JP2014191023A - 無端ベルト、定着ベルト、定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来に比べ、無端ベルトを構成する各層間の熱伝導性を向上させ、無端ベルト自体の熱伝導性を向上させた無端ベルトを提供する
【解決手段】、無端ベルト71は、内周側から、基層711、表面層713が順次積層された2層構成からなる。さらに、無端ベルト71は、基層711と、表面層713と、両層との層界面715に、それぞれ少なくともアスペクト比が2以上の熱伝導性のフィラー80を含有し、層界面715に接触しない熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度より小さく、また、層界面715に存在しかつ層界面715と接触する熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度以上である。
【選択図】図1
【解決手段】、無端ベルト71は、内周側から、基層711、表面層713が順次積層された2層構成からなる。さらに、無端ベルト71は、基層711と、表面層713と、両層との層界面715に、それぞれ少なくともアスペクト比が2以上の熱伝導性のフィラー80を含有し、層界面715に接触しない熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度より小さく、また、層界面715に存在しかつ層界面715と接触する熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度以上である。
【選択図】図1
Description
本発明は、無端ベルト、定着ベルト、定着装置および画像形成装置に関する。
粉状のトナーを用いる画像形成装置では、像担持体上に形成された静電電位の差による潜像にトナーを選択的に転移させてトナー像を形成する。このトナー像を記録媒体上に静電的に直接転写した後、あるいは中間転写体に一次転写してから記録媒体に二次転写した後、加熱部材と加圧部材との間に記録媒体を挟み込み、トナー像を加熱及び加圧して記録媒体上に定着する。
このようにトナー像を記録媒体上に定着する装置として、円筒状芯金の内部にハロゲンランプ等の発熱体を有する定着ロールと、この定着ロールに押圧される加圧ロールとで構成されるものが広く知られている。この定着装置では、定着ロールと加圧ロールとが互いに圧接されるニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体が送り込まれ、回転駆動される定着ロールと加圧ロールとの間を通過するときにトナー像が加熱及び加圧される。
このような定着装置では、定着ロールが加圧ロールとの圧接力に対して十分な剛性を有するものとなっており、定着ロールにある程度の部材厚を有する芯金が用いられる。このため、装置の起動時に発熱体に電力を投入した後、又は待機状態から復帰する時に、発熱体の輻射熱又は接触部から伝導する熱が定着ロールの芯金や各層に伝達され、定着ロールの表面が所定の温度に加熱されるのに時間を要する。
また、装置の小型化のために定着ロール及び加圧ロールの径を小さくすると、ニップ部が短くなり、トナー像を十分に加熱するのが難しくなったり、ニップ部内における記録媒体の搬送経路を自由な形状に設定するのが難しくなったり、ニップ部に挿通される記録媒体にしわやカールを生じさせる場合がある。
上記のような事情から、定着ロールに代えて無端のベルトを定着部材として用いる定着装置が提案されている。定着ベルトには複数の支持ロールによって張架されたタイプと、内部に押圧支持体を有し、無張架の状態で加圧ロールと圧接され回転駆動されるタイプとがある。定着ベルトは薄肉の耐熱性樹脂等を基層としており、ロール状部材に比べ熱容量が小さいため、短時間でウォーミングアップが行える。さらに、定着ベルトを用いることで、ニップ部の形状の自由度が向上する。
定着ベルトを無張架の状態で回転駆動する定着装置としては、例えば、特許文献1に開示されるものがある。この定着装置(加熱装置)は、図4に示すように、周回移動が可能に支持された定着ベルト101(加熱部材)と、定着ベルト101の内側に設けられた発熱体102(加熱源)と、定着ベルト101の内面に接触し、周回移動する定着ベルトが摺擦される押圧支持体103(保持部材)と、押圧支持体103(保持部材)との間に定着ベルト101を挟んでニップ部を形成する加圧部材104とを有している。
そして、押圧支持体103(保持部材)の定着ベルト101との摺擦面103aがほぼ平坦に形成されており、この部分に定着ベルトを介して加圧ロール104が押圧されて定着ニップ部となっている。これにより、発熱体102により加熱された押圧支持体103(保持部材)と加圧ロール104との間で定着ベルト101と定着ベルト101に密接するように介挿された記録媒体Pとを確実に加圧し、定着ニップ部内で効率的に加熱しようとするものである。
かかる定着装置において、よりウォーミングアップ時間を短縮するためには、定着ベルトをさらに短時間で加熱する必要がある。そのためには定着ベルトの熱伝導性を向上させることが必要であり、定着ベルトの熱伝導性を向上させる手段としては、例えば特許文献2に開示されるものがある。この無端ベルトは熱伝導性充填剤を含有した樹脂性管状物からなり、基材層を熱伝導性充填剤により高熱伝導化を図っている。また、ベルト全体の高熱伝導化の手段として、例えば特許文献3に開示されるものがある。この無端ベルトは離型層と基材の間に熱伝導性フィラーを含有した高熱伝導層を形成することで、基材から表面への熱伝導の向上を図っている。
また、特許文献4には、発熱部材に直接加熱される内周面を有するベルト本体と、ベルト本体の外周面に積層された弾性層と、弾性層上に積層された表面保護層とを有する加熱ベルトを備えた定着装置が開示され、前記ベルト本体には、カーボンナノチューブの長手方向がベルト本体の厚み方向に沿って連続するように分散配合されていることが記載されている。
本発明の目的は、従来に比べ、無端ベルトを構成する各層間の熱伝導性を向上させ、無端ベルト自体の熱伝導性を向上させた無端ベルト、定着ベルト、および、これらを用いた定着装置ならびに画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下に示す本発明に至った。
(1)離型性を有する表面層と、前記表面層よりも内周側を構成する少なくとも1層の基層と、を有し、前記表面層と基層との層界面および前記表面層と前記基層は、それぞれ少なくともアスペクト比が2以上の熱伝導性のフィラーを含有し、前記層界面に接触しない熱伝導性のフィラーの長軸方向と前記層界面との成す角度が、45度より小さく、前記層界面に存在しかつ前記層界面と接触する熱伝導性のフィラーの長軸方向と前記層界面との成す角度が、45度以上である、無端ベルトである。
