JP6680806B2 - 室外機およびそれを備えた空気調和機 - Google Patents

室外機およびそれを備えた空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、室外機およびそれを備えた空気調和機に関し、特に、軸流ファンを備えた室外機と、そのような室外機を備えた空気調和機とに関するものである。
空気調和機の室外機では、熱交換器を流れる冷媒と熱交換器を通り抜ける空気との間で熱交換が行われる。熱交換器に空気を送り込むために、室外機では、軸流ファンが取り付けられている。軸流ファンの外周には、ベルマウスが設けられている。軸流ファンに空気を円滑に導くために、軸流ファンの上方に上部整流板が設けられ、下方に下部整流板が設けられている。
軸流ファンの回転によって室外機内に空気が流れ込み、流れ込んだ空気は、熱交換器を通り抜ける。熱交換器を通り抜けた空気は軸流ファンに向かって流れ、室外機の外へ排気される。上部整流板と下部整流板は、その熱交換器からベルマウスに向かって配置されている。このような室外機を開示した特許文献の一例として、特許文献1がある。
特開2004−211931号公報
空気調和機の室外機では、空気が流れる際の通風抵抗を下げて、室外機の騒音を抑えることが求められている。
本発明は、その開発の一環でなされたものであり、一つの目的は、通風抵抗のさらなる低減が図られる室外機を提供することであり、他の目的は、そのような室外機を備えた空気調和機を提供することである。
本発明に係る一の室外機は、ケーシングと熱交換器と送風ユニットとベルマウスと整流板とを備えている。ケーシングは、空気吸い込み口を有する第1壁部および空気吹き出し口を有する第2壁部を含む。熱交換器は、空気吸い込み口と対向するように、ケーシング内に配置されている。送風ユニットは、熱交換器と第2壁部との間に配置された軸流ファンを含む。ベルマウスは、空気吹き出し口に連通し、軸流ファンを周方向から取り囲むように、第2壁部の内面に配置されている。整流板は、第2壁部の内面における位置に取り付けられ、その位置からベルマウスが配置されている側に傾斜する態様で配置されている。ベルマウスは、第1開口と第2開口とを含む。第1開口は、熱交換器に向かって開口している。第2開口は、空気吹き出し口に向かって開口している。整流板は、第2壁部の内面における位置から、ベルマウスの第1開口の外周端に向かって延在する部分を含む。第2壁部の内面から整流板の熱交換器側の端部までの距離は、第2壁部の内面からベルマウスの外周端までの距離よりも長い。
本発明に係る他の室外機は、ケーシングと熱交換器と送風ユニットとベルマウスと整流板とを備えている。ケーシングは、空気吸い込み口を有する第1壁部および空気吹き出し口を有する第2壁部を含む。熱交換器は、空気吸い込み口と対向するように、ケーシング内に配置されている。送風ユニットは、熱交換器と第2壁部との間に配置された軸流ファンを含む。ベルマウスは、空気吹き出し口に連通し、軸流ファンを周方向から取り囲むように、第2壁部の内面に配置されている。整流板は、第2壁部の内面における位置に取り付けられ、その位置からベルマウスが配置されている側に傾斜する態様で配置されている。ベルマウスは、第1開口と第2開口とを含む。第1開口は、熱交換器に向かって開口している。第2開口は、空気吹き出し口に向かって開口している。整流板は、第2壁部の内面における位置から、ベルマウスの第1開口の外周端に向かって延在する部分を含む。整流板は、第1部と第2部とを含む。第1部は、第2壁部の内面に取り付けられている。第2部は、第1部からベルマウスの外周端に向かって延在している。整流板は、第2部から熱交換器の側に凸となるように、湾曲しながらベルマウスの外周端を覆い、第1開口から第2開口に向かって延在する第5部を含む。第5部には、貫通孔が設けられている。
本発明に係る空気調和機は、上記の室外機を備えた空気調和機である。
本発明に係る一の室外機では、整流板が、第2壁部の内面における位置に取り付けられ、その位置からベルマウスが配置されている側に傾斜する態様で配置されている。これにより、熱交換器を通り抜けて第2壁部に衝突した空気は、整流板を流れてベルマウスに導かれる。第2壁部の内面から整流板の熱交換器側の端部までの距離は、第2壁部の内面からベルマウスの外周端までの距離よりも長く設定されている。その結果、室外機の通風抵抗を低減することができ、室外機の騒音を低減することができる。
本発明に係る他の室外機では、整流板が、第2壁部の内面における位置に取り付けられ、その位置からベルマウスが配置されている側に傾斜する態様で配置されている。整流板は、第2壁部の内面における位置から、ベルマウスの熱交換器に向かって開口した第1開口の外周端に向かって延在する部分を含む。整流板は、第2壁部の内面に取り付けられる第1部と、第1部からベルマウスの外周端に向かって延在する第2部とを含む。整流板は、第2部から熱交換器の側に凸となるように、湾曲しながらベルマウスの外周端を覆い、第1開口から第2開口に向かって延在する第5部を含む。第5部には、貫通孔が設けられている。これにより、熱交換器を通り抜けて第2壁部に衝突した空気は、湾曲しながら、ベルマウスの外周端を覆い、第1開口から第2開口に向かって延在する第5部を含む整流板を流れてベルマウスに導かれる。その結果、室外機の通風抵抗を低減することができ、室外機の騒音を低減することができる。
本発明に係る空気調和機では、上述した室外機を備えていることで、室外機における通風抵抗を低減することができ、熱交換の効率を上げることができる。
