JP2014238547A - 加圧ロール、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

加圧ロール、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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誠 小俣
大士 文男
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Abstract

【課題】従来に比べ、耐久性を維持しつつ断熱性が高い加圧ロールを提供する。【解決手段】加圧ロール91は、耐熱性の弾性層912が、複数の扁球状の空孔914を有し、扁球状の空孔914の長径が、弾性層912の径方向に配向している。また、前記弾性層における扁球状の空孔は、加圧時の前記弾性層の圧縮率に応じて、扁球状の空孔の短径と長径を選択し、前記扁球状の空孔の長径Aと短径Bの比であるB/Aが、0.7以上0.9以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、加圧ロール、定着装置および画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置では、用紙等の記録媒体上に保持された未定着トナー像を記録媒体上に定着させ、画像にするための工程を定着工程と呼んでいる。前記定着工程として、従来、圧力定着、オーブン定着、および、溶剤定着等の方式が用いられているが、熱が有効に伝えられ、トナー像をより強固に定着させられ、かつ比較的安全である観点から、熱圧力定着法がもっとも一般的に用いられている。この熱圧力定着法は、未定着トナー像が保持された記録媒体を、加熱された2本のロールあるいはベルトにより構成されたニップ内を通過させ、ニップ通過時にロールあるいはベルトによって加熱され溶融状態となった未定着トナー像を、ニップ圧力により記録媒体に押圧されることで、記録媒体にトナー像が定着される方法である。
ここで、特許文献1には、定着に使用する弾性ローラにおいて、前記弾性ローラの弾性層には複数の空孔が形成され、この複数の空孔は、前記弾性層の軸方向に伸び且つ半径線に対して傾斜して設けられた複数の支柱壁によって、周方向に等間隔に区分され形成され、さらに、弾性ローラの任意の半径線が常にいずれかの空孔を貫通するように形成されているため、弾性ローラが相手方と接触するときに、接触範囲内の空孔が接触圧によりほぼ完全に潰れ、高い接触圧が得られることが記載されている。
特許文献2には、加熱手段と加圧ローラとが接触するニップ部に被加熱部材を導入して狭持搬送し、被加熱部材を加熱する加熱装置において、前記加圧ローラの熱伝導度を低くするために、前記加圧ローラの弾性層は、樹脂マイクロバルーンを加熱膨張させて形成した空隙部を分散して含有することが開示されている。
特許文献3には、記録材を加熱手段と加圧ローラとが接触するニップ部に搬送し、記録材上の像を加熱する像加熱装置において、加圧ローラの弾性層は、「水を含有する吸水性ポリマー」と「中空フィラー」とを分散したゴム組成物を熱硬化して得られた発泡体から成り、熱硬化時に吸水性ポリマーから水分が蒸発することで形成された、平均径が10μmから500μmの範囲の発泡セルを有することが開示されている。
特開昭62−258216号公報 特開2002−148988号公報 特開2009−134310号公報
本発明の目的は、従来に比べ、強度を確保しつつ断熱性が高い加圧ロール、定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下に示す本発明に至った。
(1)芯材上に少なくとも弾性層と離型層とが設けられ、前記弾性層は、3つの径の少なくとも1つが他とは異なる立体状の空孔を複数有し、前記空孔の長径が、前記弾性層の径方向に配向する加圧ロールである。
(2)前記弾性層における空孔は扁球状であり、加圧時の前記弾性層の圧縮率に応じて、扁球状の空孔の短径と長径を選択して成る、上記(1)に記載の加圧ロールである。
(3)前記扁球状の空孔の長径Aと短径Bとの比であるのB/Aが、0.7以上0.9以下であることを特徴とする、上記(2)に記載の加圧ロールである。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の加圧ロールと、前記加圧ロールに圧接配置され、前記加圧ロールとの間に形成されるニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を狭持することで前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着させる、定着部材と、を有する定着装置である。
(5)前記定着部材は、回転可能に設けられた定着ロールまたはベルト部材である、上記(4)に記載の定着装置である。
(6)像保持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を静電荷像現像用現像剤を用いて現像する現像手段と、現像されたトナー画像を中間転写体を介してまたは介さずに被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上のトナー画像を定着する定着手段と、を含む画像形成装置であり、前記定着手段が、上記(4)または(5)に記載の定着装置からなる画像形成装置である。
