JPH0648251Y2 - 空気調和機の吹出口構造 - Google Patents

空気調和機の吹出口構造

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JPH0648251Y2
JPH0648251Y2 JP7653888U JP7653888U JPH0648251Y2 JP H0648251 Y2 JPH0648251 Y2 JP H0648251Y2 JP 7653888 U JP7653888 U JP 7653888U JP 7653888 U JP7653888 U JP 7653888U JP H0648251 Y2 JPH0648251 Y2 JP H0648251Y2
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guide
fan
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fan guide
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光政 高橋
正年 堀川
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案はプロペラファンを備えた空気調和機の吹出口
構造に関するものである。
(従来の技術) プロペラファンを備えた空気調和機においては、該プロ
ペラファンの周囲に配置されるファンガイドの形状が不
適切であると空気吹出時に空気流に乱れが生じ、送風性
能の低下あるいは運転騒音の増大等の問題が発生するこ
とは広く知られている。そして、従来よりこのファンガ
イドの形状についてはその送風性能、運転騒音の面から
種々の研究・実験が試みられており、これらの研究・実
験の成果のひとつとして、例えば実開昭61-192595号公
報には送風性能及び騒音という面において非常に高い評
価が得られるファンガイドの形状として、第6図に示す
ように吸込側40aと吹出側40bの両方をともにベルマウス
状とした略円弧状断面形状をもつファンガイド40が提案
されている。尚、第6図において符号41はプロペラファ
ンである。
ところで、このような略円弧状断面形状をもつファンガ
イドを鉄板で構成する場合には、一般に空気調和機にお
いてはケーシングの外形寸法がその運搬上あるいは設置
スペース上から所定寸法以下に規制される関係上、第7
図に示すようにファンガイド50は、これをケーシングの
外板51からその内側に向けて突出させる如く形成する必
要がある。
ところが、このようにファンガイド50を鉄板で形成し且
つこれをケーシング外板51より内側へ突出させた場合に
は、プロペラファン52によって空気がケーシング内から
空気吹出口53を通って外部へ吹出される場合、矢印Aで
示すようにファンガイド50の裏面側に流入した空気はこ
のファンガイド50の裏面側において大きく向きを変えな
がらその表面側(即ち、空気吹出口53側)に迂回して流
入するとともに空気吹出口53の内部を略直線状に通過す
る空気流(矢印B)と接触することから、該ファンガイ
ド50の吸入側寄り部分50aにおいては空気流が大きく乱
れて渦流となり渦音(風切り音)が発生することにな
る。即ち、送風性能及び騒音上理想的な形状をもつファ
ンガイド50を設けているにもかかわらず該ファンガイド
50の形状効果を十分に生かせないということになる。
このようなことから、例えば実公昭57-53976号公報に
は、第8図に示すように、ケーシングの外板63に連続し
てその内面側に湾曲突入するファンガイド60の内側口縁
部60aに、湾曲部64aをもつ鉄板製のガイド部材64をその
全周に亘って固着配置し、空気吹出口61の吸入側61aに
おける渦流の発生を抑えるようにしたものが提案されて
いる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このようにファンガイド60の内側口縁部60a
の全周にガイド部材64を固着配置する構成とした場合に
は、ガイド部材64自体が比較的高価な金型を用いたヘラ
押し加工により成形されるものであるためその製造コス
トが高くつき、またガイド部材64をファンガイド60の内
側端部に固着する関係上、該ガイド部材64の製作精度及
びファンガイド60への組付精度として高度なものが要求
されその作業性が悪くなる等の問題があり、このような
ことから簡単且つ安価な構成により運転騒音の低減を図
れるようにすることが要請されている。
(課題を解決するための手段) 本件出願では上記の如き課題を解決するための手段とし
て、請求項第1の考案においては、複数の動翼7,7…を
有するプロペラファン6を、ケーシング1の壁面1cに開
口形成され且つその周囲には該ケーシング1の外方から
内方に向けて略円弧状に湾曲する断面形状をもつファン
ガイド21が設けられた空気吹出口20内に配置してなる空
気調和機において、上記ファンガイド21のケーシング内
面側に位置する内側口縁部21aの周囲に、所定幅をもっ
て板材の平面方向に沿って直線状に延びる延出部22aを
有する複数のガイド部材22,22…を、上記内側口縁部21a
を囲むようにしてしかもそれぞれの延出部22aの一部を
上記ファンガイド21の内側口縁部21aとともに略同一の
平面を形成する如く該内側口縁部21aに対して近接させ
た状態で配置したことを特徴とし、また請求項第2の考
案においては、ファンガイドの内側口縁部の周囲に配置
されるガイド部材の数を4個としたことを特徴としてい
る。
(作用) 本願考案では、上記の手段により、請求項第1、同第2
の考案ともに、空気吹出口から外部へ向って吹出される
空気流は、ガイド部材の延出部に案内されてファンガイ
ドの表面側にスムーズに流れ込み、該ファンガイドの表
面側に渦流が発生するのが可及的に抑制されることにな
る。
(考案の効果) 従って、本願考案の空気調和機の吹出口構造によれば、
請求項第1及び同第2の考案とも、 (1)ファンガイド表面における渦流発生が効果的に抑
制されるところから、該渦流に起因する運転騒音の発生
が可及的に防止される、 (2)ガイド部材が板材の平面方向に沿って直線状に延
びる延出部を有する直状部材で構成されているため、該
ガイド部材は通常のプレス加工により容易に成形するこ
とができ、例えば上掲公知例(実公昭57-53976号公報)
