JP6747035B2 - 車載ライト制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、周囲の照度に応じて自動的に車両のヘッドライトなどの点灯/消灯を行う車載ライト制御装置に関する。
従来、車両周囲の照度(明るさ)をセンサにて検知し、夜間など周囲が暗いと判断される場合にヘッドライトを自動的に点灯するオートライトシステムが普及している。
特許文献1においては、停車時には前照灯を自動消灯する一方で、交差点での信号待ちあるいは右折待ちのように、前照灯を点灯させておくことが望ましい停車時には前照灯が自動的に消灯されないように制御する車両が提案されている。特許文献1に記載の発明は、車両のエンジンを、その運転中は所定の停車条件に応答して停止させ、停止中は所定の発進操作に応答して再始動させるエンジン停止始動制御装置を搭載した車両を前提としている。この車両は、エンジンの停止状態が第1の予定時間以上継続した場合、又は、停止状態での非乗車状態が第2の予定時間以上継続した場合に、前照灯を消灯する。
特開平11−278149号公報
特許文献1に記載の車両では、エンジンが停止状態となることが前照灯の消灯条件とされている。しかしながら、実際には車両のエンジンを動作させた状態で運転者が車両から一時的に降車することは多々あり、このような場合にもライトの自動消灯を行うことが望まれる。例えば、車両に運転者及び同乗者が乗車しており、運転者が車両を駐車場などに停車して一時的に車両から離れる場合に、車両の冷暖房を維持するためにエンジンを停止せずに車両から離れるという状況は頻繁に起こり得る。またこのときに、オートライトシステムを搭載した車両では、ライトをオフする操作を行うことを忘れて運転者が車両から離れることも多い。しかしながら、車両の駐停車時にライトが点灯していると、車両の周囲に存在する人などがライトにより照らされ、眩しさに不快感を与える虞があるため、ライトは消灯されることが好ましい。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、車両のエンジン動作中であっても必要に応じてライトの自動消灯を行うことができる車載ライト制御装置を提供することにある。
本発明に係る車載ライト制御装置は、車両に搭載され、該車両周辺の照度を取得する照度取得部と、該照度取得部が取得した照度に応じて前記車両のライトの点灯制御を行うライト制御部とを備える車載ライト制御装置において、前記車両の運転席に運転者が存在するか否かに係る情報を取得する運転者情報取得部と、前記車両のドアの開閉状態に係る情報を取得するドア開閉情報取得部と、前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在することを示している状態で、前記ドア開閉情報取得部が取得する情報が閉状態から開状態へ前記ドアの開閉状態が変化したことを示した後、前記ドア開閉情報取得部が取得する情報が開状態から閉状態へ前記ドアの開閉状態が変化したことを示した際に、前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在しないことを示すことを消灯条件とし、該消灯条件が成立したか否かを判定する消灯判定部とを備え、前記ライト制御部は、前記消灯条件が成立したと前記消灯判定部が判定した場合に、前記ライトを消灯する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る車載ライト制御装置は、前記ライト制御部が、前記消灯条件が成立したと前記消灯判定部が判定し、且つ、前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在しないことを示す状態が所定時間に亘って継続した場合に、前記ライトを消灯する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る車載ライト制御装置は、前記ライト制御部が、前記消灯条件が成立したと前記消灯判定部が判定し、且つ、前記車両のシフトレバーが所定状態である場合に、前記ライトを消灯する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る車載ライト制御装置は、前記ライト制御部が、前記消灯条件の成立により前記ライトが消灯された後、前