本願請求項1に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、強度を確保しつつ断熱性が高くなる。
本願請求項2に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、さらに高い強度を確保しつつ断熱性が高くなる。
本願請求項3に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、実用に即した範囲で、強度を確保しつつ断熱性が高くなる。
本願請求項4に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、強度を確保しつつ断熱性が高い加圧ロールを備えた定着装置が得られる。
本願請求項5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、強度を確保しつつ断熱性が高い加圧ロールを備えた定着装置が得られる。
本願請求項6に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、強度を確保しつつ断熱性が高い加圧ロールを備えた定着装置を有する画像形成装置が得られる。
本発明における加圧ロール定着装置の構成の一例を示す概略構成図である。 加圧ロールの一例を説明する図1のI−I線に沿った断面図である。 加圧ロールの説明図である。 本発明における定着装置の一例を示す概略構成図である。 本発明における画像形成装置の構成の一例を示す概略構成図である。
本発明の実施の形態における加圧ロール、定着装置および画像形成装置について、以下に説明する。
[定着装置]
まず、本実施の形態における定着装置について、図4を用いて以下に説明する。なお、本実施の形態の定着装置として、加熱手段である発熱源を用いて定着ベルトを押圧する定着装置を例に挙げて説明する。
図4に示すように、本実施の形態の定着装置90は、回転可能な回転部材である加圧ロール91と、回転部材である加圧ロール91に圧接配置され、加圧ロール91との間に形成される加圧部N(以下「ニップ部N」ともいう)に未定着トナー像を保持した記録媒体である用紙Pを狭持することで未定着トナー像を記録媒体Pに定着させる、回転可能な管状体である定着ベルト92とを有する。
ここで、定着ベルト92の内側に発熱源の一例としての抵抗発熱体であるセラミックヒータ82が配設され、セラミックヒータ82からニップ部Nに熱を供給するように構成している。セラミックヒータ82は、加圧ロール91側の面がほぼフラットに形成されている。そして、定着ベルト92を介して加圧ロール91に押圧される状態で配置され、ニップ部Nを形成している。したがって、セラミックヒータ82は圧力部材としても機能している。加圧部Nを通過した用紙Pは、加圧部Nの出口領域(剥離ニップ部)において定着ベルト92の曲率の変化によって定着ベルト92から剥離される。
さらに、定着ベルト92内周面とセラミックヒータ82との間には、定着ベルト92の内周面とセラミックヒータ82との摺動抵抗を小さくするため、摺擦部材の一例としての摺動シート68が配設されている。この摺動シート68は、セラミックヒータ82と別体に構成しても、セラミックヒータ82と一体的に構成しても、いずれでもよい。
一方、回動部材の一例としての加圧ロール91は定着ベルト92に対向するように配置され、図示しない駆動モータにより矢印D方向に回転し、この回転により定着ベルト92は、加圧ロール91に従動して矢印E方向に回動する。加圧ロール91は、コア(円柱状芯金)911と、コア911の外周面に被覆した弾性層912と、さらに耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層913とが積層されて構成されている。
また、定着ベルト92は、原形が円筒形状に形成された無端ベルトであり、例えば、熱硬化性ポリイミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂等からなるベース層921と、このベース層921の加圧ロール91側の面(外周面)または両面に被覆された、フッ素樹脂等からなる離型層922とで構成されている。
ここで、定着ベルト92は、定着ベルト92の内部に配置されたセラミックヒータ82と、上流側ベルトガイド部材93aおよび下流側ベルトガイド部材93b、セラミックヒータ82を保持するホルダ65、さらには定着ベルト92の両端部に配置されたベルト規制部材の一例としてのエッジガイド部材(不図示)によって回動自在に支持されている。本実施の形態の定着装置90では、摺動シート68はセラミックヒータ82だけを覆うように構成されているため、上流側ベルトガイド部材93aおよび下流側ベルトガイド部材93bが、ともに定着ベルト92の内周面と直接摺擦しながら定着ベルト92を支持している。
