JP6740982B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、半導体基板上に半導体素子が形成された半導体装置に関するものである。
従来より、半導体基板上に、半導体素子としての感温ダイオード素子が形成された半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、このような半導体装置では、半導体基板には、当該半導体基板内に電流を流すための各種の領域が形成されている。なお、各種の領域とは、例えば、P型領域やN型領域等である。
そして、半導体基板の一面上には、感温ダイオード素子が形成されていると共に、感温ダイオード素子を覆う絶縁膜が形成されている。また、絶縁膜には、半導体基板の一面側に形成された領域を露出させる第1コンタクトホール、および感温ダイオード素子を露出させる第2コンタクトホールが形成されている。
絶縁膜上には、第1コンタクトホールを介して半導体基板の一面側に形成された領域と電気的に接続される第1電極、および第2コンタクトホールを介して感温ダイオード素子と電気的に接続される第2電極が形成されている。
このような半導体装置は、例えば、以下のように製造される。すなわち、半導体基板の一面上に感温ダイオード素子を形成した後、感温ダイオード素子を覆うように絶縁膜を形成する。なお、半導体基板の一面側に形成される領域は、感温ダイオード素子を形成する前、または形成した後に適宜形成される。次に、絶縁膜上にフォトレジストを配置する。そして、フォトレジストを露光、現像してパターニングし、絶縁膜のうちの第1コンタクトホールが形成される領域、および第2コンタクトホールが形成される領域を当該フォトレジストから露出させる。その後、第1コンタクトホールを介して半導体基板の一面側の領域と電気的に接続される第1電極、および第2コンタクトホールを介して感温ダイオード素子と電気的に接続される第2電極を形成することにより、上記半導体装置が製造される。
特開2008−235405号公報
しかしながら、このような半導体装置では、感温ダイオード素子を覆うように絶縁膜を形成した際、当該絶縁膜は、感温ダイオード素子を覆う部分が盛り上がった状態となる。つまり、絶縁膜のうちの半導体基板の一面と反対側の一面が平坦な面とっていない。このため、この絶縁膜上にフォトレジストを配置すると、当該フォトレジストは、絶縁膜のうちの半導体基板の一面と反対側の一面に沿って形成されるため、感温ダイオード素子を覆う部分が盛り上がった状態となる。
そして、このように配置されたフォトレジストに露光を行うと、当該フォトレジストの露光精度が低下してしまう。すなわち、例えば、ポジ型のフォトレジストを用いる場合、フォトレジストを露光する際には、光源からフォトマスクを介して、フォトレジストのうちの第1コンタクトホールが形成される領域上の部分および第2コンタクトホールが形成される領域上の部分に光を照射する。つまり、フォトレジストのうちの盛り上がっていない部分に光を照射すると共に、フォトレジストのうちの盛り上がった部分に光を照射する。このため、例えば、フォトレジストのうちの第1コンタクトホールが形成される領域上の部分に焦点を合わせると、フォトレジストのうちの第2コンタクトホールが形成される領域上の部分に焦点が合わず、第2コンタクトホールが形成される領域上の部分に対する露光精度が低下する。同様に、フォトレジストのうちの第2コンタクトホールが形成される領域上の部分に焦点を合わせると、フォトレジストのうちの第1コンタクトホールが形成される領域上の部分に焦点が合わず、第1コンタクトホールが形成される領域上の部分に対する露光精度が低下する。なお、ここではポジ型のフォトレジストを例に挙げて説明したが、ネガ型のフォトレジストであっても同様である。
そして、このようにフォトレジストの露光精度が低下すると、第1コンタクトホールおよび第2コンタクトホールの加工精度が低下してしまう。
本発明は上記点に鑑み、第1コンタクトホールおよび第2コンタクトホールの加工精度が低下することを抑制できる半導体装置を提供する。
上記目的を達成するための請求項1では、一面(10a)を有する半導体基板と、半導体基板の一面上に形成された半導体素子(18)と、半導体素子を覆う状態で半導体基板の一面上に形成され、半導体基板における一面側の領域を露出させる第1コンタクトホール(21)、および半導体素子を露出させる第2コンタクトホール(22)が形成された絶縁膜(20)と、第1コンタクトホールを介して半導体基板における一面側の領域と電気的に接続される第1電極(23)と、第2コンタクトホールを介して半導体素子と電気的に接続される第2電極(24)と、を備え、絶縁膜は、半導体基板の一面と反対側の一面(20a)が平坦化されており、かつ当該一面と半導体基板の一面との間隔が半導体基板の面方向に沿って等しくされている。そして、請求項1では、セル領域(1)と、セル領域と異なる周辺領域(2)とを有し、セル領域は、第1導電型のドリフト層(11)と、ドリフト層上に配置された第2導電型のベース層(12)と、ベース層の表層部に形成され、ドリフト層よりも高不純物濃度とされた第1導電型層(13)と、ベース層のうちの第1導電型層とドリフト層との間に位置する部分の表面をチャネル領域とすると、チャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜(15)と、ゲート絶縁膜上に形成され、所定のゲート電圧が印加されるゲート電極(16)と、を有し、半導体基板の一面には、セル領域から周辺領域に渡り、半導体基板側と反対側の一面が平坦化されている一面絶縁膜(17)が配置されており、半導体素子は、一面絶縁膜上に形成されており、周辺領域には、トレンチ(14)が形成され、トレンチには、シールド絶縁膜(28)が形成され、シールド絶縁膜上には、所定電位に維持され、一部が半導体基板の一面より突出する状態でシールド電極(29)が形成されており、一面絶縁膜は、一面絶縁膜は、ゲート電極に印加されるゲート電圧によって半導体素子の特性が変化しない厚さとされ、かつセル領域および周辺領域において均一な厚さとされており、さらにシールド電極のうちの半導体基板の一面より突出する部分を覆う状態で形成されている。
