JP2024035908A - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置。 - Google Patents

定着装置およびそれを備えた画像形成装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストが増大するのを抑制しつつ均熱部材にトナーが転移するのを抑制可能であり、かつシート搬送時にシートにしわが生じるのを抑制可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】定着装置13は、第1回転体21と、第2回転体22と、圧接機構34と、均熱部材26と、を備える。第2回転体22は、逆クラウン形状に形成されている。圧接機構34は、定着ニップ部を形成可能であり、かつ、第1回転体21と第2回転体22との圧接力を減圧可能である。均熱部材26は、圧接力が定着ニップ圧よりも小さい減圧状態で、第2回転体22の外周面の定着ニップ部以外の部分に回転軸方向の全域に亘って当接して、第2回転体22の表面温度を均一化し、圧接力が定着ニップ圧以上の状態で、外周面から離間する。【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置においてトナー像をシート(印刷用紙や封筒、OHPシート等の記録媒体)に定着させるために、被加熱ローラー(第1回転体または第2回転体の一方)と加圧ローラー(第1回転体または第2回転体の他方)とが圧接して定着ニップ部を形成する定着装置が広く用いられている。この定着装置では、定着ニップ部にシートを通し、トナー像に熱と所定の圧力(定着ニップ圧)を加えてシート上にトナー像を溶融定着させる。待機期間(印字動作をしていない期間)では、上記圧力を定着ニップ圧より小さくした減圧状態にする。
このような定着装置の加圧ローラーには、逆クラウン形状が形成されているものが一般的である。逆クラウン形状は、加圧ローラーの回転軸方向の中央部から両端部にかけて、外径が大きくなる形状である。加圧ローラーに逆クラウン形状が形成されることで、シートが定着ニップ部を通過する際にシートにシワが生じにくくなる。なお、逆クラウン形状は、加圧ローラーではなく被加熱ローラーに形成されていてもよい。
ここで、上述したような定着装置として、均熱部材を備えるものが開示されている(特許文献1)。均熱部材は、印字動作中の加熱ローラーの外周面に、加熱ローラーの回転軸方向に沿って概ね一様に当接している。均熱部材は、加熱ローラーの外周面の温度が、回転軸方向に対して均一なものとなるように、加熱ローラーの外周面を吸熱する。
印字動作中に均熱部材を加圧ローラー(または被加熱ローラー)に接触させていると、いわゆる定着オフセット現象によって加圧ローラー(または被加熱ローラー)に融着した微量のトナーが、均熱部材に転移してしまうおそれがある。すると、均熱部材の均熱化の能力が低下したり、一度均熱部材に転移したトナーが再び加圧ローラー(または被加熱ローラー)に転移して、さらに定着ニップ部を通過する後続のシートに付着してシート汚れの要因となったりするおそれがある。そこで、特許文献1の画像形成装置は、均熱部材の外周面に転移したトナーを除去するクリーニングブラシを備える構成を採用している。
特開2008-026373号公報
ところで、画像形成装置は、待機期間中に投入される電力が比較的小さくなるのが一般的である。このため、待機期間中の加圧ローラーおよび加熱ローラーは、回転軸方向の端部から放熱しやすくなっている。すなわち、加圧ローラーおよび加熱ローラーの回転軸方向の中央部は高温になり、両端部は低温になりやすい。このような温度差が生じると、回転軸方向に対して中央部が熱膨張し、両端部が低温化によって熱収縮するおそれがある。すると、加圧ローラーと被加熱ローラーのうちの逆クラウン形状が形成されている方は、回転軸方向の中央部の外径が大きくなり、両端部の外径は小さくなって、逆クラウン形状が小さくなってしまう。これにより、待機期間の直後のシート搬送時にシワが生じるおそれがある。また、特許文献1の定着装置のように、クリーニングブラシを備える構成を採用することで、構造が複雑化し、製造コストが増大するおそれもある。
本発明は、製造コストが増大するのを抑制しつつ均熱部材にトナーが転移するのを抑制可能であり、かつシート搬送時にシートにしわが生じるのを抑制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、第1回転体と、第2回転体と、圧接機構と、を備える定着装置である。第2回転体は、第1回転体に対向配置された、回転軸方向に対して中央部から両端部にかけて外径が大きくなる逆クラウン形状に形成されている。圧接機構は、第1回転体と第2回転体とを圧接して第1回転体と第2回転体との間に定着ニップ部を形成可能であり、かつ第1回転体と第2回転体との圧接力を減圧可能である。定着装置は、定着ニップ部を通過するシートを加熱し、かつ所定の定着ニップ圧で加圧することによりシート上の未定着トナー像を溶融定着する。定着装置は、圧接力が定着ニップ圧よりも減圧した減圧状態で、第2回転体の外周面の定着ニップ部以外の部分に回転軸方向の全域に亘って当接して第2回転体の表面温度を均一化し、圧接力が定着ニップ圧以上の状態で、外周面から離間する均熱部材を備える。