ホルダ65には、定着装置90の長手方向に亘って潤滑剤塗布部材67が設けられている。潤滑剤塗布部材67は、定着ベルト92内周面に接触し、定着ベルト92と摺動シート68との摺動部に潤滑剤を供給する。なお、潤滑剤としては、例えば、シリコーンオイル、フッ素オイル等の液体状オイル;固形物質と液体とを混合させたグリース等、さらにこれらを組み合わせたものが挙げられる。
そして、画像形成装置においてトナー像が静電転写された用紙Pは、定着入口ガイド56によって定着装置90のニップ部Nに導かれる。用紙Pがニップ部Nを通過する際には、用紙P上のトナー像は、ニップ部Nに作用する圧力と、定着ベルト92側のセラミックヒータ82から供給される熱とによって定着される。本実施の形態の定着装置90でも、加圧ロール91とセラミックヒータ82との間でニップ部Nを広く構成することができるため、安定した定着性能を確保することができる。
なお、定着後の用紙Pを定着ベルト92から完全に分離するための補助手段として、定着ベルト92のニップ部Nの下流側に、剥離補助部材70を配設することも可能である。剥離補助部材70は、剥離バッフル71が定着ベルト92の回転方向と対向する向き(カウンタ方向)に定着ベルト92と近接する状態でバッフルホルダ72によって保持されている。
加圧ロール91は、例えば、直径16mmの中実の鉄製のコア(円柱状芯金)911と、コア911の外周面を被覆する、例えば厚さ12mmのシリコーンスポンジ等の弾性層912と、例えば、厚さ30μmのPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層913とを有する。なお、加圧ロール91の製造方法としては、例えば、PFAチューブ(離型層913になる)の内周面に、接着用プライマーを塗布したフッ素樹脂チューブと中実シャフト(コア911になる)とを成形金型内にセットし、フッ素樹脂チューブと中実シャフトとの間に液状発泡シリコーンゴムを注入後、加熱処理(例えば、150℃、2時間)によりシリコーンゴムを加硫、発泡させて弾性層912を形成する方法が挙げられる。なお、本実施の形態の加圧ロール91の構成については、図1を用いて後述する。
加圧ロール91は、定着ベルト92に対向するように配置し、矢印D方向に、例えば140mm/secのプロセススピードで回転し、定着ベルト92を従動させる。また、加圧ロール91とセラミックヒータ82とにより定着ベルト92を挟持した状態で保持して加圧部Nを形成し、この加圧部Nに未定着トナー像を保持した記録媒体Pを通過させ、熱及び圧力を加えて未定着トナー像を記録媒体Pに定着する。
定着装置90では、加圧ロール91の矢印D方向への回転に伴い、定着ベルト92が従動回転し、セラミックヒータ82による加熱で、定着ベルト92の外周面が定着可能な温度まで加熱される。このようにして加熱された定着ベルト92は、加圧ロール91との加圧部Nまで移動する。搬送手段により、未定着トナー像がその表面に設けられた用紙Pが定着入口ガイド56を介して定着装置90に搬入される。用紙Pが定着ベルト92と加圧ロール91との加圧部Nを通過した際に、未定着トナー像は定着ベルト92により加熱され用紙Pの表面に定着される。その後、画像が表面に形成された用紙Pは、搬送手段により搬送され、定着装置90から排出される。
[加圧ロール]
以下に、図1から図3を用いて、本実施の形態における加圧ロールについて説明する。本実施の形態における加圧ロール91は、図1に示すように、コア(円柱状芯金)911と、コア911の外周面に被覆した弾性層912と、さらに耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層913とが積層されて構成されている。
本実施の形態における加圧ロール91は、図2に示すように、耐熱性の弾性層912が、3つの径の少なくとも1つが他とは異なる複数の空孔914を有し、その空孔914の長径は、弾性層912の径方向に配向している。加圧ロール91において空孔914は断熱に有利に作用する。しかし、弾性層912に空孔があることにより、全体的に強度を多少犠牲にすることになる。そこで鋭意研鑽し、加圧ロール91が圧縮する方向は径方向であるため、本実施の形態では空孔914の長径を径方向に沿わせることにより、力が加わった場合(換言すれば圧縮率が高くなる場合)の弾性層912の強度を確保することに至った。なお、もっとも強度が確保できる形状は真球であるため、空孔914は扁球が好ましい。ここで、「扁球」とは、楕円の短軸を回転軸として回転したときに得られる回転体をいう。ただし回転体の3つの径のうち2つを正確に等しくする必要はなく、多少の誤差は許容される。もっとも、圧縮したときに真球に近づくことが理想であるため、2つの径が等しくなっていることが好ましいことは言うまでもない。
さらに、本実施の形態における加圧ロール91の弾性層912における扁球状の空孔914は、加圧時の弾性層912の圧縮率に応じて、扁球状の空孔914の短径Bと長径Aが適宜選択される。ここで、図3に示すように、扁球状の空孔914の長径Aは、加圧ロール91が圧縮される方向(図3の白抜き矢印方向)に沿った「圧縮方向径」に相当し、式1の扁球状の空孔914の短径Bは、前記圧縮方向に対して「非圧縮方向径」に相当する。ここで、「圧縮率」とは、加圧ロール91の径方向にかかる圧力に対して、径方向の弾性層の厚さがどの程度変化するかを表す状態量である。
