JP3551947B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に係り、特に、主素子の表面上に多結晶シリコンから構成される保護素子が集積化された電力用半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に、従来の保護素子を集積化した絶縁ゲート形電界効果トランジスタ(IGFET)の一例としてMOSFETの構造を示す。図7に示す主素子としてのMOSFETは、n+型のドレイン領域3の上に、n型のドリフト領域2が形成され、ドリフト領域2の上にp型のベース領域(ボディ領域)4が形成されている。そして、n+型のソース領域5がベース領域4の上部に形成されている。このMOSFET(主素子)は、更に、その表面のゲート絶縁膜11と同一の膜厚の薄いフィールド絶縁膜18を介して、多結晶シリコン(ポリシリコン)から成る保護ダイオード(保護素子)を集積化している。この保護素子(保護ダイオード)は、主素子(MOSFET)のソース電極8とゲート電極6との間に接続されている。多結晶シリコン膜13の上面を被覆する層間絶縁膜12には、2つの開口が設けられ、図7におい右側に示した第1の開口28を通じて例えばアルミニウムから成るボンディングパッド7が多結晶シリコン膜13の一端側に電気的に接続されている。また、図7において中央に示した第2の開口(バイアホール)21を通じて、例えばアルミニウムから成るソース電極8が多結晶シリコン膜13の他の端側に接続されている。多結晶シリコン膜13には、選択的にp型不純物とn型不純物が導入されてpn接合ダイオードが形成されている。尚、ボンディングパッド7は、紙面の奥でMOSFETのゲート電極6に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような保護素子を表面に集積化したIGFETにおいては、多結晶シリコン膜13を被覆する層間絶縁膜12に周知のフォトリソグラフィ技術を使用して第1の開口28及び第2の開口21を形成し、この開口28、21を通じてボンディングパッド7とソース電極8とがそれぞれ多結晶シリコン膜13の両端に電気的に接続されている。ところが、比較的大きな開口面積を有する第1の開口28では、層間絶縁膜12の一部を選択的に除去するエッチング工程の際に、この層間絶縁膜12の下側に形成された多結晶シリコン膜13の一部も同時にエッチングされ、多結晶シリコン膜13の膜厚が減少してしまうことがあった。
【0004】
ボンディングパッド7の一部は、ワイヤ(リード細線)23がボンディングされる。多結晶シリコン膜13がこのように薄く形成されると、多結晶シリコン膜13によってワイヤボンディングによる圧力を良好に吸収できずに多結晶シリコン膜13の下側のフィールド絶縁膜18に強い圧力が加わることがある。この結果、フィールド絶縁膜18にクラックが起こり、半導体基板のp型の電界緩和領域14とボンディングパッド7との間が多結晶シリコン膜13を介して電気的に短絡されることがあった。
【0005】
本発明は上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、信頼性の高い多結晶シリコン膜から構成される保護素子を表面に集積化した保護素子内臓型の半導体装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、(イ)第1主電極領域、第2主電極領域及び電界緩和領域とを少なくとも具備する主素子を構成する半導体基板と、(ロ)電界緩和領域の上部に設けられたフィールド絶縁膜と、(ハ)フィールド絶縁膜の上部に接触し、交互に形成された複数の第1導電型のドープドポリシリコン領域と複数の第2導電型のドープドポリシリコン領域とを有し、主素子の保護素子を構成する多結晶シリコン膜と、(ニ)多結晶シリコン膜の上部に接触し、第2導電型のドープドポリシリコン領域の上部を被覆し、平面パターン上、第1導電型のドープドポリシリコン領域のみが一様に存在する電極接続領域の内部に、第1導電型のドープドポリシリコン領域のみを露出させる、マトリクス配置された複数の微細バイアホールを有する層間絶縁膜と、(ホ)複数の微細バイアホールを介して、電極接続領域の第1導電型のドープドポリシリコン領域に接続されるボンディングパッドとを有する半導体装置であることを要旨とする。 本発明の第1の特徴に係わる半導体基板は、第1導電型又は第2導電型の第1主電極領域、第1主電極領域の上部に配置された第1導電型のドリフト領域、ドリフト領域の上部に配置された第2導電型の電界緩和領域及び複数の第2導電型のベース領域、ベース領域の上部に配置された第1導電型の第2主電極領域、複数のベース領域のそれぞれの一部の上部に形成されたゲート絶縁膜、ゲート絶縁膜の上部に形成されたゲート電極とを有する。第1の特徴に係わる半導体装置において、「第1導電型」と「第2導電型」とは互いに反対導電型である。即ち、第1導電型がn型であれば、第2導電型はp型であり、第1導電型がp型であれば、第2導電型はn型である。