の如くヘラ押し加工による成形を必要とする湾曲部材で
構成する場合に比して、その製造コストが安くつく、 (3)ガイド部材の組付けに際しては、該ガイド部材の
延出部をファンガイドの内側口縁部に対して当接固着す
るのではなく該内側口縁部に対して近接配置するもので
あるため、例えば上掲公知例の如くファンガイドに直接
ガイド部材を固着する構成のものに比して、ガイド部材
自体の製作精度及び該ガイド部材のファンガイドへの組
付けが比較的ラフでよく、それだけ製造コストの低減及
び作業性の向上が図れる、 等の実用的効果が得られる。
(実施例) 以下、第1図ないし第5図を参照して本願考案の好適な
実施例を説明する。
第1図には請求項第1及び同第2の考案の実施例に係る
吹出口構造を備えた空気調和機の室外ユニットZが示さ
れている。この室外ユニットZは、建屋のベランダ15上
に配置されるものであり、矩形筺状のケーシング1を有
している。このケーシング1の内部は、その上下方向段
部に設けた隔壁2によってその下方側に位置する下室3
とその上方側に位置する上室4とに区画されている。そ
して、この下室3内には、電気ボックス11、圧縮器12及
び受液器13等の機器が収容されている。
これに対して、上室4の後面側、即ち、ケーシング1の
建屋壁面16に対向する後面板1bの上記下室3に対応する
部分には空気導入口23が開口形成されている。そして、
この空気導入口23には凝縮機5が取付けられている。ま
た、上室4の前面側、即ちケーシング1のベランダ15外
方に向かう前面板1aの上記下室3に対応する位置には、
円形の空気吹出口20が開口形成されている。そして、こ
の空気吹出口20の周縁は、上記前面板1aの一部を下室3
内に向って略円弧状に湾曲突入させて、これをファンガ
イド21としている。そして、このファンガイド21の内側
には、複数(この実施例では4枚)の動翼7,7…を備え
ファンモータ8により駆動されるプロペラファン6が配
置されている。
さらに、このファンガイド21の上記上室4内においてし
かもその径方向外方に指向する内側口縁部21aの周囲に
は、第1図及び第2図にそれぞれ示すように請求項第1
の考案の適用して、後述する4個のガイド部材22,22…
が該内側口縁部21aをとり囲むようにして配置されてい
る。
ガイド部材22は、所定幅をもつ所定長さの帯状板材を、
その幅方向の二位置で相互に逆方向に向けて約90°づつ
折曲して形成された略形断面を有する直状部材であっ
て、その幅方向中央に位置する平板部分を立上り部22c
としている。そして、該立上り部22cの一側寄りに位置
する平板部分を第1延出部22a、他側寄りに位置する平
板部分を第2延出部22bとしている。尚、このガイド部
材22の立上り部22cの高さ寸法は、第1図に示すように
その第2延出部22bを前面板1aに衝合させたとき第1延
出部22aが上記ファンガイド21の第1内側口縁部21aとほ
ぼ同一の平面を形成するような寸法に設定されている。
また、この実施例では上記第1延出部22aが実用新案登
録請求の範囲中の「延出部」に該当する。
このように形成された4個のガイド部材22,22…は、そ
れぞれの第2延出部22bをケーシング1の前面板1a上に
当接せしめた状態でしかもこれら4個のガイド部材22,2
2…でファンガイド21の内側口縁部21aの外側を四角に囲
むようにして配置され、且つ該各第2延出部22b,22b…
をスポット溶接することにより該前面板1aに固定されて
いる(第2図において×印部分はスポット溶接個所を示
している)。また、この各ガイド部材22,22…の前面板1
aへの固定状態においては、第2図に示すように各ガイ
ド部材22,22…の第1延出部22aの長さ方向中央部の前端
縁部22cが上記内側口縁部21aの周縁21bと微小隙間31を
もって近接対向している。
このように、ファンガイド21の内側口縁部21aの周囲に
4個のガイド部材22,22…を配置することにより、渦流
に基づく騒音(主として、プロペラファン6の回転数を
n、その動翼7の枚数をZとしたとき2nZで表わされる
周波数をもつ風切り音)が、これらガイド部材22,22…
を設けていない場合に比して効果的に低減されるもので
ある。
このガイド部材22,22…を設けたことによる騒音低減効
果を第3図のグラフに示している。即ち、このグラフ
は、ガイド部材22を設けた本考案のプロペラファン(風
量90m3/min)とこれを設けていない従来のプロペラファ
ン(風量90m3/min)をそれぞれ地上高さ1.5mの位置に配
置して運転し、これら各プロペラファンから発生する騒
音を各プロペラファンの前方1mの位置に設けた騒音セン
サで測定した結果を、本願考案のものはこれを破曲線L2
で、従来のものはこれを実曲線L1で、それぞれ示したも
のであり、このグラフを考案すればガイド部材22を設け
たことによる騒音低下が明らかである。
このように、この実施例のものでは加工の簡単な直線状
のガイド部材22をファンガイド21の内側口縁部21aの周
囲に配置することによりファンガイド21部分における渦
流発生を可及的に防止してその騒音低減が図れるもので
あり、例え同様の効果が得られるにしても上掲公知例
(実公昭57-53976号公報)の如く加工の難しい湾曲状の
ガイド部材を設けるものに比して、生産コストの低廉化
を促進できるという大きな利点がある。
尚、第4図及び第5図には本考案の請求項第1の考案の
実施態様例として、上記ガイド部材22をファンガイド21
の内側口縁部21aの周囲に6個配置したものと、8個配
置したものとがそれぞれ示されている。このふたつの態
様例のいずれにおいても上記実施例の場合と同様の作用
効果が得られることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る吹出口構造を備えた空気
調和機の室外ユニットの要部縦断面図、第2図は第1図
のII-II要部矢視図、第3図は第1図に示したプロペラ
ファンの騒音データ図、第4図及び第5図は本考案の他
の実施例に係る空気調和機の吹出口部分の構造説明図、
第6図ないし第8図は従来の空気調和機の吹出口部分の
構造説明図である。 1……ケーシング 3……下室 4……上室 5……凝縮機 6……プロペラファン 7……動翼 8……ファンモータ 20……空気吹出口 21……ファンガイド 22……ガイド部材 23……空気導入口 31……微小隙間