各実施の形態に係る空気調和機の冷媒回路を示す図である。 各実施の形態に係る室外機のケーシング内の構成の概要を説明するための上面図である。 各実施の形態に係る室外機のフロントパネルの内面に配置された各部を示す部分拡大斜視図である。 実施の形態1に係る室外機の、図2に示す断面線IV−IVに対応する断面線における断面図である。 比較例に係る室外機を示す断面図である。 比較例に係る室外機の動作を説明するための断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る室外機の、図2に示す断面線IV−IVに対応する断面線における断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための断面図である。 実施の形態3に係る室外機の、図2に示す断面線X−Xに対応する断面線における断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための上面図である。 実施の形態4に係る室外機の、図2に示す断面線X−Xに対応する断面線における断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る室外機の、図2に示す断面線X−Xに対応する断面線における断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための断面図である。 実施の形態6に係る室外機の、図2に示す断面線X−Xに対応する断面線における断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための断面図である。 実施の形態7に係る室外機の、図2に示す断面線IV−IVに対応する断面線における部分拡大断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための部分拡大断面図である。 実施の形態8に係る室外機の、図2に示す断面線IV−IVに対応する断面線における部分拡大断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための部分拡大断面図である。 実施の形態9に係る室外機の、図2に示す断面線IV−IVに対応する断面線における部分拡大断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための部分拡大断面図である。 実施の形態10に係る室外機の、図2に示す断面線IV−IVに対応する断面線における部分拡大断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための部分拡大断面図である。 実施の形態11に係る室外機の、図2に示す断面線IV−IVに対応する断面線における部分拡大断面図である。 同実施の形態において、ベルマウスにおける空気の流れを説明するための第1の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、ベルマウスにおける空気の流れを説明するための第2の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、室外機の動作を説明するための部分拡大断面図である。
はじめに、室外機を備えた空気調和機の全体構成(冷媒回路)について説明する。図1に示すように、空気調和機1は、圧縮機3、四方弁5、室内機7、絞り装置9および室外機11を備えている。圧縮機3、四方弁5、室内機7、絞り装置9および室外機11が、冷媒配管によって繋がっている。
次に、上述した空気調和機1を冷房運転させる場合の冷媒の流れについて説明する。図1に示すように、圧縮機3を駆動させることによって、圧縮機3から高温高圧のガス状態の冷媒が吐出する。吐出した高温高圧のガス冷媒(単相)は、四方弁5を介して室外機11に流れ込む。室外機11では、流れ込んだ冷媒と室外機11内に送り込まれた空気との間で熱交換が行われて、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒(単相)になる。
室外機11から送り出された高圧の液冷媒は、絞り装置9によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、室内機7に流れ込む。室内機7では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室内機7内に送り込まれた空気との間で熱交換が行われて、二相状態の冷媒は、液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒(単相)になる。この熱交換によって、室内が冷却されることになる。室内機7から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁5を介して圧縮機3に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機3から吐出する。以下、このサイクルが繰り返される。