ここで、本発明の第1の特徴に係わる半導体装置としては、MOSFET、MOS静電誘導トランジスタ(SIT)、MISFET、MISSIT、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)等の絶縁ゲート型半導体装置が好適である。従って、「第1主電極領域」とは、MOSFET、MOSSIT、MISFET、MISSIT(以下において、「MOSFET等」と言う。)においては、ソース領域又はドレイン領域のいずれか一方となる高不純物密度の半導体領域、IGBTにおいては、エミッタ領域又はコレクタ領域のいずれか一方となる高不純物密度の半導体領域を意味する。一方、「第2主電極領域」とは、MOSFET等においては、上記第1主電極領域とはならないソース領域又はドレイン領域のいずれか一方の半導体領域、IGBTにおいては、上記第1主電極領域とはならないエミッタ領域又はコレクタ領域のいずれか一方の半導体領域を意味する。即ち、MOSFET等においては、第1主電極領域がドレイン領域であれば、第2主電極領域はソース領域であり、IGBTにおいては、第1主電極領域がコレクタ領域であれば、第2主電極領域はエミッタ領域である。
【0007】
本発明の第1の特徴によれば、多結晶シリコン膜からなる保護素子とボンディングパッドとが、層間絶縁膜に形成された複数の貫通孔(微細バイアホール)を介して電気的に接続することによって、貫通孔を開孔する際に多結晶シリコン膜が薄くならない。このため、多結晶シリコン膜の上方のボンディングパッドにワイヤをボンディングしても多結晶シリコン膜のゲート絶縁膜と同じ厚さのフィールド絶縁膜にクラックが生じることを防ぐことができる。
【0008】
本発明の第2の特徴は、(イ)第1導電型又は第2導電型の第1主電極領域の上部に第1導電型のドリフト領域を形成する工程と、(ロ)ドリフト領域の一部に第2導電型の複数のベース領域及び第2導電型の電界緩和領域をそれぞれ選択的に形成する工程と、(ハ)ベース領域内に第1導電型の第2主電極領域を選択的に形成する工程と、(ニ)複数のベース領域の上部及び複数のベース領域の間に露出したドリフト領域の上部にゲート絶縁膜を形成し、電界緩和領域の上部にフィールド絶縁膜を形成する工程と、(ホ)フィールド絶縁膜の上部に、交互に形成された複数の第1導電型のドープドポリシリコン領域と複数の第2導電型のドープドポリシリコン領域とを有する多結晶シリコン膜を形成する工程と、(ヘ)多結晶シリコン膜の上部に層間絶縁膜を形成する工程と、(ト)第2導電型のドープドポリシリコン領域の上部を被覆し、平面パターン上、第1導電型のドープドポリシリコン領域のみが一様に存在する電極接続領域の内部に、第1導電型のドープドポリシリコン領域のみを露出させる、マトリクス配置された複数の微細バイアホール、この微細バイアホールよりも大きな面積で多結晶シリコン膜の一部を露出するバイアホール、及び第2主電極領域を露出するコンタクトホールを、層間絶縁膜の一部を選択的に除去して開口する工程と、(チ)複数の微細バイアホールを介して電極接続領域の第1導電型のドープドポリシリコン領域に接続するボンディングパッド及びコンタクトホールを介して第2主電極領域に接続し、バイアホールを介して多結晶シリコン膜に接続する主電極を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法であることを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴によれば、微細バイアホール開孔時に、多結晶シリコン膜の厚さが薄くならない。しかも、上記のような簡略な製造プロセスで、製造可能である。この結果、多結晶シリコン膜からなる素子の下側に形成されたゲート絶縁膜にクラックが生じない半導体装置を提供することができる。このため、ボンディングパッドと多結晶シリコン膜からなる素子とが電気的に短絡することがない半導体装置を、高い製造歩留まりで安価に製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号が付してある。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0011】
(第1の実施の形態)
図1(a)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置は、第1主電極領域(ドレイン領域)3、第2主電極領域(ソース領域)5及び電界緩和領域14とを少なくとも具備する主素子を構成する半導体基板1と、電界緩和領域14の上部に設けられた厚さ30〜150nmのフィールド絶縁膜18と、フィールド絶縁膜18の上部に接触した主素子の保護素子を構成する多結晶シリコン膜13と、多結晶シリコン膜13の上部に接触した層間絶縁膜12と、層間絶縁膜12を貫通して多結晶シリコン膜13を露出させる、マトリクス配置された複数の微細バイアホールC31,・・・・・,C35を介して、多結晶シリコン膜13に接続されるボンディングパッド7を有する半導体装置である。