これによれば、絶縁膜の一面が平坦化されているため、絶縁膜上にフォトレジストが配置される際、フォトレジストのうちの絶縁膜と反対側の一面も平坦化された状態となる。このため、当該フォトレジストの露光精度が低下されることを抑制でき、フォトレジストをマスクとして第1コンタクトホールおよび第2コンタクトホールが形成される際の加工精度が低下することを抑制できる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
第1実施形態における半導体装置の断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 第2実施形態における半導体装置の断面図である。 図5に示す半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 第3実施形態における半導体装置を示す断面図である。 第4実施形態における半導体装置を示す断面図である。 第5実施形態における半導体装置を示す断面図である。 他の実施形態における半導体装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、半導体基板にMOSFET(すなわち、Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)素子が形成された半導体装置について説明する。
図1に示されるように、半導体装置は、ドリフト層11として機能するN型の半導体基板10を有している。そして、ドリフト層11上(すなわち、半導体基板10の一面10a側)には、P型のベース層12が形成されている。ベース層12上には、ドリフト層11よりも高不純物濃度とされたN型のソース層13が形成されている。つまり、本実施形態では、ドリフト層11上には、ドリフト層11側から順にベース層12およびソース層13が形成されている。そして、本実施形態では、このようにソース層13が形成されることにより、半導体基板10の一面10aがソース層13を有する構成とされている。
また、半導体基板10には、ソース層13およびベース層12を貫通してドリフト層11に達する複数のトレンチ14が形成されている。これにより、ベース層12は、複数のトレンチ14によって分断されている。本実施形態では、複数のトレンチ14は、半導体基板10の一面10aの面方向のうちの所定方向に沿ってストライプ状に等間隔に形成されている。なお、図1では、複数のトレンチ14は、それぞれ図1中紙面奥行方向に沿って形成されている。また、本実施形態では、ベース層12のうちのトレンチ14と接する領域がチャネル領域に相当する。
各トレンチ14は、各トレンチ14の壁面を覆うように形成されたゲート絶縁膜15と、このゲート絶縁膜15の上に形成されたゲート電極16とにより埋め込まれている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。なお、ゲート電極16は、図1とは別断面において、半導体基板10の一面10a上に形成される図示しないゲート配線と電気的に接続されている。そして、ゲート電極16は、図示しないゲート制御回路から所定のゲート電圧が印加されるようになっている。また、本実施形態では、ゲート絶縁膜15は、酸化膜等で構成され、ゲート電極16は、Poly−Si等で構成される。
半導体基板10の一面10a上には、ゲート電極16を覆うように、酸化膜等で構成される一面絶縁膜17が形成されている。一面絶縁膜17上には、本実施形態では、MOSFET素子が作動することによって発生する熱に応じた検出信号を出力する感温ダイオード素子18が形成されている。感温ダイオード素子18は、P型Poly−Siで構成されるアノード領域18aと、N型Poly−Siで構成されるカソード領域18bとが接続されることで構成されている。そして、感温ダイオード素子18を覆うように、酸化膜等で構成される素子保護膜19が形成されている。なお、本実施形態では、感温ダイオード素子18が半導体素子に相当している。
さらに、一面絶縁膜17上には、素子保護膜19(すなわち、感温ダイオード素子18)を覆うように、酸化膜等で構成される層間絶縁膜20が形成されている。層間絶縁膜20は、半導体基板10の一面10a側と反対側の一面20aが平坦化されている。より詳しくは、層間絶縁膜20は、当該層間絶縁膜20の一面20aと半導体基板10の一面10aとの間隔が半導体基板10の面方向に沿って等しくなるように、一面20aが平坦化されている。すなわち、層間絶縁膜20は、一面20aと半導体基板10の一面10aとの間隔において、感温ダイオード素子18を覆う部分の間隔と、感温ダイオード素子18を覆う部分と異なる部分との間隔が等しくされている。
層間絶縁膜20には、ソース層13およびベース層12を露出させる第1コンタクトホール21が形成されていると共に、感温ダイオード素子18を露出させる第2コンタクトホール22が形成されている。具体的には、第1コンタクトホール21は、複数形成されており、隣接する各トレンチ14間において、それぞれソース層13を貫通してベース層12に達するように形成されている。これにより、ソース層13は、第1コンタクトホール21の側面から露出し、ベース層12は第1コンタクトホール21の側面および底面から露出した状態となっている。また、第2コンタクトホール22は、2つ形成されており、一方がアノード領域18aを露出させるように形成され、他方がカソード領域18bを露出させるように形成されている。
