JP6727887B2 - 電子写真用ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
(i)該電子写真用ローラを、該軸芯体の軸方向に直交し、かつ、該中空粒子が中実粒子であると仮定したときの該中実粒子の重心に対応する該中空粒子の内部の点を通る第1の平面で切断したとき、該中空粒子の切断面の形状が長軸および短軸を有する扁平な形状であり、
該長軸を通る直線が、該中空粒子の内部の該点と第1の平面における該軸芯体の回転中心とを通る直線と交点を有し、かつ、
該第1の平面における該中空粒子の切断面の該長軸の長さに対する該短軸の長さの比が、1.2以上、1.9以下である;
(ii)該電子写真用ローラを、該軸芯体の軸を含み、該中空粒子の内部の該点を通る第2の平面で切断したとき、該中空粒子の切断面の形状が長軸および短軸を有する扁平な形状であり、
該長軸を通る直線が、該中空粒子の内部の該点を通り該軸芯体の軸に垂直な直線と交点を有し、かつ、
該第2の平面における該中空粒子の切断面の該長軸の長さに対する該短軸の長さの比が、1.2以上、1.9以下である;
(iii)該第1の平面において、該軸芯体の回転中心と該点とを通る直線に対する、該長軸の方向に延びる直線の傾きが、40°以上90°以下であり、
該第2の平面において、前記点を通りかつ該軸芯体の軸と直交する直線と、該長軸の方向に延びる直線との傾きが、50°以上90°以下である。
図1(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の一形態に係る電子写真用ローラの一例の概略断面図である。図1(a)に示すように、電子写真用ローラは、導電性の軸芯体1と、軸芯体1の表面(外周面)を被覆している弾性層2から構成されている。また、図1(b)に示すように、弾性層2の表面にさらに表面層3を1層配置した2層構造であっても良い。さらにまた、各層の間に接着層を有することも可能である。
軸芯体1は、軸芯体1を介して電子写真用ローラの表面に給電するために導電性を有することが好ましい。軸芯体1の電気抵抗値は導電性導電層より低いことが好ましく、軸芯体1の体積抵抗率は103Ω・cm以下であることが好ましい。導電性の軸芯体1は、電子写真用ローラの分野で公知なものから適宜選択して用いることができ、例えば、炭素鋼合金の表面に5μm程度の厚さのニッケルメッキを施した中実円柱状の軸芯体1を用いることが可能である。
弾性層は、弾性層の表面から深さ100μmまでの領域に中空粒子を含んでおり、該中空粒子が、下記の条件(i)及び(ii)を満たしている。
該長軸を通る線は、該中空粒子の内部の該点と第1の平面における該軸芯体の回転中心とを通る直線と交点を有し、かつ、
該第1の平面における該中空粒子の切断面の該長軸の長さに対する該短軸の長さの比が、1.2以上、1.9以下である;
(ii)電子写真用ローラを、軸芯体1の軸を含み、該中空粒子の内部の該点を通る第2の平面で切断したとき、該第2の平面における該中空粒子の切断面の形状が、長軸及び短軸を有する扁平な形状であり、
該長軸を通る直線が、該中空粒子の内部の該点を通り、該軸芯体1の軸に垂直な直線と交点を有し、かつ、
該第2の平面における該中空粒子の切断面の該長軸の長さに対する該短軸の長さの比が、1.2以上、1.9以下である。
条件(i)及び条件(ii)を満たす扁平な中空粒子4となる樹脂粒子としては、熱膨張性マイクロカプセルを例示することができる。熱膨張性マイクロカプセルは、粒子の内部に、弾性層2中のバインダーを乾燥、硬化、または架橋する時の熱で膨張する物質(内包物質)を含む樹脂粒子である。内包物質の膨張によって、熱膨張性マイクロカプセルはシェルを有する中空粒子となる。
弾性層2を構成するバインダーとしては、公知のゴムを用いることができる。ゴムとしては、天然ゴム、天然ゴムの加硫物、および合成ゴムを挙げることができる。
電子写真用ローラを帯電ローラとして使用する場合は、弾性層2に導電剤を添加し、弾性層2を所望の体積抵抗にすることが好ましい。
まず、軸芯体1の周面上に未硬化の弾性層を形成する。軸芯体1の周面上に未硬化の弾性層を形成する方法としては、予め所定の膜厚に成膜したシートあるいはチューブを軸芯体1に被覆する方法や、クロスヘッドを備えた押出し機を用いて軸芯体1と弾性層の材料を一体的に押出して作製する方法が挙げられる。
