JP6764720B2 - 吐出容器 - Google Patents
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Description
この種の吐出容器として、例えば下記特許文献1に示されるように、ピストンに、シリンダの内周面に摺接するシール部が形成された外筒が備えられ、シリンダにおいて、外筒の外周面と対向し、かつシール部の下方に位置する部分に、容器本体内に連通する導入孔が形成され、ステムと挿通孔との間に、外部と外筒の内周面側とを連通する導入通路が形成され、シリンダおよび外筒のうちの少なくとも一方に、導入孔と導入通路とを連通する連通路が形成された構成が知られている。
そしてこの吐出容器では、例えば雰囲気温度の低下に伴い、容器本体内の空気が冷却され、容器本体内が減圧されても、外気が導入通路、連通路、および導入孔を、この順に通過して容器本体内に流入することで、容器本体の外観が大きく損なわれる程度の減容変形を抑えることができる。
また、容器本体に、内容積を減容させるように変形可能に形成された減圧吸収部が備えられているので、シール部が、前述のように導入孔と導入通路との連通を遮断していたとしても、容器本体内の減圧に伴い、減圧吸収部が変形する。したがって、例えば容器本体の胴部が局所的に径方向の内側に向けて窪むような、外観が大きく損なわれる程度の容器本体の減容変形を抑えることができる。
この場合には、減圧吸収部が、可動壁部および陥没周壁部を備えているので、容器本体内の減圧時に可動壁部を、陥没周壁部を上方に移動させるように立ち上がり周壁部との接続部分を中心に回動させることが可能になり、容器本体内の減圧を吸収することができる。また、容器本体のうち、比較的視認しづらい底壁部で、上述した減圧吸収部の変形を行わせることが可能になることから、容器本体の外観が損なわれることがない。
なお、減圧吸収部として、前述した周溝、並びに可動壁部および陥没周壁部を併設することにより、減圧吸収性能を向上させることができる。
以下、図1および図2を参照し、本発明の第1実施形態に係る吐出容器1について説明する。
本実施形態の吐出容器1は、図1に示されるように、内容物が収容される容器本体Wと、上方付勢状態で下降移動可能に立設されたステム11を備えるポンプ10と、を備え、ポンプ10は、ステム11が上下動可能に挿通された挿通孔12が形成されるとともに、容器本体Wの口部W1に装着される装着キャップ13と、ステム11に連係するピストン14と、内側にピストン14が上下摺動自在に嵌合されたシリンダ15と、を備えている。
押下ヘッド16は、ステム11の上端部に嵌合された嵌合筒16bと、嵌合筒16bから径方向の外側に向けて突出し、その先端に吐出孔16aが形成された吐出筒16cと、嵌合筒16bを径方向の外側から囲う螺着筒16dと、を備えている。吐出筒16cは、螺着筒16dを径方向に貫いている。
外筒28において、シール部28aより下方に位置する部分に、シール部28aと同様に、シリンダ15の内周面に摺接する下シール部28dが形成されている。
また、外筒28の上端縁と、シール筒23の閉塞筒部23aの下端縁と、が上下方向に当接或いは近接している。ステム11の下端部は、内筒29に上下摺動自在に外嵌されている。
ステム11の外周面と、挿通孔12と、の間には、外部とピストン14の外筒28の内周面側とを連通する導入通路25が形成されている。導入通路25は、ステム11の外周面と挿通孔12との間の径方向の隙間となっている。
また、図1に示すように、容器本体Wには、内容積を減容させるように変形可能に形成された減圧吸収部30が備えられている。
本実施形態では、減圧吸収部30は、容器本体Wの胴部W2に形成されるとともに、全周にわたって延びる周溝31を備えている。周溝31を画成する壁部のうち、互いに上下方向に対向する側壁部31a、31bは、溝底部31c回りに周溝31の溝幅を狭めるように、回動自在に配設されている。
周溝31は、上側壁部31aと、上側壁部31aの下方に位置する下側壁部31bと、上側壁部31aおよび下側壁部31bの径方向の内端部同士を、互いに接続する溝底部31cと、を備えている。
下側壁部31bは、上側壁部31aより、容器軸Oに直交する水平面に対する傾斜角度が大きくなっている。なお、これらの傾斜角度については、例えば互いに同等であってもよい。溝底部31cは径方向の内側に向けて突となす曲面状に形成されている。
まず、下降端位置に位置する押下ヘッド16を、規制筒22に対して容器軸O回りに回転させることで、押下ヘッド16の螺着筒16dの雌ねじ部と、規制筒22の雄ねじ筒22bの雄ねじ部と、の螺合を解除する。この際、付勢手段19の上方付勢力によって、ピストンガイド17、ステム11、および押下ヘッド16が一体に上昇する。この過程において、ピストンガイド17の下端部における天壁部17bが、ピストン14の内筒29の下端に係合し、ピストン14も上昇する。
ここで、ピストン14が上方に復元移動する過程において、外筒28が導入孔15bを閉塞するまでの間、外気が、導入通路25に流入し、導入孔15bを通して容器本体W内に流入する。
また、容器本体Wに、内容積を減容させるように変形可能に形成された減圧吸収部30が備えられているので、例えば容器本体W内の空気が冷却された場合等において、シール部28aが、導入孔15bと導入通路25との連通を遮断していたとしても、容器本体W内の減圧に伴い、減圧吸収部30が変形する。したがって、例えば容器本体Wの胴部W2が局所的に径方向の内側に向けて窪むような、外観が大きく損なわれる程度の容器本体Wの減容変形を抑えることができる。
そのため吐出容器1は、例えば浴室で使用され、冬場に入浴に際して暖かい空気が容器本体W内に流入し、この暖かい空気が冷却される場合や、浴室乾燥機の使用前後等といった、吐出容器1が置かれる雰囲気温度の変化が著しい場合に特に有効であり、このような場合であっても、外観が大きく損なわれる程度の容器本体Wの減容変形を抑えることができる。