層間絶縁膜20上には、第1コンタクトホール21を通じてソース層13およびベース層12と電気的に接続される第1上部電極23が形成されている。また、第2コンタクトホール22を通じて感温ダイオード素子18と電気的に接続される第2上部電極24が形成されている。
本実施形態では、第1上部電極23は、第1コンタクトホール21内に埋め込まれる第1埋込電極部23aと、層間絶縁膜20上に配置されて第1埋込電極部23aと電気的に接続される第1上層電極部23bとを有する構成とされている。同様に、第2上部電極24は、第2コンタクトホール22内に埋め込まれる第2埋込電極部24aと、層間絶縁膜20上に配置されて第2埋込電極部24aと電気的に接続される第2上層電極部24bとを有する構成とされている。なお、第1、第2埋込電極部23a、24aは、本実施形態では、W(すなわち、タングステン)で構成されている。つまり、第1、第2埋込電極部23a、24aは、いわゆるWプラグとされている。また、第1、第2上層電極部23b、24bは、Al(すなわち、アルミニウム)等で構成されている。
ドリフト層11のうちのベース層12側と反対側(すなわち、半導体基板10の他面10b側)には、ドリフト層11よりも高不純物濃度とされたN型のドレイン層25が形成されている。そして、ドレイン層25を挟んでドリフト層11と反対側には、下部電極26が形成されている。つまり、半導体基板10の他面10b上には、ドレイン層25と電気的に接続される下部電極26が形成されている。
以上が本実施形態における半導体装置の構成である。なお、本実施形態では、N型、N型、N型が第1導電型に相当しており、P型、P型が第2導電型に相当している。また、上記のように、本実施形態の半導体基板10は、ドレイン層25、ドリフト層11、ベース層12、ソース層13を含んで構成されている。
次に、上記半導体装置の製造工程について図面を参照しつつ説明する。なお、半導体基板10の他面10b側(すなわち、ドレイン層25側)の製造工程については、従来と同様であるため、説明を省略する。
まず、図2(a)に示されるように、半導体基板10を用意する。そして、半導体基板10の一面10a上に適宜マスクを形成し、ドライエッチング等で複数のトレンチ14を形成する。そして、熱酸化等により、トレンチ14の壁面にゲート絶縁膜15を形成すると共に、半導体基板10の一面10a上に一面絶縁膜17の一部を構成する下側絶縁膜17aを形成する。
次に、図2(b)に示されるように、トレンチ14内が埋め込まれるように、CVD(すなわち、Chemical Vapor Deposition)法等でPoly−Siを成膜してゲート電極16を構成する。そして、図2(b)とは別断面において、半導体基板10の一面10a上に積層されたPoly−Siを適宜パターニングし、ゲート電極16と電気的に接続されたゲート配線を形成する。その後、再び熱酸化等することにより、下側絶縁膜17aからゲート電極16を覆う一面絶縁膜17を構成する。
続いて、図2(c)に示されるように、一面絶縁膜17上にCVD法等でPoly−Siを成膜した後、当該Poly−Siをフォトエッチング等することにより、感温ダイオード素子18の外形を形造る。そして、図示しないマスクを適宜配置し、残存しているPoly−Siに対してP型不純物およびN型不純物を適宜イオン注入して熱拡散する。これにより、P型Poly−Siで構成されるアノード領域18aおよびN型Poly−Siで構成されるカソード領域18bを有する感温ダイオード素子18が形成される。
また、半導体基板10の一面10aに対してもP型不純物およびN型不純物を適宜イオン注入して熱拡散することにより、ベース層12およびソース層13を形成する。その後、熱拡散等を行い、感温ダイオード素子18を保護する素子保護膜19を形成する。
なお、本実施形態では、感温ダイオード素子18を構成するPoly−Siを成膜した後に半導体基板10に不純物をイオン注入するため、感温ダイオード素子18の下方には、ベース層12およびソース層13が形成されていない。しかしながら、ベース層12およびソース層13を全体に形成した後、感温ダイオード素子18を構成するPoly−Siを堆積し、当該Poly−Siに対して再び不純物をイオン注入する等してもよい。すなわち、感温ダイオード素子18の下方にベース層12およびソース層13が形成されるようにしてもよい。これによれば、感温ダイオード素子18の下方にベース層12およびソース層13が形成されるため、感温ダイオード素子18の下方の領域を有効に利用できる。
続いて、図3(a)に示されるように、一面絶縁膜17上に、素子保護膜19(すなわち、感温ダイオード素子18)を覆うように、層間絶縁膜20をCVD法等により形成する。なお、層間絶縁膜20を形成した直後は、層間絶縁膜20は、感温ダイオード素子18を覆う部分と感温ダイオード素子18を覆わない部分とで段差が形成された状態となっている。言い換えると、層間絶縁膜20は、一面20aに段差が形成された状態となっている。すなわち、層間絶縁膜20は、感温ダイオード素子18を覆う部分が盛り上がった状態となっている。また、この工程では、層間絶縁膜20は、感温ダイオード素子18を覆う部分と異なる部分における一面20aの高さが半導体基板10の一面10aから感温ダイオード素子18の表面までの高さより高くなるように形成される。なお、感温ダイオード素子18の表面とは、感温ダイオード素子18における半導体基板10の一面10aと反対側の面のことである。
次に、図3(b)に示されるように、層間絶縁膜20の一面20aをCMP(Chemical Mechanical Polishing)法等で平坦化する。詳しくは、層間絶縁膜20の一面20aと半導体基板10の一面10aとの間隔において、感温ダイオード素子18を覆う部分の間隔と、感温ダイオード素子18を覆う部分と異なる部分の間隔とが等しくなるようにする。