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在することを示した場合に、前記ライトを点灯する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る車載ライト制御装置は、前記ライト制御部が、前記車両の原動機が起動している場合に、前記消灯条件に応じた前記ライトの制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る車載ライト制御装置は、前記運転者情報取得部が、前記運転席に設けられた着座センサの検知結果を、前記運転席に運転者が存在するか否かに係る情報として取得することを特徴とする。
また、本発明に係る車載ライト制御装置は、前記運転者情報取得部が、前記運転席のシートベルトの着脱状態を検知するセンサの検知結果を、前記運転席に運転者が存在するか否かに係る情報として取得することを特徴とする。
本発明においては、車両の運転席に運転者が存在する状態でドアが閉状態から開状態へ変化した後、このドアが開状態から閉状態へ変化した際に運転席に運転者が存在しないことを消灯条件として判定し、この消灯条件が成立した場合に車両のライトを消灯する制御を行う。このような消灯条件を判定することで、車両から運転者が降車したことを精度よく判定することができ、運転者の降車に応じてライトを消灯することができる。
また本発明においては、上記の消灯条件に加えて、運転席に運転者が存在しない状態が所定時間に亘って継続した場合に、ライトを消灯する制御を行う。これにより、運転者が降車したことをより確実に判定することができる。
また本発明においては、上記の消灯条件に加えて、車両のシフトレバーが例えばパーキングなどの所定状態である場合に、ライトを消灯する制御を行う。これにより、ライトを点灯する必要がない状況をより確実に判定してライトを自動的に消灯することができる。
また本発明においては、上記の消灯条件が成立してライトの自動消灯を行った後、運転席に運転者が存在する状態となった場合に、ライトを点灯する制御を行う。これにより、運転者の降車に応じてライトを消灯した後、運転者が車両へ戻った際にライトを自動的に点灯することができる。
また本発明においては、車両の原動機(エンジン又はモータ等)が起動している場合に、消灯条件に応じたライトの制御を行う。原動機が停止している場合には、例えばライトは消灯してもよく、また例えば原動機の停止から所定時間が経過した際にライトを消灯してもよい。
また本発明においては、運転席の着座センサの検知結果又はシートベルトの着脱状態を検知するセンサの検知結果に応じて、運転席に運転者が存在するか否かを判断する。これらのセンサを利用することによって、運転席に運転者が存在するか否かを容易且つ確実に判断することができる。
本発明による場合は、車両の運転席に運転者が存在する状態でドアが閉状態から開状態へ変化した後、このドアが開状態から閉状態へ変化した際に運転席に運転者が存在しないことを消灯条件として判定し、この消灯条件が成立した場合に車両のライトを消灯する制御を行う構成とすることにより、車両のエンジン動作中であっても必要に応じてライトの自動消灯を行うことができる。
本実施の形態に係る車載ライト制御装置の構成を示すブロック図である。 ボディECUが行うヘッドライトの自動消灯処理の手順を示すフローチャートである。 ボディECUが行うヘッドライトの自動点灯処理の手順を示すフローチャートである。 変形例に係る車載ライト制御装置の構成を示すブロック図である。
図1は、本実施の形態に係る車載ライト制御装置の構成を示すブロック図である。車載ライト制御装置は、車両1に搭載されたヘッドライト11の点灯/消灯を制御する装置であり、本実施の形態においてはボディECU(Electronic Control Unit)20として実現されている。ボディECU20には、車両1に搭載されたライト操作部12、着座センサ13、シフト検知部14、ドアスイッチ15、IG(イグニッション)スイッチ16及び照度センサ17等からの入力信号に基づいて、ヘッドライト11の点灯/消灯を制御する。