本発明の第1の構成によれば、減圧状態で、第2回転体の表面温度が均一化される。このため、待機期間中(減圧状態のとき)に第2回転体の中央部の熱膨張および両端部の熱収縮が抑制されて、逆クラウン形状が維持されやすくなる。これにより、待機期間の直後のシート搬送時にシートにしわが生じるのを抑制可能となる。また、均熱部材は、定着動作をしていない減圧状態で第2回転体と当接する。このことから、定着動作中に加圧ローラーに転移したトナーが、加圧ローラーから均熱部材に転移するのを抑制することができる。このため、均熱部材に転移したトナーを除去するための構成を省略することが可能になる。これにより、製造コストの増大を抑制しつつ、シート汚れの発生を抑制できる。従って、製造コストが増大するのを抑制しつつ、均熱部材にトナーが転移するのを抑制可能であり、かつシート搬送時にシートにしわが生じるのを抑制可能な定着装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す概略断面図 画像形成装置100に搭載される定着装置13の側面断面図 図2に示す被加熱ローラー21および加圧ローラー22を、回転軸方向に直交する方向に平面視した図 加圧ローラー22が減圧位置P2に位置する状態の定着装置13の側面断面図 図4に示す被加熱ローラー21および加圧ローラー22を、回転軸方向に直交する方向に平面視した図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す概略断面図である。画像形成装置100(ここではカラープリンター)本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、PcおよびPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に設けられている。これらの画像形成部Pa~Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像および転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa~Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1cおよび1dが設けられている。さらに、図1において時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa~Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a~1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a~1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳される。その後、中間転写ベルト8上に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラー9によって記録媒体の一例としての用紙S(シート)上に二次転写される。さらに、トナー像が二次転写された用紙Sは、定着装置13においてトナー像が定着された後、画像形成装置100本体より排出される。メインモーター(図示省略)により感光体ドラム1a~1dを図1において時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a~1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が二次転写される用紙Sは、画像形成装置100の本体下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8の表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa~Pdについて説明する。回転可能に設けられた感光体ドラム1a~1dの周囲および下方には、感光体ドラム1a~1dを帯電させる帯電装置2a、2b、2cおよび2dと、各感光体ドラム1a~1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a~1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3cおよび3dと、感光体ドラム1a~1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング装置7a、7b、7cおよび7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a~2dによって感光体ドラム1a~1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a~1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a~3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a~3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a~4dから各現像装置3a~3dにトナーが補給される。現像剤中のトナーは、現像装置3a~3dにより感光体ドラム1a~1d上に供給され、静電的に付着する。これにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a~6dにより一次転写ローラー6a~6dと感光体ドラム1a~1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a~1d上のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、一次転写後に感光体ドラム1a~1dの表面に残留したトナー等がクリーニング装置7a~7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の従動ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、ベルト駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回り方向に回転を開始すると、用紙Sがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が用紙S上に二次転写される。トナー像が二次転写された用紙Sは定着装置13へと搬送される。
定着装置13に搬送された用紙Sは、加熱および加圧されてトナー像が用紙Sの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Sは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、両面搬送路18に送られて両面に画像が形成された後に)、排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
次に、定着装置13について詳細に説明する。図2は、画像形成装置100に搭載される定着装置13の側面断面図である。なお、図2の定着ニップ部Nより右側が定着装置13に対する用紙挿通方向(シート搬送方向)の上流側であり、左側が定着装置13に対する用紙挿通方向の下流側である。定着装置13は、図2に示すように、被加熱ローラー21(第1回転体)と、加熱部23と、サーミスター47と、加圧ローラー22(第2回転体)と、圧接機構34と、均熱装置30と、を備える。
被加熱ローラー21は、定着装置13の筐体(図示せず)に、水平な軸芯回りに回転可能に支持される。被加熱ローラー21は、芯金35と、弾性部36と、ベルト部材32と、を有する。芯金35はアルミ製であり、円筒形状をなす。弾性部36は、芯金35の外周面上に積層されている。弾性部36は、発泡シリコンゴムで形成されている。
ベルト部材32は、弾性部36に外挿されている。ベルト部材32は、発熱層と、弾性層と、離型層とが積層された多層構造をなす(図示省略)。発熱層は、基材層であり、弾性部36の外周面と対向している。発熱層の外周面側(弾性部36と反対側)に弾性層が積層され、弾性層の外周面側に離型層が積層されている。
発熱層は、例えば厚さ30μm~50μmのニッケル等の金属製フィルムや、例えば銅、銀、アルミニウム等の金属粉末を混入した厚さ50μm~100μmのポリイミドフィルムで構成される。弾性層は、例えば厚さ100μm~500μmのシリコンゴム等で構成される。離型層は、例えば厚さ30μm~50μmのPFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂で構成される。
加熱部23は、誘導加熱(IH)式のヒーターである。加熱部23は、ベルト部材32の発熱層を誘導加熱によって発熱させる。加熱部23は、ベルト部材32に対して加圧ローラー22が配置された側とは反対側の領域に、所定の間隙を隔ててベルト部材32の外周面に対向配置される。加熱部23は、ベルト部材32の軸線方向(用紙Sの幅方向、図2の紙面と垂直な方向)に沿って、ベルト部材32よりもやや長く延びる。
加熱部23によってベルト部材32が加熱されると、ベルト部材32を介して弾性部36も昇温する。すると、弾性部36が熱膨張してベルト部材32を内側から押圧する。この押圧力によって、ベルト部材32は弾性部36と一体に回転する。
サーミスター47は、ベルト部材32の外周面に対向するように配置されている。サーミスター47は、ベルト部材32の表面温度を検出可能である。加熱部23は、サーミスター47の検出結果に応じて、ベルト部材32の温度を調整する。
図3は、図2に示す被加熱ローラー21および加圧ローラー22を、回転軸方向に直交する方向に平面視した図である。図2、図3に示すように、加圧ローラー22は、被加熱ローラー21と対向するように配置されている。
加圧ローラー22は、円筒形状をなす。加圧ローラー22の径方向の中心には回転軸L1が位置している。加圧ローラー22は、回転軸L1を中心に回転可能なように支持されている。加圧ローラー22にはモーター等の駆動源が接続されている(図示省略)。加圧ローラー22は、この駆動源によって回転する。なお、回転軸L1に平行な方向を、以下単に「回転軸方向」と称する。
加圧ローラー22は、逆クラウン形状に形成されている(図3、図5参照)。逆クラウン形状とは、回転軸方向に対する加圧ローラー22の中央部38の外径D1より、両端部39の外径D2の方が大きくなっている形状である。
