】 しかしながら、本発明の難燃性塗料組成
物は、例えば耐薬品性、耐酸性、耐アルカリ性、耐候性
などの耐久性に優れたものが好ましく、かつ塗装後の仕
上がり感に優れるという要求を満たすために、アクリル
ポリオール樹脂を塗料主成分としイソシアネート基を有
する樹脂を混合して得る多成分型アクリルウレタン系樹
脂の使用が好ましい。より好ましくは、イソシアネート
基を有する樹脂として比較的低分子量の多官能型のイソ
シアネートオリゴマーを使用することである。
【0014】 アクリルポリオール樹脂としては、塗装
後の仕上がりを考慮した場合、ポリスチレン換算におけ
る重量平均分子量が3000〜50000であることが
好ましい。より好ましくは、10000〜30000で
ある。重量平均分子量が3000以下の場合、耐溶剤性
などの耐久性が低下するために好ましくない。また、重
量平均分子量が20000以上の場合、塗装後の仕上が
り状態が低下し、即ち、光沢低下や鮮映性が低下するた
めに好ましくない。
【0015】 本発明のアクリルポリオール樹脂の有す
る水酸基としては、10mgKOH/g〜100mgK
OH/gであることが好ましい。より好ましくは、30
mgKOH/g〜80mgKOH/gである。
【0016】 アクリルポリオール樹脂に用いるラジカ
ル重合性単量体としては、アクリル酸またはメタクリル
酸のエステル、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラ
ウリル等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜
18のアルキルエステル、アクリル酸メトキシブチル、
メタクリル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチ
ル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシ
ブチル、メタクリル酸エトキシブチル等のアクリル酸ま
たはメタクリル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキ
ルエステル、アリルアクリレート、アリルメタクリレー
ト等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜8の
アルケニルエステル、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシブチルア
クリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロ
キシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタク
リレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2
〜8のヒドロキシアルキルエステル、アリルオキシエチ
ルアクリレート、アリルオキシエチルメタクリレート等
のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数3〜18のア
ルケニルオキシアルキルエステルが挙げられる。
【0017】 ビニル芳香族化合物、例えば、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロル
スチレンがある。ポリオレフィン系化合物、例えば、ブ
タジエン、イソプレン、クロロプレン。その他、カプロ
ラクトン変性アクリル酸エステル化合物、カプロラクト
ン変性メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビ
ニル、ビニルプロピオネート、ビニルピバレート、アク
リルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ドブチルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、アリルア
ルコール、マレイン酸などが例示できる。
【0018】 本発明に用いるアクリルポリオール樹脂
は、通常のアクリル樹脂やビニル樹脂等のラジカル重合
反応と同様の方法、条件で得ることができる。このよう
な合成反応の一例として、各単量体成分を有機溶剤に溶
解し、ラジカル重合開始剤の存在下に窒素雰囲気下で6
0〜180℃程度の温度で撹拌しながら加熱する方法を
示すことができる。反応時間は、通常1〜10時間程度
とすれば良い。また、有機溶剤としてはエーテル系溶
媒、エステル系溶媒、炭化水素系溶媒を使用できる。
【0019】 ラジカル重合開始剤としては、通常用い
られているものを用いることができ、その一例として
は、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエートなどの過酸化物、アゾビスイソブチ
ロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ
化合物などを示すことができる。前記アクリルポリオー
ル樹脂と組み合わせるイソシアネート系化合物として
は、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−
メチレンビス(シクロペキシルイソシアネート)、キシ
リレンジイソシアネート等のビューレットタイプ付加
物、イソシアヌル環タイプ、多価アルコール付加物等が
あげられるが、これらのなかで好ましくは、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
4,4’−メチレンビス(シクロペキシルイソシアネー
ト)等の無黄変タイプのジイソシアネート化合物のビュ
ーレットタイプ付加物、イソシアヌル環タイプ、多価ア
ルコール付加物である。
【0020】 前記アクリルポリオール樹脂が有する水