(2)前記表面層が、フッ素樹脂から成り、前記基層が、ポリイミドから成る、上記(1)に記載の無端ベルトである。
(3)上記(1)または(2)に記載の無端ベルトからなる定着ベルトである。
(4)回転可能な回転部材と、前記回転部材に圧接配置され、前記回転部材との間に形成されるニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を狭持することで前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着させる、回転可能な上記(3)に記載の定着ベルトと、を有する、定着装置である。
(5)潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を静電荷像現像用現像剤を用いて現像する現像手段と、現像されたトナー画像を中間転写体を介してまたは介さずに被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上のトナー画像を定着する定着手段と、を含む画像形成装置であり、前記定着手段が、上記(4)に記載の定着装置からなる、画像形成装置である。
本願請求項1に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、無端ベルトを構成する各層間の熱伝導性が向上し、無端ベルト自体の熱伝導性が向上する
本願請求項2に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、無端ベルトの耐久性および離型性が向上する。
本願請求項3に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、定着ベルト自体の熱伝導性が向上する。
本願請求項4に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、熱伝導性が向上した定着ベルトを用いた定着装置が得られる。
本願請求項5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べ、熱伝導性が向上した定着ベルトを用いた定着装置を有する画像形成装置が得られる。
本発明の実施の形態における無端ベルト、定着ベルト、定着装置および画像形成装置について、以下に説明する。
[無端ベルトおよび定着ベルト]
図1は、本発明の実施の形態における無端ベルト(定着ベルト)の構成の一例を示す模式断面図であり、ベルトの厚み方向で切断した2層構成の無端ベルトについて示したものである。図1に示されるように、無端ベルト(以下「定着ベルト」ともいう)71は、内周側から、基層711、表面層(以下「離型層」ともいう)713が順次積層された2層構成からなる。さらに、無端ベルト71は、基層711と、表面層713と、両層との層界面715に、それぞれ少なくともアスペクト比が2以上の熱伝導性のフィラー80を含有し、層界面715に接触しない熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度より小さく、また、層界面715に存在しかつ層界面715と接触する熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度以上である。
図1は、本発明の実施の形態における無端ベルト(定着ベルト)の構成の一例を示す模式断面図であり、ベルトの厚み方向で切断した2層構成の無端ベルトについて示したものである。図1に示されるように、無端ベルト(以下「定着ベルト」ともいう)71は、内周側から、基層711、表面層(以下「離型層」ともいう)713が順次積層された2層構成からなる。さらに、無端ベルト71は、基層711と、表面層713と、両層との層界面715に、それぞれ少なくともアスペクト比が2以上の熱伝導性のフィラー80を含有し、層界面715に接触しない熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度より小さく、また、層界面715に存在しかつ層界面715と接触する熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度以上である。
さらに、本実施の形態における無端ベルト71の表面層713はフッ素樹脂とアスペクト比が2以上を有する熱伝導性のフィラーから成る。
ここで、表面層713に使用されるフッ素樹脂としては、特に制限は無く、例えばテトラフルオロエチレン重合体(以下、PTFEという)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、PFAという)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(以下、FEPという)、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体(以下、ETFEという)、ポリビニリデンフルオライド(以下、PVDFという)、ポリクロロトリフルオロエチレン(以下、PCTFE)等、及びこれらの混合物が挙げられる。より好ましくは、耐熱性に優れたPTFE、PFA、FEP及びこれらの混合物が挙げられる。
また、フッ素樹脂に含有されるアスペクト比が2以上の熱伝導性のフィラーとしては特に制限は無く、例えば針形状、鱗片形状、板形状を有する酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化錫、ホウ酸アルミニウム等の酸化物、窒化ホウ素などの窒化物、炭化ケイ素などの炭化物、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー等、及びこれらの混合物が挙げられる。より好ましくは、熱伝導性により優れたカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバーが挙げられる。
表面層713に含有される熱伝導性のフィラーの含有量は、0.3体積%以上30体積%以下が望ましく、1体積%以上25体積%以下がより望ましく、2体積%以上20体積%以下が更に望ましい。上記範囲の含有量とすることで、表面層713の高熱伝導性が従来に比べ大幅に向上し、機械的強度が低下し難くなる。
表面層713は平滑である方が望ましく、表面粗さRaは3μm以下であることが望ましく、1.5μm以下であることがより望ましい。上記範囲の表面粗さにすることで、トナー表面への凹凸付与が小さく、従来に比べ画質への悪影響が少なくなる。
表面層713に含有される熱伝導性のフィラー80は、表面層713と基層711との層界面715に接触しない熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度より小さいことが望ましく、30度より小さいことがより望ましい。45度より小さくすることで、表面層713の表面の平滑性が維持され、表面層713の摩耗時にフィラー80が突出する可能性が無く、表面の荒れによる画質への影響が抑制される。さらに、表面層713の摩耗時のフィラー80の脱離が抑制され、表面層713の耐摩耗性、機械的強度が従来に比べ向上する。