ボディECU20は、処理部21、記憶部22、タイマ23、入力部24及びヘッドライト駆動部25等を備えて構成されている。処理部21は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成され、記憶部22又は図示しないROM(Read Only Memory)等に記憶されたプログラムを実行することによって、ヘッドライト11の制御に係る種々の演算処理を行う。記憶部22は、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部22は、処理部21が実行するプログラム、このプログラムの実行に必要な各種のデータ、及び、処理部21の処理により生成されたデータ等を記憶する。タイマ23は、処理部21から与えられる指示に基づいて計時処理を行う。
入力部24は、ライト操作部12、着座センサ13、シフト検知部14、ドアスイッチ15、IG(イグニッション)スイッチ16及び照度センサ17等からの信号が入力される。入力部24は、入力されたデジタル又はアナログの信号を取得し、これをデジタルの情報として処理部21へ与える。これにより処理部21は、各種センサの検知結果及び入力装置からの入力情報等を取得して処理を行うことができる。ヘッドライト駆動部25は、処理部21の命令に応じて、ヘッドライト11を点灯させるための駆動信号を生成して出力する。ヘッドライト駆動部25は、処理部21から点灯命令が与えられた場合に所定の駆動信号を出力することによってヘッドライト11を点灯させ、消灯命令が与えられた場合に駆動信号の出力を停止する(又は、駆動信号を接地電位の信号などとする)ことによってヘッドライト11を消灯させる。
また本実施の形態に係るボディECU20の処理部21には、記憶部22などに記憶されたプログラムを実行することによって、ライト制御処理部31がソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。ライト制御処理部31は、入力部24から与えられる各種の情報に基づいて、車両1のヘッドライト11を点灯又は消灯する条件が成立したか否を判定し、条件が成立した場合にヘッドライト駆動部25へ点灯又は消灯の命令を与えることにより、ヘッドライト11を点灯又は消灯する制御を行う。
本実施の形態に係る車両1では、例えば運転席の近傍にライト操作部12が設けられている。ライト操作部12は、車両1の運転者による操作を受け付けるものであり、操作に応じた信号をボディECU20へ入力する。本実施の形態においてライト操作部12は、ヘッドライト11のオン(点灯)及びオフ(消灯)の他に、オートライト(自動点灯)を含む3状態のうちのいずれか1つを選択するスイッチとして設けられる。ライト操作部12にてオンが選択された場合、車両1の周辺の照度などに関わらず、ボディECU20はヘッドライト11を点灯させる。またライト操作部12にてオフが選択された場合、車両1の周辺の照度などに関わらず、ボディECU20はヘッドライト11を消灯させる。
これらに対してライト操作部12にてオートライトが選択された場合、ボディECU20は、照度センサ17が検知する車両1の周辺の照度(明るさ)に応じて、ヘッドライト11を自動的に点灯又は消灯させる。照度センサ17は、例えば車両1の車体の適所に設けられ、車両1の周辺の照度を検知し、検知した照度に応じた信号をボディECU20へ入力する。ボディECU20のライト制御処理部31は、照度センサ17から入力部24へ入力される照度の検知結果を取得し、取得した照度が閾値を超えて明るい場合にヘッドライト11を消灯し、閾値を超えずに暗い場合にヘッドライト11を点灯する。
ただしボディECU20は、オートライトが選択されている場合、車両1のIGスイッチ16から入力されるIG信号に応じて、ヘッドライト11を消灯する制御を行う。IGスイッチ16は、車両1の原動機(エンジン又はモータ等)を動作状態を切り替えるスイッチであり、IG信号がオン(例えばハイレベル)状態である場合に原動機が動作中であることを示し、IG信号がオフ(例えばローレベル)状態である場合に原動機が停止中であることを示す。ボディECU20は、IG信号がオン状態である場合には、上記のように照度センサ17の検知結果に応じたヘッドライト11の点灯又は消灯を行う。これに対してIG信号がオフ状態である場合(又は、IG信号がオフ状態となってから所定時間が経過した場合)、ボディECU20は、照度センサ17の検知結果に関わらず、ヘッドライト11を消灯する。