加圧ロール91の圧縮率は、式1:圧縮率={加圧ロール91の圧縮量/加圧ロール91の弾性層912の厚さ}×100に基づき求められる。ここで、本実施の形態では、定着装置が図4に示す加圧ロール91と定着ベルト92からなる場合、加圧ロール91の圧縮量は、定着前後の加圧ロール91の回転軸と定着ベルト92の仮想回転軸との軸間距離L0と、定着時のニップ部N形成時における加圧ロール91の回転軸と定着ベルト92の仮想回転軸との軸間距離L1との差分からなる。定着装置が弾性層を有する加圧ロールと弾性層を有する定着部材からなる場合には、定着前後と定着時の両者の軸間距離の差分から定着側成分を引いたものが、加圧ロールの圧縮量となる。
一方、加圧ロール91における圧縮率と、扁球状の空孔の形状との関係は、例えば、式2:弾性層912の圧縮率(%)={100−(B/A)×100}(式中、A:扁球状の空孔914の長径、B:扁球状の空孔914の短径)を満たす。
従って、式1で求められた『圧縮率』に基づき、式2の扁球状の空孔914の長径Aと短径Bとを適宜選択して、加圧ロール91の弾性層912を形成することが好ましい。
また、本実施の形態における加圧ロール91の弾性層912では、加圧時の弾性層912の圧縮率は10%以上30%以下であり、扁球状の空孔914の長径Aと短径Bとの比は、0.7≦B/A≦0.9の関係を満たす。ここで、扁球状の空孔914におけるB/Aが0.7未満の場合には、弾性層912が圧縮時に破壊されてしまい、一方、B/Aが0.9を超えると、加圧ロール91の弾性層912の圧縮率が低く、加圧ロール91と定着ベルト92との間に必要量のニップ部Nの領域が形成されない場合がある。
また、本実施の形態において、扁球状の空孔914の短径Bは、例えば、10μm以上130μm以下であることが好ましく、扁球状の空孔914の長径Aは、例えば、短径B×1.1以上短径B×1.3以下であることが好ましい。
本実施の形態における加圧ロール91の弾性層912の硬度は、アスカーゴム硬度計C型(高分子計器株式会社製)を用いて測定した場合に、50°以下、好ましくは30°以上40°以下である。また、弾性層912の強度は、JIS K−6251に準拠して、引張応力が4MPa以下、好ましくは0.5MPa以上4MPa以下である。
また、本実施の形態では、空孔914を、その長径が弾性層912の径方向に配向するように、例えば、以下の3つのいずれかの製造方法で加圧ロール91の弾性層912が形成され、加圧ロール91が製造される。
まず、第1の製造方法は、コア911のコア径に合わせて調整された金属シャフトを円筒金型に取り付けて、液状シリコーンゴム(東レダウコーニング株式会社製)に、予め径比が10%以上30%以下であって弾性層形成時の焼成で揮発する扁球状のフィラー、または、弾性層形成時の焼成で揮発する球状のフィラーを適量、例えば液状シリコーンゴム100質量部に対して30質量部配合して成る弾性材料を、円形金型と金属シャフトの間に注入する。次に、前記弾性材料を注入した円筒金型を、液状シリコーンゴムの硬化温度付近、例えば80℃以上100℃以下に加熱するとともに、弾性材料中の扁球状のフィラーが円筒金型の径方向に整列する程度の速度、または、球状のフィラーが円筒金型の径方向に適量移動する程度の速度、例えば5rpm以上50rpm以下の速度で、回転させる。このとき、回転装置つきのオーブンを用いるとよい。次いで、硬化後のシリコーンゴムからなる弾性円筒体を、円筒金型から取り出し、中空の弾性円筒体を焼成温度(例えば、約200℃)で予め定められた時間(例えば、2時間程度)焼成し、弾性円筒体中のフィラーを揮発させる。次に、プライマーが塗布されたコア911に、弾性円筒体の中空部分に装着した後、接着焼成させ、さらに、得られたコア付き弾性円筒体の表面にプライマーを塗布し、別の円筒金型の内部に、離型層と成る耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆を被せ、真空引きした状態で前記弾性円筒体を挿入した後、常圧に戻して、加圧ロールの前駆体を形成し、この加圧ロールの前駆体を円筒金型から取り出し、オーブンにて弾性円筒体から成る弾性層と離型層とを接着焼成して、加圧ロールを製造する。
第2の製造方法は、第1の製造方法の円筒形金型の回転速度調整の代わりに、前記弾性材料が注入された円筒金型の外周に超音波振動装置を取り付け、前記弾性材料を注入した円筒金型を、液状シリコーンゴムの硬化温度付近、例えば80℃以上100℃以下に加熱しながら回転させる際に、前記円筒金型内の弾性材料に超音波振動を印加して、弾性材料中の扁球状のフィラーを円筒金型の径方向に整列させる、または、球状のフィラーを円筒金型の径方向に適量移動させる以外は、第1の製造方法に準拠して加圧ロールを製造する。
ここで、第1の製造方法および第2の製造方法に用いるフィラーとしては、例えば、シリコーンゴムの硬化温度で軟化し、且つ、硬化後のシリコーンゴムからなる弾性層の焼成温度で揮発する樹脂フィラーや樹脂バルーンが挙げられる。