続いて、図3(c)に示されるように、層間絶縁膜20上にフォトレジスト27を配置する。この際、層間絶縁膜20の一面20aが平坦化されているため、フォトレジスト27も平坦化して配置される。なお、本実施形態では、ポジ型のフォトレジスト27を配置する。
そして、図4(a)に示されるように、層間絶縁膜20のうちの第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22が形成される領域が露出するように、フォトレジスト27を露光、現像してパターニングする。
ここで、フォトレジスト27を露光する際には、フォトレジスト27上に図示しないフォトマスクを配置する。そして、フォトレジスト27のうちの第1コンタクトホール21が形成される領域上に位置する部分および第2コンタクトホール22が形成される領域上に位置する部分に、光源からフォトマスクを通過した光を照射する。この際、本実施形態では、フォトレジスト27が平坦化して配置されている。このため、光源と、フォトレジスト27のうちの第1コンタクトホール21が形成される領域上に位置する部分との距離と、光源と、第2コンタクトホール22が形成される領域上に位置する部分との距離とをほぼ等しくできる。したがって、フォトレジスト27のうちの第1コンタクトホール21が形成される領域上に位置する部分に照射される光と、フォトレジスト27のうちの第2コンタクトホール22が形成される領域上に位置する部分に照射される光との焦点がずれることが抑制される。これにより、フォトレジスト27に対する露光精度が低下することが抑制され、フォトレジスト27の加工精度が低下することが抑制される。
次に、図4(b)に示されるように、フォトレジスト27をマスクとしてドライエッチング等を行い、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22を同時に形成する。この際、フォトレジスト27の加工精度が低下することが抑制されているため、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22の加工精度が低下することが抑制される。つまり、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22を高精度に形成できる。
その後、図4(c)に示されるように、フォトレジスト27を除去し、ベース層12およびソース層13と電気的に接続される第1上部電極23を形成すると共に、感温ダイオード素子18と電気的に接続される第2上部電極24を形成する。本実施形態では、まず、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22内にCVD法等でWを埋め込み、第1、第2埋込電極部23a、24aを形成する。次に、層間絶縁膜20の一面20a上に積層されたW膜を除去する。その後、層間絶縁膜20上にCVD法等でAl等の金属膜を成膜する。そして、成膜した金属膜をパターニングすることにより、第1埋込電極部23aと電気的に接続される第1上層電極部23bを形成すると共に、第2埋込電極部24aと電気的に接続される第2上層電極部24bを形成する。以上のようにして、本実施形態の半導体装置が製造される。
以上説明したように、本実施形態では、層間絶縁膜20を形成した後、層間絶縁膜20の一面20aを平坦化している。そして、平坦化した層間絶縁膜20の一面20a上にフォトレジスト27を配置する。このため、フォトレジスト27が平坦化して配置され、光源と、フォトレジスト27のうちの第1コンタクトホール21が形成される領域上に位置する部分との距離と、光源と、第2コンタクトホール22が形成される領域上に位置する部分との距離とをほぼ等しくできる。したがって、フォトレジスト27のうちの第1コンタクトホール21が形成される領域上に位置する部分に照射される光と、フォトレジスト27のうちの第2コンタクトホール22が形成される領域上に位置する部分に照射される光との焦点がずれることが抑制され、露光精度が低下することが抑制される。
このため、このフォトレジスト27をマスクとして第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22を形成することにより、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22の加工精度が低下することを抑制できる。
また、本実施形態では、層間絶縁膜20は、感温ダイオード素子18を覆う部分と異なる部分の一面20aと半導体基板10の一面10aとの間隔は、感温ダイオード素子18を覆う部分の一面20aと半導体基板10の一面10aとの間隔と等しくされている。つまり、例えば、感温ダイオード素子18を覆うように形成されているものの、感温ダイオード素子18を覆う部分と異なる部分の一面20aと半導体基板10の一面10aとの間隔が、感温ダイオード素子18を覆う部分の一面20aと半導体基板10の一面10aとの間隔より短くされている場合と比較して、層間絶縁膜20が厚くされている。このため、ゲート電極16と第1上部電極23との間に配置される層間絶縁膜20が厚くなり、寄生容量を小さくできる。したがって、本実施形態によれば、ゲート電極16のゲート電位が変動することによって発生するノイズが層間絶縁膜20にて吸収され易くなり、半導体装置や当該半導体装置に近接して配置される周辺回路が誤作動してしまうことを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、ゲート電極16の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、半導体装置は、MOSFET素子が形成されるセル領域1と、当該セル領域1と異なる周辺領域2とを有している。なお、ここでの周辺領域2とは、セル領域1と異なる領域であり、セル領域1を囲むように配置されている外縁領域に加え、隣接するセル領域1の間に配置される中間領域を含むものである。つまり、本実施形態の周辺領域2は、例えば、半導体装置の中心近傍に位置する場合もある領域である。