また本実施の形態に係るボディECU20は、オートライトが選択され、且つ、照度センサ17の検知結果に応じてヘッドライト11が点灯されている状態において、所定の消灯条件が成立した場合にヘッドライト11を消灯する制御を行う。即ちボディECU20は、入力部24に入力される着座センサ13の検知結果、シフト検知部14の検知結果及びドアスイッチ15からの入力信号に応じて、これらの入力情報が消灯条件を満たす場合にヘッドライト11を消灯する制御を行う。
着座センサ13は、車両1の運転席に設けられ、運転席に運転者が着座(存在)しているか否かを検知するセンサである。着座センサ13は、運転席における運転者の有無を示す信号をボディECU20へ入力する。シフト検知部14は、車両1のシフトレバー(チェンジレバー又はセレクトレバー等の名称でも呼ばれ得る)の切替状態を検知する。車両1のトランスミッション機構がオートマチックトランスミッションである場合、シフトレバーは例えば「P(パーキング)」、「R(リバース)」、「N(ニュートラル)」及び「D(ドライブ)」等に切り替えることが可能である。シフト検知部14は、シフトレバーがいずれの状態に切り替えられているかを検知し、シフトレバーの状態を示す信号又は情報をボディECU20へ入力する。ドアスイッチ15は、車両1の運転席のドアの開閉に応じてオン/オフされるスイッチであり、カーテシスイッチなどの名称でも呼ばれ得る。ドアスイッチ15は、運転席のドアの開閉に応じた信号をボディECU20へ入力する。
ボディECU20のライト制御処理部31は、入力部24に入力された情報が以下に示す消灯条件を満たすか否かの判定を行う。
(1−1)シフトレバーが「P」に切り替えられていること。
(1−2)運転席に運転者が存在していときに、運転席のドアが閉状態から開状態へ変化したこと。
(1−3)上記(1−2)の後で、運転席のドアが開状態から閉状態へ変化したときに、運転席に運転者が存在していないこと。
(1−4)上記(1−3)の後で、運転席に運転者が存在していない状態が所定時間(例えば数秒〜数十秒)に亘って継続していること。
ライト制御処理部31は、ライト操作部12にてオートライトが選択され、照度センサ17の検知結果によりヘッドライト11が点灯されている状態において、上記(1−1)〜(1−4)の全てが成立した場合に、ヘッドライト11を消灯する制御を行う。上記(1−1)は、車両1が駐車状態であることを判定するための条件である。上記(1−2)〜(1−4)は、車両1の運転席に運転者が存在する状態で運転席のドアが開かれ、その後に運転席のドアが閉じられた場合に運転席に運転者が存在せず、運転者が存在しない状態が所定時間に亘って継続したこと、即ち車両1から運転者が離れたことを判定するための条件である。着座センサ13及びドアスイッチ15を組み合わせて運転者が車両1から降車したことを判断することによって、例えば運転者が一時的にドアを開けた場合、又は、運転者が腰を浮かして着座センサ13の検知結果が未着座となった場合等に運転者が降車したと誤判断する可能性を低減することができる。
なお本実施の形態においては、上記の消灯条件が成立した場合にボディECU20はヘッドライト11を消灯するが、このときに車両1に搭載された他のライト(例えばポジションライト又はパーキングライト等)は点灯状態を維持してよい。ただしこれら他のライトもヘッドライト11と共に消灯してもよい。
また本実施の形態に係るボディECU20のライト制御処理部31は、上記の消灯条件が満たされてヘッドライト11を消灯した後、入力部24に入力された情報が以下に示す点灯条件を満たすか否かの判定を行う。
(2−1)運転席のドアが開閉されたこと。
(2−2)運転席に運転者が存在すること。
(2−3)シフトレバーが「P」以外(例えば「D」又は「R」等)に切り替えられたこと。
ライト制御処理部31は、消灯条件の成立によりヘッドライト11を消灯した後、上記(2−1)〜(2−3)のいずれかが成立した場合に、ヘッドライト11を点灯する制御を行う。上記(2−1)及び(2−2)は、車両1に運転者が乗車したことを判定するための条件である。上記(2−3)は、車両1が駐車状態から走行状態へ変化したことを判定するための条件である。