樹脂フィラーとしては、例えば、シリコーンゴムの硬化温度付近、例えば80℃以上100℃以下で軟化し、且つ、弾性層形成時の焼成温度、例えば200℃で揮発する高分子炭化水素が挙げられ、このような高分子炭化水素としては、例えば、100℃付近で軟化するポリエチレンが好適である。ポリエチレンから成る樹脂フィラーを用いる場合、予め径比が10%以上30%以下であって弾性層形成時の焼成で揮発する扁球状のフィラーであっても、また、弾性層形成時の焼成で揮発する球状のフィラーであってもよい。例えば、ポリエチレンの球状のフィラーの場合には、ポリエチレンの軟化温度で球状のフィラーが変形し易くなり、このときに径方向に遠心力がかかる、または、超音波振動が加わると、径方向に扁球状に変形したフィラーが配向した弾性円筒体が得られる。この弾性円筒体を焼成することで、最終的に、図2に示すように、加圧ロール91の弾性層912が、3つの径の少なくとも1つが他とは異なる空孔914を複数有し、空孔914の長径が、弾性層912の径方向に配向する。
また、樹脂バルーンとしては、熱膨張性マイクロカプセルが挙げられ、熱膨張性マイクロカプセルとしては、例えば、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」(松本油脂製薬株式会社製)のFシリーズ、FNシリーズが挙げられる。この「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」(松本油脂製薬株式会社製)のFシリーズ、FNシリーズは、液状の低沸点炭化水素を熱可塑性高分子殻で包み込んだマイクロカプセルであり、加熱すると、高分子の殻が軟化し、熱可塑性高分子殻中の液体炭化水素が気体に変化するため、その圧力でカプセルが膨張して、体積が増大するというメカニズムを有するものである。ここで、本実施の形態で使用される「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」としては、例えば最大膨張温度が110℃以上135℃以下の低温膨張型の「F−30」、「F−36」、「F−36LV」、「F−48」、「FN−80GS」、「F−50」、例えば最大膨張温度が145℃以上165℃以下の中温膨張型の「F−65」、「FN−100SS」、「FN−100S」、「F−100M」、例えば最大膨張温度が165℃以上185℃以下の高温膨張型の「FN−100M」、「FN−100」、「FN−105」、「FN−180SS」、「FN−180S」、「FN−180」、例えば発泡開始温度が160℃以上200℃以下で最大膨張温度が210℃以上260℃の超高温膨張型「F−190D」、「F−230D」、「F−260D」が挙げられる。
さらに、樹脂バルーンとして、上記「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」のFシリーズ、FNシリーズの既膨張体(真比重:0.02から0.04)を約含水90%の湿潤体として販売されている「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」のF−Eシリーズ(松本油脂製薬株式会社製)の例えば「F−30E」、「F−50E」、「F−65E」や、上記「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」のFシリーズ、FNシリーズの既膨張体(真比重:0.02から0.04)を約97%以上の固形分で販売されている「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」のF−DEシリーズ(松本油脂製薬株式会社製)の例えば「FN−80SDE」、「F−65DE」、「F−80DE」が挙げられる。
第3の製造方法は、第1の製造方法の円筒形金型の回転速度調整の代わりに、使用するフィラーとして、アスペクト比が1.1以上3.0以下の導電性フィラーを包含する樹脂フィラーを用い、前記弾性材料が注入された円筒金型の外周に磁場を印加する装置を取り付け、前記弾性材料を注入した円筒金型を、液状シリコーンゴムの硬化温度付近、例えば80℃以上100℃以下に加熱しながら回転させる際に、磁場を印加し、軟化した樹脂フィラーに包含された導電性フィラーを円筒金型の径方向に配向させる以外は、第1の製造方法に準拠して加圧ロールを製造する。
[画像形成装置]
図5には、本実施の形態の摺動シートならびに定着装置が適用される画像形成装置の概略構成が示されている。ここでは、一般にタンデム型と呼ぶ中間転写方式の画像形成装置を例に挙げて説明する。
図5に示す画像形成装置100は、潜像形成手段ならびに現像手段からなる像形成部の一例として、電子写真方式により各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kを備える。次に、画像形成装置100は、転写手段の一例として、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成する各色成分トナー像を中間転写ベルト(像保持体)15に順次転写(一次転写)する一次転写部10と、中間転写ベルト15上に転写した重畳トナー画像を記録媒体P(記録材(被転写体))である用紙に一括転写(二次転写)する二次転写部20とを備える。さらに、画像形成装置100は、定着手段の一例として、二次転写された画像を記録媒体P上に定着する、上述した定着装置90を備える。また、画像形成装置100は、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を備える。