半導体基板は、n+型(第1導電型)のドレイン領域3、ドレイン領域3の上部のn型のドリフト領域2、ドリフト領域2の上部に島状(ベース・アイランド状)に露出する複数のp型(第2導電型)のベース領域4、チップの周辺部においてドリフト領域2の上部に配置されたp型の電界緩和領域14、ベース領域4の上部にリング状に形成されたn+型のソース領域5を有するMOSFETである。図1(a)の断面図では、1つのベース領域4の内部に2つのソース領域5があるかのように示されているが、紙面の手前及び奥において互いに連続し、平面パターン上では矩形のリング形状をなす連続した領域である。更に、それぞれの複数のベース領域14の上部、複数のベース領域4の相互の間、及びベース領域4と電界緩和領域14との間に露出したドリフト領域2の上部には厚さ30nm〜150nm、好ましくは厚さ50nm〜100nmのゲート絶縁膜11が配置されている。電界緩和領域14の上部にもゲート絶縁膜11と同じ厚さの薄いフィールド絶縁膜18が形成されている。このゲート絶縁膜11の上部には多結晶シリコン膜からなるゲート電極6が配置されている。多結晶シリコン膜13は電界緩和領域14の上部のフィールド絶縁膜18の上部にも配置されている。そして、この多結晶シリコン膜13及びゲート電極6の上部には層間絶縁膜12が配置されている。そして、多結晶シリコン膜13には、複数のn+型のドープドポリシリコン(不純物添加ポリシリコン)領域25k、25l、25m、25nと交互に複数のp−型のドープドポリシリコン領域25a、25b、25cが形成され、複数のpn接合ダイオードが直列接続されたダイオードスタックを形成している。そして、多結晶シリコン膜13の上方に形成される層間絶縁膜12のうち、平面パターン上電極接続領域(ボンディング領域)26に位置する層間絶縁膜12には、多結晶シリコン膜13を露出させる複数の微細バイアホールC31,C32,・・・・・,C35が周期的なマトリクス状に配置されている。更に、ゲート絶縁膜11及び層間絶縁膜12を貫通してベース領域4及びソース領域5を露出するコンタクトホール41が形成されている。又、層間絶縁膜12を貫通してn+ドープドポリシリコン領域25kを露出するバイアホール21が形成されている。コンタクトホール41及びバイアホール21を介して、第2主電極(ソース電極)8が第2主電極領域(ソース領域)5及びn+ドープドポリシリコン領域25kに、それぞれオーミック接触している。この結果、第2主電極領域5とn+ドープドポリシリコン領域25kとが電気的に接続されている。層間絶縁膜12を貫通する微細バイアホールを介して多結晶シリコン膜13のn+ドープドポリシリコン領域25nにボンディングパッド7がオーミック接触している。ボンディングパッド7は、紙面の奥でゲート電極6に接続されている。この結果、ポリシリコン膜13からなるダイオードスタックがゲート電極6とソース電極8との間に接続される。
【0012】
所望の電流容量を許容するように複数のベース領域4が島状にドリフト領域2の表面に配置され、隣り合うベース領域4の間にはチャネル領域となるドリフト領域2が網目状に介在し、マルチチャネル構造を実現している。図1に示すように、電界緩和領域14が、多結晶シリコン膜13の下方に形成され、多結晶シリコン膜13の下方に形成されたゲート絶縁膜11と同一の膜厚の薄いフィールド絶縁膜18に大きな電界が加わり、フィールド絶縁膜18が破壊することを防止する。尚、ベース領域4の中央側の不純物密度を高めて、ベース領域4の中央側にp+型ベースコンタクト領域を形成しても良い。半導体基板1としては、リン(P)、アンチモン(Sb)等のn型不純物を添加したシリコン(Si)単結晶が使用可能である。図1(b)に示すように、電極接続領域26に開口された微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・C45は、直径1〜10μm、好ましくは2〜5μmほどの大きさで、それぞれ10〜30μmの間隔、好ましくは20μm程の間隔で縦横5つずつ並んでいる。微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・C45は、例えば、直径3μmとすることができる。微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・,C45は、円形でも良く、多角形であっても構わない。
【0013】
本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置によれば、多結晶シリコン膜13のn+ドープドポリシリコン領域25nと、ボンディングパッド7が複数の微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・,C45を通じて電気的に接続されている。このため、後述の製造工程の説明から理解できるように多結晶シリコン膜13は、製造工程中に薄くなることはない。従って、多結晶シリコン膜13の電極接続領域26の上面にボンディングパッド7を介してワイヤ23をボンディングしても、多結晶シリコン膜13の下側の薄いフィールド絶縁膜18にクラックが生じることがない。