図2は、ボディECU20が行うヘッドライト11の自動消灯処理の手順を示すフローチャートである。ボディECU20のライト制御処理部31は、入力部24へ入力されるライト操作部12からの情報に基づいて、ライト操作部12にてオートライトが選択されているか否かを判定する(ステップS1)。オートライトが選択されていない場合(S1:NO)、ライト制御処理部31は、ライト操作部12にてオートライトが選択されるまで待機する。オートライトが選択されている場合(S1:YES)、ライト制御処理部31は、照度センサ17の検知結果に基づいてヘッドライト11を点灯中であるか否かを判定する(ステップS2)。ヘッドライト11が点灯中でない場合(S2:NO)、ライト制御処理部31は、ステップS1へ処理を戻す。
ヘッドライト11が点灯中である場合(S2:YES)、ライト制御処理部31は、入力部24へ入力されるシフト検知部14からの検知結果に基づいて、車両1のシフトレバーが「P」に切り替えられているか否かを判定する(ステップS3)。シフトレバーが「P」以外に切り替えられている場合(S3:NO)、ライト制御処理部31は、ステップS1へ処理を戻す。シフトレバーが「P」に切り替えられている場合(S3:YES)、ライト制御処理部31は、入力部24へ入力される着座センサ13の検知結果に基づいて、車両1の運転席に運転者が着座しているか否かを判定する(ステップS4)。運転席に着座していない場合(S4:NO)、ライト制御処理部31は、ステップS1へ処理を戻す。
運転席に着座している場合(S4:YES)、ライト制御処理部31は、入力部24へ入力されるドアスイッチ15からの情報に基づいて、車両1の運転席のドアが閉状態から開状態へ変化したか否かを判定する(ステップS5)。運転席のドアが閉状態から開状態へ変化していない場合(S5:NO)、ライト制御処理部31は、ステップS1へ処理を戻す。運転席のドアが閉状態から開状態へ変化した場合(S5:YES)、ライト制御処理部31は、このドアが開状態から閉状態へ変化したか否かを判定する(ステップS6)。運転席のドアが開状態から閉状態へ変化していない場合(S6:NO)、ライト制御処理部31は、このドアが閉状態へ変化するまで待機する。
運転席のドアが開状態から閉状態へ変化した場合(S6:YES)、ライト制御処理部31は、入力部24へ入力される着座センサ13の検知結果の検知結果に基づいて、車両1の運転席に運転者が着座しているか否かを判定する(ステップS7)。運転席に着座している場合(S7:YES)、ライト制御処理部31は、ステップS1へ処理を戻す。運転席に着座していない場合(S7:NO)、ライト制御処理部31は、ステップS6にてドアが閉状態へ変化してから所定時間が経過したか否かを、タイマ23を利用して判定する(ステップS8)。所定時間が経過していない場合(S8:NO)、ライト制御処理部31は、ステップS7へ処理を戻し、運転席に着座していない状態が所定時間継続するまで待機する。所定時間が経過した場合(S8:YES)、ライト制御処理部31は、ヘッドライト駆動部25に対して消灯命令を出力することによって、車両1のヘッドライト11を消灯し(ステップS9)、処理を終了する。
図3は、ボディECU20が行うヘッドライト11の自動点灯処理の手順を示すフローチャートであり、図2に示したヘッドライト11の自動消灯処理の後に行われる処理である。ボディECU20のライト制御処理部31は、入力部24へ入力されるドアスイッチ15からの情報に基づいて、車両1の運転席のドアが閉状態から開状態へ変化したか否かを判定する(ステップS21)。運転席のドアが閉状態から開状態へ変化した場合(S21:YES)、ライト制御処理部31は、このドアが開状態から閉状態へ変化したか否かを判定する(ステップS22)。運転席のドアが開状態から閉状態へ変化していない場合(S22:NO)、ライト制御処理部31は、このドアが閉状態へ変化するまで待機する。運転席のドアが開状態から閉状態へ変化した場合(S22:YES)、ライト制御処理部31は、ヘッドライト駆動部25に対して点灯命令を出力することによって、車両1のヘッドライト11を点灯し(ステップS25)、処理を終了する。
運転席のドアが閉状態から開状態へ変化していない場合(S21:NO)、ライト制御処理部31は、入力部24へ入力される着座センサ13の検知結果の検知結果に基づいて、車両1の運転席に運転者が着座しているか否かを判定する(ステップS23)。運転席に着座している場合(S23:YES)、ライト制御処理部31は、ヘッドライト駆動部25に対して点灯命令を出力することによって、車両1のヘッドライト11を点灯し(ステップS25)、処理を終了する。