図5に示すように、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、矢印A方向に回転する感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電器12と、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13と、各色成分トナーを収容し感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14とを有する。また、感光体ドラム11上に形成する各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16と、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17と、を有する。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に略直線状に配置されている。
中間転写ベルト15は、各種ロールにより、図5に示す矢印B方向に循環駆動する。各種ロールとして、中間転写ベルト15を駆動する駆動ロール31と、中間転写ベルト15を支持する支持ロール32と、中間転写ベルト15に一定の張力を与え蛇行を防止するテンションロール33と、二次転写部20に設けるバックアップロール25と、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けるクリーニングバックアップロール34とを有している。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟み感光体ドラム11に対向する一次転写ロール16を有する。二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置する二次転写ロール(転写部材)22と、二次転写ロール22の対向電極として中間転写ベルト15の裏面側に配置されたバックアップロール25と、バックアップロール25に二次転写バイアスを印加する給電ロール26とを有する。
二次転写部20の下流側に、中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去する中間転写ベルトクリーナ35を設ける。イエローの画像形成ユニット1Yの上流側に、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42を配設する。また、黒の画像形成ユニット1Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43を配設する。
記録媒体搬送系には、記録媒体収容部50と、記録媒体収容部50中の記録媒体Pを取り出して搬送するピックアップロール51と、記録媒体Pを搬送する搬送ロール52と、記録媒体Pを二次転写部20へと送る搬送シュート53と、二次転写ロール22により二次転写された記録媒体Pを定着装置90へと搬送する搬送ベルト55と、記録媒体Pを定着装置90に導く定着入口ガイド56とを有する。
画像形成装置100の基本的な作像プロセスについて説明する。図5に示すような画像形成装置100では、画像読取装置(図示せず)等から出力される画像データに画像処理を施した後、画像データをY、M、C、Kの4色の色材階調データに変換し、レーザ露光器13に出力する。レーザ露光器13は、入力される色材階調データに応じ、例えば、半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの矢印A方向に回転する各感光体ドラム11に照射する。各感光体ドラム11の表面を帯電器12によって帯電した後、レーザ露光器13によって表面を走査露光し、静電潜像を形成する。形成した静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像する。
つぎに、感光体ドラム11上に形成するトナー像を、一次転写部10において中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写を行う。中間転写ベルト15は矢印B方向に移動してトナー像を二次転写部20に搬送する。記録媒体搬送系は、トナー像を二次転写部20に搬送するタイミングに合わせて、記録媒体収容部50から記録媒体Pを供給する。二次転写部20では、中間転写ベルト15上に保持された未定着トナー像を、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれた記録媒体P上に静電転写する。その後、トナー像を静電転写した記録媒体Pを搬送ベルト55により定着装置90まで搬送し、定着装置90は、記録媒体P上の未定着トナー像を熱及び圧力で処理し記録媒体P上に定着する。定着画像を形成した記録媒体Pは、画像形成装置の排出部に設けた排紙載置部に搬送する。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に制限されるものではない。また、以下の製造例、実施例、比較例において記載した評価は、以下の方法により実施した。