また、無端ベルトの内周側の基層711は、耐熱性高分子樹脂とアスペクト比が2以上を有する熱伝導性のフィラーから成る。
使用される耐熱性高分子樹脂としては特に制限は無いが、基層711の機械的強度の点から、例えばポリイミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリエーテルエーテルケトンなどが挙げられる。より好ましくはポリイミドが挙げられる。
基層711に含有される熱伝導性のフィラーの含有量は、0.3体積%以上30体積%以下が望ましく、1体積%以上25体積%以下がより望ましく、2体積%以上20体積%以下が更に望ましい。上記範囲の含有量にすることで、基層711の高熱伝導性が従来に比べ大幅に向上でき、機械的強度が低下しに難くなる。
基層711に含有される熱伝導性のフィラー80は、表面層713と基層711との層界面715に接触しない熱伝導性のフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度より小さいことが望ましく、30度より小さいことがより望ましい。45度より小さくすることで、基層711の内面の摩耗時にフィラー80が突出することが無く、また、フィラー80の脱離が抑制され、基層711の耐摩耗性、機械的強度が従来に比べ向上する。
層界面715に存在し、且つ、層界面715と接触している熱伝導性のフィラー80は、フィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度以上であることが望ましく、60度より大きいことがより望ましい。60度より大きくすることで、表面層713と基層715との間の熱伝達が従来に比べ極めて高くなり、無端ベルト全体の熱伝導率が大きく向上する。
<無端ベルトの製造方法>
次に、本発明の実施の形態における、無端ベルトの製造方法について説明する。以下、ポリイミド前駆体溶液を基層の材料とする場合を例とするが、他の耐熱性高分子樹脂の材料溶液でも同様に製造できる。
次に、本発明の実施の形態における、無端ベルトの製造方法について説明する。以下、ポリイミド前駆体溶液を基層の材料とする場合を例とするが、他の耐熱性高分子樹脂の材料溶液でも同様に製造できる。
まず、熱伝導性のフィラーを分散したポリイミド前駆体溶液を準備する。ポリイミド前駆体溶液としては少なくともジアミン化合物とテトラカルボン酸二無水物とにより得られる。有機溶媒は、ポリアミック酸を溶解するものであれば特に限定されないが、有機極性溶媒が好適に挙げられる。有機極性溶媒としては、その官能基がテトラカルボン酸二無水物又はジアミンと反応しない双極子を有するものが挙げられる。有機極性溶媒として具体的には、例えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドンなどのピロリドン系溶媒などが挙げられる。
準備したポリイミド前駆体溶液に熱伝導性のフィラーを分散させ、熱伝導性フィラー分散ポリイミド前駆体溶液を準備する。
次に、熱伝導性のフィラーを含有したポリイミド樹脂製のベルトを形成する。このポリイミド樹脂製のベルトの形成方法としては、まず、円筒状芯体の外周面に熱伝導性のフィラーを分散させた、ポリイミド前駆体溶液であるポリアミド酸溶液を塗布する。円筒状芯体の外周面にポリアミド酸溶液を塗布する方法としては次のようなものが挙げられるが、本発明の実施はこれらに限定されるものではなく、塗布時の塗膜へのせん断速度が10s−1以上であればよい。
円筒状芯体の外周面に塗布する方法としては、円筒状芯体をその中心軸に対して水平方向に回転させながら、その表面に溶液を吐出することでらせん状に塗布する方法、円筒状芯体をその中心軸に対して水平方向に回転させながら、その表面に溶液を吐出することでらせん状に塗布し、ブレードによって塗膜を平滑化させる方法、ハケ、ブレードなどで、円筒状芯体に往復塗布する方法、塗布溶液保持容器に、円筒状芯体と、形成する膜厚分の穴を形成し、芯体をその穴に移動させることで平滑塗膜を形成する方法などが挙げられる。そして、これらの塗布方法は、状況等に応じて適宜選択される。
上述した塗布方法における、塗布時の塗膜へのせん断速度が塗膜の面内平行方向に10s−1以上の塗布法によって形成された基層の塗膜内の熱伝導性のフィラーは、そのせん断速度によって、塗膜面内の塗布方向にフィラーの長軸が、予め定められた角度で配向する。
また、円筒状芯体の材質は、アルミニウムやニッケル、ステンレス鋼等の金属が好ましい。中でも熱膨張率が大きいという観点から、アルミニウムが特に好ましい。円筒状芯体の表面は、クロムやニッケルによるメッキ処理や、フッ素樹脂やシリコーン樹脂で被覆してもよい。
円筒状芯体の表面は、表面粗さRaが0.2μm以上2μm以下程度に粗面化することが好ましい。粗面化方法には、ブラスト、切削、サンドペーパーがけ等の方法があるが、ポリイミド樹脂から成る基層を有する無端ベルト内面を摺動性のよい球形面状で凸形状の微小な凹凸が形成された状態とするために、円筒状芯体の表面は、球状の粒子を用いてブラスト処理を施すことが好ましい。
次に、円筒状芯体に形成した溶液塗膜を乾燥させる。この乾燥により、ポリイミド樹脂前駆体溶液の塗膜の含有溶媒の30質量%以上を揮発させることで、溶液塗膜の流動性が低下し、表面層形成時の塗膜の偏肉を防止できる。
前記基層塗膜の乾燥工程の前もしくは後に、図1の層界面715に存在し、且つ、層界面715と接触しているフィラー80の長軸方向と層界面715との成す角度が、45度以上に配置するフィラーの形成工程を行う。以下に詳細を記載する。
まず、熱伝導性のフィラーを分散した溶液を準備する。この溶液における溶媒は、基層形成時に用いた上述の溶媒が好ましい。次に、熱伝導性のフィラーを分散した溶液を基層塗膜の表面に塗布する。すなわち、このときに塗布されるのは、樹脂を含まないフィラーと溶媒とからなるフィラー分散溶液である。この溶液の塗布方法は、基層を構成する塗膜へのフィラー分散溶液のせん断速度が基層を構成する塗膜の面内方向に10s−1以下であり、基層を構成する塗膜の膜厚方向に10s−1以上であることが望ましい。フィラー分散溶液への基層の塗膜面内方向のせん断速度が10s−1以上だと、熱伝導性のフィラーがせん断によって塗膜面内方向に配向し、フィラーの長軸方向と図1に示す層界面715との成す角度が、45度より大きくならない。また、フィラー分散溶液の塗着時、フィラーと基材層表面との成す角度が、45度より大きいことが望ましいことから、フィラー分散溶液の塗着時にフィラーと基材層表面との成す角度を45度より大きくするためには、フィラー分散溶液をスプレー塗布すること望ましい。スプレー塗布を用いることで、スプレーノズル射出時のせん断速度で溶媒中のフィラーは射出方向に配向した状態で、フィラー分散溶液のフィラーが基層に部分的に埋没する。これは、スプレー塗布により塗布されたフィラー分散溶液中の溶媒が、基層形成時の溶媒と同一または性質の近似する溶媒であるため、フィラー分散溶液中の溶媒が、基層を形成する塗膜表面に浸透し、塗膜表面の粘度が低下することで、フィラーの一部分が粘度低下した基層の塗膜表面に埋まり保持されると考えられる。ここで、基層塗膜の乾燥工程の前に、スプレー塗布する場合は、乾燥工程の後に比べ、基層塗膜表面の粘度が低いことから、スプレー塗布されるフィラー分散溶媒中のフィラー含有量を多くしても、図1に示す層界面715に存在するフィラー80の配向は45度以上に配向し易くなる。また、スプレー塗布は、円筒状芯体の表面に対して成す角度が45度以上135度以下であることが好ましい。