弾性層2の表面には、必要に応じて表面層3を設けることもできる。表面層3を形成する材料としては、樹脂、天然ゴム、及び合成ゴムを挙げることができる。樹脂としては、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂が使用できる。特に、塗料の粘度の制御が容易であるため、樹脂としてはフッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、またはブチラール樹脂が好ましい。これらの樹脂は、単独または2種以上を組み合わせて用いてもよく、また共重合体であっても良い。
本発明の一形態に係る電子写真用ローラを具備する電子写真画像形成装置の一例の概略構成を図8に示す。
本発明の一形態に係るプロセスカートリッジの一形態の概略構成を図9に示す。プロセスカートリッジは、感光体7、帯電ローラ8、現像ローラ11、クリーニング部材13を一体化し、電子写真画像形成装置に着脱可能に構成されている。プロセスカートリッジは、上記した本発明の一形態に係る電子写真用ローラを具備しており、かかる電子写真用ローラは特に帯電ローラ8として好適に使用することができる。なお、電子写真用ローラを帯電ローラとして具備する場合、クリーニング部材13及び現像ローラ11は、プロセスカートリッジに必ずしも含まれていなくてもよい。
〔樹脂粒子No.1〕
イオン交換水4000質量部と、分散安定剤としてコロイダルシリカ9質量部及びポリビニルピロリドン0.15質量部を混合し、水性混合液を調製した。次いで、重合性単量体としてアクリロニトリル50質量部、メタクリロニトリル45質量部、及びメチルメタクリロレート5質量部と、内包物質としてのノルマルヘキサン12.5質量部と、重合開始剤としてのジクミルパーオキシド0.75質量部とを混合し、油性混合液を調製した。油性混合液を水性混合液に添加し、さらに水酸化ナトリウム0.4質量部を添加することにより、分散液を調製した。
樹脂粒子No.1の製造例において、分級条件を変更した以外は同様の方法で樹脂粒子2を作製した。
作製した樹脂粒子No.1〜2の体積平均粒径を、レーザー回折型粒度分布計(商品名:コールターLS−230、ベックマン・コールター株式会社製)により測定した。
〔弾性層用材料No.1〕
アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)(商品名:N230SV、JSR株式会社製)100質量部に対し、下記4成分を加えて、50℃に調節した密閉型ミキサーにて15分間混練した。
・カーボンブラック(商品名:トーカブラック#7360SB、東海カーボン株式会社製):48質量部
・酸化亜鉛(商品名:亜鉛華2種、堺化学工業株式会社製):5質量部
・ステアリン酸亜鉛(商品名:SZ−2000、堺化学工業株式会社製):1質量部
・炭酸カルシウム(商品名:ナノックス#30、丸尾カルシウム株式会社製):20質量部
樹脂粒子として樹脂粒子No.2を4質量部用いたこと以外は弾性層用材料No.1と同様にして弾性層用材料No.2を作製した。
スチレンブタジエンゴム(SBR)(商品名:タフデン2003、旭化成株式会社製)100質量部に対し、下記5成分を加えて、80℃に調節した密閉型ミキサーにて15分間混練した。
・酸化亜鉛(商品名:亜鉛華2種、堺化学工業株式会社製):5質量部
・ステアリン酸亜鉛(商品名:SZ−2000、堺化学工業株式会社製):1質量部
・カーボンブラック(商品名:ケッチェンブラックEC600JD、ライオン株式会社製):8質量部
・カーボンブラック(商品名:シースト5、東海カーボン株式会社製):40質量部
・炭酸カルシウム(商品名:ナノックス#30、丸尾カルシウム株式会社製):15質量部
樹脂粒子として、樹脂粒子No.2を4質量部用いたこと以外は弾性層用材料No.3と同様にして弾性層用材料No.4を作製した。
化学発泡剤としてアゾジカルボンアミド(商品名:ユニフォームAZ、大塚化学株式会社)15質量部を追加した以外は、弾性層用材料No.1と同様にして弾性層用材料No.5を作製した。
〔電子写真用ローラNo.1の作製〕
直径6mm、長さ252.5mmのステンレス鋼製基体に、カーボンブラックを10質量%含有させた熱硬化性樹脂を塗布し、乾燥したものを軸芯体として使用した。