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の動翼(7),(7)…を有するプロ
    ペラファン(6)を、ケーシング(1)の壁面(1c)に
    開口形成され且つその周囲には該ケーシング(1)の外
    方から内方に向って略円弧状に湾曲する断面形状をもつ
    ファンガイド(21)が設けられた空気吹出口(20)内に
    配置してなる空気調和機において、上記ファンガイド
    (21)のケーシング内面側に位置する内側口縁部(21
    a)の周囲に、所定幅をもって板材の平面方向に沿って
    直線状に延びる延出部(22a)を有する複数のガイド部
    材(22),(22)…が、上記内側口縁部(21a)を囲む
    ようにしてしかもそれぞれの延出部(22a)の一部が上
    記ファンガイド(21)の内側口縁部(21a)とともに略
    同一の平面を形成する如く該内側口縁部(21a)に対し
    て近接した状態で配置されていることを特徴とする空気
    調和機の吹出口構造。
  2. 【請求項2】ファンガイド(21)の内側口縁部(21a)
    の周囲にガイド部材(22)が4個配置されていることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の空気調
    和機の吹出口構造。
JP7653888U 1988-06-08 1988-06-08 空気調和機の吹出口構造 Expired - Lifetime JPH0648251Y2 (ja)

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WO2017130273A1 (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 三菱電機株式会社 室外機およびそれを備えた空気調和機

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