酸基とイソシアネート基の割合は、水酸基1当量に対し
て0.5〜5.0当量に相当するイソシアネート化合物
を使用することが好ましい。0.5当量以下では、架橋
反応が不十分となることから耐久性の低下がみられるた
め好ましくない。また、5.0当量以上では、乾燥初期
における塗膜の軟化等が起きるために好ましくない。
【0021】 次に、本発明の難燃性塗料組成物のバイ
ンダー成分に必須成分であるシラン系カップリング剤と
しては、γ−(アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、オクタデシルジメチル(3−(トリメトキ
シシリル)プロピル)アンモニウムクロライド、トリメ
チルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、フェ
ニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン、n−プロピルトリメトキシシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、n−デシルトリメトキシシラン、1,
6−ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、γ−ウレイ
ドプロピルトリエトキシシラン、γ−ジブチルアミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
メチルジメトキシシラン、および多量体化変性された前
記シランカップリング剤などが例示できる。
【0022】 上記シランカップリング剤は数種類を組
み合わせて使用することも可能である。また、本発明の
難燃性塗料組成物のバインダー成分中の配合は0.5重
量%〜25.0重量%であることが好ましい。より好ま
しくは1.0重量%〜5.0重量%である。0.5重量
%以下では塗装素材との付着性が低下し、さらには必須
塗料成分の1つである金属粉とバインダー樹脂との親和
性が低下することに起因する難燃性の低下が見られるた
めに好ましくない。また、25.0重量%以上では、コ
スト高となるために好ましくない。
【0023】 次に、本発明の難燃性塗料組成物に必須
の体質顔料成分について述べる。本発明では熱伝導性の
良好な成分と難燃性を発現させる成分の組み合わせによ
り良好な難燃性を得るものである。熱伝導性の良い成分
として金属粉があるが、金属粉はそれ自体が難燃性では
あるが良好な熱伝導性を有する点で必須成分の一つであ
る。
【0024】 つまり、本発明の難燃性塗料組成物が塗
布された物品が高温の火炎に曝された場合、難燃性塗膜
の熱伝導性が良好であれば、速やかにかつ均一に熱の伝
導が起こることから、これによって塗膜成分中の難燃効
果を有する成分は有効に作用する結果となるからであ
る。
【0025】 この金属粉としては、アルミニウム、ニ
ッケル、銅、鉄、銀、ステンレス、亜鉛、錫などの金属
およびその酸化物などが例示できるが、好ましくは、ア
ルミニウムおよびその酸化物である。これら金属粉の形
状は、球状、リンペン状、不定形など様々な粉体を用い
ることができるが、それぞれの形状で代表値となり得る
粒子径として(例えば楕円形の粉体に於いては長径や短
径などをもって表記されるような代表的な長さ)、その
平均粒子径は2μm〜50μmであることが好ましい。
より好ましくは3μm〜15μmである。平均粒子径が
2μm以下の場合では、形成された塗膜の熱伝導性が不
十分となるために好ましくない。また、平均粒子径が5
0μm以上では、形成された塗膜の仕上がり外観が荒れ
たり、光沢低下を起こすために好ましくない。
【0026】 さらに、金属粉の塗料全体の固形分重量
に占める重量割合は、使用する金属の平均粒子径や比重
によって異なってくるが、一般に塗膜全体の固形分中の
5重量%〜60重量%である。より好ましくは5重量%
〜30重量%である。
【0027】 重量割合が5重量%以下では、形成され
た塗膜の熱伝導性が不十分となるために好ましくない。
また、重量割合が60重量%以上では、形成された塗膜
の仕上がり外観が荒れたり、光沢低下を起こすために好
ましくない。
【0028】 実際の設計においては、仕上がり塗膜の
熱伝導性と、組み合わせる難燃剤と、仕上がり塗膜の光
沢や外観などの状態を考慮しながら金属粉の形状、平均
粒子径、配合率は決定されるものである。前記金属粉と
組み合わせる難燃剤としては、1,1,2,2−テトラ
ブロモエタン、1,2,3,4−テトラブロモエタン、
1,4,5,6−テトラブロモ無水フタル酸、テトラブ
ロモビスフェノールA、トリス(クロロ,ブロモプロピ
ル)ホスフェート、トリス(2−ブロモ2−クロロイン
プロピル)フォスフェート、トリス2,3−ジクロロプ
ロピルフォスフェート、トリメチルフォスフェートなど
の難燃剤が例示できる。好ましくは発泡型の難燃剤であ
り、更に好ましくは発泡型のポリリン酸アンモニウム系
難燃剤である。この理由として発泡型の難燃剤は、加熱
によって難燃性ガスを発生すると同時に、発泡により難
燃性ガスを含んだ空隙層を塗膜上に形成するために炎の
延焼を防止することができるからである。
【0029】 発泡型のポリリン酸アンモニウム系難燃
剤としては、チッソ(株)社製テラージュC−60、C
−70、C−80などが例示できる。また、難燃剤の塗
料全体の固形分重量に占める重量割合は、使用する難燃
剤によって異なってくるが、一般に塗膜全体の固形分中
の2重量%〜50重量%である。より好ましくは3重量
%〜10重量%である。
【0030】 重量割合が2重量%以下では、不燃効果
が不十分となるために好ましくない。また、重量割合が
50重量%以上では、形成された塗膜の仕上がり外観が
荒れたり、光沢低下を起こすために好ましくない。難燃
剤の配合においても金属粉の場合と同様に、仕上がり塗
膜の難燃性と、組み合わせる金属と、仕上がり塗膜の光