X線CT検査装置(商品名:TUX−3200N、株式会社東研製)を用いて、電子写真用ローラNo.1の3次元計測を行い、3D−CADソリッドモデルのファイルを出力した。3D−CAD(商品名:NX、シーメンスPLMソフトウェア製)を用いて、得られた3D−CADソリッドモデルから中空粒子が中実粒子であると仮定した場合における該中実粒子の重量重心を求めた。次に、電子写真用ローラNo.1を長手方向に10等分して得られる10領域の各領域で、周方向に4点(0°、90°、180°と270°)ずつ、弾性層の表面から深さ100μm、縦横各5mm四方の範囲を観察領域として選択した。なお、弾性層の表面からの深さは、上記縦横5mm四方の範囲の弾性層の表面の凹凸の高さを測定し、その平均高さを基準(深さ0μm)とした。その観察領域に存在する中空粒子を1つ選択し、軸芯体の軸方向(長手方向)に直交し、その中空粒子が中実粒子であると仮定した場合における該中実粒子の重量重心に対応する、該中空粒子内部の点を通る第1の平面で切断した。また、軸芯体の軸を含み、その中空粒子の該点を通る第2の平面で切断した。そして、その中空粒子が第1の平面において条件(i)を満たすか否かを確認し、また、第2の平面において条件(ii)を満たすか否かを確認した。そして、この作業を、観察領域に存在する中空粒子の全てについて行い、観察領域に存在する、条件(i)及び(ii)を満たす扁平な中空粒子の個数を求めた。また、全ての観察領域(長手方向10点×周方向4点の計40点)において、条件(i)及び条件(ii)を満たす扁平な中空粒子が存在するか否かを確認した。なお、表面から深さ100μmまでの領域と表面から深さ100μmより深い領域にまたがる中空粒子も観察対象に含めた。
3次元画像を観察した結果、条件(i)及び条件(ii)を満たす扁平な中空粒子であると判断された中空粒子について、その断面をSEMで観察し、その中空粒子がシェルを含むか否か確認した。まず、電子写真用ローラNo.1から、その中空粒子の断面が観察できるように弾性層の切片をカッターの刃で切り出した。SEM(商品名:S−4800、株式会社日立ハイテクノロジーズ製)を用いて、加速電圧3.0kVで中空粒子の断面を倍率1000倍で撮影した。撮影した画像から、中空粒子のシェル(熱膨張性マイクロカプセルを形成していた樹脂)が厚みを持って存在しているか確認した。これを条件(i)及び(ii)を満たす扁平な中空粒子であると判断された中空粒子全てについて行い、全ての観察領域(長手方向10点×周方向4点の計40点)において、シェルを有している扁平な中空粒子があることを確認した。なお、偏平な中空粒子の断面のSEM観察画像の一例を図11に示す。偏平な中空粒子の断面のSEM観察画像において、偏平な中空粒子のシェル111は、図11に示したように観察できる。
3次元画像を観察した結果、条件(i)及び条件(ii)を満たす扁平な中空粒子であると判断された全て中空粒子について、第1の平面において、軸芯体の回転中心と扁平な中空粒子の内部の点Eを通る直線に対する、扁平な中空粒子の長軸の方向に延びる直線の傾きを3D−CADから求めた。また、同様に、第2の平面において、扁平な中空粒子の内部の点Eを通り、かつ軸芯体の軸と直交する直線に対する、長軸の方向に延びる直線の傾きを3D−CADから求めた。そして、全ての条件(i)及び条件(ii)を満たす扁平な中空粒子の傾きの算術平均値を、平面ごとにθ1及びθ2とした。評価結果を表2に示す。
3次元画像を観察した結果、条件(i)及び条件(ii)を満たす扁平な形状を有する中空粒子であると判断された全ての中空粒子について、第1の平面及び第2の平面における長軸の長さと短軸の長さを3D−CADから求めた。そして、第1の平面における長軸の長さの算術平均をa1、第1の平面における短軸の長さの算術平均をb1とし、a1/b1(長軸の長さ/短軸の長さ)を求めた。また、第2の平面における長軸の長さの算術平均をa2、第2の平面における短軸の長さの算術平均をb2とし、a2/b2(長軸の長さ/短軸の長さ)を求めた。評価結果を表2に示す。