運転席に着座していない場合(S23:NO)、ライト制御処理部31は、入力部24へ入力されるシフト検知部14からの検知結果に基づいて、車両1のシフトレバーが「P」以外に切り替えられているか否かを判定する(ステップS24)。シフトレバーが「P」に切り替えられている場合(S24:NO)、ライト制御処理部31は、ステップS21へ処理を戻す。シフトレバーが「P」以外に切り替えられている場合(S24:YES)、ライト制御処理部31は、ヘッドライト駆動部25に対して点灯命令を出力することによって、車両1のヘッドライト11を点灯し(ステップS25)、処理を終了する。
以上の構成の本実施の形態に係るボディECU20は、車両1の運転席に運転者が存在する状態でドアが閉状態から開状態へ変化した後、このドアが開状態から閉状態へ変化した際に運転席に運転者が存在しないことを消灯条件として判定し、この消灯条件が成立した場合に車両1のヘッドライト11を消灯する制御を行う。このような消灯条件を判定することで、車両1から運転者が降車したことを精度よく判定することができ、運転者の降車に応じてヘッドライト11を消灯ことができる。
またボディECU20は、車両1の運転席に運転者が存在する状態でドアが閉状態から開状態へ変化した後、このドアが開状態から閉状態へ変化した際に運転席に運転者が存在せず、更にこの状態が所定時間に亘って継続した場合に、ヘッドライト11を消灯する制御を行う。これにより、運転者が車両1から降車したことをより確実に判定することができる。
またボディECU20は、車両1のシフトレバーが「P」などの所定状態に切り替えられており、且つ、車両1の運転席に運転者が存在する状態でドアが閉状態から開状態へ変化した後、このドアが開状態から閉状態へ変化した際に運転席に運転者が存在しない場合に、ヘッドライト11を消灯する制御を行う。これにより、ヘッドライト11を点灯する必要がない状況をより確実に判定してヘッドライト11を自動的に消灯することができる。
またボディECU20は、消灯条件の成立によりヘッドライト11の自動消灯を行った後、車両1の運転席に運転者が存在する状態となった場合に、ヘッドライト11を点灯する制御を行う。これにより、運転者の降車に応じてヘッドライト11を消灯した後、運転者が車両1へ戻った際にヘッドライト11を自動的に点灯することができる。
またボディECU20は、IGスイッチ16からの入力信号に基づいて、車両1の原動機が起動している場合に、上記の消灯条件に応じたヘッドライト11の制御を行う。ボディECU20は、例えば原動機が停止している場合にヘッドライト11を消灯してもよく、また例えば原動機の停止から所定時間が経過した際にヘッドライト11を消灯してもよい。
またボディECU20は、運転席に設けられた着座センサ13の検知結果に応じて、運転席に運転者が存在するか否かを判断する。着座センサ13を利用することによって、運転席に運転者が存在するか否かを容易且つ確実に判断することができる。
なお本実施の形態においてボディECU20は、IGスイッチ16から入力されるIG信号に基づいて、車両1の原動機が起動している際にヘッドライト11の自動的な点灯及び消灯の制御を行い、原動機が停止している際にはヘッドライト11を消灯する構成としたが、これに限るものではない。ボディECU20は、車両1の原動機が動作しているか否かに関わらず、ヘッドライト11の自動的な点灯及び消灯の制御を行う構成としてもよい。またボディECU20は、シフト検知部14が検知結果に基づいて車両1のシフトレバーが「P」に切り替えられていることを消灯条件に含んで自動的なヘッドライト11の消灯を行う構成としたが、これに限るものではない。ボディECU20が判定する消灯条件には、シフトレバーの状態に関する条件を含まない構成としてもよい。
(変形例)
図4は、変形例に係る車載ライト制御装置の構成を示すブロック図である。変形例に係る車載ライト制御装置であるボディECU20は、運転席の着座センサ13に代えて、運転席のシートベルトの着脱状態を検知するシートベルトスイッチ113を利用して、運転席に運転者が存在するか否かの判定を行う構成である。シートベルトスイッチ113は、運転席のシートベルトが装着されているか否かを示す信号をボディECU20へ入力する。変形例に係るボディECU20のライト制御処理部31は、上述の消灯条件又は点灯条件の判定を行う際に、シートベルトスイッチ113から入力される情報に基づいて、運転席のシートベルトが装着されている場合に運転者が存在すると判断し、シートベルトが装着されていない場合に運転者が存在しないと判断する。