次に、表面層を塗布形成する。
まず、熱伝導性のフィラーを分散したフッ素樹脂分散液を準備する。表面層のフッ素樹脂分散液としては、フッ素樹脂粉体の粒径が0.1μm以上20μm以下、その分散液濃度は10%以上70%以下、粘度は0.05Pa・s以上1Pa・s以下程度が好ましい。フッ素樹脂分散液の溶媒は、水のほか、エタノールやブタノール等の低級アルコールや、エチレングリコール等のグリコール、またそのエステル類が併用されることもある。溶媒の蒸発により、フッ素樹脂分散液の濃度が上昇した場合には、低級アルコール等を加えて調整すればよい。また、フッ素樹脂分散液には界面活性剤や粘度調整剤等も添加されてよい。
次に、熱伝導性のフィラーを分散したフッ素樹脂分散液(以下「フィラー含有フッ素樹脂分散液」ともいう)を、フィラーが部分的に埋没している基層塗膜に塗布した。塗布する方法としては次のようなものが挙げられるが、本発明の実施はこれらに限定されるものではなく、塗布時の塗膜への塗膜面内方向と平行方向のせん断速度が10s−1以上であればよい。塗布する方法としては、フィラーが部分的に埋没した基層塗膜を乾燥させ、この乾燥塗膜が形成された円筒状芯体をその中心軸に対して水平方向に回転させながら、その表面に分散液を吐出することによってらせん状に塗布する方法、円筒状芯体をその中心軸に対して水平方向に回転させながらその表面に分散液を吐出することによってらせん状に塗布し、ブレードによって塗膜を平滑化させる方法、ハケ、ブレードなどで、円筒状芯体に往復塗布する方法、塗布用分散液保持容器に、円筒状芯体と、形成する膜厚分の穴を形成し、芯体をその穴に移動させることで平滑塗膜を形成する方法などが挙げられる。これらの塗布方法は状況等に応じて適宜選択される。
乾燥塗膜への、フィラー含有フッ素樹脂分散液の塗布時の塗膜面内方向と水平方向のせん断速度が10s−1以上の塗布法で形成された、表面層塗膜内の熱伝導性のフィラーは、そのせん断速度に応じて、塗布方向にフィラーの長軸が、予め定められた角度で配向する。
フィラー含有フッ素樹脂分散液の塗布後、常温(例えば25℃)から100℃の間に5分から20分間置いて、塗膜から溶媒を乾燥させる。
次いで、350℃以上450℃以下の温度で20分から60分間、皮膜を加熱する。その際、フッ素樹脂粉体は溶融焼成されてフッ素樹脂層となる。このようにポリイミド前駆体皮膜上にフッ素樹脂分散液を塗布し、同時にポリイミド樹脂皮膜とフッ素樹脂層とを形成すると密着性が向上する。なお、ポリイミド前駆体皮膜中に溶剤が残留していると、皮膜に膨れを生じることがあるため、前記温度に達するまでに、完全に残留溶剤を除去することが好ましく、この工程では、温度を段階的に上昇させたり、ゆっくりと上昇させたりすることが好ましい。
加熱焼成の後、円筒状芯体を常温に冷やすことで、無端ベルトが形成され、無端ベルトが円筒状芯体から取り出される。定着ベルトは、必要に応じて、無端ベルト端部を切断して端部の長さを揃える切断加工、表面の粗さを調整する研磨加工、等が施される。
<定着装置>
次に前記無端ベルトを用いた定着装置を以下に記載する。
次に前記無端ベルトを用いた定着装置を以下に記載する。
図2に示される本発明の実施形態における定着装置60は、出力500Wから1000W程度のハロゲンランプ(熱源)74と、平面部Hを含み、これを取り囲むように配された押圧支持体72と、押圧支持体72の外周を取り巻くように掛けられる耐熱性の定着ベルト(エンドレスベルト)71と、押圧支持体72の平面部Hの位置で、定着ベルト71を介して加圧する加圧ロール73と、を有する。定着ベルト71と加圧ロール73との間にはニップ部Nが形成され、ここに未定着のトナー像を担持した被記録媒体Pを矢印C方向に挿通させることで、加熱加圧定着が行われる。
熱源としてのハロゲンランプ74は、図2に示されるように、例えば、ガラス製で円筒状の、ランプ管70の略軸心にフィラメントが配されている。また、ランプ管70の周面の一部の領域には、例えば白色セラミックスが被覆されたコーティング部を備える。この領域の範囲としては、本発明の実施の形態においては、フィラメントを基点(中心)として、中心角180°から270°の範囲となるようにすることが好ましい。この範囲に白色セラミックスのような熱半遮蔽部材を設けることで、ニップ部Nに対応する押圧支持体72の平面部Hを積極的に加熱することができ、定着ベルト71や、押圧支持体72の平面部H以外の箇所を過剰に加熱することが防止される。
また、熱源としてはハロゲンランプに限られず、抵抗発熱体、電磁誘導発熱体など、発熱する他の発熱体を用いてもよい。
押圧支持体72は、鉄、アルミニウムなどの、耐久性や耐熱性の良好な、剛性の高い材料を用いることができるが、熱伝導性の観点からアルミニウム系の材料が好ましい。
押圧支持体72は、平面部Hとは反対側が開口した状態となっている。また、押圧支持体72の平面部Hは略平面状であり、加圧ロール73によって十分な加圧力が、定着ベルト71に加えられており、加圧ロール73が回転することにより、定着ベルト71および被記録媒体Pが共に搬送される。このとき、ニップ部Nも略平面状に形作られているため、両者の搬送速度(線速度)が略同一となり、しわやカールの発生が防止されるが、一方、平面部である為にベルトとの接触面積が広く、通常のロール対によるニップ部の場合より、摺動抵抗が大きくなってしまう。その為、駆動トルクが大きくなり、ベルトがスムーズに回らずにスリップ現象が発生しやすい。
そこで、押圧支持体72は、公知のブラスト処理等により、平面部Hに粗面化処理を施すことも好適である。なお、この平面部Hの粗さとしては、Raで0.1μm以上3μm以下が好ましく、より好ましくは、0.5μm以上1.5μm以下が好ましい。0.1μm未満であると、目的とする摺動抵抗低減が不十分であり、3μmを超えると、ベルト内面にダメージを与えたり、定着画像に粗さによる定着ムラが発生したりしてしまう。なお、粗面化処理は、ブラスト処理に限らず、レーザ加工や研磨加工、切削加工、転造加工など公知の表面粗面化加工でも良い。