図8に示す構成を有する電子写真画像形成装置であるモノクロレーザープリンタ(商品名:LBP6700、キヤノン株式会社製)と、そのプロセスカートリッジを用意した。プロセスカートリッジから付属の帯電ローラを取り外し、作製した電子写真用ローラNo.1を帯電ローラとして組み込んだ。また、帯電ローラは感光体に対し、一端で4.9N、両端で合計9.8Nのバネによる押し圧力で当接させた。モノクロレーザープリンタは、プロセススピードが370mm/secとなるように改造し、さらに、外部より帯電ローラに電圧を印加した。印加電圧は、交流電圧としてピーク−ピーク電圧(Vpp)を1800V、周波数(f)を1350Hz、直流電圧(Vdc)を−600Vとした。
弾性層の変形回復の速度は、回転前と回転中の外径の差(変形量)で評価した。測定は、図10に示す、電子写真用ローラの変形量を測定する装置を用いて行った。測定にあたり、電子写真用ローラNo.1及び測定装置を、あらかじめ温度23℃、相対湿度50%の環境に24時時間以上放置した。
振動測定で使用したモノクロレーザープリンタ(商品名:LBP6700、キヤノン株式会社製)と、電子写真用ローラNo.1を帯電ローラとして組み込んだプロセスカートリッジとを、温度23℃/湿度50%RHの環境に24時間馴染ませた後、以下の画像評価を行った。
横スジ状画像の評価
ランクA:横スジ状の画像欠陥が認められない。
ランクB:横スジ状の画像欠陥がわずかに認められる。
ランクC:横スジ状の画像欠陥が一部の領域に認められる。
ランクD:横スジ状の画像欠陥が広範囲に認められ、目立つ。
ポチ状画像の評価
ランクA:ポチ状の画像欠陥が認められない。
ランクB:ポチ状の画像欠陥がわずかに認められる。
ランクC:ポチ状の画像欠陥が一部の領域に認められる。
ランクD:ポチ状の画像欠陥が広範囲に認められ、目立つ。
弾性層用材料の種類、及び再加熱処理時の温度を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真用ローラNo.2〜10を作製した。得られた電子写真用ローラNo.2〜10の測定結果と評価結果を表2及び表3に示す。
弾性層用材料として、弾性層用材料No.1と弾性層用材料No.3を質量で1:1混合した弾性層用材料を用い、再加熱処理の温度を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真用ローラNo.11〜12を作製した。
〔表面層用塗工液の作製〕
ε−カプロラクトン変性アクリルポリオール溶液(商品名:プラクセルDC2016、ダイセル化学工業社製)にメチルイソブチルケトン(MIBK)を加え、固形分が19質量%となるように希釈した。この希釈溶液526.3質量部(アクリルポリオール固形分100質量部)に対して、カーボンブラック(商品名:MA100、三菱化学株式会社製)45質量部、変性ジメチルシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製)0.08質量部、ブロックイソシアネート混合物80.14質量部を混合した。なお、ブロックイソシアネート混合物は、ヘキサメチレンジイソシアネート(商品名:デュラネートTPA−B80E、旭化成工業株式会社製)とイソホロンジイソシアネート(商品名:ベスタナートB1370、デグサ・ヒュルス社製)の7:3混合物である。
実施例1と同様にして得られた弾性層の外周に、表面層用塗工液をディッピング法で塗工した。浸漬時間は9秒、引き上げ速度は初期速度が20mm/秒、最終速度は2mm/秒、その間は時間に対して直線的に速度を変化させた。
弾性層用材料の種類、及び再加熱処理時の温度を表1に示すように変更した以外は、実施例13と同様にして電子写真用ローラNo.14を作製した。得られた電子写真用ローラNo.14の測定結果と評価結果を表2及び表3に示す。
直径6mm、長さ252.5mmのステンレス鋼製基体に、カーボンブラックを10質量%含有させた熱硬化性樹脂を塗布し、乾燥したものを軸芯体として使用した。
弾性層用材料の種類、及び押圧荷重を表1に示すように変更した以外は、実施例15と同様にして電子写真用ローラNo.16〜22を作製した。得られた電子写真用ローラNo.16〜22の測定結果と評価結果を表2及び表3に示す。
樹脂粒子No.1の代わりに化学発泡剤としてアゾジカルボンアミド(商品名:ユニフォームAZ、大塚化学株式会社)15質量部を追加した以外は、弾性層用材料No.1と同様にして弾性層用材料No.5を作製した。