このため、信頼性の高い多結晶シリコン膜13から構成される保護素子が集積化されたMOSFETを提供することができる。ボンディングパッド7の下側には多結晶シリコン膜13(電極接続領域26)が設計された所望の膜厚で残存するので、ボンディングパッド7上にワイヤ23をボンディングしたときの圧力を多結晶シリコン膜13によって吸収することができると同時に、ワイヤ23の直下にも層間絶縁膜12が網目状に介在するので、層間絶縁膜12もボンディング時の圧力を吸収できる。従って、ワイヤボンディング時の圧力により多結晶シリコン膜13の下側のゲート絶縁膜11にクラックが発生することが防止され、半導体基板1の電界緩和領域14とボンディングパッド7との間が多結晶シリコン膜13を介して電気的に短絡されることがない。
【0014】
微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・,C45の大きさは、pn接合ダイオード(保護素子)に流れる電流容量などによって適宜設定できるが、あまり径が小さいとコンタクト抵抗が増大し電流容量を十分にとることができず、また電極となる金属を微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・,C45に良好に充填することが困難となる。一方、径があまり大きすぎると、層間絶縁膜12のエッチング時に、層間絶縁膜12の下に残存する多結晶シリコン膜13がエッチングされ、その膜厚が減少し、ワイヤボンディングの応力を多結晶シリコン膜13によって良好に吸収することができない。従って、微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・,C45の径は1〜10μmに設定するのが好ましく、2〜5μmに設定することが更に好ましい。
【0015】
次に、図1に示した本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法の一例を、図2〜図5を参照して説明する。図2〜5に示す用法は一例であり、他の方法によっても図1に示す保護素子を集積化したMOSFETは製造可能であることはもちろんである。
【0016】
(イ)まず、図2(a)に示すように、表面を鏡面に研磨した不純物密度5×1017cm−3〜1×1019cm−3程度のn+型のシリコン単結晶からなる半導体基板1を用意する。そして、図2(b)に示すように、四塩化珪素(SiCl4)、ジクロロシラン(SiH2Cl2)等を用いて半導体基板1の上に、不純物密度5×1013cm−3〜1×1016cm−3程度のn型エピタキシャル成長層9を5μm〜50μm堆積する。n型にするために、フォスフィン(PH3)等のn型のドーパントガスを用いる。このエピタキシャル成長層9は、MOSFETのドリフト領域2として機能し、半導体基板1は、ドレイン領域(第1主電極領域)3として機能する。
【0017】
(ロ)次に、図2(b)に示すように、ドリフト領域2の表面に30nm〜100nmのバッファ酸化膜(第1絶縁膜)31を熱酸化により形成する。そして、バッファ酸化膜31の表面にレジスト膜51を塗布した後、図2(c)に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いて、レジスト膜51にベース領域形成予定領域及び電界緩和領域に対応した窓部を開口する。このレジスト膜51をマスクとしてボロンイオン(11B+)等のp型不純物イオンをエピタキシャル成長層9の表面に選択的に注入する。この結果、突部の直下にイオン打ち込み領域4a、14aが形成される。
【0018】
(ハ)レジスト膜51を除去後、熱処理し(ドライブインし)、注入されたイオンを活性化し、不純物密度5×1017cm−3〜7×1019cm−3程度のベース領域4及び電界緩和領域14を形成する。バッファ酸化膜31を除去後、厚さ30nm〜150nm、好ましくは厚さ50nm〜100nmの薄い酸化膜(第2絶縁膜)32をエピタキシャル成長層9の全面に熱酸化により形成する。更に、図2(d)に示すように、厚さ300〜800nmのポリシリコン膜25をCVD法で堆積する。
【0019】
(ニ)その後、ポリシリコン膜25の上にレジスト膜52を塗布し、図2(e)に示すように、このレジスト膜52をフォトリソグラフィー技術を用いて、ベース領域4よりも広い開口幅の窓部を有するようにパターニングする。このレジスト膜52をエッチング用マスクとしてポリシリコン膜25をRIE法でエッチングする。更に、図2(e)に示すように、このRIE法のマスクとして用いたレジスト膜52をイオン注入用マスクとしてボロンイオン(11B+)等のp型不純物イオンをベース領域4にオーバーラップするようにイオン注入する。イオン注入のマスクに用いたレジスト膜52を除去し、熱処理をして注入したイオンを活性化し、熱拡散(ドライブイン)することにより中央部が深く、周辺部が浅い形状のベース領域4を形成する。このとき、電界緩和領域14も更に深くドライブインされる。更に、新たなレジスト膜53のパターンを図3(f)に示すようにフォトリソグラフィー技術を用いて形成する。