沢や外観などの状態を考慮しながら配合率は決定され
る。
【0031】 本発明の難燃性塗料組成物は、ワンコー
ト塗装で、基材への付着性、難燃性、良好な塗装仕上が
り外観を達成するものであるから、特に良好な塗装仕上
がり外観(塗膜の光沢や平坦性)を達成するためには、
使用する体質顔料は極力少ないことが望ましい。この観
点から金属粉と難燃剤の組み合わせは、最小限の体質顔
料で効果的な難燃性を付与することが可能となる。
【0032】 本発明の難燃性塗料組成物は上記説明の
特定の成分からなる塗料組成物であるが、必要に応じ
て、公知の塗面調整剤、流動性調整剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、硬化触媒、体質顔料、着色顔料、金属顔料、
マイカ粉顔料、染料、有機溶剤などを加えることができ
る。
【0033】 本発明の難燃性塗料組成物は、例えば、
トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、ジオキサ
ン、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル
系溶剤等の単独もしくは混合溶剤で希釈して、スプレー
塗装、ロール塗装、ハケ塗りなどの塗装方法によって塗
装することができる。
【実施例】
【0034】 以下この発明を実施例を用いて説明する
が、これによって本発明を限定するものではない。
【0035】 実施例1: (アクリルポリオール樹脂の合成)−窒素導入管、温度
計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備えた1リットル
の丸底四つ口フラスコにトルエン400gを仕込み、1
00℃に加熱した。別に調整したメタクリル酸メチル1
96.0g、メタクリル酸ブチル80.0g、アクリル
酸ブチル60.0g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル60.0g、メタクリル酸4.0g、ABN−E(日
本ヒドラジン工業(株)製アゾ化合物)8.0gからな
る混合物を滴下ロートを用いて4時間にわたってフラス
コ内に添加した。添加終了後20分毎に100分間にわ
たってABN−E1.0gを合計5回添加し、さらに1
00分にわたってフラスコ内温度を100℃に保って反
応を終了し、アクリルポリオール樹脂を得た。
【0036】 イソシアネートオリゴマーの調整;TP
A−100(旭化成( 株) 製ヘキサメチレンジイソシア
ネートのイソシアヌル環タイプイソシアネート化合物)
30重量%、24A−100(旭化成( 株) 製ヘキサメ
チレンジイソシアネートのビューレット付加タイプイソ
シアネート化合物)30重量%、トルエン20重量%、
酢酸エチル20重量%を混合してイソシアネート系硬化
剤を得た。この硬化剤は、上記アクリルポリオール樹脂
に金属粉及び難燃剤を処方した塗料に対して塗装する直
前に混合して用いた。
【0037】 (塗料希釈用シンナーの調整)−酢酸エ
チル20重量%、メチルイソブチル30重量%、トルエ
ン30重量%、ソルベッソ150(炭化水素系混合溶
剤)20重量%を混合してシンナーを得た。このシンナ
ーは、上記アクリルポリオール樹脂に金属粉及び難燃剤
を処方した塗料に対して塗装する直前に混合して用い
た。
【0038】 (難燃性塗料主剤の調整)−上記アクリ
ルポリオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジラ
イトH−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミ
ニウム粉)20.8g、FR−B(日宝化学(株)製難
燃剤(ヘキサブロモベンゼン))10.0g、SZ60
23(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製シラ
ンカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン))0.8gを高速回転
分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0039】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、上記イソシアネート系硬化剤19.6
g、上記希釈用シンナー20gを混合して実施例1の難
燃性塗料組成物を得た。
【0040】 本実施例の塗料組成物は、バインダー樹
脂成分としてアクリルポリオール樹脂とイソシアネート
基を有する硬化剤とから得られるアクリルウレタン系樹
脂であり、イソシアネート基と水酸基の当量比は2.0
である。また、バインダー成分中の1.1重量%がシラ
ンカップリング剤である。体質顔料の配合率は、塗料固
形分中の金属粉は塗料固形分中の20.0重量%であ
り、かつ塗料固形分中の難燃剤は9.6重量%である。
【0041】 実施例2 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)21.5g、テラージュC−60(チッソ(株)
製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤4.3g、SZ
6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製
シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン))4.1gを高速
回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0042】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤23.5g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して実施例2の難燃性塗料組成物を得た。本