押圧荷重を表1に示すように変更した以外は、実施例19と同様にして電子写真用ローラNo.24を作製した。得られた電子写真用ローラNo.24の測定結果と評価結果を表2及び表3に示す。
Claims (10)
- 軸芯体および弾性層を有する電子写真用ローラであって、
該弾性層は、該弾性層の表面から深さ100μmまでの領域に、下記の条件(i)、(ii)及び(iii)を満たす中空粒子を含むことを特徴とする電子写真用ローラ:
(i)
該電子写真用ローラを、該軸芯体の軸方向に直交し、かつ、該中空粒子が中実粒子であると仮定したときの該中実粒子の重心に対応する該中空粒子の内部の点を通る第1の平面で切断したとき、該中空粒子の切断面の形状が長軸および短軸を有する扁平な形状であり、
該長軸を通る直線が、該中空粒子の内部の該点と第1の平面における該軸芯体の回転中心とを通る直線と交点を有し、かつ、
該第1の平面における該中空粒子の切断面の該長軸の長さに対する該短軸の長さの比が、1.2以上、1.9以下である;
(ii)
該電子写真用ローラを、該軸芯体の軸を含み、該中空粒子の内部の該点を通る第2の平面で切断したとき、該中空粒子の切断面の形状が長軸および短軸を有する扁平な形状であり、
該長軸を通る直線が、該中空粒子の内部の該点を通り該軸芯体の軸に垂直な直線と交点を有し、かつ、
該第2の平面における該中空粒子の切断面の該長軸の長さに対する該短軸の長さの比が、1.2以上、1.9以下である;
(iii)
該第1の平面において、該軸芯体の回転中心と該点とを通る直線に対する、該長軸の方向に延びる直線の傾きが、40°以上90°以下であり、
該第2の平面において、該点を通りかつ該軸芯体の軸と直交する直線と、該長軸の方向に延びる直線との傾きが、50°以上90°以下である。 - 前記中空粒子の、前記第1の平面における、前記軸芯体の回転中心と前記点とを通る直線に対する、前記長軸の方向に延びる直線の傾きが、45°以上90°以下である請求項1に記載の電子写真用ローラ。
- 前記中空粒子の、前記第1の平面における前記長軸の長さに対する前記短軸の長さの比(長軸の長さ/短軸の長さ)が、1.3以上、1.9以下であり、
前記中空粒子の、前記第2の平面における前記長軸の長さに対する前記短軸の長さの比(長軸の長さ/短軸の長さ)が、1.3以上、1.9以下である請求項1または2に記載の電子写真用ローラ。 - 前記弾性層に含まれるバインダーが、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)またはスチレンブタジエンゴム(SBR)である請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子写真用ローラ。
- 前記領域中の、単位体積(100μm×100μm×100μm)あたりの前記中空粒子の個数が、5個以上150個以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子写真用ローラ。
- 前記中空粒子の、前記第1の平面における短軸の長さおよび前記第2の平面における短軸の長さが、それぞれ10μm以上130μm以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子写真用ローラ。
- 前記弾性層の表面から深さ100μmより深い領域に中空粒子が含まれている請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子写真用ローラ。
- 前記電子写真用ローラが、帯電ローラである請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子写真用ローラ。
- 電子写真画像形成装置に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子写真用ローラを具備していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子写真用ローラを具備していることを特徴とする電子写真画像形成装置。
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