一方、加圧ロール73は、金属製の芯金にシリコーンゴムやその発泡体等の弾性の高い耐熱性材料からなる弾性層を形成してなる、いわゆるソフトロールを用いている。加圧ロール73の表層がソフトロールであるため、ニップ部Nにおいて加圧ロール73が適切に凹み、ニップ部Nの形状が、押圧支持体72の平面部Hの影響を受けて、略平面状となる。なお、加圧ロール73の表面性状としては、押圧支持体72の平面部Hとの当接により、略平面状となる程度の弾力性ないし柔軟性を有することが条件であり、目的に応じて各種材料が適宜選択される。
[画像形成装置]
図3には、本実施の形態における無端ベルトおよび定着ベルトならびに定着装置が適用される画像形成装置の概略構成が示されている。ここでは、一般にタンデム型と呼ぶ中間転写方式の画像形成装置を例に挙げて説明する。
図3には、本実施の形態における無端ベルトおよび定着ベルトならびに定着装置が適用される画像形成装置の概略構成が示されている。ここでは、一般にタンデム型と呼ぶ中間転写方式の画像形成装置を例に挙げて説明する。
図3に示す画像形成装置100は、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kと、各画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録媒体である用紙Kに一括転写(二次転写)させる二次転写部20と、二次転写された画像を用紙K上に定着させる定着装置60とを備えている。また、画像形成装置100は、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。また、定着装置60は、既述の定着装置である。
画像形成装置100の各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、表面に形成されるトナー像を保持する像保持体の一例として、矢印A方向に回転する感光体ドラム11を備えている。
感光体ドラム11の周囲には、前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段の一例として、感光体ドラム11を帯電させる帯電器12が設けられ、前記帯電手段により帯電した像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段の一例として、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)が設けられている。
また、感光体ドラム11の周囲には、前記潜像形成手段により前記像保持体の表面に形成された潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段の一例として、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14が設けられ、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16が設けられている。
さらに、感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11上の残留トナーが除去されるドラムクリーナ17が設けられ、帯電器12、レーザ露光器13、現像器14、一次転写ロール16及びドラムクリーナ17の電子写真用デバイスが感光体ドラム11の回転方向に沿って順次配設されている。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、略直線状に配置されている。
中間転写体である中間転写ベルト15は、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂をベース層としてカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたフィルム状の加圧ベルトで構成されている。そして、その体積抵抗率は106Ωcm以上1014Ωcm以下となるように形成されており、その厚みは、例えば、0.1mm程度に構成されている。
中間転写ベルト15は、各種ロールによって図3に示すB方向に所定の速度で循環駆動(回転)されている。この各種ロールとして、定速性に優れたモータ(図示せず)により駆動されて中間転写ベルト15を回転させる駆動ロール31、各感光体ドラム11の配列方向に沿って略直線状に延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとして機能するテンションロール33、二次転写部20に設けられるバックアップロール25、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニングバックアップロール34を有している。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向して配置される一次転写ロール16で構成されている。一次転写ロール16は、シャフトと、シャフトの周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層とで構成されている。シャフトは、鉄、SUS等の金属で構成された円柱棒である。スポンジ層はカーボンブラック等の導電剤を配合したNBRとSBRとEPDMとのブレンドゴムで形成され、体積抵抗率が107.5〜108.5Ωcmのスポンジ状の円筒ロールである。
そして、一次転写ロール16は中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に圧接配置され、さらに一次転写ロール16にはトナーの帯電極性(マイナス極性とする。以下同様。)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上において重畳されたトナー像が形成されるようになっている。
二次転写部20は、バックアップロール25と、前記現像手段により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段の一例としての、中間転写ベルト15のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール22と、を備えて構成されている。
バックアップロール25は、表面がカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブ、内部はEPDMゴムで構成されている。そして、その表面抵抗率が107〜1010Ω/□となるように形成され、硬度は、例えば、70°(アスカーC:高分子計器社製、以下同様。)に設定される。このバックアップロール25は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写ロール22の対向電極を構成し、二次転写バイアスが安定的に印加される金属製の給電ロール26が接触配置されている。