このようにボディECU20による運転者が存在するか否かの判定は、着座センサ13又はシートベルトスイッチ113のいずれを用いて行ってもよく、両方を用いて行ってもよく、更にはこれ以外のセンサなどを利用して行う構成であってもよい。
1 車両
11 ヘッドライト
12 ライト操作部
13 着座センサ
14 シフト検知部
15 ドアスイッチ
16 IGスイッチ
17 照度センサ
20 ボディECU
21 処理部(照度取得部、ライト制御部、運転者情報取得部、ドア開閉情報取得部、消灯判定部)
22 記憶部
23 タイマ
24 入力部
25 ヘッドライト駆動部
31 ライト制御処理部
113 シートベルトスイッチ

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、該車両周辺の照度を取得する照度取得部と、該照度取得部が取得した照度に応じて前記車両のライトの点灯制御を行うライト制御部とを備える車載ライト制御装置において、
    前記車両の運転席に運転者が存在するか否かに係る情報を取得する運転者情報取得部と、
    前記車両のドアの開閉状態に係る情報を取得するドア開閉情報取得部と、
    前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在することを示している状態で、前記ドア開閉情報取得部が取得する情報が閉状態から開状態へ前記ドアの開閉状態が変化したことを示した後、前記ドア開閉情報取得部が取得する情報が開状態から閉状態へ前記ドアの開閉状態が変化したことを示した際に、前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在しないことを示すことを消灯条件とし、該消灯条件が成立したか否かを判定する消灯判定部と
    を備え、
    前記ライト制御部は、前記消灯条件が成立したと前記消灯判定部が判定した場合に、前記ライトを消灯する制御を行うこと
    を特徴とする車載ライト制御装置。
  2. 前記ライト制御部は、前記消灯条件が成立したと前記消灯判定部が判定し、且つ、前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在しないことを示す状態が所定時間に亘って継続した場合に、前記ライトを消灯する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の車載ライト制御装置。
  3. 前記ライト制御部は、前記消灯条件が成立したと前記消灯判定部が判定し、且つ、前記車両のシフトレバーが所定状態である場合に、前記ライトを消灯する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載ライト制御装置。
  4. 前記ライト制御部は、前記消灯条件の成立により前記ライトが消灯された後、前記運転者情報取得部が取得する情報が前記運転席に運転者が存在することを示した場合に、前記ライトを点灯する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の車載ライト制御装置。
  5. 前記ライト制御部は、前記車両の原動機が起動している場合に、前記消灯条件に応じた前記ライトの制御を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の車載ライト制御装置。
  6. 前記運転者情報取得部は、前記運転席に設けられた着座センサの検知結果を、前記運転席に運転者が存在するか否かに係る情報として取得すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の車載ライト制御装置。
  7. 前記運転者情報取得部は、前記運転席のシートベルトの着脱状態を検知するセンサの検知結果を、前記運転席に運転者が存在するか否かに係る情報として取得すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の車載ライト制御装置。
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