[実施例1]
図1に示すコア911のコア径に合わせて調整された金属シャフトを円筒金型に取り付けて、液状シリコーンゴム(東レダウコーニング株式会社製)に、フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80SDE」を、液状シリコーンゴム100質量部に対して30質量部配合して弾性材料を調製する。次いで、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで5分間ゆっくり回転させた後、100℃にて50rpmで15分間加熱しながら回転させる。次いで、硬化後のシリコーンゴムからなる弾性円筒体を、円筒金型から取り出し、中空の弾性円筒体を200℃で2時間焼成し、弾性円筒体中の樹脂フィラーを揮発させる。次に、プライマーが塗布されたコア911に、弾性円筒体の中空部分に装着した後、接着焼成させ、さらに、得られたコア付き弾性円筒体の表面にプライマーを塗布し、別の円筒金型の内部に、離型層と成る耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆を被せ、真空引きした状態で前記弾性円筒体を挿入した後、常圧に戻して、加圧ロールの前駆体を形成し、この加圧ロールの前駆体を円筒金型から取り出し、オーブンにて弾性円筒体から成る弾性層と離型層とを接着焼成して、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが26μm、扁球状の空孔914の短径Bが20μmである、圧縮率30%の加圧ロールを製造した。
[実施例2]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80SDE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで5分間ゆっくり回転させた後、100℃にて30rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが24μm、扁球状の空孔914の短径Bが20μmである、圧縮率20%の加圧ロールを製造した。
[実施例3]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80SDE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで10分間ゆっくり回転させた後、100℃にて50rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが39μm、扁球状の空孔914の短径Bが30μmである、圧縮率30%の加圧ロールを製造した。
[実施例4]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80SDE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで10分間ゆっくり回転させた後、100℃にて30rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが36μm、扁球状の空孔914の短径Bが30μmである、圧縮率20%の加圧ロールを製造した。
[実施例5]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80DE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで15分間ゆっくり回転させた後、100℃にて50rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが130μm、扁球状の空孔914の短径Bが100μmである、圧縮率30%の加圧ロールを製造した。
[実施例6]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80DE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで15分間ゆっくり回転させた後、100℃にて30rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが120μm、扁球状の空孔914の短径Bが100μmである、圧縮率20%の加圧ロールを製造した。
[実施例7]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80DE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで10分間ゆっくり回転させた後、100℃にて25rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが110μm、扁球状の空孔914の短径Bが100μmである、圧縮率10%の加圧ロールを製造した。