一方、二次転写ロール22は、シャフトと、シャフトの周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層とで構成されている。シャフトは鉄、SUS等の金属で構成された円柱棒である。スポンジ層はカーボンブラック等の導電剤を配合したNBRとSBRとEPDMとのブレンドゴムで形成され、体積抵抗率が107.5〜108.5Ωcmのスポンジ状の円筒ロールである。
そして、二次転写ロール22は中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール25に圧接配置され、さらに二次転写ロール22は接地されてバックアップロール25との間に二次転写バイアスが形成され、二次転写部20に搬送される用紙K上にトナー像を二次転写する。
また、中間転写ベルト15の二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が接離自在に設けられている。
一方、イエローの画像形成ユニット1Yの上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配設されている。また、黒の画像形成ユニット1Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。この基準センサ42は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは画像形成を開始するように構成されている。
更に、本実施形態の画像形成装置では、用紙Kを搬送する搬送手段として、用紙Kを収容する用紙収容部50、この用紙収容部50に集積された用紙Kを所定のタイミングで取り出して搬送する給紙ロール51、給紙ロール51により繰り出された用紙Kを搬送する搬送ロール52、搬送ロール52により搬送された用紙Kを二次転写部20へと送り込む搬送ガイド53、二次転写ロール22により二次転写された後に搬送される用紙Kを定着装置60へと搬送する搬送ベルト55、用紙Kを定着装置60に導く定着入口ガイド56を備えている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図3に示す画像形成装置では、図示しない画像読取装置や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図示しない画像処理装置により所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって作像作業が実行される。
画像処理装置では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが接触する一次転写部10において、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部10において、一次転写ロール16により中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性(マイナス極性)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が付加され、トナー像を中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写が行われる。
トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次一次転写された後、中間転写ベルト15は移動してトナー像が二次転写部20に搬送される。トナー像が二次転写部20に搬送されると、搬送手段では、トナー像が二次転写部20に搬送されるタイミングに合わせて給紙ロール51が回転し、用紙収容部50から所定サイズの用紙Kが供給される。給紙ロール51により供給された用紙Kは、搬送ロール52により搬送され、搬送ガイド53を経て二次転写部20に到達する。この二次転写部20に到達する前に、用紙Kは一旦停止され、トナー像が保持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせてレジストロール(図示せず)が回転することで、用紙Kの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写部20では、中間転写ベルト15を介して、二次転写ロール22がバックアップロール25に加圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Kは、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれる。その際に、給電ロール26からトナーの帯電極性(マイナス極性)と同極性の電圧(二次転写バイアス)が印加されると、二次転写ロール22とバックアップロール25との間に転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト15上に保持された未定着トナー像は、二次転写ロール22とバックアップロール25とによって加圧される二次転写部20において、用紙K上に一括して静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Kは、二次転写ロール22によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写ロール22の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55へと搬送される。搬送ベルト55では、定着装置60における最適な搬送速度に合わせて、用紙Kを定着装置60まで搬送する。定着装置60に搬送された用紙K上の未定着トナー像は、定着装置60によって熱及び圧力で定着処理を受けることで用紙K上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Kは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙収容部(不図示)に搬送される。
一方、用紙Kへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回転に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34及び中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定的に解釈されるものではなく、種々の変形、変更、改良が可能であり、本発明の要件を満足する範囲内で実現可能であることは言うまでもない。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