このレジスト膜53のパターンは、p型ベース領域4の中央部にレジスト膜53が島状に配置され、このp型ベース領域4の中央部にはイオンが注入されないようにする形状である。そして、図3(f)に示すように、砒素イオン(75As+)等のn型不純物イオンをp型ベース領域4の表面に選択的に注入する。図3(f)で破線で示したイオン注入領域は外形線をポリシリコン膜で画定され、内形線をレジスト膜53で画定されたリング形状となる。露出したポリシリコン膜25はイオン注入のマスクとして機能すると同時に、ポリシリコン膜25中にもn型不純物イオンが注入される。レジスト膜53を除去後、熱処理すれば、図3(g)に示すように、注入されたイオンは活性化され、不純物密度5×1017cm−3〜7×1019cm−3程度のソース領域(第2主電極領域)5が形成される。即ち、ポリシリコン膜25をマスクとして用いた自己整合(セルフアライメント)プロセスにより、外形線が画定されたソース領域5が形成され、ポリシリコン膜25はn+ドープドポリシリコン膜になる。
【0020】
(ホ)次に、新たなにレジスト膜54を塗布し、このレジスト膜54をフォトリソグラフィー技術を用いてパターニングする。このレジスト膜54をマスクとして、ドープドポリシリコン膜25をRIE法で図3(h)に示すようにエッチングする。この結果、ドープドポリシリコン膜25は、p型ベース領域4の間のドリフト領域2の表面の上方に網目状に形成されたゲート電極6と、電界緩和領域14の上方に独立した島状のパターンとして形成されたドープドポリシリコン膜25とに分離される。そして、ゲート電極6の下部の薄い酸化膜32がゲート絶縁膜11として機能し、ドープドポリシリコン膜25の下部の薄い酸化膜32が薄いフィールド絶縁膜18として機能する。レジスト膜54除去後、図3(i)に示すように、厚さ0.3μm〜2μmの酸化膜、若しくは酸化膜とPSG膜との複合膜等の第3絶縁膜33をCVD法で堆積する。そして、新たなレジスト膜55を第3絶縁膜33上に塗布し、このレジスト膜55をフォトリソグラフィ技術を用いて、レジスト膜55に電極接続領域形成予定領域に対応した窓部を開口する。そして、このレジスト膜55をマスクとして、図4(j)に示すように、第3絶縁膜33をRIE法でエッチングする。このレジスト膜55及び第3絶縁膜33をマスクとして、ボロンイオン(11B+)等のp型不純物イオンを選択的に注入する。レジスト膜55を除去後、熱処理し(ドライブインし)、注入されたイオンを活性化し、p−ドープドポリシリコン膜形成領域25a,25b,25cを形成する。その後、膜厚600nm〜1.5μm程度のPSG膜、BPSG膜等の第4絶縁膜34を第3絶縁膜33の上にCVD法で堆積する。そして、図4(l)に示すように、化学的機械研磨(CMP)等を用いて、第4絶縁膜34の表面が平らになるまで平坦化する。この結果、第3絶縁膜33と第4絶縁膜34とからなる平坦な表面を有する層間絶縁膜12が形成される。
【0021】
(ヘ)次に、層間絶縁膜12の表面全体にレジスト膜56を塗布し、図5(m)に示すようにパターニングする。このパターニングされたレジスト膜56をマスクとして、層間絶縁膜12の一部をRIE法で選択的に除去し、図5(m)に示すようにコンタクトホール(ソースコンタクトホール)41、バイアホール21、微細バイアホールC31,C32,C33,C34,C35を形成する。この時紙面の奥の方で、ゲート電極6の一部を露出するゲートコンタクトホールも開孔される。微細バイアホールC31,C32,C33,C34,C35 の開孔後、レジスト膜56を除去する。
【0022】
(ト)次に、スパッタリング法又は電子ビーム(EB)蒸着法等により厚さ0.5μm〜10μm程度のアルミニウム(Al)又はアルミニウム合金(Al−Si、Al−Cu−Si)膜等の金属膜61を堆積する。この上にレジスト膜を塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いて、レジスト膜をパターニングしてメタライゼーション用マスクを形成する。このメタライゼーション用マスクを用いて、金属膜61をRIE法により選択的にエッチングする。その後、電極配線のパターニングに用いたフォトレジスト膜を除去する。この結果、図5(o)に示すように、金属膜がパターニングされ、ボンディングパッド7、及び主電極(第2主電極)として機能するソース電極8が形成される。ボンディングパッド7は紙面の奥で図示を省略したゲートコンタクトホールを被覆している。更に、これらのソース電極8、ボンディングパッド7の形成された側の全面をレジスト膜でカバーした後、半導体基板1の他方の主面の酸化膜を全面エッチングして、露出した半導体基板1(n+ドレイン領域3)に他の主電極(第1主電極)として機能するドレイン電極15を形成する。
【0023】
(チ)裏面(他方の主面)の全面エッチングに用いたレジスト膜を除去し、400℃〜450℃でシンタリングをした後、図1に示すようにボンディングパッド7に対してワイヤ23を接続すれば、本発明の実施の形態に係わる半導体装置が完成する。
【0024】