まず、セル領域1の構成について説明する。本実施形態では、セル領域1のトレンチゲート構造は、いわゆるスプリットゲート構造とされている。具体的には、各トレンチ14には、第1ゲート絶縁膜15a、第2ゲート絶縁膜15b、第1ゲート電極16a、および第2ゲート電極16bが配置されている。そして、各トレンチ14内において、当該トレンチ14の開口部側に、第1ゲート絶縁膜15aおよび第1ゲート電極16aが配置されることで上段側ゲート構造が構成されている。また、トレンチ14の底部側に、第2ゲート絶縁膜15bおよび第2ゲート電極16bが配置されることで下段側ゲート構造が構成されている。
各第1ゲート電極16aは、図5とは別断面において、それぞれ図示しないゲート配線と電気的に接続されてゲート制御回路から所定のゲート電圧が印加されるようになっている。また、各第2ゲート電極16bは、図5とは別断面において、互いに電気的に接続されていると共に、所定の電位に維持されるようになっている。本実施形態では、第2ゲート電極16bは、後述するように、第1上部電極23と電気的に接続されて第1上部電極23の電位に維持されるようになっている。
また、第1ゲート電極16aは、半導体基板10の一面10a側からベース層12の底部よりも深い位置まで形成されている。つまり、第1ゲート電極16aは、ゲート電圧が印加された際、ベース層12にソース層13とドリフト層11とを繋ぐチャネルが形成されるように配置されている。また、第1ゲート絶縁膜15aは、第1ゲート電極16aに沿って形成されており、半導体基板10の一面10a側からベース層12の底部よりも深い位置まで形成されている。
第2ゲート電極16bは、上段側ゲート構造の底部からトレンチ14の底部側に向かって形成されている。第2ゲート絶縁膜15bは、第2ゲート電極16bに沿って配置されており、トレンチ14の底部側に配置されている。また、第2ゲート絶縁膜15bは、第1ゲート絶縁膜15aよりも厚くされている。なお、第1ゲート電極16aと第2ゲート電極16bとの間には、第1ゲート絶縁膜15aが配置されている。
本実施形態では、このようなスプリットゲート構造が構成されていることにより、トレンチ14の底部に電界集中が発生することを抑制でき、耐圧の向上を図ることができる。
次に、周辺領域2の構成について説明する。周辺領域2は、セル領域1と同様に、トレンチ14が形成されている。そして、トレンチ14には、各トレンチ14の壁面を覆うように形成されたシールド絶縁膜28と、シールド絶縁膜28上に形成されたシールド電極29とにより埋め込まれている。なお、周辺領域2に形成されるシールド絶縁膜28およびシールド電極29は、セル領域1に形成される第2ゲート絶縁膜15bおよび第2ゲート電極16bと同様のものである。また、周辺領域2に形成されたシールド電極29は、図5とは別断面において、セル領域1に形成された第2ゲート電極16bと電気的に接続されている。
半導体基板10の一面10a上には、トレンチ14の開口部周辺に、シールド絶縁膜28と繋がる下層絶縁膜30が形成されている。下層絶縁膜30上には、シールド電極29と電気的に接続される引出配線部としてのシールド配線部31が形成されている。そして、シールド配線部31は、図5とは別断面において、層間絶縁膜20に形成されたコンタクトホールを介して第1上部電極23と電気的に接続されている。これにより、シールド電極29は、シールド配線部31を介して第1上部電極23と同電位に維持された状態となる。なお、セル領域1に形成された第2ゲート電極16bは、周辺領域2に形成されたシールド電極29と電気的に接続されているため、第1上部電極23の電位に維持された状態となる。
また、シールド配線部31を覆うように、配線絶縁膜32が形成されている。そして、配線絶縁膜32を介してシールド配線部31上に、感温ダイオード素子18が形成され、感温ダイオード素子18を覆うように素子保護膜19が形成されている。つまり、本実施形態では、感温ダイオード素子18は周辺領域2に配置されている。そして、感温ダイオード素子18は、第1実施形態と同様に、層間絶縁膜20に形成された第2コンタクトホール22を介して第2上部電極24と電気的に接続されている。
以上が本実施形態における半導体装置の構成である。次に、上記半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図6(a)に示されるように、半導体基板10にトレンチ14を形成した後、熱酸化等で第2ゲート絶縁膜15bおよびシールド絶縁膜28を構成する。なお、この工程では、半導体基板10の一面10a上にも絶縁膜が形成され、当該絶縁膜によって周辺領域2の下層絶縁膜30が形成される。
次に、図6(b)に示されるように、トレンチ14が埋め込まれるように、CVD法等でPoly−Siを成膜する。そして、セル領域1におけるトレンチ14内に第2ゲート電極16bを形成し、周辺領域2におけるトレンチ14内にシールド電極29を形成する。続いて、適宜マスクを形成してドライエッチング等を行い、周辺領域2において、半導体基板10の一面10a上に形成されたPoly−Siをパターニングしてシールド配線部31を構成する。また、セル領域1において、半導体基板10の一面10a上に形成されたPoly−Si、および第1トレンチ14aのうちの第1ゲート電極16aが配置される部分に配置されたPoly−Siを除去する。
その後、図6(c)に示されるように、図示しないマスクを配置し、セル領域1においては、トレンチ14のうちの第1ゲート絶縁膜15aが配置される部分、および半導体基板10の一面10aに形成された絶縁膜を除去する。また、周辺領域2においては、シールド配線部31の下方に下層絶縁膜30が残存するように、半導体基板10の一面10aに形成された絶縁膜を除去する。