[実施例1]
まず、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、p−フェニレンジアミンが、N−メチルピロリドン中で合成された、固形分濃度18重量%、粘度約20Pa・sの溶液を用意した。このポリアミック酸溶液にカーボンナノチューブ(「VGCF−H」(登録商標)、昭和電工製、平均アスペクト比は10から500)を固形分体積比率で15体積%を添加し、分散させて得られた溶液を、内径30mm、長さ450mmの円筒状アルミニウム製金型(以下「芯体」という)の表面に塗布した。なお、この芯体の表面に、フッ素系の離型剤を予め塗布することで、ベルト成形後の剥離性を向上させた。塗布方法は芯体をその中心軸に対して水平方向に回転させながらその表面に溶液を吐出することによってらせん状に塗布し、ブレードによって塗膜を平滑化させる方法を用いた。
まず、3,3´,4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、p−フェニレンジアミンが、N−メチルピロリドン中で合成された、固形分濃度18重量%、粘度約20Pa・sの溶液を用意した。このポリアミック酸溶液にカーボンナノチューブ(「VGCF−H」(登録商標)、昭和電工製、平均アスペクト比は10から500)を固形分体積比率で15体積%を添加し、分散させて得られた溶液を、内径30mm、長さ450mmの円筒状アルミニウム製金型(以下「芯体」という)の表面に塗布した。なお、この芯体の表面に、フッ素系の離型剤を予め塗布することで、ベルト成形後の剥離性を向上させた。塗布方法は芯体をその中心軸に対して水平方向に回転させながらその表面に溶液を吐出することによってらせん状に塗布し、ブレードによって塗膜を平滑化させる方法を用いた。
次に、得られた基層塗膜を乾燥させる乾燥工程において、芯体を20rpmで回転させながら、100℃の乾燥炉に入れた。60分後に取り出すと、約150μm厚のポリイミド前駆体皮膜が形成され、残留溶媒は約40%(重量比)であった。
次に、カーボンナノチューブ(「VGCF−H」(登録商標)、昭和電工製)の15体積%を溶媒のN−メチルピロリドンに添加して、フィラー分散溶液を調製し、スプレーノズルを芯体から150mm分離して、芯体の表面に垂直の方向から、調製したフィラー分散溶液をスプレー塗布した。
次に、乾燥工程において、芯体を20rpmで回転させながら、120℃の乾燥炉に入れた。30分後に取出すと、ポリイミド前駆体皮膜にカーボンナノチューブ粉末が付着した塗膜が得られた。
次に、PFA水分散塗料(商品名:710CL、三井デュポンフロロケミカル社製、濃度50%、粘度400mPa・s、溶媒として水のほかに、エタノールを含む)にカーボンナノチューブ(「VGCF−H」(登録商標)、昭和電工製)を固形分体積比率で15体積%を添加、分散した塗料を用いて、前記塗膜表面に塗布した。塗布方法は金型をその中心軸に対して水平方向に回転させながらその表面に溶液を吐出することによってらせん状に塗布し、ブレードによって塗膜を平滑化させる方法を用いた。
そして、加熱焼成工程として、150℃で20分間、220℃で20分間、及び380℃で30分間加熱して、ポリイミド樹脂皮膜を形成すると共に、PFA塗膜を焼成した。室温に冷やした後、芯体から皮膜を取り外し、75μm厚のポリイミド樹脂無端ベルト上に、30μm厚のPFA層を有する無端定着ベルトが得られた。
得られた無端ベルトの膜厚方向の熱伝導率を測定した結果、1.2W/mkであった。また、無端ベルトの表面層表面粗さはRa0.6μmであった。無端ベルト内面の粗さはRa1.0μmであった。さらに、走査電子顕微鏡を用いて、基層と表面層との層界面に存在するフィラーであるカーボンナノチューブの配向角度を観察したところ、層界面に存在する少なくとも1本以上のカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度以上であった。一方、基層と表面層におけるカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度未満であった。
[実施例2]
実施例1において、基層塗膜を乾燥させることなく、フィラー分散溶液をスプレー塗布した以外は、実施例1に準拠して、無端ベルトを調製した。得られた無端ベルトの膜厚方向の熱伝導率を測定した結果、1.5W/mkであった。また、無端ベルトの表面層表面粗さはRa0.6μmであった。無端ベルト内面の粗さはRa1.0μmであった。さらに、走査電子顕微鏡を用いて、基層と表面層との層界面に存在するフィラーであるカーボンナノチューブの配向角度を観察したところ、層界面に存在する少なくとも1本以上のカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度以上であった。一方、基層と表面層におけるカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度未満であった。
実施例1において、基層塗膜を乾燥させることなく、フィラー分散溶液をスプレー塗布した以外は、実施例1に準拠して、無端ベルトを調製した。得られた無端ベルトの膜厚方向の熱伝導率を測定した結果、1.5W/mkであった。また、無端ベルトの表面層表面粗さはRa0.6μmであった。無端ベルト内面の粗さはRa1.0μmであった。さらに、走査電子顕微鏡を用いて、基層と表面層との層界面に存在するフィラーであるカーボンナノチューブの配向角度を観察したところ、層界面に存在する少なくとも1本以上のカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度以上であった。一方、基層と表面層におけるカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度未満であった。
[比較例1]
カーボンナノチューブを含有するポリアミック酸溶液の塗布方法とカーボンナノチューブを含有するPFA水分散溶液の塗布方法を、実施例1に記載のらせん塗布とブレードによる塗膜平滑化方法から、いずれもスプレー塗布に代え、さらに、スプレーノズルを芯体から150mm分離して、芯体表面に垂直の方向にスプレー塗布する方法に変更した以外は実施例1と同様に無端ベルトを作製した。
カーボンナノチューブを含有するポリアミック酸溶液の塗布方法とカーボンナノチューブを含有するPFA水分散溶液の塗布方法を、実施例1に記載のらせん塗布とブレードによる塗膜平滑化方法から、いずれもスプレー塗布に代え、さらに、スプレーノズルを芯体から150mm分離して、芯体表面に垂直の方向にスプレー塗布する方法に変更した以外は実施例1と同様に無端ベルトを作製した。