加圧ローラー22は、芯金41と、弾性部37と、離型層40とを備えている。芯金41は、アルミ等の円柱体である。弾性部37は。芯金41の外周面に積層されている。弾性部37は、シリコンゴムによって形成されている。離型層40は弾性部37の外周面に積層されている。離型層40は、PFA等のフッ素系樹脂で構成されている。
図4は、加圧ローラー22が減圧位置P2に位置する状態の定着装置13の側面断面図である。図5は、図4に示す被加熱ローラー21および加圧ローラー22を、回転軸方向に直交する方向に平面視した図である。圧接機構34は、加圧ローラー22を被加熱ローラー21に接近および退避可能なように構成されている。
圧接機構34は、加圧ローラー22を、圧接位置P1と減圧位置P2に移動可能である。圧接位置P1とは、加圧ローラー22の外周面と被加熱ローラー21の外周面とが所定のニップ圧(以下、単に「定着ニップ圧」と称する)で接触する位置である。減圧位置P2とは、加圧ローラー22の外周面と被加熱ローラー21の外周面との接触圧力が定着ニップ圧よりも小さくなる位置である(図4、図5参照)。
上述した定着ニップ圧とは、用紙S上のトナー像を用紙Sの表面に定着させるのに好適な圧力である。定着ニップ圧の値は、画像形成装置100の任意の位置に設けられた制御部(図示省略)に予め記憶されている。
定着動作を行う際には、圧接機構34は、図2、図3に示すように、モーター等の駆動源(不図示)によって加圧ローラー22を圧接位置P1に移動させて、定着ニップ部Nを形成する。このとき、圧接機構34は、加圧ローラー22と被加熱ローラー21との圧接力が上記定着ニップ圧になるように、加圧ローラー22を移動させる。
反対に、待機期間中(画像形成動作をしていない時)には、図4、図5に示すように、圧接機構34は、上記駆動源によって加圧ローラー22を圧接位置P1から減圧位置P2に移動させて、加圧ローラー22と被加熱ローラー21との圧接力を定着ニップ圧よりも小さくなるように減圧する。圧接機構34の制御は、上述した制御部(図示省略)によって制御される。
均熱装置30は、均熱ローラー26(均熱部材)と、支持部27と、ガイド部28と、付勢部材29と、を有する。均熱ローラー26は、アルミ製の円柱体である。均熱ローラー26は、回転軸方向の両端部を、支持部27に回転可能に支持されている。
ガイド部28は、加圧ローラー22と被加熱ローラー21の対向方向(加圧ローラー22と被加熱ローラー21の回転中心を通る直線方向)に沿って長細く形成されたガイド孔28aを有する。支持部27は、加圧ローラー22に接近または離間する方向に移動可能なように、ガイド部28に支持されている。ガイド孔28aの上端(最も加圧ローラー22に近い部分)には、規制部31が形成されている。
規制部31は、均熱ローラー26が加圧ローラー22に接近する途中の位置(離間位置)で支持部27と当接し、均熱ローラー26の移動を規制する。付勢部材29は、支持部27を介して均熱ローラー26を加圧ローラー22に向けて付勢している。付勢部材29は、コイルばね等の弾性部材である。
加圧ローラー22が圧接位置P1にある状態で、均熱ローラー26は加圧ローラー22から離間した位置で、規制部31によって移動を規制されている。
加圧ローラー22が減圧位置P2にある状態(減圧状態)で、均熱ローラー26は、加圧ローラー22に当接する。このとき、均熱ローラー26は、回転軸方向に対して加圧ローラー22の全域に当接する。これにより、回転軸方向に対して加圧ローラー22の外周面の全域の温度が、均熱ローラー26を介して均一なものとなる。加圧ローラー22が均熱ローラー26と接触している状態で加圧ローラー22が回転すると、均熱ローラー26の加圧ローラー22に従動回転する。
上述した通り、上記実施形態の画像形成装置100は、減圧状態で、加圧ローラー22の表面温度が均一化される。このため、待機期間中に加圧ローラー22の中央部の熱膨張および両端部の熱収縮が抑制されて、逆クラウン形状が維持されやすくなる。これにより、待機期間の直後の用紙搬送時に用紙Sにしわが生じるのを抑制可能となる。また、均熱ローラー26は、定着動作をしていない減圧状態で、加圧ローラー22と当接する。このことから、定着動作中に加圧ローラー22に転移したトナーが、加圧ローラー22から均熱ローラー26に転移しにくくなる。このため、均熱ローラー26に転移したトナーを除去するための構成を省略することが可能になる。これにより、製造コストの増大を抑制しつつ、用紙汚れの発生を抑制できる。従って、製造コストが増大するのを抑制しつつ、均熱ローラー26にトナーが転移するのを抑制可能であり、かつ用紙搬送時に用紙Sにしわが生じるのを抑制可能な定着装置13を提供することができる。
また、従来の定着装置13においては、加圧ローラー22を均熱化する均熱部材をソレノイドやモーター等の駆動源によって移動させて、加圧ローラー22と均熱部材とを接触または離間させる構成が一般的であった。このため、構造が複雑化して、定着装置13の製造コストが増大するおそれがあった。これに対し、上記実施形態に係る定着装置13では、上述した通り、加圧ローラー22は、減圧位置P2に配置されると均熱ローラー26と接触し、圧接位置P1に配置されると均熱ローラー26から離間する。すなわち、定着ニップ部Nを形成するために加圧ローラー22を圧接位置P1と減圧位置P2との間で移動させることで、同時に、均熱ローラー26と加圧ローラー22とを接触または離間させることができる。このため、簡素な構造によって均熱ローラー26を加圧ローラー22に接近または離間させることが可能になり、定着装置13の製造コストの増大を抑制できる。