[実施例8]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80DE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで10分間ゆっくり回転させた後、100℃にて20rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが105μm、扁球状の空孔914の短径Bが100μmである、圧縮率5%の加圧ロールを製造した。
[実施例9]
フィラーとして、「マツモトマイクロスフィアー(登録商標)」の「FN−80DE」を用い、円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、80℃にて5rpmで20分間ゆっくり回転させた後、100℃にて50rpmで15分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、図2に示す扁球状の空孔914の長径Aが130μm、扁球状の空孔914の短径Bが90μmである、圧縮率31%の加圧ロールを製造した。
[比較例1]
円形金型と金属シャフトの間に前記弾性材料を注入し、前記弾性材料が注入された円筒金型を、60℃にて10rpmで5分間加熱しながら回転させた以外は、実施例1に準拠し、圧縮率30%の加圧ロールを製造した。なお、径方向に加圧ロールを切断したところ、空孔の長径の配向は見られなかった。
[評価方法]
実施例及び比較例の加圧ロールに対し次の測定を行った。評価結果を表1に示す。
Figure 2014238547
実施例及び比較例の加圧ロールを径方向に切断し、弾性層における扁球状の空孔の長径の配向の有無を目視により確認した。また、実施例及び比較例の加圧ロールの弾性層の硬度は、アスカーゴム硬度計C型(高分子計器株式会社製)を用いて測定し、また、加圧ロールの弾性層の強度は、JIS K−6251に準拠して測定した。
本発明の活用例として、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置への適用がある。
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット、10 一次転写部、11 感光体ドラム、12 帯電器、13 レーザ露光器、14 現像器、15 中間転写ベルト、16 一次転写ロール、17 ドラムクリーナ、20 二次転写部、22 二次転写ロール、25 バックアップロール、26 給電ロール、31 駆動ロール、32 支持ロール、33 テンションロール、34 クリーニングバックアップロール、35 中間転写ベルトクリーナ、40 制御部、43 画像濃度センサ、50 記録媒体収容部、51 ピックアップロール、52 搬送ロール、53 搬送シュート、55 搬送ベルト、56 定着入口ガイド、65 ホルダ、67 潤滑剤塗布部材、68 摺動シート、70 剥離補助部材、71 剥離バッフル、72 バッフルホルダ、82 セラミックヒータ、90 定着装置、91 加圧ロール、92 定着ベルト、93a 上流側ベルトガイド部材、93b 下流側ベルトガイド部材、100 画像形成装置、911 コア、912 弾性層、913 離型層、914 空孔、921 ベース層、922 離型層。

Claims (6)

  1. 芯材上に少なくとも弾性層と離型層とが設けられ、
    前記弾性層は、3つの径の少なくとも1つが他とは異なる立体状の空孔を複数有し、
    前記空孔の長径が、前記弾性層の径方向に配向する加圧ロール。
  2. 前記弾性層における空孔は扁球状であり、
    加圧時の前記弾性層の圧縮率に応じて、扁球状の空孔の短径と長径を選択して成る、請求項1に記載の加圧ロール。
  3. 前記扁球状の空孔の長径Aと短径Bとの比であるのB/Aが、0.7以上0.9以下である請求項2に記載の加圧ロール。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の加圧ロールと、
    前記加圧ロールに圧接配置され、前記加圧ロールとの間に形成されるニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を狭持することで前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着させる、定着部材と、
    を有する定着装置。
  5. 前記定着部材は、回転可能に設けられた定着ロールまたはベルト部材である、請求項4に記載の定着装置。
  6. 像保持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記潜像を静電荷像現像用現像剤を用いて現像する現像手段と、
    現像されたトナー画像を中間転写体を介してまたは介さずに被転写体上に転写する転写手段と、
    前記被転写体上のトナー画像を定着する定着手段と、
    を含む画像形成装置であり、
    前記定着手段が、請求項4または5に記載の定着装置からなる画像形成装置。
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