得られた無端ベルトの膜厚方向の熱伝導率を測定した結果、1.0W/mkであった。また、無端ベルトの表面層表面粗さはRa4.0μmであった。無端ベルト内面の粗さはRa5.0μmであった。熱伝導率は高いが、熱伝導フィラーの影響で、表面粗さが非常に高く、定着画像のグロスが低下し、画質が悪化した。
さらに、走査電子顕微鏡を用いて、層界面と基層と表面層におけるカーボンナノチューブの配向角度を観察したところ、層界面のみならず、基層と表面層における少なくとも1本以上のカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度以上であった。
[比較例2]
N−メチルピロリドンにカーボンナノチューブを添加して分散したフィラー分散溶液をポリイミド前駆体皮膜にスプレー塗布する工程を行わない以外は実施例1と同様にして、無端ベルトを作製した。
N−メチルピロリドンにカーボンナノチューブを添加して分散したフィラー分散溶液をポリイミド前駆体皮膜にスプレー塗布する工程を行わない以外は実施例1と同様にして、無端ベルトを作製した。
得られた無端ベルトの膜厚方向の熱伝導率を測定した結果、0.3W/mkであった。また、無端ベルトの表面層表面粗さはRa0.7μmであった。無端ベルト内面の粗さはRa0.9μmであった。表面、内面の平滑性は実施例1と同様だったが、層界面に熱伝導フィラーが存在しないため、熱伝導率が大幅に低下した。
さらに、走査電子顕微鏡を用いて、層界面と基層と表面層におけるカーボンナノチューブの配向角度を観察したところ、層界面を跨ぐカーボンナノチューブは存在せず、基層と表面層におけるカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度未満であった。
[比較例3]
N−メチルピロリドンにカーボンナノチューブを添加して分散したフィラー分散溶液をポリイミド前駆体皮膜に塗布する方法を、実施例1のスプレー塗布の代わりに、芯体の中心軸に対して水平方向に回転させながらその表面に溶液をらせん状に塗布し、ブレードによって塗膜を平滑化させる方法を用いた以外は実施例1と同様にして、無端ベルトを作製した。
N−メチルピロリドンにカーボンナノチューブを添加して分散したフィラー分散溶液をポリイミド前駆体皮膜に塗布する方法を、実施例1のスプレー塗布の代わりに、芯体の中心軸に対して水平方向に回転させながらその表面に溶液をらせん状に塗布し、ブレードによって塗膜を平滑化させる方法を用いた以外は実施例1と同様にして、無端ベルトを作製した。
得られた無端ベルトの膜厚方向の熱伝導率を測定した結果、0.7W/mkであった。また、無端ベルトの表面層表面粗さはRa0.6μmであった。無端ベルト内面の粗さはRa1.0μmであった。表面、内面の平滑性は実施例1と同様だったが、層界面の熱伝導フィラーが膜の面内方向に配向したため、層間の熱伝導が向上せず、実施例1より熱伝導率が低下した。
さらに、走査電子顕微鏡を用いて、基層と表面層との層界面に存在するフィラーであるカーボンナノチューブの配向角度を観察したところ、層界面に存在する少なくとも1本以上のカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度未満であった。一方、基層と表面層におけるカーボンナノチューブの、層界面と接触するカーボンナノチューブの長軸方向と層界面との成す角度は、45度未満であった。
本発明の活用例として、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置への適用がある。
1Y,1M,1C,1K 画像形成ユニット、10 一次転写部、11 感光体ドラム、12 帯電器、13 レーザ露光器、14 現像器、15 中間転写ベルト、16 一次転写ロール、17 ドラムクリーナ、20 二次転写部、22 二次転写ロール、25 バックアップロール、26 給電ロール、31 駆動ロール、32 支持ロール、33 テンションロール、34 クリーニングバックアップロール、35 中間転写ベルトクリーナ、40 制御部、42 基準センサ、43 画像濃度センサ、50 用紙収容部、51 給紙ロール、52 搬送ロール、53 搬送ガイド、55 搬送ベルト、56 定着入口ガイド、60 定着装置、71 定着ベルト(無端ベルト)、72 押圧支持体、73 加圧ロール、74 ハロゲンランプ(熱源)、100 画像形成装置。
Claims (5)
- 離型性を有する表面層と、
前記表面層よりも内周側を構成する少なくとも1層の基層と、を有し、
前記表面層と基層との層界面および前記表面層と前記基層は、それぞれ少なくともアスペクト比が2以上の熱伝導性のフィラーを含有し、
前記層界面に接触しない熱伝導性のフィラーの長軸方向と前記層界面との成す角度が、45度より小さく、前記層界面に存在しかつ前記層界面と接触する熱伝導性のフィラーの長軸方向と前記層界面との成す角度が、45度以上であることを特徴とする、無端ベルト。 - 前記表面層が、フッ素樹脂から成り、前記基層が、ポリイミドから成ることを特徴とする、請求項1に記載の無端ベルト。
- 請求項1または請求項2に記載の無端ベルトからなることを特徴とする定着ベルト。
- 回転可能な回転部材と、
前記回転部材に圧接配置され、前記回転部材との間に形成されるニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を狭持することで前記未定着トナー像を前記記録媒体に定着させる、回転可能な請求項3に記載の定着ベルトと、
を有することを特徴とする定着装置。 - 潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像を静電荷像現像用現像剤を用いて現像する現像手段と、現像されたトナー画像を中間転写体を介してまたは介さずに被転写体上に転写する転写手段と、前記被転写体上のトナー画像を定着する定着手段と、を含む画像形成装置であり、
前記定着手段が、請求項4に記載の定着装置からなることを特徴とする画像形成装置。
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JP2016156871A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | キヤノン株式会社 | 電子写真用部材 |
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JP7570852B2 (ja) | 2020-09-03 | 2024-10-22 | キヤノン株式会社 | 定着ベルト及び定着ベルトの製造方法 |
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2013
- 2013-03-26 JP JP2013063755A patent/JP2014191023A/ja active Pending
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