次に、暖房運転させる場合の冷媒の流れについて説明する。図1に示すように、圧縮機3を駆動させることによって、圧縮機3から高温高圧のガス状態の冷媒が吐出する。吐出した高温高圧のガス冷媒(単相)は、四方弁5を介して室内機7に流れ込む。室内機7では、流れ込んだガス冷媒と、室内機7内に送り込まれる空気との間で熱交換が行われて、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒(単相)になる。この熱交換によって、室内が暖房されることになる。室内機7から送り出された高圧の液冷媒は、絞り装置9によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。
二相状態の冷媒は、室外機11に流れ込む。室外機11では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、室外機11内に送り込まれた空気との間で熱交換が行われて、二相状態の冷媒は、液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒(単相)になる。室外機11から送り出された低圧のガス冷媒は、四方弁5を介して圧縮機3に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機3から吐出する。以下、このサイクルが繰り返される。
次に、空気調和機1の室外機11の概要について説明する。図2および図3に示すように、室外機11のケーシング21内に熱交換器23、軸流ファン25、ベルマウス27およびファンモータ29が配置されている。
ケーシング21はフロントパネル33(第2壁部)およびリアパネル35(第1壁部)を含む。リアパネル35には、ケーシング21内に空気を取り入れる空気吸い込み口21aが設けられている。フロントパネル33には、ケーシング21内に取り入れた空気を排気する空気吹き出し口21bが設けられている。なお、フロントパネル33とリアパネル35とは、別体として形成されたものであってもよいし、ケーシング21として一体的に形成されたものでもよい。
熱交換器23は、空気吸い込み口21aと対向するように配置されている。熱交換器23とフロントパネル33との間に軸流ファン25およびファンモータ29が配置されている。ファンモータ29は、モータ支持台31に固定されている。
フロントパネル33の内面(内側)には、ベルマウス27と整流板37が配置されている。ベルマウス27は、軸流ファン25を周方向から取り囲むように配置されている。ベルマウス27は、熱交換器23に向かって開口した第1開口27aと空気吹き出し口21bに向かって開口した第2開口27bを有する。第2開口27bが空気吹き出し口21に連通する。
整流板37は、ベルマウス27とは距離を隔てられたフロントパネル33の内面における所定の位置に取り付けられ、その位置からベルマウス27が配置されている側に傾斜する態様で配置されている。また、整流板37は、第2開口27bの外周端28bとは軸流ファン25の径方向に距離を隔てられたフロントパネル33の内面における所定の位置から、ベルマウス27の第1開口27aの外周端28aに向かって延在する部分を含む。なお、図2に示された実体的な整流板37は一例であって、この整流板37に限られるものではない。
以下、各実施の形態において、室外機11の整流板37の具体的な構造について説明する。なお、各実施の形態の各図では、図2、図3に示す部材と同一部材については同一符号を付し、必要である場合を除き、その説明を繰り返さないこととする。
実施の形態1
室外機の第1例について説明する。図4に示すように、整流板37は、第2開口27bの外周端28bとは距離を隔てられたフロントパネル33の内面における所定の位置に取り付けられ、その位置からベルマウス27の第1開口27aの外周端28aに向かって傾斜する態様で配置されている。整流板37は、取付け部37aと傾斜部37bとを含む。取付け部37aが、フロントパネル33の内面に固定されている。傾斜部37bは、取付け部37aに対して、所定の角度をもって配置されている。
フロントパネル33の内面から整流板37の熱交換器23側の端部までの距離(高さ)は、フロントパネル33の内面からベルマウス27の外周端28aまでの距離(高さ)と、ほぼ同じ距離(高さ)に設定されている。また、整流板37は、ベルマウス27とは別体とされており、それぞれ別部品としてフロントパネル33に配置されている。
上述した室外機11では、フロントパネル33からベルマウス27の外周端28aに向かって整流板37が配置されていることで、通風抵抗を抑えて、騒音を低減することができる。このことについて、比較例に係る室外機と比べて説明する。
図5に示すように、比較例に係る室外機11では、整流板が配置されていないことを除いて、図4に示す室外機11と同じ構造を有する。したがって、図4に示す部材と同一部材については同一符号を付し、必要である場合を除き、その説明を繰り返さないこととする。
次に、比較例に係る室外機11の動作について説明する。空気調和機(図1参照)の動作に伴って、室外機11の軸流ファン25が回転する。図6に示すように、軸流ファン25が回転することによって、空気吸い込み口21aから空気がケーシング21内に取り入れられる。ケーシング21内では、熱交換器23から軸流ファン25(ベルマウス27)へ向かう空気の流れが発生する。
熱交換器23を通り抜けた空気のうち、軸流ファン25の中心軸の近傍を流れる空気は、軸流ファン25に向かって直接流れ、ベルマウス27(軸流ファン25)を通り抜けて空気吹き出し口21bからケーシング21の外へ排気される(矢印FM参照)。