また、上述した通り、加圧ローラー22が均熱ローラー26と接触している状態で加圧ローラー22が回転すると、均熱ローラー26の加圧ローラー22に従動回転する。このため、加圧ローラー22の外周面と均熱ローラー26の外周面との摩擦が小さくなり、加圧ローラー22や均熱ローラー26が摩耗するのを抑制することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、付勢部材29と規制部31によって加圧ローラー22に対して均熱ローラー26を接触または離間する構成を採用しているが、これに代えて、次のような構成を採用することができる。例えば、均熱ローラー26は、モーター等の駆動源によって加圧ローラー22に接近または離間可能となっている構成を採用することができる。この場合、加圧ローラー22が圧接位置P1に配置された状態(定着動作を行う状態)で、駆動源によって均熱ローラー26を加圧ローラー22から離間させる。
また、上記実施形態では加圧ローラー22が逆クラウン形状を有するとしているが、被加熱ローラー21を逆クラウン形状に形成して、かつ加圧ローラー22は直管状の円筒形状を有する構成を採用することもできる。この場合、均熱ローラー26は被加熱ローラー21に対して接触および離間する構成となる。
また、均熱装置30は、均熱ローラー26に代えて、回転せず固定された均熱部材を備える構成を採用することもできる。この場合均熱部材は、加圧ローラー22との接触部分が、R面取り形状や円弧状の面であることが好ましい。このようにすることで、加圧ローラー22と均熱部材との摩擦を低減し、加圧ローラー22および均熱部材の摩耗を抑制することができる。
本発明は、被加熱回転体と加圧回転体で形成される定着ニップ部に用紙を挿通して、トナー像に熱と圧力を加えて用紙上にトナー像を溶融定着させる定着装置に利用可能である。本発明の利用により、製造コストが増大するのを抑制しつつ、均熱部材にトナーが転移するのを抑制可能であり、かつ用紙搬送時に用紙にしわが生じるのを抑制可能な定着装置を提供できる。
13 定着装置
21 被加熱ローラー(第1回転体)
22 加圧ローラー(第2回転体)
23 加熱部
26 均熱ローラー(均熱部材)
29 付勢部材
31 規制部
34 圧接機構
38 中央部
39 両端部
100 画像形成装置
D1 加圧ローラーの中央部の外径
D2 加圧ローラーの両端部の外径
N 定着ニップ部
P1 圧接位置
P2 減圧位置
Pa~Pd 画像形成部
S 用紙(シート)

Claims (4)

  1. 第1回転体と、
    前記第1回転体に対向配置された、回転軸方向に対して中央部から両端部にかけて外径が大きくなる逆クラウン形状に形成された第2回転体と、
    前記第1回転体と前記第2回転体とを圧接して前記第1回転体と前記第2回転体との間に前記定着ニップ部を形成可能であり、かつ前記第1回転体と前記第2回転体との圧接力を減圧可能な圧接機構と、
    を備え、前記定着ニップ部を通過するシートを加熱し、かつ所定の定着ニップ圧で加圧することにより前記シート上の未定着トナー像を溶融定着する定着装置において、
    前記圧接力が前記定着ニップ圧よりも減圧した減圧状態で、前記第2回転体の外周面の前記定着ニップ部以外の部分に前記回転軸方向の全域に亘って当接して前記第2回転体の表面温度を均一化し、前記圧接力が前記定着ニップ圧以上の状態で、前記外周面から離間する均熱部材を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1回転体を加熱する加熱部を備え、
    前記第2回転体は、前記圧接力が前記定着ニップ圧となる圧接位置と、前記減圧状態となる減圧位置とに移動可能に支持され、
    前記圧接機構は、前記第2回転体を前記圧接位置と前記減圧位置との間で移動させて前記圧接力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記均熱部材は、前記第2回転体に接近または離間するように移動可能に支持され、
    前記均熱部材を前記第2回転体に向かって付勢する付勢部材と、
    前記定着ニップ部が形成された状態で、前記均熱部材が前記第2回転体から離間する離間位置で前記前記付勢部材による均熱部材の移動を規制する規制部と、
    を備え、
    前記第2回転体が前記減圧位置に配置されたとき、前記均熱部材が前記付勢部材の付勢力によって前記第2回転体に接触し、前記第2回転体が前記減圧位置に配置されたとき、前記均熱部材が前記規制部によって前記第2回転体から離間することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記シート上の前記トナー像を前記シート上に定着させる請求項1に記載の定着装置と、
    前記シートの搬送方向に対して前記定着ニップ部より上流側に配置され、前記シート上に前記トナー像を形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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