続いて、図7(a)に示されるように、熱酸化等を行い、セル領域1においては、トレンチ14に第1ゲート絶縁膜15aを形成すると共に、半導体基板10の一面10a上に一面絶縁膜17を構成する下側絶縁膜17aを形成する。また、周辺領域2においては、半導体基板10の一面10a上に一面絶縁膜17を構成する下側絶縁膜17aを形成すると共に、シールド配線部31を覆う配線絶縁膜32を形成する。
次に、図7(b)に示されるように、トレンチ14が埋め込まれるように、CVD法等でPoly−Siを成膜し、第1ゲート電極16aを構成する。そして、適宜マスクを形成してドライエッチング等を行い、半導体基板10の一面10a上に形成されたpoly−Siを適宜パターニングして図示しないゲート配線を構成する。
続いて、図7(c)に示されるように、上記図2(c)と同様の工程を行い、感温ダイオード素子18、ベース層12、およびソース層13を形成する。なお、本実施形態では、感温ダイオード素子18をシールド配線部31上に形成する。その後、熱酸化等を行い、感温ダイオード素子18を保護する素子保護膜19を形成すると共に、第1ゲート電極16aを覆う一面絶縁膜17を形成する。
その後は、図8および図9に示されるように、上記図3および図4と同様の工程を行う。すなわち、図8(a)に示されるように、一面絶縁膜17上に、素子保護膜19(すなわち、感温ダイオード素子18)を覆うように、層間絶縁膜20を形成する。そして、図8(b)に示されるように、層間絶縁膜20のうちの半導体基板10の一面10aと反対側の一面20aをCMP法等で平坦化する。続いて、図8(c)に示されるように、層間絶縁膜20上にフォトレジスト27を配置する。
そして、図9(a)に示されるように、層間絶縁膜20のうちの第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22が形成される領域が露出するように、フォトレジスト27を露光、現像してパターニングする。次に、図9(b)に示されるように、フォトレジスト27をマスクとしてドライエッチング等を行い、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22を同時に形成する。その後、図9(c)に示されるように、ベース層12およびソース層13と電気的に接続される第1上部電極23を形成すると共に、感温ダイオード素子18と電気的に接続される第2上部電極24を形成する。以上のようにして、本実施形態の半導体装置が製造される。
以上説明したように、本実施形態では、周辺領域2に感温ダイオード素子18を配置している。また、感温ダイオード素子18は、所定電位に維持されたシールド配線部31上に配置されている。このため、第1ゲート電極16aのゲート電位の変動によって感温ダイオード素子18が誤作動してしまうことを抑制しつつ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に第2実施形態のゲート構造を組み合わせたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、図10に示されるように、トレンチゲート構造は、第2実施形態と同様に、スプリットゲート構造とされている。つまり、トレンチ14内には、当該トレンチ14の開口部側に、第1ゲート絶縁膜15aおよび第1ゲート電極16aが配置された上段側ゲート構造が構成されている。また、当該トレンチ14の底部側に、第2ゲート絶縁膜15bおよび第2ゲート電極16bが配置された下段側ゲート構造が構成されている。そして、感温ダイオード素子18は、スプリットゲート構造上に配置されている。
以上説明したように、感温ダイオード素子18をスプリットゲート構造上に配置するようにしてもよい。このような半導体装置としても、層間絶縁膜20の一面20aが平坦化されていれば、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、このような半導体装置は、上記第1実施形態および第2実施形態で説明した製造方法を適宜組み合わせることによって製造される。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して周辺領域を備えるようにしたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、図11に示されるように、セル領域1と周辺領域2とを有し、セル領域1に感温ダイオード素子18が配置されている。そして、感温ダイオード素子18の下方に位置する一面絶縁膜17は、上記第1実施形態より厚くされている。具体的には、一面絶縁膜17は、ゲート電極16に印加されるゲート電圧の変動や半導体基板10からのノイズ等によって感温ダイオード素子18が誤作動してしまうことを抑制するのに十分な厚さとされ、例えば、300nmとされている。
なお、本実施形態では、ゲート電極16は、一部が半導体基板10の一面10aから突出した状態で形成されており、例えば、200nm程度突出している。つまり、一面絶縁膜17は、ゲート電極16の突出量よりも厚く形成されている。すなわち、一面絶縁膜17は、ゲート電極16のうちの半導体基板10の一面10aから突出する部分を覆うように形成されている。また、ここでの一面絶縁膜17の厚さとは、半導体基板10の一面10aと、一面絶縁膜17のうちの半導体基板10と反対側の表面との間隔のことである。
周辺領域2は、半導体基板10の一面10a側に、ベース層12よりも高不純物濃度とされた複数のP型のガードリング33が多重リング構造として形成されている。そして、周辺領域2においても一面絶縁膜17および層間絶縁膜20が形成されている。