実施例の塗料組成物は、バインダー樹脂成分としてアク
リルポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤
とから得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシ
アネート基と水酸基の当量比は2.5である。また、バ
インダー成分中の5.0重量%がシランカップリング剤
である。体質顔料の配合率は、塗料固形分中の金属粉は
塗料固形分中の20.0重量%であり、かつ塗料固形分
中の難燃剤は4.0重量%である。
【0043】 実施例3 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、アルミペース
ト1100MA(東洋アルミニウム(株)製ペースト状
アルミニウム粉)21.0g、テラージュC−60(チ
ッソ(株)製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤4.
0g、SZ6023(東レ・ダウコーニング・シリコー
ン(株)製シランカップリング剤(γ−(2−アミノエ
チル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン))4.
0gを高速回転分散機を用いて均一になるまで分散し
た。
【0044】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤24.7g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して実施例3の難燃性塗料組成物を得た。本
実施例の塗料組成物は、バインダー樹脂成分としてアク
リルポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤
とから得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシ
アネート基と水酸基の当量比は2.5である。また、バ
インダー成分中の2.5重量%がシランカップリング剤
である。体質顔料の配合率は、塗料固形分中の金属粉は
塗料固形分中の14.3重量%であり、かつ塗料固形分
中の難燃剤は4.1重量%である。
【比較例】
【0045】 比較例1 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)15.3g、テラージュC−60(チッソ(株)
製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤)3.0g、S
Z6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン))2.9gを高
速回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0046】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤4.3g、実施例1で調整した希釈用シンナー20
gを混合して、比較例1の難燃性塗料組成物を得た。本
比較例の塗料組成物は、バインダー樹脂成分としてアク
リルポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤
とから得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシ
アネート基と水酸基の当量比は0.35である。また、
バインダー成分中の5.1重量%がシランカップリング
剤である。体質顔料の配合率は、塗料固形分中の金属粉
は塗料固形分中の20.4重量%であり、かつ塗料固形
分中の難燃剤は4.0重量%である。
【0047】 比較例2 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)35.0g、テラージュC−60(チッソ(株)
製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤)7.0g、S
Z6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン))6.7gを高
速回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0048】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤42.9g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して比較例2の難燃性塗料組成物を得た。本
比較例の塗料組成物は、バインダー樹脂成分としてアク
リルポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤
とから得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシ
アネート基と水酸基の当量比は7.0である。また、バ
インダー成分中の5.0重量%がシランカップリング剤
である。体質顔料の配合率は、塗料固形分中の金属粉は
塗料固形分中の20.0重量%であり、かつ塗料固形分
中の難燃剤は4.0重量%である。
【0049】 比較例3 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)20.5g、テラージュC−60(チッソ(株)
製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤)4.1g、S
Z6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン))0.27gを