本発明の第1実施の形態に係わる半導体装置の製造方法によれば、上記のような簡略な製造プロセスで、多結晶シリコン膜13の厚さが、設計通りの300〜800nmの厚さ(アズ・デポの厚さ)を維持しているので、ワイヤボンディング時にボンディング圧力でボンディングパッド7の下側に形成された薄いフィールド絶縁膜18にクラックが生じない。このため、ボンディングパッド7と電界緩和領域14とが電気的に短絡する不良の発生することがない半導体装置(保護素子内蔵MOSFET)を、高い製造歩留まりで安価に製造することができる。
【0025】
(第2の実施の形態)
図6に示すように、本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置は、第1主電極領域(コレクタ領域)43、第2主電極領域(エミッタ領域)45及び電界緩和領域14とを少なくとも具備する主素子を構成する半導体基板1と、電界緩和領域14の上部に設けられた厚さ30〜150nmのフィールド絶縁膜18と、フィールド絶縁膜18の上部に接触した主素子の保護素子を構成する多結晶シリコン膜13と、多結晶シリコン膜13の上部に接触した層間絶縁膜12と、層間絶縁膜12を貫通して多結晶シリコン膜13を露出させる、マトリクス配置された複数の微細バイアホールC31,・・・・・,C35を介して、多結晶シリコン膜13に接続されるボンディングパッド7を有する半導体装置である。半導体基板は、p+型(第2導電型)のコレクタ領域43、コレクタ領域43の上部のn型のドリフト領域2、ドリフト領域2の上部に島状に配置された複数のp型(第2導電型)のベース領域(ボディ領域)4、チップの周辺部においてドリフト領域2の上部に配置されたp型の電界緩和領域14、ベース領域4の上部にリング上に形成されたn+型のエミッタ領域45を有するIGBTである。
【0026】
複数のベース領域4の相互の間、及びベース領域4と電界緩和領域14との間に露出したドリフト領域2の上部にはゲート絶縁膜11が配置され、このゲート絶縁膜11の上部には多結晶シリコン膜13が配置されている。多結晶シリコン膜13は電界緩和領域14の上部のゲート絶縁膜11と同一の膜厚の薄いフィールド絶縁膜18の上部にも配置されている。そして、この多結晶シリコン膜13及びゲート電極6の上部には層間絶縁膜12が配置されている。そして、多結晶シリコン膜13は、複数のn+型のドープドポリシリコン膜領域25k、25l、25m、25nと交互に複数のp−型(第2導電型)のドープドポリシリコン膜領域25a,25b,25cが形成され、複数のpn接合ダイオードが直列接続されたダイオード形成領域25を形成している。そして、平面パターン上電極接続領域26に位置する層間絶縁膜12は、微細バイアホールC31,C32,・・・・・,C35を有する。更に、ゲート絶縁膜11及び層間絶縁膜12を貫通してベース領域4及びエミッタ領域45を露出するコンタクトホール41が形成されている。又、層間絶縁膜12を貫通してn+ドープドポリシリコン膜領域25kを露出するバイアホール21が形成されている。コンタクトホール(エミッタコンタクトホール)41とバイアホール21を介して、エミッタ電極46がエミッタ領域45とn+ドープドポリシリコン膜領域25kを電気的に接続している。そして、第1の実施の形態と同様に、微細バイアホールC31,C32,・・・・・,C35を介して多結晶シリコン膜に接続されるボンディングパッド7は紙面の奥で、ゲートコンタクトホールを介してゲート電極6に接続されている。
【0027】
図6に示すように、電界緩和領域14が、多結晶シリコン膜13の下方に形成され、多結晶シリコン膜13の下方に形成されたゲート絶縁膜11と同一の膜厚の薄いフィールド絶縁膜18に大きな電界が加わり、フィールド絶縁膜18が破壊することを防止する。
【0028】
本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置によれば、多結晶シリコン膜13のドープドポリシリコン膜領域25nと、ボンディングパッド7が複数の微細バイアホールC11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・,C45を通じて電気的に接続されているため、第1の実施の形態と同様に多結晶シリコン膜13が、設計通りの膜厚を維持できる。このためボンディング時に、ボンディング圧力により多結晶シリコン膜13の下側のゲート絶縁膜11にクラックが発生することが防止され、半導体基板1の電界緩和領域14とボンディングパッド7との間が多結晶シリコン膜13を介して電気的に短絡されることがない。
【0029】
本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法は、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法において、n+型(第1導電型)のシリコン単結晶からなる半導体基板1を用意するところを、本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法では、5×1018cm−3〜1×1021cm−3p+型(第2導電型)のシリコン基板(半導体基板)43を用意すれば良い。その後の製造方法は、本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法と同一であり、ドレイン電極15をコレクタ電極44、ドレイン領域3をコレクタ領域43、ソース電極8をエミッタ電極46、ソース領域5をエミッタ領域45と読み替えれば良く、重複した説明を省略する。