周辺領域2に形成された一面絶縁膜17および層間絶縁膜20には、ガードリング33を露出させる第3コンタクトホール34が形成されている。そして、層間絶縁膜20上には、第3コンタクトホール34を通じてガードリング33と電気的に接続される第3上部電極35が形成されている。なお、第3上部電極35は、第1上部電極23および第2上部電極24と同様の構成とされており、第3埋込電極部35aと第3上層電極部35bとを有する構成とされている。
ここで、本実施形態では、セル領域1における一面絶縁膜17は、感温ダイオード素子18が誤作動することを抑制するために厚くされているが、周辺領域2における一面絶縁膜17は、セル領域1における一面絶縁膜17と同様の厚さとされている。つまり、本実施形態では、一面絶縁膜17は、感温ダイオード素子18の下方のみならず、全体的に厚く形成されている。また、一面絶縁膜17は、半導体基板10側と反対側の一面が平坦化されている。
以上説明したように、一面絶縁膜17を厚くすることにより、感温ダイオード素子18がゲート電極16に印加されるゲート電圧の変動によって誤作動してしまうことを抑制するようにしてもよい。また、一面絶縁膜17は、セル領域1および周辺領域2の全体に渡って平坦化されている。このため、上記図2(c)の工程において感温ダイオード素子18を形成する際、Poly−Siを成膜した際に当該Poly−Siに段差が形成されることが抑制される。このため、当該Poly−Siをフォトエッチングする際の加工精度が低下することを抑制でき、感温ダイオード素子18を高精度に形成できる。
また、上記第1実施形態と同様に、層間絶縁膜20の一面20aが平坦化されているため、第3コンタクトホール34の加工精度が低下することも抑制できる。
(第5実施形態)
第5実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態と第4実施形態を組み合わせたものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、図12に示されるように、周辺領域2にもトレンチ14が形成されている。そして、トレンチ14は、シールド絶縁膜28と、シールド電極29とにより埋め込まれている。なお、シールド電極29は、ゲート電極16と同様に、一部が半導体基板10の一面10aから突出した状態で形成されており、例えば、200nm程度突出している。また、本実施形態では、周辺領域2には、シールド配線部31が形成されていない。但し、特に図示しないが、図12とは別断面において、シールド電極29は、半導体基板10の一面10aに形成された引出配線部と接続され、当該引出配線部が第1上部電極23と接続されることによって第1上部電極23の電位に維持される。
一面絶縁膜17は、ゲート電極16のうちの半導体基板10の一面10aから突出する部分およびシールド電極29を覆うように形成されている。なお、本実施形態では、一面絶縁膜17は、上記第4実施形態と同様に、厚さが300nmとされている。そして、感温ダイオード素子18は、一面絶縁膜17を介してシールド電極29上に配置されている。なお、セル領域1は、上記第4実施形態と同様の構成とされている。
以上説明したように、シールド電極29上に一面絶縁膜17を介して感温ダイオード素子18を配置するようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、第1導電型をN型、第2導電型をP型とする場合について説明したが、第1導電型をP型、第2導電型をN型とする半導体装置としてもよい。つまり、上記各実施形態で説明した各部の導電型を反転させた構造としてもよい。
また、上記各実施形態において、半導体基板10上に形成される半導体素子は、感温ダイオード素子18ではなく、例えば、ツェナーダイオード素子であってもよい。
そして、上記各実施形態において、ドレイン層25を備える代わりに、P型のコレクタ層を備えるようにしてもよい。つまり、半導体基板10にIGBT(すなわち、Insulated Gate Bipolar Transistor)素子が形成されていてもよい。また、ドレイン層25上に、N型のカラム領域とP型のカラム領域とが配置されたスーパージャンクション構造を有する半導体装置としてもよい。
さらに、上記各実施形態において、ドリフト層11の表層部にドレイン層25が形成され、半導体基板10の面方向に電流を流す横型の半導体装置としてもよい。
また、上記第1実施形態において、トレンチ型のゲート構造の代わりにプレーナ型のゲート構造を採用してもよい。この場合においても、層間絶縁膜20の一面20aを平坦化することにより、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、この構成では、半導体基板10の一面20a上に形成されたゲート構造により、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22の加工精度が低下することも抑制できる。
さらに、上記各実施形態において、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22の壁面に、Ti、またはTiN等で構成されるバリアメタルが形成されていてもよい。なお、このようなバリアメタルは、例えば、第1、第2埋込電極部23a、24aを形成する前に、スパッタ法等で形成される。
そして、上記各実施形態において、第1上部電極23は、第1埋込電極部23aと第1上層電極部23bとが同じ材料を用いて構成されていてもよく、例えば、Alで構成されていてもよい。同様に、第2上部電極24は、第2埋込電極部24aと第2上層電極部24bとが同じ材料を用いて構成されていてもよく、例えば、Alで構成されていてもよい。