一方、軸流ファン25から径方向に離れた領域(位置)を流れる空気ほど、軸流ファン25に吸い込まれる力が弱くなる。このため、熱交換器23を通り抜けた空気は、フロントパネル33に一旦衝突する。フロントパネル33に衝突した空気は、フロントパネル33に沿って流れた後、ベルマウス27の外壁(外周面)に沿って流れることになる。
このため、フロントパネル33の内面およびベルマウス27の外壁に空気の流れが集中して、空気の流れる速度が速くなり、ベルマウス27の第1開口27a付近の外壁において、空気(流れ)が剥離する(矢印FD参照)。ベルマウス27の外壁から剥離した空気は、ベルマウス27の形状の影響と、軸流ファン25による空気の吸い込みの影響とを受けて、熱交換器23へ向かって逆流となって流れる。
そうすると、本来、軸流ファン25に吸い込まれてベルマウス27(内周面)に沿って流れようとする空気が、熱交換器23へ向かって流れようとする空気によって押し戻されることになる(矢印FB参照)。このため、ベルマウス27を通り抜ける風量が減少し、ベルマウス27の第1開口27a付近の外壁では、さらに空気(流れ)の剥離が発生する。その結果、室外機11の通風抵抗が増大する。
比較例に係る室外機に対して、実施の形態1に係る室外機の動作について説明する。実施の形態1に係る室外機11では、整流板が、フロントパネル33の内面における所定の位置に取り付けられ、その位置からベルマウス27の外周端28aに向かって傾斜する態様で配置されている(図4参照)。
図7に示すように、熱交換器23を通り抜けた空気のうち、軸流ファン25の中心軸の近傍を流れる空気は、軸流ファン25に向かって直接流れ、ベルマウス27(軸流ファン25)を通り抜けて空気吹き出し口21bからケーシング21の外へ排気される(矢印FM参照)。
一方、軸流ファン25の中心軸から径方向に離れた領域(位置)を流れる空気は、軸流ファン25に吸い込まれる力が弱くなって、フロントパネル33に一旦衝突する。フロントパネル33に衝突した空気は、整流板37に沿って流れ、ベルマウス27の第1開口27aへ導かれる。
これにより、フロントパネル33に衝突した空気が、ベルマウス27の外壁(外周面)に沿って流れようとするのを抑制して、ベルマウス27の第1開口27a付近の外壁において、空気(流れ)が剥離するのを低減することができる。その結果、空気(流れ)の剥離に起因する通風抵抗を低減することができる。また、通風抵抗が低減することで、室外機11の熱交換の効率を上げることができとともに、室外機11の騒音を低減することができる。
また、他の比較例に係る室外機(図示せず)として、熱交換器とベルマウスとの間に整流板が配置された室外機では、熱交換器の近傍に配置された整流板によって、空気吸い込み口から熱交換器へ向かう空気の流れが阻害されることによる通風抵抗が大きくなることが想定される。
これに対して、実施の形態1に係る室外機11では、フロントパネル33の内面における所定の位置からベルマウス27の外周端28aに向かって傾斜する態様で整流板37が配置されている。これにより、空気吸い込み口21aから熱交換器23へ向かう空気の流れが阻害されることはなく、空気の流れが阻害されることによる通風抵抗が大きくなることはない。
また、実施の形態1に係る室外機11の整流板37は、ベルマウス27とは別体とされている。これにより、整流板と形状が複雑なベルマウスとを一体成型によって形成する場合と比べて、製造が容易になり、製造コストの低減に寄与することができる。
実施の形態2
室外機の第2例について説明する。図8に示すように、フロントパネル33の内面に、ベルマウス27と整流板37が配置されている。フロントパネル33の内面から整流板37の熱交換器23側の端部までの距離HA(高さ)は、フロントパネル33の内面からベルマウス27の第1開口27aの外周端28aまでの距離HB(高さ)よりも長く設定されている。ベルマウス27の外周端28aから整流板37の熱交換器23側の端部までの距離(高さの差:HA−HB)としては、たとえば、30mm〜50mm程度とされる。
この距離(高さの差)の上限値としては、整流板37自体によって空気の流れが阻害されない距離に設定する必要がある。一方、距離の下限値としては、以下に説明するように、逆流する空気をベルマウス27の外壁と整流板37との間に流すことのできる距離に設定する必要がある。
次に、上述した室外機11の動作について説明する。まず、ケーシング21内の空気の大局的な流れは、実施の形態1において説明したとおりである。空気調和機1の室外機11では、運転状態によって、熱交換器23等の通風抵抗が上昇することがある。そのような運転状態では、軸流ファン25から吹出される空気の流れの遠心成分が相対的に増加することがある。その場合には、図9に示すように、ベルマウス27の壁面(外周面)において、フロントパネル33に向かって空気が逆流する(矢印FC参照)。なお、この空気の逆流については、実施の形態11においてより詳しく説明する。
上述した室外機11では、整流板37の高さ(距離HA)がベルマウスの高さ(距離HB)よりも高く設定されている。これにより、フロントパネル33に向かって逆流しようとする空気が、ベルマウス27の外壁(外周面)と整流板37との間に流れ込む。その結果、フロントパネル33に衝突して整流板37をベルマウス27に向かって流れようとする空気が、逆流しようとする空気とぶつかって、その流れが妨げられるのを阻止することができ、通風抵抗をさらに低減することができる。また、通風抵抗が低減することで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音を低減することができる。