【0030】
本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置の製造方法によれば、簡略な製造プロセスで、多結晶シリコン膜13からなる保護素子の下側に形成されたゲート絶縁膜11と同じ厚さの薄いフィールド絶縁膜18にクラックが生じない。このため、ボンディングパッド7と電界緩和領域14とが電気的に短絡することがない半導体装置(保護素子内蔵型IGBT)を、高い製造歩留まりで安価に製造することができる。
【0031】
(その他の実施の形態)
本発明は、第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から、当業者には様々な代替実施の形態、実施例、及び製造工程技術が明らかとなろう。
【0032】
例えば、上記の第1及び第2の実施の形態の説明においては、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明したが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としても良いことは勿論である。
【0033】
更に、第1及び第2の実施の形態の説明においては、Si基板を半導体基板として用いる場合を説明したが、炭化珪素(SiC)、ダイアモンド、ガリウム砒素(GaAs)、インジウムリン(InP)等の他の半導体材料を用いても構わないことは勿論である。
【0034】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的な範囲は上記説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、多結晶シリコン膜の厚さが、設計時の膜厚を維持しているので、ボンディングパッド上にワイヤボンディングしたときのボンディング圧力を多結晶シリコン膜によって吸収することができ、多結晶シリコン膜の下側の薄いフィールド絶縁膜にクラックが発生することを防止することができる。
【0036】
このため本発明によれば、半導体基板の電界緩和領域とボンディングパッドとの間がフィールド絶縁膜のクラックを介して電気的に短絡されることがない。
【0037】
従って、本発明によれば、多結晶シリコンから構成される保護素子を主素子の表面に集積化した保護素子内蔵型の半導体装置の信頼性を高め、製造歩留りを向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の一部を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造工程を示す工程断面図である(その1)。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造工程を示す工程断面図である(その2)。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造工程を示す工程断面図である(その3)。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係わる半導体装置の製造工程を示す工程断面図である(その4)。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置の一部を示す断面図である。
【図7】従来のMOSFETを有する半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 ドリフト領域
3 ドレイン領域(第1主電極領域)
4 ベース領域
4a ベース領域形成予定領域
5 ソース領域(第2主電極領域)
6 ゲート電極
7 ボンディングパッド
8 ソース電極(第2主電極)
9 エピタキシャル成長層
11 ゲート絶縁膜
12 層間絶縁膜
13 多結晶シリコン膜
14 電界緩和領域
14a 電界緩和領域形成予定領域
15 ドレイン電極 (第1主電極)
18 薄いフィールド絶縁膜
21 バイアホール
23 ワイヤ
25 ドープドポリシリコン膜
25a,25b,25c p−ドープドポリシリコン領域
25d,25k,25m,25n n+ドープドポリシリコン領域
26 電極接続領域
26a 電極接続領域形成予定領域
28 第1の開口
29 第2の開口
31 バッファ酸化膜(第1絶縁膜)
32 薄い酸化膜(第2絶縁膜)
35 酸化膜
33 第3絶縁膜
34 第4絶縁膜
41 コンタクトホール
43 コレクタ領域(第1主電極領域)
44 コレクタ電極(第1主電極)
45 エミッタ領域(第2主電極領域)
46 エミッタ電極(第2主電極)