さらに、上記各実施形態において、ソース層13は、ベース層12の表層部に選択的に形成されていてもよい。つまり、半導体基板10の一面10aがベース層12およびソース層13を有する構成とされていてもよい。この場合、第1コンタクトホール21は、ベース層12およびソース層13が露出されればよいため、半導体基板10の一面10aより深くまで形成されていなくてもよい。つまり、第1コンタクトホール21は、半導体基板10の一面10aからベース層12およびソース層13が露出するように形成されていればよい。
また、上記各実施形態において、感温ダイオード素子18は、アノード領域18aとカソード領域18bとが複数配置されて構成されていてもよい。
そして、上記各実施形態において、第1コンタクトホール21および第2コンタクトホール22を形成する際のフォトレジスト27は、ネガ型であってもよい。
さらに、上記第2実施形態において、セル領域1にシールド配線部31を備えるようにし、セル領域1のシールド配線部31上に感温ダイオード素子18を配置するようにしてもよい。
また、上記第4実施形態において、図13に示されるように、感温ダイオード素子18は、周辺領域2に配置されていてもよい。つまり、感温ダイオード素子18の直下にゲート電極16が配置されていない構成としてもよい。このような構成としてもゲート電極16に印加するゲート電圧の変動によって感温ダイオード素子18が誤作動してしまう可能性があるため、上記第4実施形態と同様に、一面絶縁膜17を厚くすることによって感温ダイオード素子18が誤作動することを抑制できる。
また、上記第5実施形態において、特に図示しないが、感温ダイオード素子18の直下にシールド電極29が配置されていない構成としてもよい。
さらに、上記第4実施形態において、一面絶縁膜17は、平坦化されていなくてもよい。なお、この場合は、少なくともゲート電極16のうちの半導体基板10の一面10aから突出する部分を覆うように一面絶縁膜17を形成することにより、ゲート電極16が露出した状態となることを抑制できる。つまり、一面絶縁膜17のうちの半導体基板10側と反対側の一面から突出した部分が存在する構成となることを抑制できる。このため、上記図2(c)の工程において感温ダイオード素子18を形成する際、一面絶縁膜17を平坦化する工程を行わなかったとしても、Poly−Siを成膜した際に当該Poly−Siに段差が形成されることを抑制できる。同様に、上記第5実施形態においても、一面絶縁膜17は平坦化されていなくてもよい。
10 半導体基板
10a 一面
18 感温ダイオード素子(半導体素子)
20 層間絶縁膜
20a 一面
21 第1コンタクトホール
22 第2コンタクトホール
23 第1上部電極(第1電極)
24 第2上部電極(第2電極)

Claims (2)

  1. 半導体基板(10)上に半導体素子(18)が形成された半導体装置において、
    一面(10a)を有する前記半導体基板と、
    前記半導体基板の一面上に形成された前記半導体素子と
    前記半導体素子を覆う状態で前記半導体基板の一面上に形成され、前記半導体基板における一面側の領域を露出させる第1コンタクトホール(21)、および前記半導体素子を露出させる第2コンタクトホール(22)が形成された絶縁膜(20)と、
    前記第1コンタクトホールを介して前記半導体基板における一面側の領域と電気的に接続される第1電極(23)と、
    前記第2コンタクトホールを介して前記半導体素子と電気的に接続される第2電極(24)と、を備え、
    前記絶縁膜は、前記半導体基板の一面と反対側の一面(20a)が平坦化されており、かつ当該一面と前記半導体基板の一面との間隔が前記半導体基板の面方向に沿って等しくされ
    セル領域(1)と、前記セル領域と異なる周辺領域(2)とを有し、
    前記セル領域は、
    第1導電型のドリフト層(11)と、
    前記ドリフト層上に配置された第2導電型のベース層(12)と、
    前記ベース層の表層部に形成され、前記ドリフト層よりも高不純物濃度とされた第1導電型層(13)と、
    前記ベース層のうちの前記第1導電型層と前記ドリフト層との間に位置する部分の表面をチャネル領域とすると、前記チャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜(15)と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成され、所定のゲート電圧が印加されるゲート電極(16)と、を有し、
    前記半導体基板の一面には、前記セル領域から前記周辺領域に渡り、前記半導体基板側と反対側の一面が平坦化されている一面絶縁膜(17)が配置されており、
    前記半導体素子は、前記一面絶縁膜上に形成されており、
    前記周辺領域には、トレンチ(14)が形成され、
    前記トレンチには、シールド絶縁膜(28)が形成され、
    前記シールド絶縁膜上には、所定電位に維持され、一部が前記半導体基板の一面より突出する状態でシールド電極(29)が形成されており、
    前記一面絶縁膜は、前記ゲート電極に印加される前記ゲート電圧によって前記半導体素子の特性が変化しない厚さとされ、かつ前記セル領域および前記周辺領域において均一な厚さとされており、さらに前記シールド電極のうちの前記半導体基板の一面より突出する部分を覆う状態で形成されている半導体装置。
  2. 前記セル領域には、前記1導電型層および前記ベース層を貫通して前記ドリフト層に達するトレンチ(14)が形成され、
    前記トレンチには、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極が配置されており、
    前記ゲート電極は、一部が前記半導体基板の一面より突出する状態で形成され、
    前記一面絶縁膜は、前記ゲート電極のうちの前記半導体基板の一面より突出する部分を覆う状態で形成されている請求項に記載の半導体装置。
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