また、周溝31が、胴部W2の下部に形成されているので、容器本体W内が減圧し、周溝31が上下方向に収縮変形した際に、例えば周溝31が胴部W2の上下方向の中央部に形成されているような構成と比べて、容器本体Wの外観の変化が目立ちにくく、また、容器本体Wの胴部W2にラベルが配設されている場合には、仮にラベルにしわが生じたとしても、生じたしわを目立ちにくくすることができる。
次に、図3を参照し、本発明の第2実施形態に係る吐出容器2について説明する。
なお、以下の説明において第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、同一の作用についてもその説明を省略する。
また本実施形態の吐出容器2では、減圧吸収部40は、底壁部41に形成されるとともに、立ち上がり周壁部43の上端部から、径方向の内側に向けて延びる環状の可動壁部44と、可動壁部44の径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部45と、を備え、可動壁部44は、陥没周壁部45を上方に移動させるように、立ち上がり周壁部43との接続部分43aを中心に回動自在に配設されている。
陥没周壁部45は、容器軸Oと同軸に配設されており、可動壁部44の径方向の内端部に連設されて下方から上方に向かうに従い漸次縮径されている。また、陥没周壁部45は、有頂筒状に形成されており、容器軸Oに直交する頂壁を備えている。
環状凹部44aは、上方に向けて突の曲面状に形成された突端部44bと、この突端部44bに径方向の外側から連なる外側湾曲壁44cと、突端部44bに径方向の内側から連なる内側湾曲壁44dと、により画成されている。
内側湾曲壁44dは、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次上方に向けて延在している。内側湾曲壁44dの上端部は、突端部44bにおける径方向の内端部に連なっている。
陥没周壁部45の下端部と、内側湾曲壁44dの下端部と、の接続部分45aは、下方に向けて突の曲面状に形成されている。
押下ヘッド16の押下を解除し、内容物が容器本体W内からシリンダ15内に流出すると、容器本体W内が減圧する。すると、可動壁部44と立ち上がり周壁部43との接続部分を中心にして可動壁部44が上方に向かって回動することで、可動壁部44は陥没周壁部45を上方に向けて持ち上げるように移動する。これにより、減圧時に容器本体の底壁部41が積極的に変形することで、容器本体W内の減圧を吸収する。
また、上記実施形態においては、外部とピストンの外筒の内周面側とを連通する導入通路25が、ステム11の外周面と挿通孔12との間の径方向の隙間である構成を示したが、このような態様に限られない。導入通路は、例えば装着キャップのうち、規制筒とシール筒との間の径方向の隙間であってもよい。
また、前記実施形態の規制筒22およびシール筒23は、ポンプ10に備えられていたが、本発明はこれに限られず、例えば装着キャップ3に備えられた規制筒22およびシール筒23を採用してもよい。
10 ポンプ
11 ステム
12 挿通孔
13 装着キャップ
14 ピストン
15 シリンダ
15b 導入孔
25 導入通路
28 外筒
28a シール部
30、40 減圧吸収部
31 周溝
31c 溝底部
41 底壁部
42 接地部
43 立ち上がり周壁部
44 可動壁部
45 陥没周壁部
Claims (2)
- 内容物が収容される容器本体と、
上方付勢状態で下降移動可能に立設されたステムを備えるポンプと、を備え、
前記ポンプは、前記ステムが上下動可能に挿通された挿通孔が形成されるとともに、前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、前記ステムに連係するピストンと、内側に前記ピストンが上下摺動自在に嵌合されたシリンダと、を備えるとともに、
前記ピストンの前記シリンダに対する下降移動に伴い、前記シリンダ内の内容物が前記ステム内に流入し、かつ前記ピストンの前記シリンダに対する上昇移動に伴い、前記容器本体内の内容物が前記シリンダ内に流入する構成とされた吐出容器であって、
前記ピストンには、前記シリンダの内周面に摺接するシール部が形成された外筒が備えられ、
前記シリンダにおいて、前記外筒の外周面と対向し、かつ前記シール部の下方に位置する部分に、前記容器本体内に連通する導入孔が形成され、
前記ステムと前記挿通孔との間には、外部と前記外筒の内周面側とを連通する導入通路が形成され、
前記シール部は、前記シリンダの内周面にその全周にわたって連続して密に当接することで、前記導入孔と前記導入通路との連通を遮断し、
前記容器本体には、内容積を減容させるように変形可能に形成された減圧吸収部が備えられ、
前記減圧吸収部は、
前記容器本体の胴部に1つ形成されるとともに、全周にわたって延びる周溝を備え、
前記周溝は、前記胴部の下部に形成され、
前記周溝を画成する壁部のうち、互いに容器軸方向に対向する上側壁部および下側壁部は、溝底部回りに前記周溝の溝幅を狭めるように、回動自在に配設され、
前記下側壁部は、前記上側壁部より、容器軸に直交する水平面に対する傾斜角度が大きくなるように形成されていることを特徴とする吐出容器。 - 前記容器本体の底部の底壁部は、
外周縁部に位置する接地部と、
前記接地部に径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、を備え、
前記減圧吸収部は、前記底壁部に形成されるとともに、
前記立ち上がり周壁部の上端部から、径方向の内側に向けて延びる環状の可動壁部と、
該可動壁部の径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、を備え、
前記可動壁部は、前記陥没周壁部を上方に移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部分を中心に回動自在に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
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