実施の形態3
室外機の第3例について説明する。図10に示すように、フロントパネル33の内面に向かって平面視的に見て、上下方向からベルマウス27を挟み込むように、ベルマウス27の上方と下方とのそれぞれに整流板37が配置されている。また、左右方向からベルマウス27を挟み込むように、ベルマウス27の左側方と右側方とのそれぞれに整流板37が配置されている。
次に、上述した室外機11の動作について説明する。まず、ケーシング21内の空気の大局的な流れは、実施の形態1において説明したとおりである。図11に示すように、特に、軸流ファン25から径方向に離れた領域(位置)を流れる空気は、フロントパネル33に一旦衝突した後、整流板37に沿って流れ、ベルマウス27の第1開口27aへ導かれる。
ここで、図2に示すように、室外機11では、熱交換性を上げるために、熱交換器23がケーシング21のリアパネル35側からサイドパネル側にかけて配置されている。このような室外機11では、サイドパネル側に位置する熱交換器の部分(熱交換器23a)を通り抜けた空気は、ベルマウス27の外壁(外周面)に向かって流れようとする。
このとき、整流板37が配置されていない比較例に係る室外機11(図5参照)では、その熱交換器23の部分と対向するベルマウス27の外壁部分に、ベルマウス27の他の外壁部分に比べて、空気の流れが集中して、空気の流れる速度が速くなる。そのため、空気の逆流成分が増加して、ベルマウス27の第1開口27a付近の外壁において、空気(流れ)が剥離する。
上述した室外機11では、ベルマウス27とサイドパネル側に位置する熱交換器23aとの間に整流板37が配置されている。このため、図12に示すように、サイドパネル側に位置する熱交換器23aを通り抜けてきた空気(空気A:矢印FS)と、リアパネル35側に位置する熱交換器23の部分を通り抜けてきた空気(空気B:矢印FT)とは、フロントパネル33に衝突等した後、整流板37に沿って流れることになる。整流板37を流れた空気Aと空気Bは、ベルマウス27および空気吹き出し口21bを経てケーシング21の外へ排気される。
これにより、空気Aと空気Bが、ベルマウス27の外壁に向かって流れるのを阻止することができる。その結果、室外機11の通風抵抗の低減することができる。また、通風抵抗が低減することで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音を低減することができる。
なお、上述した室外機11では、ベルマウス27に対して4つの整流板37を配置した場合について説明した。サイドパネル側にも熱交換器23(熱交換器23a)を配置した室外機11では、上述した熱交換器23aを通り抜けてきた空気の流れを考慮すると、少なくとも、ベルマウス27とサイドパネル側に位置する熱交換器23aとの間に、整流板37を配置することが望ましい。
また、ケーシングの高さがケーシングの幅よりも大きい室外機の場合(図示せず)、ベルマウスの上方と下方では、リアパネルから熱交換器を通り抜けてフロントパネルに衝突する空気の量が多くなる。この場合には、少なくとも、ベルマウスの上方と下方とのそれぞれに整流板を配置することが望ましい。
実施の形態4
室外機の第4例について説明する。図13に示すように、フロントパネル33の内面に向かって平面視的に見て、上下方向から円形のベルマウス27を挟み込むように、ベルマウス27の上方と下方とのそれぞれに整流板37が配置されている。
整流板37のそれぞれは、整流板37がベルマウス27に最も接近しているベルマウス27の外周端28a位置における接線に平行に配置されている。また、整流板37の長さLAは、ベルマウス27の外周端28aの直径LBを超えない長さに設定されている。
整流板37の長さが、直径LBに比べて長くなり過ぎると、整流板37の長手方向の端部と、ベルマウス27の外周端28aとの距離が空き過ぎてしまう。このため、整流板37の端部付近を流れた空気が、フロントパネル33に再度衝突するおそれがある。このため、整流板37の長さLAは、直径LBを超えない長さであることが望ましい。
一方、整流板37の長さが、直径LBに比べて短くなり過ぎると、ベルマウス27の外周端28aに向かって整流板37を流れている空気が、その途中で整流板37から剥離するおそれがある。このため、整流板37の長さLAは、直径LBの10%以上であることが望ましい。
次に、上述した室外機11の動作について説明する。まず、ケーシング21内の空気の大局的な流れは、実施の形態1において説明したとおりである。図14に示すように、特に、軸流ファン25から径方向に離れた領域(位置)を流れる空気は、フロントパネル33に一旦衝突した後、整流板37に沿って流れ、ベルマウス27の第1開口27aへ導かれる。
上述した室外機11では、整流板37の長さLAは、ベルマウス27の外周端28aの直径LBを超えない範囲で、比較的長い長さに設定されている。これにより、実施の形態1において説明したのと同様に、より広範囲にわたって、フロントパネル33に衝突した空気が、ベルマウス27の外壁(外周面)に沿って流れようとするのを抑制して、ベルマウス27の第1開口27a付近の外壁において、空気(流れ)が剥離するのを低減することができる。
その結果、通風抵抗を低減することができる。また、通風抵抗が低減することで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音を低減することができる。
実施の形態5