高速回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0050】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤24.1g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して比較例3の難燃性塗料組成物を得た。本
比較例の塗料組成物のバインダー樹脂成分は、アクリル
ポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤とか
ら得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシアネ
ート基と水酸基の当量比は2.5である。また、バイン
ダー成分中の0.3重量%がシランカップリング剤であ
る。体質顔料の配合率としては、塗料固形分中の金属粉
が塗料固形分中の20.0重量%であり、かつ塗料固形
分中の難燃剤は4.0重量%である。
【0051】 比較例4 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)57.5g、テラージュC−60(チッソ(株)
製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤)5.8g、S
Z6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン))4.1gを高
速回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0052】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤19.7g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して比較例4の難燃性塗料組成物を得た。本
比較例の塗料組成物のバインダー樹脂成分は、アクリル
ポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤とか
ら得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシアネ
ート基と水酸基の当量比は2.5である。また、バイン
ダー成分中の5.0重量%がシランカップリング剤であ
る。体質顔料の配合率としては、塗料固形分中の金属粉
が塗料固形分中の39.7重量%であり、かつ塗料固形
分中の難燃剤は4.0重量%である。
【0053】 比較例5 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)2.7g、テラージュC−60(チッソ(株)製
被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤)3.5g、SZ
6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製
シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン))4.1gを高速
回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0054】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤26.1g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して比較例5の難燃性塗料組成物を得た。本
比較例の塗料組成物は、バインダー樹脂成分としてアク
リルポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤
とから得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシ
アネート基と水酸基の当量比は2.5である。また、バ
インダー成分中の5.0重量%がシランカップリング剤
である。体質顔料の配合率としては、塗料固形分中の金
属粉が塗料固形分中の3.1重量%であり、かつ塗料固
形分中の難燃剤は4.0重量%である。
【0055】 比較例6 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)20.8g、テラージュC−60(チッソ(株)
製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤)1.6g、S
Z6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン))4.1gを高
速回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0056】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤23.9g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して比較例6の難燃性塗料組成物を得た。本
比較例の塗料組成物のバインダー樹脂成分は、アクリル
ポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤とか
ら得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシアネ
ート基と水酸基の当量比は2.5である。また、バイン
ダー成分中の5.0重量%がシランカップリング剤であ
る。体質顔料の配合率としては、塗料固形分中の金属粉
が塗料固形分中の20.0重量%であり、かつ塗料固形
分中の難燃剤は1.5重量%である。