51,52,53,54,55、56 レジスト膜
C11,C12,・・・・・,C31,C32,・・・・・,C35,・・・・・,C45 微細バイアホール
Claims (9)
- 第1主電極領域、第2主電極領域及び電界緩和領域とを少なくとも具備する主素子を構成する半導体基板と、
前記電界緩和領域の上部に設けられたフィールド絶縁膜と、
前記フィールド絶縁膜の上部に接触し、交互に形成された複数の第1導電型のドープドポリシリコン領域と複数の第2導電型のドープドポリシリコン領域とを有し、前記主素子の保護素子を構成する多結晶シリコン膜と、
前記多結晶シリコン膜の上部に接触し、前記第2導電型のドープドポリシリコン領域の上部を被覆し、平面パターン上、前記第1導電型のドープドポリシリコン領域のみが一様に存在する電極接続領域の内部に、前記第1導電型のドープドポリシリコン領域のみを露出させる、マトリクス配置された複数の微細バイアホールを有する層間絶縁膜と、
前記複数の微細バイアホールを介して、前記電極接続領域の第1導電型のドープドポリシリコン領域に接続されるボンディングパッド
とを有することを特徴とする半導体装置。 - 平面パターン上、前記電極接続領域において、前記ボンディングパッドに接続されるワイヤを更に備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記電極接続領域とは異なる位置において、前記層間絶縁膜を貫通して前記多結晶シリコン膜を露出させる、前記微細バイアホールのそれぞれよりも大きな面積のバイアホールを介して、前記第2主電極領域と前記多結晶シリコンとが接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
- 前記半導体基板は、第1導電型又は第2導電型の第1主電極領域と、
前記第1主電極領域の上部に配置された第1導電型のドリフト領域と、
前記ドリフト領域の上部に配置された第2導電型の電界緩和領域及び複数の第2導電型のベース領域と、
前記ベース領域の上部に配置された第1導電型の第2主電極領域と、
前記複数のベース領域のそれぞれの一部の上部に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上部に形成されたゲート電極とを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記フィールド絶縁膜は、前記ゲート絶縁膜と実質的に同一の厚さであることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
- 平面パターン上、前記電極接続領域の内部には、前記複数の微細バイアホールのみが互いに隣接して配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記微細バイアホールの径は、直径1μm〜10μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記微細バイアホールは、10〜30μmの間隔で互いに隣接して配列されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 第1導電型又は第2導電型の第1主電極領域の上部に第1導電型のドリフト領域を形成する工程と、
前記ドリフト領域の一部に第2導電型の複数のベース領域及び第2導電型の電界緩和領域をそれぞれ選択的に形成する工程と、
前記ベース領域内に第1導電型の第2主電極領域を選択的に形成する工程と、
前記複数のベース領域の上部及び前記複数のベース領域の間に露出したドリフト領域の上部にゲート絶縁膜を形成し、
前記電界緩和領域の上部にフィールド絶縁膜を形成する工程と、
前記フィールド絶縁膜の上部に、交互に形成された複数の第1導電型のドープドポリシリコン領域と複数の第2導電型のドープドポリシリコン領域とを有する多結晶シリコン膜を形成する工程と、
前記多結晶シリコン膜の上部に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第2導電型のドープドポリシリコン領域の上部を被覆し、平面パターン上、前記第1導電型のドープドポリシリコン領域のみが一様に存在する電極接続領域の内部に、前記第1導電型のドープドポリシリコン領域のみを露出させる、マトリクス配置された複数の微細バイアホール、該微細バイアホールよりも大きな面積で前記多結晶シリコン膜の一部を露出するバイアホール、及び前記第2主電極領域を露出するコンタクトホールを、前記層間絶縁膜の一部を選択的に除去して開口する工程と、
前記複数の微細バイアホールを介して前記電極接続領域の第1導電型のドープドポリシリコン領域に接続するボンディングパッド及び前記コンタクトホールを介して前記第2主電極領域に接続し、前記バイアホールを介して前記多結晶シリコン膜に接続する主電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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