室外機の第5例について説明する。図15に示すように、フロントパネル33の内面に向かって平面視的に見て、上下方向から円形のベルマウス27を挟み込むように、ベルマウス27の上方と下方とのそれぞれに整流板37が配置されている。整流板37のそれぞれは、ベルマウス27の外周端28aに沿って円弧状に配置されている。
次に、上述した室外機11の動作について説明する。まず、ケーシング21内の空気の大局的な流れは、実施の形態1において説明したとおりである。図16に示すように、特に、軸流ファン25から径方向に離れた領域(位置)を流れる空気は、フロントパネル33に一旦衝突した後、整流板37に沿って流れ、ベルマウス27の第1開口27aへ導かれる。
上述した室外機11では、整流板37のそれぞれは、ベルマウス27の外周端28aに沿って円弧状に配置されていることで、整流板37とベルマウス27の外周端28aとの間隔がほぼ一定になる。このため、ベルマウス27の周方向に対して、整流板37からベルマウス27の第1開口27aへ流れる空気の流れがより安定する。
これにより、フロントパネル33に衝突した空気が、ベルマウス27の外壁(外周面)に沿って流れようとするのを抑制して、ベルマウス27の第1開口27a付近の外壁において、空気(流れ)が剥離するのを効果的に低減することができる。
その結果、通風抵抗を低減することができる。また、通風抵抗が低減することで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音を低減することができる。このような効果を得るには、ベルマウス27の全周の10%以上にわたって、整流板37を配置することが望ましい。
実施の形態6
室外機の第6例について説明する。図17に示すように、フロントパネル33の内面に向かって平面視的に見て、円形のベルマウス27を周方向から取り囲むように、リング状の整流板37が配置されている。
次に、上述した室外機11の動作について説明する。まず、ケーシング21内の空気の大局的な流れは、実施の形態1において説明したとおりである。図18に示すように、特に、軸流ファン25から径方向に離れた領域(位置)を流れる空気は、フロントパネル33に一旦衝突した後、整流板37に沿って流れ、ベルマウス27の第1開口27aへ導かれる。
上述した室外機11では、リング状の整流板37が、円形のベルマウス27を周方向から取り囲むように配置されていることで、ベルマウス27の全周にわたって、整流板37とベルマウス27の外周端28aとの間隔がほぼ一定になる。このため、ベルマウス27の周方向に対して、整流板37からベルマウス27の第1開口27aへ流れる空気の流れがさらに安定する。
これにより、フロントパネル33に衝突した空気が、ベルマウス27の外壁(外周面)に沿って流れようとするのを抑制して、ベルマウス27の第1開口27a付近の外壁において、空気(流れ)が剥離するのをさらに効果的に低減することができる。
その結果、通風抵抗を確実に低減することができる。また、通風抵抗が確実に低減することで、室外機11の熱交換の効率を確実に上げることができるともに、室外機11の騒音も確実に低減することができる。このような効果を得るには、整流板37とベルマウス27外周端28aとの隙間の距離は、直径LBの30%以下に設定することが望ましい。
上述した各実施の形態では、整流板37として、一方向に延在する整流板37、円弧状に延在する整流板37、リング状の整流板37を例に挙げて説明した。以下の実施の形態では、整流板37の断面形状のバリエーションについて説明する。断面形状は、整流板37が延在する方向とほぼ直交する方向の断面形状とする。
実施の形態7
ここでは、整流板の断面形状のバリエーションの第1例について説明する。実施の形態1等では、取付け部37aと傾斜部37bとを含む整流板37を例に挙げた。図19に示すように、この整流板37では、取付け部37aと傾斜部37bは、それぞれ直線状に延在し、傾斜部37bは、取付け部37aに対して所定の角度をもって配置されている。
図20に示すように、このような整流板37を備えた室外機11では、実施の形態1等において説明したように、フロントパネル33に衝突した空気が、ベルマウス27の外壁(外周面)に沿って流れようとするのを抑制することができる。その結果、通風抵抗を低減することができる。通風抵抗が低減することで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音も低減することができる。
そして、この整流板37では、取付け部37aと傾斜部37bとが、それぞれ直線状に延在した断面形状を有していることで、加工が比較的容易になり、整流板37を容易に製造することができる。
実施の形態8
ここでは、整流板の断面形状のバリエーションの第2例について説明する。図21に示すように、整流板37は、取付け部37a、傾斜部37bおよび湾曲部37cを備えている。湾曲部37cは、取付け部37aと傾斜部37bとの間に配置されている。湾曲部37cは、フロントパネル33に向かって凸となるように形成されている。湾曲部37cは、取付け部37aと、その取付け部37aに対して所定の角度をもって配置されている傾斜部37bとの間を滑らかに繋いでいる。
図22に示すように、このような整流板37を備えた室外機11では、フロントパネル33に衝突した空気は、整流板37の湾曲部37cに沿って流れた後、傾斜部37bに沿って流れる。このため、取付け部37aに対して所定の角度をもって配置されている傾斜部37bに向かって徐々に角度を変えながら傾斜部37bに向かって流れることになる。