【0057】 比較例7 (難燃性塗料主剤の調整)−実施例1で得たアクリルポ
リオール樹脂100g、トルエン20g、ハイジライト
H−42M(昭和電工(株)製不定形水酸化アルミニウ
ム粉)25.2g、テラージュC−60(チッソ(株)
製被覆ポリリン酸アンモニウム系難燃剤)18.9g、
SZ6023(東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製シランカップリング剤(γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン))4.1
gを高速回転分散機を用いて均一になるまで分散した。
【0058】 (難燃性塗料の調整)−上記難燃性塗料
主剤100g、実施例1で調整したイソシアネート系硬
化剤21.5g、実施例1で調整した希釈用シンナー2
0gを混合して比較例7の難燃性塗料組成物を得た。本
比較例の塗料組成物のバインダー樹脂成分は、アクリル
ポリオール樹脂とイソシアネート基を有する硬化剤とか
ら得られるアクリルウレタン系樹脂であり、イソシアネ
ート基と水酸基の当量比は2.5である。また、バイン
ダー成分中の5.0重量%がシランカップリング剤であ
る。体質顔料の配合率としては、塗料固形分中の金属粉
が塗料固形分中の20.0重量%であり、かつ塗料固形
分中の難燃剤は15.0重量%である。
【0059】 〔塗膜評価方法〕 (イ)低圧エアースプレー塗装により、前記実施例及び
比較例で得た難燃性塗料組成物を塗装処理と塗装乾燥−
FRP成型素材に、乾燥膜厚が50μmになるように均
一に塗装を行った。スプレー終了後7日間常温放置する
ことにより乾燥過程を終了し、各種試験を行った。試験
結果は表1に示すとおりである。
【0060】 (ロ)塗膜試験項目と評価方法 密着性試験 :1mm×1mm×100個碁盤目カッ
ト、セロハンテープ剥離試験後の残存碁盤目数から評
価。 耐水密着性試験:40℃温水中に240時間浸漬後、1
mm×1mm×100個碁盤目カット、セロハンテープ
剥離試験後の残存碁盤目数から評価。 耐衝撃性試験 :JISK5400に準拠して試験を行
った。500g荷重で30cmでの衝撃性試験結果を相
対的に評価。 塗装仕上がり外観:目視により仕上がり状態の平滑性を
相対的に評価。 難燃性試験 :試験片を45度に傾けて固定し、試験
片の下面中心の垂直方向24.5ミリメートルところに
小型鉄製容器に入れたエチルアルコール0.5ミリリッ
トルを完全に燃焼させた後の試験片の状態を相対的に評
価。
【0061】 (ハ)試験評価判定基準 ◎:極めて良好 ○:良好 △:やや劣るが使用可能範囲 ×:不良
【0062】
【発明の効果】 以上説明したように、この発明の難燃
性塗料組成物ではポリウレタン系樹脂及び少なくとも1
種類以上のシラン系カップリング剤よりなる樹脂組成物
をバインダー樹脂成分とし、体質顔料成分としては少な
くとも1種類以上の金属粉と少なくとも1種類以上の難
燃剤を組み合わせることにより、新しい又は使い古した
FRP成型物品に行われていた3コート仕上げによる難
燃性塗装工法を1コートで達成することあできる。さら
に、本発明の塗料組成物では、従来行われてきた3コー
トと同等以上の付着性、耐久性、難燃性および良好な仕
上がり外観を与えることができる。
【0063】 表1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 Z // C08L 75:04 Fターム(参考) 4D075 CA18 DB61 DC38 EB22 EB38 EC02 EC13 4J038 DG101 DG111 DG131 DG261 DG271 DG291 HA066 HA216 JC22 JC32 JC34 JC35 JC36 KA02 KA08 KA12 KA18 KA20 NA01 NA12 NA15 PB05 PC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン系樹脂(A)と、少なくと
    も1種類以上のシラン系カップリング剤(B)とから構
    成される樹脂組成物をバインダー成分とし、 該バインダー成分に1種類以上の金属粉(C)と1種類
    以上の難燃剤(D)とを体質顔料成分として添加したこ
    とを特徴とする難燃性塗料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバインダー樹脂成分に
    おけるポリウレタン系樹脂(A)が、アクリル系ポリオ
    ール樹脂とイソシアネート系樹脂からなるアクリルウレ
    タン系樹脂組成物であることを特徴とする難燃性塗料組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の難燃性塗
    料組成物において、前記体質顔料成分の一つである金属
    粉は、金属酸化物もしくは金属水酸化物を主成分とする
    金属粉であることを特徴とする難燃性塗料組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、前記体質顔料成分の一つである難燃剤の内、少な
    くとも1種類は発泡型のポリリン酸アンモニウム系難燃
    剤であることを特徴とする難燃性塗料組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、塗料全体の固形分重量の5〜30重量%は金属粉
    であることを特徴とする難燃性塗料組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかにお
    いて、塗料全体の固形分重量の3〜10重量%は難燃剤
    であることを特徴とする難燃性塗料組成物。
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