これにより、空気の流れる角度が急峻に変化する場合と比べて、通風抵抗をより低減することができる。また、通風抵抗が低減されることで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音も低減することができる。
実施の形態9
ここでは、整流板の断面形状のバリエーションの第3例について説明する。図23に示すように、整流板37は、取付け部37a、傾斜部37bおよび湾曲部37dを備えている。湾曲部37dは、熱交換器23に向かって凸となるように形成されている。湾曲部37dは、傾斜部37bからベルマウス27の外周端28aに向かって形成されている。湾曲部37dの端における接線の延長線上に外周端28aが位置する。
図24に示すように、このような整流板37を備えた室外機11では、フロントパネル33に衝突した空気は、整流板37の傾斜部37bに沿って流れた後、湾曲部37dに沿って流れ、ベルマウス27の第1開口27aに流れ込む。
このとき、湾曲部37dが、傾斜部37bからベルマウス27の外周端28aに向かって湾曲していることで、湾曲部37dを経て、ベルマウス27の第1開口27aに流れ込もうとする空気は、ベルマウス27の内壁(内周面)に沿って流れやすくなる。
これにより、湾曲部37dが形成されていない場合と比べて、通風抵抗をより低減することができる。また、通風抵抗が低減されることで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音も低減することができる。
実施の形態10
ここでは、整流板の断面形状のバリエーションの第4例について説明する。図25に示すように、整流板37は、取付け部37a、湾曲部37c、傾斜部37bおよび湾曲部37dを備えている。湾曲部37cは、フロントパネル33に向かって凸となるように形成されており、取付け部37aと傾斜部37bとの間を滑らかに繋いでいる。湾曲部37dは、熱交換器23に向かって凸となるように形成されており、傾斜部37bからベルマウス27の外周端28aに向かって形成されている。
図26に示すように、このような整流板37を備えた室外機11では、フロントパネル33に衝突した空気は、整流板37の湾曲部37cに沿って流れた後、傾斜部37bに沿って流れる。傾斜部37bに沿って流れた空気は、湾曲部37dに沿って流れ、ベルマウス27の第1開口27aに流れ込む。
これにより、実施の形態8および実施の形態9において説明したように、空気の流れる角度が急峻に変化する場合および湾曲部37dが形成されていない場合と比べて、通風抵抗をさらに低減することができる。また、通風抵抗が低減されることで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音も低減することができる。
実施の形態11
ここでは、整流板の断面形状のバリエーションの第5例について説明する。図27に示すように、整流板37は、取付け部37a、傾斜部37bおよび湾曲部37eを備えている。湾曲部37eは、熱交換器23に向かって凸となるように円弧状に形成されている。湾曲部37eは、傾斜部37bからベルマウス27の第1開口27aの外周端28aを覆うように形成されている。湾曲部37eには、通気口45が形成されている。
次に、上述した室外機11の動作について説明する。まず、実施の形態2において、ベルマウス27の壁面において、空気が逆流する場合があることを述べた。ここで、その逆流について、もう少し詳しく説明する。
軸流ファン25が回転することによって、軸方向の流れ(軸方向成分)と、軸流ファン25の回転に伴う遠心力による径方向の流れ(径方向成分)とが生じる。ベルマウス27からは、この軸方向成分と径方向成分とをベクトルとして合せた空気が吹き出ることになる。
図28に示すように、所望量の空気が熱交換器23を通り抜けている場合には、軸方向の流れ(矢印VM)が十分に強い。このため、軸方向の流れ(矢印VM)と径方向の流れ(矢印VR)とを合わせた実際の流れ(矢印VA)は、ベルマウス27(ケーシング21)の外へ向かう流れとなる。
一方、室外機11では、空気調和機の運転状態によっては、熱交換器23に霜が付着することがある。その場合には、図29に示すように、熱交換器23を通り抜ける空気の量が減少し、径方向の流れ(矢印VR)に対して、軸方向の流れ(矢印VM)が相対的に弱くなる。
このため、軸方向の流れ(矢印VM)と径方向の流れ(矢印VR)とを合わせた実際の流れ(矢印VA)には、ベルマウス27(ケーシング21)の内壁(内周面)へ向かう流れが含まれることがある。ベルマウス27の内壁(内周面)では、この空気の流れにより、熱交換器23に向かって空気が逆流する(矢印FC参照)。
上述した室外機11では、図30に示すように、ベルマウス27の第1開口27aの外周端28aを覆うように湾曲部37eが形成されている。その湾曲部37eには、通気口45が形成されている。
これにより、熱交換器23に向かって逆流する空気は、ベルマウス27と整流板37(湾曲部37e)との間の隙間を流れる。その隙間を流れた空気は、通気口45を経て、湾曲部37eに沿って流れ、再びベルマウス27を通り抜けて、ケーシング21の外へ排気される。
こうして、ベルマウス27において発生した逆流する空気が、再びベルマウス27からケーシングの外へ排気されることで、通風抵抗を低減することができる。また、通風抵抗が低減することで、室外機11の熱交換の効率を上げることができるとともに、室外機11の騒音を低減することができる。
なお、各実施の形態において説明した整流板を含む室外機については、必要に応じて種々組み合わせることが可能である。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、軸流ファンを備えた室外機と、その室外機を備えた空気調和機に有効に利用される。
1 空気調和機、3 圧縮機、5 四方弁、7 室内機、9 絞り装置、11 室外機、21 ケーシング、21a 空気吸い込み口、21b 空気吹き出し口、23、23a 熱交換器、25 軸流ファン、27 ベルマウス、27a 第1開口、27b 第2開口、28a、28b 外周端、29 ファンモータ、31 モータ支持台、33 フロントパネル、35 リアパネル、37 整流板、37a 取付け部、37b 傾斜部、37c、37d、37e 湾曲部、45 通気口、FM、FA、FB、FC、FD、FS、FT、VM、VR、VA 矢印、HA、HB、LA、LB 長さ。

Claims (10)

  1. 空気吸い込み口を有する第1壁部および空気吹き出し口を有する第2壁部を含むケーシングと、
    前記空気吸い込み口と対向するように、前記ケーシング内に配置された熱交換器と、
    前記熱交換器と前記第2壁部との間に配置された軸流ファンを含む送風ユニットと、
    前記空気吹き出し口に連通し、前記軸流ファンを前記軸流ファンの周方向から取り囲むように、前記第2壁部の内面に配置されたベルマウスと、
    前記第2壁部の前記内面における位置に取り付けられ、前記位置から前記ベルマウスが配置されている側に傾斜する態様で配置された整流板と
    を備え、
    前記ベルマウスは、
    前記熱交換器に向かって開口した第1開口と、
    前記空気吹き出し口に向かって開口した第2開口と
    を含み、
    前記整流板は、前記第2壁部の前記内面における前記位置から、前記ベルマウスの前記第1開口の外周端に向かって延在する部分を含み、
    前記第2壁部の前記内面から前記整流板の前記熱交換器側の端部までの距離は、前記第2壁部の前記内面から前記ベルマウスの前記外周端までの距離よりも長い、室外機。
  2. 前記第2壁部の前記内面に向かって平面視的に見て、前記整流板は、少なくとも第1方向と第2方向とから前記ベルマウスを挟み込むように配置されている、請求項1記載の室外機。
  3. 前記第2壁部の前記内面に向かって平面視的に見て、
    前記ベルマウスの前記外周端は円形であり、
    前記整流板は、前記ベルマウスの直径を超えない長さをもって、前記ベルマウスの前記外周端の接線方向に平行に配置された、請求項1記載の室外機。
  4. 前記第2壁部の前記内面に向かって平面視的に見て、
    前記ベルマウスの前記外周端は円形であり、
    前記整流板は、前記ベルマウスの前記外周端に沿って配置された、請求項1記載の室外機。
  5. 前記整流板は、前記ベルマウスの前記外周端に沿って、前記外周端の全周を取り囲むように配置された、請求項1記載の室外機。
  6. 前記整流板は、
    前記第2壁部の前記内面に取り付けられる第1部と、
    前記第1部から前記ベルマウスの前記外周端に向かって延在する第2部と
    を含む、請求項1記載の室外機。
  7. 空気吸い込み口を有する第1壁部および空気吹き出し口を有する第2壁部を含むケーシングと、
    前記空気吸い込み口と対向するように、前記ケーシング内に配置された熱交換器と、
    前記熱交換器と前記第2壁部との間に配置された軸流ファンを含む送風ユニットと、
    前記空気吹き出し口に連通し、前記軸流ファンを前記軸流ファンの周方向から取り囲むように、前記第2壁部の内面に配置されたベルマウスと、
    前記第2壁部の前記内面における位置に取り付けられ、前記位置から前記ベルマウスが配置されている側に傾斜する態様で配置された整流板と
    を備え、
    前記ベルマウスは、
    前記熱交換器に向かって開口した第1開口と、
    前記空気吹き出し口に向かって開口した第2開口と
    を含み、
    前記整流板は、前記第2壁部の前記内面における前記位置から、前記ベルマウスの前記第1開口の外周端に向かって延在する部分を含み、
    前記整流板は、
    前記第2壁部の前記内面に取り付けられる第1部と、
    前記第1部から前記ベルマウスの前記外周端に向かって延在する第2部と
    を含み、
    前記整流板は、前記第2部から前記熱交換器の側に凸となるように、湾曲しながら前記ベルマウスの前記外周端を覆い、前記第1開口から前記第2開口に向かって延在する第5部を含み、
    前記第5部には、貫通孔が設けられた、室外機。
  8. 前記整流板と前記ベルマウスとは別体である、請求項1〜のいずれか1項に記載の室外機。
  9. 前記熱交換器は、
    前記空気吸い込み口に対向する第1熱交換部と、
    前記第1熱交換部から前記第2壁部に向かって延在する第2熱交換部と
    を含み、
    前記整流板は、前記ベルマウスと前記第2熱交換部との間に位置する前記第2壁部の前記内面の部分に配置された、請求項1〜のいずれか1項に記載の室外機。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の室外機を備えた、空気調和機。
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